JP6980173B2 - 経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置 - Google Patents

経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置 Download PDF

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本発明は食べこぼし等経口摂取物や吐しゃ物を収納回収する収納回収装置に関する。
高齢者や障がい者等で身体等が不自由な場合、食事の際に、飲食物を食器等から口に運ぶ間に誤ってこぼしたり、又はいったん口に入れた後にこぼしてしまうことが多くなる。
口に運ぶまでにこぼしてしまうのは、手のマヒや注意力の低下等の心身の状態がその原因となり、いったん口に入れた後にこぼしてしまうのは、口腔機能の衰え等がその原因となる。加えて食事の際の姿勢の悪さにより、口に運ぶまで及び口に入れた後にこぼしてしまう場合もある。
又、抵抗力の低下に基づく場合等ウィルス性の病気等による身体の不調により、食事の際にいったん嚥下した食物や体液を吐しゃする場合もある。
高齢者や障害者等は専門施設に入居していることも多いが、それらの施設では、食べこぼしや吐しゃ物が床や椅子に落下し付着した場合に、その後始末が大きな負担になる。ウィルス性の病気に基づく吐しゃ物の場合は更に厳格な基準の対応が必要となり、施設の負担は極めて大きい。
これらの問題を解決する技術として、テーブル上面に固定したレール部材により食器の落下等を防止する技術の提案がある。(特許文献1)この技術は食器の落下の防止を介して飲食物の落下を防止するものであるが、飲食物を口に運ぶ間やいったん口に入れた後にこぼすことに対応する技術ではない。
又、エプロンをテーブルに固定することにより落下した飲食物をエプロンのポケットで受け止める技術の提案がある。(特許文献2,3,4)これらは、クリップや吸盤等によって、又は貼り付けた粘着剤によりエプロンを直接テーブルに止着させるものである。いずれも、装着者の首からテーブルまでの間の隙間をエプロンで覆うことによって食べこぼしをエプロンポケットで受けとめるようにしている。しかし、これらの技術では、テーブルの形状や表面態様によりエプロンとテーブルの固着が弱くエプロン下端がテーブルから離れてしまうおそれがある。
又、液体のこぼれに対して、エプロンを非透水性の材質とし、かつテーブルや椅子と固定しつつ箱形に形成することにより、液体を受けとめる技術が提案されている。(特許文献5)この技術はより大きな開口部を有するものであるが、都度の設置が煩瑣であり、より容易な設置が求められる。
特許第4960760号 実開平2−125915 特願2010―231970 実開昭59−44722 特許第4071798号
本発明は、食べこぼし等を漏れなく収納するエプロンをテーブルに強固に固定でき、かつ、高齢者等が食器等を載置するトレーをテーブル端部に寄せて姿勢良く飲食することを可能にし、さらに、食事後のエプロン回収が容易な収納回収装置の提供を目的とする。また、高齢者等の着座及び退座を容易にする収納回収装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明により、エプロンと取付器具よりなる収納回収装置であって、前記エプロンは、エプロン収納部と前記エプロン収納部に形成された止着部を有し、前記取付器具は、前記エプロンを取付けると共にテーブル固定具によってテーブルに固定され、前記テーブル固定具は、前記取付器具が食器又は飲食物を載置したテーブル上のトレーの保持可能に、前記テーブルの上面端部又は端面に固定されていることを特徴とする経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置が提供される。
本発明を構成するエプロンはエプロン本体と止着部が形成された収納部により構成されている。エプロン本体は、態様は限定されないが、その上部に設けた紐や、形成された面ファスナー付のドーナツ形状等により首や肩に掛けることができる。エプロン収納部は食事の食べこぼしや吐しゃ物を回収することができるように上向きの袋状となっていることが好ましいが、食べこぼし等を収納しやすい他の態様も排除されない。止着部はエプロン収納部に形成されており、取付器具に止着可能な紐状、凸状等の形状を形成していることが好ましく、エプロン収納部上面の両端部に設けられることがより好ましい。
エプロン収納部の上面そのものを紐状、凸状の形状にしても良く、エプロン収納部の上面の中央部を凹状に切り取って端部を凸状に形成しても良く、後付けで端部に凸状、紐状の部材を固着しても良い。単にエプロン収納部の上面をそのまま取付器具に固定する態様も排除されない。止着の方法は限定されず、紐状、凸状の止着部を取付器具に縛り付けても良く、釘や面ファスナー等で取付器具に固定しても良く、特定の固定具を用いて固定しても良い。
又、同様に本発明を構成する取付器具は、取付器具本体とテーブル固定具より構成され、取付器具本体は、棒状、箱状、球状、点状等様々な形状を含む。取付器具はテーブル上面端部又はテーブル端面に設置されていることから、食器や飲食物を載せたトレーを取付器具に当接させることにより、それらをテーブルの端部近くに引き寄せて保持することが可能となる。「保持」とは、「たもちつづけること」であるが、ここでは主にトレーの落下を防止するためにトレーをテーブル上面端部付近で留めておくことをいう。取付器具の形状は長尺形状であることが好ましいが、点状等幅の小さなものである場合はエプロンやトレーの止着や保持を確実に行なうために、設置数は2以上であることが好ましい。本発明に係るエプロンはテーブル固定具によりテーブルに固定された取付器具を介してテーブルに固定されることとなる。なお、テーブルの「端面」とはテーブル天板の側面を言うが、テーブル天板に別の部材が付属している場合は、その部材の側面も含む。
又、前記エプロン収納部は側面にマチを設けたことを特徴とする経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置が提供される。
収納部が上向きの袋状を呈している場合、その側面にマチを設けることにより収納部の上端の開口度を大きくすることができる。マチの厚み(幅)はできるだけ大きいことが好ましく、装着者の口の直下から取付器具までにわたって開口状態の維持が可能な厚み(幅)があることがより好ましい。なお、ここで「マチ」とは、開口部や収納容積を大きくするために設けた収納部の厚みの部分をいう。
又、前記取付器具は、前記止着部を前記取付器具に固定する止着部固定具を有していることを特徴とする経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置が提供される。
止着部固定具はエプロンの止着部を取付器具に強固に保持するための固定具で、固定の方法は特に限定されず、挟持、締結、釘着等が含まれる。止着部固定具は、エプロン装着者の位置やトレーの位置に合わせて取付器具の適切な位置に設置可能であり、止着部の位置に対応して取付器具に複数配置されることが好ましい。
又、前記取付器具は略棒状であり、前記テーブル辺に沿って、かつ、前記テーブルと一定の間隙を保持しつつ前記テーブル端面に固定されていることを特徴とする経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置が提供される。
取付器具は、略棒状で一定の間隙をもってテーブル端面に設置されているため、手すりのような態様でテーブル固定具によりテーブルに設置されることになる。食器等が載置されたトレーが引き寄せられてテーブルの端部を越えて外にはみ出すと取付器具と当接する。取付器具の上面がテーブル上面よりも高い位置にあるか、又は取付器具にさらに別の停止具を設けること等により、当接したトレーの落下を防止することができる。又、トレーの落下防止をより有効にするためには取付器具は辺に沿って長く設置されていることが好ましく、テーブル辺と略同じ長さを有していることがさらに好ましい。テーブル固定具とテーブルの結合方法は特に限定されない。テーブル固定具は取付器具とテーブルとの安定結合のため複数設置することが好ましい。
又、前記取付器具又は前記止着部固定具にトレー停止具を設けたことを特徴とする経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置が提供される。
テーブル端面に取付器具を設置した場合、その取付け位置や取付方法、取付器具の大きさによってはトレーのテーブル下への落下を防止することが困難になる。トレー停止具を設置することによりトレーを確実に保持可能とする。トレー停止具は取付器具に直接設置することでも、テーブル固定具上部に設置することでも良い。形状等は特に限定されない。
又、前記取付器具又は前記止着部固定具にトレー挟持具を設けたことを特徴とする経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置が提供される。
トレー挟持具は食器等を載置するトレーの両側面を挟み込むことによりトレー等のテーブル辺方向への移動を制限するものである。トレー挟持具は取付器具に直接設置することでも、テーブル固定具上部に設置することでも良いが、テーブル固定具上部に設置し、かつ、テーブル辺に沿って移動可能な可動構造であることがより好ましい。。形状等は特に限定されない。
止着部がエプロン収納部に形成されることによって、止着部のテーブル端部に設置した取付器具への止着に伴いエプロン開口部は大きく開口した状態で維持されることとなり、装着者の口元からテーブル端部までにわたり、落下した食べこぼし等をエプロン収納部等で収納することができる。すなわち、取付器具がテーブル上面端部に設置されていればエプロン収納部のみにより落下した食べこぼし等を収納でき、取付器具がテーブルの端面に設置されていれば、トレーをテーブル端部からはみ出させて取付器具に当接させることによって、エプロン収納部及びトレーによって落下した食べこぼし等を収納できる。後者の場合、大部分の食べこぼしはエプロン収納部でキャッチし、エプロン収納部の範囲を越えて落下した場合はトレーでキャッチすることとなる。いずれにしても、エプロン装着者の口元直下からトレーに至るまで本発明に係るエプロン収納部が空間を塞ぎ、落下した食べこぼし等が床に落下することはない。したがって、食べこぼし等の処理は遙かに容易に、かつ、衛生面でも安全に行なうことができる。上述のように、ウィルス性の病気等病気に基づく吐しゃ物の場合は、その後の床掃除等清掃の負担が極めて大きく、本発明による負担軽減効果がより大きい。
前述のように、食べこぼしには、飲食物を口に入れる前に生じるケースといったん口に入れてから生じるケースがある。前者の場合には、エプロン装着者の口元と飲食物容器又は飲食物間の距離が遠いと、飲食物を運ぶ距離が大きくなると共に距離が遠いことに起因する不自然な前傾姿勢によって手元が狂いやすくなり、誤って飲食物を落下させやすくなる。又、いったん口に入れてから生じるケースにおいても、姿勢が正しくないと飲み込みに支障を来し、食べこぼしのリスクが高くなる。本発明により、トレーをテーブル端部付近の位置に保持することによりエプロン装着者の口元と飲食物容器又は飲食物間の距離を近くすることができ、上記いずれのケースにおいても食べこぼしのリスクを減少させることができる。
エプロン収納部側面にマチを設けることによって、エプロン収納部をエプロン取付器具に止着した際に収納部の上部が平面視略箱形に常時開口することとなり、確実に食べこぼし等をキャッチすることができる。
エプロン取付器具に止着部固定用の止着部固定具を設置することにより、エプロン収納部は脱落することなく強固に取付器具に固定される。したがって、エプロン装着者がエプロンの紐を首から外してもエプロン収納部は取付器具にぶら下がった状態でそのままの状態が保持され、収納されている食べこぼし等は外に漏れることがない。高齢者施設等において多数のエプロン装着者が食事をしている場合、高齢者等の食事後のエプロン外しを手早く行なうことができ、世話を行なう施設のスタッフの労力を軽減することができる。
取付器具がテーブルと一定距離を隔てて設置されることにより、エプロン装着者は取付器具を手すりとして利用することが可能になる。食事のために椅子に座る際や食事の後に立ち上がる際に、手すりである取付器具の補助により、エプロン装着者は動作を円滑に行なうことができる。
テーブル端面に設置された取付器具は、その上面の高さをテーブル上面より高く保持してトレーをテーブル下に落下させないようにするか、他の方法によってトレーの落下を防止することが好ましい。
取付器具や止着部固定具にさらにトレー停止具を設けてトレーの落下を防止することができる。エプロン装着者が食事をしやすくするためには、エプロン装着者の手や腕や肘が取付器具に接触することなく円滑に食事を摂る動作ができることが重要である。そのためには、取付器具はテーブルの端面に設置し、かつ、その上面がテーブル上面と同じ高さか、テーブル上面より低いことが円滑な動作のためには好ましい。このような場合には、トレーが取付器具を越えて外にはみ出し、落下することを防止するため、取付器具や止着部固定具にトレーの落下を防止するための停止具を設けることが特に好ましい。
トレーは概ね長方形を呈しているが、食事開始の際や食事開始後に平面視でエプロン取付器具に斜めに当接する場合がある。このような場合、円滑に食事を摂る障害になり、食べこぼし等を生じるリスクが高まる。食事開始の際に本発明に係るトレー挟持具でトレーを挟み込んでおけば、トレーの位置と方向が安定し、かつ、口元から近い距離で飲食物を摂取することができる。
本発明に係る収納回収装置を構成するエプロンの正面模式図である。 本発明に係る収納回収装置を構成するエプロンの側面模式図である。 本発明に係る収納回収装置をテーブルにセットした状態の模式図である。 本発明に係る収納回収装置をテーブルにセットした部分の拡大図である。 本発明に係る止着部固定具の模式図である。 本発明に係る収納回収装置の使用中の状態の模式図である。 模式図である収納回収装置の使用後の状態の模式図である。 模式図である収納回収装置の使用後の別の状態の模式図である。
本発明を実施するための収納回収装置について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る収納回収装置1を構成するエプロン2の正面模式図である。
エプロンはエプロン本体21とエプロン収納部22より構成される。エプロン本体21の上部には装着者の首に沿うように略U字状にエプロン首回り部27が形成され、両側部にはエプロンを首に掛ける紐26が設けられている。又、エプロン収納部22には、上部両端部にエプロン収納部を取付器具3に取付けるための止着部23が形成されている。
図2は、収納回収装置1を構成するエプロン2の左側面模式図である。エプロン収納部22は両側面及び底面にマチ24が設けられているため、エプロン開口部25は大きく開口することが可能となっている。止着部23はエプロン収納部22上部の両端部に形成されており、取付器具本体である手すり31に巻付けることが可能な長さを有している。
図1,図2は、レジ袋の一部を切り取って本発明に係るエプロンを作成する場合の模式図である。係る方法により本発明に係るエプロンを極めて安価、極めて簡便に作成することができ、不要プラスチック製品の活用を図ることができる。
本発明はこの方法に限定されるものではなく、エプロン紐26や止着部23の形状、長さ等は対象者や止着部固定具33に対応して自由に設計される。又、エプロン収納部22のマチ24もエプロン2を取付器具3に取付けた際にエプロン開口部25が常時大きく開口しているという目的に照らしてその態様が自由に設計され、両側面と底面にマチが設けられる場合や両側面のみにマチが設けられる場合が含まれる。エプロン収納部22の開口の容易さの観点から、底面にマチがなく、かつ、側面のマチも上部が広く下部が狭い不均一な側面視逆三角形を呈するマチを設けても良い。
図3は本発明に係る収納回収装置をテーブルにセットした状態の模式図である。図3(a)は全体図、図3(b)は中央付近の拡大図である。
本発明に係る収納回収装置1を構成するエプロン2の収納部22の上部両端部に形成した止着部23が取付器具本体である手すり31の上部に巻き付き、複数配置された止着部固定具33の湾曲部分が当該止着部23を上から抑え込んで固定している。止着部固定具33は手すり31の曲面に沿った曲面をなしており、隙間なく止着部23を固定する。したがって、エプロン2は取付器具に強固に固定され、多量の食べこぼし等が収納されても落下することはない。
手すり31は、テーブル辺と同等の長さを有し、両端部に設けられたテーブル固定具32を介してテーブル4の端面に固定されている。テーブル固定具32の数は、手すりの固定強度の観点から適宜選択される。
手すり31はエプロン装着者が把持しやすいように、表面は滑らかで、断面は丸みを帯びた形状であることが好ましい。断面が円形の場合、把持容易の観点から直径は3cm程度が好ましい。断面は角部が丸みを帯びた正三角形のような形状であっても良い。
手すりとテーブルとの間隔は、テーブルで円滑に食事をするために手すりの存在が障害にならないようにとの観点及びエプロン装着者が体勢を崩した場合にその体重を支えるために取付け部はできるだけ強度を確保する必要があるとの観点からは、できるだけ狭い方が好ましい。又、一般に、食事をする際の姿勢の点から、体とテーブルの間は握りこぶし1つ程度空けることが好ましく、あまり間隔を空けると猫背になりやすいと言われている。これらの点から、手すりとテーブルとの間隔は、手すり自体の直径にもよるが、10cm以下が好ましく、8cm以下がより好ましく、6cm以下がさらに好ましいと考えられる。
一方、エプロン取付器具とテーブルとの間隔が狭くなり過ぎるとエプロン装着者の指がテーブル端面に接触して手すりを把持しにくくなるため、3cm以上の間隔を確保する必要があり、4cm以上の間隔を確保することが好ましい。図3においては、手すり31とテーブル4の端面との距離は4cmであり、エプロン装着者は手すりを容易に把持できる。
止着部固定具33は2個設置され、両側の止着部23を各々挟持する。又、止着部固定具33は手すり31上の位置を変更することが可能である。
食器や食物を載置するトレー5はテーブル端面をはみ出して装着者に近接する位置まで寄せられる。止着部固定具33の上部に設けられたトレー停止具34がトレー前端部51に当接し、トレー5の落下を防止する。
手すり31はその上面がテーブル上面41よりやや低い位置にあるため、装着者が食事を摂る際に装着者の手や腕による動作が手すり31や止着部固定具33によって妨げられることなく円滑に食事を摂ることができる。
図4は、本発明に係る止着部固定具33、トレー停止具34及びトレー挟持具35を示す。トレー停止具34,トレー挟持具35はいずれも止着部固定具33の上部に設置されている。左右の止着部固定具33は止着部23やトレー5の位置に合わせて設置される。
なお、トレー挟持具35を止着部固定具33と固着せずに、止着部固定具33の幅方向にスライドさせる構造としても良い。係る態様のものであれば様々な種類のトレーにジャストフィットしてトレーをしっかりと保持できる。
図5、図6、図7は本発明に係る収納回収装置の使用中の模式図及び使用後の模式図である。図5は対象者が本発明に係るエプロンを装着している状態である。対象者は食事の席に着座する際に、手すり31を把持することができる。テーブル上面に手をついて着座するよりもしっかりと身を支えた状態で座ることができる。
対象者は、トレー5を体の近くに引き寄せて食事を摂ることが可能なので、あまり前傾姿勢にならず正しい姿勢を保つことができる。したがって、飲食物を運ぶ距離が短く、かつ、安定した姿勢で飲食物を口まで運ぶことができ、口に運ぶまでに飲食物を落とすことが少ない。
対象者は、トレー5が体に近いため、食事中の姿勢も良くなり、いったん口にいれた飲食物は喉を通りやすくなり、はき出すことが少なくなる。
食べこぼしや病気等による吐しゃがあった場合、それらはエプロン開口部25を通じてエプロン収納部22で捕捉される。対象者とトレー5の距離が近く対象者の上半身は直立に近い姿勢を保持しているので、食べこぼし等はエプロン本体や止着部固定具33に掛かる場合は少ない。また、それらに掛かったとしても、本発明による収納回収装置の構成により、食べこぼし等が床に落下することはなく、その後の清掃作業が極めて容易である。
図6、図7は本発明に係る収納回収装置の使用後の模式図である。図6に示すように、食事が終了するとエプロン紐26で収納部上部を縛って、装着者は離席すれば良い。エプロン2は、その止着部23が止着部固定具33により手すり31に強固に固定されているため、手すりにぶら下がるような態様で保持され落下することはない。仮に、食事後にエプロン装着者を早々に離席させ、紐がだらりと垂れ下がっている状態でも(図7)、同様に手すりにぶら下がるような態様で保持されるので、その後にその紐で収納部上部を縛って回収すれば良い。
対象者は、手すりを把持して楽に立ち上がることができる。テーブル上面に手の平をついた場合は手のひらが滑って危険な場合があるが、手すりであればはるかに安全に立ち上がることができる。
対象者が退出した後は、手すりにぶら下がった状態のエプロンが残される。図6はその状態を示している。
エプロンは、止着部23を止着部固定具33から外して回収することができる。回収したエプロンは洗浄して再利用しても良く、エプロン収納部上部をきつく縛り付けることによって、そのままゴミ箱に捨てることも可能である。高齢者施設や介護施設等の施設においては多量のエプロンを使用することが多く、使用後の洗浄・管理等の負担が大きい。本発明に係るエプロンを使い捨てエプロンとして用いれば職員の負担軽減に資すると共に直接病原菌に触れることがないため感染症の予防にもなる。なお、その場合、環境保護の観点から、レジ袋等プラスチック製品を再利用したエプロンであることがより好ましい。
本発明は、高齢者や障害者等の食事に、姿勢を良くして食べこぼし等の発生を減少させ、食べこぼし等が発生した場合は食べこぼし等を確実に捉えることができる収納回収装置を提供するものであり、高齢者施設等において有効に活用を図ることができ、産業上の利用可能性が高い。
1 収納回収装置
2 エプロン
21 エプロン本体
22 エプロン収納部
23 止着部
24 マチ
25 エプロン開口部
26 エプロン紐
27 エプロン首回り部
3 取付器具
31 手すり(取付器具本体)
32 テーブル固定具
33 止着部固定具
34 トレー停止具
35 トレー挟持具
4 テーブル
41 テーブル上面
5 トレー
51 トレー前端部
52 トレー側端部






































Claims (3)

  1. エプロンと、テーブル辺と同等の長さを有する取付器具よりなる収納回収装置であって、
    前記エプロンは、エプロン収納部と前記エプロン収納部に形成された止着部を有し、
    前記取付器具は、前記止着部を当該取付器具に固定する止着部固定具を有すると共にテーブル固定具によってテーブルに固定され、
    前記テーブル固定具は前記テーブルの端面に固定され、
    かつ、前記取付器具は、引き寄せられてテーブルの端部を越えて外にはみ出すと当該取付器具に当接する、テーブル上の食器又は飲食物を載置するトレー保持可能にその上面を前記テーブルの上面より高く設置する
    ことを特徴とする経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置。
  2. 前記取付器具は略棒状であって、かつ、手すりを有し、前記止着部固定具は前記手すりの曲面に沿った曲面をなす湾曲部分を有することを特徴とする請求項1に記載する経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置。
  3. 前記止着部固定具に前記トレーの両側面を挟み込むトレー挟持具を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する経口摂取物・吐しゃ物収納回収装置。
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