JP6979778B2 - ロータリーキルン炉、及びロータリーキルン炉の制御方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(ロータリーキルン炉)
図1に示すように、本実施形態におけるロータリーキルン炉1は、横型回転式のロータリーキルン炉であり、円筒形状のキルン本体2と、フロントウォール3と、加熱用バーナー4とを備える。
図2は、ロータリーキルン炉1内における温度と加熱用バーナー4からの距離との関係を示すグラフである。
図2に示すように、本発明者らは、ロータリーキルン炉1内における、キルン本体2の長手方向の温度分布(特に、ピーク温度)は、加熱用バーナー4の火炎長さによって変化することを確認している。従って、加熱用バーナー4の火炎長さが変化することによって、キルン本体2の内周面に生じるヒートスポット部分の位置もまた変化すると考えられる。
図3に示すように、本発明者らは、キルン本体2の内周面にコーチングが生じると、当該コーチングが生じた箇所に対応するキルン本体2の表面部分の温度が低下することについて確認している。尚、図3における点線部分は、コーチングが生じていない場合に想定される温度変化を示している。即ち、コーチングが生じた場合、通常の温度変化とは明らかに異なる温度の落ち込み(図3の白抜き矢印参照)が見られる。
図2において、キルン本体2の全長は12m、内径は3.0mであり、加熱用バーナ4における燃料流量は890m3N/h、燃料流速は約260m/sであり、燃料の種類は13A、空気比は1.3とした。本体キルン2内には、被処理物を投入しない状態で計測した。
図3において、キルン本体2の全長は約60m、内径は3.0mであり、加熱用バーナ4における燃料流量は約500L/hであった。本体キルン2内には、被処理物を投入した状態で計測しており、本体キルン2内では、CaCO3→CaO+CO2の反応を起こしていた。
(第1実施例)
図4に示されるように、制御手段は、先ず、ロータリーキルン炉1の加熱用バーナー4を点火して運転を開始する。このとき、加熱用バーナー4の火炎長さは長い状態に設定されている。
図5に示されるように、制御手段は、先ず、ロータリーキルン炉1の加熱用バーナー4を点火して運転を開始する。このとき、加熱用バーナー4の火炎長さは長い状態に設定されている。
図6に示されるように、制御手段は、先ず、ロータリーキルン炉1の加熱用バーナー4を点火して運転を開始する。このとき、加熱用バーナー4の火炎長さは長い状態に設定されている。
図7に示されるように、制御手段は、先ず、ロータリーキルン炉1の加熱用バーナー4を点火して運転を開始する。このとき、加熱用バーナー4の火炎長さは長い状態に設定されている。
図示しないが、その他の実施例として、上述の第2〜4実施例を組み合わせても良い。
即ち、第2実施例におけるTp3とTbとの差(Tp3−Tb)を判定する場面において、これと併せてTp1とTbとの差(Tp1−Tb)を判定し、この2つの値がいずれも所定の閾値(Tα)未満(所定温度範囲内)となった場合に、火炎長さを短くする。さらに、第2実施例におけるTp4とTbとの差(Tp4−Tb)を判定する場面において、これと併せてTp2とTbとの差(Tp2−Tb)を判定し、この2つの値がいずれも所定の閾値(Tα)未満(所定温度範囲内)となった場合に、火炎長さを長くする。またさらに、第2実施例におけるTp5とTbとの差(Tp5−Tb)を判定する場面において、これと併せてTp3とTbとの差(Tp3−Tb)及びTp1とTbとの差(Tp1−Tb)を判定し、これら3つの値がいずれも所定の閾値(Tα)未満(所定温度範囲内)となった場合に、加熱用バーナー4を停止する。
1.上述の実施形態において、温度測定手段として接触温度計を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、その他の温度測定手段として、例えば放射温度計を使用しても良い。
2.上述の実施形態において、基準温度測定点Bをキルン本体2に設定する例を示したが、これに限定されるものではなく、他にも例えば、室温を基準温度に設定してもよい。
また、基準温度として測定値を採用するものではなく、予め所定の基準温度を設定しておく構成としても良い。
3.測定点の数と設定位置については、上述の実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更して良い。
4.上述の実施形態において、火炎長さを「長い」及び「短い」の2段階で調節する構成を例に示したが、これに限定されるものではなく、他にも例えば、火炎長さを「長」、「中」、「短」という3段階、あるいはこれよりもさらに多く4段階以上で調節するような構成としても良い。
2 キルン本体
3 フロントウォール
4 加熱用バーナー
5 火炎長可変バルブ
6 上流開口部
7 下流開口部
8 投入部
10 基準温度計
11〜15 第1〜第5温度計(温度測定手段)
M 被処理物
B 基準温度測定点
P1〜P5 第1〜第5測定点(測定点)
Claims (4)
- キルン本体と、加熱用バーナーとを備えるロータリーキルン炉であって、
前記キルン本体の長手方向に沿って設定された複数の測定点において、該複数の測定点のそれぞれの温度を測定する温度測定手段を備え、
前記複数の測定点のうちの第1測定点は、前記加熱用バーナーの火炎長さを長くしたときに前記キルン本体内の炉内温度が最も高くなる位置又はその付近に設定され、前記複数の測定点のうちの基準温度測定点は、前記キルン本体の長手方向において前記加熱用バーナーとは反対側の端部の位置に設定されており、
前記第1測定点における温度と、前記基準温度測定点における基準温度との差が、所定温度範囲内となった場合に、前記第1測定点又はその付近の炉内温度が最も高く前記加熱用バーナーの火炎長さが長い状態から前記加熱用バーナーの火炎長さが短くなるように調節して、前記キルン本体内の長手方向の温度分布を変化させて、前記キルン本体の内周面のヒートスポット部分の位置を変更するように制御する制御手段を備えるロータリーキルン炉。 - 前記複数の測定点のうちの前記第1測定点及び前記基準温度測定点とは別の測定点である第2測定点は、前記加熱用バーナーの火炎長さを短くしたときに前記キルン本体内の炉内温度が最も高くなる位置又はその付近に設定されており、
前記制御手段が、前記第2測定点における温度と前記基準温度との差が前記所定温度範囲内となった場合に、前記第2測定点又はその付近の炉内温度が最も高く前記加熱用バーナーの火炎長さが短い状態から前記加熱用バーナーの火炎長さが長くなるように調節して、前記キルン本体内の長手方向の温度分布を変化させて、前記キルン本体の内周面のヒートスポット部分の位置を変更するように制御する請求項1に記載のロータリーキルン炉。 - キルン本体と、加熱用バーナーとを備えるロータリーキルン炉の制御方法であって、
前記キルン本体の長手方向に沿って設定された複数の測定点において、該複数の測定点のそれぞれの温度を測定する温度測定工程と、
前記複数の測定点のうちの一つの所定測定点における温度と、所定の基準温度との差が、所定温度範囲内となった場合に、前記加熱用バーナーの火炎長さを調節して、前記キルン本体内の長手方向の温度分布を変化させて、前記キルン本体の内周面のヒートスポット部分の位置を変更するように制御する制御工程とを包含し、
前記複数の測定点のうちの第1測定点は、前記加熱用バーナーの火炎長さを長くしたときに前記キルン本体内の炉内温度が最も高くなる位置又はその付近に設定され、前記複数の測定点のうちの基準温度測定点は、前記キルン本体の長手方向において前記加熱用バーナーとは反対側の端部の位置に設定されており、
前記温度測定工程においては、前記第1測定点及び前記基準温度測定点のそれぞれの温度を測定し、
前記制御工程においては、前記第1測定点における温度と、前記基準温度測定点における基準温度との差が、所定温度範囲内となった場合に、前記第1測定点又はその付近の炉内温度が最も高く前記加熱用バーナーの火炎長さが長い状態から前記加熱用バーナーの火炎長さが短くなるように調節して、前記キルン本体内の長手方向の温度分布を変化させて、前記キルン本体の内周面のヒートスポット部分の位置を変更するように制御するロータリーキルン炉の制御方法。 - 前記複数の測定点のうちの前記第1測定点及び前記基準温度測定点とは別の測定点である第2測定点は、前記加熱用バーナーの火炎長さを短くしたときに前記キルン本体内の炉内温度が最も高くなる位置又はその付近に設定されており、
前記制御工程が、前記第1測定点又はその付近の炉内温度が最も高く前記加熱用バーナーの火炎長さが長い状態から前記加熱用バーナーの火炎長さが短くなるように調節して前記キルン本体内の長手方向の温度分布を変化させて、前記キルン本体の内周面のヒートスポット部分の位置を変更するように制御した後、前記第2測定点における温度と前記基準温度との差が前記所定温度範囲内となった場合に、前記第2測定点又はその付近の炉内温度が最も高く前記加熱用バーナーの火炎長さが短い状態から前記加熱用バーナーの火炎長さが長くなるように調節して、前記キルン本体内の長手方向の温度分布を変化させて、前記キルン本体の内周面のヒートスポット部分の位置を変更するように制御する請求項3に記載のロータリーキルン炉の制御方法。
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