JP6988635B2 - レジスト用重合体 - Google Patents

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Description

本発明はレジスト用重合体に関する。
半導体素子や液晶素子の製造における微細加工の分野においては、リソグラフィー技術によりシリコン基板等の基板にパターンを形成することが行われている。近年、リソグラフィー技術の進歩により急速に、パターン寸法の微細化が進んでいる。
その微細化の手法としては、一般に、基板上に設けられたレジスト膜をパターニングする際に該レジスト膜に照射する照射光を短波長化する手法が用いられている。具体的には、従来のg線(波長438nm)、i線(波長365nm)に代表される紫外線からDUV(Deep Ultra Violet)へと照射光が変化してきている。具体的には、KrFエキシマレーザー(波長248nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)、Fエキシマレーザー(波長157nm)によるリソグラフィー技術が開発され、さらに、電子線リソグラフィー技術や、波長13.5nm近傍の極端紫外光(Extreme Ultra Violet light:EUV光)を用いるEUVリソグラフィー技術についても研究されている。
このような短波長の照射光や電子線に対応できる高解像度のレジスト組成物として、酸脱離性基を有するレジスト用重合体と、活性光線または放射線の照射により酸を発生する酸発生剤を含有する「化学増幅型レジスト組成物」が多く用いられる。酸脱離性基とは酸の作用により開裂する結合を有する基であり、前記結合の開裂により酸脱離性基の一部または全部が重合体から脱離する基である。
特許文献1には、酸脱離性基を有する単量体として、炭素数5〜7の脂環式炭化水素基を有し、アクリル酸エステルのエステル結合を構成する酸素原子との結合部位に第3級炭素原子を有するアクリル酸エステル(例えば下記式(102))を用いたアクリル系重合体が記載されている。特許文献1の実施例には下記式(101)〜(103)で表される化合物を共重合したアクリル系重合体が記載されている。
Figure 0006988635
特開2013−32540号公報
レジスト用重合体は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下「PGMEA」という)のようなレジスト溶媒に用いられる有機溶媒への溶解性が高いことが望ましい。レジスト用重合体の有機溶媒への溶解性を高めることで、リソグラフィーによるレジストパターンの形成時において、パターン形成性やLWR(ラインウィドゥスラフネス)を改善できる。
しかし、特許文献1に記載のアクリル系重合体は、レジスト溶媒に用いられる有機溶媒への溶解性が必ずしも良好とはいえない。
本発明は、レジスト溶媒に用いられる有機溶媒への溶解性に優れたレジスト用重合体の提供を目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]下記式(1)で表される構成単位を有するレジスト用重合体。
Figure 0006988635
[式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは炭素数1〜6の1価の鎖式炭化水素基、Rは炭素数1〜6の1価の鎖式炭化水素基、Zは、炭素数1〜20の、置換もしくは無置換の2価の鎖式炭化水素基、炭素数1〜20の、置換もしくは無置換の、ヘテロ原子を有していてもよい2価の環式炭化水素基、または単結合、Zは、炭素数1〜12の2価の鎖式炭化水素基、Zは、Rが結合している炭素原子とともに炭素数3〜12の環式炭化水素基を形成する原子団、nは0〜3の整数、mは1〜18の整数である。]
[2]前記Zは、Rが結合している炭素原子とともに炭素数3〜10の単環の炭化水素基を形成する原子団であり、前記mが1〜18の整数である、[1]のレジスト用重合体。
[3]さらに、ラクトン骨格を含む構成単位を有する、[1]または[2]のレジスト用重合体。
[4]前記式(1)で表される構成単位の含有量が、15モル%以上である、[1]〜[3]のいずれかのレジスト用重合体。
本発明によれば、レジスト溶媒に用いられる有機溶媒への溶解性に優れたレジスト用重合体が得られる。
以下の用語の定義は、本明細書および特許請求の範囲にわたって適用される。
本明細書において、「構成単位」は、単量体の重合反応により形成される原子団を意味する。
本明細書において、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸またはメタクリル酸を意味する。
本明細書において、式(1)で表される構成単位を、構成単位(1)と記す。他の式で表される構成単位も同様に記す。
<レジスト用重合体>
本発明のレジスト用重合体(以下、単に「重合体」ともいう。)は構成単位(1)を有する。構成単位(1)は特定の酸脱離性基を有する構成単位である。
重合体は2種以上の構成単位を有する共重合体であることが好ましい。
重合体は、構成単位(1)以外の他の構成単位の1種以上を含むことが好ましく、他の構成単位の1〜5種を含むことがより好ましい。
他の構成単位としては、化学増幅型レジスト組成物において公知の構成単位を用いることができる。例えばラクトン骨格を有する構成単位、親水性基を有する構成単位が挙げられる。
[構成単位(1)]
構成単位(1)は下記式(1)で表される。構成単位(1)は、(メタ)アクリル酸エステル化合物である単量体(以下、単量体(1)という。)のエチレン性二重結合が開裂して形成される構成単位である。
Figure 0006988635
式(1)において、Rは、水素原子またはメチル基である。
は、炭素数1〜6の1価の鎖式炭化水素基である。直鎖状または分岐状のアルキル基が好ましい。Rの炭素数は1〜4が好ましく、1〜3がより好ましい。
は、炭素数1〜6の1価の鎖式炭化水素である。直鎖状または分岐状のアルキル基が好ましい。Rの炭素数は1〜4が好ましく、1〜2がより好ましい。
は、炭素数1〜20の、置換もしくは無置換の、2価の鎖式炭化水素基、炭素数1〜20の、置換もしくは無置換の、ヘテロ原子を有していてもよい2価の環式炭化水素基、または単結合である。
が2価の鎖式炭化水素基であるとき、直鎖状でもよく、分岐状でもよい。2価の鎖式炭化水素基としてはアルキレン基が好ましい。置換基としては−O−、−S−、−NH−、−PH−が挙げられる。炭素数は1〜10が好ましく、1〜6がより好ましい。
が2価の環式炭化水素基であるとき、単環式でもよく、多環式でもよい。環式炭化水素基としては環式の飽和炭化水素基が好ましい。ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子が挙げられる。環を構成する炭素原子に置換基が結合していてもよい。置換基としては、炭素数1〜10の、直鎖状または分岐状のアルキル基が挙げられる。
は、レジスト溶媒に用いられる有機溶剤への良好な溶解性が得られやすい点で単結合が好ましい。
は、炭素数1〜12の2価の鎖式炭化水素基である。直鎖状でもよく、分岐状でもよい。鎖式炭化水素基としてはアルキレン基が好ましい。炭素数は1〜6が好ましく、1〜3がより好ましい。
nは0〜3の整数であり、0〜2が好ましく、0または1がより好ましい。
nが0の場合、Rが結合している炭素原子はZに結合している。nが0、かつZが単結合である場合、Rが結合している炭素原子は(メタ)アクリロイルオキシ基に結合している。
は、Rが結合している炭素原子とともに炭素数3〜12の環式炭化水素基を形成している原子団である。環式炭化水素基は単環式でもよく、多環式でもよい。環式炭化水素基は、環式の飽和炭化水素基が好ましい。
環式炭化水素基の炭素数にはRが結合している炭素原子も含まれる。
単環式の場合、炭素数は3〜10が好ましく、5〜8がより好ましい。
多環式の場合、炭素数は7〜12が好ましく、7〜10がより好ましい。
レジスト溶媒に用いられる有機溶剤との相溶性の点で単環式の飽和炭化水素基がより好ましく、炭素数5〜6の単環式の飽和炭化水素がより好ましい。
mは1〜18の整数である。
はZを構成する炭素原子と結合している置換基であり、mはZに結合している置換基(R)の数である。mが2以上である場合、Zに結合している複数のRは互いに同一でもよく、異なってもよい。2個のRが同一の炭素原子に結合していてもよい。
が炭素数z(zは3〜12)の単環式炭化水素基を形成している場合、mは1〜(z−1)が好ましく、1〜(z−2)がより好ましく、1〜(z−3)がさらに好ましい。
が炭素数z(zは7〜12)の多環式炭化水素基を形成している場合、mは1〜(z−2)が好ましく、1〜(z−4)がより好ましく、1〜(z−6)がさらに好ましい。
重合体中の構成単位(1)は1種でもよく2種以上でもよい。構成単位(1)以外の構成単位を有する点から、構成単位(1)は3種以下が好ましい。
重合体の全構成単位に対する構成単位(1)の含有量は15モル%以上が好ましく、20モル%以上がより好ましく、30モル%以上がさらに好ましい。上記下限値以上であると、レジスト溶媒に用いられる有機溶媒への溶解性の向上効果に優れる。
レジスト性能のバランスの点で、前記構成単位(1)の含有量は80モル%以下が好ましく、70モル%以下がより好ましく、60モル%以下がさらに好ましい。
構成単位(1)として、下記式(2)で表される構成単位(2)が挙げられる。式(2)中の、R、Z、Z、nは、式(1)のR、Z、Z、nと同様であり、Qは、下記式(Q−1)〜(Q−23)で表される1価の基である。式中の「*」は結合の手を表す。
式(Q−1)〜(Q−8)は、式(1)においてZが単環式の飽和炭化水素基を形成している例であり、式(Q−9)〜(Q−23)は、式(1)においてZが多環式の飽和炭化水素基を形成している例である。
Figure 0006988635
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式(Q−1)〜(Q−23)において、R〜R10は、式(1)におけるRと同様の置換基である。a〜gは、式(1)におけるmと同様に、置換基の数を表す整数である。
式(Q−1)〜(Q−4)において、Rはメチル基またはエチル基が好ましい。aは1〜4が好ましく、1〜2がより好ましい。
式(Q−5)〜(Q−8)において、Rはメチル基またはエチル基が好ましい。bは1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。
式(Q−9)〜(Q−13)において、Rはメチル基またはエチル基が好ましい。cは1〜14が好ましく、1〜4がより好ましい。
式(Q−14)〜(Q−16)において、Rはメチル基またはエチル基が好ましい。dは1〜8が好ましく、1〜4がより好ましい。
式(Q−17)〜(Q−19)において、Rメチル基またはエチル基が好ましい。eは1〜16が好ましく、1〜4がより好ましい。
式(Q−20)〜(Q−22)において、Rはメチル基またはエチル基が好ましい。fは1〜16が好ましく、1〜4がより好ましい。
式(Q−23)において、R10はメチル基またはエチル基が好ましい。gは1〜14が好ましく、1〜4がより好ましい。
構成単位(1)の具体例としては下記式で表される構成単位が挙げられる。
Figure 0006988635
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構成単位(1)として、上記の具体例のうち、
レジスト用重合体におけるレジスト溶媒に用いられる有機溶剤との相溶性の点で、構成単位(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)または(1−5)が好ましく、
レジスト用重合体におけるレジスト溶媒に用いられる有機溶剤との相溶性および酸脱離性の点で、構成単位(3−1)、(3−2)、(3−3)、(3−4)または(3−5)が好ましい。
[ラクトン骨格を有する構成単位]
本発明の重合体は、他の構成単位として、ラクトン骨格を有する構成単位の1種以上を有することが好ましい。
ラクトン骨格とは、−O−C(=O)−を有する環を含む単環または多環の原子団を意味する。前記−O−C(=O)−を有する環は、−C(=O)−O−C(=O)−を有する環でもよい。
ラクトン骨格は、4〜20員環が好ましく、5〜10員環がより好ましい。
ラクトン骨格は、ラクトン環のみの単環であってもよく、ラクトン環に芳香族または非芳香族の、炭化水素環または複素環が縮合していてもよい。
ラクトン骨格を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸エステル化合物が好ましい。特に、基板等への密着性に優れる点から、置換または無置換のδ−バレロラクトン環を有する(メタ)アクリル酸エステル、および置換または無置換のγ−ブチロラクトン環を有する(メタ)アクリル酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、無置換のγ−ブチロラクトン環を有する単量体が特に好ましい。
ラクトン骨格を有する単量体の具体例としては、β−(メタ)アクリロイルオキシ−β−メチル−δ−バレロラクトン、4,4−ジメチル−2−メチレン−γ−ブチロラクトン、β−(メタ)アクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、β−(メタ)アクリロイルオキシ−β−メチル−γ−ブチロラクトン、α−(メタ)アクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、2−(1−(メタ)アクリロイルオキシ)エチル−4−ブタノリド、(メタ)アクリル酸パントイルラクトン、5−(メタ)アクリロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン、8−メタクリロキシ−4−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3−オン、9−メタクリロキシ−4−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3−オン、等が挙げられる。
ラクトン骨格を有する単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合体がラクトン骨格を有する構成単位を含む場合、その含有量は、全構成単位に対して20モル%以上が好ましく、25モル%以上がより好ましい。また、感度および解像度の点から、70モル%以下が好ましく、60モル%以下がより好ましく、50モル%以下がさらに好ましい。
[親水性基を有する構成単位]
本発明の重合体は、他の構成単位として、親水性基を有する構成単位の1種以上を有してもよい。
本明細書における「親水性基」とは、−C(CF−OH、ヒドロキシ基、シアノ基、メトキシ基、カルボキシ基およびアミノ基からなる群から選ばれる1種以上である。
これらのうちで、波長250nm以下の光で露光するパターン形成方法に適用される重合体は、ヒドロキシ基またはシアノ基を有することが好ましい。
親水性基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸エステル化合物が好ましい。
親水性基を有する単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−n−プロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシアダマンチル、2−または3−シアノ−5−ノルボルニル(メタ)アクリレート、2−シアノメチル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
基板等に対する密着性の点から、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシアダマンチル、(メタ)アクリル酸3,5−ジヒドロキシアダマンチル、2−または3−シアノ−5−ノルボルニル(メタ)アクリレート、2−シアノメチル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート等が好ましい。
親水性基を有する単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合体が親水性基を有する構成単位を含む場合、その含有量は、レジストパターン矩形性の点から、全構成単位に対して5〜30モル%が好ましく、10〜25モル%がより好ましい。
[他の酸脱離性基を有する構成単位]
本発明の重合体は、他の構成単位として、構成単位(1)に該当しない、他の酸脱離性基を有する構成単位の1種以上を有してもよい。
また、他の酸脱離性基を有する構成単位と構成単位(1)の合計に対して、構成単位(1)が20モル%以上であることが好ましく、40モル%以上がより好ましく、50モル%以上がさらに好ましい。100モル%でもよい。
本発明の重合体の好ましい態様として、全構成単位に対して、構成単位(1)が15〜80モル%であり、ラクトン骨格を有する構成単位が20〜70モル%であり、これらの合計が70〜100モル%である重合体が挙げられる。
本発明の重合体は、例えば、重合溶媒の存在下で、重合開始剤を使用し、単量体をラジカル重合させる溶液重合法で製造できる。
本発明の重合体の重量平均分子量は、1,000〜100,000が好ましく、3,000〜50,000がより好ましく、5,000〜30,000がさらに好ましい。
≪レジスト組成物≫
レジスト組成物は、本発明の重合体と、レジスト溶媒と、活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物とを含む。
レジスト溶媒としては、例えば、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)などが挙げられる。
活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物は、化学増幅型レジスト組成物の光酸発生剤として使用可能なものの中から任意に選択できる。光酸発生剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
光酸発生剤としては、例えば、オニウム塩化合物、スルホンイミド化合物、スルホン化合物、スルホン酸エステル化合物、キノンジアジド化合物、ジアゾメタン化合物等が挙げられる。
光酸発生剤の含有量は、重合体100質量部に対して、0.1〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。
レジスト組成物は、必要に応じて、含窒素化合物、酸化合物(有機カルボン酸、リンのオキソ酸またはその誘導体)、界面活性剤、その他のクエンチャー、増感剤、ハレーション防止剤、保存安定剤、消泡剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。該添加剤は、当該分野で公知のものを使用できる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<重量平均分子量の測定方法>
重合体の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより、ポリスチレン換算で求めた。溶離液はテトラヒドロフラン(THF)を使用した。
<共重合組成比の測定方法>
各例で得られた重合体について、各単量体に基づく構成単位の組成比(単位:モル%)を、H−NMRの測定により求めた。
この測定においては、日本電子(株)製、ECS−400型 超伝導FT(フーリエ変換)−NMR装置を用い、約5質量%のサンプル溶液(溶媒は重クロロホルム)を直径5mmφのサンプル管に入れ、観測周波数400MHz、シングルパルスモードにて、
64回の積算を行った。測定温度は60℃で行った。
<有機溶媒に対する溶解性の評価方法(濁度の測定方法)>
濁度計(Orbeco−Hellige社製、製品名:TB200)を用い、下記の測定方法で濁度Th(80)および濁度Tm(80)を測定した。Th(80)は低極性の有機溶媒への溶解性の指標であり、数値が低いほうが溶解性に優れる。Tm(80)は高極性の有機溶媒への溶解性の指標であり、数値が低いほうが溶解性に優れる。
[濁度Th(80)の測定方法]
(1)PGMEAに、測定対象の重合体を溶解して、濃度10質量%のPGMEA溶液を調製する。
(2)前記(1)で調製したPGMEA溶液にn−ヘプタンを添加して混合液とし、前記混合液の濁度が10NTUになるときの、前記PGMEA溶液に対する、n−ヘプタンの添加量(Xh質量%)を決定する。
(3)前記Xh質量%の80%に相当する量のn−ヘプタンを、前記(1)で調製したPGMEA溶液に添加し、25℃で4時間攪拌して測定溶液を得る。
(4)前記測定溶液の25℃における濁度をTh(80)とする。
[濁度Tm(80)の測定方法]
(5)前記(1)で調製したPGMEA溶液にメタノールを添加して混合液とし、前記混合液の濁度が5.0NTUになるときの、前記PGMEA溶液に対する、メタノールの添加量(Xm質量%)を決定する。
(6)前記Xm質量%の80%に相当する量のメタノールを、前記(1)で調製したPGMEA溶液に添加し、25℃で4時間攪拌して測定溶液を得る。
(7)前記測定溶液の25℃における濁度をTm(80)とする。
以下の実施例、比較例において下記の原料を用いた。
溶媒:PGMEA
単量体(m1)〜(m8):下記式(m1)〜(m8)で表される単量体。
重合開始剤:ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬工業社製、V601(商品名))
Figure 0006988635
[合成例1:式(m5)で表される単量体の合成]
(工程1)
ガラス製のフラスコに、塩化セリウム5.4684g(22mmol)とテトラヒドロフラン12.2mLを加え、窒素フロー下、室温にて1.8時間撹拌した。0℃に冷却し、t−ブチルマグネシウムクロリド12.2mL(23質量%テトラヒドロフラン溶液、24mmol)を加え、1時間撹拌した。続いて−40℃に冷却し、2−メチルシクロペンタノン2.1815g(22mmol)を滴下し、2.5時間撹拌した後、−25℃で21時間撹拌した。反応収率は48%であった。飽和塩化アンモニウム水溶液20mL、酢酸エチル20mLを加え分液した後、水層を酢酸エチル20mLで2回抽出した。有機層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mL、続いて飽和食塩水10mLを加え洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて乾燥させたのち、溶媒を留去した。得られた粗生成物を蒸留し、2−メチル−t−ブチルシクロペンタノール399.3mgを得た。
(工程2)
ガラス製のフラスコに、工程1で得た2−メチル−t−ブチルシクロペンタノール199.3mg(1.3mmol)、テトラヒドロフラン2.6mLを加え、窒素フロー下、−40℃に冷却した。n−ブチルリチウム1.12mL(15質量%ヘキサン溶液、1.8mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。再び−40℃に冷却し、メタクリル酸クロライド225μL(2.3mmol)を滴下した後、0℃で2時間撹拌した。10質量%水酸化リチウム水溶液1.1gを加え50℃で1時間撹拌した後、分液した。水層を酢酸エチル5mLで2回抽出し、有機層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mL、続いて飽和食塩水5mLを加え洗浄した。硫酸マグネシウムを用いて乾燥させたのち、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、式(m5)で表される単量体(2−メチル−t−ブチルシクロペンチルメタクリレート)234.0mgを得た。
[合成例2:式(m6)で表される単量体の合成]
(工程1)
合成例1の工程1において、2−メチルシクロペンタノンの代わりに3−メチルシクロペンタノンを用いた以外は合成例1の工程1と同様に実施し、3−メチル−t−ブチルシクロペンタノールを得た。
(工程2)
合成例1の工程2において、2−メチル−t−ブチルシクロペンタノールの代わりに、3−メチル−t−ブチルシクロペンタノールを用いた以外は合成例1の工程2と同様に実施し、式(m6)で表される単量体(3−メチル−t−ブチルシクロペンチルメタクリレート)を得た。
[実施例1]
窒素導入口、攪拌機、コンデンサーおよび温度計を備えたフラスコに、窒素雰囲気下で、溶剤(1)の23.4質量部を入れ、攪拌しながら湯浴の温度を80℃に上げた。その後、下記混合物1を滴下漏斗より、4時間かけてフラスコ内に滴下し、さらに80℃の温度を3時間保持して反応溶液を得た。
(混合物1の組成)
単量体:(m1) 6.80質量部(40モル%)
単量体:(m2) 7.46質量部(40モル%)
単量体:(m8) 4.72質量部(20モル%)
溶媒:PGMEA 38.1質量部
重合開始剤:V601(商品名) 0.44質量部
得られた反応溶液を約10倍量の、メタノールおよび水の混合溶媒(メタノール/水=80/20容量比)に撹拌しながら滴下し、白色の析出物の沈殿を得た。沈殿を濾別し、再度、前記と同じ量のメタノールへ投入し、撹拌しながら沈殿の洗浄を行った。そして、洗浄後の沈殿を濾別し、重合体湿粉を得た、重合体湿粉を減圧下60℃で約36時間乾燥して乾燥粉末状の重合体を得た。
得られた重合体の共重合組成比、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn)、濁度Th(80)、濁度Tm(80)の測定結果を表1に示す(以下、同様)。
[実施例2]
実施例1において、単量体:(m2)を単量体:(m3)7.46質量部(40モル%)に変更した。その他は実施例1と同様である。
[実施例3]
実施例1において、単量体:(m2)を単量体:(m3)1.86質量部(10モル%)および単量体:(m4)5.04質量部(30モル%)に変更した。その他は実施例1と同様である。
[比較例1]
実施例1において、単量体:(m2)を単量体:(m4)6.72質量部(40モル%)に変更した。その他は実施例1と同様である。
[実施例4]
実施例1において、単量体:(m2)を単量体:(m5)8.97質量部(40モル%)に変更した。その他は実施例1と同様である。
[実施例5]
実施例1において、単量体:(m2)を単量体:(m6)8.97質量部(40モル%)に変更した。その他は実施例1と同様である。
[比較例2]
実施例1において、単量体:(m2)を単量体:(m7)8.40質量部(40モル%)に変更した。その他は実施例1と同様である。
Figure 0006988635
表1に示されるように、比較例1に比べて実施例1、2の重合体は濁度の値が低下し、PGMEAに対する溶解性が向上した。
また、比較例2に比べて実施例3、4の重合体は濁度の値が低下し、PGMEAに対する溶解性が向上した。

Claims (4)

  1. 下記式(1)で表される構成単位を有するレジスト用重合体。
    Figure 0006988635
    [式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは炭素数1〜6の1価の鎖式炭化水素基、Rは炭素数1〜6の1価の鎖式炭化水素基、Zは、炭素数1〜20の、置換もしくは無置換の2価の鎖式炭化水素基、炭素数1〜20の、置換もしくは無置換の、ヘテロ原子を有していてもよい2価の環式炭化水素基、または単結合、Zは、炭素数1〜12の2価の鎖式炭化水素基、Zは、Rが結合している炭素原子とともに炭素数3〜12の単環の炭化水素基を形成する原子団、nは0〜3の整数、mは1〜18の整数である。]
  2. 前記Zは、Rが結合している炭素原子とともに炭素数3〜10の単環の炭化水素基を形成する原子団であり、前記mが1〜18の整数である、請求項1に記載のレジスト用重合体。
  3. さらに、ラクトン骨格を含む構成単位を有する、請求項1または2に記載のレジスト用重合体。
  4. 前記式(1)で表される構成単位の含有量が、15モル%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレジスト用重合体。
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