以下、いくつかの実施形態に係るチェックアウトシステムについて図面を用いて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係るチェックアウトシステム1に含まれる装置のそれぞれの要部回路構成を示すブロック図である。チェックアウトシステム1は、決済対象となる商品の買上登録及び決済などの業務のためにスーパーマーケットなどの店舗に設置される。チェックアウトシステム1は、登録装置10及び決済装置20を含む。チェックアウトシステム1は、取引についての商品を登録する登録装置10を主に店員が操作し、登録された商品の代金を決済する決済装置20を買物客などの決済者が操作する、セミセルフ方式のチェックアウトシステムである。登録装置10及び決済装置20は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、典型的にはLAN(local area network)である。ネットワークNWは、無線回線でも良いし有線回線でも良い。また、無線回線と有線回線とが混在していても良い。なお、図1は、1台の登録装置10及び2台の決済装置20を示している。しかしながら、登録装置10及び決済装置20の台数はこれらに限定されるものではなく、登録装置10及び決済装置20のそれぞれが任意の台数、店舗に設置されていて良い。また、図1では、1台の決済装置20の要部回路構成についてのみ示し、他の決済装置20の要部回路構成の図示は省略している。
登録装置10は、CPU(central processing unit)11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、通信インターフェース14、店員側タッチパネル15、客側タッチパネル16、スキャナー17及びバス18を含む。
CPU11は、登録装置10の動作に必要な処理及び制御を行うコンピューターの中枢部分に相当する。CPU11は、メインメモリ12に記憶されたオペレーティングシステム及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、登録装置10の各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ12は、上記コンピューターの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、オペレーティングシステム及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムを記憶する。また、メインメモリ12は、CPU11が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらに、メインメモリ12は、CPU11が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
補助記憶デバイス13は、上記コンピューターの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス13は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はSSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス13は、CPU11が各種の処理を行う上で使用するデータ又はCPU11での処理によって生成されたデータなどを保存する。補助記憶デバイス13は、上記のオペレーティングシステム又はアプリケーションなどのプログラムを記憶する場合もある。また、補助記憶デバイス13は、買上商品として登録された商品のリストである商品リストも記憶する。あるいは、メインメモリ12が、上記商品リストを記憶しても良い。さらに、補助記憶デバイス13は、店舗で販売されている商品についての商品コード、商品名及び金額などの各種情報を含む商品データベースも記憶する。
メインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶されるプログラムは、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。一例として登録装置10は、制御プログラムがメインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶された状態で、登録装置10の管理者などへと譲渡される。しかしながら、登録装置10は、制御プログラムがメインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶されない状態で管理者などに譲渡されても良い。そして、別途に管理者などへと譲渡された制御プログラムが、管理者又はサービスマンなどによる操作の下にメインメモリ12又は補助記憶デバイス13へと書き込まれても良い。このときの制御プログラムの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。
通信インターフェース14は、登録装置10がネットワークを介して通信するためのインターフェースである。
店員側タッチパネル15は、登録装置10の操作者である店員に各種情報を通知するための画面を表示する表示デバイスとして機能する。また、店員側タッチパネル15は、当該操作者によるタッチ操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。
客側タッチパネル16は、買物客に各種情報を通知するための画面を表示する表示デバイスとして機能する。また、客側タッチパネル16は、当該買物客によるタッチ操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。なお、前述したように登録装置10の操作者は主に店員であるが、客側タッチパネル16については、買物客が操作者となって操作する。
スキャナー17は、商品などに表示されたバーコードを読取って、このバーコードが表した商品コードを出力する。スキャナー17は、手で持って使用するタイプでも良いし、レジ台などに固定するタイプでも良い。
バス18は、アドレスバス及びデータバスなどを含み、登録装置10の各部で授受される信号を伝送する。
決済装置20は、CPU21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信インターフェース24、タッチパネル25、プリンター26及びバス27を含む。
CPU21は、決済装置20の動作に必要な処理及び制御を行うコンピューターの中枢部分に相当する。CPU21は、メインメモリ22に記憶されたオペレーティングシステム及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、決済装置20の各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ22は、上記コンピューターの主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、オペレーティングシステム及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムを記憶する。また、メインメモリ22は、CPU21が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらに、メインメモリ22は、CPU21が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
補助記憶デバイス23は、上記コンピューターの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス23は、例えばEEPROM、HDD又はSSDなどである。補助記憶デバイス23は、CPU21が各種の処理を行う上で使用するデータ又はCPU21での処理によって生成されたデータなどを保存する。補助記憶デバイス23は、上記のオペレーティングシステム又はアプリケーションなどのプログラムを記憶する場合もある。
メインメモリ22又は補助記憶デバイス23に記憶されるプログラムは、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。一例として決済装置20は、制御プログラムがメインメモリ22又は補助記憶デバイス23に記憶された状態で、決済装置20の管理者などへと譲渡される。しかしながら、決済装置20は、制御プログラムがメインメモリ22又は補助記憶デバイス23に記憶されない状態で管理者などに譲渡されても良い。そして、別途に管理者などへと譲渡された制御プログラムが、管理者など又はサービスマンなどによる操作の下にメインメモリ22又は補助記憶デバイス23へと書き込まれても良い。このときの制御プログラムの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。
通信インターフェース24は、決済装置20がネットワークを介して通信するためのインターフェースである。
タッチパネル25は、決済装置20の操作者に各種情報を通知するための画面を表示する表示デバイスとして機能する。また、タッチパネル25は、当該操作者によるタッチ操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。
プリンター26は、レシートなどを印刷する。プリンター26は、ドットインパクトプリンター、インクジェットプリンター、サーマルプリンター、レーザープリンター又はその他のプリンターなど、種々の方式を用いることができる。
バス27は、アドレスバス及びデータバスなどを含み、決済装置20の各部で授受される信号を伝送する。
以下、第1実施形態に係るチェックアウトシステム1の動作を図2〜図4に基づいて説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
第1実施形態では、登録装置10のメインメモリ12又は補助記憶デバイス13は、図2に示す制御処理に関して記述した制御プログラムを記憶する。決済装置20のメインメモリ22又は補助記憶デバイス23は、図3及び図4に示す制御処理に関して記述した制御プログラムを記憶する。
図2は、登録装置10のCPU11による制御処理のフローチャートである。CPU11は、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。なお、CPU11は、図2に示す制御処理を開始するとき、変数F1をメインメモリ12に割り当てる。変数F1はフラグとして用いられる。変数F1の値が0のとき変数F1が表すフラグは倒れているものとし、変数F1の値が1のとき変数F1が表すフラグは立っているものとする。
図3及び図4は、決済装置20のCPU21による制御処理のフローチャートである。CPU21は、メインメモリ22又は補助記憶デバイス23に記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。なお、CPU21は、図3及び図4に示す制御処理を開始するとき、変数F2をメインメモリ22に割り当てる。変数F2はフラグとして用いられる。変数F2の値が0のとき変数F2が表すフラグは倒れているものとし、変数F2の値が1のとき変数F2が表すフラグは立っているものとする。
図2のAct1において登録装置10のCPU11は、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶された商品リストをリセットする。すなわち、CPU11は、商品リストに商品が記憶されていない状態にするようにメインメモリ12又は補助記憶デバイス13に対して指示する。
Act2においてCPU11は、変数F1が表すフラグを立っていない状態にするため、変数F1の値を0にする。
Act3においてCPU11は、図5に示すような登録画面SC1に対応した画像を生成する。そして、CPU11は、生成したこの画像を表示するように店員側タッチパネル15に対して指示する。この指示を受けて店員側タッチパネル15は、登録画面SC1を表示する。
図5は、登録画面SC1の一例を示す図である。登録画面SC1には、商品リストに登録済みの商品について、それぞれの商品名、単価、点数及び金額と、合計の金額などが表示される。また、登録画面SC1は、領収書ボタンB11及び小計ボタンB12を含む。領収書ボタンB11は、領収書を発行する場合に、買物客からの求めに応じて登録装置10の操作者が操作する。領収書ボタンB11には、「領収書が必要」のように、領収書の発行が必要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。領収書ボタンB11は、領収書を発行することを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。小計ボタンB12は、商品の登録を完了する場合に、登録装置10の操作者が操作する。
Act4においてCPU11は、図6に示すような客側画面SC2に対応した画像を生成する。そして、CPU11は、生成したこの画像を表示するように客側タッチパネル16に対して指示する。この指示を受けて客側タッチパネル16は、客側画面SC2を表示する。
図6は、客側画面SC2の一例を示す図である。客側画面SC2には、商品リストに登録済みの商品について、それぞれの商品名、点数及び金額などが表示される。また、客側画面SC2は、領収書ボタンB21を含む。領収書ボタンB21は、買物客が、領収書を発行してほしい場合に操作する。領収書ボタンB21には、「領収書が必要な場合タッチして下さい。」又は「領収書必要」のように、領収書の発行が必要な場合に押すためのボタンであることが分かるような文字列が表示される。領収書ボタンB21は、領収書を発行することを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。
Act5においてCPU11は、商品コードが読み込まれたか否かを確認する。すなわち、CPU11は、商品コードが入力されるのを待ち受ける。なお、商品コードは、以下に示すようにCPU11に入力される。登録装置10の操作者は、商品に付されたバーコードをスキャナー17に読み込ませる。これにより、当該バーコードに記録された商品コードがCPU11に入力される。また、店員側タッチパネル15には、バーコードが付されていない商品に関連付けられたボタンが表示される。登録装置10の操作者は、店員側タッチパネル15に表示された当該ボタンの中から商品リストに登録したい商品をタッチする。これにより、当該ボタンに関連付けられた商品の商品コードがCPU11に入力される。CPU11は、商品コードが入力されないならば、Act5においてNoと判定してAct6へと進む。
Act6においてCPU11は、領収書の発行を指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU11は、登録画面SC1に表示された領収書ボタンB11又は客側画面SC2に表示された領収書ボタンB21をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。したがって、Act6の処理を行うことで、CPU11を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、領収書を発行することの指示を入力する入力手段として機能する。CPU11は、領収書の発行を指示する操作が行われないならば、Act6においてNoと判定してAct7へと進む。
Act7においてCPU11は、商品の登録を完了するための操作が行われたか否かを確認する。すなわちCPU11は、登録画面SC1に表示された小計ボタンB12をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。なお、登録完了を指示する操作は、商品を1つ以上登録してから行うことを操作上のルールとしておく。商品が登録されていない状態での登録完了を指示する操作がなされた場合のCPU11の動作は、CPU11の制御プログラムの設計者により定められて良い。例えば、CPU11は、登録完了を指示する操作を無視する。あるいはCPU11は、商品が登録されていない状態では、登録完了を指示する操作自体ができないようにしても良い。CPU11は、登録完了を指示する操作が行われないならば、Act7においてNoと判定してAct5へと戻る。かくして、CPU11は、商品コードが入力されるか、領収書の発行を指示する操作が行われるか、登録完了を指示する操作が行われるまでAct5〜Act7を繰り返す。
店員は、決済対象の商品に付されたバーコードをスキャナー17により読み込んでいく。あるいは、店員側タッチパネル15に表示されたボタンの中から決済対象の商品を示すボタンをタッチする。
CPU11は、Act5〜Act7の待受状態にあるときに商品コードが入力されたならば、Act5においてYesと判定してAct8へと進む。
Act8においてCPU11は、Act5で読み込みを確認した商品コードを、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶された商品リストに追加する。CPU11は、Act8の処理の後Act5へと戻る。
買物客は、領収書が欲しい場合、店員にその旨を伝える。そして、買物客からの要望を受けた店員は、登録画面SC1に表示された領収書ボタンB11をタッチする。あるいは、買物客は、領収書が欲しい場合、客側画面SC2に表示された領収書ボタンB21をタッチする。
CPU11は、Act5〜Act7の待受状態にあるときに領収書の発行を指示する操作が行われたならば、Act6においてYesと判定してAct9へと進む。
Act9においてCPU11は、変数F1が表すフラグが倒れている場合に当該フラグを立て、当該フラグが立っている場合に当該フラグを倒すため、変数F1に(1−F1)の計算式で求められる値を代入する。なお、変数F1が表すフラグが立っている場合、領収書が発行されることを示す。
Act10においてCPU11は、領収書ボタンB11及び領収書ボタンB21の外見を変更する。すなわち、CPU11は、変数F1の値が1の場合には、領収書ボタンB11又は領収書ボタンB21が操作されたことが分かるように、あるいは領収書が発行されることが分かるように領収書ボタンB11及び領収書ボタンB21の外見を変更する。そして、CPU11は、変数F1の値が0の場合には、領収書ボタンB11及び領収書ボタンB21の外見を、図5又は図6に示すような外見に戻す。なお、変数F1の値が1の場合の店員側タッチパネル15又は客側タッチパネル16に表示された領収書ボタンの状態を選択状態、変数F1の値が0の場合の当該領収書ボタンの状態を非選択状態と称するものとする。CPU11は、領収書ボタンB11の外見を変更するために、選択状態又は非選択状態の領収書ボタンB11を含む登録画面に対応した画像を生成し、この画像を表示するように店員側タッチパネル15に対して指示する。この指示を受けて店員側タッチパネル15は、当該登録画面を表示する。さらに、CPU11は、領収書ボタンB21の外見を変更するために、選択状態又は非選択状態の領収書ボタンB21を含む客側画面に対応した画像を生成し、この画像を表示するように客側タッチパネル16に対して指示する。この指示を受けて客側タッチパネル16は、当該客側画面を表示する。
以上のように、領収書ボタンB11及び領収書ボタンB21は、操作されるたびに選択状態及び非選択状態の2つの状態が交互に切り替わる。
CPU11は、Act10の処理の後、Act5へと戻る。
店員は、一取引分の決済対象の商品の登録が完了したならば、商品の登録完了を指示する操作を行う。
CPU11は、Act5〜Act7の待受状態にあるときに登録完了を指示する操作が行われたならば、Act7においてYesと判定してAct11へと進む。
Act11においてCPU11は、決済情報を生成する。決済情報は、商品リストに登録された商品についての決済を決済装置20が行うために必要な情報を含む。
Act12においてCPU11は、図7に示すような小計画面SC3に対応した画像を生成する。そして、CPU11は、生成したこの画像を表示するように店員側タッチパネル15に対して指示する。この指示を受けて店員側タッチパネル15は、小計画面SC3を表示する。なお、客側タッチパネル16については、客側画面SC2の表示を継続する。
図7は、小計画面SC3の一例を示す図である。小計画面SC3には、商品リストに登録された商品の合計金額などが表示される。また、小計画面SC3は、領収書ボタンB31及び転送ボタンB32を含む。領収書ボタンB31は、図5の領収書ボタンB11と同様に、領収書を発行する場合に、買物客からの求めに応じて登録装置10の操作者が操作する。領収書ボタンB31には、図5の領収書ボタンB11と同様に、「領収書が必要」のように、領収書の発行が必要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。領収書ボタンB31は、領収書を発行することを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。なお、図7に示す小計画面SC3は、変数F1の値が0の場合の状態を示し、図7に示す領収書ボタンB31は非選択状態である。変数F1の値が1の場合には、領収書ボタンB31は、選択状態で表示される。転送ボタンB32は、決済情報を決済装置20に送信する場合に操作者が操作する。なお、図7中における会計機は、決済装置20のことを指す。
Act13においてCPU11は、領収書の発行を指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU11は、小計画面SC3に表示された領収書ボタンB31をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。したがって、Act13の処理を行うことで、CPU11を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、領収書を発行することの指示を入力する入力手段として機能する。CPU11は、領収書の発行を指示する操作が行われないならば、Act13においてNoと判定してAct14へと進む。
Act14においてCPU11は、決済情報を決済装置20に送信することを指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU11は、小計画面SC3に表示された転送ボタンB32をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。CPU11は、決済情報の送信を指示する操作が行われないならば、Act14においてNoと判定してAct13へと戻る。かくして、CPU11は、領収書ボタンが操作されるか、決済情報の送信を指示する操作が行われるまでAct13及びAct14を繰り返す。CPU11は、Act13及びAct14の待受状態にあるときに領収書ボタンが操作されたならば、Act13においてYesと判定してAct15へと進む。
Act15においてCPU11は、Act9と同様に変数F1に(1−F1)の計算式で求められる値を代入する。
Act16においてCPU11は、Act10と同様に領収書ボタンの外見を変更する。ただし、ここでCPU11が外見を変更する領収書ボタンは、領収書ボタンB21及び領収書ボタンB31である。CPU11は、Act16の処理の後、Act13へと戻る。
店員は、商品の登録完了を指示する操作を行った後、決済情報を決済装置20に送信するために、転送ボタンB32を操作する。
CPU11は、Act13及びAct14の待受状態にあるときに決済情報の送信を指示する操作が行われたならば、Act14においてYesと判定してAct17へと進む。
Act17においてCPU11は、Act11で生成した決済情報及び変数F1の値を決済装置20に送信するように通信インターフェース14に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース14は、当該決済情報及び変数F1の値を決済装置20に送信する。このときCPU11は、決済装置20が店舗に複数設置されている場合には、例えば、複数の決済装置20のうちの予め定められた決済装置20を、当該決済情報及び変数F1の値の送信先とする。送信された当該決済情報及び変数F1の値は、決済装置20の通信インターフェース24によって受信される。
一方、図3のAct21において決済装置20のCPU21は、通信インターフェース24によって決済情報及び変数F1の値が受信されるのを待ち受けている。CPU21は、決済情報及び変数F1の値が受信されたならば、Act21においてYesと判定してAct22へと進む。当該変数F1の値は、登録装置10に表示された領収書ボタンに対する操作に基づいて0又は1の値をとる。そして、当該変数F1は、値が1であるならば領収書を発行することを指示するものである。したがって、Act21の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、領収書を発行することの指示を入力する入力手段として機能する。
Act22においてCPU21は、変数F2に、Act21で受信を確認した変数F1の値を代入する。
Act23においてCPU21は、変数F2の値が0であるか否かを確認する。CPU21は、変数F2の値が0であるならば、Act23においてYesと判定してAct24へと進む。
Act24においてCPU21は、図8に示すような第1の会計画面SC4に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第1の会計画面SC4を表示する。
図8は、第1の会計画面SC4の一例を示す図である。第1の会計画面SC4は、領収書ボタンB41及び複数の選択ボタンB42を含む。領収書ボタンB41は、買物客が、領収書の発行を決済装置20に指示する場合に操作する。領収書ボタンB41には、「領収書必要」又は「領収書が必要な場合タッチして下さい」のように、領収書の発行が必要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。領収書ボタンB41は、領収書を発行することを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。複数の選択ボタンB42のそれぞれは、「現金」、「ポイント支払」、「クレジット」又は「プリカ」などの支払方法に対応している。複数の選択ボタンB42のそれぞれは、買物客が、対応した支払方法を選択する場合に操作する。なお、図8では選択ボタンB42の数は4個であるが、4個に限らず、選択可能な支払方法の数だけ選択ボタンB42が表示されて良い。
一方、CPU21は、変数F2の値が1であるならば、Act23においてNoと判定してAct25へと進む。
Act25においてCPU21は、図9に示すような第2の会計画面SC4−2に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第2の会計画面SC4−2を表示する。
図9は、第2の会計画面SC4−2の一例を示す図である。なお、図9において、図8と同様の要素については図8と同一の符号を付している。第2の会計画面SC4−2は、第1の会計画面SC4の領収書ボタンB41に代えて領収書ボタンB41−2を含む。領収書ボタンB41−2は、買物客が、領収書の発行の中止を決済装置20に指示する場合に操作する。領収書ボタンB41−2には、「領収書が発行されます」又は「領収書不要」のように、領収書が発行されること、又は領収書の発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。
Act26においてCPU21は、領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の会計画面SC4に表示された領収書ボタンB41又は第2の会計画面SC4−2に表示された領収書ボタンB41−2をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。前述のように、第1の会計画面SC4に表示された領収書ボタンB41は、オブジェクトである。したがって、Act26の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、領収書を発行することの指示を入力する入力手段として機能する。CPU21は、領収書の発行を指示する操作が行われないならば、Act26においてNoと判定してAct27へと進む。
Act27においてCPU21は、支払方法を選択する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の会計画面SC4又は第2の会計画面SC4−2に表示された複数の選択ボタンB42のいずれかをタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。CPU21は、支払方法を選択する操作が行われないならば、Act27においてNoと判定してAct26へと戻る。かくして、CPU21は、領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われるか、支払方法を選択する操作が行われるまでAct26及びAct27を繰り返す。CPU21は、Act27及びAct28の待受状態にあるときに領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われたならば、Act26においてYesと判定してAct28へと進む。
Act28においてCPU21は、変数F2に、(1−F2)の計算式で求められる値を代入する。
Act29においてCPU21は、領収書ボタンB41又は領収書ボタンB41−2の外見を変更する。すなわち、CPU21は、変数F2の値が1の場合には、領収書ボタンB41が操作されたことが分かるように、タッチパネル25に表示されている画面を図8に示す第1の会計画面SC4から図9に示す第2の会計画面SC4−2に変更する。このために、CPU21は、第2の会計画面SC4−2に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第2の会計画面SC4−2を表示する。そして、CPU11は、変数F2の値が0の場合には、領収書ボタンB41−2が操作されたことが分かるように、タッチパネル25に表示されている画面を第2の会計画面SC4−2から第1の会計画面SC4に変更する。このために、CPU21は、第1の会計画面SC4に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第1の会計画面SC4を表示する。
CPU21は、Act29の処理の後、Act26へと戻る。
買物客は、自身が望む支払方法に対応した選択ボタンB42をタッチする。
CPU21は、Act26及びAct27の待受状態にあるときに、支払方法を選択する操作が行われたならば、Act27においてYesと判定してAct30へと進む。なお、ここでは、「現金」に対応した選択ボタンB42が操作されたものとして、以降の説明を行う。
Act30においてCPU21は、変数F2の値が0であるか否かを確認する。CPU21は、変数F2の値が0であるならば、Act30においてYesと判定してAct31へと進む。
Act31においてCPU21は、図10に示すような第1の支払画面SC5に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第1の支払画面SC5を表示する。
図10は、第1の支払画面SC5の一例を示す図である。第1の支払画面SC5は、決済装置20が買物客に対して代金の支払いを求めるための画面である。第1の支払画面SC5は、領収書ボタンB51を含む。領収書ボタンB51は、図8の領収書ボタンB41と同様に、買物客が、領収書の発行を決済装置20に指示する場合に操作する。領収書ボタンB51には、図8の領収書ボタンB41と同様に、「領収書必要」又は「領収書が必要な場合タッチして下さい」のように、領収書の発行が必要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。領収書ボタンB51がタッチパネル25上で表示される位置は、図8に示す領収書ボタンB41がタッチパネル25上で表示される位置と同じである。領収書ボタンB51は、領収書を発行することを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。なお、図10に示す第1の支払画面SC5は、Act27において「現金」が選択された場合の例である。Act27において現金以外の支払方法が選択された場合には、当該支払方法に応じた支払画面がタッチパネル25に表示される。なお、その場合であっても、当該支払画面には領収書ボタンB51と同様の領収書ボタンが表示される。
一方、CPU21は、変数F2の値が1であるならば、Act30においてNoと判定してAct32へと進む。
Act32においてCPU21は、図11に示すような第2の支払画面SC5−2に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第2の支払画面SC5−2を表示する。
図11は、第2の支払画面SC5−2の一例を示す図である。なお、図11において、図10と同様の要素については図10と同一の符号を付している。第2の支払画面SC5−2は、第1の支払画面SC5の領収書ボタンB51に代えて領収書ボタンB51−2を含む。領収書ボタンB51−2は、図9の領収書ボタンB41−2と同様に、買物客が、領収書の発行の中止を決済装置20に指示する場合に操作する。領収書ボタンB51−2には、図9の領収書ボタンB41−2と同様に、「領収書が発行されます」又は「領収書不要」のように、領収書が発行されること、又は領収書の発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。
Act33においてCPU21は、領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の支払画面SC5に表示された領収書ボタンB51又は第2の支払画面SC5−2に表示された領収書ボタンB51−2をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。前述のように、第1の支払画面SC5に表示された領収書ボタンB51は、オブジェクトである。したがって、Act33の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、領収書を発行することの指示を入力する入力手段として機能する。CPU21は、領収書の発行を指示する操作が行われないならば、Act33においてNoと判定してAct34へと進む。
Act34においてCPU21は、買物客によって支払われた金額(支払金額)が、商品リストに登録された商品の合計金額以上であるか否かを確認する。CPU21は、支払金額が合計金額よりも小さいならば、Act34においてNoと判定してAct33へと戻る。かくして、CPU21は、領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われるか、支払金額が合計金額以上となるまでAct33及びAct34を繰り返す。CPU21は、Act33及びAct34の待受状態にあるときに領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われたならば、Act33においてYesと判定してAct35へと進む。
Act35においてCPU21は、Act28と同様に、変数F2に、(1−F2)の計算式で求められる値を代入する。
Act36においてCPU21は、領収書ボタンB51又は領収書ボタンB51−2の外見を変更する。すなわち、CPU21は、変数F2の値が1の場合には、領収書ボタンB51が操作されたことが分かるように、タッチパネル25に表示されている画面を図10に示す第1の支払画面SC5から図11に示す第2の支払画面SC5−2に変更する。このために、CPU21は、第2の支払画面SC5−2に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第2の支払画面SC5−2を表示する。そして、CPU11は、変数F2の値が0の場合には、領収書ボタンB51−2が操作されたことが分かるように、タッチパネル25に表示されている画面を第2の支払画面SC5−2から第1の支払画面SC5に変更する。このために、CPU21は、第1の支払画面SC5に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第1の支払画面SC5を表示する。CPU21は、Act36の処理の後Act33へと戻る。
買物客は、第1の支払画面SC5又は第2の支払画面SC5−2に表示された合計金額以上の金額の現金を決済装置20に投入することで支払を行う。なお、買物客は、Act27で支払方法として現金以外を選択していた場合には、当該選択した支払方法を用いて支払いを行う。各支払方法を用いた場合の支払いの流れについては周知の方法を用いることができるので説明を省略する。
CPU21は、Act33及びAct34の待受状態にあるときに支払金額が合計金額以上となったならば、Act34においてYesと判定して図4のAct37へと進む。
Act37においてCPU21は、変数F2の値が0であるか否かを確認する。CPU21は、変数F2の値が0であるならば、Act37においてYesと判定してAct38へと進む。
Act38においてCPU21は、図12に示すような第1の精算画面SC6に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第1の精算画面SC6を表示する。
図12は、第1の精算画面SC6の一例を示す図である。第1の精算画面SC6は、買物客に対して、決済を完了して良いか確認させるための画面である。第1の精算画面SC6は、領収書ボタンB61及び精算ボタンB62を含む。領収書ボタンB61は、図8の領収書ボタンB41及び図10の領収書ボタンB51と同様に、買物客が、領収書の発行を決済装置20に指示する場合に操作する。また、領収書ボタンB61がタッチパネル25上で表示される位置は、図8の領収書ボタンB41及び図10の領収書ボタンB51がタッチパネル25上で表示される位置と同じである。領収書ボタンB61は、領収書を発行することを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。精算ボタンB62は、買物客が、決済の完了を決済装置20に指示する場合に操作する。精算ボタンB62には、例えば「精算」のように精算を行うこと、すなわち決済を完了することを示す文字列が表示される。あるいは、精算ボタンB62には、「決済完了」のように決済を完了することを示す文字列が表示されても良い。精算ボタンB62は、領収書を発行することを示さない第2のボタンの一例である。なお、図12に示す第1の精算画面SC6は、図10に示す第1の支払画面SC5と同様に、Act27において「現金」が選択された場合のものである。
一方、CPU21は、変数F2の値が1であるならば、Act37においてNoと判定してAct39へと進む。
Act39においてCPU21は、図13に示すような第2の精算画面SC6−2に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第2の精算画面SC6−2を表示する。
図13は、第2の精算画面SC6−2の一例を示す図である。なお、図13において、図12と同様の要素については図12と同一の符号を付している。第2の精算画面SC6−2は、第1の精算画面SC6の領収書ボタンB61に代えて領収書ボタンB61−2を含む。領収書ボタンB61−2は、図9の領収書ボタンB41−2及び図11の領収書ボタンB51−2と同様に、買物客が、領収書の発行の中止を決済装置20に指示する場合に操作する。領収書ボタンB61−2には、「領収書が発行されます」又は「領収書不要」のように、領収書が発行されること、又は領収書の発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。これは、図9の領収書ボタンB41−2及び図11の領収書ボタンB51−2と同様である。また、第2の精算画面SC6−2は、第1の精算画面SC6の精算ボタンB62に代えて精算ボタンB62−2を含む。精算ボタンB62−2は、精算ボタンB62と同様に、買物客が、決済の完了を決済装置20に指示する場合に操作する。精算ボタンB62−2には、「領収書発行」のように領収書が発行されることを示す文字列が表示される。また、精算ボタンB62−2には、領収書が発行されることを示す文字列に加えて決済を完了することを示す文字列も表示されていても良い。精算ボタンB62−2は、領収書を発行することを示す第1のボタンの一例である。
以上のように、タッチパネル25には、変数F2の値が1の場合には第1のボタンが表示され、変数F2の値が0の場合には第2のボタンが表示される。したがって、Act37〜Acy39の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、領収書を発行することを示す第1のボタン又は領収書を発行することを示さない第2のボタンを表示させる表示制御手段として機能する。また、変数F2の値は、登録装置が図2のAct17において送信した変数F1の値に基づく。したがって、Act17の処理を行うことで、CPU11を中枢とするコンピューターは、表示制御手段として機能する。
図4のAct40においてCPU21は、領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の精算画面SC6に表示された領収書ボタンB61又は第2の精算画面SC6−2に表示された領収書ボタンB61−2をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。前述のように、第1の精算画面SC6に表示された領収書ボタンB61は、オブジェクトである。したがって、Act40の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、領収書を発行することの指示を入力する入力手段として機能する。CPU21は、領収書の発行を指示する操作が行われないならば、Act40においてNoと判定してAct41へと進む。
Act41においてCPU21は、決済の完了を指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の精算画面SC6に表示された精算ボタンB62又は第2の精算画面SC6−2に表示された精算ボタンB62−2をタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。CPU21は、決済の完了を指示する操作が行われないならば、Act41においてNoと判定してAct40へと戻る。かくして、CPU21は、領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われるか、決済の完了を指示する操作が行われるまでAct40及びAct41を繰り返す。CPU21は、Act40及びAct41の待受状態にあるときに領収書の発行又は領収書の発行の中止を指示する操作が行われたならば、Act40においてYesと判定してAct42へと進む。
Act42においてCPU21は、Act28と同様に、変数F2に、(1−F2)の計算式で求められる値を代入する。
Act43においてCPU21は、領収書ボタンB61及び精算ボタンB62、又は領収書ボタンB61−2及び精算ボタンB62−2の外見を変更する。すなわち、CPU21は、変数F2の値が1の場合には、領収書ボタンB61が操作されたことが分かるように、また、領収書が発行されることが分かるようにする。つまり、CPU21は、タッチパネル25に表示されている画面を図12に示す第1の精算画面SC6から図13に示す第2の精算画面SC6−2に変更する。このために、CPU21は、第2の精算画面SC6−2に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第2の精算画面SC6−2を表示する。そして、CPU11は、変数F2の値が0の場合には、領収書ボタンB61−2が操作されたことが分かるように、タッチパネル25に表示されている画面を第2の精算画面SC6−2から第1の精算画面SC6に変更する。このために、CPU21は、第1の精算画面SC6に対応した画像を生成する。そして、CPU21は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル25に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル25は、第1の精算画面SC6を表示する。以上のように、タッチパネル25には、変数F2の値が1の場合には第1のボタンが表示され、変数F2の値が0の場合には第2のボタンが表示される。したがって、Act43の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、領収書を発行することを示す第1のボタン又は領収書を発行することを示さない第2のボタンを表示させる表示制御手段として機能する。CPU21は、Act43の処理の後Act40へと戻る。
CPU21は、Act40及びAct41の待受状態にあるときに決済の完了を指示する操作が行われたならば、Act41においてYesと判定してAct44へと進む。
Act44においてCPU21は、決済処理を行う。決済処理については、周知の方法を用いることができるので説明を省略する。以上のように、Act44の処理は、第2のボタンである精算ボタンB62又は第1のボタンである精算ボタンB62−2が操作されたことに応じて行われる。したがって、Act44の処理を行うことで、第1のボタン又は第2のボタンが操作されたことに応じて、取引についての決済を行う決済手段として機能する。
Act45においてCPU21は、変数F2の値が1であるか否かを確認する。CPU21は、変数F2の値が1であるならば、Act45においてYesと判定してAct46へと進む。
Act46においてCPU21は、領収書を発行するようプリンター26に対して指示する。この指示を受けてプリンター26は、領収書を発行する。したがって、Act46の処理を行うことでCPU21を中枢とするコンピューターは、プリンター26と協働して、領収書を発行する発行手段として動作する。また以上のように、CPU21は、第1のボタンである精算ボタンB62−2が操作された場合には領収書を発行するようにプリンター26に対して指示する。そして、CPU21は、第2のボタンである精算ボタンB62が操作された場合にはプリンター26に対して領収書を発行する指示を行わない。したがって、Act45及びAct46の処理を行うことでCPU21を中枢とするコンピューターは、発行手段を制御する発行制御手段として機能する。
CPU21は、Act46の処理の後、図3のAct21へと戻る。
Act47においてCPU21は、レシートを発行するようプリンター26に対して指示する。この指示を受けてプリンター26は、レシートを発行する。
CPU21は、Act47の処理の後、図3のAct21へと戻る。
第1実施形態のチェックアウトシステム1によれば、決済装置20は、登録装置10に表示された領収書ボタン又は決済装置20に表示された領収書ボタンが操作されることによって、決済が完了する以前に領収書を発行することが指示されている場合、精算ボタンB62−2を表示する。そして、決済装置は、精算ボタンB62−2が操作されたならば、決済を行い、且つ領収書を発行する。一方、決済装置20は、決済が完了する以前に領収書を発行することが指示されていない場合、精算ボタンB62を表示する。そして、決済装置は、精算ボタンB62が操作されたならば、決済を行うが領収書は発行しない。すなわち、領収書を発行することが指示されている場合、精算ボタンの機能及び表示内容が変更される。これにより、買い物客は、複数種類の精算ボタンが一度に表示される場合に比べて、精算ボタンの操作に迷いにくい。また、領収書が不要な買物客は、領収書ボタンの操作に関知することなく決済を完了させればよく、領収書ボタンの操作に迷うことはない。
また、第1実施形態のチェックアウトシステム1によれば、登録装置10は、領収書ボタンを表示する。したがって、商品の登録中に、買物客は、当該領収書ボタンを操作することで、領収書の発行を決済装置20に指示することができる。また、店員は、商品の登録中に、買物客の求めに応じて当該領収書ボタンを操作することで、領収書の発行を決済装置20に指示することができる。
また、第1実施形態のチェックアウトシステム1によれば、決済装置20は、領収書ボタンを表示する。したがって、買物客は、決済の完了までの間、決済装置20に表示されたボタンを操作することで、領収書の発行を決済装置20に指示することができる。
また、第1実施形態のチェックアウトシステム1によれば、登録装置10及び決済装置20は、いずれも領収書ボタンを表示する。したがって、買物客は、登録装置10に表示された領収書ボタン又は決済装置20に表示された領収書ボタンを操作することで、商品の登録から決済の完了まで、領収書ボタンが表示されている間は任意のタイミングで領収書の発行を決済装置20に指示することができる。
また、第1実施形態のチェックアウトシステム1によれば、登録装置10が表示する領収書ボタンB21は、買物客に操作される。また、決済装置20が表示する領収書ボタンB41、領収書ボタンB51及び領収書ボタンB61は、買物客に操作される。買物客は、これらの領収書ボタンを操作すれば、店員に領収書の発行を求めること無く、決済の完了の指示よりも前に領収書の発行を決済装置20に指示することができる。
また、第1実施形態のチェックアウトシステム1によれば、登録装置10が表示する領収書ボタンB11及び領収書ボタンB31は、店員に操作される。なお、領収書ボタンB21を操作すればよいことを知らない買物客や、領収書ボタンB21の操作を煩わしく思う買物客が、店員に対して領収書の発行を口頭で要求することも考えられる。このような場合には、店員が領収書ボタンB11又は領収書ボタンB31を操作することにより、領収書の発行を決済装置20に指示することができる。
また、第1実施形態のチェックアウトシステム1によれば、登録装置10は、領収書ボタンB11及び領収書ボタンB31を、店員に操作される店員側タッチパネル15に表示する。そして、登録装置10は、領収書ボタンB21を、買物客に操作される客側タッチパネル16に表示する。領収書ボタンB11又は領収書ボタンB31が店員などによって操作された場合、領収書ボタンB11又は領収書ボタンB31の外見が変更される。このとき、領収書ボタンB11又は領収書ボタンB31だけでなく、領収書ボタンB21も外見が変更される。反対に、領収書ボタンB21が買物客などによって操作された場合、領収書ボタンB21の外見が変更される。このとき、領収書ボタンB21だけでなく領収書ボタンB11又は領収書ボタンB31の外見も変更される。したがって、店員は、買物客によって領収書ボタンB21が操作されたことが、店員側タッチパネル15に表示された領収書ボタンB11又は領収書ボタンB31の外見によって分かる。また、買物客は、店員によって領収書ボタンB11又は領収書ボタンB31が操作されたことが、客側タッチパネル16に表示された領収書ボタンB21の外見によって分かる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係るチェックアウトシステム1の要部回路構成は、第1実施形態に係るチェックアウトシステム1と同様であるので説明を省略する。
第2実施形態では、登録装置10のメインメモリ12又は補助記憶デバイス13は、第1実施形態と同様に図2に示す制御処理に関して記述した制御プログラムを記憶する。そして、決済装置20のメインメモリ22又は補助記憶デバイス23は、第1実施形態と同様に図3及び図4に示す制御処理に関して記述した制御プログラムを記憶する。
以下、第2実施形態に係るチェックアウトシステム1の動作を図2〜図4に基づいて説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
以下の第2実施形態の説明では、主に、第1実施形態と異なる部分について説明する。
CPU11は、第2実施形態では、Act3においては第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU11は、第2実施形態では、領収書ボタンB11に代えてレシートボタンを表示する。当該レシートボタンは、レシートを発行しない場合に、買物客からの求めに応じて登録装置10の操作者が操作する。当該レシートボタンには、「レシートが不要」のように、レシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。当該レシートボタンは、レシートを発行しないことを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。
CPU11は、第2実施形態では、Act4において第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU11は、第2実施形態では、領収書ボタンB21に代えてレシートボタンを表示する。当該レシートボタンは、買物客が、レシートを発行してほしくない場合に操作する。当該レシートボタンには、「レシートが不要な場合タッチして下さい」又は「レシート不要」のように、レシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることが分かるような文字列が表示される。当該レシートボタンは、レシートを発行しないことを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。
CPU11は、第2実施形態では、Act6において、レシートを発行しないことを指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU11は、登録画面SC1に表示されたレシートボタン又は客側画面SC2に表示されたレシートボタンをタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。したがって、第2実施形態のAct6の処理を行うことで、CPU11を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、レシートを発行しないことの指示を入力する。
CPU11は、第2実施形態では、Act10において、領収書ボタンB11及び領収書ボタンB21に代えて表示されたレシートボタンの外見を変更する。すなわち、CPU11は、変数F1の値が1の場合には、当該レシートボタンが操作されたことが分かるように、あるいはレシートが発行されないことが分かるように当該レシートボタンの外見を変更する。そして、CPU11は、変数F1の値が0の場合には、当該レシートボタンの外見を元に戻す。なお、変数F1の値が1の場合の店員側タッチパネル15又は客側タッチパネル16に表示されたレシートボタンの状態を選択状態、変数F1の値が0の場合の当該レシートボタンの状態を非選択状態と称するものとする。
CPU11は、第2実施形態では、Act12においては第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU11は、第2実施形態では、領収書ボタンB31に代えてレシートボタンを表示する。当該レシートボタンは、領収書ボタンB11に代えて表示されるレシートボタンと同様に、「レシートが不要」のように、レシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。当該レシートボタンは、レシートを発行しないことを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。
CPU11は、第2実施形態では、Act13において、レシートを発行しないことを指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU11は、小計画面SC3に表示されたレシートボタンをタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。したがって、第2実施形態のAct13の処理を行うことで、CPU11を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、レシートを発行しないことの指示を入力する。
CPU11は、第2実施形態では、Act16において、第2実施形態のAct10と同様にレシートボタンの外見を変更する。ただし、ここでCPU11が外見を変更するレシートボタンは、領収書ボタンB21に代えて表示されるレシートボタン及び領収書ボタンB31に代えて表示されるレシートボタンである。
一方、決済装置20のCPU21は、第2実施形態では、Act24において第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU21は、第2実施形態では、領収書ボタンB41に代えて第1のレシートボタンを表示する。当該第1のレシートボタンは、買物客が、レシートを発行しないことを決済装置20に指示する場合に操作する。当該第1のレシートボタンには、「レシートが不要な場合タッチして下さい」又は「レシート不要」のように、レシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。当該第1のレシートボタンは、レシートを発行しないことを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。
CPU21は、第2実施形態では、Act25において第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU21は、第2実施形態では、領収書ボタンB41−2に代えて第2のレシートボタンを表示する。当該第2のレシートボタンは、買物客が、レシートを発行することを決済装置20に指示する場合に操作する。当該第2のレシートボタンには、「レシートが必要な場合タッチして下さい」又は「レシート必要」のように、レシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。あるいは、当該第2のレシートボタンには、「レシートは発行されません」のようにレシートが発行されないことを示す文字列が表示される。
CPU21は、第2実施形態では、Act26において、レシートを発行しないこと又はレシートを発行することを指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の会計画面SC4に表示された第1のレシートボタン又は第2の会計画面SC4−2に表示された第2のレシートボタンをタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。前述のように、当該第1のレシートボタンは、オブジェクトである。したがって、第2実施形態のAct26の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、レシートを発行しないことの指示を入力する。
CPU21は、第2実施形態では、Act29において、領収書ボタンB41に代えて表示される第1のレシートボタン又は領収書ボタンB41−2に代えて表示される第2のレシートボタンの外見を変更する。すなわち、CPU21は、変数F2の値が1の場合には、当該第1のレシートボタンが操作されたことが分かるように、あるいはレシートが発行されないことが分かるようにする。つまり、CPU21は、タッチパネル25に表示されている画面を第1の会計画面SC4から第2の会計画面SC4−2に変更する。そして、CPU11は、変数F2の値が0の場合には、第2のレシートボタンが操作されたことが分かるように、タッチパネル25に表示されている画面を第2の会計画面SC4−2から第1の会計画面SC4に変更する。
CPU21は、第2実施形態では、Act31において第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU21は、第2実施形態では、領収書ボタンB51に代えて第1のレシートボタンを表示する。当該第1のレシートボタンは、領収書ボタンB41に代えて表示される第1のレシートボタンと同様に、買物客が、レシートを発行しないことを決済装置20に指示する場合に操作する。当該第1のレシートボタンには、「レシートが不要な場合タッチして下さい」又は「レシート不要」のようにレシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。これは、領収書ボタンB41に代えて表示される第1のレシートボタンと同様である。当該第1のレシートボタンは、レシートを発行しないことを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。
CPU21は、第2実施形態では、Act32において第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU21は、第2実施形態では、領収書ボタンB51−2に代えて第2のレシートボタンを表示する。当該第2のレシートボタンは、領収書ボタンB41−2に代えて表示される第2のレシートボタンと同様に、買物客が、レシートを発行することを決済装置20に指示する場合に操作する。当該第2のレシートボタンには、「レシートが必要な場合タッチして下さい」又は「レシート必要」のように、レシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。これは、領収書ボタンB41に代えて表示される第2のレシートボタンと同様である。あるいは、当該第2のレシートボタンには、「レシートは発行されません」のようにレシートが発行されないことを示す文字列が表示される。
CPU21は、第2実施形態では、Act33において、レシートを発行しないこと又はレシートを発行することを指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の支払画面SC5に表示された第1のレシートボタン又は第2の支払画面SC5−2に表示された第2のレシートボタンをタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。前述のように、当該第1のレシートボタンは、オブジェクトである。したがって、第2実施形態のAct33の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、レシートを発行しないことの指示を入力する。
CPU21は、第2実施形態では、Act36において、第2実施形態のAct29と同様にして、領収書ボタンB51に代えて表示される第1のレシートボタン又は領収書ボタンB51−2に代えて表示される第2のレシートボタンの外見を変更する。
CPU21は、第2実施形態では、Act38において第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU21は、第2実施形態では、領収書ボタンB61に代えて第1のレシートボタンを表示する。当該第1のレシートボタンは、領収書ボタンB41に代えて表示される第1のレシートボタン及び領収書ボタンB51に代えて表示される第1のレシートボタンと同様に、買物客が、レシートを発行しないことを決済装置20に指示する場合に操作する。当該第1のレシートボタンは、レシートを発行しないことを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。なお、第2実施形態では、精算ボタンB62−2には、「レシート発行」のようにレシートが発行されることを示す文字列が表示されても良い。
CPU21は、第2実施形態では、Act39において第1実施形態と同様の処理を行う。ただし、CPU21は、第2実施形態では、領収書ボタンB61−2に代えて第2のレシートボタンを表示する。当該第2のレシートボタンは、領収書ボタンB41−2に代えて表示される第2のレシートボタン及び領収書ボタンB51−2に代えて表示される第2のレシートボタンと同様に、買物客が、レシートを発行することを決済装置20に指示する場合に操作する。当該第2のレシートボタンには、「レシートが必要な場合タッチして下さい」又は「レシート必要」のように、レシートの発行が不要な場合に押すためのボタンであることがわかるような文字列が表示される。あるいは、当該第2のレシートボタンには、「レシートは発行されません」のようにレシートが発行されないことを示す文字列が表示される。これは、領収書ボタンB41及び領収書ボタンB51−2に代えて表示される第2のレシートボタンと同様である。さらに、第2実施形態では、精算ボタンB62−2には、「レシートは発行されません」のようにレシートが発行されないことを示す文字列が表示される。あるいは、第2実施形態では、精算ボタンB62−2には、決済を完了することを示す文字列が表示されても良い。
CPU21は、第2実施形態では、Act40において、レシートを発行しないこと又はレシートを発行することを指示する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU21は、第1の精算画面SC6に表示された第1のレシートボタン又は第2の精算画面SC6−2に表示された第2のレシートボタンをタッチするなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。前述のように、当該第1のレシートボタンは、オブジェクトである。したがって、第2実施形態のAct40の処理を行うことで、CPU21を中枢とするコンピューターは、オブジェクトへの操作に基づき、レシートを発行しないことの指示を入力する。
CPU21は、第2実施形態では、Act43において、第2実施形態のAct29と同様にして、領収書ボタンB61に代えて表示される第1のレシートボタン及び精算ボタンB62、又は領収書ボタンB61−2に代えて表示される第2のレシートボタン及び精算ボタンB62−2の外見を変更する。
CPU21は、第2実施形態では、Act46の処理を行わない。
CPU21は、第2実施形態では、Act47において、レシートを発行するようプリンター26に対して指示する。この指示を受けてプリンター26は、レシートを発行する。レシートは、例えば、決済が行われた日時、授受された商品の明細又は決済された金額などの決済に係る内容を含む。以上より、第2実施形態のAct47の処理を行うことでCPU21を中枢とするコンピューターは、プリンター26と協働して、レシートを発行する。また、以上のように、CPU21は、レシートボタンが操作されたことによって変数F2の値が1である場合にはプリンター26に対してレシートを発行する指示を行わず、変数F2の値が0である場合にはプリンター26に対してレシートを発行するよう指示する。変数F2は、決済が完了したとき、その決済完了以前にレシートを発行しないことが指示されたことにより変数F2の値が1となっており、また決済完了以前にレシートを発行しないことが指示されていないことにより変数F2の値が0となっている。つまり、CPU21は、決済完了以前にレシートを発行しないことが指示されているならばレシートを発行せず、また決済完了以前にレシートを発行しないことが指示されていないならばレシートを発行するようにプリンター26を制御する。
第2実施形態のチェックアウトシステム1によれば、決済装置20は、登録装置10に表示されたレシートボタン又は決済装置20に表示された第1のレシートボタンが操作されることによって、決済が完了する以前にレシートを発行しないことが指示されている場合、レシートを発行しない。一方、決済装置20は、決済が完了する以前にレシートを発行しないことが指示されていない場合、決済の完了に伴ってレシートを発行する。したがって、レシートが不要でない買物客は、第1及び第2のレシートボタンの操作に関知することなく決済を完了させればよく、第1及び第2のレシートボタンの操作に迷うことは無い。
また、第2実施形態のチェックアウトシステム1によれば、登録装置10は、第1のレシートボタンを表示する。したがって、商品の登録中であっても、買物客は、当該第1のレシートボタンを操作することで、レシートを発行しないことを決済装置20に指示することができる。また、店員は、商品の登録中であっても、買物客の求めに応じて当該第1のレシートボタンを操作することで、レシートを発行しないことを決済装置20に指示することができる。
上記の第1実施形態及び第2実施形態は以下のような変形も可能である。
第1実施形態及び第2実施形態のチェックアウトシステム1は、登録装置10及び決済装置20を含むセミセルフ方式のチェックアウトシステムである。しかしながら、チェックアウトシステム1に代えて、登録装置と決済装置が一体となった、買物客が操作者として操作するセルフ方式のチェックアウトシステムとして実施することもできる。
第1実施形態及び第2実施形態では、登録装置10及び決済装置20の両方に領収書ボタン、又はレシートボタン若しくは第1及び第2のレシートボタンが表示された。しかしながら、登録装置10又は決済装置20の一方にのみ領収書ボタン、又はレシートボタン若しくは第1及び第2のレシートボタンが表示されても良い。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、登録装置10の店員側タッチパネル15及び客側タッチパネル16に領収書ボタン又はレシートボタンが表示された。しかしながら、店員側タッチパネル15又は客側タッチパネル16の一方にのみ領収書ボタン又はレシートボタンが表示されても良い。
第1実施形態において、決済装置20は、領収書を発行する場合、領収書に加えてレシートも発行しても良い。この場合において、決済装置20は、レシートと領収書とを同一の紙に印刷しても良い。
第1実施形態では領収書を発行することを指示するボタン、第2実施形態ではレシートを発行しないことを指示するボタンについて説明した。しかしながら、領収書及びレシート以外の書類を発行すること又は発行しないことについても適用することができる。当該書類は例えば、予め定められた特定の条件を満たす買物をした買物客に対して発行するクーポン券、割引券、くじ引き券、引換券などである。この場合、これらの券を発行すること、あるいは発行しないことを指示するボタンが、領収書ボタン又は第1のレシートボタンに代えて表示される。そして、精算ボタンには、これらの券を発行すること又は発行しないことを示す文字列が表示される。なお、これらの券を発行することを指示するボタンが操作された場合であっても、前記特定の条件が満たされていない場合には、決済装置20はこれらの券を発行しない。
領収書ボタン又は第1のレシートボタンは、物理ボタンなどのハードウェア要素であっても良い。この場合、当該ハードウェア要素は、領収書を発行すること又はレシートを発行しないことを指示するために操作者が操作するためのオブジェクトの一例である。また、第2のレシートボタンについても、物理ボタンなどのハードウェア要素であっても良い。
第1実施形態において、領収書ボタンB41、領収書ボタンB51及び領収書ボタンB61が表示されるタッチパネル上の位置は、それぞれ異なる位置であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]取引の内容を登録する登録装置と、前記取引についての決済者が操作するための決済装置とを具備するチェックアウトシステムであって、前記決済装置に備えられ、領収書を発行する発行手段と、前記登録装置及び前記決済装置の少なくとも一方に備えられ、操作者によるオブジェクトへの操作に基づき、前記領収書を発行することの指示を入力する入力手段と、前記登録装置及び前記決済装置の少なくとも一方に備えられ、前記入力手段により、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力された場合には領収書を発行することを示す第1のボタンを表示させ、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力されない場合には領収書を発行することを示さない第2のボタンを表示させる表示制御手段と、前記決済装置に備えられ、前記第1のボタン又は前記第2のボタンが操作されたことに応じて前記取引についての決済を行う決済手段と、前記決済装置に備えられ、前記第1のボタンが操作された場合には前記決済手段によって行われた決済についての前記領収書を発行し、前記第2のボタンが操作された場合には前記領収書を発行しないように前記発行手段を制御する発行制御手段と、を具備するチェックアウトシステム。
[2]前記オブジェクトは、前記登録装置の店員側表示デバイス、及び前記登録装置の客側表示デバイスの少なくとも一方に表示される、付記[1]に記載のチェックアウトシステム。
[3]取引の内容を登録する登録装置とともにチェックアウトシステムを構成し、領収書を発行する発行手段と、操作者によるオブジェクトへの操作に基づき、前記領収書を発行することの指示を入力する入力手段と、前記入力手段により、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力された場合には領収書を発行することを示す第1のボタンを表示させ、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力されない場合には領収書を発行することを示さない第2のボタンを表示させる表示制御手段と、前記第1のボタン又は前記第2のボタンが操作されたことに応じて前記取引についての決済を行う決済手段と、前記第1のボタンが操作された場合には前記決済手段によって行われた決済についての前記領収書を発行し、前記第2のボタンが操作された場合には前記領収書を発行しないように前記発行手段を制御する発行制御手段と、を具備する、前記取引についての決済者が操作するための決済装置。
[4]取引の内容を登録する登録装置であって、領収書を発行する発行手段と、第1のボタン又は第2のボタンが操作されたことに応じて前記取引についての決済を行う決済手段と、前記第1のボタンが操作された場合には前記決済手段によって行われた決済についての前記領収書を発行し、前記第2のボタンが操作された場合には前記領収書を発行しないように前記発行手段を制御する発行制御手段と、を具備する、取引についての決済者が操作するための決済装置とともにチェックアウトシステムを構成し、操作者によるオブジェクトへの操作に基づき、前記領収書を発行することの指示を入力する入力手段と、前記入力手段により、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力された場合には領収書を発行することを示す第1のボタンを表示させ、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力されない場合には領収書を発行することを示さない第2のボタンを表示させる表示制御手段と、を具備する登録装置。
[5]取引の内容を登録する登録装置とともにチェックアウトシステムを構成し、前記取引についての決済者が操作するための、領収書を発行する発行手段を備えた決済装置が備えるコンピューターを、操作者によるオブジェクトへの操作に基づき、前記領収書を発行することの指示を入力する入力手段と、前記入力手段により、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力された場合には領収書を発行することを示す第1のボタンを表示させ、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力されない場合には領収書を発行することを示さない第2のボタンを表示させる表示制御手段と、前記第1のボタン又は前記第2のボタンが操作されたことに応じて前記取引についての決済を行う決済手段と、前記第1のボタンが操作された場合には前記決済手段によって行われた決済についての前記領収書を発行し、前記第2のボタンが操作された場合には前記領収書を発行しないように前記発行手段を制御する発行制御手段と、して機能させるためのプログラム。
[6]取引の内容を登録する登録装置が備えるコンピューターを、領収書を発行する発行手段と、第1のボタン又は第2のボタンが操作されたことに応じて前記取引についての決済を行う決済手段と、前記第1のボタンが操作された場合には前記決済手段によって行われた決済についての前記領収書を発行し、前記第2のボタンが操作された場合には前記領収書を発行しないように前記発行手段を制御する発行制御手段と、を具備する、取引についての決済者が操作するための決済装置とともにチェックアウトシステムを構成し、操作者によるオブジェクトへの操作に基づき、前記領収書を発行することの指示を入力する入力手段と、前記入力手段により、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力された場合には領収書を発行することを示す第1のボタンを表示させ、前記取引についての決済が完了する以前に前記指示が入力されない場合には領収書を発行することを示さない第2のボタンを表示させる表示制御手段と、して機能させるためのプログラム。