JP6982473B2 - 複合シートの製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、本出願人は、第1及び第2シートが接合した多数の接合部を有し、第1シートにおける接合部以外の部分が、第2シート側とは反対側に突出した凸部を形成している複合シートを提案している。斯かる複合シートは、表面に凹凸が形成されているため、肌触りや液の拡散防止性に優れている。また、そのような複合シートにおける接合部に貫通孔を形成し、液の引き込み性等を向上させることも知られている(特許文献1参照)。
先ず、本発明の複合シートの製造方法により製造される複合シートについて、図1を参照しつつ説明する。図1に示す複合シート10は、本発明の複合シートの製造方法により製造される複合シートの一例である。複合シート10は、図1に示すように、第1シート1及び第2シート2が接合した多数の接合部4を有している。本実施形態では、第1シート1における接合部4以外の部分の少なくとも一部が、第2シート2側とは反対側に突出した凸部5を形成している。複合シート10は、吸収性物品の表面シート等として好ましく用いられる。吸収性物品の表面シートとして用いられるときには、第1シート1が、着用者の肌側に向けられる面(以下、肌対向面ともいう)を形成し、第2シート2が、着用時に吸収体側に向けられる面(以下、非肌対向面ともいう)を形成する。
複合シート10の製造方法は、第1シート1に第2シート2を重ね合わせる重ね合わせ工程、及び、重ね合わせた両シート1,2を、第1ロール31の周面部上に保持しつつ搬送しながら、第1ロール31の凸部と超音波接合機41の超音波ホーン42との間に挟んで超音波振動を印加し、貫通孔14を有する接合部4を形成する超音波処理工程を具備する。また該製造方法は、好ましくは、重ね合わせ工程の前工程として、互いに噛み合う第1ロール31及び第2ロール32を回転させながら、両ロール31,32の噛み合い部に第1シート1を導入して凹凸形状に変形させる賦形工程を有する。以下に、該製造方法について詳述する。
レーザー変位計等でホーン先端の変位を計測する。サンプリングレート200kHz以上、精度1μm以上にすることで周波数を測定する。
レーザー変位計等でホーン先端の変位を計測する。サンプリングレート200kHz以上、精度1μm以上にすることで振幅を測定する。
例えば、吸収性物品用のシートとして、表面シートと吸収体の間に配置されるシート、立体ギャザー(防漏壁)形成用のシート(特にギャザーの内壁を形成するシート)等に用いることができ、また、吸収性物品以外の用途として、清掃シート、特に液吸収を主とする清掃シートや、対人用の化粧シート等として用いることができる。清掃シートに用いる場合、凸部において、平滑でない被清掃面への追従性が良好であるため、第1不織布側を被清掃面に向けて使用することが好ましい。化粧シートとして用いる場合、凸部において対象者の肌に追従し、またマッサージ効果を発現するとともに、余分な化粧剤(別途使用)や汗の吸収を行うことができるため、第1不織布側を肌側に向けて使用することが好ましい。
例えば、シートにより溶融しやすいよう事前に熱量を与えておく観点から、超音波ホーン42の加熱とは別に、超音波振動を印加する前に、第1シート1及び第2シート2の少なくとも一方を、該シートが溶融しない前述した特定の範囲の温度に加熱する方法として第1ロール31に加熱部であるヒーターを有してもよい。
1 第1シート
1h 孔
2 第2シート
2h 孔
3 凹部
4 接合部
14 貫通孔
5 凸部
20 複合シートの製造装置
30 凹凸賦形部
31 第1ロール
32 第2ロール
33 噛み合い部
34 吸引孔
35 凸部
35c 凸部の先端面
36 超音波振動の印加部
40 超音波処理部
41 超音波接合機
42 超音波ホーン
42t 対向面
43 コンバーター
44 ブースター
61 ヒーター
62 蓄熱部
Claims (9)
- 第1シート及び第2シートが接合した多数の接合部を有している複合シートの製造方法であって、
前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方のシートとして、複数の孔が形成されたシートを用い、
前記第1シートに前記第2シートを重ね合わせる重ね合わせ工程、及び、重ね合わせた両シートを、凹凸を周面部に有する第1ロールの周面部上に保持しつつ搬送しながら、前記第1ロールの凸部と超音波接合機の超音波ホーンとの間に挟んで超音波振動を印加し、複数の前記孔のうちの一部の孔と重なる位置に、前記第1シートと前記第2シートとの接合部を形成するとともに、該接合部の内側に両シートを貫通する貫通孔を形成する超音波処理工程を具備する、複合シートの製造方法。 - 互いに噛み合う凹凸を周面部に有する前記第1ロール及び第2ロールを回転させながら、両ロールの噛み合い部に前記第1シートを導入して凹凸形状に変形させる賦形工程を有し、
前記重ね合わせ工程においては、前記賦形工程によって凹凸形状に変形させた前記第1シートを、前記第1ロールの周面部上に保持しつつ搬送し、搬送中の前記第1シートに前記第2シートを重ね合わせ、前記超音波処理工程によって前記接合部を形成することで、前記第1シートにおける前記接合部以外の部分の少なくとも一部が、前記第2シート側とは反対側に突出した凸部を形成している複合シートを製造する、請求項1に記載の複合シートの製造方法。 - 前記孔が形成されたシートとして、前記接合部の輪郭で囲まれた面積よりも前記孔の輪郭で囲まれた面積の小さい該孔が形成されたシートを用いる、請求項1又は2に記載の複合シートの製造方法。
- 前記孔が形成されたシートとして、前記複合シートの搬送方向に隣り合う前記接合部どうしの間隔及び該複合シートの幅方向に隣り合う接合部どうしの間隔それぞれに比べて、シートの搬送方向に隣り合う孔どうしの間隔及びシートの幅方向に隣り合う孔どうしの間隔がそれぞれ短い位置に該孔が配されたシートを用いる、請求項1〜3の何れか1項に記載の複合シートの製造方法。
- 前記第1シート及び前記第2シートのシートとして、該第2シートを平面視した際の単位面積当たりの前記孔の数が、該第1シートを平面視した際の単位面積当たりの前記孔の数以上であるシートを用いる、請求項1〜4の何れか1項に記載の複合シートの製造方法。
- 画像解析装置を用いて、前記孔が形成されたシートの該孔を前記第1ロールの凸部上に配するように調整しながら、前記貫通孔を有する前記接合部を前記超音波処理工程で形成する、請求項1〜5の何れか1項に記載の複合シートの製造方法。
- 前記第1ロールを加熱し、前記超音波振動を印加する前に、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を加熱しておき、前記貫通孔を有する前記接合部を前記超音波処理工程で形成する、請求項1〜6の何れか1項に記載の複合シートの製造方法。
- 前記超音波ホーンを加熱し、加熱された該超音波ホーンと前記第1ロールの凸部とを用いて、前記第1シート及び前記第2シートの一方を加熱しながら前記貫通孔を有する前記接合部を前記超音波処理工程で形成する、請求項1〜6の何れか1項に記載の複合シートの製造方法。
- 前記超音波ホーンの加熱は、該超音波ホーンの先端部に蓄熱部を配して行う、請求項8に記載の複合シートの製造方法。
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JP2017223673A JP6982473B2 (ja) | 2017-11-21 | 2017-11-21 | 複合シートの製造方法 |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8945457B2 (en) * | 2009-04-27 | 2015-02-03 | Sca Hygiene Products Ab | Method and system for creating an apertured web-shaped material |
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2017
- 2017-11-21 JP JP2017223673A patent/JP6982473B2/ja active Active
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