JP6983397B2 - 半導体パッケージの製造工程用離型フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

半導体パッケージの製造工程用離型フィルムおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は半導体パッケージの製造工程用離型フィルムに関する。
半導体パッケージの製造分野では、半導体素子(チップ)を汚染物質、外気、衝撃、光、磁気、高周波などの外部環境から保護、遮断するために、樹脂(モールド樹脂)で封止する。モールド樹脂としては、例えばエポキシ等の硬化性樹脂が一般的である。封止を行う際に、他の分野と比較して金型の絞りは浅くなるが、金型内は高温、高圧の環境となる。
半導体パッケージの製造(半導体封止)工程には、一般的にトランスファーモールド工程、コンプレッションモールド工程などがある。
トランスファーモールド工程を例にその工程を説明すると、配線済み集積回路が組み込まれた半導体素子を金型上に置き、さらに上から別の金型をセットして、高圧力で締め、その後、エポキシ樹脂を流し込み、樹脂が硬化してから金型を開け、成型品を取り出し、金型の内面をクリーニングする工程である。このクリーニングする工程で封止工程が終了する。
金型の内面をクリーニングするのは、半導体封止工程では、高温で繰り返し封止・成型を行うと、硬化性樹脂により金型が汚染されることで、成型性が低下したり、製品品質の低下による歩留まりの低下が発生したりするためである。
一方で、クリーニングの工程を省くために、金型のキャビティ面に離型フィルムを配することが行われている。つまり、金型によって半導体パッケージを樹脂成型する際に、金型の内面が汚損するのを防止するために、離型フィルムが用いられる。離型フィルムは、金型の内面に沿って配置されることで、溶融固化などによりパッケージを形成するための樹脂が、金型の内面に直接接触することを防止する。その離型フィルムを用いた工程では、たとえばロール・ツゥ・ロール方式でフィルムロールが装置に装填される。そのための離型フィルムには、張られたフィルムが装置金型に真空引きされて吸着されるときにしわ等を発生せず金型への追随性があること、金型周囲の約170℃の高温雰囲気下において収縮やたるみやしわができない耐熱性があること、注入され硬化したエポキシ樹脂との離型性があること、などの特異的な種々の機械的特性が求められる。
特許文献1には、この種の離型フィルムとして、延伸ポリエステル樹脂フィルムにフッ素樹脂が積層された離型フィルムが記載されている。
特許文献2には、延伸ポリエステル樹脂フィルムの片面に無機物質が蒸着され、反対面に離型層が設けられたシートが記載されている。
特許文献3には、共重合ポリエステルフィルムに、離型層と粒子を含有した塗布層が設けられたフィルムが記載されている。
特開2006−49850号公報 特開2004−79566号公報 国際公開第2012/077571号
しかし、特許文献1で開示されているフッ素樹脂積層フィルムは、高価である上、製造時に押出機スクリューを腐食させやすく、使用後の焼却廃棄処理において燃焼しにくく、かつ、焼却廃棄の際に有毒ガスが発生するなど環境汚染の面で好ましくない。
近年では、半導体の小型化、複雑化が進んでおり、それに合わせて半導体モールド用離型フィルムに求められる要求性能が高まっている。すなわち、小型で複雑な形状の金型に追随できるような半導体モールド用離型フィルムが求められている。この観点によれば、特許文献2や3に開示された離型フィルムでは複雑形状の金型には追随できない恐れがある。さらに、複層の離型シートは各層の追随性が互いに相違するため、層が多くなるほど層間の追随性差が生じ、それがしわなどの原因となるという懸念もある。
特許文献3に示されるような、粒子を含有した塗布層が設けられた離型フィルムでは、繰り返しモールド成型を行った際に、塗布層成分や含有粒子の脱落により金型汚れが顕著に発生し、その影響で例えばフィルムにしわが生じて半導体パッケージの外観を損ねることがある。さらに、金型温度よりも融点が低温である樹脂成分や共重合成分が多く、また融点ピークがなくとも結晶性の低い樹脂成分が含まれることがあり、それらの場合には、高温の金型とフィルムがくっつきやすくなり、金型との離型性が大きく低下して、しわや破れが発生しやすくなることがある。
さらに、離型フィルムを半導体パッケージの製造工程用として用いる場合、前記したように離型フィルムを金型に真空引きしたり、170℃程度の高温雰囲気下で使用するため、フィルムからアウトガスが発生しやすいことが分かった。発生したアウトガスは、エポキシ樹脂を汚染し半導体パッケージの品位を低下させたり、基材フィルムとパッケージ側に設ける離型層との密着性が低下する場合があった。また、高度な清浄性が要求される半導体パッケージの製造工程において、アウトガス量の多いフィルムの使用は好ましくなかった。
本発明の課題は、半導体パッケージ製造工程において、170℃程度の高温雰囲気下におけるアウトガス量が低減され、複雑な形状の金型にも追随でき、しわなどを抑制できるため製造時のトラブルがなく、離型性にも優れており、さらに、安価で、使用後の廃棄処理が容易で、環境汚染の心配もない離型フィルムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定構造の二軸配向ポリエステルフィルムに離型層を設けてなる離型フィルムが、半導体パッケージの製造工程において適切な特性をもたらすことを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、下記のとおりである。
(1)基材フィルムに離型層が積層された離型フィルムであって、
基材フィルムが、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と融点が170℃ 以上である樹脂とを含有する二軸配向ポリエステルフィルムであり、基材フィルムを構成するポリエステル樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を30〜93質量%含有し、
当該離型フィルムをヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分間熱処理することにより発生するアウトガス量が60μg/g未満であることを特徴とする半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
(2)融点が170℃以上である樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)であることを特徴とする半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
(3)基材フィルムを構成するポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を7〜70質量%含有するものであることを特徴とする(1)または(2)に記載の半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
)ポリブチレンテレフタレート樹脂が、ヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分間熱処理することにより発生するテトラヒドロフラン量が800μg/g未満であることを特徴とする(1)〜()いずれか記載の半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
)(1)〜()いずれか記載の離型フィルムを製造するための方法であって、二軸配向した基材フィルムの上に離型層を塗布して積層することを特徴とする半導体パッケージの製造工程用離型フィルムの製造方法。
本発明によれば、170℃程度の高温雰囲気下においてアウトガス量が低減できることから、金型キャビティで真空引きする際に、しわ、破れ等がなく、金型に追随することができ、熱硬化性樹脂や金型との離型性も良いため、高度な清浄性が要求される半導体パッケージの製造工程で用いると、高品位な半導体パッケージを得ることができる離型フィルムを提供することができる。
高温雰囲気下においてアウトガス量が低減できることで、離型フィルムの基材フィルムと、離型層の密着性が低下することなく、半導体パッケージの製造工程においては、
エポキシ樹脂を汚染することなく高品位の半導体パッケージを製造することが可能である。
本発明の実施の形態の半導体パッケージの製造工程を示す図である。 図1のI−I線に沿った断面図である。 図1および図2の次の工程を示す図である。 図3のIII−III線に沿った断面図である。 図3および図4の次の工程を示す図である。 図5の次の工程を示す図である。 図6の次の工程を示す図である。 図7のVII−VII線に沿った断面図である。 本発明の離型フィルムの断面形態を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の離型フィルムは、基材フィルムに離型層が積層されたものであり、基材フィルムはポリブチレンテレフタレート樹脂と融点が170℃以上である樹脂を含有する二軸配向ポリエステルフィルムであり、半導体パッケージの製造工程用離型フィルムとして好適に用いることができる。
まず、半導体パッケージの製造方法が説明される。
図1および図2において、11は半導体パッケージをトランスファー成形するための金型であり、固定式の上型12と、上型12に対して近づいたり遠ざかったりすることができる移動式の下型13とを備えている。上型12には、半導体パッケージを構成する熱可塑性樹脂を包埋するためのキャビティ14が形成されている。キャビティ14は、パッケージ形成部15と、樹脂導入部16と、これらパッケージ形成部15および樹脂導入部16を互いに連通させるためのゲート17とを備える。下型13には、樹脂導入部16へ溶融状態の熱硬化性樹脂を送り込むための樹脂送給路18が形成されている。
21は本発明にもとづく離型フィルムで、ロール・ツゥ・ロール方式で、上型12と下型13との間に装填されている。22は送り出しロール、23は巻き取りロールである。
キャビティ14のパッケージ形成部15は、図1に示すように離型フィルム21の幅方向に一対が設けられるとともに、図2に示すように離型フィルム21の長さ方向に複数が設けられている。樹脂導入部16は、離型フィルム21の幅方向に一対のパッケージ形成部15、15に対応して、これらパッケージ形成部15、15同士の間に一つが設けられている。また樹脂導入部16は、図示は省略するが、離型フィルム21の長さ方向に沿って位置の異なる一対のパッケージ形成部15、15ごとに、各一つが設けられている。
半導体パッケージを製造する際には、図1および図2に示すように下型13を上型12から遠ざけた型開きを行い、巻き取りロール23を回転させることで、送り出しロール22から供給される離型フィルム21における未使用の新しい部分を、この部分に張力を付与した状態で、上型12と下型13との間に送り込む。
その後、図3および図4に示すように、上型12と下型13との間に存在する離型フィルム21の部分を、真空吸引によりキャビティ14の内面に張り付ける。このとき本発明にもとづく離型フィルム21は、後述のようにキャビティ14の内面形状に良好に追隋し、しかもキャビティ14の内面に張り付いたときに「しわ」などの発生がないという利点がある。「しわ」が発生すると、モールド成型において、成型品にしわが転写されるため外観不良を引き起こす。
その後、図5に示すように、下型13におけるキャビティ14のパッケージ形成部15に対応した位置に、半導体素子25を装着した半導体基板26を、銅板24に乗せた状態で設置する。銅板24は、一対のパッケージ形成部15、15に対応した離型フィルム21の幅方向には互いに分離しており、複数のパッケージ形成部15、15に対応した離型フィルム21の長さ方向には互いに連続している。
そして、図6に示すように下型13を上型12に近づく方向に移動させて型締めを行い、下型13の樹脂送給路18から図5に示すキャビティ14の樹脂導入部16に向けてエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂27を溶融状態で圧送する。樹脂導入部16に送り込まれた熱硬化性樹脂27は、ゲート17を通って、パッケージ形成部15に充填される。これによって、半導体素子25および半導体基板26が熱硬化性樹脂27の内部に包埋される。銅板24は、半導体素子25および半導体基板26が包埋された側とは反対側の面が熱硬化性樹脂27から露出した状態となる。詳細には、図示のように樹脂送供給路18の内部にプランジャ19が配置されており、このプランジャ19によって熱硬化性樹脂27をキャビティ14の内部に圧密充填させる。
このとき、熱可塑性樹脂27として、半導体パッケージに一般的に使用される上述のエポキシ樹脂を用いる場合には、金型11の温度は170℃以上が設定され、好ましくは170℃〜180℃、より好ましくは170℃〜175℃に設定される。このような高温下において、本発明にもとづく離型フィルム21は、後述のように耐熱性を有するために、熱収縮やそれを原因とする「しわ」が発生しないという特長を有する。
充填された樹脂27が硬化したなら、図7および図8に示すように下型13を上型12から遠ざけて型開きを行い、得られた成形品28を金型11から取り出す。このとき、本発明にもとづく離型フィルム21は、後述のように、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂27からの離型性が良好である。その後、巻き取りロール23を駆動して、離型フィルム21における使用済みの部分を金型11から排出するとともに、図1および図2に示すように離型フィルム21における未使用の部分を新たに金型11に導入する。
以上においては、金型11の外部からその内部へ溶融状態の熱硬化性樹脂27を圧密充填させる「トランスファーモールド工程」について説明した。しかし、離型フィルム21は、それ以外のモールド工程、例えば、あらかじめ金型内に粉粒状の熱硬化性樹脂を充填したうえで型締めを行う公知の「コンプレッションモールド工程」などにも同様に用いることができる。
以下、離型フィルム21が詳細に説明される。
図9に示すように、離型フィルム21は、図1〜図8に示される金型11のキャビティ14側に配置される基材フィルム31と、硬化後の熱硬化性樹脂27からの良好な剥離を行うために同樹脂27側に配置される離型層32とを備えた積層体によって構成されている。
まず、基材フィルム31を詳細に説明する。基材フィルム31は、構成成分としてポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBTと略する場合がある)と融点が170℃以上である樹脂とを含有するポリエステルフィルムによって構成される。
PBTは、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PETと略する場合がある)に比べて、化学骨格中に含まれる脂肪族の炭素数が2つ多いため、分子鎖の可動性が高く、柔軟性が高く、好ましい。
基材フィルム31は、PBTと融点が170℃以上であるポリエステル樹脂がブレンドされていることをいう。PBTの融点も170℃以上であることから、融点が170℃以上である2種類以上のポリエステル樹脂がブレンドされていることで、低融点側の樹脂のもつ170℃という高温での柔軟性により金型への追随性が向上し、高融点側の樹脂のもつ耐熱性により離型時の破れが防止されるといった、両方の性質を併せ持つ利点がある。
融点が170℃以上であるポリエステル樹脂として、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートなどが挙げられる。さらにそれらの共重合体なども挙げることができる。
なかでも、ポリエステルを構成するジカルボン酸成分および/またはジオール成分が炭素数2〜5のアルキル鎖を繰り返し成分として含むものが、高温化での高分子鎖が動きやすく、金型への追随性に最適であるために、特に好ましい。このようなポリエステル樹脂として、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、アジピン酸共重合ポリエステルなどの共重合体、などの、170℃以上に融点をもつものを挙げることができる。
PBTに混合するポリエステル樹脂としては、融点が170℃以上の樹脂であればとくに制限はないが、PBTとは骨格の異なるPETを混合することが、得られたフィルムの高温下での強度が高くなる面でとくに好ましい。PETを用いることによって、高温下で成型をする際に、PETのもつ耐熱性によりフィルムが破れにくくなる。
ポリエステル樹脂のブレンド比率について、PBTのブレンド比率は、30質量%以上93質量%以下であることが好ましく、より好ましい下限値は45質量%以上であり、さらに好ましい下限値は40質量%以上である。より好ましい上限値は85質量%以下であり、さらに好ましい上限値は80質量%である。PBTが93質量%を超えると、特性が過剰に発現して、機械強度や耐熱性が低く、このため成形時の温度下でしわが発生しやすくなり離型時に破れが生じやすくなる。PBTが30質量%未満であると、成型時の金型追従性が悪くなる。
また、融点が170℃以上の樹脂としてPETを用いる場合は、そのブレンド比率が7〜70質量%であることが好ましく、より好ましい下限値は15質量%以上であり、さらに好ましい下限値は20質量%以上である。より好ましい上限値は55質量%以下であり、さらに好ましい上限値は60質量%である。PETが70質量%を超えると、特性が過剰に発現して、金型追随性が低下し、また、かたく割れやすくなり、たとえ機械強度を有していても離型時に破れやすくなる。
原料のポリエステル樹脂の重合方法としては、特に限定されないが、例えば、直接エステル化法、エステル交換法等の公知の製造方法が挙げられる。直接エステル化法としては、例えば、必要なモノマー原料を反応缶内に注入し、エステル化反応をおこなった後、重縮合反応をおこなう方法が挙げられる。エステル化反応では、窒素雰囲気下、160℃以上の温度で4時間以上、加熱溶融して反応させる。その際、触媒として、マグネシウム、マンガン、亜鉛、カルシウム、リチウム、チタン等の酸化物や、酢酸塩などを用いてもよい。重縮合反応では、130Pa以下の減圧下で、220〜280℃の温度で所望の分子量に達するまで反応を進める。その際、触媒として、アンチモン、チタン、ゲルマニウム等の酸化物や、酢酸塩などを用いてもよい。
重合後のポリエステル樹脂は、モノマーやオリゴマー、アセトアルデヒドやテトラヒドロフラン等の副生成物を含んでいるため、減圧または不活性ガス流通下、200℃以上の温度で固相重合を施しても良い。固相重合を施したポリエステルを用いると、基材フィルム31の製造工程において押し出された未延伸シート及びフィルムの表面へのオリゴマーの析出が防止されるため好ましい。オリゴマーについては、半導体封止といった精密工程においては、金型等への汚染がより少ない方が好ましい。このため、上記の固相重合したものの方が好ましい。
ポリエステル樹脂を重合する際、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤等を添加してもよい。酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系化合物、ヒンダードアミン系化合物が挙げられる。熱安定剤としては、例えば、リン系化合物が挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物が挙げられる。帯電防止剤としては、例えばアンチモンドープ酸化錫が挙げられる。ブロッキング防止剤としては、例えばケイ素酸化物が挙げられる。
本発明に用いられるポリエステル樹脂は、本発明の効果が損なわれない範囲で適宜、他の成分を共重合することができる。共重合に用いられる酸成分としては、特に限定されないが、イソフタル酸、(無水)フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸等の脂肪族ジカルボン酸、(無水)ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸、炭素数20〜60のダイマー酸、p−ヒドロキシ安息香酸、乳酸、4−ヒドロキシ酪酸、ε−カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸、(無水)トリメリット酸、トリメシン酸、(無水)ピロメリット酸等の多官能カルボン酸等を挙げることができる。これらの共重合成分は2種以上併用しても良い。
共重合に用いられるアルコール成分としては、特に限定されないが、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール等の脂環族ジオール、ビスフェノールAやビスフェノールSのエチレンオキシドあるいはプロピレンオキシド付加物等の芳香族ジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールなどを挙げることができる。これらの共重合成分は2種以上併用しても良い。
共重合成分の割合は好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは15モル%以下である。20モル%を超えると樹脂の結晶性が低下し、このためフィルム化した時の強度が低下し、その結果、離型時に破れが発生しやすくなる。また、共重合量が多くなるほど、融点が低下するため耐熱性の面で好ましくない。
基材フィルム形成時に使用するポリエステル樹脂の水分率は、300ppm以下とすることが好ましく、200ppm以下がより好ましく、100ppm以下がさらに好ましい。使用するポリエステル樹脂の水分率が300ppmを超えると、得られたフィルムの融点が不安定になる傾向がある。
基材フィルムを構成するポリエステルフィルムは、二軸配向した延伸フィルムであることが必要である。フィルムを延伸することで、配向が起こり、ポリエステルフィルムの強度が高くなり、成型時の破れを抑制できる。さらに、金型のような高温雰囲気の下での熱収縮率を低減でき(耐熱性向上)、しわの抑制につながる。
基材フィルム31の製法は、特に限定されず、従来から知られている方法を用い二軸に配向させることができる。例えば、Tダイ法もしくはチューブラー式製膜法等の公知の製法で押出された樹脂シートを未延伸シートとし、続いてこの未延伸シートを同時二軸延伸法、逐次二軸延伸法等の公知の製法により延伸する。厚みむらの少ないフィルムを製造するためにはTダイ法で樹脂シートを得ることが好ましい。
また、フィルムの延伸方式については、特に限定されず、従来から知られている方法を用いることができる。公知の延伸方法として、例えば、同時二軸延伸法、逐次二軸延伸法等が挙げられる。延伸時のムラを低減させ、ポリエステルフィルムのしわを抑制できることから、逐次二軸延伸法を用いることが好ましい。
基材フィルム31の詳細な製法としては、例えばPETとPBTとを所定の比率とした樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機を用いて、230〜280℃で溶融後Tダイよりシート状に押出し、これを40℃以下の温度に調整されたキャスティングロールに密着させて急冷し、所定の厚さの未延伸シートを得るのが好ましい。原料樹脂組成物を均一に混合するために、あらかじめ溶融混合された材料を用いてもよい。
上記のようにして得られた未延伸シートを、例えばフラット式同時二軸延伸法で延伸する場合には、未延伸シートの幅方向の両端をクリップでつかみ、シートの両面から40〜100℃の熱風を吹き付けて予熱し、50〜120℃雰囲気下で縦方向及び横方向にそれぞれ2〜4倍程度延伸する。その後、80〜180℃程度で数秒間処理し縦もしくは横方向に数%弛緩する。さらに所定の収縮率を持つフィルムを得るために、80〜200℃で数秒間熱処理して熱固定した後、室温まで冷却し20〜300m/minの速度で巻き取る。延伸温度が50℃未満の場合には、延伸応力が高すぎるために、ネッキングが発生しやすい。反対に延伸温度が120℃を超える場合には、溶断したり、フィルムの結晶化が進みすぎて白化を起こしたりする。熱固定温度が200℃を超えると、フィルムにたるみが生じやすくなりフィルムの品位を著しく損なう。
延伸後の熱固定方法としては、公知の方法を採用することができる。例えば延伸フィルムに熱風を吹き付ける方法、延伸フィルムに赤外線を照射する方法、延伸フィルムにマイクロ波を照射する方法が挙げられる。均一に精度よく加熱できる点で、延伸フィルムに熱風を吹き付ける方法が好適である。延伸工程と熱固定工程との間に熱緩衝工程を設けてもよい。
基材フィルム31の層構成は特に限定されるものではなく、単層、二種二層、二種三層、三種三層などの、どのような層構成であってもよい。なかでも、片面ごとに表面粗度を制御できる複層構成であることが好ましい。
基材フィルム31は、ポリエステルが全体の90質量%以上であることが好ましい。それ未満であると、ポリエステルに特有の柔軟性が不足し、成型時の追随性が劣りやすくなる。
本発明の離型フィルムは、ヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分の熱処理を行った際に発生するアウトガス量が、60μg/g未満であることが必要であり、40μg/g未満であることが好ましく、30μg/g未満であることがより好ましい。アウトガス発生量が60μg/g以上の場合、発生したアウトガスによって、モールド樹脂であるエポキシ樹脂を汚染することで品位を低下させたり、基材フィルムと離型層との密着性を低下させたりする場合がある。本発明の離型フィルムは、前記条件におけるアウトガス発生量が60μg/g未満であるため、高度な清浄性が要求される半導体パッケージの製造工程内で使用する離型フィルムとして好適である。
本発明の離型フィルムから発生するアウトガス量を、本発明で規定する60μg/g未満とするには、基材フィルム製造時に使用するPBTからのアウトガス量を減らすことが好ましい。PBTから発生するアウトガス成分の中でも、特に揮発性(低沸点)の成分であり、アウトガスの主成分であるテトラヒドロフラン(以下、THFと略す場合がある)量を減らすことが好ましい。具体的には、PBTをヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分の熱処理を行った際に発生するTHF量を800μg/g未満とすることが好ましく、500μg/g未満とすることがより好ましく、300μg/g未満とすることが最も好ましい。ポリブチレンテレフタレートから発生するTHF量が800μg/g以上の場合、他の樹脂とのブレンド比によっては、フィルムから発生するTHF量が本発明で規定した値より大きくなることがある。
PBT樹脂から発生するTHF量を800μg/g以下にする方法としては、重合されたPBT樹脂ペレットを減圧環境下で乾燥させる方法や、窒素雰囲気下で乾燥させる方法、熱風ドライヤーで乾燥させる方法が挙げられる。中でも、THF量を最も効果的に低減させる方法が、減圧環境下での乾燥であり、作業性、経済性の観点からも好ましい。
これらの方法で乾燥させる場合、特に制限はないが、乾燥温度は80〜180℃が好ましい。また乾燥時間の制限は特にないが、12時間以上であることが好ましく、24時間以上であることがより好ましく、48時間以上であることがさらに好ましく、72時間以上であることが特に好ましい。また、減圧環境下で乾燥させる場合、上述した温度、時間に加えて、減圧度を10Pa以下とすることが好ましい。
離型フィルム21の巻き取り性を改善するために、基材フィルム31は粒子を含有していることが好ましい。粒子は、易滑性付与可能な粒子であれば、本発明の効果が損なわれない範囲で特に限定されるものではない。具体例としては、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、カオリン、酸化アルミニウム、酸化チタン、硫酸バリウム等の無機粒子が挙げられる。
あるいは、シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂等からなる耐熱性のよい高分子微粒子、脂肪酸エステルや脂肪酸アミド等の有機滑剤、熱硬化性尿素樹脂、熱硬化性フェノール樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の耐熱性有機粒子を用いてもよい。さらに、ポリエステルの製造工程中において、触媒等の金属化合物の一部を沈殿、微分散させた析出粒子を用いることもできる。基材樹脂への分散のしやすさや価格の観点から、シリカ、炭酸カルシウムが好ましい。
使用する粒子の形状は特に限定されず、球状、塊状、棒状、扁平状等のいずれでもよい。その硬度、比重、色等についても特に制限はない。これらの粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
粒子 の平均粒径は、0.01〜6μmが好ましく、0.8〜4μmがより好ましく、1.5〜3.5μmが最も好ましい。平均粒径が0.01μm未満の場合には、粒子が凝集しやすく、分散性が不十分となる場合があり、かつ、粒子径が小さすぎて十分な滑剤効果を得ることができない場合がある。一方、平均粒径が6μmを超える場合には、フィルムの表面が粗くなりすぎて、後工程において図9に示される離型層32を塗設する場合等に不具合が生じることがあったり、粒子の滑落が発生し、製造工程を汚染することがある
基材フィルム31に粒子を含有させる方法は、特に限定されるものではなく、ポリエステル樹脂を基材フィルムに製膜する段階や、ポリエステル樹脂を製造する任意の段階において粒子を添加することができる。ポリエステル樹脂を製造する任意の段階とは、たとえばエステル化段階やエステル交換反応終了段階である。
半導体封止工程において離型フィルム21の表面状態が熱硬化性樹脂に転写されることを考慮して、その意匠性付与のために、離型フィルム21の表面に凹凸形状を付与してもよく、平滑であってもよい。応徳形状を付与する方法としては、たとえば上記粒子等を練り込んだり、オフライン工程でエンボス加工やサンドマット加工を行ったり、インライン工程で梨地ロールによる冷却成型を行ったり、インライン工程やオフライン工程で凹凸付与のためのコーティングや積層ラミネートを行ってもよい 。
離型フィルム21には、さらに着色剤、酸化防止剤、消泡剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等を含有させることができる。
離型フィルム21の厚さは、20〜100μmであることが好ましく、20〜80μmであることがより好ましく、25〜60μmであることがさらに好ましく、35〜60μmが最も好ましい。離型フィルム21の厚さが20μmより薄いと、破断強度が低くこのため離型時の破れの発生につながりやすく、厚さが100μmより厚いと追随性が低下する傾向にある。
離型フィルム21の熱収縮率は、幅方向と長さ方向の差が小さい方が好ましい。幅方向と長さ方向の熱収縮率の差が大きいと、成型時にしわが発生しやすくなる。
図9に示される離型層32が説明される。離型層32の組成は、特に限定されるものではなく、熱硬化型や照射硬化型のシリコーン系や、フッ素系、長鎖アルキル系、ポリオレフィン系などの非シリコーン系などの公知の離型層を挙げることができる。熱硬化型シリコーンとしては、付加反応型シリコーンや縮合反応型シリコーンなどが挙げられる。照射硬化型シリコーンとしては、UV硬化型シリコーンやEB硬化型シリコーンが挙げられる。また、フッ素系は、フッ素樹脂フィルム化したものやフッ素系材料のコーティング液が挙げられ、長鎖アルキル系は、長鎖アルキル基含有ポリマーのコーティング液が挙げられ、ポリオレフィン系はポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテンのようなポリオレフィン系樹脂自体をフィルム化したものや、酸変性ポリオレフィン樹脂のコーティング液が挙げられる。中でも、安価であり、薄膜であっても十分な性能を示すことから、シリコーン系を用いることが好ましい。
本発明における離型フィルム21は、170℃に設定したプレス機で5kg/cmで20分間保持した後、室温まで冷却して硬化したエポキシプリプレグとの剥離強度が1.0N/cm以下であることが好ましく、0.7N/cm以下であることがより好ましく、0.5N/cm以下がさらに好ましく、0.3N/cm以下が最も好ましい。エポキシプリプレグとの剥離強度が1.0N/cmを超えると、金型成型後に離型フィルムを剥離する工程で剥離不良が発生しやすくなり、製品の歩留まりが悪化する。
離型層32は、前述した剥離強度を満足するものであれば特に限定するものではなく、コート液を塗布して形成する方法や、樹脂を積層する方法等が挙げられる。中でも、離型フィルム21の薄膜化の観点から、コート液を塗布して形成する離型層であることが好ましい。コート液を塗布して形成する場合、その形成方法としては、特に制限はないが、インラインコート法、オフラインコート法等を挙げることができる。中でも、コストメリットの観点から、でインラインコート法が好ましい。
離型層32は、基材フィルム31の表面に薄く形成されていれば足りる。離型層32の厚みは、特に制限はないが、0.01μm以上3μm以下が好ましく、0.07以上〜1μm以下がより好ましく、0.1μm以上〜0.5μm以下が最も好ましい。離型層32の厚みが0.01μm未満の場合、十分な剥離強度を付与しづらく、3μmを超える場合、離型層が厚すぎて外観が乱れやすく、生産上の歩留まりが悪化する。
下記の実施例及び比較例における特性値の測定法は以下の通りである。
(1)融点(℃)
Perkin Elmer社製DSCを用い、20℃/minで昇温して、基材フィルムの融点を測定した。
(2)厚さ
ハイデンハイン社製の厚み測定器MT−12Bを用いて測定した。
(3)剥離強度、残存接着率
60mm×100mmの大きさのエポキシプリプレグ(住友ベークライト社製 EI−6765)の両面を離型フィルムで挟み、プレス板を金型設定温度としての170℃に設定したプレス機で5kg/cmで20分間保持した。その後、室温まで冷却しサンプルを得た。得られたサンプルの、硬化後のエポキシプリプレグと離型フィルムとの剥離強度を、25℃の恒温室で、引張試験機(インテスコ社製、精密万能材料試験機、2020型)にて測定した。剥離角度は180度、剥離速度は300mm/分とした。剥離強度は、スペクトルの強度が安定した部分の平均値を取った。評価結果はn=5の平均値とした。
(4)しわ
キャビティの容積が220mm×55mm×1.5mmである金型を170℃に加熱し、離型フィルムを装填して真空引きし、2分間保持した。その後、真空引きを解除して常圧にし、離型フィルムを取り除き、取り除いた離型フィルムにおけるしわの有無を目視により確認した。この操作を200回繰り返し、しわの発生回数を確認した。
(5)離型性
離型フィルムを用い、上記(4)しわ評価と同じ金型を170℃の温度設定でモールド成型装置による加工を行った。成型後に金型を開けた時の離型フィルムとパッケージの状態を目視で観察し、次の基準に従って評価した。
○:フィルムがパッケージから完全に剥がれていた。
△:金型の型開き時にフィルムの一部がパッケージに引っ張られながら剥がれた。
×:フィルムがパッケージから剥がれず残っていた。
(6)破れ
離型フィルムを用い、上記(4)しわ評価と同じ金型を170℃の温度設定でモールド成型装置による加工を行った。成型後に金型を開けた時に離型フィルムが破れなかったかを、目視で確認した。この操作を200回繰り返し、破れの発生回数を確認した。
(7)追随性
上記(6)の加工において、離型フィルムが破れなかったものについて、離型フィルムの追随性にもとづく、成型されたパッケージの角・辺部の状態について、目視で観察し、丸みを帯びたパッケージの発生回数を確認した。
(8)良品率
上記(6)と(7)の結果より、200回の加工で得られたパッケージの良品率を算出した。良品率は80%以上を合格とし、好ましい良品率は90%以上である。
(9)アウトガス成分の特定と発生量の測定
アウトガス成分の特定は、離型フィルム、PBT樹脂ペレットをそれぞれ15mg秤量して試料カップに詰め、パイロライザー(PY−2020iD)中、ヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分間加熱し、発生した揮発成分について、GC/MS(GC:Agilent 6890N、MS:Agilent 5975C)測定により行った。
離型フィルムおよびPBT樹脂ペレットで発生したアウトガスは、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ブタンジオール(BDO)、水であり、離型フィルムからは、エチレングリコール(EG)も発生した。
アウトガス各成分の発生量については、以下の標準資料と内部標準を用いて測定した。すなわち、標準資料として、ヘキサン中に、ヘキサデカン、THF、BDOおよびEGを各100ppm溶解した溶液を調製し、これを試料と同じ条件でGC/MS測定を行い、ヘキサデカンに対する各成分のピーク面積比を算出した。次に内部標準としてヘキサデカン濃度が100ppmのヘキサン溶液を調製した。離型フィルムを15mg秤量した試料に前記内部標準を5μl添加してパイロライザー(PY−2020iD)中、ヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分間加熱し、発生した揮発成分についてGC/MS測定を行うことにより、各アウトガス成分の発生量を定量し、その合計量を算出した。なお、PBTに関しては、THF量を同様に測定した。
PBT樹脂ペレットはTHF発生量について、離型フィルムはアウトガス発生量について評価基準を下記に示す。
[PBT樹脂ペレットの評価基準]
◎: 300μg/g未満
○: 300μg/g以上500μg/g未満
△: 500μg/g以上800μg/g未満
×: 800μg/g以上
[離型フィルムの評価基準]
◎: 30μg/g未満
○: 30μg/g以上40μg/g未満
△: 40μg/g以上60μg/g未満
×: 60μg/g以上
(10)PBT樹脂ペレットの水分率測定
PBT樹脂ペレットの水分率を、微量水分測定装置(平沼産業株式会社製)を用いて、カールフィッシャー法により測定した。加熱条件は180℃とした。
(11)離型層の密着性
離型層と基材フィルムの密着性について、JIS K−5600−5−6に準拠し、クロスカット法によって評価した。詳しくは、離型フィルムの離型層表面に切り込みを入れて100区画の格子パターンをつくり、その表面に粘着テープ(ニチバン社製TF−12)を貼り、勢いよくテープを剥離した。
評価基準を下記に示す。
○:100区画に全く剥がれがない
△:100区画のうち、剥がれのある区画が10区画以下である
×:100区画のうち、剥がれのある区画が10区画を超える
以下、ブレンドするポリエステル樹脂の比率の高いものから順に第1樹脂、第2樹脂、第3樹脂と称する。
(実施例1)
表1に記載の乾燥条件で乾燥したPBT(ポリブチレンテレフタレート、IV(極限粘度)1.08dl/g、Tm(融点)218℃)60質量部と、第2樹脂としてPET(ポリエチレンテレフタレート、IV0.75dl/g、Tm251℃)40質量部とをドライブレンドしたものを、Tダイを備えた押出機を用いて、275℃でシート状に溶融押出し、表面温度18℃の冷却ドラムに密着させて冷却し、厚さ510μmの未延伸シートを得た。続いて45℃に温調した予熱ロール群で予熱した後、52℃に温調した延伸ロール間で周速を変化させて3.0倍に縦延伸し、厚さ170μmの縦延伸フィルムを得た。その後、テンター式延伸機に導き、予熱温度60℃、延伸温度80℃で3.3倍に横延伸し、続いて210℃で熱乾燥処理を行い、200℃で横方向に5%の弛緩処理を行った。テンターから出たフィルムは、室温まで冷却して巻き取った。こうして、厚さ50μmの逐次二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。その後、トルエンで希釈した溶剤付加反応型シリコーン(信越化学工業社製のKS−847T(シリコーンA))を、卓上型コーティング装置(安田精機社製フィルムアプリケータ;No.542−AB型、バーコータ装着)を用いて熱乾燥処理後の樹脂層厚みが0.20μmとなるようポストコートした。その後、150℃に設定された熱風乾燥機中で30秒間乾燥させることにより、厚さ0.20μmの離型層を形成した厚さ50μmの離型フィルムを得た。
(実施例2〜11)
離型フィルムの厚み、PBTとPETとの組成比、PBT樹脂の乾燥条件を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
(実施例12)
実施例1と同様にして、未延伸シートを得た。得られた未延伸シートの幅方向の端部をテンター式同時二軸延伸機のクリップにて担持し、60℃の予熱ゾーンを走行させた後、温度80℃でMD(機械方向)に3.0倍、TD方向に3.3倍で同時二軸延伸した。その後、実施例1と同様の方法でコーティングを行い、厚さ0.20μmの離型層を形成した厚さ50μmの離型フィルムを得た。
(実施例13)
実施例1と同様にして逐次二軸延伸フィルムを得た。その後、下記のようにして得られた樹脂組成物Xを用い、実施例1と同じ条件でコートし、厚さ0.2μmの離型層を形成した厚さ50μmの離型フィルムを得た。
[樹脂組成物Xの製造]
下記のようにして製造した酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体Mと、ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール社製「VC−10」、重合度:1,000)の8質量%水溶液と、架橋剤としてのオキサゾリン化合物の水性溶液(日本触媒社製、エポクロス「WS−500」、固形分濃度:40質量%)とを、ポリビニルアルコールが酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して50質量部、オキサゾリン化合物の固形分が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して10質量部となるように混合して、液状の樹脂組成物Xを得た。
[酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体Mの製造]
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた攪拌機を用いて、60.0gの、下記のようにして製造した酸変性ポリオレフィン樹脂Yと、45.0gのBu−EG(和光純薬社製、特級、沸点171℃、なお「Bu−EG」はエチレングリコール−n−ブチルエーテルを意味する)と、6.9g(樹脂中の無水マレイン酸単位のカルボキシル基に対して1.0倍当量)のDMEA(和光純薬社製、特級、沸点134℃、なお「DMEA」はN,N−ジメチルエタノールアミンを意味する)と、188.1gの蒸留水とを上記のガラス容器内に仕込み、攪拌翼の回転速度を300rpmとして攪拌した。そうしたところ、容器底部には樹脂の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140℃に保ってさらに60分間攪拌した。その後、空冷にて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した。さらに、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)することで、乳白黄色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体Mを得た。なお、フィルター上には残存樹脂は殆どなかった。
(実施例14)
実施例1と同様にして、縦延伸フィルムを得た。次に縦延伸フィルムにマイヤーバーを用いて熱乾燥処理後の樹脂層厚みが0.07μmとなるよう前記樹脂組成物Xをインラインコートした。その後、インラインコートされたフィルムをテンター式延伸機に導き、実施例1と同様の操作を行って、離型フィルムを得た。
(実施例15、16)
離型層の厚みを表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、離型フィルムを得た。
(実施例17、18)
実施例17においては、第2樹脂として、実施例1のPETのホモポリマーに代えて、イソフタル酸を4モル%共重合した共重合ポリエステル(IPA4、Tm(融点)245℃)を用い、組成比を表1に示すように変更した。
実施例18においては、第2樹脂として、実施例1のPETのホモポリマーに代えて、アジピン酸を6モル%共重合した共重合ポリエステル(AD6、Tm(融点)240℃)を用い、組成比を表1に示すように変更した。
実施例17、18とも、離型層として、信越化学工業社製のKS−3703(シリコーンB)を使用した。それ以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(実施例19)
第1樹脂として、ポリブチレンテレフタレートに平均分子量Mw:1000のPTMG(ポリテトラメチレンエーテルグリコール)を15質量部共重合した共重合PBT(変性PBT、Tm(融点)218℃)を用い、離型層として信越化学工業社製のKS−3703(シリコーンB)を使用した。それ以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(実施例20)
実施例1に、さらにアジピン酸を6モル%共重合した共重合ポリエステル(AD6、Tm(融点)240℃)を第3樹脂として用い、組成比を表1に示すように変更し、離型層として、信越化学工業社製のKS−3703(シリコーンB)を使用した。それ以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(比較例1)
離型層を設けずに、基材フィルムのみを用い、それ以外は実施例1と同様に行い、離型フィルムを得た。
(比較例2)
基材フィルムの延伸処理と、その後の熱固定処理を行わず未延伸シートを用いた以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得た。未延伸シートの厚さは50μmとなるように吐出量を調整した。
(比較例3)
基材フィルムとしてPBTを用いず、PETのみを用いた以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(比較例4)
基材フィルムとしてPBTのみを用いた以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(比較例5)
基材フィルムとしてPBTを用いず、第1樹脂として融点165℃のポリ乳酸樹脂(PLA)を用い、第2樹脂としてPETを用いた。それ以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(比較例6)
基材フィルムとしてPBTを用いず、第1樹脂としてシクロヘキサンジメタノールを30モル%共重合した共重合ポリエステル(CHDM30、融点なし)を用い、第2樹脂としてジエチレングリコールを8モル%共重合した共重合ポリエステル(DEG8、融点240℃)を用いた。それ以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(比較例7)
基材フィルムとしてPBTを用いず、第1樹脂としてPETを用い、第2樹脂としてネオペンチルグリコールを60モル%共重合した共重合ポリエステル(NPG60、融点169℃)を用いた。それ以外は実施例1と同様に行い離型フィルムを得た。
(比較例8)
基材フィルムとしてPBTを用いず、イソフタル酸を4モル%共重合した共重合ポリエステル(IPA4、融点245℃)のみを用いた以外は実施例1と同様に行って離型フィルムを得た。
(比較例9)
基材フィルムとしてPBTを用いず、アジピン酸を8モル%共重合した共重合ポリエステル(AD8、融点235℃)のみを用いた以外は、実施例1と同様に行って離型フィルムを得た。
(比較例10〜12)
基材フィルムに用いるPBTの乾燥条件を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様に行って、離型フィルムを得た。
実施例1〜20、比較例1〜12で得られた離型フィルムの評価結果を表1に示す。
Figure 0006983397
実施例1〜20の離型フィルムは、アウトガス発生量が少なく、半導体パッケージの成形性に優れ、得られた成形品の外観は良好であった。なかでも実施例1、2、12〜14、17〜20の離型フィルムは、離型フィルムの厚さが好ましい範囲であり、基材フィルムとして好ましい乾燥条件で乾燥されたPBTを好ましい範囲で含有し、離型層の厚さが好ましい範囲であったため、離型フィルムから発生するアウトガス量が少なく、離型層と基材フィルムの密着性が良好であり、モールド成形装置で加工した際、しわ、破れ、追随性、剥離強度、離型性の評価が特に良好な結果であった。
一方、比較例1の離型フィルムは、離型層を積層していなかったため、離型性が発現しなかった。このため、フィルムを剥離する際に、同フィルムが破壊し、剥離強度を測定することができなかった。モールド成型装置で加工すると、金型を開けた際にフィルムがパッケージから剥がれず、それをきっかけとしてフィルムが破れた。パッケージにはフィルムの破片が付着しており、パッケージの状態にもとづく追随性の評価はできなかった。
比較例2の離型フィルムは、基材フィルムが未延伸のポリエステルフィルムであり、二軸配向されていなかったため、耐熱性に劣り、フィルムを剥離する際に、同フィルムが破壊し、剥離強度を測定することができなかった。また、しわを評価するための高温条件下で大きく収縮してしわが発生し、離型性に劣り、フィルムも破れた。パッケージにはフィルムの破片が付着しており、パッケージの状態にもとづく追随性の評価はできなかった。
比較例3の離型フィルムは、基材フィルムにPBTを用いなかったために、追随性に劣り、また、しわも発生しやすく、さらにそのしわ部をきっかけとしてフィルムが破れる現象が頻繁に発生した。
比較例4の離型フィルムは、PBT以外に融点が170℃以上である樹脂を用いなかったために、追随性に劣り、また、しわも発生しやすく、さらにそのしわ部をきっかけとしてフィルムが破れる現象が頻繁に発生した。
比較例5および6の離型フィルムは、PBTを用いずに融点の低いPLAや、結晶性が低く融点のないCHDM30を第一樹脂として用いたために、耐熱性に劣り、フィルムを剥離する際に、同フィルムが破壊し、剥離強度を測定することができなかった。また、しわを評価するための高温条件下で大きく収縮してしわが発生し、離型性に劣り、フィルムも破れた。パッケージにはフィルムの破片が付着しており、パッケージの状態にもとづく追随性の評価はできなかった。
比較例7の離型フィルムは、融点の低いNPG60を用いたが、その樹脂比率が低いため、剥離強度は測定できた。しかし、PBTを用いなかったため、実際の成型時には、繰り返し成型を行うことで、しわやフィルムの一部が溶けて破れる現象が頻繁に発生した。成型時に破れの発生しなかったものについては、追随性は良好であった。
比較例8の離型フィルムは、PBTを用いなかったために、耐熱性に劣り、また、しわも発生しやすく、さらにそのしわ部をきっかけとしてフィルムが破れる現象が頻繁に発生した。
比較例9の離型フィルムは、PBTを用いなかったために、耐熱性に劣り、しわが発生した。モールド成型装置で加工すると、発生したしわが離形性を阻害した。さらにそのしわ部をきっかけとして、また、フィルムの強度も不足していたため、フィルムが破れた。成型時に破れが発生しなかったものについては、追随性は良好であった。
比較例10〜12のフィルムは、PBTに含有されている残存テトラヒドロフラン(THF)量が多かったため、離型フィルムからのアウトガス発生量が多くなり、離型層の密着性が低下した。
比較例1〜12の離型フィルムにおいて、所要の全ての性能(しわ、離型性、破れ、追随性、離型層の密着性)を同時に満足するものは無かった。

Claims (5)

  1. 基材フィルムに離型層が積層された離型フィルムであって、
    基材フィルムが、ポリブチレンテレフタレート樹脂と融点が170℃以上である樹脂とを含有する二軸配向ポリエステルフィルムであり、基材フィルムを構成するポリエステル樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を30〜93質量%含有し、
    当該離型フィルムをヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分間熱処理することにより発生するアウトガス量が60μg/g未満であることを特徴とする半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
  2. 融点が170℃以上である樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂であることを特徴とする請求項1記載の半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
  3. 基材フィルムを構成するポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂を7〜70質量%含有するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
  4. ポリブチレンテレフタレート樹脂が、ヘリウムガス雰囲気下で170℃、30分間熱処理することにより発生するテトラヒドロフラン量が800μg/g未満であることを特徴とする請求項1〜いずれか記載の半導体パッケージの製造工程用離型フィルム。
  5. 請求項1〜いずれか記載の離型フィルムを製造するための方法であって、二軸配向した基材フィルムの上に離型層を塗布して積層することを特徴とする半導体パッケージの製造工程用離型フィルムの製造方法。
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