JP6977663B2 - 車両用ルーフ - Google Patents

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Description

この発明は、非接触で、電力又は信号を送受するための技術に関する。
特許文献1は、受電コイルを、インサート成形によりドアの内装部材に一体に成形する構成、及び、受電コイルを、巻回されたコイル材が樹脂フィルムに挟まれたシート状に形成して、ドアの内装部材の内側面に貼り付けた構成とすることが開示されている。
特開2015−133827号公報
しかしながら、前者の構成によると、受電コイルを内装部材にインサート成型するための金型装置が必要となる。また、後者の構成によると、巻回されたコイル材を樹脂フィルムで挟むことによって、コイル材を巻回された形態に保つ構造であるため、その構造が複雑となる。
そこで、本発明は、非接触エネルギー伝送用の電線を、インサート成型することなく、簡易な構成で一定の経路に保持できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る車両用ルーフは、平たいフラット部を含むベース部材と、前記フラット部の主面上に一定の経路に沿った状態で固定された、エネルギー非接触伝送用の電線とを備えるエネルギー非接触伝送用部品が組込まれた車両用ルーフであり、前記電線はコイル部を含み、前記コイル部が、座席に着座する人が所持する端末機器との間でエネルギーを非接触伝送可能に組込まれ、前記コイル部は、運転席、助手席及び後部座席のそれぞれの上方に設けられた複数のコイル部を含み、前記複数のコイル部のそれぞれが前記ベース部材における前記フラット部の主面上で一定のループをなす経路に沿って固定された状態で、前記複数のコイル部が単一の前記ベース部材に固定されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係る車両用ルーフであって、前記ベース部材は曲げ可能な部材とされている。
第3の態様は、第1の態様に係る車両用ルーフであって、前記ベース部材は、一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品とされている。
第4の態様は、前記電線は、芯線と、前記芯線を周囲に樹脂材料が押出被覆された絶縁被覆とを含む絶縁電線であり、前記電線は前記ベース部材の外方に引出されているものである。
第1の態様によると、エネルギー非接触伝送用の電線を、ベース部材のフラット部主面上に一定の経路に沿った状態で固定することで、当該エネルギー非接触伝送用の電線を、インサート成型することなく、簡易な構成で一定の経路に保持できる。
第2の態様によると、エネルギー非接触伝送用の電線を曲げ可能なベース部材の主面上に固定することで、電線を一定の経路に沿って保持できる。このため、例えば、このベース部材を、組付対象部材の表面に沿って配設することで、エネルギー非接触伝送用の電線を組付対象部材に容易に組込むことができる。あるいは、例えば、車両の構成部品である曲げ可能な部材に直接エネルギー非接触伝送用部品を固定することができる。
第3の態様によると、車体の構成部品に直接エネルギー非接触伝送用の電線を一定の経路に沿って保持できる。
第1の態様によると、車両用ルーフにエネルギー非接触伝送用部品が組込まれているため、例えば、車両用ルーフの下方に存在する乗員が所持する端末機器等に非接触給電、無線信号を送受信等したり、外部との間で無線信号を送受信等したりするのに適する。
第1実施形態に係るエネルギー非接触伝送用部品を示す概略平面図である。 図1のII−II線概略断面図である。 絶縁電線をシート材に超音波接合する工程を示す説明図である。 絶縁電線を縫糸によってシート材に縫い付けられた状態を示す説明図である。 磁気共鳴方式の非接触給電システムを示すブロック図である。 第2実施形態に係る座席を示す概略斜視図である。 第2実施形態の変形例を示す説明図である。 座席周りに発生する磁界の様子を示す説明図である。 第3実施形態に係る車両用ルーフを示す概略図である。 車両用ルーフのルーフライニングにエネルギー非接触伝送用部品を組込んだ状態を示す概略平面図である。 第3実施形態の変形例を示す概略平面図である。 第3実施形態の他の変形例を示す概略平面図である。 第4実施形態に係る車両用ドアを示す概略側面図である。 車両用ドアの概略分解図である。 第4実施形態の変形例を示す概略側面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るエネルギー非接触伝送用部品について説明する。図1は第1実施形態に係るエネルギー非接触伝送用部品20を示す概略平面図であり、図2は図1のII−II線概略断面図である。
エネルギー非接触伝送用部品20は、ベース部材22と、電線30とを備える。
ベース部材22は、平たいフラット部24を含む部品である。
ベース部材22は、曲げ可能な部材であってもよいし、一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品であってもよい。
曲げ可能なベース部材22の例としては、厚み方向において容易に曲る柔軟性を有するシート材、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂を含む材料によって形成されたシート材であることが考えられる。かかるシート材は、内部が一様に埋ったシート材であってもよいし、不織シート等であってもよい。シート材は、金属などの材料を含むこともあり得る。かかる曲げ可能なベース部材22は、組付対象部材となる部材の表面に沿って配設可能な程度の柔軟性を有するとよい。
シート材は、単層であってもよいし、複数層積層されていてもよい。複数層積層されている場合、例えば、樹脂層と樹脂層とが積層されていることが考えられる。また例えば、樹脂層と金属層とが積層されていることが考えられる。
一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品であるベース部材22の例としては、車体の一部を構成する樹脂パネル部品、例えば、ドア内部に組込まれる樹脂パネル、ドアの内側に設けられる樹脂製ドアトリム、樹脂製ルーフライニング、運転席及び助手席前方に設けられる樹脂パネル、その他車両の内装を構成する樹脂パネル、樹脂ボディ等である場合が考えられる。
ここでは、ベース部材22は、曲げ可能な樹脂製シート材であり、その全体がフラット部24である例で説明する。
電線30は、上記フラット部24の主面上に一定の経路に沿った状態で固定された、エネルギー非接触伝送用部品の部品である。
電線30は、電気エネルギーを外部に向けて伝送する、又は、外部からの電気エネルギーを受けて伝送するための導電線を含む線状部材である。ここでは、電線30は、芯線30aと芯線30aを覆う絶縁被覆30bとを含む絶縁電線30である例で説明する。芯線30aは、1本又は複数本の素線で構成される。素線は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導体で形成される。絶縁被覆30bは、PVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)等の樹脂材料が芯線30aの周囲に押出成形されることで形成される。電線30は、裸導線、エナメル線、ニクロム線等であってもよい。
絶縁電線30は、ベース部材22の主面上に一定の経路に沿った状態で固定されている。
ここでは、絶縁電線30は、コイル部32aと、引出経路部32bとを含む。
コイル部32aにおいては、絶縁電線30は、平面的な螺旋を描く一定の経路に沿った状態でベース部材22に固定されている。つまり、絶縁電線30は、一種のコイルをなす一定の経路に沿った状態で、ベース部材22に固定されている。
コイル部32aの始端(例えば、最外周のループをなす一端)から外方に向けて絶縁電線30が引出されると共に、コイル部32aの終端(例えば、最内周のループをなす一端)から外方に向けて絶縁電線30が引出されている。絶縁電線30のうちこれらの2つの引出経路に沿ってベース部材22に固定された部分が引出経路部32bである。
なお、コイル部32aの最内周のループから引出される絶縁電線30は、他のループと交差することになるが、絶縁電線30の絶縁被覆30bによって相互間で絶縁されている。
絶縁電線30をベース部材22の主面上で固定する構成は、特に限定されるものではない。
例えば、絶縁電線30とベース部材22とを接合する構成として、溶着する構成を採用することができる。つまり、絶縁電線30とベース部材22とのうち少なくとも一方が樹脂材料を有し、この樹脂材料が溶けて相手側に接合される。ここでは絶縁被覆30bと、樹脂製のベース部材22とが共に溶けて相互に接合されている。この場合、絶縁被覆30bと、樹脂製のシート材とは同じ樹脂材料を含むことが好ましい。
具体的には、例えば、図3に示すように、絶縁電線30とベース部材22とを超音波接合用のチップ50とアンビル52との間に挟み込んで、絶縁電線30をベース部材22に超音波溶着してもよい。この場合、絶縁電線30とベース部材22は、それらの少なくとも一方が溶けた接合部29を介して接合される。
絶縁電線30とベース部材22とは、上記超音波溶着の他、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着方法によって溶着することができる。
絶縁電線とシート材とが、熱又は溶剤等によって少なくとも一方の樹脂が溶かされて接合されていてもよい。係る接合構成としては、溶着、融着、溶接等の公知の接合構成等を用いることができる。
絶縁電線30とベース部材22とは、接着剤、両面テープ等によって接合されていてもよい。
また、図4に示すように、絶縁電線30が縫糸29Bによってベース部材22に縫い付けられて接合されていてもよい。この場合に、絶縁電線30の隣合う複数箇所を共通する縫糸によってベース部材22に縫付けてもよい。
図1に示す例では、絶縁電線30は、コイル部32aにおいて、円状の螺旋を描くようにベース部材22に固定されている。絶縁電線30は、三角、四角等の多角形状の螺旋を描く一定の経路に沿ってベース部材22に固定されていてもよい。また、絶縁電線30が螺旋状を描く経路に沿ってベース部材22に固定されることは必須ではない。絶縁電線30は、電気エネルギーを外部に放出するのに適した経路、或は、外部の電気エネルギーを受けるのに適した経路に沿ってベース部材22に固定されればよい。例えば、絶縁電線30は、ベース部材22に対して、1周のループを描くように固定されていてもよいし、直線状に固定されて、線状アンテナとして機能し得るように固定されていてもよい。
なお、ベース部材22には、電気又は光等を有線形式にて伝送する線状伝送部材38が固定されていてもよい。線状伝送部材38は、裸導線、シールド線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。電気を伝送する電線としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。かかる線状伝送部材をベース部材22に固定するための構成としては、上記したように、絶縁電線30をベース部材22に固定するための各種構成を採用することができる。
上記のようにコイル部32aを含むようにベース部材22に固定された絶縁電線30は、エネルギーを周囲空間に対して放出し、或は、周囲空間のエネルギーを受ける、エネルギー非接触伝送用の部品として用いられるものである。
非接触給電を想定すると、絶縁電線30は電力エネルギーを非接触伝送する部品であり、コイル部32aは、非接触給電用の給電コイル或は受電コイルである。
非接触通信、すなわち、無線通信を想定すると、絶縁電線は電磁波エネルギーを非接触伝送する部品であり、コイル部32aは、電磁波エネルギーを送信及び受信のうちの少なくとも一方を行うアンテナである。
つまり、エネルギー非接触伝送用の電線は、周囲の電界及び磁界の少なくとも一方に変化をもたらす部材、及び、周囲の電界及び磁界の少なくとも一方の変化を受ける部材の少なくとも一方を実現する部材であると捉えることもできる。
図5では、一例として、磁気共鳴方式の非接触給電システム40を示すブロック図である。
給電装置42は、給電コイル42aと、コンデンサ42bと、交流電源42cとを備える。
給電コイル42aとコンデンサ42bとは直列接続されており、一種の共振回路を構成している。交流電源42cから給電コイル42aとコンデンサ42bとに交流電力が供給される。
受電装置44は、受電コイル44aと、コンデンサ44bと、負荷44cとを備える。
受電コイル44aとコンデンサ44bとは直列接続されており、一種の共振回路を構成している。この共振回路は負荷44cに接続されている。給電装置42の上記共振回路と受電装置44の共振回路とは、磁界共鳴するように調整される。
この非接触給電システム40では、交流電源42cからの交流電力が給電コイル42aに供給されると、給電コイル42aと受電コイル44aとが磁界共鳴し、受電コイル44aが交流電力を受電する。受電コイル44aで受電された交流電力は、直流電力に整流されて、負荷44cに供給される。
絶縁電線30のコイル部32aは、上記給電コイル42a又は受電コイル44aとして用いることができる。コンデンサ42b又はコンデンサ44bも、上記ベース部材22に沿って配設される絶縁電線30の引出経路32b等に介挿されていてもよい。
上記したように、絶縁電線30のコイル部32aは、送信用アンテナ、受信用アンテナ、送受信用アンテナ等の電気通信用アンテナとして用いることもできるし、さらには、電気通信用と、給電用若しくは受電用とを兼ねたアンテナとして用いることもできる。
以上のように構成されたエネルギー非接触伝送用部品によると、エネルギー非接触伝送用の電線である絶縁電線30を、ベース部材22のフラット部24の主面上に一定の経路に沿った状態に固定することで、当該絶縁電線30を、インサート成型することなく、また、一対のフィルム間に挟み込んで固定することなく、簡易な構成で一定の経路、すなわち、エネルギーの放出或はエネルギーを受けるのに適した経路に沿って保持できる。このため、エネルギーの非接触伝送システムを容易に組込むことができる。
なお、ベース部材22上には、絶縁電線30を保護するため、別のシート材等が被せられてもよい。
また、上記ベース部材22が曲げ可能な部材であると、絶縁電線30を当該曲げ可能なベース部材22の主面上に固定することで、絶縁電線30を一定の経路に沿って保持できる。このため、例えば、当該曲げ可能なベース部材22を、組付対象部材の表面に沿って配設して固定することで、エネルギー非接触伝送用の電線30を、組付対象部材に容易に組込むことができる。あるいは、例えば、車両の構成部品である曲げ可能な部材に、直接、エネルギー非接触伝送用の電線30を固定することができる。
また、ベース部材22が、一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品であると、そのような車体の構成部品に直接エネルギー非接触伝送用の電線30を一定の経路に沿って保持することができる。また、非接触給電又は無線通信用のコイル又はアンテナを車体の構成部品に組込めるため、省スペース化にも貢献する。
本エネルギー非接触伝送用部品20の組込例を、以下の第2から第4実施形態においてより具体的に説明する。
{第2実施形態}
第2実施形態に係るエネルギー非接触伝送用部品120及び当該エネルギー非接触伝送用部品120を組込んだ座席110について説明する。図6は第2実施形態に係る座席110を示す概略斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
ここでは、座席110が車両(特に自動車)の座席である例で説明する。車両の座席は、運転席であってもよいし、助手席であってもよいし、後部座席であってもよい。座席は、鉄道、飛行機等の椅子であってもよいし、オフィス又は家庭用の椅子であってもよい。
座席110は、座部112を備える。ここでは、座席110は、さらに背もたれ部114を備える。
座部112は偏平な形状に形成されており、座部112上に人が着座する。
背もたれ部114は、座部112の周囲の一部から上方に向けて立上がるように形成されている。座部112に着座した人は、背もたれ部114に背をもたれさせることができる。ここでは、背もたれ部114の上部にヘッドレスト116が設けられているが、これは必須ではない。
本座席110に組込まれたエネルギー非接触伝送用部品120は、ベース部材として、座部112の上面の表皮112aを備えると共に、エネルギー非接触伝送用の電線としての絶縁電線30を備える。
すなわち、座部112は、クッション等の弾性材を、表皮112aで覆った構成とされている。表皮112aは、曲げ可能な(柔軟な)シート状の部材であり、全体がフラット部112Fでもある。この表皮112aの主面上に直接、絶縁電線30が固定されている。ここでは、表皮112aの裏面側に絶縁電線30を固定しているが、表皮112aの表面側に絶縁電線30を固定してもよい。表皮112aのうち座部112の上面側を覆う部分に絶縁電線30を固定するとよいが、これは必須ではない。表皮112aに絶縁電線30を固定する構成としては、上記第1実施形態で説明した構成を適用することができる。
表皮112aの主面における絶縁電線30の固定経路は、上記第1実施形態と同様に、エネルギー非接触伝送用に適した経路、ここでは、平面的な螺旋を描く一定の経路であり、この部分は、コイル部132aをなす。
図7に示す変形例のように、表皮112aとは別に、ベース部材として曲げ可能なシート材138を用い、当該シート材138に絶縁電線30を固定してエネルギー非接触伝送用部品120Bとしてもよい。このエネルギー非接触伝送用部品120Bを、例えば、表皮112aの裏面側に貼付けたり、クッション等の弾性部材と表皮112aとの間に挟み込んだりしてもよい。絶縁電線30は、シート材138に対して表皮112a側の主面に固定されていてもよいし、クッション等の弾性部材側の主面に固定されていてもよい。
また、背もたれ部114にエネルギー中継用コイル140が組込まれている。エネルギー中継用コイル140は、電線142が平面的な螺旋を描く形態とされたものである。電線142としては、上記絶縁電線30と同様に、絶縁電線、裸導線、エナメル線、ニクロム線等であってもよい。ここでは、電線142が絶縁電線142である例で説明する。
背もたれ部114は、クッション等の弾性材を、表皮114aで覆った構成とされている。表皮114aは、曲げ可能な(柔軟な)シート状の部材であり、全体がフラット部114Fでもある。この表皮114aの主面上に直接、絶縁電線142を固定している。ここでは、表皮114aの裏面側に絶縁電線142を固定しているが、表皮114aの表面側に絶縁電線142を固定してもよい。表皮114aのうち背もたれ部114の前側を覆う部分に絶縁電線142を固定するとよいが、これは必須ではない。表皮114aに絶縁電線142を固定する構成としては、上記第1実施形態で説明した構成を適用することができる。
表皮114aの主面における絶縁電線142の固定経路は、エネルギー非接触伝送の中継用に適した経路、ここでは、平面的な螺旋を描く一定の経路である。つまり、絶縁電線142は、一種のコイルをなす一定の経路に沿った状態で、ベース部材としての表皮114aに固定されている。
背もたれ部114に着目すると、表皮114aが平たいフラット部114Fを含むベース部材に相当し、絶縁電線142がフラット部114Fの主面上に一定の経路に沿った状態で固定された、エネルギー非接触伝送用の電線に相当する。また、表皮114aは、曲げ可能な部材の一例でもある。
図7に示す変形例と同様に、表皮114aとは別に、ベース部材として曲げ可能なシート材を用い、当該シート材に絶縁電線142を固定して中継用のエネルギー非接触伝送用部品とし、これを背もたれ部114に組込んでもよい。
図8は座席110周りに発生する磁界の様子を示す説明図である。同図に示すように、座部112に組込まれた絶縁電線30のコイル部132aにより生成された磁界が座部112の上方空間に広がる。また、背もたれ部114に組込まれた絶縁電線142は、エネルギー中継用コイル140として、当該コイル部132aと磁気的に結合され、これにより、エネルギー中継用コイル140の前方にも磁界が広がる。
ここで、座席110に着座する人150が、端末機器160を所持するとする。端末機器160には、コイル部132aから放出されたエネルギーを非接触で受けるコイル等が組込まれているとする。
人150は、着座姿勢において、端末機器160を顔面前方に所持して操作すること、或は、端末機器160を膝上位置で所持して操作を行うこと等が想定される。いずれにせよ、コイル部132a或はエネルギー中継用コイル140によって生成された磁界は、座部112の上方及び背もたれ部114の前方に大きく広がる。このため、端末機器160において、給電用のエネルギーを効率よく受電できる。
本実施形態によると、ベース部材を一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品とすることによる作用効果を除き、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、座席110に着座した人150が所持する端末機器160等に非接触給電或は無線信号を送受信等するのに適する。
特に、背もたれ部114にエネルギー中継用コイル140が組込まれているため、エネルギーの伝送範囲を大きく広げることができ、座席110に着座した人150が所持する端末機器160等に非接触給電等するのにより適する。
上記実施形態では、座部112に給電用のコイル部132aが組込まれ、背もたれ部114にエネルギー中継用コイル140が組込まれた例で説明したが、逆に、背もたれ部114に給電用のコイル部132aが組込まれ、座部112にエネルギー中継用コイル140が組込まれてもよい。
{第3実施形態}
第3実施形態に係るエネルギー非接触伝送用部品220及び当該エネルギー非接触伝送用部品220を組込んだ車両用ルーフ210について説明する。図9は第3実施形態に係る車両用ルーフ210を示す概略図であり、図10は車両用ルーフ210のルーフライニング214にエネルギー非接触伝送用部品220を組込んだ状態を示す概略平面図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
車両用ルーフ210は、ルーフ本体212と、ルーフライニング214とを備える。
ルーフ本体212は、車両の基本形状を構成する車体のうち、車室の上方を覆う部分であり、金属等により板状に形成されている。このルーフ本体212の各角部等には、当該ルーフ本体212を支えるピラーが設けられている。
ルーフライニング214は、樹脂等で形成された板状部分であり、上記ルーフ本体212の内面側を覆う板状に形成されている。ルーフライニング214は、車室内に露出する内装部材の一種であり、一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品の一例である。
上記ルーフ本体212の内面側にルーフライニング214が取付けられた状態で、それらの間には、隙間が設けられる。ルーフライニング214には、ルームランプ、スイッチ、カメラ等の電気部品が取付けられることもある。
車両用ルーフ210に組込まれたエネルギー非接触伝送用部品220は、ベース部材として、曲げ可能なシート材238を備えると共に、エネルギー非接触伝送用の電線としての絶縁電線30を備える。
シート材238は、第1実施形態で説明した曲げ可能なベース部材22と同様に、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂を含む材料によって形成されたシート材であることが考えられる。かかるシート材は、内部が一様に埋ったシート材であってもよいし、不織シート等であってもよい。シート材は、金属などの材料を含むこともあり得る。
ここでは、シート材238は、ルーフライニング214と同程度又はルーフライニング214よりも小さい方形状に形成されている。シート材238は、車室内の複数の座席の上方空間をカバーできる程度に広がる大きさであるとよい。このシート材238は、全体がフラット部238Fでもある。このシート材238の主面上に直接、絶縁電線30を固定している。絶縁電線30は、シート材238の下面側(ルーフライニング214側)に固定されていてもよいし、上面側(ルーフ本体212側)に固定されていてもよい。シート材238に絶縁電線30を固定する構成としては、上記第1実施形態で説明した構成を適用することができる。
シート材238の主面における絶縁電線30の固定経路は、上記第1実施形態と同様に、エネルギー非接触伝送用に適した経路、ここでは、平面的な方形状の螺旋を描く一定の経路である。
ここでは、車室内の前方に運転席261、助手席262が設けられると共に、車室内の後方に後部座席263が設けられている。シート材238のうち運転席261の上方、助手席262の上方、後部座席263の右側上方、左側上方の領域のそれぞれに、絶縁電線30が平面的な方形状の螺旋を描く一定の経路に沿って固定されている。これにより、当該絶縁電線30は、コイル部232aを含む構成となる。絶縁電線30は、コイル部232aをなす部分からシート材238の外方(前方のピラー側)に向けて引出され、コネクタ等を介して非接触給電又は通信用の制御ユニット等に接続される。
この絶縁電線30及びシート材238を備えるエネルギー非接触伝送用部品220は、広げられた状態でルーフライニング214の上に固定される。シート材238の固定は、粘着剤、接着剤、超音波溶着等の各種構成を採用することができる。
第1実施形態で説明したように、絶縁電線30のコイル部232aは、非接触給電用の受電コイルとして用いられてもよいし、電磁波エネルギーを送信及び受信のうちの少なくとも一方を行うアンテナとして用いられてもよい。
シート材238には、他の電気部品への給電用の電線又は信号伝送用の電線が固定されていてもよい。
本実施形態によると、ベース部材を一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品とすることによる作用効果を除き、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
しかしながら、本実施形態のように、ルーフライニング214とは別の曲げ可能なシート材238に、絶縁電線30が固定されていることは必須ではない。例えば、図11に示す変形例のように、ルーフライニング214の主面に直接絶縁電線30を固定し、これをエネルギー非接触伝送用部品220Bとしてもよい。
また、本実施形態によると、各座席261、262、263の上方に設けられた絶縁電線30のコイル部232aが、当該各座席261、262、263に向けて磁界を生じさせることができる。このため、各座席261、262、263に着座した人が所持する端末機器等に非接触給電或は無線信号を送受信等するのにより適する。
なお、運転席261の上方、助手席262の上方、後部座席263の右側上方、左側上方の領域のそれぞれにおいて、絶縁電線30が平面的な方形状の螺旋を描く一定の経路に沿って固定されていることは必須ではない。例えば、図12に示すエネルギー非接触伝送用部品220Cのように、シート材238のうち運転席261の上方、助手席262の上方、後部座席263の上方を囲む領域に、絶縁電線30が単一の平面的な螺旋(ここでは方形状の螺旋)を描く一定の経路に沿って固定されることでコイル部232bとされてもよい。
車両用ルーフ210に組込まれたエネルギー非接触伝送用の電線(ここでは絶縁電線30)は、車室内の端末機器との間でエネルギーを伝送することを想定して説明したが、車外との間でエネルギーを伝送するものであってもよい。例えば、ルーフ本体212の少なくとも一部が樹脂であるような場合には、ルーフライニング214に組込まれたエネルギー非接触伝送用の電線を、GPS信号受信用のアンテナとしたり、移動体通信信号送受信用のアンテナとしたり、外部からの給電を受ける受電コイルとしてもよい。
{第4実施形態}
第4実施形態に係るエネルギー非接触伝送用部品320及び当該エネルギー非接触伝送用部品320を組込んだ車両用ドア310について説明する。図13は第4実施形態に係る車両用ドア310を示す概略側面図であり、図14は車両用ドア310の概略分解図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
車両用ドア310は、全体として偏平な形状に形成されており、車両において車室内と車室外とを仕切るように開閉可能に設けられる部分である。車両用ドア310は、運転席側ドア、助手席側ドア、後部座席用ドアである場合等が想定される。
車両用ドア310は、金属パネル312と、ドア用樹脂部品314とを備える。
金属パネル312は、金属製アウターパネル312aと、金属製インナーパネル312bとを備える。金属製アウターパネル312aは、車両用ドア310のうち車両外側に面する部分に設けられ、金属ボディと共に車両の外観を構成する部分である。金属製インナーパネル312bは、金属製アウターパネル312aの車室側に設けられている。金属製インナーパネル312bには、開口312bhが設けられている。この開口312bhに、当該開口312bhを閉じるようにドア用樹脂部品314が取付けられる。
ドア用樹脂部品314は、開口312bhと同じ程度又は312bhよりも大きく広がる偏平な樹脂部品であり、一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品の一例である。このドア用樹脂部品314、金属製インナーパネル312bの開口312bhに取付けられた状態で、当該開口312bhを塞ぐ。ドア用樹脂部品314が金属製インナーパネル312bの開口312bhに取付けられた状態で、ネジ止、係止構造等によって当該取付状態が保持される。
ドア用樹脂部品314が金属製インナーパネル312bに取付けられた状態で、金属製アウターパネル312aと、金属製インナーパネル312b及びドア用樹脂部品314との間に空間が形成される。この空間に、ウインドウ開閉用のモータ、ドアロック用のモータ等の電気部品370が組込まれる。ここでは、金属パネル312の後部、及び、後部下方位置に電気部品370が組込まれた様子を示している。
ドア用樹脂部品314の車室側には、車室内に露出する内装部品であるドアトリムが設けられてもよい。
車両用ドア310に組込まれたエネルギー非接触伝送用部品320は、ベース部材として、曲げ可能なシート材338を備えると共に、エネルギー非接触伝送用の電線としての絶縁電線30を備える。
シート材338は、第1実施形態で説明した曲げ可能なベース部材22と同様に、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂を含む材料によって形成されたシート材であることが考えられる。かかるシート材は、内部が一様に埋ったシート材であってもよいし、不織シート等であってもよい。シート材は、金属などの材料を含むこともあり得る。
ここでは、シート材338は、ドア用樹脂部品314よりも小さい形状に形成されている。このシート材338は、全体がフラット部338Fでもある。このシート材338の主面上に直接絶縁電線30が固定されている。絶縁電線30は、シート材338の外面側(金属製アウターパネル312a側)に固定されていてもよいし、内面側(車室側)に固定されていてもよい。シート材338に絶縁電線30を固定する構成としては、上記第1実施形態で説明した構成を適用することができる。
シート材238の主面における絶縁電線30の固定経路は、上記第1実施形態と同様に、エネルギー非接触伝送用に適した経路、ここでは、平面的な螺旋を描く一定の経路部分を含む。
ここでは、金属パネル312のうち電気部品370が配設された箇所に隣合う領域に、絶縁電線30が平面的な螺旋を描く一定の経路に沿って固定されている。これにより、当該絶縁電線30は、コイル部332aを含む構成となる。絶縁電線30は、コイル部332aをなす部分からシート材238の外方(ここでは、ドアヒンジ側)に向けて引出される。シート材238の外方に引出された絶縁電線30は、コネクタ等を介して非接触給電又は通信用の制御ユニット等に接続される。
この絶縁電線30及びシート材338を備えるエネルギー非接触伝送用部品320は、広げられた状態でドア用樹脂部品314の主面に固定される。エネルギー非接触伝送用部品320は、ドア用樹脂部品314の外面側(金属製アウターパネル312a側)に固定されていてもよいし、内面側(車室側)に固定されていてもよい。ドア用樹脂部品314に対するエネルギー非接触伝送用部品320の固定は、粘着剤、接着剤、超音波溶着等の各種構成を採用することができる。
第1実施形態で説明したように、絶縁電線30のコイル部332aは、非接触給電用の受電コイルとして用いられてもよいし、電磁波エネルギーを送信及び受信のうちの少なくとも一方を行うアンテナとして用いられてもよい。
シート材338には、他の電気部品への給電用の電線又は信号伝送用の電線が固定されていてもよい。
上記エネルギー非接触伝送用部品320が組込まれたドア用樹脂部品314を、金属パネル312に取付けると、コイル部332aが、金属パネル312に取付けられた電気部品370に対向する位置に配設される。これにより、コイル部332aが、電気部品370に向けて磁界を生じさせる。このため、車両用ドア310に取付けられた電気部品370に非接触給電を行ったり、制御用の無線信号を送受信したりすることができる。
コイル部332aによるエネルギー非接触伝送の対象となる機器は、ドア用樹脂部品314の車室側に取付けられる電気部品、例えば、ドアトリムに取付けられるスイッチ機器等であってもよい。また、コイル部332aによるエネルギー非接触伝送の対象となる機器は、車室内の各種電気部品、例えば、乗員が所持する端末機器であってもよい。
本実施形態によると、ベース部材を一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品とすることによる作用効果を除き、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
しかしながら、本実施形態のように、ドア用樹脂部品314とは別の曲げ可能なシート材338に、絶縁電線30が固定されていることは必須ではない。例えば、図15に示す変形例のように、ドア用樹脂部品314の主面に直接絶縁電線30を固定し、これをエネルギー非接触伝送用部品320Bとしてもよい。
また、本実施形態によると、車両用ドア310にエネルギー非接触伝送用部品320、320Bが組込まれているため、当該車両用ドア310に組込まれた電気部品370等に非接触給電或は無線信号を送受信等するのにより適する。
特に、ドア用樹脂部品314にエネルギー非接触伝送用部品320、320Bを組込み、ドア用樹脂部品314を金属パネル312に取付けた状態で、コイル部332aが金属パネル312又はドアトリム等に取付けられた電気部品370に対向配置される構成とすることで、給電用の回路又は制御信号伝送用の回路と、電気部品とをコネクタ接続する構成を削減することが可能となり、配線構成及び配線組込作業の簡易化を実現することができる。
{変形例}
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。例えば、同じ車両において、第2〜第4実施形態のうちの複数が組合わされて搭載されてもよい。
本明細書及び図面は下記各態様を開示する。
第1の態様に係るエネルギー非接触伝送用部品は、平たいフラット部を含むベース部材と、前記フラット部の主面上に一定の経路に沿った状態で固定された、エネルギー非接触伝送用の電線とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るエネルギー非接触伝送用部品であって、前記ベース部材は曲げ可能な部材とされている。
第3の態様は、第1の態様に係るエネルギー非接触伝送用部品であって、前記ベース部材は、一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品とされている。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るエネルギー非接触伝送用部品が組込まれた座席である。
第5の態様は、第4の態様に係る座席であって、前記座席が座部と背もたれ部とを含み、前記座部及び前記背もたれ部の一方に第1から第3のいずれか1つの態様に係るエネルギー非接触伝送用部品が組込まれ、他方にエネルギー中継用コイルが組込まれているものである。
第6の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るエネルギー非接触伝送用部品が組込まれた車両用ルーフである。
第7の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るエネルギー非接触伝送用部品が組込まれた車両用ドアである。
第1の態様によると、エネルギー非接触伝送用の電線を、ベース部材のフラット部主面上に一定の経路に沿った状態で固定することで、当該エネルギー非接触伝送用の電線を、インサート成型することなく、簡易な構成で一定の経路に保持できる。
第2の態様によると、エネルギー非接触伝送用の電線を曲げ可能なベース部材の主面上に固定することで、電線を一定の経路に沿って保持できる。このため、例えば、このベース部材を、組付対象部材の表面に沿って配設することで、エネルギー非接触伝送用の電線を組付対象部材に容易に組込むことができる。あるいは、例えば、車両の構成部品である曲げ可能な部材に直接エネルギー非接触伝送用部品を固定することができる。
第3の態様によると、車体の構成部品に直接エネルギー非接触伝送用の電線を一定の経路に沿って保持できる。
第4の態様によると、座席に着座した乗員が所持する端末機器等に非接触給電、無線信号を送受信等するのに適する。
第5の態様によると、座部及び背もたれ部の一方にエネルギー非接触伝送用部品が組込まれ、他方にエネルギー中継用コイルが組込まれているため、エネルギーの伝送範囲を効果的に広げることができる。
第6の態様によると、車両用ルーフにエネルギー非接触伝送用部品が組込まれているため、例えば、車両用ルーフの下方に存在する乗員が所持する端末機器等に非接触給電、無線信号を送受信等したり、外部との間で無線信号を送受信等したりするのに適する。
第7の態様によると、車両用ドアにエネルギー非接触伝送用部品が組込まれているため、例えば、車両用ドアの横に存在する乗員が所持する端末機器等に非接触給電、無線信号を送受信等したり、車両用ドアに組込まれた電気部品に非接触給電、無線信号を送受信等したりするのに適する。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
20、120、120B、220、220B、220C、320、320B エネルギー非接触伝送用部品
22 ベース部材
24 フラット部
30、142 絶縁電線
32a、132a、232a、232b、332a コイル部
42a 給電コイル
110 座席
112 座部
112F フラット部
112a 表皮
114 背もたれ部
114F フラット部
114a 表皮
138 シート材
140 エネルギー中継用コイル
210 車両用ルーフ
214 ルーフライニング
238、338 シート材
238F、338F フラット部
310 車両用ドア
314 ドア用樹脂部品

Claims (4)

  1. 平たいフラット部を含むベース部材と、
    前記フラット部の主面上に一定の経路に沿った状態で固定された、エネルギー非接触伝送用の電線と、
    を備えるエネルギー非接触伝送用部品が組込まれた車両用ルーフであり、
    前記電線はコイル部を含み、前記コイル部が、座席に着座する人が所持する端末機器との間でエネルギーを非接触伝送可能に組込まれ、
    前記コイル部は、運転席、助手席及び後部座席のそれぞれの上方に設けられた複数のコイル部を含み、
    前記複数のコイル部のそれぞれが前記ベース部材における前記フラット部の主面上で一定のループをなす経路に沿って固定された状態で、前記複数のコイル部が単一の前記ベース部材に固定されている、車両用ルーフ。
  2. 請求項1に記載の車両用ルーフであって、
    前記ベース部材は曲げ可能な部材である、車両用ルーフ
  3. 請求項1に記載の車両用ルーフであって、
    前記ベース部材は、一定の形状を保つ程度に硬い車体の構成部品である、車両用ルーフ
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ルーフであって、
    前記電線は、芯線と、前記芯線を周囲に樹脂材料が押出被覆された絶縁被覆とを含む絶縁電線であり、
    前記電線は前記ベース部材の外方に引出されている、車両用ルーフ。
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