JP6982408B2 - 冷風発生装置及び冷風発生方法 - Google Patents

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Description

本開示は、冷風発生装置及び冷風発生方法に関する。
最近、食品(包装された食品を含む。)などの被冷却物を冷却又は冷凍する場合、冷却時間の短縮と食品の品質保持等を目的として、−50℃以下の超低温の冷気を用いて食品を急速に冷却し又は凍結する方法が採用されてきている。この超低温の冷気を実現するための冷凍装置として、例えば、空気を冷媒として用い、ブレイトンサイクルを形成する空気冷媒冷凍機が用いられる。
特許文献1には、上記空気冷媒冷凍装置の一例が開示されている。特許文献2には、被冷却物を冷却する冷却空間を有するフリーザと、上記空気冷媒冷凍機と、高温側でのCOP(成績係数)が比較的高い二段圧縮式冷凍機とを組み合わせた食品冷凍装置が開示されている。この食品冷凍装置は、空気冷媒冷凍機で生成した−60℃の空気をフリーザの冷却空間に放出して食品の冷凍に供すると共に、二段圧縮式冷凍機の冷却器(蒸発器)をフリーザの冷却空間に設け、該冷却器で被冷却物の周囲に−40℃の保温域を形成すると共に、冷却空間に設けられた送風機で冷気流を形成して冷却効果を高めるようにしている。
特開2005−265349号公報 特開2011−47553号公報
特許文献2に開示された食品冷凍装置は、被冷却物の冷凍に供された後の冷気を空気冷媒冷凍機に戻し、空気冷媒冷凍機で再冷却して食品の冷凍に循環使用している。
そのため、冷凍工程の前後で2種類以上の食品を冷凍する場合、空気冷媒に取り込まれた先の工程の食品の臭い、油分、塵等が後の工程の食品の品質、風味及び安全性に影響するおそれがある。従って、包装された食品だけにしか適用できない場合がある。
少なくとも一実施形態は、空気冷媒冷凍機の冷媒となる空気に取り込まれる被冷却物の臭い、夾雑物等によって他の被冷却物の品質及び安全性等を損なうことがない冷却手段又は冷凍手段を提案することを目的とする。
(1)少なくとも一実施形態に係る冷風発生装置は、
外気を空気冷媒として断熱圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された前記空気冷媒を冷却するための冷却部と、前記冷却部で冷却された前記空気冷媒を断熱膨張してさらに冷却する膨張機と、を備える空気冷媒冷凍機と、
被冷却物を冷却するための冷却空間を有するフリーザと、
前記膨張機で冷却された前記空気冷媒を前記冷却空間に供給するための供給路と、
前記フリーザ内の前記空気冷媒を外気に排出するための排出部と、
を備え、
前記フリーザは、前記供給路から受け取った前記空気冷媒をそのまま前記被冷却物の冷却に供するように構成される。
なお、ここで「冷却」とは0℃以上の温度で被冷却物を冷却する場合と、0℃以下の温度で被冷却物を冷凍する場合とを含むものとする。
上記(1)の構成では、上記フリーザの冷却空間で被冷却物の冷却に供した後の空気冷媒を上記排出部から外気に排出し、特許文献2のように空気冷媒を循環して使用しない。従って、空気冷媒が冷却に供した被冷却物の臭い、成分又は夾雑物等を取り込んだとしても、その臭い、成分又は夾雑物等が他の被冷却物に取り込まれるおそれはない。
また、フリーザで被冷却物の冷却効果を高めるためには、冷却空間で冷気流を形成することが有効である。上記(1)の構成によれば、上記供給路から受け取った空気冷媒をそのまま被冷却物の冷却に供することで、膨張機から吐出された空気冷媒がもつ運動エネルギによってフリーザの冷却空間に冷気流を形成できる。従って、特許文献2に記載された二段圧縮式冷凍機のように、フリーザ内に送風機及びその駆動部、架台等を設ける必要がない。従って、フリーザを小型化できると共に、CIP洗浄などのメンテナンスが容易になると共に、フリーザ内の衛生状態を良好に保持できる。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記膨張機に入る前の前記空気冷媒を除湿するための除湿機を備える。
上記(1)の構成では、外気を空気冷媒として圧縮機に取り込むため、外気(特に湿度が高い夏季の外気)に含まれる水蒸気が膨張機吐出側などの低温領域で凝縮する問題がある。
これに対し、上記(2)の構成によれば、上記除湿機によって空気冷媒を除湿し、露点温度を低くすることで、この問題を解消できる。なお、吸着材を用いる除湿機では、0℃以下の環境下では吸着作用が低下するので、除湿機を空気冷媒の温度が低くない膨張機の上流側に設けることで、吸着機能の低下を抑制できる。
(3)一実施形態では、前記(1)又は(2)の構成において、
前記圧縮機から吐出される前記空気冷媒の圧力が大気圧(吸い込み圧力)以上乃至200kPa以下となるように構成する。
上記(3)の構成によれば、圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を上記範囲とすることで、圧縮機吐出側の空気冷媒流路を耐圧構造とする必要がなくなり、設備費を低コスト化できる。また、200kPa以下の圧力は高圧ガス保安法の適用対象外となるため、メンテナンスに要する人的又は設備上の負担を軽減できる。
(4)一実施形態では、前記(3)の構成において、
前記膨張機に入る前記空気冷媒の温度を−40℃以下とするように構成する。
膨張機入口側の空気冷媒の温度を−40℃以下とすることで、膨張機吐出側の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温にすることができる。
圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力が200kPa以下であるとき、膨張機において、圧縮機吐出圧力との圧力差を利用した温度降下があまり期待できない。そこで、上記冷却部(例えば、冷凍機など)で、膨張機入口の空気冷媒の温度を−40℃以下にする。これによって、膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温にすることができる。
(5)一実施形態では、前記(1)〜(4)の何れかの構成において、
前記膨張機から吐出された前記空気冷媒の温度が−60℃以下になるように構成する。
上記(5)の構成によれば、膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下とすることで、被冷却物を大温度差で冷却でき、熱交換効率を向上できる。これによって、フリーザに供給する空気冷媒の流量を低減できるため、被冷却物の冷却に供した後の空気冷媒を外気に排出しても熱効率の低下を抑制できる。
また、大温度差冷却を可能にすることで、被冷却物の冷却効果を高めることができる。さらに、大温度差冷却によって被冷却物の急速冷却が可能になるため、冷却時間を短縮できると共に、被冷却物が食品であるとき、食品の品質及び風味等を保持できる。
(6)一実施形態では、前記(1)〜(5)の何れかの構成において、
前記冷却部は、COで前記空気冷媒を冷却するNH/CO二元冷凍機を含む。
上記(6)の構成によれば、上記冷却部として、上記NH/CO二元冷凍機を含むことで、圧縮機吐出側の空気冷媒の温度を高効率で低減できる。これによって、圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を高くしなくても、膨張機に入る空気冷媒の温度を−40℃以下にでき、そのため、膨張機吐出側の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温に冷却できる。
(7)一実施形態では、前記(6)の構成において、
前記NH/CO二元冷凍機は、NHを冷却するための開放式冷却塔を含む。
上記(7)の構成によれば、NHを冷却するために開放式冷却塔を用いることで、NHの冷却効果を増すことができ、かつ低コスト化できる。
(8)一実施形態では、前記(6)又は(7)の構成において、
前記冷却部は、
前記NH/CO二元冷凍機の上流側で前記空気冷媒を冷却するように配置され、冷却水と前記空気冷媒とを熱交換させる熱交換器、及び前記冷却水を冷却する冷却塔を有する予冷部と、
前記予冷部と前記NH/CO二元冷凍機との間で前記空気冷媒を冷却するように配置され、ブラインによって前記空気冷媒を冷却するNH/ブライン冷凍機と、
をさらに含む。
上記(8)の構成によれば、NH/CO二元冷凍機以外に、上記予冷部及び上記NH/ブライン冷凍機を設けることで、圧縮機吐出側の空気冷媒を大温度差をもって冷却できる。これによって、圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を高くしなくても、膨張機に入る空気冷媒の温度を−40℃以下に冷却でき、かつ膨張機吐出側の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温に冷却できる。
また、空気冷媒の流路に対し、冷却能力に応じて上流側から順に予冷部、NH/ブライン冷凍機及びNH/CO二元冷凍機で空気冷媒を冷却するように配置したので、空気冷媒を効率良く冷却できる。
(9)一実施形態では、前記(8)の構成において、
前記予冷部の前記冷却塔は密閉式冷却塔であり、
前記NH/ブライン冷凍機において、NH冷媒を冷却するための開放式冷却塔を有する。
上記(9)の構成によれば、予冷部では密閉式冷却塔を有するため、冷却水の汚れを抑制でき、メンテナンスの頻度を低減できる。また、NH/ブライン冷凍機では開放式冷却塔を有するため、密閉式冷却塔と比べて低コスト化できる。
(10)幾つかの実施形態に係る冷風発生方法は、
外気を取り入れ空気冷媒として圧縮機で圧縮する圧縮工程と、
前記圧縮工程で圧縮された前記空気冷媒を冷却する前段冷媒冷却工程と、
前記前段冷却工程で冷却された前記空気冷媒を膨張機で断熱膨張させて冷却する後段冷媒冷却工程と、
前記膨張機から吐出された前記空気冷媒をフリーザの冷却空間に供給し、前記空気冷媒をそのまま被冷却物の冷却に供する被冷却物冷却工程と、
前記冷却空間で被冷却物の冷却に供された後の前記空気冷媒を外気に排出する排出工程と、
を含む。
上記(10)の方法によれば、上記フリーザの冷却空間で被冷却物の冷却に供した後の空気冷媒を外気に排出し、特許文献2のように空気冷媒を循環して使用しない。従って、他の被冷却物の臭い、成分又は夾雑物等が空気冷媒を介して別な被冷却物に取り込まれるおそれはない。
また、膨張機から吐出された空気冷媒をそのまま被冷却物の冷却に供することで、空気冷媒がもつ運動エネルギによってフリーザの冷却空間に冷気流を形成できる。従って、特許文献2に記載された二段圧縮式冷凍機のように、フリーザ内に送風機及びその駆動部、架台等を設ける必要がない。従って、フリーザを小型化できると共に、CIP洗浄などのメンテナンスが容易になると共に、フリーザ内の衛生状態を良好に保持できる。
(11)一実施形態では、前記(10)の方法において、
前記後段冷媒冷却工程の前で、前記空気冷媒を除湿する除湿工程を含む。
上記(11)の方法によれば、上記除湿工程を含むことで、外気に含まれる水蒸気が膨張機吐出側などの低温領域で凝縮する問題を解消できる。なお、吸着材を用いる除湿機では、吸着材の吸着作用が0℃以下の環境で低下するので、空気冷媒の温度が低下する後段冷媒冷却工程の前で除湿工程を行うことで、吸着機能の低下を抑制できる。
(12)一実施形態では、前記(10)又は(11)の方法において、
前記圧縮工程において、
前記圧縮機から吐出される前記空気冷媒の圧力が、大気圧(吸い込み圧力)以上乃至200kPa以下である。
上記(12)の方法によれば、圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を上記範囲とすることで、圧縮機吐出側の空気冷媒流路を耐圧構造とする必要がなくなり、設備費を低コスト化できる。また、200kPa以下の圧力は高圧ガス保安法の適用対象外となるため、メンテナンスに要する人的又は設備上の負担を軽減できる。
(13)一実施形態では、前記(10)〜(12)の何れかの方法において、
前記前段冷媒冷却工程において、
前記膨張機に入る前記空気冷媒の温度が−40℃以下である。
圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力が200kPa以下であるとき、膨張機において、圧縮機吐出圧力との圧力差を利用した温度降下があまり期待できない。そこで、上記冷却部(例えば、冷凍機など)で、膨張機入口の空気冷媒の温度を−40℃以下にする必要がある。こうすることで、膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温にできる。
(14)一実施形態では、前記(10)〜(14)の何れかの方法において、
前記後段冷媒冷却工程において、
前記膨張機から吐出される前記空気冷媒の温度が−60℃以下である。
上記(14)の方法によれば、膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下とすることで、被冷却物を大温度差で冷却でき、熱交換効率を向上できるので、被冷却物の冷却効果を高めることができる。従って、フリーザに供給する空気冷媒の流量を低減できるため、被冷却物の冷却に供した後の空気冷媒を外気に排出しても熱効率の低下を抑制できる。
また、大温度差冷却を可能にすることで、被冷却物の冷却効果を高めることができる。さらに、大温度差冷却によって被冷却物の急速冷却が可能になるため、冷却時間を短縮できると共に、被冷却物が食品であるとき、食品の品質及び風味等を保持できる。
幾つかの実施形態によれば、フリーザにより被冷却物を冷却又は冷凍する際に、冷媒となる空気に取り込まれる食品などの被冷却物の臭い、成分、夾雑物等が空気冷媒を介して他の被冷却物に取り込まれることがなくなり、従って、他の食品などの被冷却物の品質及び安全性等を損なうおそれがなくなる。
一実施形態に係る冷風発生装置の系統図である。 一実施形態に係る冷風発生装置の系統図である。 一実施形態に係るフリーザの断面図である。 一実施形態に係る冷風発生方法の工程図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
幾つかの実施形態に係る冷風発生装置10(10A、10B)は、図1及び図2に示すように、空気冷媒冷凍機12(12A、12B)とフリーザ14(14A、14B)とを備え、空気冷媒冷凍機12によって生成された低温の空気冷媒がフリーザの冷却空間に供給される。
空気冷媒冷凍機12は、圧縮機15と、冷却部16(16a、16b)と、膨張機18とを備える。外気aは圧縮機15に吸入され断熱圧縮される。圧縮機15から吐出し昇温した外気aは冷却部16で冷却された後、さらに膨張機18で断熱膨張され冷却される。
膨張機18から吐出され冷却された空気冷媒は、供給路20を通ってフリーザ14に形成された冷却空間Scに供給される。冷却空間Scに供給された空気冷媒は冷却空間Scに放出され、冷却空間Scに存在する被冷却物Mcを冷却する。
被冷却物Mcの冷却に供された後の空気冷媒は排出部22から外気に排出される。
上記構成によれば、冷却空間Scで被冷却物Mcの冷却に供した後の空気冷媒を排出部22から外気に排出し、フリーザ14で被冷却物Mcの冷却に供された空気冷媒を循環使用しない。従って、他の被冷却物の臭い、成分又は夾雑物等が空気冷媒を介して別な被冷却物に取り込まれるおそれはない。
また、供給路20から受け取った空気冷媒をそのまま被冷却物Mcの冷却に供することで、膨張機18から吐出された空気冷媒がもつ運動エネルギによって冷却空間Scに冷気流faを形成でき、この冷気流faによって被冷却物Mcの冷却効果を高めることができる。従って、フリーザ内の冷却空間Scに冷気流faを形成するための送風機及びその駆動部、架台等を設ける必要がないため、フリーザ14を小型化できると共に、CIP洗浄などのメンテナンスが容易になると共に、冷却空間Scの衛生状態を良好に保持できる。
一実施形態では、図1に示す冷風発生装置10(10A)において、圧縮機15の前段に前段圧縮機24及び26が設けられ、これら圧縮機と圧縮機15とを合わせて3段圧縮となり、空気冷媒を高圧(例えば、700〜800kPa)にできる。そのため、膨張機18ではこの大きな圧力差を利用した断熱膨張を行うことで、膨張機18の吐出側で空気冷媒を−60℃以下の低温に冷却できる。
一実施形態では、図1に示すように、前段圧縮機24から吐出された空気冷媒を冷却するインタークーラ28、及び前段圧縮機26から吐出された空気冷媒を冷却するアフタークーラ30が設けられ、圧縮機吐出側の空気冷媒の過度の昇温を抑制している。インタークーラ28及びアフタークーラ30には、冷却媒体として冷却水などが供給される。
一実施形態では、図1及び図2に示すように、空気冷媒路13に対して複数の圧縮機15及び膨張機18が並列に設けられる。但し、別な実施形態では、圧縮機15及び膨張機18は1個ずつでもよい。
一実施形態では、圧縮機15及び膨張機18は単一の軸31に接続される。これによって、膨張機18が空気冷媒を膨張させるときに得られる回転力を圧縮機15に付加することで、圧縮機15の動力を低減できる。
一実施形態では、図2に示すように、さらに軸31にモータ31aが設けられ、軸31がモータ31aの出力軸となって圧縮機15に回転力を付与するようにする。
一実施形態では、図1及び図2に示すように、空気冷媒路13の入口に外気aに含まれる夾雑物を除去するためのフィルタ32が設けられている。
一実施形態では、図1及び図2に示すように、膨張機18の上流側の空気冷媒路13に除湿機34が設けられる。
外気aを空気冷媒として圧縮機15に取り込むため、外気(特に湿度が高い夏季の外気)に含まれる水蒸気が膨張機18の吐出側などの低温領域で凝縮する問題がある。
そこで、除湿機34で空気冷媒を除湿し、空気冷媒の露点を下げることで、この問題を解消できる。なお、吸着材を用いる除湿機34は0℃以下の環境では、吸着材の吸着作用が低下するので、膨張機18の上記側の0℃以上の環境に設けることで、吸着機能の低下を抑制できる。
一実施形態では、図1に示すように、除湿機34は温度スィング式吸着器を含む。温度スィング式吸着器は、例えば、活性アルミ、ゼオライト、活性炭等の吸着材が充填された2個の吸着筒34a及び34bが空気冷媒路13に並列に設けられ、常温常圧下で空気冷媒に含まれる水蒸気を吸着する。一方の吸着筒が吸着運転中に他方の吸着筒は加熱及び冷却されて再生されることで、連続運転が可能である。
一実施形態では、除湿機34は表面に吸着材がコーティングされた除湿ロータを含む。除湿ロータは、空気冷媒に面し空気冷媒中の水蒸気を吸着がする工程が行われる吸着室と、加熱空気によって除湿ロータに吸着された水蒸気を放出させる再生域とに跨って設けられ、除湿ロータを回転させることで吸着及び再生を連続的に行うことができる。
一実施形態では、図2に示す冷風発生装置10(10B)において、圧縮機15から吐出される空気冷媒の圧力が大気圧(吸い込み圧力)〜200kPaとなるように構成される。
圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を上記範囲とすることで、空気冷媒路13の圧縮機吐出側部位を耐圧構造とする必要がなくなり、設備費を低コスト化できる。また、200kPa以下の圧力は高圧ガス保安法の適用対象外となるため、メンテナンスに要する人的又は設備上の負担を軽減できる。
一実施形態では、図2に示す冷風発生装置10(10B)において、膨張機18に入る空気冷媒の温度が−40℃以下となるように構成する。冷却部16(16b)によって膨張機入口側の空気冷媒の温度を−40℃以下とすることで、膨張機吐出側の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温にすることができる。
一実施形態では、図1に示すように、冷却部16(16a)は、代替フロンを冷媒とする蒸気圧縮式冷凍機36を含む。空気冷媒は蒸気圧縮式冷凍機36によって0℃以上の温度域まで冷却されて除湿機34に導入される。一実施形態では、蒸気圧縮式冷凍機36の入口側に、さらに冷風などを冷却媒体として空気冷媒を冷却するブロアクーラ38が設けられる。
一実施形態では、図2に示す冷風発生装置10(10B)において、圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力が200kPa以下であるとき、膨張機18において、圧縮機吐出力との圧力差を利用した温度降下があまり期待できない。そのため、冷却部16によって膨張機入口の空気冷媒の温度を−40℃以下にする。膨張機入口の空気冷媒の温度を−40℃以下にすることで、膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温にすることができる。
一実施形態では、図1及び図2に示す冷風発生装置10(10A、10B)において、膨張機18から吐出された空気冷媒の温度が−60℃以下となるように構成される。膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温とすることで、被冷却物Mcを大温度差で冷却でき、熱交換効率を向上できる。従って、フリーザに供給する空気冷媒の流量を低減できるため、被冷却物Mcの冷却に供した後の空気冷媒を外気に排出しても熱効率の低下を抑制できる。
また、大温度差冷却を行うことで、被冷却物Mcの冷却効果を高めることができる。
さらに、大温度差冷却によって被冷却物Mcの急速冷却が可能になるため、冷却時間を短縮できると共に、被冷却物Mcが食品であるとき、食品の品質及び風味等を保持することができる。
一実施形態では、図2に示す冷風発生装置10(10B)において、冷却部16(16b)は、CO冷媒で空気冷媒を冷却するNH/CO二元冷凍機40を含む。冷却部16(16b)として、NH/CO二元冷凍機40を含むことで、圧縮機吐出側の空気冷媒の温度を高効率で低減できる。これによって、圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を高くしなくても、膨張機18に入る空気冷媒の温度を−40℃以下にでき、かつ膨張機吐出側の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温にできる。
一実施形態では、NH/CO二元冷凍機40は、圧縮機42及び圧縮機42を駆動するモータ42aを備え、圧縮機42でNHを圧縮し、凝縮器46で冷却塔48から送られる冷却水でNHを凝縮する。凝縮器46で凝縮したNH液は膨張弁(不図示)で減圧され、CO液化器44でCOと熱交換してCOを液化する。NH自体は蒸発して圧縮機42に戻る。CO液化器44で液化したCO液は重力で高圧液溜器45に流入し、その後、空気冷媒路13に設けられた熱交換器50に送られ、空気冷媒を潜熱熱交換により冷却する。このCO液は蒸発して高圧液溜器45に戻り、さらにCO液化器44に戻る。
高圧液溜器45内のCO液は低圧液溜器49に送られ、低圧液溜器49から膨張弁43を介して熱交換器52に送られる。熱交換器52でCO液は空気冷媒を潜熱熱交換により冷却し、CO液自体は気化して低圧液溜器49に戻る。低圧液溜器49に戻ったCOガスは、モータ47aで駆動される圧縮機47によって吸い込まれ、圧縮されたCOガスは高圧液溜器45を経てCO液化器44に送られ、CO液化器44でNHと熱交換して液化する。
なお、NH/CO二元冷凍機40は自然冷媒を使用しているが、代替フロン(例えば、R404A、R23等)を使用した冷凍機を用いてもよい。
また、凝縮器46でNHを凝縮するために、冷却塔48の代わりに、井水、工業用水等を用いてもよい。
一実施形態では、図2に示すように、冷却塔48は、凝縮器46でNHを冷却する冷却水を冷却するための開放式冷却塔である。冷却塔48を開放式冷却塔とすることで、NHの冷却効果を増すことができ、かつ密閉式冷却塔と比べて低コスト化できる。
一実施形態では、図2に示す冷風発生装置10(10B)において、冷却部16(16b)は、NH/CO二元冷凍機40に対して空気冷媒路13の上流側で空気冷媒を冷却するように予冷部54が設けられる。また、予冷部54とNH/CO二元冷凍機40との間で空気冷媒を冷却するようにNH/ブライン冷凍機60が設けられる。
予冷部54は、冷却水と空気冷媒とを熱交換させる熱交換器56と、熱交換器56に送られる冷却水を冷却する冷却塔58と、を備える。
上記構成によれば、NH/CO二元冷凍機40以外に、予冷部54及びNH/ブライン冷凍機60を設けることで、圧縮機吐出側の空気冷媒を大きな温度差をもって冷却できる。これによって、圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を高くしなくても、膨張機18に入る空気冷媒の温度を−40℃以下にでき、かつ膨張機吐出側の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温に冷却できる。
また、空気冷媒路13に対し、冷却能力に応じて上流側から順に予冷部54、NH/ブライン冷凍機60及びNH/CO二元冷凍機40の順で空気冷媒を冷却するように配置したので、空気冷媒を効率良く冷却できる。
一実施形態では、図2に示すように、NH/ブライン冷凍機60は、圧縮機62及び圧縮機62を駆動するモータ62aを備え、ブライン(例えば、エチレングリコール水溶液)を蒸発器64で冷却する。NHは凝縮器66で冷却水によって冷却され、NHの熱を吸収した冷却水は冷却塔68に循環し、冷却塔68で冷却される。
NH/ブライン冷凍機60で冷却されたブラインは、空気冷媒路13において熱交換器50と熱交換器56との間に設けられた熱交換器70に送られ、空気冷媒を冷却する。ブラインの一部は除湿機34に送られ、除湿機34を冷却する。
一実施形態では、予冷部54の冷却塔58は密閉式冷却塔であり、NH/ブライン冷凍機60の冷却塔68は開放式冷却塔である。
予冷部54では密閉式冷却塔を有するため冷却水の汚れを抑制でき、メンテナンス頻度を低減できる。NH/ブライン冷凍機60では開放式冷却塔を有するため、熱交換効率を向上できると共に、密閉式冷却塔と比べて低コスト化できる。
図2に示すように、冷却部16(16b)で冷却された空気冷媒は膨張機18に送られる。
一実施形態では、図1及び図2に示すように、膨張機18の入口側にフィルタ74が設けられ、空気冷媒に含まれる夾雑物が除去される。
一実施形態では、図1に示すように、フリーザ14(14A)は、ハウジング80の内部に複数の棚段82が上下方向に設けられ、棚段82上に載置された被冷却物Mcを下方から吹き上げる空気冷媒によって冷却するため、冷却効果を向上できる。例えば、暖められたチャーハンのような食品でも大温度差冷却が可能になる。フリーザ14(14A)は、特に、バラ物の被冷却物Mcに対しバラ物を空気冷媒で吹き上げるようにするため、バラ物の冷却効果を向上できる。空気冷媒で吹き上げられたバラ物はコンベア84によって次工程に搬送される。
一実施形態では、図2に示すように、フリーザ14(14B)は、被冷却物Mcを搬送するためのコンベア76を有する。被冷却物Mcはコンベア76に搬送された状態で連続的に冷却される。また、空気冷媒の導入部78とコンベア76との間に多数のノズル86が設けられる。ノズル86はロート状の断面積を有し、空気冷媒はノズル86を通ることで加速されかつ整流される。この加速され整流された空気冷媒が被冷却物Mcに吹き付けられることで、被冷却物Mcの表面に密着した空気流を形成でき、冷却効果を増すことができる(このノズルを有するフリーザの詳細については、例えば、特許第4702895号公報を参照)。
図1及び図2において、各部位に記された温度値は、理解のために、一実施形態の各部位における空気冷媒温度の一例を示す。詳しくは、夏季において35℃の外気を取り込んだ場合の例を示す。
一実施形態では、図3にバッチ式のフリーザ14(14C)を示す。フリーザ14(14C)は、ハウジング80は内部に冷却空間Scを形成し、冷却空間Scでは上下方向に複数の棚段82を有し、棚段82には多数の空隙が形成されている。
棚段82に被冷却物Mcが載置され、ハウジング80の上部に設けられた導入部78から冷却空間Scに空気冷媒が導入され、導入された空気冷媒は冷気流faを形成して棚段82を上方から下方へ通過し、棚段82に載置された被冷却物Mcを冷却する。
上記構成のフリーザ14(14C)は、被冷却物Mcに対し冷却効果を向上でき、少ない流量の空気冷媒で大温度差冷却が可能になる。従って、加熱された食品に対しても大温度差冷却が可能になり、特に、バラ物の食品に対して冷却効果を向上できる。
幾つかの実施形態に係る冷風発生方法は、図4に示すように、まず、空気冷媒冷凍機12の空気冷媒路13に圧縮機15で空気冷媒として外気aを吸引し圧縮する(圧縮工程S10)。圧縮機15で圧縮された外気aは昇温するので、冷却部16で冷却する(前段冷媒冷却工程S12)。
次に、冷却ブライン6で冷却された空気冷媒を、必要に応じて除湿機34によって除湿する(除湿工程S14)。
例えば、夏季の外気を取り込む場合、夏季の外気は高湿度であるため、除湿工程S14を必要とする場合があるが、冬季の外気aは低湿度であるため、除湿工程S14を必要としない場合がある。この場合、例えば、除湿機34の作動を停止させる。
次に、前段冷媒冷却工程S12で冷却された空気冷媒を膨張機18で断熱膨張させてさらに冷却する(後段冷媒冷却工程S16)。
後段冷媒冷却工程S16で冷却され膨張機18から吐出された空気冷媒をフリーザ14の冷却空間Scに供給し、空気冷媒をそのまま被冷却物Mcの冷却に供する(被冷却物冷却工程S18)。
その後、被冷却物Mcの冷却に供された後の空気冷媒を外気に排出する(排出工程S20)。
上記方法によれば、フリーザ14の冷却空間Scで被冷却物Mcの冷却に供した後の空気冷媒を外気に排出し、空気冷媒冷凍機12に循環させないので、別な被冷却物の臭い、成分又は夾雑物等が被冷却物に混入するおそれはない。
また、膨張機18から吐出された空気冷媒をそのまま被冷却物Mcの冷却に供することで、空気冷媒がもつ運動エネルギによってフリーザ14の冷却空間Scに冷気流faを形成できる。これによって、被冷却物Mcの冷却効果を高めることができる。
従って、フリーザ内に送風機及びその駆動部、架台等を設ける必要がないため、フリーザ14を小型化できると共に、CIP洗浄などのメンテナンスが容易になると共に、冷却空間Scの衛生状態を良好に保持できる。
また、必要に応じて、除湿工程S14を行うことで、夏季の外気aのように、外気aが高湿度である場合に、外気aに含まれる水蒸気が膨張機18などの低温部位で凝縮する問題を解消できる。なお、除湿機34に用いられる吸着材は0℃以下の環境では吸着作用が低下するので、空気冷媒の温度が低下する後段冷媒冷却工程S16の前で除湿工程S18を行うことで、吸着機能の低下を抑制できる。
一実施形態では、図2に示す冷風発生装置10(10B)のように、圧縮工程S10において、圧縮機15から吐出される空気冷媒の圧力を大気圧(吸い込み圧力)〜200kPaとする。
圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力を上記範囲とすることで、圧縮機吐出側の空気冷媒路13を耐圧構造とする必要がなくなり、設備費を低コスト化できる。また、高圧ガス保安法の適用対象外となるため、メンテナンスに要する人的及び設備上の負担を軽減できる。
一実施形態では、前段冷媒冷却工程S12において、膨張機18に入る空気冷媒の温度が−40℃以下となるようにする。
圧縮機吐出側の空気冷媒の圧力が200kPa以下であるとき、膨張機18において、圧縮機吐出圧力との圧力差を利用した温度降下があまり期待できない。そこで、冷却部16で、膨張機入口の空気冷媒の温度を−40℃以下にする必要がある。こうすることで、膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下の低温に冷却できる。
一実施形態では、後段冷媒冷却工程S16において、膨張機18から吐出される空気冷媒の温度を−60℃以下にする。
膨張機出口の空気冷媒の温度を−60℃以下にすることで、被冷却物Mcを大温度差で冷却でき、熱交換効率を向上できる。従って、フリーザ14に供給する空気冷媒の流量を低減できるため、被冷却物Mcの冷却に供した後の空気冷媒を外気に排出しても熱効率の低下を抑制できる。
また、大温度差冷却を行うことで、被冷却物Mcの冷却効果を高めることができる。
さらに、大温度差冷却によって被冷却物Mcの急速冷却が可能になり、これによって、冷却時間を短縮できると共に、被冷却物Mcが食品である場合、食品の品質及び風味等を保持できる。
幾つかの実施形態によれば、冷媒となる空気に取り込まれる被冷却物の臭い、夾雑物等が空気冷媒を介して他の被冷却物に取り込まれることを抑制し、これによって、他の被冷却物の品質及び安全性等を損なうことを抑制できる。
10(10A、10B) 冷風発生装置
12(12A、12B) 空気冷媒冷凍機
13 空気冷媒路
14(14A、14B) フリーザ
15、42、47、62 圧縮機
31a、42a、47a、62a モータ
16(16a、16b) 冷却部
18 膨張機
20 供給路
22 排出部
24、26 前段圧縮機
28 インタークーラ
30 アフタークーラ
31 軸
32、74 フィルタ
34 除湿機
34a、34b 吸着筒
36 蒸気圧縮式冷凍機
38 ブロアクーラ
40 NH/CO二元冷凍機
43 膨張弁
44 CO液化器
45 高圧液溜器
46、66 凝縮器
49 低圧液溜器
50、52、56、70 熱交換器
54 予冷部
48、58、68 冷却塔
60 NH/ブライン冷凍機
64 蒸発器
76、84 コンベア
78 導入部
80 ハウジング
82 棚段
86 ノズル
Mc 被冷却物
Sc 冷却空間
a 外気
fa 冷気流

Claims (16)

  1. 外気を空気冷媒として断熱圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された前記空気冷媒を冷却するための冷却部と、前記冷却部で冷却された前記空気冷媒を断熱膨張してさらに冷却する膨張機と、を備える空気冷媒冷凍機と、
    被冷却物を冷却するための冷却空間を有するフリーザと、
    前記膨張機で冷却された前記空気冷媒を前記冷却空間に供給するための供給路と、
    前記フリーザ内の前記空気冷媒を外気に排出するための排出部と、
    を備え、
    前記フリーザは、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に設けられ、前記被冷却物を載置するための棚段と、
    を含み、
    前記フリーザは、前記供給路を介して前記膨張機から受け取った前記空気冷媒を前記ハウジングの下部に導入し、前記ハウジング内に形成される前記空気冷媒の上昇流によって前記被冷却物を吹き上げることで、前記供給路を介して前記膨張機から受け取った前記空気冷媒をそのまま前記被冷却物の冷却に供するように構成されたことを特徴とする冷風発生装置。
  2. 前記膨張機に入る前の前記空気冷媒を除湿するための除湿機を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷風発生装置。
  3. 外気を空気冷媒として断熱圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された前記空気冷媒を冷却するための冷却部と、前記冷却部で冷却された前記空気冷媒を断熱膨張してさらに冷却する膨張機と、を備える空気冷媒冷凍機と、
    被冷却物を冷却するための冷却空間を有するフリーザと、
    前記膨張機で冷却された前記空気冷媒を前記冷却空間に供給するための供給路と、
    前記フリーザ内の前記空気冷媒を外気に排出するための排出部と、
    を備え、
    前記フリーザは、
    前記被冷却物を搬送するためのコンベアと、
    前記コンベア上の前記被冷却物に対して前記空気冷媒を吹き付けるように構成されたノズルと、
    を含み、
    前記フリーザは、前記供給路を介して前記膨張機から受け取った前記空気冷媒を各々の前記ノズルに導き、前記ノズルから前記空気冷媒を前記被冷却物に吹き付けることで、前記供給路を介して前記膨張機から受け取った前記空気冷媒をそのまま前記被冷却物の冷却に供するように構成されたことを特徴とする冷風発生装置。
  4. 前記圧縮機から吐出される前記空気冷媒の圧力が大気圧以上乃至200kPa以下であることを特徴とする請求項3に記載の冷風発生装置。
  5. 前記膨張機に入る前記空気冷媒の温度が−40℃以下であることを特徴とする請求項4に記載の冷風発生装置。
  6. 前記膨張機から吐出された前記空気冷媒の温度が−60℃以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の冷風発生装置。
  7. 前記冷却部は、COで前記空気冷媒を冷却するNH/CO二元冷凍機を含むことを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の冷風発生装置。
  8. 前記NH/CO二元冷凍機は、NHを冷却するための開放式冷却塔を含むことを特徴とする請求項7に記載の冷風発生装置。
  9. 前記冷却部は、
    前記NH/CO二元冷凍機の上流側で前記空気冷媒を冷却するように配置され、冷却水と前記空気冷媒とを熱交換させる熱交換器、及び前記冷却水を冷却する冷却塔を有する予冷部と、
    前記予冷部と前記NH/CO二元冷凍機との間で前記空気冷媒を冷却するように配置され、ブラインによって前記空気冷媒を冷却するNH/ブライン冷凍機と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の冷風発生装置。
  10. 前記予冷部の前記冷却塔は密閉式冷却塔であり、
    前記NH/ブライン冷凍機において、前記ブラインを冷却するための開放式冷却塔を有することを特徴とする請求項9に記載の冷風発生装置。
  11. 外気を取り入れ空気冷媒として圧縮機で圧縮する圧縮工程と、
    前記圧縮工程で圧縮された前記空気冷媒を冷却する前段冷媒冷却工程と、
    前記前段冷媒冷却工程で冷却された前記空気冷媒を膨張機で断熱膨張させて冷却する後段冷媒冷却工程と、
    前記膨張機から吐出された前記空気冷媒をフリーザの冷却空間に供給し、前記空気冷媒をそのまま被冷却物の冷却に供する被冷却物冷却工程と、
    前記冷却空間で被冷却物の冷却に供された後の前記空気冷媒を外気に排出する排出工程と、
    を含み、
    前記被冷却物冷却工程では、
    前記膨張機からの前記空気冷媒を前記フリーザのハウジングの下部に導入し、前記ハウジング内に形成される前記空気冷媒の上昇流によって、前記ハウジング内に設けられた棚段の上に載置された前記被冷却物を吹き上げる
    ことを特徴とする冷風発生方法。
  12. 前記後段冷媒冷却工程の前で、前記空気冷媒を除湿する除湿工程を含むことを特徴とする請求項11に記載の冷風発生方法。
  13. 外気を取り入れ空気冷媒として圧縮機で圧縮する圧縮工程と、
    前記圧縮工程で圧縮された前記空気冷媒を冷却する前段冷媒冷却工程と、
    前記前段冷媒冷却工程で冷却された前記空気冷媒を膨張機で断熱膨張させて冷却する後段冷媒冷却工程と、
    前記膨張機から吐出された前記空気冷媒をフリーザの冷却空間に供給し、前記空気冷媒をそのまま被冷却物の冷却に供する被冷却物冷却工程と、
    前記冷却空間で被冷却物の冷却に供された後の前記空気冷媒を外気に排出する排出工程と、
    を含み、
    前記フリーザは、
    前記被冷却物を搬送するためのコンベアと、
    前記コンベア上の前記被冷却物に対して前記空気冷媒を吹き付けるように構成されたノズルと、
    を含み、
    前記被冷却物冷却工程では、前記膨張機からの前記空気冷媒を各々の前記ノズルに導き、前記ノズルから前記空気冷媒を前記被冷却物に吹き付ける
    ことを特徴とする冷風発生方法。
  14. 前記圧縮工程において、
    前記圧縮機から吐出される前記空気冷媒の圧力が大気圧以上乃至200kPa以下であることを特徴とする請求項13に記載の冷風発生方法。
  15. 前記前段冷媒冷却工程において、
    前記膨張機に入る前記空気冷媒の温度が−40℃以下であることを特徴とする請求項13又は14に記載の冷風発生方法。
  16. 前記後段冷媒冷却工程において、
    前記膨張機から吐出される前記空気冷媒の温度が−60℃以下であることを特徴とする請求項11乃至15の何れか1項に記載の冷風発生方法。
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