JP6978136B1 - 多機能フェンス - Google Patents

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Abstract

【課題】両縦フレームの高さ位置を、球技などの種類によって容易かつ確実に調節することが可能な多機能フェンスを提供する。【解決手段】各縦フレーム11,12の各上端部に有する挿通孔19、20が仕切り板21、22によって第1、第2分割孔19a〜20bにそれぞれ形成され、第1分割孔19a、20aに両縦フレームの上下方向の高さを調節可能な第1高さ調節部材26が挿脱可能にそれぞれ設けられ、各第1高さ調節部材は、上下方向の所定の間隔位置に各縦フレームの位置決め孔11c、12cに適宜合致する複数の高さ調節孔26a〜26dが貫通形成され、位置決め孔と予め選択されたいずれか一つの前記高さ調節孔とを合致させた状態で、位置決め孔と高さ調節孔に位置決め用ボルト31を挿入して、両縦フレームから上方へ突出した両第1高さ調節部材の高さを調節可能とした。【選択図】図10

Description

本発明は、例えば体育館内で行われる多種の球技プレーの仕切りや防球の目的として用いられるフェンス(防球フェンス)を、例えば、災害時における被災者などのベッドとして用いることが可能な多機能フェンスに関する。
体育館や屋内運動場、屋内競技場などで競技する卓球などの球技プレーの防球フェンスとしては、従来から種々提供されており、その一つとして、以下の特許文献1に記載されたものがある。
この防球フェンスは、卓球用防球フェンスであって、上下左右のフレームで囲まれた四角形状の枠体と、該枠体の下フレームに備えられ該枠体を垂直に立たせる脚部と、前記枠体を覆う防球膜とを備え、卓球台を囲むように複数台を並べて設置されている。
また、前記枠体の左右のフレームに添う縦方向の辺部と、前記枠体の上下のフレームに添う横方向の辺部からなるL形状で、前記枠体の角部に着脱自在に装着されるL型のコーナ部材を有している。このコーナ部材における前記縦方向の辺部に開口部を設け、該開口部に磁石が取り外し可能の装着されており、隣り合わせる防球フェンス同士における隣接する左右のフレームの相対向する位置に配された前記磁石同士の磁力によって、該隣り合わせる防球フェンス同士が着脱自在に連結されるようになっている。
特許第371830号公報(図1)
しかしながら、前記従来の防球フェンスにあっては、前述したように、磁石の磁力によって隣接する防球フェンス同士を着脱自在に連結されるようになっているものの、各防球フェンスを、転がり玉や流れ玉などを防ぐ防球以外の他の目的で利用することまでは考えられていない。
本発明は、前記従来の防球フェンスの技術的課題に鑑みて案出されたもので、例えば体育館などでの通常の球技のボールの防球として使用される防球フェンスを、災害時などには、枠部材を倒して脚部を組み替えることによりベッドとして利用可能な多機能フェンスを提供することを目的としている。
本発明は、左右両側に配置された一対の縦フレームと、該両縦フレーム間に上下に配置連結された上側及び下側の一対の横フレームと、前記左右の縦フレームの各下端部にそれぞれ配置された脚部材と、前記連結された各縦横フレームによって構成された枠部材の内側に張られたシート状あるいはネット状の膜張り部材と、を有し、
前記両縦フレームは、各上端部の各端縁に有する各開口端から内部軸方向に沿った挿通孔がそれぞれ形成され、
前記各縦フレームの各挿通孔に、上下方向の高さを調節可能な第1高さ調節部材が挿脱可能にそれぞれ設けられ、
前記両縦フレームは、軸方向の所定位置に高さ調節用の位置決め孔が前記各縦フレームの軸直角方向に沿って貫通形成され、
前記各第1高さ調節部材は、上下方向の所定の間隔位置に前記位置決め孔に適宜合致する複数の高さ調節孔が貫通形成され、
前記位置決め孔と予め選択されたいずれか一つの前記高さ調節孔とを合致させた状態で、前記位置決め孔と高さ調節孔に位置決め用ボルトを挿入して、前記両縦フレームから上方へ突出した両第1高さ調節部材の高さを調節可能とし、
前記両縦フレームの各挿通孔の内部に、該各挿通孔の中心を径方向から横切る仕切り板が設けられ、前記各挿通孔が前記各仕切り板によって縦方向からそれぞれ二分割されて2つの分割孔が設けられ、
前記一方の各分割孔に各第1高さ調節部材がそれぞれ挿脱可能に設けられ、他方の各分割孔に第2高さ調節部材がそれぞれ挿脱可能に設けられているこことを特徴としている。
本発明にあっては、両縦フレームの一方の分割孔に設けられた第1高さ調節部材を上下に動かして一つの高さ調節孔を位置決め孔に合わせ、その後、位置決め孔と一つの高さ調節孔に位置決め用ボルトを挿入する。これによって、両第1高さ調節部材の高さ位置を、球技などの種類によって容易かつ確実に調節することが可能になる。
また、両縦フレームの他方の分割孔に設けられた第2高さ調節部材によって、該第2高さ調節部材の高さ位置を調節することにより、例えばバドミントンの練習用として利用することが可能になる。

本発明の多機能フェンスの実施形態に係る防球フェンスの正面図である。 本実施形態の防球フェンスの平面図である。 同防球フェンスの左側面図である。 本実施形態に供される一方の縦フレームと位置決め用ボルト及び回り止め部材の斜視図である。 本実施形態に供される一方の縦フレームに回り止め部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。 本実施形態における一つの脚部の支持足と軸部及び梁部材を示す斜視図である。 一方の縦フレームに一つ脚部が取り付けられている状態を示す要部平面図である。 (a)は一方の縦フレームに一つ脚部が取り付けられている状態を示す要部左側面図、(b)一方の縦フレームに一つ脚部が取り付けられている状態を示す平面図である。 本実施形態に供される第1高さ調節部材を示し、(a)は第1高さ調節部材の蓋部を上側に回転させた状態を示す正面図、(b)は第1高さ調節部材の蓋部を下側に回転させた状態を示す正面図である。 本実施形態に供される第1高さ調節部材の高さを複数段に調整する動作を透視した説明図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本実施形態の6枚の防球フェンスをテニスの練習用ネットとして用いた場合を示し、第1高さ調節部材によってネットの高さを替えた状態を示す正面図である。 本実施形態に供される第2高さ調節部材が第2分割孔に収容された状態を透視して示す防球フェンスの側面図である。 同第2高さ調節部材を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図である。 同第2高さ調節部材を使用する動作と折り畳む動作を示す作用説明図である。 同第2高さ調節部材を縦フレーム上に立ち上げた状態を示す左側面図である。 本実施形態に供される防球フェンスをベッドへ組み替える過程を示す概略図である。 同防球フェンスをベッドに組み替えた状態の左側面図である。 同防球フェンスをベッドに組み替えた状態の正面図である。 本実施形態に供される回り止めの部材などの他例を示し、一方の縦フレームと位置決め用ボルト及び回り止め部材の斜視図である。 図19に示す一方の縦フレームに回り止め部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る多機能フェンスの実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の多機能フェンスの実施形態に係る防球フェンスの正面図、図2は同防球フェンスの平面図、図3は同防球フェンスの左側面図、図4は本実施形態に供される一方の縦フレームと位置決め用ボルト及び回り止め部材を示す斜視図、図5は本実施形態に供される一方の縦フレームに回り止め部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
本実施形態に係る多機能フェンスは、例えば、体育館内に配置される防球フェンス(防球ネット)として適用されるもので、図1〜図5に示すように、左右両側に配置された一対の縦フレーム11,12と、該両縦フレーム11、12の間に上下に配置連結された下側横フレーム13及び上側横フレーム14と、前記左右の縦フレーム11,12の各下端部11a、12aにそれぞれ配置され、それぞれ前記各縦フレーム11,12を中心に前後に分割形成された脚部16、17を有する左右一対の脚部材15と、前記連結された各縦横フレーム11〜14によって構成された枠部材10の内側に張られた膜張り部材である合成樹脂材からなるネット18と、を有している。
なお、膜張り部材としては、ネットの他に可撓性のある合成樹脂材のシートなどであっても良い。
両縦フレーム11,12は、それぞれ例えば直径が約49mm、高さが約87cmのパイプ状の鋼管によって形成され、それぞれの内部軸方向に挿通孔19,20がそれぞれ貫通形成されており、該各挿通孔19,20は、各下端部11a、12aと各上端部11b、12bの先端に各開口端が形成されている。また、両縦フレーム11,12は、各上端部11b、12bの所定位置に後述する位置決め用ボルト31が挿入される位置決め孔11c、12cが径方向に貫通形成されている。
また、各上端部11b、12bには、各挿通孔19、20の開口端の孔縁19c、20cから軸方向(下方向)に沿って所定長さの係止部であるスリット11d、12dがそれぞれ形成されている。この各スリット11d、12dは、後述する回り止め部材33の突起部である規制片33bが上方から嵌入可能になっている。
両横フレーム13,14は、同じく直径が約49mmで、横長さが約2mのパイプ状の鋼管によって形成され、各両端部が各縦フレーム11,12の前記各挿通孔19,20を避けた上下端部の各対向側部に溶接によって連結されている。これら連結された各横フレーム13,14と各縦フレーム11,12によって、縦87cm、横2mの横方向に長い矩形状の前記枠部材10が構成されている。
各挿通孔19,20は、図4及び図5に示すように、横断面円形状に形成されていると共に、上下端部11a〜12bの各開口端から内部軸方向に仕切り板21、22が配置固定されている。この各仕切り板21,22は、鉄系金属の板材によって形成されて、各挿通孔19,20の中心を径方向から横切るように配置固定されている。したがって、各挿通孔19、20は、各内部が縦方向でそれぞれ二分割に形成されて、一方の第1分割孔19a、20aと他方の第2分割孔19b、20bがそれぞれ平面視、半円形状に形成されている。各仕切り板21,22は、各挿通孔19,20の内周面に溶接によって結合されていると共に、それぞれの長手方向の長さは各下端部11a12aと各上端部11b、12bの所定領域のみになっている。各仕切り板21,22は、各縦フレーム11,12の各上下端部11a〜12bを補強する補強リブとしての機能も有している。
なお、仕切り板21、22は、その長手方向の長さを下端部11a、12aから上端部11b、12bまで通して設けることも可能である。そうすれば、各縦フレーム11,12全体の補強強度を高くすることが可能になる。
図6は本実施形態における一つの脚部の支持足と軸部及び梁部材を示す斜視図、図7は一方の縦フレームに一つ脚部が取り付けられている状態を示す要部平面図、図8の(a)は一方の縦フレームに一つ脚部が取り付けられている状態を示す要部左側面図、(b)一方の縦フレームに一つ脚部が取り付けられている状態を示す平面図である。
各脚部材15のそれぞれの脚部16,17は、図1〜図3に示すように、前記ネット18に対して直角方向の各縦フレーム11,12の前後方向に延出して体育館の床面Fに載置される前後各一対の第1支持足16a、17a及び第2支持足16b、17bと、該各支持足16a〜17bの対向端部に設けられて、各下端部11a、12aの各第1分割孔19a、20aにそれぞれが挿脱可能に挿入される各一対の第1軸部16c,17cと第2軸部16d、17dと、を有している。
第1支持足16a、17aと第2支持足16b、17bは、図6にも示すように、前後方向に細長い鉄系金属の角パイプ材によって形成されていると共に、それぞれ下面が床面Fに安定に当接するように平坦状に形成されている。
また、該各支持足16a〜17bは、それぞれの先端部に床面Fの傷付きや衝撃などを抑制するキャップ23が取り付けられている。この各キャップ23は、ゴム材あるいは合成樹脂材によって矩形カップ状に形成されて、各支持足16a〜17bの各先端部を着脱可能に被嵌している。
各支持足16a〜17bの長手方向の上面ほぼ中央位置と下側横フレーム13の上面の所定位置との間には、補強用の左右各一対の梁部材24がそれぞれV字形状に配設されている。この梁部材24は、図2,図6,図7に示すように、金属材で細長く形成され、長手方向の一端部24aが各支持足16a〜17bの平坦な上面にカラーパイプを介して六角ボルト40によって回転可能に結合されている。一方、他端部24bは、下側横フレーム13の下面に図外の根角ボルトによって結合されている。この各梁部材24によって各支持足16a〜17bが下側横フレーム13に強固に連結されている。なお、この連結方法は、これらに限定されるものではなく、例えば通常のボルト、ナットなどを用いて連結することも可能である。
各軸部16c〜17dは、鉄系金属のパイプよって形成され、図8(a)にも示すように、各下端部が各支持足16a〜17bの対向端部の各上面から垂直方向に所定長さをもって延出している。なお、各軸部16c〜17dは、各支持足16a〜17bの対向端部の各上面に溶接によってそれぞれ結合されている。
また、各軸部16c〜17dは、図6に示すように、横断面が前記第1分割孔19a、20aに対応して半円形状に形成されており、断面積は第1分割孔19a、20aよりも僅かに小さく形成されて、該各第1分割孔19a、20aに軸方向から挿脱可能に挿入されている。
また、各軸部16c〜17dは、図6に示すように、各上端開口が半円状の鉄系金属板からなる各蓋部25によってそれぞれ閉塞されている。この各蓋部25は、各軸部16c〜17dの上端開口の孔縁に溶接によって固定されており、これにより、各軸部16c〜17dの上端開口周辺の剛性が確保されている。
図9は本実施形態に供される第1高さ調節部材を示し、(a)は第1高さ調節部材の蓋部を上側に回転させた状態を示す正面図、(b)は第1高さ調節部材の蓋部を下側に回転させた状態を示す正面図である。図10は本実施形態に供される第1高さ調節部材の高さを複数段に調整する動作説明図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、図11は本実施形態の6枚の防球フェンスをテニスの練習用ネットとして用いた場合を示し、第1高さ調節部材によってネットの高さを替えた状態を示す正面図である。
各縦フレーム11,12の各第1分割孔19aには、該各第1分割孔19aから上方へ伸縮して縦フレーム11,12の上下方向の高さを調節可能な一対の第1高さ調節部材26、26が挿脱可能、つまり収納あるいは引き出し可能に設けられている。
一方、各第2分割孔20aには、後述するように、同じく該各第2分割孔20aから上方へ伸縮して縦フレーム11,12の上下方向の高さを調節可能な一対の第2高さ調節部材27,27が挿脱可能、つまり、収納あるいは引き出し可能に設けられている。
一対の第1高さ調節部材26は、例えばテニス用の練習ネットを張設するためのものであって、図9(a)(b)に示すように、縦方向に長い金属プレートによって形成され、図1中、上端部から下端部付近までの均一な幅長さWが第1分割孔19aの直径長さよりも僅かに小さく形成されていると共に、下端部が第1分割孔19a内へ良好な挿入性を得るために先細り状に形成されている。
第1高さ調節部材26は、幅方向のほぼ中心位置でかつ長手方向の等間隔位置に4つの高さ調節孔26a、26b、26c、26dが貫通形成されている。また、最上端に位置する高さ調節孔26aのさらに上方の位置には、第1高さ調節部材26が第1分割孔19a内に収容された所定の位置で、位置決め用ボルト31が挿入されて位置決め固定されるための一つの固定用孔28が貫通形成されている。また、第1高さ調節部材26は、上端部に幅方向の左右位置に一対の小孔29が貫通形成されている。この各小孔29は、ネット18の左右いずれかの端部を固定する細い端末ロープを挿入して縛るためのものである。
また、第1高さ調節部材26は、上端部に第1分割孔19aの開口端を閉塞する金属板からなる蓋部30が設けられている。この蓋部30は、図2、図9に示すように、第1分割孔19aの形状に対応して半円状に形成されていると共に、該蓋部30の直線部の中央位置にL字形プレート状の腕部30aが一体に設けられている。この腕部30aは、両小孔29、29の間に設けられたピン30bによって回転(反転)可能に支持されており、このピン30bを介して蓋部30が第1高さ調節部材26の上端部に上下位置に回転保持可能に設けられている。
つまり、蓋部30は、上側の回転位置で使用位置となり、下側の回転位置で小孔29,29を使用可能とするものである。また、この蓋部30は、第1高さ調節部材26を第1分割孔19a内に収容するために開口端側から挿入した際に、外周部の下面周縁が開口端の孔縁19cに当接してそれ以上の挿入を規制するストッパとして機能する。また、この蓋部30が開口端の孔縁19cに当接した時点で、各縦フレーム11,12のそれぞれの位置決め孔11c、12cが、各第1高さ調節部材26のそれぞれの固定用孔28に径方向から合致するようになっている。
前記位置決め用ボルト31は、図4に示すように、各位置決め孔11c、12cと各高さ調節孔26a〜26d及び固定用孔28に挿入貫通して先端部の雄ねじ31bに蝶ナット32が締結される際の回り止めとなる回り止め部材33を一体に有している。
回り止め部材33は、図4及び図5に示すように、上下方向に細長い均一幅の金属プレート状の本体33aと、該本体33aの長手方向の上端部の内側面に溶接固定されて、スリット11d、12dに上下方向から挿脱可能な突起部である規制片33bと、を有している。前記本体33aは、長手方向の下端部の内側面に前記位置決め用ボルト31の基端部(頭部)31aが溶接などによって一体に結合されている。したがって、位置決め用ボルト31は、植設ボルト状になっている。規制片33bは、金属プレートによって本体33aの上端部の内側面に沿って延びた矩形状に形成されて、その肉厚幅が前記スリット11d、12dの幅よりも僅かに小さく形成されている。
図12は本実施形態に供される第2高さ調節部材が第2分割孔に収容された状態を透視して示す防球フェンスの側面図、図13は同第2高さ調節部材を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、図14は同第2高さ調節部材を使用する動作と折り畳む動作を示す作用説明図、図15は同第2高さ調節部材を縦フレーム上に立ち上げた状態を示す左側面図である。
第2高さ調節部材27は、例えばバトミントン用の練習ネットを張設するためのものであって、図12,図13に示すように、上下方向に長く形成された基体34と、該基体34の長手方向の一端部34aに設けられたピン36を介して基体34に対して折り畳み回転可能なネット支持部35と、を有している。
基体34は、細長い金属板によって形成され、長手方向の一端部34aにピン36が挿入される図外のピン孔を有すると共に、他端部34bには第2分割孔19b(20b)に挿入可能な半円プレート状の第2蓋部34cが一体に設けられている。また、基体34は、第2蓋部34cを含む幅長さW1が半円状の第2分割孔19b(20b)の内径よりも小さく形成されている。また、基体34は、他端部側に前記位置決め用ボルト31の先端部(雄ねじ31b)が挿入される位置決め孔34dが貫通形成されている。なお、第2蓋部34cは、図12に示すように、第2高さ調節部材27を第2分割孔19b(20b)に挿入した際に、第2分割孔19b(20b)の開口端の孔縁に当接することなく、単に前記開口端の上側に配置されて、塵などの進入を防ぐようになっている。
ネット支持部35は、金属材によって基体34よりも細長い棒板状に形成されて、先端部にバドミントン用の練習ネットの端末ロープを巻回して牽引するためのローラ37が回転可能に設けられている。また、ネット支持部35の後端部には、金属板材を半円状に折曲した保持部38が設けられている。この保持部38は、軸方向へ所定長さを有し、半円形状の外周面が第2分割孔19b(20b)の半円形の内周面に軸方向から摺接可能に形成されており、第2分割孔19b(20b)に収容される際にガイド作用と保持作用を発揮するようになっている。
ネット支持部35は、ピン孔とローラ37の間の両側部に端末ロープを掛け回して固定する上下一対のフック部39a、39bがそれぞれ設けられていると共に、ローラ37の近傍には、基体34に対してネット支持部35が折り畳まれた際に、前記第2位置決め孔と合致する第3位置決め孔35aが貫通形成されている。
また、ネット支持部35は、後端部寄りのほぼ中央位置に形成された図外のピン孔に挿入された前記ピン36を中心に基体34に対して回転しつつ重合状態に折り畳まれるようになっている。つまり、ネット支持部35は、図14に示すように、基体34に対してピン36を中心に回転可能に支持されて、使用時には、図14のa矢印に示す方向へ回転させて立ち上げられて(伸長して)ローラ37を最上位に配置し、不使用時には、b矢印に示す方向へ回転させて基体34に重ね合わされて折り畳まれるように形成されている。
そして、第2高さ調節部材27の使用時には、図15に示すように、ネット支持部35が伸長された状態で、基体34とネット支持部35の保持部38が第2分割孔19b(20b)内に挿入保持された状態で、前記位置決め用ボルト31と蝶ナット32によって締結固定されるようになっている。
一方、第2高さ調節部材27の不使用時は、図12に示すように、基体34に対してネット支持部35が折り畳まれて重合状態になっている状態で、第2高さ調節部材27全体がネット支持部35の保持部38側から第2分割孔19b(20b)内に挿入されて内部に収容保持されるようになっている。なお、このとき、各第2高さ調節部材27は、各回り止め部材33の位置決め用ボルト31と蝶ナット32の締結により第2分割孔19b(20b)内に安定に保持されるようになっている。
〔本実施形態の多機能フェンスをベッドとして使用する場合の作用効果〕
以上のように構成された本実施形態の多機能フェンスは、例えば体育館内などにおいて通常の防球フェンス1として使用する場合は、図1に示すように、各縦フレーム11,12と各横フレーム13,14によって予め構成された枠部材10の内側にネット18を張設しておく。
また、各縦フレーム11、12の各下端部11a、12a側の各第1、第2分割孔19a、19bに前後各一対の脚部16,17の軸部16c、16d、17c、17dを挿入して左右一対の脚部材15、15によって枠部材10を床面F上に起立状態に支持する。
また、各梁部材24は、各一端部24aを各脚部16,17の支持足16a〜17bの上面に六角ボルト40によってそれぞれ固定する一方、各他端部24bを下側の横フレーム13の両端部の下面に蝶ねじなどによって固定する。これにより、各脚部材15,15と下側の横フレーム13との間には、各梁部材24がV字形状に架け渡されることから、両者の結合剛性が高くなる。
したがって、枠部材10全体が各梁部材24によって各脚部材15,15と下側横フレーム13との結合剛性が高くなることから全体の剛性が高くなって、床面F上に安定した起立状態を維持できる。
よって、多機能フェンスを、単独あるいは複数並べて体育館内で防球フェンス1として使用に供されることになる。
図16は本実施形態に供される防球フェンスをベッドへ組み替える過程を示す概略図、図17は同防球フェンスをベッドに組み替えた状態の左側面図、図18は同防球フェンスをベッドに組み替えた状態の正面図である。
また、この防球フェンス1を、災害時における被災者用のベッドとして使用する場合には、まず、図1に示す防球フェンス1の使用状態から、図16に示すように、枠部材10を一方向へ倒して各縦フレーム11,12の下端部11a、12aの各脚部16、17の上側に位置する一方側の支持足16a、17aの各軸部16c、17cを図16の矢印xで示すように各第1分割孔19a、20aからそれぞれ引き抜く。
その後、引き抜かれた一方側の支持足16a、17aを持って、矢印aに示すように各縦フレーム11、12の上端部11b、12b側に移動させて、一方側の軸部16c、17cを第2分割孔19b、20bに奥まで挿入する。そうすると、各縦フレーム11,12の上端部11b、12bのそれぞれに各支持足16a、17aと各軸部16c、17c装着される。
次に、枠部材10を水平位置に戻すと、図17及び図18に示すように、該枠部材10は、四隅が各脚部16、17の4つの支持足16a、17a、16b、17bの長手方向の先端部(キャップ23)が床面F上に当接することによって支持されてベッドとして使用することが可能になる。
このとき、各梁部材24は、一端部24aが予め支持足16a〜17bに回転可能に連結されており、他端部24bを上側横フレーム14の所定位置に蝶ナットなどでそれぞれ締め付けて連結固定すると共に、一端部24a側の六角ボルト40をそれぞれ締め付け固定する。したがって、枠部材10は、各梁部材24を介して各脚部16,17に安定かつ強固に支持されて、安定したベッドとして有効に利用できる。
また、ベッドとして使用された多機能フェンスを前述した通常の防球フェンス1として使用する場合には、図16の矢印bに示すように、各縦フレーム11,12の各上端部11b、12b側の各脚部16、17の各支持足16a、17aを持ってそのまま各軸部16c、17cを第2分割孔19a、20aから引き抜いて取り外す。その後、引き抜かれた各軸部16c、17cを、図16の矢印yに示すように、当初の縦フレーム11,12の下端部11a、12a側の第1分割孔19a、20aに奥まで挿入して戻せば、簡単に防球フェンス1として使用することが可能になる。
なお、前記通常の防球フェンス1の状態からベッドへの組み替え、あるいは、ベッドの状態から防球フェンス1への組み替え時には、枠部材10を所定角度に傾ける、あるいは完全に倒して行う。
また、多機能フェンスを、前述のように防球フェンス1として使用している場合は、各縦フレーム11,12の上端部11b、12bに有する第1、第2分割孔19a、19b、20a、20bにそれぞれ第1高さ調節部材26と第2高さ調節部材27がそれぞれ収容されている。しかし、ベッドとして使用する場合には、少なくとも各第1高さ調節部材26を、予め上端部11b、12b側の各分割孔19a、20aからそれぞれ引き抜いて置く。この状態で各脚部16,17の一方の支持足16a、17aを、各縦フレーム11,12の各上端部11b、12bの各第1分割孔19a、20aに挿入する。
以上のように、本実施形態の多機能フェンスは、単に縦フレーム11,12の下端部11a、12a側の各脚部16,17の一方の支持足16a、17aを取り外して縦フレーム11,12の上端部11b、12b側の第1分割孔19a、20aに挿入するだけで、防球フェンス1からベッドへと簡単に組み替えができる。したがって、例えば、災害時における被災者あるいは、競技中の選手の救急用のベッドとして使用することができるので利便性が高くなる。
しかも、防球フェンス1からベッドへの組み替え変更と、ベッドから防球フェンス1への組み替え変更が一方側の支持足16a、17aを付け替えるだけで行うことができるので、これらの行業が極めて容易かつ簡単である。したがって、組み替え作業能率が高くなって、災害時や救急時などに速やかな対応が可能になる。
〔本実施形態の多機能フェンスをテニスの練習用ネットして使用する場合の作用効果〕
次に、多機能フェンスをテニスの練習用ネットとして使用する場合について説明する。練習用ネットとしては、通常は複数の防球フェンス1を床面F上に横方向へ直列に並べて使用するが、練習によっては単一の防球フェンス1のみで使用することもある。
以下では、説明の便宜上、一つの防球フェンス1における一つの第1高さ調節部材26の高さ調整方法について説明する。
図1に示す防球フェンス1の二本の縦フレーム11,12中、右側の一つの縦フレーム12側では、まず、回り止め部材33の位置決め用ボルト31の先端部から蝶ナット32を取り外して、位置決め用ボルト31を位置決め孔12c及び固定用孔28から引き抜くと共に、規制片33bもスリット11dから一緒に引き抜く。これによって、縦フレーム12から回り止め部材33を取り外す。
次に、図10(a)(b)に示すように、蓋部30を持って第1高さ調節部材26を所望の高さ位置まで引き上げて、例えば、第2高さ調節孔26bと縦フレーム12の位置決め孔12cを径方向から合致させる。この状態で、回り止め部材33の位置決め用ボルト31を、第2調節孔24dと位置決め孔12cに挿入すると共に、規制片33bをスリット11d内に差し込む。
その後、位置決め用ボルト31の露出した先端部の雄ねじ31bに蝶ナット32を締め付ければ、第1高さ調節部材26が縦フレーム12に固定支持される。次に、蓋部30を、ピン36を中心に反転させて各小孔29を使用可能とし、この各小孔29にテニス用のネットの一端側の端末ロープを牽引しながら結び付ける。
横方向に並べられた他の防球フェンス1の別異の縦フレーム11の第1高さ調節部材26も、同じ手順で高さを調整しつつ縦フレーム11に固定支持されると共に、各小孔29にテニス用ネットの他端側の端末ロープを牽引しながら結び付ければ、テニス用ネットの左右両端側の上端部を張設することができる。なお、テニス用ネットの左右両端側の下端部は、各端末ロープを例えば各縦フレーム11,12の上端部にそれぞれ結び付ければテニス用ネットを所定の高さ位置で張設することができる。なお、この場合、各防球フェンス1のそれぞれネット18は、予め取り外しておく。
また、周知のように、テニス用ネットは、最も左右位置の高さが最大となり中央位置に行くにしたがって漸次低くなるように設定されている。したがって、本実施形態の防球フェンス1を利用して練習用ネットを設置する場合には、図11に示すように、例えば6台の防球フェンス1を横方向に直列に並べて、両高さ調節部材26,26の高さを変えながら設置することが可能になる。すなわち、左右両端側の2つの防球フェンス1では、第1高さ調節部材26の一番下の高さ調節孔26d、26dが選択され、さらにその内側の2つの防球フェンス1では、第1高さ調節部材26の下から2番目の高さ調節孔26c、26cが選択される。さらにその内側の防球フェンス1では、左右縦フレーム11,12中、最も離間した左側と右側の縦フレーム11,12の第1高さ調節部材26は下から3番目の高さ調節孔26b、26bが選択され、さらに、前記最も内側で近接した左側と右側の縦フレーム11,12の第1高さ調節部材26は下から4番目の高さ調節孔26a、26aが選択される。
これによって、テニス用練習ネットの高さを任意に調節することが可能になる。
また、これらの各高さ調節孔26a〜26dは、防球フェンス1の台数や設置場所などによって自由に選択することが可能であり、例えば、防球フェンス1を4台で使用する場合や、中央部の2台を開けて左右2台の防球フェンス1で使用する場合なども、各高さ調節孔26a〜26dを自由に選択してネットの高さを任意に変更することが可能である。
各防球フェンス1をテニスの練習用ネットとして使用した後に、通常の防球フェンス1に変更する場合は、前述とは逆の方法、作業を行えば簡単に変更することが可能である。
〔本実施形態の多機能フェンスをバドミントンの練習用ネットして使用する場合の作用効果〕
次に、多機能フェンスをバドミントンの練習用ネットとして使用する場合について説明する。練習用ネットとしては、通常は複数の防球フェンス1を床面F上に横方向へ直列に並べて使用するが、練習によっては単一の防球フェンス1のみで使用することもある。
以下では、説明の便宜上、一つの防球フェンス1における縦フレーム11に有する一つの第2高さ調節部材27の高さ調整方法について説明する。
第2高さ調節部材27は、図12に示すように、予め第2分割孔19bにそれぞれ収容保持されているが、この状態から使用する場合には、まず、回り止め部材33を予め取り外しておき、第2蓋部34cを持って第2高さ調節部材27全体を第2分割孔19bから上方へ引き抜く。
この状態では、第2高さ調節部材27は、図13(a)(b)に示すように、基体34に対してネット支持部35が折り畳まれた重合状態になっている。
この状態から、ネット支持部35を、図14の矢印aに示すように、基体34に対してピン36を中心に一方向へ回転させて立ち上げて伸長させる。
図14に示すように、ネット支持部35を使用位置に立ち上げた後は、第2高さ調節部材27全体を持って基体34の下端部(第2蓋部34c)側から第2分割孔19bに上方から挿入する。そうすると、ネット支持部35の保持部38も下側の約半分が第2分割孔19bに摺接しつつ挿入される。
この状態から、回り止め部材33を持って位置決め用ボルト31を、縦フレーム11の位置決め孔11cから基体34の位置決め孔34dに挿入して貫通させ、位置決め孔11cの他方側から位置決め用ボルト31の飛び出た雄ねじ31bに蝶ナット32で締結する。
これによって、第2高さ調節部材27は、位置決め用ボルト31に対する蝶ナット32の締め付け及び第2分割孔19bの内周面に対する保持部38の外周面の当接によって第2分割孔19bの内面に安定かつ強固に支持される。
一方、第2高さ調節部材27を使用しないときは、図14の矢印bに示すように、ピン36を介してネット支持部35を回転させて基体34に重ね合わされて折り畳まれると、基体34に対してローラ37が下側の位置に、第2蓋部34cが上側の位置となる。この状態で、図13(a)(b)に示すように、第2高さ調節部材27全体を逆さまに反転させる、つまり、ネット支持部35の保持部38を下側に基体34の第2蓋部34cを上側にした状態にする。
この状態で、第2高さ調節部材27を、保持部38側から第2分割孔19b内に挿入すると、保持部38がガイド機能を発揮して第2分割孔19bの内周面に摺接案内しつつ所定位置まで下降させる。この状態での保持部38は、第2分割孔19bの内周面に圧接してストッパとして機能して、第2高さ調節部材27の第2分割孔19b内での不用意な落下を規制する。
また、この状態で、回り止め部材33の位置決め用ボルト31を位置決め孔11cと基体34の位置決め孔34dを貫通させて、露出したボルト先端部の雄ねじ31bに蝶ナット32を締結する。これによって、第2高さ調節部材27は、第2分割孔19b内で安定かつ確実に保持される。
なお、縦フレーム12側の第2高さ調節部材27も第2分割孔20bに対して前述同様な作用によって収容、起立状態させるようになっていることは言うまでもない。
以上のように、本実施形態によれば、防球フェンス1を、ベッドの他にテニス、バドミントンの練習用ネットとしても使用できることから、多用途、多様性に富み種々の競技の練習に使用することが可能になる。
図19、図20は回り止め部材33の他例を示している。
すなわち、縦フレーム11,12は、図19及び図20に示すように、各上端部11b、12bの所定位置に係止部である各スリットに替えて丸孔11e、12eがそれぞれ形成されている。一方、回り止め部材33は、上下方向に細長い均一幅の金属プレート状の本体33aの長手方向の上端部の内側面に、前記各丸孔11e、12eに縦フレーム11,12の径方向外側から挿脱可能な突起部である規制片に替えたピン33cが溶接固定されている。 前記本体33aは、先の実施形態と同じ構成であると共に、同じく長手方向の下端部の内側面に前記位置決め用ボルト31の基端部(頭部)31aが溶接などによって一体に結合されている。各ピン33cは、金属材によって丸棒状に形成されて、各外径が丸孔11e、12eの内径よりも僅かに小さく形成されて摺動しつつ挿入可能になっていると共に、その軸方向の長さが前記仕切り板21までの距離よりも短く形成されている。
この回り止め部材33の他例によれば、突起部を、矩形状の規制片に替えてピン33cにしたことから、回り止め部材33を各縦フレーム11,12に組み付けや、取り外す作業時の安全性が高くなる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、枠部材10を構成する各縦フレーム11,12や各横フレーム13,14は、ベッドとしての剛性、強度を確保できれば、各外径をさらに小さくすることも可能であり、また、材質として金属ではなく硬質な合成樹脂材などによって形成することも可能である。これによって、防球フェンス1全体の軽量化が図れると共に、運搬性も向上する。
また、枠部材10の大きさもベッドとして使用が可能であれば、横方向の長さや縦方向の長さを任意に変更することも可能である。
さらに、第1高さ調節部材26や第2高さ調節部材27を、各縦フレーム11,12の各上端部11b、12bの第1、第2分割孔19a、19b、20a、20bにコンパクトに収容できるので、収容スペースが取られないばかりか運搬性がさらに向上する。
以上説明した実施形態に基づく多機能フェンスとしては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、本発明における好ましい態様としては、左右両側に配置された一対の縦フレームと、該両縦フレーム間に上下に配置連結された上側及び下側の一対の横フレームと、前記左右の縦フレームの各下端部にそれぞれ配置され、それぞれ前記各縦フレームを中心に前後に分割形成された脚部を有する脚部材と、前記連結された各縦横フレームによって構成された枠部材の内側に張られたシート状あるいはネット状の膜張り部材と、を有し、
前記両縦フレームは、各上端部の各端縁に有する各開口端から内部軸方向に沿った挿通孔がそれぞれ形成され、
前記各縦フレームの各挿通孔に、両縦フレームの上下方向の高さを調節可能な第1高さ調節部材が挿脱可能にそれぞれ設けられ、
前記両縦フレームは、軸方向の所定位置に高さ調節用の位置決め孔が前記各縦フレームの軸直角方向に沿って貫通形成され、
前記各第1高さ調節部材は、上下方向の所定の間隔位置に前記位置決め孔に適宜合致する複数の高さ調節孔が貫通形成され、
前記位置決め孔と予め選択されたいずれか一つの前記高さ調節孔とを合致させた状態で、前記位置決め孔と高さ調節孔に位置決め用ボルトを挿入して、前記両縦フレームから上方へ突出した両第1高さ調節部材の高さを調節可能とした。
この発明の態様によれば、両縦フレームの高さを、各縦フレーム内で高さ調節部材を上下に動かして一つの高さ調節孔を位置決め孔に合わせ、その後、位置決め孔と一つの高さ調節孔に位置決め用ボルトを挿入する。これによって、両縦フレームの高さ位置を、球技などの種類によって容易かつ確実に調節することが可能になる。
さらに好ましくは、前記各縦フレームの各上端部の各挿入孔の内部に、該各挿入孔の中心を径方向から横切る仕切り板を設け、前記各挿入孔を前記各仕切り板によって縦方向からそれぞれ二分割に形成した。
この発明の態様によれば、各挿入孔の内部に仕切り板を設けたことによって各挿入孔を二分割に形成して、各分割孔に脚部の軸部などを挿脱可能にできると共に、前記各仕切り板を脚部の軸部の各分割孔へのガイド(案内)として機能させることができる。
また、仕切り板によって、各縦フレーム及び各横フレーム、特に各挿入孔の開口端付近が補強されて、剛性が向上する。
さらに好ましくは、前記各縦フレームの各上端部の一方の分割孔に前記第1高さ調節部材が挿脱可能に設けられ、他方の分割孔に第2高さ調節部材が挿脱可能に設けられている。
この発明の態様によれば、通常時は、一方の分割孔に、例えばテニス練習用ネットの第1高さ調節部材が収容され、他方の分割孔に、例えばバドミントン練習用ネットの第2高さ調節部材が収容されていることから、多機能フェンスを利用して多種の競技の練習を行うことが可能になる。これによって、多機能フェンスとしての多機能性を向上させることができる。
さらに好ましくは、前記位置決め用ボルトの基端部に、前記ボルトの連れ回りを規制する回り止め部材が設けられており、
前記回り止め部材は、前記縦フレームの周壁の外面に軸方向に沿って配置された細長いプレート状の本体と、該本体の長手方向の一端部内面に設けられて、前記縦フレームの前記一方の各挿通孔の開口端から周壁に形成された係止部に前記周壁の径方向から係入する突起部と、を有し、前記本体の長手方向の他端部内面に、前記位置決め用ボルトの軸方向の一端部が前記突起部と平行に固定されている。
さらに好ましくは、前記第1高さ調節部材と第2高さ調節部材の各上端に、前記一方及び他方の分割孔の開口端の孔縁に当接して前記開口端を閉塞する蓋部がそれぞれ設けられている。
この発明の態様によれば、それぞれ蓋部を設けることによって、各高さ調節部材が分割孔内への落下を防止することができるとか、過度な挿入量を抑制することができる。また、蓋部によって高さ調節部材を分割孔から容易に引き出すことが可能になる。
さらに好ましくは、前記第1高さ調節部材は、縦方向に長い金属プレートによって形成されて、幅方向のほぼ中心位置でかつ長手方向の等間隔位置に、前記位置決め用ボルトが挿入される複数の高さ調節孔が貫通形成されている。
さらに好ましくは、前記第2高さ調節部材は、上下方向に長く形成された基体と、該基体の長手方向の上端部に設けられたピンを介して前記基体に対して折り畳み回転可能に設けられたネット支持部と、を有し、
前記基体に対して前記ネット支持部が折り畳まれた状態で前記他方の分割孔に挿入配置され、使用時には、前記他方の分割孔の一方から取り出した状態で前記ネット支持部を展開して一本状に伸長し、伸長されたネット支持部の軸方向の一端部を前記他方の分割孔の一方に挿入孔に収容固定した
この発明の態様によれば、各縦フレームの上端部に有する他方の分割孔をバドミントン用の第2高さ調節部材の収容用と固定用に用いることが可能になるので、各縦フレームの各分割孔を有効利用することができると共に、コンパクト化が図れる。
1…防球フェンス
11・12…縦フレーム
11a…下端部
11b…上端部
11c・12c…位置決め孔
11d・12d…スリット(係止部)
11e・12e…丸孔(係止部)
13・14…横フレーム
15…脚部材
16,17…脚部
16a・17a…第1支持足
16b・17b…第2支持足
16c・17c…第1軸部
16d・17d…第2軸部
18…ネット(膜張り部材)
19・20…挿通孔
19a・19b…第1、第2分割孔
20a・20b…第1、第2分割孔
21・22…仕切り板
23…キャップ
24…梁部材
26…第1高さ調節部材
26a〜26d…高さ調節孔
27…第2高さ調節部材
31…位置決め用ボルト
33…回り止め部材
33a…本体
33b…規制片(突起部)
33c…ピン(突起部)
34…基体
35…ネット支持部
36…ピン
37…ローラ
38…保持部

Claims (5)

  1. 左右両側に配置された一対の縦フレームと、該両縦フレーム間に上下に配置連結された上側及び下側の一対の横フレームと、前記左右の縦フレームの各下端部にそれぞれ配置された脚部材と、前記連結された各縦横フレームによって構成された枠部材の内側に張られたシート状あるいはネット状の膜張り部材と、を有し、
    前記両縦フレームは、各上端部の各端縁に有する各開口端から内部軸方向に沿った挿通孔がそれぞれ形成され、
    前記各縦フレームの各挿通孔に、上下方向の高さを調節可能な第1高さ調節部材が挿脱可能にそれぞれ設けられ、
    前記両縦フレームは、軸方向の所定位置に高さ調節用の位置決め孔が前記各縦フレームの軸直角方向に沿って貫通形成され、
    前記各第1高さ調節部材は、上下方向の所定の間隔位置に前記位置決め孔に適宜合致する複数の高さ調節孔が貫通形成され、
    前記位置決め孔と予め選択されたいずれか一つの前記高さ調節孔とを合致させた状態で、前記位置決め孔と高さ調節孔に位置決め用ボルトを挿入して、前記両縦フレームから上方へ突出した両第1高さ調節部材の高さを調節可能とし、
    前記両縦フレームの各挿通孔の内部に、該各挿通孔の中心を径方向から横切る仕切り板が設けられ、前記各挿通孔が前記各仕切り板によって縦方向からそれぞれ二分割されて2つの分割孔が設けられ、
    前記一方の各分割孔に各第1高さ調節部材がそれぞれ挿脱可能に設けられ、他方の各分割孔に第2高さ調節部材がそれぞれ挿脱可能に設けられていることを特徴とする多機能フェンス。
  2. 請求項1に記載の多機能フェンスであって、
    前記位置決め用ボルトの基端部に、前記ボルトの連れ回りを規制する回り止め部材が設けられており、
    前記回り止め部材は、前記各縦フレームの周壁の外面に軸方向に沿って配置される細長いプレート状の本体と、該本体の長手方向の一端部内面に設けられて、前記各縦フレームの周壁に形成された係止部に前記周壁の径方向から係入する突起部と、を有し、前記本体の長手方向の他端部内面に、前記位置決め用ボルトの軸方向の一端部が前記突起部と平行に固定されていることを特徴とする多機能フェンス。
  3. 請求項1に記載の多機能フェンスであって、
    前記各第1高さ調節部材のそれぞれの上端に、前記一方の分割孔の開口端の孔縁に当接して前記開口端を閉塞する蓋部が設けられていることを特徴とする多機能フェンス。
  4. 請求項3に記載の多機能フェンスであって、
    前記各第1高さ調節部材は、縦方向に長い金属プレートによって形成されて、幅方向のほぼ中心位置でかつ長手方向の等間隔位置に、前記位置決め用ボルトが挿入される前記複数の高さ調節孔が貫通形成されていることを特徴とする多機能フェンス。
  5. 請求項1に記載の多機能フェンスであって、
    前記各第2高さ調節部材は、上下方向に長く形成された基体と、該基体の長手方向の上端部に設けられたピンを介して前記基体に対して折り畳み回転可能に設けられたネット支持部と、を有し、
    前記基体に対して前記ネット支持部が折り畳まれた状態で前記他方の分割孔に挿入配置され、使用時には、前記他方の分割孔の一方から取り出した状態で前記ネット支持部を展開して一本状に伸長し、伸長されたネット支持部の軸方向の一端部を前記他方の分割孔の一方に挿入して固定したことを特徴とする多機能フェンス。
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