JP6983564B2 - スクリーンの固定構造およびスクリーン装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、端部キャップは、ガイドレールに挿し込まれる構成であるため、端部キャップの見込み方向の寸法が大きくなると、ガイドレールの見込み方向の寸法も大きくする必要があり、スクリーン装置が大型化してしまい、スクリーン装置の製造や運搬・施工などに手間やコストがかかるという問題がある。
また、本発明に係るスクリーン装置では、第2方向は框材がガイドレールに沿って移動する方向であり、第1固定縁部が第2方向に交差する方向に沿った姿勢で框本体に固定されていることにより、框材がガイドレールに沿って移動した際に、框本体およびスクリーンに框本体とスクリーンとを離間させる第2方向の力が作用した場合でも、框本体と第1固定縁部とが外れにくい構造とすることができる。
また、第2固定縁部は、第2方向に沿った姿勢で端部キャップに固定されているため、端部キャップにおける第2固定縁部を固定する部分の第2方向に交差する方向の寸法を抑えることができる。その結果、端部キャップが挿入されるガイドレールの第2方向に交差する方向の寸法を抑えることができる。
例えば、ガイドレールが框材をガイドする第2方向が上下方向や見付け方向の場合、第2固定縁部が上下方向や見付け方向に沿った姿勢となることにより、端部キャップの見込み方向の寸法を抑えることができる。結果として、ガイドレールの見込み方向の寸法も抑えることができる。
このように、スクリーンを框材から外れにくくすることができるとともに、端部キャップおよびガイドレールの第2方向に交差する方向の寸法を抑えることができる。
このような構成とすることにより、スクリーンの縁部が框本体に固定される向きと、スクリーンの縁部を端部キャップに固定される向きと、を互いに異なる向きとすることができる。例えば、第1固定縁部は、より強固に固定される向きで框本体に固定し、第2固定縁部は、第1固定縁部とは異なる向きで端部キャップを大型化させないように端部キャップに固定することができる。
このような構成とすることにより、第1固定縁部を第1固定溝部に挿入して固定し、第2固定縁部を第2固定溝部に挿入して固定すれば、第1固定縁部および第2固定縁部を容易に互いに異なる向きで框材に固定することができる。
図1に示すように、本実施形態によるスクリーン装置1は、壁部11に形成された開口部12を開閉するサッシ13に網戸や日よけとして設けられている。
スクリーン装置1は、開口部12を開閉可能なスクリーン2と、サッシ13の上方に設けられてスクリーン2を巻き取り・巻き出し可能な巻き取り部3と、スクリーン2の下縁部21に固定されたボトムバー4(框材)と、ボトムバー4をガイドする一対のガイドレール5,5と、を有している。
なお、壁部11に沿った水平方向を見付け方向とし、見付け方向に直交する方向(壁部11に直交する方向)を見込み方向とする。見付け方向が本発明の第1方向に相当し、上下方向が本発明の第2方向に相当している。
第1固定縁部22と一方の第2固定縁部23との間、および第1固定縁部22と他方の第2固定縁部23との間には、それぞれスクリーン2の下縁部21から上側に延びる直線状の切り込み部24が形成されている。これにより、第1固定縁部22および第2固定縁部23を、スクリーン2の下縁部21よりも上側の部分に対して互いに異なる方向に曲げることができる。
スクリーン2のボトムバー4への固定構造については、巻き取り部3、ガイドレール5およびボトムバー4の説明の後に説明する。
スクリーンボックス33は、巻き取り軸部31に巻き取られたスクリーン2も収容可能に構成されている。スクリーンボックス33には、見付け方向の全体に延びて下側に開口するスクリーン用溝部(不図示)が形成されている。巻き取り軸部31に巻き取り・巻き出しされるスクリーン2は、スクリーン用溝部を通過するように構成されている。
一対のガイドレール5,5は、互いに見付け方向に対称となる形状に形成されている。
以下の一対のガイドレール5,5の説明では、見付け方向における一対のガイドレール5,5それぞれに対して開口部12の見付け方向の中心側を見付け方向の内側とし、開口部12の見付け方向の中心に対して一対のガイドレール5、5それぞれが配置されている側を見付け方向の外側とする。
ガイドレール5は、室外側に設けられ板面が見込み方向を向く室外側板部52と、室外側板部52の室内側に対向するように設けられ板面が見込み方向を向く室内側板部53と、室内側板部53の見付け方向の外側の端部から室外側に延びる外板部54と、室外側板部52の見付け方向の内側の端部よりもやや外側から室内側に突出する第1見込み板部55と、室内側板部53の見付け方向の内側の端部から室外側に突出する第2見込み板部56と、を有している。
室外側板部52と外板部54とは、室外側板部52の見付け方向の外側の端部52aと、外板部54の室外側の端部54aとを略直角に突き合わせるようにして配置されている。室外側板部52と外板部54とは、それぞれに設けられた係合部どうしを係合させることで連結されている。
ガイドレール溝部51は、室外側板部52、室内側板部53、外板部54、第1見込み板部55および第2見込み板部56に囲まれている。ガイドレール溝部51には、端部キャップ42のガイドレール挿入部421(後述する)が挿入されるように構成されている。
室外側板部52における第1見込み板部55よりも見込み方向の内側の室内側の面521には、上下方向全体にわたってモヘア57が設けられている。
図5に示すように、ボトムバー本体41は、それぞれ見付け方向に延びて互いに連結された第1部材43および第2部材44を有している。
第1部材43は、室外側に配置され板面が見込み方向を向く鉛直面となる室外側板部431と、室内側に配置され板面が見込み方向を向く鉛直面となる室内側板部432と、室外側板部431の上端部と室内側板部432の上端部を接続する上板部45と、上板部45の見込み方向の中間部から下側に延びる中板部434と、中板部434の下端部から室内側に延びる下板部435と、を有している。
下板部435は、室外側板部431の下端部431bと略同じ高さに配置されている。下板部435の室内側の端部435aは、室内側板部432の下端部432bよりも下側かつ室外側に配置されていて、室内側板部432の下端部432bと離間している。
第1上板部室内側片451aの室内側の端部(屈曲部451bの室内側の端部)451cと、第2上板部室外側片452aの室外側の端部452cとは、見込み方向に間隔をあけるように離間している。屈曲部451bの下端部(先端部)451dは、底板部455と上下方向に離間している。
本実施形態では、ボトムバー本体41の見込み方向の寸法は、一対のガイドレール5,5の見込み方向の寸法よりもやや大きく設定されている。ボトムバー本体41の室外側の端面41aは、ガイドレール5の室外側の端面5aよりも室外側に配置され、ボトムバー本体41の室内側の端面41bは、ガイドレール5の室内側の端面5bよりも室内側に配置されている(図4参照)。
第2部材44は、第1部材43の室内側板部432の下端部432bから下板部435の室内側の端部435aに向かって室外側に湾曲しながら延びている。
第1部材43の第2上板部452、室内側板部433および第2部材44は、この順に連続して配置されていて、ボトムバー4を操作する使用者がこれらを把持して操作しやすいように構成されている。
以下の2つの端部キャップ42の説明では、見付け方向における2つの端部キャップ42それぞれがボトムバー本体41に近接する側を見付け方向の内側とし、2つの端部キャップ42それぞれがボトムバー本体41と離間する側を見付け方向の外側とする。
端部キャップ42は、ガイドレール挿入部421がガイドレール溝部51に挿入されると、室外側溝部423にガイドレール5の第1見込み板部55およびモヘア57それぞれの先端部分が挿入され、室内側溝部424にガイドレール5の第2見込み板部56の先端部分が挿入されるように構成されている。
ガイドレール挿入部421は、ボトムバー本体41よりも見込み方向の寸法が小さく形成されている。ガイドレール挿入部421の室外側の端面421aは、ボトムバー本体41の室外側の端面41aよりも室内側に配置され、ガイドレール挿入部421の室内側の端面421bは、ボトムバー本体41の室内側の端面41bよりも室外側に配置されている(図4参照)。
第2固定溝部425は、第1固定溝部411の見付け方向の外側に連続するように配置されている。
図5に示すように、スクリーン2の第1固定縁部22は、見付け方向に延びる樹脂製の第1薄板部221にスクリーン2の下縁部21が巻き込むように貼りつけられた構造となっている。このような構造となっていることにより、第1固定縁部22は、スクリーン2を構成する網材や布材などのみの場合と比べて剛性をする板状に形成されている。
本実施形態では、第1固定縁部22は、第1固定溝部411を構成する第1側板部453と第2側板部454とを見込み方向に押し広げるとともに第1上板部451の屈曲部451bと底板部455とを上下方向に押し広げるようにボトムバー本体41を弾性変形させながら第1固定溝部411に挿し込まれており、弾性変形の復元力によって第1固定溝部411に強固に挟持されている。
このようにして第1固定縁部22がボトムバー本体41に固定されている。
第2固定溝部425に挿し込まれた第2固定縁部23は、スクリーン2および第2薄板部231が見込み方向を向く姿勢となり、第2固定溝部425の室外側および室内側の両側面に挟持されている。本実施形態では、第2固定縁部23は、第2固定溝部425の内側を見込み方向に押し広げるように端部キャップ42を弾性変形させながら第2固定溝部425に挿し込まれており、弾性変形の復元力によって端部キャップ42に強固に挟持されている。
このようにして第2固定縁部23が端部キャップ42に固定されている。
第2固定縁部23の上側のスクリーン上側部25は、端部キャップ42の上側に配置されている。
端部キャップ42は、第2固定溝部425が見付け方向の外側の端部が他の部分よりも見込み方向に小さく形成されていることにより、第2固定溝部425に挿し込まれた第2固定縁部23が見付け方向の外側にスライドして端部キャップ42から外れることを防止できるように構成されている。
このようなスクリーン装置1は、2つの端部キャップ42それぞれのガイドレール挿入部421およびスクリーン2の見付け方向の両端部がガイドレール5,5のガイドレール溝部51に挿入された状態でボトムバー4を上下方向に移動させることによって、スクリーン2が巻き取り・巻き出しされて、開口部12を開閉するように構成されている。
本実施形態によるスクリーン2の固定構造およびスクリーン装置1では、第1固定縁部22と第2固定縁部23とは、スクリーン2に形成された切り込み部24を介して隣接していることにより、切り込み部24を境として第1固定縁部22がボトムバー本体41の第1固定溝部411に固定される向きと、第2固定縁部23が端部キャップ42の第2固定溝部425に固定される向きと、を互いに異なる向きとすることができる。
このように、本実施形態によるスクリーン2の固定構造およびスクリーン装置1では、スクリーン2がボトムバー4から外れにくい構造とすることができるとともに、端部キャップ42およびガイドレール5,5の見込み方向の寸法を抑えることができる。
例えば、上記の実施形態では、スクリーン装置1は、スクリーン2の下縁部21が固定されたボトムバー4(框材)が上下方向に移動し、スクリーン2が上側に巻き取られて、下側に巻き出される構成である。これに対して、スクリーン2が下側に巻き取られて、上側に巻き出される構成であってもよい。また、スクリーン2の縁部が固定された框材が水平方向に移動して、スクリーン2が水平方向に巻き取り・巻き出しされるように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、ボトムバー4は、ボトムバー本体41と、ボトムバー本体41の端部に取り付けられた端部キャップ42とを有しているが、1つの部材として形成されていてもよい。このような場合は、ボトムバー4の長さ方向の中間部にスクリーン2の第1固定縁部22が固定され、ボトムバー4の長さ方向の端部に第2固定縁部23が固定される。
また、スクリーン2やボトムバー4、ガイドレール5,5の形態は、上記以外であってもよい。
また、ボトムバー4に固定される第1固定縁部22および第2固定縁部23の向きは、互いに異なる向きであれば、上記以外の向きとしてもよい。
2 スクリーン
4 ボトムバー(框材)
5 ガイドレール
21 下縁部
22 第1固定縁部
23 第2固定縁部
24 切り込み部
41 ボトムバー本体(框本体)
42 端部キャップ
51 ガイドレール溝部
411 第1固定溝部
425 第2固定溝部
Claims (4)
- スクリーンの縁部を棒状の框材に沿って固定するスクリーンの固定構造において、
前記スクリーンの縁部は、前記框材の長さ方向の中間部に固定される第1固定縁部と、前記框材の前記長さ方向の端部に固定される第2固定縁部と、を有し、
前記第1固定縁部と前記第2固定縁部とは、前記スクリーンに形成された切り込み部を介して隣接していて、
前記框材は、前記長さ方向の端部が前記長さ方向に交差する移動方向にガイドレールに移動可能に支持され、
前記第1固定縁部は、前記移動方向に交差する方向に沿った姿勢で前記框材に固定され、
前記第2固定縁部は、前記移動方向に沿った姿勢で前記框材に固定されていることを特徴とするスクリーンの固定構造。 - 前記框材は、前記長さ方向の中間部に配置され前記長さ方向に延びる長尺の框本体と、前記長さ方向の端部に配置され前記框本体の前記長さ方向の端部に取り付けられた端部キャップと、を有し、
前記第1固定縁部は、前記框本体に固定され、
前記第2固定縁部は、前記端部キャップに固定されている請求項1に記載のスクリーンの固定構造。 - 前記框材は、前記長さ方向の中間部に配置され前記第1固定縁部が挿入されて固定される第1固定溝部と、
前記長さ方向の端部に配置され前記第2固定縁部が挿入されて前記第1固定縁部と異なる向きで固定される第2固定溝部と、を有する請求項1または2に記載のスクリーンの固定構造。 - スクリーンと、第1方向に延びる棒状に形成され前記第1方向に沿って前記スクリーンの縁部が固定された框材と、前記框材を前記第1方向に交差する第2方向に移動可能に支持するガイドレールと、を有するスクリーン装置において、
前記框材は、前記第1方向に延びる框本体と、前記框本体の前記第1方向の端部に取り付けられた端部キャップと、を有し、
前記ガイドレールは、前記端部キャップが挿入されて前記端部キャップを第2方向に移動可能に係止するガイドレール溝部を有し、
前記スクリーンの縁部は、前記框本体に固定される第1固定縁部と、前記端部キャップに固定される第2固定縁部と、を有し、
前記第1固定縁部と前記第2固定縁部とは、前記スクリーンに形成された切り込み部を介して隣接していて、
前記第1固定縁部は、前記第2方向に交差する方向に沿った姿勢で前記框本体に固定され、
前記第2固定縁部は、前記第2方向に沿った姿勢で前記端部キャップに固定されていることを特徴とするスクリーン装置。
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JP2017143015A JP6983564B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | スクリーンの固定構造およびスクリーン装置 |
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JP2019023407A JP2019023407A (ja) | 2019-02-14 |
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JP2017143015A Active JP6983564B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | スクリーンの固定構造およびスクリーン装置 |
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