JP6978287B2 - めっき材 - Google Patents
めっき材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6978287B2 JP6978287B2 JP2017220575A JP2017220575A JP6978287B2 JP 6978287 B2 JP6978287 B2 JP 6978287B2 JP 2017220575 A JP2017220575 A JP 2017220575A JP 2017220575 A JP2017220575 A JP 2017220575A JP 6978287 B2 JP6978287 B2 JP 6978287B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating layer
- plating
- layer
- base material
- plated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Description
まず、50mm×10mm×0.25mmの大きさのCu−Ni−Sn−P合金からなる平板状の導体基材(1.0質量%のNiと0.9質量%のSnと0.05質量%のPを含み、残部がCuである銅合金の基材)(DOWAメタルテック株式会社製のNB−109EH)を用意した。
実施例1と同様の方法により、Agめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の長手方向の他端から30mmまでの領域の全面(両主面のAgめっき層上および基材の露出面と、両側面と端面)にテープを貼り付けてマスキングした後、Agめっき済の基材を100g/Lの硫酸に浸漬して酸洗した後に水洗した。
実施例1と同様の前処理済の基材を用意し、基材の一方の主面の長手方向の一端から30mmまでの領域にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面と側面と端面の全面にテープを貼り付けてマスキングした。
実施例2と同様の方法により、Snめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の全面(一方の主面のAgめっき層上とSnめっき層上と基材の露出面)と側面と端面にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面の長手方向の一端から30mmまでの領域(他方の主面のSnめっき層上と基材の露出面の一部の領域)にテープを貼り付けてマスキングした後、Snめっき済の基材を100g/Lの硫酸に浸漬して酸洗した後に水洗した。
実施例3と同様の方法により、Agめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の長手方向の他端から30mmまでの領域(一方の主面のAgめっき層上と基材の露出面の一部の領域)にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面と側面と端面の全面にテープを貼り付けてマスキングした。
実施例5と同様の方法により、Snめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の長手方向の一端から20mmまでの領域と他端から20mmまでの領域(Agめっき層上とSnめっき層上の領域)にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面と側面と端面の全面にテープを貼り付けてマスキングした後、Snめっき済の基材を100g/Lの硫酸に浸漬して酸洗した後に水洗した。
実施例1と同様の前処理済の基材を用意し、80g/Lのスルファミン酸ニッケルと50g/Lのホウ酸を含むNiめっき浴(スルファミン酸浴)中において、前処理済の基材を陰極とし、Ni電極板を陽極として、電流密度5A/dm2で電気めっきを行って、基材の全面に厚さ0.5μmのNiめっき層を形成した。
実施例7と同様の方法により、Auめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の長手方向の他端から30mmまでの領域の全面(両主面のAuめっき層上およびNiめっき層の露出面と、両側面と端面)にテープを貼り付けてマスキングした後、Auめっき済の基材を100g/Lの硫酸に浸漬して酸洗した後に水洗した。
実施例7と同様のNiめっき済の基材を用意し、Niめっき済の基材の一方の主面の長手方向の一端から30mmまでの領域にテープを貼り付けてマスキングするとともに、Niめっき済の基材の他方の主面と側面と端面の全面にテープを貼り付けてマスキングした。
実施例9と同様の方法により、Auめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の全面(一方の主面のAuめっき層上とNiめっき層の露出面)と側面と端面にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面の長手方向の一端から30mmまでの領域にテープを貼り付けてマスキングした。
実施例9と同様の方法により、Auめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の長手方向の他端から30mmまでの領域(一方の主面のAuめっき層上とNiめっき層の露出面の一部の領域)にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面と側面と端面の全面にテープを貼り付けてマスキングした。
実施例11と同様の方法により、Snめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の長手方向の一端から20mmまでの領域と他端から20mmまでの領域(Auめっき層上とSnめっき層上の領域)にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面と側面と端面の全面にテープを貼り付けてマスキングした後、Snめっき済の基材を100g/Lの硫酸に浸漬して酸洗した後に水洗した。
実施例2と同様の方法により、Snめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の全面(一方の主面のAgめっき層上とSnめっき層上と基材の露出面)と側面と端面にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面の長手方向の他端から30mmまでの領域(他方の主面のAgめっき層上と基材の露出面の一部の領域)にテープを貼り付けてマスキングした後、Snめっき済の基材を100g/Lの硫酸に浸漬して酸洗した後に水洗した。
実施例8と同様の方法により、Snめっき済の基材を作製してテープを剥がした後、基材の一方の主面の全面(一方の主面のAuめっき層上とSnめっき層上とNiめっき層の露出面)と側面と端面にテープを貼り付けてマスキングするとともに、基材の他方の主面の長手方向の他端から30mmまでの領域(他方の主面のAuめっき層上とNiめっき層の露出面の一部の領域)にテープを貼り付けてマスキングした後、Snめっき済の基材を100g/Lの硫酸に浸漬して酸洗した後に水洗した。
Znめっき層を形成しなかった以外は、実施例2と同様のめっき材(図15に示すめっき材)を作製し、実施例1と同様の方法により耐食性の評価を行ったところ、ガスが発生するまでの時間は24時間より短く、耐食性が良好でなかった。
実施例1と同様の前処理済の基材を用意し、実施例1と同様の方法により、基材の全面にAgめっき層を形成して作製しためっき材(図16に示すめっき材)について、実施例1と同様の方法により耐食性の評価を行ったところ、ガスが発生するまでの時間は24時間より短く、耐食性が良好でなかった。
Znめっき層を形成しなかった以外は、実施例8と同様のめっき材(図17に示すめっき材)を作製し、実施例1と同様の方法により耐食性の評価を行ったところ、ガスが発生するまでの時間は24時間より短く、耐食性が良好でなかった。
12 Agめっき層
14 Snめっき層
16 Znめっき層
18 Niめっき層(下地層)
20 Auめっき層
22 Niめっき層(中間層)
Claims (17)
- アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる電線を接続する端子の材料として使用するめっき材であって、銅または銅合金からなる基材の表面の一部に貴金属めっき層が形成され、基材の表面の一部で且つ電線との接続部分にSnめっき層が形成され、電線との接続部分以外の部分において、最表層の一部としてZnめっき層が形成されていることを特徴とする、めっき材。
- アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる電線を接続する端子の材料として使用するめっき材であって、銅または銅合金からなる基材の表面に下地層が形成され、この下地層の表面の一部に貴金属めっき層が形成され、下地層の表面の一部で且つ電線との接続部分にSnめっき層が形成され、電線との接続部分以外の部分において、最表層の一部としてZnめっき層が形成されていることを特徴とする、めっき材。
- 前記下地層が、Niめっき層であることを特徴とする、請求項2に記載のめっき材。
- 前記Znめっき層が、前記下地層の表面の一部に形成されていることを特徴とする、請求項2または3に記載のめっき材。
- 前記Snめっき層上に中間層としてのNiめっき層が形成され、この中間層上に前記Znめっき層が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のめっき材。
- 前記Znめっき層が、前記基材の表面の一部に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のめっき材。
- 前記Znめっき層が、前記Snめっき層または前記貴金属めっき層上に形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のめっき材。
- 前記貴金属めっき層が、Agめっき層またはAuめっき層であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載のめっき材。
- 銅または銅合金からなる基材の表面にSnめっき層と貴金属めっき層が形成されためっき材を材料として用いた接続端子であって、Snめっき層がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる電線との接続部分に形成され、電線との接続部以外の部分において、めっき材の最表層の一部としてZnめっき層が形成されていることを特徴とする、電線接続用端子。
- 銅または銅合金からなる基材の表面に下地層が形成され、この下地層の表面の一部にSnめっき層と貴金属めっき層が形成され、Snめっき層がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる電線との接続部分に形成され、電線との接続部以外の部分において、めっき材の最表層の一部としてZnめっき層が形成されていることを特徴とする、電線接続用端子。
- 前記下地層が、Niめっき層であることを特徴とする、請求項10に記載の電線接続用端子。
- 前記Znめっき層が、前記下地層の表面の一部に形成されていることを特徴とする、請求項10または11に記載の電線接続用端子。
- 前記Snめっき層上に中間層としてのNiめっき層が形成され、この中間層上に前記Znめっき層が形成されていることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれかに記載の電線接続用端子。
- 前記Znめっき層が、前記基材の表面の一部に形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の電線接続用端子。
- 前記Znめっき層が、前記Snめっき層または前記貴金属めっき層上に形成されていることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれかに記載の電線接続用端子。
- 前記貴金属めっき層が、Agめっき層またはAuめっき層であることを特徴とする、請求項9乃至15に記載の電線接続用端子。
- 前記電線が単芯線または撚線であることを特徴とする、請求項9乃至16のいずれかに記載の電線接続用端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220575A JP6978287B2 (ja) | 2017-11-16 | 2017-11-16 | めっき材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220575A JP6978287B2 (ja) | 2017-11-16 | 2017-11-16 | めっき材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019090089A JP2019090089A (ja) | 2019-06-13 |
JP6978287B2 true JP6978287B2 (ja) | 2021-12-08 |
Family
ID=66835951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017220575A Active JP6978287B2 (ja) | 2017-11-16 | 2017-11-16 | めっき材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6978287B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7404053B2 (ja) * | 2019-12-11 | 2023-12-25 | Dowaメタルテック株式会社 | Snめっき材およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6268408B2 (ja) * | 2013-06-24 | 2018-01-31 | オリエンタル鍍金株式会社 | めっき材の製造方法及びめっき材 |
JP6357334B2 (ja) * | 2014-03-28 | 2018-07-11 | 矢崎総業株式会社 | 圧着端子と電線の接続構造 |
JP6740635B2 (ja) * | 2015-03-13 | 2020-08-19 | 三菱マテリアル株式会社 | 錫めっき付銅端子材及びその製造方法並びに電線端末部構造 |
-
2017
- 2017-11-16 JP JP2017220575A patent/JP6978287B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019090089A (ja) | 2019-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6734185B2 (ja) | Snめっき材およびその製造方法 | |
TWI729129B (zh) | 附鍍錫之銅端子材料及端子以及電線末端部分結構 | |
KR101370137B1 (ko) | 전기전자 부품용 복합재료 및 그것을 이용한 전기전자 부품 | |
CN110036142B (zh) | Sn镀覆材料及其制造方法 | |
JP6940380B2 (ja) | Snめっき材およびその製造方法 | |
JP4714945B2 (ja) | マグネシウム又はマグネシウム合金からなる製品の製造方法 | |
CN110214203B (zh) | 连接器用端子材及端子以及电线末端部结构 | |
JP7187162B2 (ja) | Snめっき材およびその製造方法 | |
JP2018147777A (ja) | 防食端子材及び防食端子並びに電線端末部構造 | |
KR102385215B1 (ko) | Sn 도금재 및 그의 제조 방법 | |
CN111315922B (zh) | 防腐蚀端子材及防腐蚀端子以及电线末端部结构 | |
CN110997984B (zh) | 镀锡铜端子材、端子及电线终端部结构 | |
CN110326168B (zh) | 防腐蚀端子材料及防腐蚀端子以及电线末端部结构 | |
JP6978287B2 (ja) | めっき材 | |
JP5234487B2 (ja) | フレキシブルフラットケーブルおよびその製造方法 | |
JP2018147778A (ja) | 防食端子材及び防食端子並びに電線端末部構造 | |
JP6839952B2 (ja) | Snめっき材およびその製造方法 | |
JP7162341B2 (ja) | めっき積層体の製造方法及びめっき積層体 | |
JP7380448B2 (ja) | アルミニウム心線用防食端子材とその製造方法、及び防食端子並びに電線端末部構造 | |
JP6738675B2 (ja) | 表面処理材 | |
JP7117782B2 (ja) | めっき積層体の製造方法及びめっき積層体 | |
TW202246582A (zh) | 鋁芯線用防蝕端子材料、防蝕端子及電線末端部構造 | |
JP5978439B2 (ja) | 導電部材 | |
JP6446287B2 (ja) | Snめっき材およびその製造方法 | |
JP2021091939A (ja) | Snめっき材およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200909 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210806 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211102 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6978287 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |