JP2901915B2 - バーナ燃焼制御装置 - Google Patents
バーナ燃焼制御装置Info
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Description
るバーナ燃焼制御装置に関するものである。
であり、この制御系は複数のバーナ３ａ，３ｂ，３ｃを
備えている。そして、炉毎あるいは加熱帯域毎に一つの
温度検出器１を設けて、これによる検出温度を温度調節
装置２に入力し、炉温が所定温度になるように、温度調
節装置２からの信号により燃焼用空気制御弁４および燃
料制御弁５の開度を調節して各バーナ３ａ，３ｂ，３ｃ
の燃焼量を制御するようにしてある。なお、図中６、７
はそれぞれ手動の空気調節弁、燃料調節弁を示してい
る。また、この燃焼制御系では、常に各バーナを同一の
燃焼量で燃焼させるようにするため、被加熱物（処理
材）の形状、寸法、炉の形態等によって炉内温度分布が
必ずしも同じにはならず、乱れる場合もある。このた
め、炉内各部の温度を確認しつつ、空気調節弁６、燃料
調節弁７の開度を手動で調節することにより、或は処理
材均熱時間を延長することにより炉内温度や処理材温度
の均一化が図られている。
合、炉内（被処理材）温度の均一化による被処理材の高
品質化を図るためには、現場作業量および処理時間（消
費エネルギ）が増大するという問題が生じる。一方、自
動的に炉内温度を均一にするために上述したように炉毎
或は加熱帯域毎の温度検出器１、温度調節装置２を各バ
ーナ３ａ，３ｂ，３ｃ毎に設置すると、各バーナ毎の燃
焼量制御は可能となるが、隣接するバーナの熱影響を受
け、各位置における炉内温度がハンチングする可能性が
あるという問題もある。本発明は、斯る従来の問題をな
くすことを課題としてなされたもので、被処理材の寸
法、位置、炉の形態等とは無関係に炉内の各位置におけ
る温度を自動的に所望の値にするバーナ燃焼制御装置を
提供することにある。
に、第１発明は、炉内の代表的な温度を検出する一つの
基準温度検出器と、炉内の各部の温度を検出する複数の
各部温度検出器と、上記基準温度検出器により検出され
た基準温度を示す基準温度信号を受けて、この基準温度
と予め入力された設定温度との偏差の値に対応した燃焼
量信号および上記基準温度を出力する温度調節計と、上
記各部温度検出器により検出された各部の温度を示す各
部温度信号と上記基準温度信号とを受けて、上記各部の
温度と上記基準温度の上下に予め設定された幅を有する
温度領域の上限温度、下限温度との各偏差を上記各部毎
に示す偏差信号を出力する温度偏差演算器と、この偏差
信号を受けて、予め定めたバーナの複数の燃焼パターン
の中から上記各偏差の値に対応する燃焼パターンの種類
を設定時間毎に選択し、この選択された種類を示すパタ
ーン信号を出力するシーケンサと、このパターン信号と
上記燃焼量信号とを受けて、このパターン信号に対応す
る燃焼パターンと上記燃焼量信号が示す燃焼量に基づき
上記各部温度検出器に対応する位置に設けられた複数の
バーナの各燃焼調節部に対して燃料流量と空気流量を調
節する信号を出力するバーナ操作部と、から形成した。
記温度領域の上限温度よりも上記各部の温度が高いこと
を上記各偏差が示している場合には、上記燃焼量に対応
する制御量である上記燃料流量と空気流量の値を現状に
比してより小さくする燃焼パターンを選択する一方、上
記温度領域の下限温度よりも上記各部の温度が低いこと
を上記各偏差が示している場合には、上記燃焼量に対応
する制御量である上記燃料流量と空気流量の値を現状に
比してより大きくする燃焼パターンを選択するように形
成した。
上記設定時間とを変更可能とした構成にした。
面にしたがって説明する。図１は本発明に係るバーナ燃
焼制御装置を示し、ここに示す例の場合、一つの基準温
度検出器１１と、３組の各部温度検出器１２ａ，１２
ｂ，１２ｃと、温度調節計１３と、温度偏差演算器１４
と、シーケンサ１５と、バーナ操作部１６ａ，１６ｂ，
１６ｃとから形成されている。ここで、基準温度検出器
１１は、炉２１内の代表的な温度を検出できる位置に設
けられており、各部温度検出器１２ａ，１２ｂ，１２ｃ
は炉２１内のバーナ２２ａ，２２ｂ，２２ｃに対向した
位置のそれぞれに設けられている。なお、各部温度検出
器１２ａ，１２ｂ，１２ｃの取り付け位置は、バーナ２
２ａ，２２ｂ，２２ｃに対向する位置に限定するもので
なく、バーナ２２ａ，２２ｂ，２２ｃの個々の燃焼によ
る熱影響を、他の２本のバーナの燃焼による熱影響とは
明確に区別できる程度にこの他の２本のバーナの燃焼に
よる熱影響より強く受け得る位置であればよい。
２１に搬入され、その一方の端部近傍に位置した状態を
示しており、バーナ２２ａと各部温度検出器１２ａがこ
の被処理材２３に最も近い位置にあり、バーナ２２ｂと
各部温度検出器１２ｂがこの被処理材２３からやや離れ
た位置にあり、バーナ２２ｃと各部温度検出器１２ｃが
被処理材２３から最も離れた炉２１の他方の端部に近い
位置にある。温度調節計１３は、予め定められた温度設
定値、例えば１０００℃の値を入力される一方、基準温
度検出器１１により検出された基準温度を示す基準温度
信号を受け、この基準温度と上記温度設定値との偏差を
算出し、この偏差の値に対応した燃焼量信号を出力する
とともに、上記基準温度信号を出力する。
２ａ，１２ｂ，１２ｃにより検出された各部の温度を示
す各部温度信号と上記基準温度信号とを受ける一方、予
め基準温度の上下に設定された幅を有する温度領域を定
めておくための温度を入力されている。即ち、この温度
偏差演算器１４には、例えば、２種類の設定温度、Δｔ
1＝３℃、Δｔ2＝３℃を予め入力し、基準温度＋Δｔ1
を上限温度とし、基準温度−Δｔ2を下限温度とする温
度領域が定められる。ここで、上記基準温度は常に一定
しているものではない故、上記温度領域自体も常に一定
しているものではない。
一にする必要はなく、上記値に限定するものでもなく、
逆にΔｔ1＝Δｔ2、即ち基準温度の上下の幅を等しくし
て、１種類の設定温度Δｔ（＝Δｔ1＝Δｔ2）だけを入
力するだけで、温度領域が定まるようにしてもよい。ま
た、設定温度Δｔ1とΔｔ2、或はΔｔの値を適宜調整可
能にしておくのが好ましい。さらに、この温度偏差演算
器１４において、｛各部の温度−（基準温度＋Δ
ｔ1）｝、および｛（基準温度−Δｔ2）−各部の温度｝
の演算が行われ、各偏差を示す上記各部毎に示す偏差信
号が出力される。即ち、ここに示す例の場合、各部温度
検出器１２ａ，１２ｂ，１２ｃのそれぞれに対応して、
各偏差信号が出力される。
２ｂ，１２ｃのそれぞれに対応する各偏差信号を受け
て、予め定めたバーナの複数の燃焼パターンの中から上
記各偏差の値に対応する燃焼パターンの種類を設定時
間、例えば１分毎に選択し、この選択された種類を示す
パターン信号を出力する。例えば、図２に示すように燃
焼量と、燃料流量および空気流量（図２の縦軸では、こ
れらを、それぞれの最大値に対する比として表してあ
る）との関係を示すＩ〜Ｖの５種類の燃焼パターンが定
められている場合、上記各偏差の値に対応して燃焼パタ
ーンＩ〜Ｖの内のいずれにするかが選択される。ここに
示す例の場合、上記燃焼パターンＩから燃焼パターンＶ
へと勾配が大きくなっており、燃料流量および空気流量
が１００％に達するまでは、燃焼量に対応する制御量で
ある上記燃料流量と空気流量の値が大きくなっている。
ーンIIIが選択され、さらに上記各偏差が、上記温度領域
の上限温度よりも上記各部の温度が高いことを示してい
る場合、即ち｛各部の温度−（基準温度＋Δｔ1）｝＞
０の場合には、上記燃焼量に対応する制御量である上記
燃料流量と空気流量の値を現状に比してより小さくする
燃焼パターン、図２に示す例の場合は一つ小さい番号の
燃焼パターンが選択される。これに対して、上記各偏差
が、上記温度領域の下限温度よりも上記各部の温度が低
いことを示している場合、即ち｛（基準温度−Δｔ2）
−各部の温度｝＞０の場合には、上記燃焼量に対応する
制御量である上記燃料流量と空気流量の値を現状に比し
てより大きくする燃焼パターン、図２に示す例の場合は
一つ大きい番号の燃焼パターンが選択される。その他の
場合には、現状の燃焼パターンが維持される。なお、上
記設定時間は、適宜変更可能にしておくのが好ましい。
上記燃焼パターン自体は、バーナ操作部１６ａ、１６
ｂ、１６ｃのそれぞれに予め入力されており、各バーナ
操作部１６ａ、１６ｂ、１６ｃは、各部温度検出器１２
ａ，１２ｂ，１２ｃによる検出温度に対応して選択され
た上記パターン信号を受け、そのパターン信号に対応す
る燃焼パターンと温度調節計１３より入力された燃焼量
信号が示す燃焼量とに基づき各部温度検出器１２ａ，１
２ｂ，１２ｃに対応する位置に設けられたバーナ２２
ａ，２２ｂ，２２ｃの各燃焼調節部に対して燃料流量と
空気流量を調節する信号を出力する。例えば、燃焼パタ
ーンIIIに基づいてバーナ２２ａ，２２ｂ，２２ｃの燃
焼調節部の各々が制御されている場合において、基準温
度が１０００℃で、各部温度検出器１２ａ，１２ｂ，１
２ｃによる上記各部の温度が、この順に９９１℃，９９
７℃，１００５℃となっている場合、各バーナ操作部１
６ａ，１６ｂ，１６ｃはこの順に燃焼パターンIV，II
I，IIに基づいて各燃焼調節部を一定時間制御を行うこ
とになる。
い場合には、バーナ２２ａ，２２ｂ，２２ｃのいずれの
燃焼量をも低下させ、逆の場合にはいずれの燃焼量をも
増大させるように制御しつつ、個々のバーナについては
対応する各部温度検出器１２ａ或は１２ｂ或は１２ｃに
よる検出温度が上記温度領域より高い場合には、燃焼量
をより低下させ、逆の場合には燃焼量をより増大させる
ようになっている。この結果、図示する例の場合、最も
温度の低い所のバーナ２２ａが最も強く燃焼し、逆に最
も温度の高い所にあるバーナ２２ｃが最も弱く燃焼する
ようになり、炉２１内の温度が被処理材２３の寸法、位
置、炉の形態等とは無関係に自動的に均一になるように
なっている。なお、本発明は、各部温度検出器、バーナ
の配設位置、数量を上述した例に限定されるものではな
い。
明によれば、炉内の代表的な温度を検出する一つの基準
温度検出器と、炉内の各部の温度を検出する複数の各部
温度検出器と、上記基準温度検出器により検出された基
準温度を示す基準温度信号を受けて、この基準温度と予
め入力された設定温度との偏差の値に対応した燃焼量信
号および上記基準温度を出力する温度調節計と、上記各
部温度検出器により検出された各部の温度を示す各部温
度信号と上記基準温度信号とを受けて、上記各部の温度
と上記基準温度の上下に予め設定された幅を有する温度
領域の上限温度、下限温度との各偏差を上記各部毎に示
す偏差信号を出力する温度偏差演算器と、この偏差信号
を受けて、予め定めたバーナの複数の燃焼パターンの中
から上記各偏差の値に対応する燃焼パターンの種類を設
定時間毎に選択し、この選択された種類を示すパターン
信号を出力するシーケンサと、このパターン信号と上記
燃焼量信号とを受けて、このパターン信号に対応する燃
焼パターンと上記燃焼量信号が示す燃焼量に基づき上記
各部温度検出器に対応する位置に設けられた複数のバー
ナの各燃焼調節部に対して燃料流量と空気流量を調節す
る信号を出力するバーナ操作部と、から形成してある。
を、上記温度領域の上限温度よりも上記各部の温度が高
いことを上記各偏差が示している場合には、上記燃焼量
に対応する制御量である上記燃料流量と空気流量の値を
現状に比してより小さくする燃焼パターンを選択する一
方、上記温度領域の下限温度よりも上記各部の温度が低
いことを上記各偏差が示している場合には、上記燃焼量
に対応する制御量である上記燃料流量と空気流量の値を
現状に比してより大きくする燃焼パターンを選択するよ
うに形成してある。
の幅と上記設定時間とを変更可能とした構成にしてあ
る。
態等とは無関係に炉内の各位置における温度を自動的に
均一にすることが可能になるという効果を奏する。
を示す図である。
図である。
図である。
各部温度検出器 １３ 温度調節計 １４ 温度偏差演算器 １５ シーケンサ １６ａ，１６ｂ，１６ｃ
バーナ操作部 ２１ 炉 ２２ａ，２２ｂ，２２ｃ
バーナ ２３ 被処理材
Claims (3)
- 【請求項１】 炉内の代表的な温度を検出する一つの基
準温度検出器と、炉内の各部の温度を検出する複数の各
部温度検出器と、上記基準温度検出器により検出された
基準温度を示す基準温度信号を受けて、この基準温度と
予め入力された設定温度との偏差の値に対応した燃焼量
信号および上記基準温度を出力する温度調節計と、上記
各部温度検出器により検出された各部の温度を示す各部
温度信号と上記基準温度信号とを受けて、上記各部の温
度と上記基準温度の上下に予め設定された幅を有する温
度領域の上限温度、下限温度との各偏差を上記各部毎に
示す偏差信号を出力する温度偏差演算器と、この偏差信
号を受けて、予め定めたバーナの複数の燃焼パターンの
中から上記各偏差の値に対応する燃焼パターンの種類を
設定時間毎に選択し、この選択された種類を示すパター
ン信号を出力するシーケンサと、このパターン信号と上
記燃焼量信号とを受けて、このパターン信号に対応する
燃焼パターンと上記燃焼量信号が示す燃焼量に基づき上
記各部温度検出器に対応する位置に設けられた複数のバ
ーナの各燃焼調節部に対して燃料流量と空気流量を調節
する信号を出力するバーナ操作部と、から形成したこと
を特徴とするバーナ燃焼制御装置。 - 【請求項２】 上記シーケンサを、上記温度領域の上限
温度よりも上記各部の温度が高いことを上記各偏差が示
している場合には、上記燃焼量に対応する制御量である
上記燃料流と空気流量の値を現状に比してより小さくす
る燃焼パターンを選択する一方、上記温度領域の下限温
度よりも上記各部の温度が低いことを上記各偏差が示し
ている場合には、上記燃焼量に対応する制御量である上
記燃料流量と空気流量の値を現状に比してより大きくす
る燃焼パターンを選択するように形成したことを特徴と
する請求項１に記載のバーナ燃焼制御装置。 - 【請求項３】 上記温度領域の幅と上記設定時間とを変
更可能としたことを特徴とする請求項１または２に記載
のバーナ燃焼制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6438696A JP2901915B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | バーナ燃焼制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP6438696A JP2901915B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | バーナ燃焼制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09257372A JPH09257372A (ja) | 1997-10-03 |
| JP2901915B2 true JP2901915B2 (ja) | 1999-06-07 |
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ID=13256838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6438696A Expired - Fee Related JP2901915B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | バーナ燃焼制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10086170B2 (en) | 2014-02-04 | 2018-10-02 | Icu Medical, Inc. | Self-priming systems and methods |
| US10569057B2 (en) | 2010-05-19 | 2020-02-25 | Tangent Medical Technologies, Inc. | Integrated vascular delivery system |
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| KR101962958B1 (ko) * | 2017-11-07 | 2019-03-28 | 한국에너지기술연구원 | 와이파이 무선통신을 이용한 사물인터넷 기반 열처리 공업로 시스템 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP6438696A patent/JP2901915B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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