JP6980800B2 - Hd−hook効果サンプルと免疫測定を同定する方法、システム、キット及び装置 - Google Patents
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Description
本願は、2016年11月22日に提出された、発明の名称が「免疫測定方法、免疫測定を同定するためのシステム及びキット」である中国特許出願CN201611034237.7を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。
本願は、2016年11月22日に提出された、発明の名称が「HD−HOOK効果サンプルを同定する方法及び免疫測定におけるHD−HOOK効果を同定するシステム」である中国特許出願CN201611034252.1を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。
本願は、2017年08月05日に提出された、発明の名称が「免疫測定装置」である中国特許出願CN201710695530.6を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含む。
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線である。
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’によってHD−HOOK効果サンプルの有無を特定するためのプロセッサと、を備える
免疫測定におけるHD−HOOK効果を同定するためのシステムを提供する。
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’が、ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅R0を超えているかを比較し、R0を超えている場合、サンプルがHD−HOOK効果を有し、R0未満の場合、HD−HOOK効果を有しないとするプロセッサと、を備え、
化学発光の2回目の読み取りは、同一の免疫反応に対して一定の時間が経過した後に再度励起させ読み取ることによって得られるものである。
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含む。
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線である。
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含む。
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線である。
化学発光免疫反応を記録するとともにインキュベートされた後の混合液に対して複数回の読み取りを実行するための読み取りユニットと、
前記読み取りユニットに接続され、前記読み取りユニットの読み取りによって免疫測定にはHD−HOOKのリスクの有無を判定する処理ユニットと、を備える
HD−HOOK効果サンプルを同定するための測定装置を提供する。
前記押戻し機構は、1回目の読み取りが完了した後の混合液を第2のインキュベータに押戻し再度インキュベートするのに用いられ、
前記押出し機構は、さらに、第2のインキュベータ内で再度インキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに押出し2回目の読み取りを実行するのに用いられ、
前記処理ユニットが2回目の読み取りと1回目の読み取りの増幅が標準曲線の最大値を超えていると検出した場合、免疫測定にはHD−HOOKのリスクが存在すると判定する。
底板と、
前記底板に設けられているガイドレールと、
前記ガイドレールに設けられ、スラットを支持するための移動カップ機構と、
前記移動カップ機構を前記ガイドレールに沿って移動させるための駆動装置と、
前記底板の両端に設けられ、前記移動カップ機構の位置を検出するための光電センサと、
前記光電センサに接続され、前記光電センサによって発せられた位置信号に基づいて前記移動カップ機構の位置を調整することができる位置調整機構と、を備える。
前記機械式アームは、前記サンプル試験管載置棚領域からサンプルを吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第1の機械式アームと、前記試薬冷蔵領域から試薬を吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第2の機械式アームとを有する。
1.ブランクスラットがブランクスラットスタッキング及びローディング機構によってスラット用試料添加皿の位置D0に押し付けられる。
2.ブランクスラットがスラット用試料添加皿の位置D0に押し付けられた後、スラット用試料添加皿の位置D1まで時計回りに90度回転させ、この位置で、第1の機械式アームでサンプル試験管載置棚領域からサンプルを吸引してブランクスラットに試料添加する。
3.試料添加完了後のスラットを、スラット用試料添加皿の位置D2まで時計回りに90度回転させ、この位置では動作なし。
4.スラットを、スラット用試料添加皿の位置D3まで時計回りに90度回転させ、この位置では、第2の機械式アームで試薬冷蔵領域から試薬を吸引して、当該位置にあるスラット内に割り当てる。
(a1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(a2)1回目の読み取り:ステップ(a1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(a3)2回目の読み取り:ステップ(a2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(a4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(a5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低い。)の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(a6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含む。
(c1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(c2)1回目の読み取り:ステップ(c1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(c3)2回目の読み取り:ステップ(c2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(c4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(c5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(c6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップと、を含む。
(d1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(d2)1回目の読み取り:ステップ(d1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(d3)2回目の読み取り:ステップ(d2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(d4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(d5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(d6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含む。
(b1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(b2)1回目の読み取り:ステップ(b1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(b3)2回目の読み取り:ステップ(b2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(b4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(b5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(b6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する標準曲線に代入して濃度を算出するステップと、を含む。
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するとともに、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
プロセッサと、を備えるシステムを提供する。
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度はHD−HOOK効果が生じる濃度よりも低くなっている。)の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するステップと、
(6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含む。
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅Aを臨界値とするステップと、
(6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が前記既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップと、を含む。
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅Aを臨界値とするステップと、
(6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含む。
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するステップと、
(6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する標準曲線に代入して濃度を算出するステップと、を含み、
前記校正曲線は、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと既知の一連の標準物質の濃度によって作成された曲線である。
(a1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(a2)1回目の読み取り:ステップ(a1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(a3)2回目の読み取り:ステップ(a2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(a4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(a5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低い。)の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(a6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含む。
(c1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(c2)1回目の読み取り:ステップ(c1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(c3)2回目の読み取り:ステップ(c2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(c4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(c5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(c6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップと、を含む。
(d1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(d2)1回目の読み取り:ステップ(d1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(d3)2回目の読み取り:ステップ(d2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(d4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(d5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(d6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含む。
(b1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(b2)1回目の読み取り:ステップ(b1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(b3)2回目の読み取り:ステップ(b2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(b4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(b5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(b6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する標準曲線に代入して濃度を算出するステップと、を含み、
前記校正曲線は、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと既知の一連の標準物質の濃度によって作成された曲線である。
化学発光免疫反応を記録するとともにインキュベートされた後の混合液に対して複数回の読み取りを実行するための読み取りユニットと、
前記読み取りユニットに接続され、前記読み取りユニットの読み取りによって免疫測定にはHD−HOOKのリスクの有無を判定する処理ユニットと、を備える
免疫測定装置を提供する。
前記押戻し機構は、1回目の読み取りが完了した後の混合液を第2のインキュベータに押戻し再度インキュベートするのに用いられ、
前記押出し機構は、さらに、第2のインキュベータ内で再度インキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに押出し2回目の読み取りを実行するのに用いられ、
前記処理ユニットが2回目の読み取りと1回目の読み取りの増幅が標準曲線の最大値を超えていると検出した場合、免疫測定にはHD−HOOKのリスクが存在すると判定する。
底板と、
前記底板に設けられているガイドレールと、
前記ガイドレールに設けられ、スラットを支持するための移動カップ機構と、
前記移動カップ機構を前記ガイドレールに沿って移動させるための駆動装置と、
前記底板の両端に設けられ、前記移動カップ機構の位置を検出するための光電センサと、
前記光電センサに接続され、前記光電センサによって発せられた位置信号に基づいて前記移動カップ機構の位置を調整することができる位置調整機構と、を備える。
前記機械式アームは、前記サンプル試験管載置棚領域からサンプルを吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第1の機械式アームと、前記試薬冷蔵領域から試薬を吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第2の機械式アームとを有する。
1.ブランクスラットがブランクスラットスタッキング及びローディング機構によってスラット用試料添加皿の位置D0に押し付けられる。
2.ブランクスラットがスラット用試料添加皿の位置D0に押し付けられた後、スラット用試料添加皿の位置D1まで時計回りに90度回転させ、この位置で、第1の機械式アームでサンプル試験管載置棚領域からサンプルを吸引してブランクスラットに試料添加する。
3.試料添加完了後のスラットを、スラット用試料添加皿の位置D2まで時計回りに90度回転させ、この位置では動作なし。
4.スラットを、スラット用試料添加皿の位置D3まで時計回りに90度回転させ、この位置では、第2の機械式アームで試薬冷蔵領域から試薬を吸引して、当該位置にあるスラット内に割り当てる。
第1のインキュベータ11および第2のインキュベータ12を有し、化学発光免疫反応のために適切な環境温度を提供するためのインキュベータ1と、
光電子増倍管またはレーザー発振機とされてもよく、化学発光免疫反応を記録するとともにインキュベートされた後の混合液に対して2回の読み取りを実行するための読み取りユニット2と、
前記インキュベータ1と前記読み取りユニット2との間に設置され、インキュベータ1を横断する第1の押出し機構31と第1の押出し機構3の末端に接続され筐体内部に位置する第2の押出し機構32とを有する押出し機構3と、備える。
底板41と、
前記底板41に設けられているガイドレールと、
前記ガイドレールに設けられ、スラットを支持するための移動カップ機構43と、
前記移動カップ機構43を前記ガイドレールに沿って移動させるための駆動装置と、
前記底板41の両端に設けられ、センサストッパ片46に接続され、センサストッパ片46によって前記移動カップ機構43の位置を検出する光電センサ45と、
前記光電センサ45に接続され、前記光電センサ45によって発せられた位置信号に基づいて前記移動カップ機構43の位置を調整することができる位置調整機構と、を備え、
前記ガイドレールは、図3に示すように直線レール421とされ、また図4に示すように可変レール422とされてもよい。
前記駆動装置は、具体的には、ステッピングモータ441を有し、前記ステッピングモータ441はモータ固定板442を介して前記ガイドレール2の一端に固定され、前記ステッピングモータ441の出力端にはタイミングプーリ443が設けられており、前記ガイドレール2の他端にはアイドラプーリ444が設けられており、前記タイミングプーリ443と前記アイドラプーリ444にはタイミングベルト445が掛けられている。前記アイドラプーリ444の軸心にはアイドラシャフト446が穿設され、前記アイドラシャフト446がアイドラプレート447に固定されている。
前記移動カップ機構43は、移動カップドラグ板431と、前記移動カップドラグ板431に接続される移動カップ接続板432とを有し、前記移動カップ接続板432はタイミングベルト押さえ板448を介して前記タイミングベルト445に接続されている。
前記位置調整機構は、具体的には、位置調整板46とコントローラ(未図示)とを有し、前記コントローラは前記位置調整板46と前記光電センサ45にそれぞれ接続され、前記コントローラは受信した光電センサ45からの位置信号によって位置調整板46を制御して移動カップ機構43の位置を調整する。一般に、その位置調整機構は微調整に用いられ、移動カップ機構43が指定位置に到達していないとき又は到達した位置がずれているときに、その位置調整機構はそれを微調整するようにされている。
前記機械式アームは、前記サンプル試験管載置棚領域からサンプルを吸引するための第1の機械式アームと、前記試薬冷蔵領域から試薬を吸引するための第2の機械式アームとを有する。
1.ブランクスラットがブランクスラットスタッキング及びローディング機構6によってスラット用試料添加皿5の位置D0に押し付けられる。
2.ブランクスラットがスラット用試料添加皿5に押し付けられた後、スラット用試料添加皿の位置D1まで時計回りに90度回転させ、この位置で、第1の機械式アームでサンプル試験管載置棚領域7からサンプルを吸引してブランクスラットに試料添加する。
3.試料添加完了後のスラットを、スラット用試料添加皿の位置D2まで時計回りに90度回転させ、この位置では動作なし。
4.スラットを、スラット用試料添加皿の位置D3まで時計回りに90度回転させ、この位置では、第2の機械式アームで試薬冷蔵領域8から試薬を吸引して、当該位置にあるスラット内に割り当てる。
2)スラット用試料添加皿5の回転時間は無視される。
3)ブランクスラットを位置D1まで回転させると、スラットはその位置D1でサンプルの割り当てが行われ、図7のD1に示す位置では、仮にサンプルの割り当てが1吸引8分けを採用して、一つのサンプルを異なる8つのスラット内に割り当て、組毎の試料添加動作が30秒かかるとすると、8つのスラットで合計240秒かかることになる。
4)スラットは位置D3で試薬の割り当てが行われ、図7のD3に示す位置では、仮に試薬の割り当てが1吸引8分けを採用して、試薬R1の割り当てが完了した直後に試薬R2の割り当てが行われ、仮にスラット毎に試薬を割り当てる時間が30秒かかるとすると、8つのスラットで合計480秒かかることになる。
5)スラットが位置D3から第1のインキュベータ11に送られる時間は無視され、この工程は、第2の機械式アームによって試料添加針を洗浄するときに完了させることができる。
6)図7のFは1回目のインキュベーションの時間を示す。
7)各スラットに感光微粒子を割り当てる時間は図7では無視され、汎用液装填領域12は図5および図6に示す通りである。
8)図7のFは2回目のインキュベーションの時間を表す。
9)図7のGは、読み取りユニットで1つのスラットを読み取る時間(機械移動及びスラットの廃棄時間を含む)を示す。
Double−Antibody Sandwich Immunoassayの基本原理は当業者には周知である。従来のやり方では、第1の抗体を固相担体に固定化した後、第1の抗体を抗原に反応させてから、標識された第2の抗体に反応させ、最後に化学発光またはEnzyme−Linked Immune Sorbent Assayを行い信号を検出するようにされている。
光励起化学発光法の基本原理は当業者には周知である。従来のやり方では、感光微粒子と発光微粒子を一定の範囲内で結合させることで、イオン化酸素エネルギーの伝達が発生し、光信号が発せられることによって、測定対象サンプルを検出するものとされている。ここで、感光微粒子の内部に感光化合物が充填されて、発光微粒子の内部に発光化合物とランタノイド族元素が充填されている。赤色レーザ光(600〜700nm)の励起で、感光微粒子はエネルギーの高い状態の一重項酸素イオン(4μS)を放出し、その伝播距離は約200nmとされている。感光微粒子と発光微粒子の距離が十分に接近すると、感光微粒子が放出した一重項酸素イオンが発光微粒子に到達することができ、そして一連の化学反応により、520〜620nmの高いエネルギー準位の光を放出し、機器によって検出される。
(1)発光微粒子上の第1の抗体が血清サンプル又は抗原標準対照液における対応する抗原と結合して、「抗原−第1の抗体−発光微粒子」の三元複合体が形成される。
(2)第2の抗体が血清サンプル又は抗原標準対照液における対応する抗原と結合し、最後に「第2の抗体−抗原−第1の抗体−発光微粒子」となるDouble−Anti Sandwich複合体が形成される。
ビオチンとストレプトアビジンが特異的に結合することによって、Double−Anti Sandwich複合体を感光微粒子に結合させる。
(1)発光微粒子上の第1の抗原が血清サンプル又は抗原標準対照液における対応する抗体と結合して、「抗体−第1の抗原−発光微粒子」の三元複合体が形成される。
(2)第2の抗原が血清サンプル又は抗原標準対照液における対応する抗体と結合し、最後に「第2の抗原−抗体−第1の抗原−発光微粒子」となるDouble−Anti Sandwich複合体が形成される。
ビオチンとストレプトアビジンが特異的に結合することによって、Double−Anti Sandwich複合体を感光微粒子に結合させる。
(1)第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子を試薬1とし、博陽生物科技有限公司から購入することができる。
(2)第2の抗体(または抗原)は、本分野で公知されている種々のマーカーおよびその特異的結合物系で標識され得る。第2の抗体(または抗原)がビオチン−アビジン系によって標識されるのが好ましい。ビオチンで標識された第2の抗体(または抗原)を試薬2とし、博陽生物科技有限公司から購入することができる。
(3)ストレプトアビジンによって被覆された感光微粒子を汎用液とし、博陽生物科技有限公司から購入することができる。
(4)校正品
測定すべき目標抗原(または抗体)で一定の濃度範囲内(ピーク校正品の濃度はHD−HOOK効果濃度に等しい)の既知の標準物質溶液を調製する。校正品、試薬1および試薬2を均一に混合し、インキュベーション反応後にLiCA汎用液を添加し、続けてしばらくインキュベートした後に1回目の読み取り(RLU1)を実行し、もうしばらくインキュベートした後に2回目の読み取り(RLU2)を実行し、A=(RLU2/RLU1−1)×100%を計算し、標準物質のRLU1および2回の読み取りの増幅Aに基づいてそれぞれ標準物質濃度と校正曲線及び標準曲線を作成する。標準物質のRLU1と濃度との校正曲線は、非HD−HOOK効果段階では、RLU1が濃度の上昇とともに増加すると表現され、RLU1の上昇区間とし、濃度がHD−HOOK効果段階まで増加した後、RLU1が濃度の上昇とともに減少すると表現され、RLU1の下降区間とする。標準物質の2回の読み取りの増幅と濃度との標準曲線は、増幅が濃度の上昇とともに増加すると表現され、HD−HOOK効果に影響されない。
既知標準物質溶液の濃度範囲は、必要に応じて、HD−HOOK効果濃度を跨いでもよく、又はHD−HOOK効果濃度未満であってもよい。
(5)サンプルの検出
本発明の方法によって検出可能なサンプルは、特に限定されず、抗原(または抗体)を含む任意のサンプルであればよく、代表的な例としては、血清サンプル、尿サンプル、唾液サンプルなどが挙げられる。血清サンプルが好ましい。
(6)サンプル濃度計算
測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aの値を校正品のAと比較して、測定対象サンプルのAが校正品のAを超えている場合、このサンプルの濃度が校正品の濃度より大きいとされ、それと同時に、このサンプルのRLU1がこの校正品のRLU1より小さくなる場合、このサンプルのRLU1の低さがHD−HOOK効果に起因するものであり、希釈して検出する必要があることが示される。
あるいは、測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aの値を校正品のAと校正品の濃度との標準曲線に代入し、測定対象サンプルの濃度がRLU1の上昇区間にあるかそれとも下降区間にあるかを判断し、そして測定対象サンプルのRLU1を所在区間の校正品のRLU1と校正品の濃度との校正曲線に代入し測定対象サンプルの濃度を算出する。
あるいは、測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aの値をHD−HOOK効果の臨界値R0と比較し、AがR0未満の場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルではなく、測定対象サンプルのRLU1を校正品のRLU1と校正品の濃度との校正曲線に代入し測定対象サンプルの濃度を算出する。AがR0以上の場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定し、希釈して検出する必要がある。
博陽生物科技(上海)有限公司製のヒト絨毛性ゴナドトロピン及びβサブユニット(HCG+β)検出キット(光励起化学発光法)を採用して、血清サンプルにおけるヒト絨毛性ゴナドトロピン及びβサブユニット(HCG+β)の含有量を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6(すなわち、既知の一連の標準物質)、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
博陽生物科技(上海)有限公司製のフェリチン(Ferr)検出キット(化学発光法)を採用して、サンプルにおけるフェリチン(Ferr)(Fitzgeraldから購入、Catalog No:30−AF10)の含有量を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6(すなわち、既知の一連の標準物質)、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
博陽生物科技(上海)有限公司製のCペプチド(CP)検出キット(化学発光法)を採用して、サンプルにおけるCペプチド(Fitzgeraldから購入、Catalog No:30−AC96)の含有量を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6(すなわち、既知の一連の標準物質)、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
博陽生物科技(上海)有限公司製のB型肝炎ウイルス表面抗原(HBsAg)検出キット(光励起化学発光法)を採用して、サンプルにおけるHBsAgの濃度を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6(すなわち、既知の一連の標準物質)、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
博陽生物科技(上海)有限公司製の炭水化物抗原125(CA125)検出キット(光励起化学発光法)を採用して、サンプルにおけるCA125の濃度を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6(すなわち、既知の一連の標準物質)、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
博陽生物科技(上海)有限公司製のB型肝炎ウイルス表面抗体(HBsAb)検出キット(光励起化学発光法)を採用して、サンプルにおけるB型肝炎ウイルス表面抗体(北京中科京達生物技術有限公司から購入、Clone No:M2201)の含有量を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6(すなわち、既知の一連の標準物質)、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
博陽生物科技(上海)有限公司製のC型肝炎ウイルス抗体検出キット(化学発光法)を採用して、サンプルにおけるAnti−HCVの含有量を検出する。前記キットは、参考品、陰性対照、陽性対照、試薬1(発光HCV抗原、すなわち、HCV抗原によって被覆された発光微粒子)及び試薬2(ビオチン標識HCV抗原、すなわち、ビオチンで標識されたHCV抗原)を含む。
博陽生物科技(上海)有限公司製のインスリン(INS)検出キット(化学発光法)を採用して、サンプルにおけるインスリン(Fitzgeraldから購入、Catalog No:30R−2704)の含有量を検出する。
博陽生物科技(上海)有限公司製のB型肝炎ウイルス表面抗体検出キット(光励起化学発光法)を採用して、サンプルにおけるB型肝炎ウイルス表面抗体(北京中科京達生物技術有限公司から購入、Clone No:M2201)の濃度を検出する。
博陽生物科技(上海)有限公司製のアルファフェトプロテイン検出キット(光励起化学発光法)を採用して、サンプルにおけるAFP(Fitzgeraldから購入、Catalog No:30−1370)の含有量を検出する。
博陽生物科技(上海)有限公司製のチロトロピン検出キット(光励起化学発光法)を採用して、サンプルにおけるチロトロピン(Fitzgeraldから購入、Catalog No:30R−AT009)の含有量を検出する。
本発明による免疫測定法に係るキットを採用して、サンプルにおけるHBsAgの濃度を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6、ピーク校正品、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
本発明による免疫測定法に係るキットを採用して、サンプルにおけるCA125の濃度を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6、ピーク校正品、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
本発明による免疫測定法に係るキットを採用して、サンプルにおけるフェリチン(Fitzgeraldから購入、Catalog No:30−AF10)の含有量を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6、ピーク校正品、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
本発明による免疫測定法に係るキットを採用して、サンプルにおけるCペプチド(Fitzgeraldから購入、Catalog No:30−AC96)の含有量を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6、ピーク校正品、試薬1(発光抗体、すなわち、抗体によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗体、すなわち、ビオチンで標識された抗体)を含む。
本発明による免疫測定法に係るキットを採用して、サンプルにおけるB型肝炎ウイルス表面抗体(北京中科京達生物技術有限公司から購入、Clone No:M2201)の濃度を検出する。前記キットは、校正品1〜校正品6、ピーク校正品、試薬1(発光抗原、すなわち、抗原によって被覆された発光微粒子)、試薬2(ビオチン標識抗原、すなわち、ビオチンで標識された抗原)を含む。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とし、測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の増幅A’がR0を超えているかを比較し、R0を超えている場合、サンプルがHD−HOOK効果を有し、R0未満の場合、HD−HOOK効果を有しないとする、というステップを含むことを特徴とするHD−HOOK効果サンプルを同定する方法。
[2]前記方法は、
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含むことを特徴とする[1]に記載の方法。
[3]測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、測定対象サンプルがHD−HOOK効果サンプルであり、希釈する必要があり、A’がR0未満の場合、そのまま校正曲線でサンプルの濃度を算出するとされ、
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の方法。
[4]発光微粒子とは発光化合物およびランタノイド族元素化合物が充填されている高分子微粒子のことをいい、前記感光微粒子は感光化合物が充填されている高分子微粒子であり、赤色レーザ光による励起で一重項酸素イオンを発生させることができることを特徴とする[2]に記載の方法。
[5]ステップ(2)と(3)において、600〜700nmの赤色励起光で照射し、反応溶液の出射光量を検出し、出射光の検出波長は520〜620nmとされていることを特徴とする[2]に記載の方法。
[6]前記抗原とは免疫原性を有する物質をいい、前記抗体とは有機体によって生じられた、特定の外来物を認識することができる免疫グロブリンをいい、前記第1の抗体及び第2の抗体とは前記目標抗原に特異的に結合可能な抗体をいい、前記第1の抗原および第2の抗原とは、前記目標抗体に特異的に結合可能な抗原をいうことを特徴とする[2]に記載の方法。
[7]化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’によってHD−HOOK効果サンプルの有無を特定するためのプロセッサと、を備える
免疫測定におけるHD−HOOK効果を同定するためのシステム。
[8]前記システムは、
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’が、ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅R0を超えているかを比較し、R0を超えている場合、サンプルがHD−HOOK効果を有し、R0未満の場合、HD−HOOK効果を有しないとするプロセッサと、を備え、
化学発光の2回目の読み取りは、同一の免疫反応に対して一定の時間が経過した後に再度励起させ読み取ることによって得られるものである、[7]に記載のシステム。
[9]前記システムの使用方法は、
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含むことを特徴とする[7]に記載のシステム。
[10]測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、測定対象サンプルがHD−HOOK効果サンプルであり、希釈する必要があり、A’がR0未満の場合、そのまま校正曲線でサンプルの濃度を算出するとされ、
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする[9]に記載のシステム。
[11]発光微粒子とは発光化合物およびランタノイド族元素化合物が充填されている高分子微粒子のことをいい、前記感光微粒子は感光化合物が充填されている高分子微粒子であり、赤色レーザ光による励起で一重項酸素イオンを発生させることができることを特徴とする[9]に記載のシステム。
[12]ステップ(2)と(3)において、600〜700nmの赤色励起光で照射し、反応溶液の出射光量を検出し、出射光の検出波長は520〜620nmとされていることを特徴とすることを特徴とする[9]に記載のシステム。
[13]前記抗原とは免疫原性を有する物質をいい、前記抗体とは有機体によって生じられた、特定の外来物を認識することができる免疫グロブリンをいい、前記第1の抗体及び第2の抗体とは前記目標抗原に特異的に結合可能な抗体をいい、前記第1の抗原および第2の抗原とは、前記目標抗体に特異的に結合可能な抗原をいうことを特徴とする[9]に記載のシステム。
[14]校正品、ピーク校正品、第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を含むキットであって、前記キットの使用方法は、校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’によってHD−HOOK効果サンプルの有無を特定することを特徴とするキット。
[15]前記キットの使用方法は、校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の増幅A'がピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅R0を超えているかを比較し、R0を超えている場合、サンプルがHD−HOOK効果を有し、R0未満の場合、HD−HOOK効果を有しないとする、というステップを含む[14]に記載のキット。
[16]前記キットの使用方法は、
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含むことを特徴とする[14]に記載のキット。
[17]測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、測定対象サンプルがHD−HOOK効果サンプルであり、希釈する必要があり、A’がR0未満の場合、そのまま校正曲線でサンプルの濃度を算出するとされ、
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする[14]に記載のキット。
[18]発光微粒子とは発光化合物およびランタノイド族元素化合物が充填されている高分子微粒子のことをいい、前記感光微粒子は感光化合物が充填されている高分子微粒子であり、赤色レーザ光による励起で一重項酸素イオンを発生させることができることを特徴とする[16]に記載のキット。
[19]ステップ(2)と(3)において、600〜700nmの赤色励起光で照射し、反応溶液の出射光量を検出し、出射光の検出波長は520〜620nmとされていることを特徴とすることを特徴とする[16]に記載のキット。
[20]前記抗原とは免疫原性を有する物質をいい、前記抗体とは有機体によって生じられた、特定の外来物を認識することができる免疫グロブリンをいい、前記第1の抗体及び第2の抗体とは前記目標抗原に特異的に結合可能な抗体をいい、前記第1の抗原および第2の抗原とは、前記目標抗体に特異的に結合可能な抗原をいうことを特徴とする[16]に記載のキット。
[21]化学発光免疫反応を記録するとともにインキュベートされた後の混合液に対して複数回の読み取りを実行するための読み取りユニットと、
前記読み取りユニットに接続され、前記読み取りユニットの読み取りによって免疫測定にはHD−HOOKのリスクの有無を判定する処理ユニットと、を備える
HD−HOOK効果サンプルを同定するための測定装置。
[22]インキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに移動し読み取りを実行するための移動機構をさらに備えることを特徴とする[21]に記載の免疫測定装置。
[23]化学発光免疫反応のために適切な環境温度を提供するためのインキュベータをさらに備えることを特徴とする[21]又は[22]に記載の免疫測定装置。
[24]読み取りが完了した後の混合液を前記インキュベータに復帰させ再度インキュベートするための復帰機構をさらに備えることを特徴とする[23]に記載の免疫測定装置。
[25]前記移動機構は押出し機構であり、前記復帰機構は押戻し機構であり、前記混合液はスラットで収容されることを特徴とする[24]に記載の免疫測定装置。
[26]前記読み取りユニットは化学発光免疫反応を記録するとともにインキュベートされた後の混合液に対して2回の読み取りを実行することに用いられることを特徴とする[21]〜[25]のいずれか1つに記載の免疫測定装置。
[27]前記インキュベータは第1のインキュベータと第2のインキュベータとを有し、前記押出し機構は、第1のインキュベータ内でインキュベートされた後の混合液を第2のインキュベータに押出しインキュベートするのに用いられ、かつ前記押出し機構は第2のインキュベータ内でインキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに押出し1回目の読み取りを実行するのに用いられ、
前記押戻し機構は、1回目の読み取りが完了した後の混合液を第2のインキュベータに押戻し再度インキュベートするのに用いられ
前記押出し機構は、さらに、第2のインキュベータ内で再度インキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに押出し2回目の読み取りを実行するのに用いられ、
前記処理ユニットが2回目の読み取りと1回目の読み取りの増幅Aが標準曲線の最大値を超えていると検出した場合、免疫測定にはHOOKのリスクが存在すると判定することを特徴とする[25]に記載の免疫測定装置。
[28]前記押戻し機構は、
底板と、
前記底板に設けられているガイドレールと、
前記ガイドレールに設けられ、スラットを支持するための移動カップ機構と、
前記移動カップ機構を前記ガイドレールに沿って移動させるための駆動装置と、
前記底板の両端に設けられ、前記移動カップ機構の位置を検出するための光電センサと、
前記光電センサに接続され、前記光電センサによって発せられた位置信号に基づいて前記移動カップ機構の位置を調整することができる位置調整機構とを備えることを特徴とする[25]に記載の免疫測定装置。
[29]前記ガイドレールは直線レールまたは可変レールであることを特徴とする[28]に記載の免疫測定装置。
[30]前記インキュベータの一方の側に設けられ、測定対象サンプルと試薬とを混合させるためのスラット用試料添加皿と、前記インキュベータの他方の側に設けられ、試薬を収納するための試薬冷蔵領域とをさらに備えることを特徴とする[23]〜[25]のいずれか1つ又は[27]〜[29]のいずれか1つに記載の免疫測定装置。
[31]前記スラット用試料添加皿の一方の側に設けられた、ブランクスラットスタッキング及びローディング機構をさらに備え、前記ブランクスラットスタッキング及びローディング機構は、ブランクスラットをスラット用試料添加皿に押し付けるのに用いられることを特徴とする[30]に記載の免疫測定装置。
[32]サンプル試験管を支持するためのサンプル試験管載置棚をさらに備えることを特徴とする[31]に記載の免疫測定装置。
[33]前記サンプル試験管載置棚におけるブランクスラットスタッキング及びローディング機構に近隣する側に設けられ、予備希釈プレートに対して希釈処理するための希釈プレートシェーカーをさらに備えることを特徴とする[32]に記載の免疫測定装置。
[34]試料添加針が設けられている機械式アームをさらに備え、
前記機械式アームは、前記サンプル試験管載置棚領域からサンプルを吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第1の機械式アームと、前記試薬冷蔵領域から試薬を吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第2の機械式アームとを有することを特徴とする[32]に記載の免疫測定装置。
[35]第1の機械式アームの試料添加針を洗浄するための第1の洗浄機構と、第2の機械式アームの試料添加針を洗浄するための第2の洗浄機構とをさらに備えることを特徴とする[34]に記載の免疫測定装置。
[36](1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、(2)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、または、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、(3)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップと、を含む免疫測定方法。
[37]測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線と比較することを特徴とする[36]に記載の免疫測定方法。
[38]前記既知の一連の標準物質の濃度は、HOOK効果が生じる濃度よりも低く、および/または前記既知の標準物質は陽性対照であることを特徴とする[37]に記載の免疫測定方法。
[39]前記方法は、(4)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップ、をさらに含むことを特徴とする[38]に記載の免疫測定方法。
[40]前記方法は、
(a1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(a2)1回目の読み取り:ステップ(a1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(a3)2回目の読み取り:ステップ(a2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(a4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(a5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度は、HOOK効果が生じる濃度よりも低い)の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(a6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含むことを特徴とする[39]に記載の免疫測定方法。
[41]測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準と比較し、かつ前記標準は臨界値であり、および/または、前記既知の標準物質は陽性対照であることを特徴とする[36]に記載の免疫測定方法。
[42]前記方法は、(4)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップ、をさらに含むことを特徴とする[41]に記載の免疫測定方法。
[43]前記方法は、
(c1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(c2)1回目の読み取り:ステップ(c1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(c3)2回目の読み取り:ステップ(c2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(c4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(c5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(c6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップと、を含むことを特徴とする[42]に記載の免疫測定方法。
[44]前記方法は、(4)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りが前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップ、をさらに含むことを特徴とする[41]に記載の免疫測定方法。
[45]前記方法は、
(d1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(d2)1回目の読み取り:ステップ(d1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(d3)2回目の読み取り:ステップ(d2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(d4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(d5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(d6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含むことを特徴とする[44]に記載の免疫測定方法。
[46]前記方法は、(4)サンプルの濃度を特定するステップをさらに含むことを特徴とする[37]に記載の免疫測定方法。
[47]前記方法は、
(b1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(b2)1回目の読み取り:ステップ(b1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(b3)2回目の読み取り:ステップ(b2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(b4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(b5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(b6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する標準曲線に代入して濃度を算出するステップと、を含み
前記校正曲線は、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと既知の一連の標準物質の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする[46]に記載の免疫測定方法。
[48]前記発光微粒子とは発光化合物およびランタノイド族元素化合物が充填されている高分子微粒子のことをいい、前記感光微粒子は感光化合物が充填されている高分子微粒子であり、赤色レーザ光による励起で一重項酸素イオンを発生させることができることを特徴とする[36]〜[47]のいずれか1つに記載の免疫測定方法。
[49]600〜700nmの赤色励起光で照射し、反応溶液の出射光量を検出し、出射光の検出波長は520〜620nmとされていることを特徴とする[40]、[43]、[45]及び[47]のいずれか1つに記載の免疫測定方法。
[50]前記抗原とは免疫原性を有する物質をいい、前記抗体とは有機体によって生じられた、特定の外来物を認識することができる免疫グロブリンをいい、前記第1の抗体及び第2の抗体とは前記目標抗原に特異的に結合可能な抗体をいい、前記第1の抗原および第2の抗原とは、前記目標抗体に特異的に結合可能な抗原をいうことを特徴とする[40]、[43]、[45]及び[47]のいずれか1つに記載の免疫測定方法。
[51]免疫測定を同定するためのシステムであって、
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するとともに、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
プロセッサと、を備えるシステム。
[52]前記プロセッサは、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するのに用いられ、ここで標準物質の濃度はHOOK効果が生じる濃度よりも低く、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定することを特徴とする[51]に記載のシステム。
[53]前記システムの使用方法は、
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度はHOOK効果が生じる濃度よりも低くなっている)の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するステップと、
(6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップとを含むことを特徴とする[52]に記載のシステム。
[54]前記プロセッサは、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較するのに用いられ、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が前記既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとすることを特徴とする[51]に記載のシステム。
[55]前記システムの使用方法は、
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅Aを臨界値とするステップと、
(6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が前記既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップとを含むことを特徴とする[54]に記載のシステム。
[56]前記プロセッサは、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較するのに用いられ、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定し、
および/または前記既知の標準物質は陽性対照であることを特徴とする[51]に記載のシステム。
[57]前記システムの使用方法は、
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅Aを臨界値とするステップと、
(6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップとを含むことを特徴とする[56]に記載のシステム。
[58]前記プロセッサは、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと2回の読み取りの増幅Aに基づいてそれぞれ校正曲線と標準曲線を作成し、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの1回目の読み取りと2回の読み取りの増幅Aをそれぞれ校正曲線及び標準曲線と比較して、サンプルの濃度を特定するのに用いられることを特徴とする[51]に記載のシステム。
[59]前記システムの使用方法は、
(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するステップと、
(6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する校正曲線に代入して濃度を算出するステップと、を含むことを特徴とする[58]に記載のシステム。
[60]前記発光微粒子とは発光化合物およびランタノイド族元素化合物が充填されている高分子微粒子のことをいい、前記感光微粒子は感光化合物が充填されている高分子微粒子であり、赤色レーザ光による励起で一重項酸素イオンを発生させることができることを特徴とする[51]〜[59]のいずれか1つに記載のシステム。
[61]600〜700nmの赤色励起光で照射し、反応溶液の出射光量を検出し、出射光の検出波長は520〜620nmとされていることを特徴とする[53]、[55]、[57]、[59]のいずれか1つに記載のシステム。
[62]前記抗原とは免疫原性を有する物質をいい、前記抗体とは有機体によって生じられた、特定の外来物を認識することができる免疫グロブリンをいい、前記第1の抗体及び第2の抗体とは前記目標抗原に特異的に結合可能な抗体をいい、前記第1の抗原および第2の抗原とは、前記目標抗体に特異的に結合可能な抗原をいうことを特徴とする[53]、[55]、[57]、[59]のいずれか1つに記載のシステム。
[63]第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を含むキットであって、前記キットの使用方法は、(1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、(2)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、または、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、(3)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップと、を含むことを特徴とするキット。
[64]測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線と比較することを特徴とする[63]に記載のキット。
[65]前記既知の一連の標準物質の濃度は、HOOK効果が生じる濃度よりも低く、および/または前記既知の標準物質は陽性対照であることを特徴とする[64]に記載のキット。
[66]前記キットの使用方法は、(4)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップ、をさらに含むことを特徴とする[65]に記載のキット。
[67]前記キットの使用方法は、
(a1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(a2)1回目の読み取り:ステップ(a1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(a3)2回目の読み取り:ステップ(a2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(a4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(a5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度は、HOOK効果が生じる濃度よりも低い)の2回の読み取りの増幅A'に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(a6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップとを含むことを特徴とする[66]に記載のキット。
[68]測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準と比較し、かつ前記標準は臨界値であることを特徴とする[63]に記載のキット。
[69]前記キットの使用方法は、(4)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップ、をさらに含み、
および/または、前記既知の標準物質は陽性対照であることを特徴とする[68]に記載のキット。
[70]前記キットの使用方法は、
(c1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(c2)1回目の読み取り:ステップ(c1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(c3)2回目の読み取り:ステップ(c2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(c4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(c5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(c6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップと、を含むことを特徴とする[69]に記載のキット。
[71]前記キットの使用方法は、(4)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りが前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップをさらに含むことを特徴とする[68]に記載のキット。
[72]前記キットの使用方法は、
(d1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(d2)1回目の読み取り:ステップ(d1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(d3)2回目の読み取り:ステップ(d2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(d4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(d5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(d6)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含むことを特徴とする[71]に記載のキット。
[73]前記キットの使用方法は、(4)サンプルの濃度を特定するステップをさらに含むことを特徴とする[64]に記載のキット。
[74]前記キットの使用方法は、
(b1)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルを第1の抗体(または抗原)によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体(または抗原)と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(b2)1回目の読み取り:ステップ(b1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(b3)2回目の読み取り:ステップ(b2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(b4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(b5)測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(b6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する校正曲線に代入して濃度を算出するステップと、を含み、
前記標準曲線は、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと既知の一連の標準物質の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする[73]に記載のキット。
[75]前記発光微粒子とは発光化合物およびランタノイド族元素化合物が充填されている高分子微粒子のことをいい、前記感光微粒子は感光化合物が充填されている高分子微粒子であり、赤色レーザ光による励起で一重項酸素イオンを発生させることができることを特徴とする[63]〜[74]に記載のキット。
[76]600〜700nmの赤色励起光で照射し、反応溶液の出射光量を検出し、出射光の検出波長は520〜620nmとされていることを特徴とすることを特徴とする[67]、[70]、[72]、[74]に記載のキット。
[77]前記抗原とは免疫原性を有する物質をいい、前記抗体とは有機体によって生じられた、特定の外来物を認識することができる免疫グロブリンをいい、前記第1の抗体及び第2の抗体とは前記目標抗原に特異的に結合可能な抗体をいい、前記第1の抗原および第2の抗原とは、前記目標抗体に特異的に結合可能な抗原をいうことを特徴とする[67]、[70]、[72]、[74]に記載のキット。
[78]化学発光免疫反応を記録するとともにインキュベートされた後の混合液に対して複数回の読み取りを実行するための読み取りユニットと、
前記読み取りユニットに接続され、前記読み取りユニットの読み取りによって免疫測定にはHOOKのリスクの有無を判定する処理ユニットと、を備える免疫測定装置。
[79]インキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに移動し読み取りを実行するための移動機構をさらに備えることを特徴とする[78]に記載の免疫測定装置。
[80]化学発光免疫反応のために適切な環境温度を提供するためのインキュベータをさらに備えることを特徴とする[78]又は[79]に記載の免疫測定装置。
[81]読み取りが完了した後の混合液を前記インキュベータに復帰させ再度インキュベートするための復帰機構をさらに備えることを特徴とする[80]に記載の免疫測定装置。
[82]前記移動機構は押出し機構であり、前記復帰機構は押戻し機構であり、前記混合液はスラットで収容されることを特徴とする[81]に記載の免疫測定装置。
[83]前記読み取りユニットは化学発光免疫反応を記録するとともにインキュベートされた後の混合液に対して2回の読み取りを実行することに用いられることを特徴とする[78]〜[82]のいずれか1つに記載の免疫測定装置。
[84]前記インキュベータは第1のインキュベータと第2のインキュベータとを有し、前記押出し機構は、第1のインキュベータ内でインキュベートされた後の混合液を第2のインキュベータに押出しインキュベートするのに用いられ、かつ前記押出し機構は第2のインキュベータ内でインキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに押出し1回目の読み取りを実行するのに用いられ、
前記押戻し機構は、1回目の読み取りが完了した後の混合液を第2のインキュベータに押戻し再度インキュベートするのに用いられ
前記押出し機構は、さらに、第2のインキュベータ内で再度インキュベートされた後の混合液を読み取りユニットに押出し2回目の読み取りを実行するのに用いられ、
前記処理ユニットが2回目の読み取りと1回目の読み取りの増幅が標準曲線の最大値を超えていると検出した場合、免疫測定にはHOOKのリスクが存在すると判定する
ことを特徴とする[82]に記載の免疫測定装置。
[85]前記押戻し機構は、
底板と、
前記底板に設けられているガイドレールと、
前記ガイドレールに設けられ、スラットを支持するための移動カップ機構と、
前記移動カップ機構を前記ガイドレールに沿って移動させるための駆動装置と、
前記底板の両端に設けられ、前記移動カップ機構の位置を検出するための光電センサと、
前記光電センサに接続され、前記光電センサによって発せられた位置信号に基づいて前記移動カップ機構の位置を調整することができる位置調整機構とを備えることを特徴とする[82]に記載の免疫測定装置。
[86]前記ガイドレールは直線レールまたは可変レールであることを特徴とする[85]に記載の免疫測定装置。
[87]前記インキュベータの一方の側に設けられ、測定対象サンプルと試薬とを混合させるためのスラット用試料添加皿と、前記インキュベータの他方の側に設けられ、試薬を収納するための試薬冷蔵領域とをさらに備えることを特徴とする[80]〜[82]のいずれか1つ又は[84]〜[86]のいずれか1つに記載の免疫測定装置。
[88]前記スラット用試料添加皿の一方の側に設けられた、ブランクスラットスタッキング及びローディング機構をさらに備え、前記ブランクスラットスタッキング及びローディング機構は、ブランクスラットをスラット用試料添加皿に押し付けるのに用いられることを特徴とする[87]に記載の免疫測定装置。
[89]サンプル試験管を支持するためのサンプル試験管載置棚をさらに備えることを特徴とする[88]に記載の免疫測定装置。
[90]前記サンプル試験管載置棚におけるブランクスラットスタッキング及びローディング機構に近隣する側に設けられ、予備希釈プレートに対して希釈処理するための希釈プレートシェーカーをさらに備えることを特徴とする[89]に記載の免疫測定装置。
[91]試料添加針が設けられている機械式アームをさらに備え、
前記機械式アームは、前記サンプル試験管載置棚領域からサンプルを吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第1の機械式アームと、前記試薬冷蔵領域から試薬を吸引してスラット用試料添加皿のスラット内に割り当てるための第2の機械式アームとを有することを特徴とする[89]に記載の免疫測定装置。
[92]第1の機械式アームの試料添加針を洗浄するための第1の洗浄機構と、第2の機械式アームの試料添加針を洗浄するための第2の洗浄機構とをさらに備えることを特徴とする[91]に記載の免疫測定装置。
Claims (20)
- 校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とし、測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の増幅A’がR0を超えているかを比較し、R0を超えている場合、サンプルがHD−HOOK効果を有し、R0未満の場合、HD−HOOK効果を有しないとする、というステップを含むHD−HOOK効果サンプルを同定する方法であって、当該方法は、
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含むことを特徴とする方法。 - 測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、測定対象サンプルがHD−HOOK効果サンプルであり、希釈する必要があり、A’がR0未満の場合、そのまま校正曲線でサンプルの濃度を算出するとされ、
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するための化学発光免疫反応励起
及びカウント装置と、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’によってHD−HOOK効果サンプルの有無を特定するためのプロセッサと、を備える免疫測定におけるHD−HOOK効果を同定するためのシステムであって、
当該システムを使用する方法が、
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップとを含むことを特徴とする、前記システム。 - 前記システムは、
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’が、ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅R0を超えているかを比較し、R0を超えている場合、サンプルがHD−HOOK効果を有し、R0未満の場合、HD−HOOK効果を有しないとするプロセッサと、を備え、
化学発光の2回目の読み取りは、同一の免疫反応に対して一定の時間が経過した後に再度励起させ読み取ることによって得られるものである、請求項3に記載のシステム。 - 測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、測定対象サンプルがHD−HOOK効果サンプルであり、希釈する必要があり、A’がR0未満の場合、そのまま校正曲線でサンプルの濃度を算出するとされ、
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする請求項3に記載のシステム。 - 校正品、ピーク校正品、第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を含む試薬キットの使用方法であって、
校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行うステップと、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するステップと、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅A’によってHD−HOOK効果サンプルの有無を特定するステップとを含み、
前記方法は、
(1)校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)ピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅AをR0とするステップと、
(6)測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、このサンプルがHD−HOOK効果サンプルであると同定するステップと、を含むことを特徴とする前記試薬キットの使用方法。 - 前記キットの使用方法は、校正品、ピーク校正品、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行うステップと、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するステップと、
測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の増幅A'がピーク校正品の2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分の増幅R0を超えているかを比較し、R0を超えている場合、サンプルがHD−HOOK効果を有し、R0未満の場合、HD−HOOK効果を有しないとするステップとを含む請求項6に記載の方法。 - 測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅A’の値をR0と比較し、A’がR0以上である場合、測定対象サンプルがHD−HOOK効果サンプルであり、希釈する必要があり、A’がR0未満の場合、そのまま校正曲線でサンプルの濃度を算出するとされ、
前記校正曲線は、校正品の1回目の読み取りと校正品の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする請求項6に記載の方法。 - (1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップと、を含む免疫測定方法であって、
前記測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aは、前記標準曲線と比較され、
前記既知の一連の標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低く、および/または前記既知の標準物質は陽性対照であり、
前記方法は、
(4)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップ、をさらに含み、
前記免疫測定方法は、さらに、
(a1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(a2)1回目の読み取り:ステップ(a1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(a3)2回目の読み取り:ステップ(a2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(a4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(a5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低い)の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(a6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップと、を含むことを特徴とする免疫測定方法。 - (1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップと、を含む免疫測定方法であって、
測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準と比較し、かつ前記標準は臨界値であり、および/または、前記既知の標準物質は陽性対照であり、
前記方法は、
(4)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップ、をさらに含み、
前記方法は、
(c1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(c2)1回目の読み取り:ステップ(c1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(c3)2回目の読み取り:ステップ(c2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(c4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(c5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(c6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップと、をさらに含むことを特徴とする免疫測定方法。 - (1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと
1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップと、を含む免疫測定方法であって、
測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準と比較し、かつ前記標準は臨界値であり、および/または、前記既知の標準物質は陽性対照であり、
ここで、前記免疫測定方法は、
(4)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りが前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップ、をさらに含み、
ここで、前記免疫測定方法は、
(d1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(d2)1回目の読み取り:ステップ(d1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(d3)2回目の読み取り:ステップ(d2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(d4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(d5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(d6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップと、をさらに含むことを特徴とする免疫測定方法。 - (1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップと、を含む免疫測定方法であって、
測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準と比較し、かつ前記標準は臨界値であり、および/または、前記既知の標準物質は陽性対照であり、
ここで、前記免疫測定方法は、
(4)前記サンプルの濃度を特定するステップをさらに含み、
ここで、前記免疫測定方法は、
(b1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(b2)1回目の読み取り:ステップ(b1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(b3)2回目の読み取り:ステップ(b2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(b4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(b5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(b6)Aの値および標準曲線によって測定対象物質の濃度がその対応する校正曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する前記校正曲線に代入して濃度を算出するステップと、をさらに含み、
前記校正曲線は、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと既知の一連の標準物質の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする免疫測定方法。 - 免疫測定を同定するためのシステムであって、
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するとともに、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
プロセッサとを備え、
前記プロセッサは、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するのに用いられ、ここで標準物質の濃度はHD−HOOK効果が生じる濃度よりも低く、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定し、
ここで、前記システムを使用する方法は、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%
で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質
の濃度はHD−HOOK効果が生じる濃度よりも低くなっている)の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するステップと、
(6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップとを含むことを特徴とする、免疫測定を同定するためのシステム。 - 免疫測定を同定するためのシステムであって、
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するとともに、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
プロセッサとを備え、
前記プロセッサは、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較するのに用いられ、
ここで前記システムを使用する方法は、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅Aを臨界値とするステップと、
(6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が前記既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップとを含むことを特徴とする、前記免疫測定を同定するためのシステム。 - 免疫測定を同定するためのシステムであって、
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するとともに、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
プロセッサとを備え、
前記プロセッサは、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較するのに用いられ、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記臨界値の決定に用いた既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定し、
前記既知の標準物質は陽性対照であり、
ここで前記システムを使用する方法は、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し
光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅Aを臨界値とするステップと、
(6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップとを含むことを特徴とする、免疫測定を同定するためのシステム。 - 免疫測定を同定するためのシステムであって、
化学発光免疫反応を実施するための免疫反応装置と、
化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録するとともに、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするための化学発光免疫反応励起及びカウント装置と、
プロセッサとを備え、
前記プロセッサは、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと2回の読み取りの増幅Aに基づいてそれぞれ校正曲線と標準曲線を作成し、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの1回目の読み取りと2回の読み取りの増幅Aをそれぞれ校正曲線及び標準曲線と比較して、サンプルの濃度を特定するのに用いられ、
ここで、前記システムを使用する方法は、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(2)1回目の読み取り:ステップ(1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(3)2回目の読み取り:ステップ(2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅Aに基づいて標準曲線を作成するステップと、
(6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する校正曲線に代入して濃度を算出するステップとを含むことを特徴とする、免疫測定を同定するためのシステム。 - 第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を含むキットの使用方法であって、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップとを含み、
ここで、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線と比較し、
前記既知の一連の標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低く、および/または前記既知の標準物質は陽性対照であり、
前記キットの使用方法は、
(4)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップをさらに含み、
また前記キットの使用方法は、
(a1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(a2)1回目の読み取り:ステップ(a1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(a3)2回目の読み取り:ステップ(a2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(a4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(a5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質(ただし、標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低い)の2回の読み取りの増幅A'に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(a6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記標準曲線の最大値を超えている場合、サンプルを希釈してから測定するステップとを含むことを特徴とする、前記キットの使用方法。 - 第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を含むキットの使用方法であって、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップとを含み、
ここで、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線と比較し、
前記既知の一連の標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低く、および/または前記既知の標準物質は陽性対照であり、
測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準と比較し、かつ前記標準は臨界値であり、
ここで、前記キットの使用方法は、
(4)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップをさらに含み、
および/または、前記既知の標準物質は陽性対照であり、
また、前記キットの使用方法は、
(c1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、
インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(c2)1回目の読み取り:ステップ(c1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(c3)2回目の読み取り:ステップ(c2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(c4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(c5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(c6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原(または抗体)を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超えていると、前記測定対象サンプルの濃度が既知の標準物質の濃度よりも高くなっているとするステップと、を含むことを特徴とする前記キットの使用方法。 - 第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を含むキットの使用方法であって、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップとを含み、
ここで、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線と比較し、
前記既知の一連の標準物質の濃度は、HD−HOOK効果が生じる濃度よりも低く、および/または前記既知の標準物質は陽性対照であり、
測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準と比較し、かつ前記標準は臨界値であり、
前記キットの使用方法は、
(4)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りが前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップをさらに含み、
ここで、前記キットの使用方法は、
(d1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(d2)1回目の読み取り:ステップ(d1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(d3)2回目の読み取り:ステップ(d2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(d4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(d5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの増幅A’’を臨界値とするステップと、
(d6)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aを臨界値と比較して、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回の読み取りの増幅Aが前記臨界値を超え、かつそれと同時に前記測定対象サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値が前記既知の標準物質よりも低くなっていると、サンプルを希釈してから測定するステップとを含むことを特徴とする、キットの使用方法。 - 第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を含むキットの使用方法であって、
(1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルに対して化学発光免疫反応を行い、化学発光を励起させ1回目と2回目の読み取りを記録し、2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅をAとするステップと、
(2)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’に基づいて標準曲線を作成し、及び/または、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一つの標準物質の2回の読み取りの差分増幅A’’に基づいて標準を作成するステップと、
(3)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線および/または標準と比較するステップとを含み、
ここで、測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルの2回目の読み取りと1回目の読み取りとの間の差分増幅Aを前記標準曲線と比較し、
前記キットの使用方法は、
(4)サンプルの濃度を特定するステップをさらに含み、
ここで、前記キットの使用方法は、
(b1)測定すべき目標抗原または抗体を含む測定対象サンプルを第1の抗体または抗原によって被覆された発光微粒子、標識物で標識された第2の抗体または抗原と混合し、インキュベートすることによって、混合液が得られるステップと、
(b2)1回目の読み取り:ステップ(b1)の混合液に、さらに、標識物特異結合物で標識された感光微粒子を加え、インキュベートした後に励起光を照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU1とするステップと、
(b3)2回目の読み取り:ステップ(b2)において1回目の読み取りを行った後の反応溶液をさらにインキュベートした後に、励起光を再度照射して出射光量を検出し、光子カウンタで読み取り、RLU2とするステップと、
(b4)サンプルの1回目の読み取りによって得られた信号値に対する2回目の読み取りによって得られた信号値の増幅Aについて、A=(RLU2/RLU1−1)×100%で算出するステップと、
(b5)測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の2回の読み取りの増幅A’に基づいて標準曲線を作成するステップと、
(b6)Aの値によって測定対象物質の濃度が標準曲線の上昇区間に位置するかそれとも下降区間に位置するかを特定し、測定対象サンプルのRLU1をそれに対応する校正曲線に代入して濃度を算出するステップとをさらに含み、
前記標準曲線は、測定すべき目標抗原または抗体を含む既知の一連の標準物質の1回目の読み取りと既知の一連の標準物質の濃度によって作成された曲線であることを特徴とする、キットの使用方法。
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