JP6988225B2 - レーザ走査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光を走査することによって物体の位置を測定するレーザ走査装置に関するものである。
車両の自動運転をはじめとした自動制御技術の開発が盛んになってきている。この開発の中で、対象物との相対距離を計測する装置としてLIDAR(Light Detection and Ranging)が知られている。LIDARは、例えばレーザ光を走査し、その反射光から対象物までの距離を検出する。レーザ光の走査方法として、ポリゴンミラー(例えば、特許文献1)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー、またはガルバノミラーを用いる方法が用いられている。
しかしながら、ポリゴンミラーは、レーザ光を2次元に走査させることには向かない。例えば、ポリゴンミラーのミラー面ごとに角度を変化させることで、垂直方向における複数の角度にレーザ光を走査させることも可能である。しかし、ミラー面の数が増えると水平方向の走査範囲が狭くなる場合がある。走査可能な角度も、もともと設計された値に限定され、状況に応じた角度の変更は行えない。また、ポリゴンミラーを多面化して、複数のレーザ光を同時に走査させ、CMOSセンサアレイで受光する方式などが検討されている。しかし、この方式では、センサ1つ当たりの受光量が制限され、自動運転に期待される100mの計測範囲を可能とするまでには至っていない。
特開2010−38859号公報
本発明は、レーザ光を2次元に走査可能な信頼性の高いレーザ走査装置を提供する。
本発明の一態様に係るレーザ走査装置は、レーザ光を投光する投光素子と、前記レーザ光を第1方向に偏向する第1光偏向素子と、前記第1光偏向素子により偏向されたレーザ光を前記第1方向と異なる第2方向に偏向し、液晶素子で構成される第2光偏向素子とを備え、前記第2光偏向素子は、第1液晶領域と第2液晶領域とを含み、前記第1液晶領域の屈折率は、前記第2液晶領域の屈折率と異なり、前記液晶素子は、第1液晶パネルと、前記第1液晶パネル上に配置された第2液晶パネルを含み、前記第1液晶パネルは、第1及び第2基板と、前記第1基板に配置された第1電極と、前記第2基板に配置され前記第1電極と対向する第2電極とを含み、前記第2液晶パネルは、第3及び第4基板と、前記第3基板に配置された第3電極と、前記第4基板に配置され前記第3電極と対向する第4電極とを含み、前記第2方向において、前記第3電極は前記第1電極より長い
本発明によれば、レーザ光を2次元に走査可能な信頼性の高いレーザ走査装置を提供することができる。
第1実施形態のレーザ走査装置の構成を示すブロック図である。 レーザ走査装置における光学系の構成を示す図である。 レーザ走査装置の液晶光偏向素子が有する液晶パネルの構成を示す断面図である。 レーザ走査装置の液晶光偏向素子が有する液晶パネルの構成を示す断面図である。 液晶パネルに含まれる1つのパネルの平面図である。 図5のA−A´線に沿った断面図である。 レーザ走査装置の基本動作を説明する概略図である。 レーザ走査装置のレーザ光の波形を示す図である。 レーザ走査装置のレーザ光の走査領域を示す図である。 レーザ走査装置の走査領域を対象物側から見た図である。 (a)は車両から前方を走査する例を示す図であり、(b)はその走査領域の走査状態を表す図である。 (a)は車両から前方を走査する他の例を示す図であり、(b)はその走査領域の走査状態を表す図である。 (a)は車両から前方を走査する他の例を示す図であり、(b)はその走査領域の走査状態を表す図である。 第1変形例において第1光偏向素子にMEMSミラーを使用した光学系の構成を示す図である。 第1変形例において第1光偏向素子にガルバノスキャナを使用した光学系の構成を示す図である。 第1変形例において第1光偏向素子に光フェーズドアレイを使用した光学系の構成を示す図である。 第2変形例のレーザ走査装置における光学系の構成を示す図である。 (a)及び(b)は第2実施形態のレーザ走査装置の第1例における光学系の構成を示す図である。 (a)及び(b)は第2実施形態のレーザ走査装置の第2例における光学系の構成を示す図である。 (a)及び(b)は第2実施形態のレーザ走査装置の第3例における光学系の構成を示す図である。 (a)及び(b)は第2実施形態のレーザ走査装置の第4例における光学系の構成を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率などは必ずしも現実のものと同一とは限らないことに留意すべきである。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置などによって、本発明の技術思想が特定されるものではない。また、各機能ブロックは、ハードウェア(または、回路)、コンピュータソフトウェア(または、コード)のいずれかまたは両者を組み合わせたものとして実現することができる。各機能ブロックが以下の例のように区別されていることは必須ではない。例えば、一部の機能が例示の機能ブロックとは別の機能ブロックによって実行されてもよい。さらに、例示の機能ブロックがさらに細かい機能サブブロックに分割されていてもよい。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
[1]第1実施形態
以下に、第1実施形態のレーザ走査装置について説明する。
[1−1]レーザ走査装置の構成
[1−1−1]ブロック構成
図1は、第1実施形態のレーザ走査装置の構成を示すブロック図である。レーザ走査装置10は、LIDAR(Light Detection and Ranging)とも呼ばれる。LIDARは、レーザ光(例えば、波長λ=905nm)を用いて例えば車両前方のある範囲を走査し、その走査範囲にある対象物によって反射されたレーザ光を検出する。そして、LIDARは、送信したレーザ光と受信したレーザ光とを用いて、対象物の検出、及び車両から対象物までの距離を測定する。
レーザ走査装置10は、車両の前側(例えば、フロントバンパー、又はフロントグリル)、車両の後ろ側(例えば、リアバンパー、又はリアグリル)、及び/又は、車両の側方(例えば、フロントバンパーの側方)に配置される。また、レーザ走査装置10は、ルーフやボンネット等、車両の上部に配置されてもよい。
レーザ走査装置10は、投光素子11、第1光偏向素子12、第2光偏向素子13、受光素子14、パルスタイミング制御部15、偏向角検出部16、偏向角制御部17、距離演算部18、及び主制御部19を備える。
投光素子11は、第1光偏向素子12に向けて、レーザ光を投光(または発光)する。レーザ光としては、例えば赤外線レーザ(例えば、波長λ=905nm)が用いられる。また、投光素子11は、所定の周波数を有するパルス信号としてレーザ光を発生する。投光素子11は、例えばレーザダイオードから構成される。
第1光偏向素子12は、投光素子11からのレーザ光を受け、レーザ光を路面に対して平行な方向(または水平方向、第1方向)に偏向(または走査)する。すなわち、第1光偏向素子12は、投光素子11から入射されたレーザ光の出射角を水平方向に時分割で変える。これにより、水平方向において第2光偏向素子13の一端から他端まで複数点のレーザ光を出射する。第1光偏向素子12は、第2光偏向素子13よりも2倍以上高速でレーザ光を走査可能な素子である。言い換えれば、第1光偏向素子12の走査周波数は、第2光偏向素子13の走査周波数よりも2倍以上高い。例えば、ポリゴンミラー、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー、ガルバノスキャナ、光フェーズドアレイを含む。ここでは、ポリゴンミラーを使用した例を示す。その他のMEMSミラー、またはガルバノスキャナ、光フェーズドアレイを使用した例については後述する。
第2光偏向素子13は、第1光偏向素子12により1次偏向されたレーザ光を受け、このレーザ光を水平方向(第1方向)に対して垂直な方向(第2方向)に偏向(または走査)する。すなわち、第2光偏向素子13は、第1光偏向素子12から入射されたレーザ光の出射角を垂直方向に時分割で変える。これにより、水平方向に対してわずかに斜めな方向に複数点のレーザ光を照射する。第2光偏向素子13は、液晶を利用した光位相シフト方式の液晶光偏向素子を備える。第2光偏向素子13が備える液晶光偏向素子の具体的な構成については後述する。
受光素子(あるいは検出回路)14は、対象物2によって反射されたレーザ光を受光(あるいは検出)する。受光素子14は、例えば赤外線センサから構成される。赤外線センサは、フォトダイオードやCMOS(complementary metal oxide semiconductor)フォトセンサを含む。その他、受光素子14として、アバランシェフォトダイオード(avalanche photodiode)、またはMPPC(Multi-Pixel Photon Counter)、赤外線カメラを用いてもよい。
パルスタイミング制御部15は、投光素子11の動作を制御する。投光素子11は、パルス信号としてレーザ光を発光する。パルスタイミング制御部15は、レーザ光に含まれるパルスのタイミングを制御する。パルスのタイミングには、パルス信号の周期、パルス信号の周波数、及びパルス幅が含まれる。
偏向角検出部16は、第2光偏向素子13から出射されるレーザ光の偏向角を検出する。偏向角検出部16は、偏向角の検出により得られた情報を偏向角制御部17および距離演算部18に出力する。
偏向角制御部17は、第1光偏向素子12及び第2光偏向素子13の動作を制御する。偏向角制御部17は、第1光偏向素子12としてのポリゴンミラーの回転軸の回転を制御する。ポリゴンミラーの回転軸を回転させることにより、レーザ光が当たるミラー面の角度を変え、レーザ光の偏向角を制御する。これにより、水平方向に偏向角が変わるレーザ光を第2光偏向素子13に照射する。
偏向角制御部17は、また第2光偏向素子13の液晶光偏向素子に含まれる液晶パネル(液晶素子)の複数の電極に電圧を印加する。液晶パネルに供給される電圧は、交流電圧である。偏向角制御部17は、第2光偏向素子13の液晶光偏向素子に含まれる液晶パネルの屈折率の勾配を制御することで、第2光偏向素子13から出射されるレーザ光の偏向角を制御する。
距離演算部18は、パルスタイミング制御部15からタイミング情報を受け、偏向角検出部16または偏向角制御部17から偏向角の情報を受け、さらに受信したレーザ光のタイミング情報及び光強度の情報を受光素子14から受ける。距離演算部18は、これらの情報を用いて、車両から対象物2までの距離を算出する。具体的には、距離演算部18は、偏向角の情報を用いて、直線距離、水平距離、及び垂直距離を算出する。また、距離演算部18は、偏向角の情報を用いて、対象物2の相対座標を算出する。距離演算部18によって算出された距離及び/又は相対座標は、例えばデータDOUTとして外部に出力可能である。
主制御部19は、レーザ走査装置10の全体動作を統括的に制御する。主制御部19は、また距離演算部18により算出された距離及び/又は相対座標に基づいて、走査領域内の垂直方向における所定範囲の走査密度(または走査間隔、測定密度)を変更する。なお、所定範囲に限るわけではなく、垂直方向の全範囲の走査密度を変更してもよい。
[1−1−2]光学系の構成
図2は、レーザ走査装置10における光学系の構成を示す図である。第1実施形態のレーザ走査装置10は同軸光学系方式を採用する。第1光偏向素子12として、ここでは、ポリゴンミラー12Aを使用した例を示す。第2光偏向素子13は、液晶パネルによってレーザ光を偏向する透過型の液晶光偏向素子13Aを含む。
投光側は以下のようになる。投光素子11から投光されるレーザ光の光路上には、ビームスプリッタ21と1/4波長板22を順に介してポリゴンミラー12Aが配置される。さらに、ポリゴンミラー12Aにより反射されるレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Aが配置される。液晶光偏向素子13Aは、レーザ光に対してp偏光を行うp偏光用の第1液晶パネル13Aaと、レーザ光に対してs偏光を行うs偏光用の第2液晶パネル13Abを有する。ビームスプリッタ21は、偏光状態によってレーザ光を透過光(p偏光)と反射光(n偏光)に分割する光学素子である。1/4波長板22は、レーザ光の振動方向にπ/2(=λ/4)の位相差を与える。
受光側は以下のようになる。対象物2で反射されたレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Aが配置される。液晶光偏向素子13Aにより偏向されるレーザ光の光路上には、ポリゴンミラー12Aが配置される。ポリゴンミラー12Aにより反射されるレーザ光の光路上には、1/4波長板22を介してビームスプリッタ21が配置される。さらに、ビームスプリッタ21により分割されるレーザ光の光路上には、受光素子14が配置される。
[1−1−3]液晶光偏向素子(第2光偏向素子)の構成
次に、第2光偏向素子13が備える液晶光偏向素子13Aの構成について説明する。液晶光偏向素子13Aは、前述したようにp偏光を行う第1液晶パネル13Aa及びs偏光を行う第2液晶パネル13Abを有する。ここでは、第1液晶パネル13Aaの構成を説明する。第2液晶パネル13Abの構成は、p偏光用に代えてs偏光用であることを除いて、第1液晶パネル13Aaと同様である。
図3及び図4は、液晶光偏向素子13Aが有する第1液晶パネル13Aaの構成の概要を示す断面図である。図3は、レーザ光が第2方向(垂直方向)における一方の向きに偏向される様子を示す。図4は、レーザ光が第2方向における他方の向き(一方の向きの反対)に偏向される様子を示す。これらの図に示すレーザ光の偏向の機構については後述する。
第1液晶パネル13Aaは、積層された複数のパネルを含む。例えばここでは、図3及び4に示すように、第1液晶パネル13Aaとして、10個のパネル13Aa−1、13Aa−2、…、13Aa−10が積層された例を示す。パネル13Aa−1〜13Aa−10は、順に積層され、透明な接着材(図示せず)によって互いに接着される。
図5は、第1液晶パネル13Aaに含まれる1つのパネル13Aa−1の一部の平面図である。図6は、図5のA−A´線に沿った断面図である。
パネル13Aa−1は、透過型の液晶パネルである。パネル13Aa−1は、対向配置された基板31、32と、基板31、32間に挟持された液晶層33とを備える。基板31、32の各々は、透明基板(例えば、ガラス基板、またはプラスチック基板)から構成される。なお、ポリゴンミラー12Aのミラー面に反射されたレーザ光は、基板31側から液晶層33に入射する。
液晶層33は、基板31と基板32間に充填される。具体的には、液晶層33は、基板31、32と、シール材34とによって包囲された領域内に封入される。シール材34は、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、または紫外線・熱併用型硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいて基板31及び/又は基板32に塗布された後、紫外線照射、または加熱等により硬化される。
液晶層33を構成する液晶材料は、基板31、32間に印加された電圧(電界)に応じて液晶分子の配向が操作されて光学特性が変化する。本実施形態のパネル13Aa−1は、例えばホモジニアスモードである。すなわち、液晶層33として、正の誘電率異方性を有するポジ型(P型)のネマティック液晶が用いられ、液晶分子は、電圧(電界)を印加しない時には基板面に対して概略水平方向に配向する。ホモジニアスモードでは、電圧を印加しない時に液晶分子の長軸(ダイレクタ)が概略水平方向に配向し、電圧を印加した時に液晶分子の長軸が垂直方向に向かって傾く。液晶分子の傾斜角の大きさは、印加される実効電圧に応じて変化する。液晶層33の初期配向は、液晶層33を挟むようにして基板31、32にそれぞれ設けられた2つの配向膜(図示せず)によって制御される。
なお、液晶の駆動方式として、ネガ型(N型)のネマティック液晶を用いた垂直配向(VA:Vertical Alignment)モードを用いてもよい。VAモードでは、電界を印加しない時に液晶分子の長軸が概略垂直方向に配向し、電圧を印加した時に液晶分子の長軸が水平方向に向かって傾く。さらに、他の駆動方式を用いてもよく、電圧を印加しない時に液晶分子の長軸が概略水平方向に配向し、かつ60度〜120度にねじれ配向したTN(Twisted Nematic)モードなどを用いてもよい。
基板31の液晶層33側には、第1電極35、及び第2電極36が設けられる。第1電極35と第2電極36とは組を成しており、この組が基板31上に複数配列されている。説明を簡素化するために、図5及び図6には、第1電極35と第2電極36との組が3個配列された例を示す。図3及び図4には、第1電極35と第2電極36との組が5個配列された例を示す。また、基板32の液晶層33側には、第3電極(共通電極)37が設けられる。第3電極37は、第1電極35と第2電極36との組(3個の組)と対向する。第3電極37のサイズは、第1電極35と第2電極36との組の3個を合計したサイズと概略同じであり、平面視において、第3電極37は、前記3個の組に重なるように配置される。
図3及び図4を用いて、第1電極35と第2電極36について説明する。第1電極35の第2方向の長さは、パネル13Aa−1から13Aa−10へ移行するのに従って、徐々に長くなる。逆に、第2電極36の第2方向の長さは、パネル13Aa−1から13Aa−10へ移行するのに従って、徐々に短くなる。第1電極35及び第2電極36の第1方向の長さは、第1光偏向素子12により偏向されたレーザ光が液晶光偏向素子13Aに入射されるように、レーザ光の広がり(または、最大偏向角)に応じて設定される。
電極35、36の組と隣接する他の電極35、36の組との第2方向における間隔(電極36と電極35との間隔)は、液晶パネルの小型化の観点からはより小さい方が望ましく、例えば、製造工程に起因する最小加工寸法に設定される。同様に、第1電極35と第2電極36との第2方向における間隔も、例えば、製造工程に起因する最小加工寸法に設定される。第1電極35と第2電極36とは、互いに電気的に分離されており、個別に電圧制御が可能である。
第1電極35、第2電極36、及び第3電極37は、それぞれ任意の位置において配線(図示せず)を用いてパネル13Aa−1の外部に引き出され、偏向角制御部17に電気的に接続される。第1電極35、第2電極36、及び第3電極37は、それぞれ透明電極から構成される。透明電極としては、例えばITO(インジウム錫酸化物)が用いられる。
前述したように、パネル13Aa−2〜13Aa−10のそれぞれは、パネル13Aa−1に対して、第1電極35の第2方向の長さが徐々に長くなり、逆に、第2電極36の第2方向の長さが徐々に短くなるが、その他の構成はパネル13Aa−1と同様である。言い換えると、パネル13Aa−1〜13Aa−10の第1電極35の長さは、一端側が揃った状態で、パネル13Aa−1から13Aa−10への順に長くなるように、逆階段状に形成される。パネル13Aa−1〜13Aa−10の第2電極36の長さは、一端側が揃った状態で、パネル13Aa−1から13Aa−10への順に短くなるように、階段状に形成される。このような電極構造にすることで、10個のパネル13Aa−1〜13Aa−10が積層された第1液晶パネル13Aa全体で見た場合に、屈折率の勾配を容易に形成することができる。
なお、第1電極35を階段状に形成し、第2電極36を逆階段状に形成してもよい。このような電極構造でも、図3及び図4の電極構造と同じ動作が実現できる。
また、パネル13Aa−1〜13Aa−10として、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)方式を用いた透過型液晶パネル(透過型LCOS)を用いてもよい。透過型LCOSを用いることで、電極を微細加工することが可能となり、より小型の液晶パネルを実現できる。透過型LCOSでは、シリコン基板(または透明基板上に形成されたシリコン層)が用いられる。シリコン基板は、バンドギャップとの関係で、特定の波長以上の波長を有する光(赤外線を含む)を透過するため、LCOSを透過型液晶パネルとして使用することができる。LCOSを使用することにより、電極のサイズが小さい液晶パネルを形成することができるため、小型化することが可能となる。
[1−2]レーザ走査装置の動作
[1−2−1]レーザ走査装置10の基本動作
まず、レーザ走査装置10の基本動作について説明する。図7は、レーザ走査装置10の基本動作を説明する概略図である。なお、図7では、レーザ走査装置10は、車両1の前側に設けられ、レーザ走査装置10が車両1の前方を水平方向に走査する態様を一例として示している。
レーザ走査装置10に含まれる投光素子11及び光偏向素子12、13は、角度θの範囲でレーザ光を送信する。受光素子14は、対象物2によって反射されたレーザ光を検出する。想定する対象物までの距離をLとし、距離Lにおける走査の範囲をRとする。例えば、角度θ=10度、距離L=10mである場合は、範囲R=1.7mであり、角度θ=10度、距離L=50mである場合は、範囲R=8.7mである。角度θ、距離L、及び範囲Rは、レーザ走査装置10に求められる仕様に応じて任意に設計可能である。
図8は、レーザ走査装置10によるレーザ光の波形を示す図である。図8の上側が送信の波形、下側が受信の波形である。図8の横軸が時間であり、図8の縦軸が強度(光強度)である。
投光素子11は、パルス信号からなるレーザ光を出射する。すなわち、投光素子11は、時分割でレーザ光を出射する。パルスタイミング制御部15は、投光素子11の動作を制御し、レーザ光の周期、及びパルス幅を制御する。レーザ走査装置10は、パルス信号としてレーザ光を送信する。
パルス信号の周期をP、パルス幅をWとする。1つのパルスを送信してから、このパルスが対象物2で反射され、反射されたパルスを受信するまでの時間である遅れ量をΔとし、光の速度をCとする。遅れ量Δは、“Δ=2L/C”で算出される。距離演算部18は、遅れ量Δを用いて、車両1から対象物2までの距離を算出する。
例えば、パルス幅W=10nsec、周期P=10μsec(すなわち、周波数f=100kHz)であるものとする。遅れ量Δ=67nsecの場合、距離L=10mが算出される。このような動作により、対象物が検出でき、また、対象物までの距離が算出できる。
図9は、レーザ走査装置10のレーザ光による走査領域ARを示す図である。レーザ走査装置10は、所定距離だけ離れた走査領域ARを走査可能である。図9に示す走査線41は、レーザ走査装置10が送信するレーザ光の走査点(図8の1つのパルスに相当する)の軌跡を表している。図9に示すように、レーザ走査装置10がレーザ光を送信する周期は、予め決まっている。1つの走査領域ARに対応する1つのフレームは、所定数の走査点(または走査線)によって走査される。走査線41の方向は、例えばポリゴンミラー12Aによる水平走査と、液晶光偏向素子13Aによる垂直走査とが合成された右下がりのラインとなる。すなわち、上から下に向かって、複数のラインを概略水平方向に順に走査する。そして、時分割で、複数のフレームが順次取得される。主制御部19は、予め決められた動作モードに従って、走査領域ARのサイズ、走査線41の角度、垂直方向の走査線41の密度(液晶光偏向素子13Aの偏向角の変化速度)、及び垂直方向の走査範囲(液晶光偏向素子13Aの最大偏向角)等を設定する。
前述のように、ポリゴンミラー12Aに対して、液晶光偏向素子13Aの動作速度は遅い。これを利用して、ポリゴンミラー12Aで水平方向の高速な走査を行い、同時に液晶光偏向素子13Aで垂直方向に偏向させることにより、ラスタースキャンが実現される。ポリゴンミラー12Aによる走査では方向が固定されるが、液晶光偏向素子13Aによる走査では走査方向は上下いずれにも変更でき、必ずしも偏向角は上下の最大値で折り返す必要はない。偏向角の変更速度も変えることができる。
なお、図9では、走査線41で示すように、レーザ光は直線的に走査されているが、角錐形状のポリゴンミラー12Aを用いる場合、実際には走査線41は弓なりとなる。また、ポリゴンミラー12Aによる走査と、液晶光偏向素子13Aによる偏向角の角速度は必ずしも等速になるわけではないため、直線的なラスタースキャンにはならない。しかし、これらは、計測及び予測が可能であり、本発明を成立させる上では問題にはならない。
図10は、レーザ走査装置10による走査領域ARを対象物側から見た図である。図10中の走査線42は、走査領域ARにおけるレーザ光の走査点の軌跡を表している。
[1−2−2]ポリゴンミラー12A(第1光偏向素子)の動作
次に、ポリゴンミラー12Aによるレーザ光の偏向について説明する。
図2に示したように、ポリゴンミラー12Aは、例えば、複数のミラー面を有する角錐形状からなる。ポリゴンミラー12Aは複数のミラー面を回転する回転軸を持つ。偏向角制御部17は、ポリゴンミラー12Aの回転軸の回転を制御する。ポリゴンミラー12Aのミラー面の回転速度は、主制御部19からの指令により偏向角制御部17により設定される。
投光素子11から投光されたレーザ光は、ビームスプリッタ21を透過し、さらに1/4波長板22を透過してポリゴンミラー12Aのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、回転するミラー面により反射されて水平方向に走査され、液晶光偏向素子13Aに入射する。
[1−2−3]液晶光偏向素子13A(第2光偏向素子)の動作
次に、液晶光偏向素子13Aによるレーザ光の偏向について説明する。液晶光偏向素子13Aは、液晶パネル13Aa及び液晶パネル13Abを有する。ここでは、液晶パネル13Aaの動作を述べる。
図3及び図4に示すように、液晶パネル13Aaは、10個のパネル13Aa−1〜13Aa−10が積層されて構成される。偏向角制御部17は、パネル13Aa−1〜13Aa−10の各々の第1電極35、第2電極36、及び共通電極37に電圧を印加する。これにより、偏向角制御部17は、液晶層33に含まれる液晶分子の配向(または傾き)を制御し、液晶パネル13Aaに入射したレーザ光の偏向角を設定する。
図3に示すように、第2方向における一方の向きにレーザ光を偏向する場合を述べる。偏向角制御部17は、パネル13Aa−1〜13Aa−10の各々において、第1電極35と共通電極37との間に実効電圧V1(>0)を印加する。なお、図3及び図4では共通電極37は図示していないが、共通電極37は全ての第1電極35及び第2電極36に対向するように配置されている。
偏向角を最大にする場合には、実効電圧V1は、第1電極35と共通電極37との間の液晶分子が垂直に配向する電圧、すなわち液晶の閾値電圧以上に設定される。偏向角を最大より小さい角度に制御する場合には、実効電圧V1は、閾値電圧より小さい電圧に設定される。実効電圧V1は、交流電圧である。実効電圧V1の大きさを変えることで、液晶分子の傾きを任意に変えることができる。このように、第1電極35と共通電極37との間の液晶分子が斜めにあるいは垂直に配向することにより、液晶領域33Aの屈折率が低下する。
また、偏向角制御部17は、第2電極36と共通電極37との間に0Vを印加する。これにより、第2電極36と共通電極37との間の液晶分子は概略水平方向に配向し、液晶領域33Bの屈折率は高くなる。
パネル13Aa−1〜13Aa−10では、第1電極35の端部の位置が一定長ずつ逆階段状にずれており、及び第2電極36の端部の位置も一定長ずつ階段状にずれている。このため、液晶領域33A、33Bも電極35、36と同様に一定量ずつずれる。これにより、液晶領域33Aの重なりが多い領域では屈折率が低くなり、逆に、液晶領域33Aの重なりが少ない領域では屈折率が高くなって、ほぼ直線的な屈折率の分布が生じる。
屈折率が低い場合、液晶を透過するレーザ光の位相の遅れが小さくなり、屈折率が高い場合、液晶を透過するレーザ光の位相の遅れが大きくなる。図3に示す例では、第1電極35の左端部分がレーザ光の位相の遅れが最も小さくなり、左端部分から右側に移行するに従って(液晶領域33Aの重なりが少なくなるに従って)、位相の遅れが徐々に大きくなる。図3及び図4における矢印51は、レーザ光の位相の進行状況を模式的に示している。
このように、パネル13Aa−1〜13Aa−10の第1電極35に対応する液晶領域33Aは可変のフェーズシフタとして機能する。この結果、液晶光偏向素子13Aに入射したレーザ光は、パネル13Aa−1〜13Aa−10を通過することによって、第2方向における一方の向きに偏向される。
図4に示すように、第2方向における他方の向きにレーザ光を偏向する場合を述べる。偏向角制御部17は、パネル13Aa−1〜13Aa−10の各々において、第2電極36と共通電極37との間に実効電圧V1(>0)を印加する。
偏向角を最大にする場合には、実効電圧V1は、第2電極36と共通電極37との間の液晶分子が垂直に配向する電圧、すなわち液晶の閾値電圧以上に設定される。偏向角を最大より小さい角度に制御する場合には、実効電圧V1は、閾値電圧より小さい電圧に設定される。実効電圧V1の大きさを変えることで、液晶分子の傾きを任意に変えることができる。このように、第2電極36と共通電極37との間の液晶分子が斜めにあるいは垂直に配向することにより、液晶領域33Bの屈折率が低下する。
また、偏向角制御部17は、第1電極35と共通電極37との間に0Vを印加する。これにより、第1電極35と共通電極37との間の液晶分子は概略水平方向に配向し、液晶領域33Aの屈折率は高くなる。
前述したように、パネル13Aa−1〜13Aa−10では、第1電極35及び第2電極36の端部の位置が逆階段状及び階段状にずれているため、液晶領域33A、33Bも電極35、36と同様に一定量ずつずれる。これにより、液晶領域33Bの重なりが多い領域では屈折率が低くなり、逆に、液晶領域33Bの重なりが少ない領域では屈折率が高くなって、ほぼ直線的な屈折率の分布が生じる。
屈折率が低い場合、液晶を透過するレーザ光の位相の遅れが小さくなり、屈折率が高い場合、液晶を透過するレーザ光の位相の遅れが大きくなる。図4に示す例では、第2電極36の右端部分がレーザ光の位相の遅れが最も小さくなり、右端部分から左側に移行するに従って(液晶領域33Bの重なりが少なくなるに従って)、位相の遅れが徐々に大きくなる。
このように、パネル13Aa−1〜13Aa−10の第2電極36に対応する液晶領域33Bは可変のフェーズシフタとして機能する。この結果、液晶光偏向素子13Aに入射したレーザ光は、パネル13Aa−1〜13Aa−10を通過することによって、第2方向における他方の向きに偏向される。
本実施形態の液晶光偏向素子13Aにおける最大偏向角の例を以下に示す。パネル13Aa−1〜13Aa−10の各々のセルギャップが例えば10μmであるとき、パネル13Aa−1〜13Aa−10の合計セルギャップdLCは100μmである。また、屈折率変化の周期幅(位相変化ピッチ)Lが例えば50μmである。さらに、パネル13Aa−1〜13Aa−10の各々のリタデーションが2μmであるとき、パネル13Aa−1〜13Aa−10を合わせたリタデーション(Δn・dLC)は20μmである。なお、パネル13Aa−1〜13Aa−10を合わせた屈折率異方性Δnは0.2である。これらより、“θ=sin−1{(Δn・dLC)/L}=sin−1(20/50)”の式から、片側の最大偏向角は、約23.6度と算出される
[1−2−4]レーザ走査装置10の動作例
投光素子11から投光されたレーザ光は、ビームスプリッタ21を透過することでp偏光(直線偏光)のレーザ光となり、さらに1/4波長板22を透過して円偏光のレーザ光となって、ポリゴンミラー12Aのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、回転するミラー面により反射されて水平方向に走査され、液晶光偏向素子13Aに入射する。液晶光偏向素子13Aに入射したレーザ光は、液晶光偏向素子13Aにより偏向されて垂直方向に走査される。そして、液晶光偏向素子13Aにより走査されたレーザ光は、レーザ走査装置10から走査領域ARに投射される。
レーザ走査装置10によって投射されたレーザ光は、対象物2で反射され、その反射されたレーザ光(反射光)の一部が投光時と同じ経路を逆にたどり、ビームスプリッタ21により分割されて受光素子14に入射される。具体的には、対象物2からのレーザ光(反射光)は、液晶光偏向素子13A及びポリゴンミラー12Aにより偏向され、1/4波長板22を透過することで円偏光からn偏光に変えられる。n偏光のレーザ光は、ビームスプリッタ21により反射されて受光素子14に入射される。すなわち、投光時に1/4波長板22を透過させ(1/4)λの位相変化を与えることで、p偏光のレーザ光を一旦、円偏光のレーザ光にし、受光時に再び1/4波長板22を透過させ(1/4)λの位相変化を与えることで、円偏光のレーザ光をn偏光のレーザ光にしている。これにより、n偏光のレーザ光(反射光)だけをビームスプリッタ21によって反射させ、受光素子14に入射させることができる。
レーザ光の投光時と受光時の時間差から対象物2までの距離が検出され、さらに偏向角制御部17が有する液晶光偏向素子13A及びポリゴンミラー12Aによる偏向角の情報から対象物の3次元の座標が検出される。このような対象物2の検出を高速かつ連続して行うことにより、車両前方の3次元の障害物の情報が取得され、これらの情報が車両1の自動運転や運転支援などに利用される。
また、偏向角制御部17は、前述した対象物2の検出情報、または他のセンサあるいはカメラ、例えば傾斜センサ、可視光カメラなどの情報に基づいて、液晶光偏向素子13Aによる垂直方向の走査密度(走査間隔)及び/又は走査範囲を選択あるいは変更することができる。以下に、一般的な路面における使用を想定し、レーザ走査装置10を搭載した車両1と、被計測対象となる人物2Aや対向車2Bなどの障害物の例を用いて説明する。
図11(a)、図12(a)及び図13(a)は、車両1から前方を走査する例を示す図である。図11(b)、図12(b)及び図13(b)は、それら図のそれぞれにおける走査領域ARの走査状態及び垂直方向の走査密度を表す図である。
図11(a)に示すように、多くの場合、車両1がある路面と前方の路面は平坦であるため、車両1がある路面と平行で障害物の高さを考慮した±α度の走査範囲の情報が障害物を把握する上で重要となる。この場合、図11(b)に示すように、走査領域ARの垂直方向における中央部43が走査密度の高い範囲となる。
例えば、車両1がある路面と平行な方向を0度として垂直方向に±20度の走査が可能なレーザ走査装置10では、100m以上先まで平坦な路面を走行している場合、+20度から+10度、及び−10度から−20度の範囲は1度の間隔で走査を行い、被計測対象となる人物2Aや対向車2Bなどの障害物が存在する+10度から−10度の範囲は0.25度の間隔で走査を行う。あるいは、5フレームのうち1フレームで垂直方向に±20度の走査を行い、残りの4フレームで±10度の範囲に限定して走査を行うなど、フレームごとに走査範囲を設定してもよい。
一方、路面の傾斜が変化するような状況では、例えば図12(a)に示すように、車両前方の路面が登り坂であるような場合、車両1がある路面と平行な位置に被計測対象が存在しない。このため、図12(b)に示すように、垂直方向における中央部43を高い走査密度で走査した場合、人物2Aや対向車2Bの情報が少なくなり、障害物の情報を得るのに十分なデータが計測できない。
車両1がある路面と平行な位置に被計測対象が存在しない場合、対策として、図13(a)及び図13(b)に示すように、走査領域ARの垂直方向における上部44を走査密度の高い範囲に設定する。これにより、被計測対象となる人物2Aや対向車2Bなどの障害物に関する情報を十分に取得することができる。
[1−3]第1変形例
次に、第1変形例のレーザ走査装置について説明する。前述した第1実施形態では、第1光偏向素子12にポリゴンミラー12Aを使用したが、ポリゴンミラーに代えて様々な光偏向素子を使用することが可能である。ここでは、第1光偏向素子12として、MEMSミラー、またはガルバノスキャナ、光フェーズドアレイを使用した例を示す。
図14は、第1光偏向素子12にMEMSミラー12Bを使用した光学系の構成を示す図である。投光素子11から投光されたレーザ光は、ビームスプリッタ21を透過し、さらに1/4波長板22を透過してMEMSミラー12Bのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、角度が変化するミラー面により反射されて水平方向に走査され、液晶光偏向素子13Aに入射する。
図15は、第1光偏向素子12にガルバノスキャナ12Cを使用した光学系の構成を示す図である。投光素子11から投光されたレーザ光は、ビームスプリッタ21を透過し、さらに1/4波長板22を透過してガルバノスキャナ12Cのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、角度が変化するミラー面により反射されて水平方向に走査され、液晶光偏向素子13Aに入射する。
図16は、第1光偏向素子12に光フェーズドアレイ12Dを使用した光学系の構成を示す図である。光フェーズドアレイ12Dは、水平方向へのレーザ光の走査及び受光能力を有する。光フェーズドアレイ12Dから投光されたレーザ光は、水平方向に走査されて液晶光偏向素子13Bに入射する。この光フェーズドアレイ12Dを使用した例では、ビームスプリッタ21及び1/4波長板22を必要としない。対象物2からの反射光は、液晶光偏向素子13Bにより偏向され、光フェーズドアレイ12Dに入射される。液晶光偏向素子13Bは、偏向を行う液晶パネルを備え、液晶光偏向素子13Aaと概略同様の構成を有する。
図14−16に示した第1変形例のその他の構成及び動作は、前述した第1実施形態と同様である。
[1−4]第2変形例
次に、第2変形例のレーザ走査装置について説明する。前述した第1実施形態では、投光素子11からのレーザ光に対し、先にポリゴンミラー12A(第1光偏向素子12)にて水平方向の走査を行い、次に液晶光偏向素子13A(第2光偏向素子13)にて垂直方向の走査を行ったが、ポリゴンミラー12Aと液晶光偏向素子13Aとを入れ換え、先に液晶光偏向素子13Aにて垂直方向の走査を行い、次にポリゴンミラー12Aにて水平方向の走査を行ってもよい。
[1−4−1]光学系の構成
図17は、第2変形例のレーザ走査装置における光学系の構成を示す図である。
投光側は以下のようになる。投光素子11から投光されるレーザ光の光路上には、ビームスプリッタ21と1/4波長板22を順に介して液晶光偏向素子13Aが配置される。さらに、液晶光偏向素子13Aにより偏向されるレーザ光の光路上には、ポリゴンミラー12Aが配置される。
受光側は以下のようになる。対象物2で反射されたレーザ光の光路上には、ポリゴンミラー12Aが配置される。ポリゴンミラー12Aに反射されるレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Aが配置される。液晶光偏向素子13Aにより偏向されるレーザ光の光路上には、1/4波長板22を介してビームスプリッタ21が配置される。さらに、ビームスプリッタ21により分割されるレーザ光の光路上には、受光素子14が配置される。
図17に示した第2変形例のその他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
[1−4−2]第2変形例の動作
投光素子11から投光されたレーザ光は、ビームスプリッタ21を透過することでp偏光(直線偏光)のレーザ光となり、さらに1/4波長板22を透過して円偏光のレーザ光となって、液晶光偏向素子13Aに入射する。液晶光偏向素子13Aに入射したレーザ光は、液晶光偏向素子13Aにより垂直方向に偏向される。液晶光偏向素子13Aにより偏向されたレーザ光は、ポリゴンミラー12Aのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、回転するミラー面により反射されて水平方向に走査される。そして、ポリゴンミラー12Aにより走査されたレーザ光は、レーザ走査装置から走査領域ARに投射される。
レーザ走査装置によって投射されたレーザ光は、対象物2で反射され、その反射されたレーザ光(反射光)の一部が投光時と同じ経路を逆にたどり、ビームスプリッタ21により分割されて受光素子14に入射される。具体的には、対象物2からのレーザ光(反射光)は、ポリゴンミラー12A及び液晶光偏向素子13Aにより偏向され、1/4波長板22を透過することで円偏光からn偏光に変えられる。n偏光のレーザ光は、ビームスプリッタ21により反射されて受光素子14に入射される。すなわち、投光時に1/4波長板22を透過させ(1/4)λの位相変化を与えることで、p偏光のレーザ光を一旦、円偏光のレーザ光にし、受光時に再び1/4波長板22を透過させ(1/4)λの位相変化を与えることで、円偏光のレーザ光をn偏光のレーザ光にしている。これにより、n偏光のレーザ光(反射光)だけをビームスプリッタ21によって反射させ、受光素子14に入射させることができる。
第2変形例のその他の動作は、前述した第1実施形態と同様である。
[1−5]効果
本実施形態によれば、レーザ光を2次元に走査可能な信頼性の高いレーザ走査装置を提供することができる。
以下に、本効果について詳述する。本実施形態のレーザ走査装置10は、レーザ光を投光する投光素子11と、レーザ光を第1方向に偏向(走査)する第1光偏向素子12と、第1光偏向素子12により偏向されたレーザ光を第1方向と異なる第2方向に偏向(走査)する液晶光偏向素子13A(第2光偏向素子13)とを備える。さらに、第1光偏向素子12が走査するレーザ光の走査周波数は、液晶光偏向素子13Aが走査するレーザ光の走査周波数より高く、例えば2倍以上である。言い換えると、第1光偏向素子12がレーザ光を走査する速度は、液晶光偏向素子13Aがレーザ光を走査する速度より速く、例えば2倍以上速い。
これにより本実施形態によれば、第1方向(水平方向)において第1光偏向素子12によるレーザ光の高速な走査が可能であり、第2方向(垂直方向)において液晶光偏向素子13Aによる微細な偏向角の変更が可能である。これによって、レーザ光を2次元に容易に走査することが可能である。さらに、第1情報に基づいて偏向角制御部17により、第2方向において液晶光偏向素子13Aにおける偏向角の変更速度を制御することができる。これにより、第2方向におけるレーザ光の走査線の間隔または密度、及び/又は第2方向における走査領域の範囲を設定することが可能である。
また、液晶光偏向素子13Aは、液晶を利用した光位相シフト方式、言い換えると、液晶の複屈折の性質を用いている。この液晶光偏向素子13Aは、機械的な構成部品がなくかつ機械的な可動部がないため、信頼性を向上できる。液晶光偏向素子13Aは、広い面積でレーザ光を受光することができ、また透過方式でレーザ光を偏向させることが可能であり、さらに偏向角を制御することが容易である。
また、本実施形態のレーザ走査装置10は同軸光学系方式の構成を備える。よって、投光時と受光時でレーザ光が同じ光路を通るため、環境などからノイズの影響を受けにくい。
[2]第2実施形態
次に、第2実施形態のレーザ走査装置について説明する。前述した第1実施形態では、対象物2からの反射光を受光する受光側は投光側と同じ光路を用いたが、投光側と受光側とを分離してもよい。すなわち、第2実施形態では、分離光学系方式を採用した例を説明する。以下に、第1実施形態と異なる点について主に述べる。
[2−1]第1例
第2実施形態のレーザ走査装置の第1例として、第1光偏向素子12にポリゴンミラー12Aを使用した例を説明する。
図18(a)及び図18(b)は、第2実施形態のレーザ走査装置の第1例における光学系の構成を示す図である。図18(a)は光学系の投光側を示し、図18(b)は受光側を示す。
投光側は以下のようになる。投光素子11から投光されるレーザ光の光路上には、ポリゴンミラー12Aが配置される。さらに、ポリゴンミラー12Aにより反射されるレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Bが配置される。液晶光偏向素子13Bは、偏向を行う液晶パネルを備え、液晶光偏向素子13Aaと概略同様の構成を有する。
投光素子11から投光されたレーザ光は、ポリゴンミラー12Aのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、回転するミラー面により反射されて水平方向に走査され、液晶光偏向素子13Bに入射する。液晶光偏向素子13Bに入射したレーザ光は、液晶光偏向素子13Bにより偏向されて垂直方向に走査され、対象物に投射される。
受光側は以下のようになる。対象物2で反射されたレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Cが配置される。液晶光偏向素子13Cにより偏向されるレーザ光の光路上には、受光レンズ23を介して受光素子14が配置される。液晶光偏向素子13Cは、偏向を行う液晶パネルを備え、液晶光偏向素子13Aaと概略同様の構成を有する。
対象物2からのレーザ光(反射光)は、液晶光偏向素子13Cに入射する。液晶光偏向素子13Cに入射したレーザ光は、液晶光偏向素子13Cにより偏向されて受光レンズ23に入射する。受光レンズ23に入射したレーザ光は、受光レンズ23により集光されて受光素子14に入射される。
第1例のその他の構成及び動作は、前述した第1実施形態と同様である。
[2−2]第2例
第2実施形態のレーザ走査装置の第2例として、第1光偏向素子12にMEMSミラー12Bを使用した例を説明する。
図19(a)及び図19(b)は、第2実施形態のレーザ走査装置の第2例における光学系の構成を示す図である。図19(a)は光学系の投光側を示し、図19(b)は受光側を示す。
投光側は以下のようになる。投光素子11から投光されるレーザ光の光路上には、MEMSミラー12Bが配置される。さらに、MEMSミラー12Bにより反射されるレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Bが配置される。
投光素子11から投光されたレーザ光は、MEMSミラー12Bのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、角度が変化するミラー面により反射されて水平方向に走査され、液晶光偏向素子13Bに入射する。液晶光偏向素子13Bに入射したレーザ光は、液晶光偏向素子13Bにより偏向されて垂直方向に走査され、対象物に投射される。
受光側は、前述した第1例と同様である。さらに、第2例のその他の構成及び動作は、前述した第1実施形態と同様である。
[2−3]第3例
第2実施形態のレーザ走査装置の第3例として、第1光偏向素子12にガルバノスキャナ12Cを使用した例を説明する。
図20(a)及び図20(b)は、第2実施形態のレーザ走査装置の第3例における光学系の構成を示す図である。図20(a)は光学系の投光側を示し、図20(b)は受光側を示す。
投光側は以下のようになる。投光素子11から投光されるレーザ光の光路上には、ガルバノスキャナ12Cが配置される。さらに、ガルバノスキャナ12Cにより反射されるレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Bが配置される。
投光素子11から投光されたレーザ光は、ガルバノスキャナ12Cのミラー面に入射する。ミラー面に入射したレーザ光は、角度が変化するミラー面により反射されて水平方向に走査され、液晶光偏向素子13Bに入射する。液晶光偏向素子13Bに入射したレーザ光は、液晶光偏向素子13Bにより偏向されて垂直方向に走査され、対象物に投射される。
受光側は、前述した第1例と同様である。さらに、第3例のその他の構成及び動作は、前述した第1実施形態と同様である。
[2−4]第4例
第2実施形態のレーザ走査装置の第4例として、第1光偏向素子12に光フェーズドアレイ12Dを使用した例を説明する。
図21(a)及び図21(b)は、第2実施形態のレーザ走査装置の第4例における光学系の構成を示す概念図である。図21(a)は光学系の投光側を示し、図21(b)は受光側を示す。
投光側は以下のようになる。光フェーズドアレイ12Dから投光されるレーザ光の光路上には、液晶光偏向素子13Bが配置される。すなわち、光フェーズドアレイ12Dから投光されたレーザ光は、水平方向に走査されて液晶光偏向素子13Bに入射する。液晶光偏向素子13Bに入射したレーザ光は、液晶光偏向素子13Bにより偏向されて垂直方向に走査され、対象物に投射される。
受光側は、前述した第1例と同様である。さらに、第4例のその他の構成及び動作は、前述した第1実施形態と同様である。
[2−5]効果
本実施形態によれば、レーザ光を2次元に走査可能な信頼性の高いレーザ走査装置を提供することができる。
さらにここでは、第1実施形態と異なる効果について説明する。本実施形態で採用する分離光学系方式では、対象物2で反射されたレーザ光を受ける液晶光偏向素子13C及び受光レンズの受光面積を大きくすることができるため、受光素子にて受光するレーザ光の光量を増やすことができる。これにより、対象物の検出精度を高めることが可能である。
また、受光側にも液晶光偏向素子を設けることにより、レーザ光(反射光)における第2方向(垂直方向)のノイズ成分を除去することができる。さらに、ビームスプリッタ及び1/4波長板を設ける必要がないため、光学系の構成を簡素化でき、部品コストを抑えることが可能である。
[3]その他
前記実施形態では、レーザ走査装置が扱うレーザ光として赤外線レーザを用いている。しかし、これに限定されず、本実施形態にかかるレーザ走査装置は、赤外線以外の光にも適用可能である。
前記実施形態では、車両に搭載されるレーザ走査装置について説明している。しかし、これに限定されず、レーザ光を走査する機能を有する様々な電子機器に適用できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、構成要素を変形して具体化することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、1つの実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合わせ、若しくは異なる実施形態に開示される構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を構成することができる。例えば、実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、これらの構成要素が削除された実施形態が発明として抽出されうる。
10…レーザ走査装置、11…投光素子、12…第1光偏向素子、12A…ポリゴンミラー、12B…MEMSミラー、12C…ガルバノスキャナ、12D…光フェーズドアレイ、13…第2光偏向素子、13A,13B,13C…液晶光偏向素子、13Aa…第1液晶パネル、13Ab…第2液晶パネル、14…受光素子、15…パルスタイミング制御部、16…偏向角検出部、17…偏向角制御部、18…距離演算部、19…主制御部、21…ビームスプリッタ、22…1/4波長板、31,32…基板、33…液晶層、34…シール材、35…第1電極、36…第2電極、37…第3電極(共通電極)、23…受光レンズ。

Claims (11)

  1. レーザ光を投光する投光素子と、
    前記レーザ光を第1方向に偏向する第1光偏向素子と、
    前記第1光偏向素子により偏向されたレーザ光を前記第1方向と異なる第2方向に偏向し、液晶素子で構成される第2光偏向素子と、
    を具備し、
    前記第2光偏向素子は、第1液晶領域と第2液晶領域とを含み、
    前記第1液晶領域の屈折率は、前記第2液晶領域の屈折率と異なり、
    前記液晶素子は、第1液晶パネルと、前記第1液晶パネル上に配置された第2液晶パネルを含み、
    前記第1液晶パネルは、第1及び第2基板と、前記第1基板に配置された第1電極と、前記第2基板に配置され前記第1電極と対向する第2電極とを含み、
    前記第2液晶パネルは、第3及び第4基板と、前記第3基板に配置された第3電極と、前記第4基板に配置され前記第3電極と対向する第4電極とを含み、
    前記第2方向において、前記第3電極は前記第1電極より長い、
    レーザ走査装置。
  2. 前記第1光偏向素子は前記レーザ光を前記第1方向に走査し、前記第2光偏向素子は前記レーザ光を前記第2方向に走査し、
    前記第1光偏向素子が走査する前記レーザ光の走査周波数は、前記第2光偏向素子が走査する前記レーザ光の走査周波数より高い請求項1に記載のレーザ走査装置。
  3. 前記第1電極及び第3電極に第1電圧を印加する制御部をさらに具備する請求項1又は2に記載のレーザ走査装置。
  4. 第1情報に基づいて前記第2光偏向素子の前記走査周波数を変更する制御部をさらに具備する請求項2に記載のレーザ走査装置。
  5. 前記第1液晶パネルは、前記第1基板に配置され、前記第2電極と対向する第5電極を含み、
    前記第2液晶パネルは、前記第3基板に配置され、前記第4電極と対向する第6電極を含み、
    前記第2方向において、前記第6電極は前記第5電極より短い請求項1又は2に記載のレーザ走査装置。
  6. レーザ光を投光する投光素子と、
    前記レーザ光を第1方向に偏向する第1光偏向素子と、
    前記第1光偏向素子により偏向されたレーザ光を前記第1方向と異なる第2方向に偏向し、液晶素子で構成される第2光偏向素子と、
    前記投光素子と前記第1光偏向素子間の光路上に配置されたビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタと前記第1光偏向素子間の光路上に配置された波長板と、
    を具備するレーザ走査装置。
  7. 受光素子をさらに具備し、
    前記第2光偏向素子から出射され対象物により反射されたレーザ光は、前記第2光偏向素子、前記第1光偏向素子、前記波長板、及び前記ビームスプリッタを経由して前記受光素子に受光される請求項6に記載のレーザ走査装置。
  8. 前記第2光偏向素子から出射され対象物により反射されたレーザ光を偏向し、液晶素子で構成される第3光偏向素子と、
    前記第3光偏向素子により偏向されたレーザ光を受光する受光素子と、
    をさらに具備する請求項6に記載のレーザ走査装置。
  9. 前記第1光偏向素子は、ポリゴンミラー、MEMSミラー、ガルバノスキャナ、及び光フェーズドアレイのいずれかである請求項1乃至8のいずれかに記載のレーザ走査装置。
  10. レーザ光を投光する投光素子と、
    前記レーザ光を第1方向に偏向し、液晶素子で構成される第1光偏向素子と、
    前記第1光偏向素子により偏向されたレーザ光を前記第1方向と異なる第2方向に偏向する第2光偏向素子と、
    を具備し、
    前記第2光偏向素子は、第1液晶領域と第2液晶領域とを含み、
    前記第1液晶領域の屈折率は、前記第2液晶領域の屈折率と異なり、
    前記液晶素子は、第1液晶パネルと、前記第1液晶パネル上に配置された第2液晶パネルを含み、
    前記第1液晶パネルは、第1及び第2基板と、前記第1基板に配置された第1電極と、前記第2基板に配置され前記第1電極と対向する第2電極とを含み、
    前記第2液晶パネルは、第3及び第4基板と、前記第3基板に配置された第3電極と、前記第4基板に配置され前記第3電極と対向する第4電極とを含み、
    前記第2方向において、前記第3電極は前記第1電極より長い、
    レーザ走査装置。
  11. レーザ光を投光する投光素子と、
    前記レーザ光を第1方向に偏向し、液晶素子で構成される第1光偏向素子と、
    前記第1光偏向素子により偏向されたレーザ光を前記第1方向と異なる第2方向に偏向する第2光偏向素子と、
    前記投光素子と前記第1光偏向素子間の光路上に配置されたビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタと前記第1光偏向素子間の光路上に配置された波長板と、
    を具備するレーザ走査装置。
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