JP6976836B2 - 車両ドア制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ドア制御装置に関する。
使用者がドアハンドルに触れることなく、ドアの開放と閉鎖を自動的に行うことが可能なドア開閉装置が知られている。
特許文献1に開示されたドア開閉装置では、車体のバックドア下方に配置された静電容量センサによって、ドアを開閉駆動するための使用者の動きを検出している。しかし、このドア開閉装置では、使用者は、ドアを駆動させる際に不安定な片足立ちの姿勢で残りの足を静電容量センサに接触させる必要があるため、使用者の安定性と操作性が悪い。
特許文献2に開示されたドア開閉装置では、車体のバックドア下方に配置された超音波センサによって、ドアを開閉駆動するための使用者の動きを検出している。しかし、このドア開閉装置では、使用者は、超音波センサから離れた位置で定められた動きを行う必要があるため、駐車状態で他の車両が近接するサイドドアの自動開閉用としては、そのまま適用できない。
特開2015−21238号公報 特表2015−533722号公報
本発明は、周辺にスペースが少ないサイドドアを自動制御する車両ドア制御装置の操作性を向上することを課題とする。
本発明の車両ドア制御装置は、車両側面のサイドドア周辺の定められた検出範囲内に位置する被検出物を検出する検出部と、前記検出部の検出結果から得られる距離の変化によって、前記被検出物による定められた動きを検出すると、前記サイドドアの電動機器を制御する制御部とを備える。
本発明の第1態様では、前記検出部は、前記車両側面の上部のうち前記サイドドアの窓を取り囲む窓枠の車長方向後側に配置され、前記検出範囲は、側面視で車高方向下向きかつ車長方向前向きに延び、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜している、車両ドア制御装置を提供する。
本発明の第2態様では、前記検出部は、前記車両側面の上部に配置され、前記検出範囲は、側面視で車高方向下向きに延び、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜しており、前記検出部から前記検出範囲の先端までの最大長さは、前記検出部から前記車両の底までの高さよりも短く設定されている、車両ドア制御装置を提供する。
本発明の第3態様では、前記検出部は、前記車両側面の下部に配置され、前記検出範囲は、側面視で車高方向上向きに延び、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜している、車両ドア制御装置を提供する。
本発明の第4態様では、前記検出部は、前記車両側面に配置され、前記検出範囲は、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜しており、前記検出範囲には、前記検出部からの距離によって2以上の操作区画が設定され、前記制御部が検出する前記定められた動きには、前記2以上の操作区画間の移動が含まれている、車両ドア制御装置を提供する。
本発明の車両ドア制御装置では、車長方向と車高方向に定められた傾斜角度で傾斜するように検出部が配置されているため、周囲にスペースが少ない車両側面であっても、検出に必要な距離を確保できる。また、制御部は、使用者の足の接触ではなく、検出部の検出結果から得られる距離の変化によって使用者による定められた動きを検出するため、ドアを駆動させる際の使用者の安定性と操作性を向上できる。
本発明の第1実施形態の車両ドア制御装置を用いた車両の一部の平面図。 図1の車両の側面図。 図1の車両の一部を拡大した正面図。 車両ドア制御装置の構成を示すブロック図。 制御部によるドア制御を示すフローチャート。 図5Aの続きのフローチャート。 第2実施形態の車両ドア制御装置を用いた車両の側面図。 第3実施形態の車両ドア制御装置を用いた車両の側面図。 第4実施形態の車両ドア制御装置を用いた車両の側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1から図4は、車両1に搭載した本発明の第1実施形態に係る車両ドア制御装置10を示す。図1及び図2に示すように、ドア制御装置10は、車両1のサイドドア(以下、単にドアと略す。)5の外方で、使用者による定められた動きを検出することで、ドア5の電動機器であるドア駆動部20を制御するものである。以下の説明では、車両1の車長方向をX方向といい、車両1の車幅方向をY方向といい、車両1の車高方向をZ方向という。
(ドア制御装置の概要)
図4に示すように、ドア制御装置10は、検出センサ(検出部)12、ドア駆動部20、LED(表示部)22、照合手段24、及び制御部26を備える。但し、図4中、一点鎖線で囲まれた部分が今回追加した構成であり、ドア駆動部20、及び照合手段24には、車両1に搭載された既存の部品を利用する。
ドア制御装置10では、車体2に対してドア5を開閉させる場合、使用者は、ドア5の前で、例えば次のように定められた動きを行う。図1及び図2に示すように、使用者は、車両1の側面4に沿ってX方向の前側(破線で示す位置)から後側(一点鎖線で示す位置)へスライド(第1の動作M1)した後、X方向の後側から前側へ戻る(第2の動作M2)。制御部26は、検出センサ12の検出結果から得られる距離の変化によって、使用者による定められた動きを検出することで、ドア駆動部20によって、ドア5が閉鎖されている場合にはドア5を開放し、ドア5が開放されている場合にはドア5を閉鎖する。これにより使用者は、手を使わずにドア5を自動開閉できる。
図1及び図2に示すように、検出センサ12は、ドア5の周辺の定められた検出範囲15内に位置する被検出物を検出するものである。被検出物には、キー(携帯機)を所持した使用者、使用者以外の第三者、及び障害物が含まれる。障害物には、車両の周囲に存在する構造物(壁や柱)、及び隣に駐まった車両等が含まれる。
図4に示すように、検出センサ12は、通信ケーブルによって制御部26と通信可能に接続されている。但し、検出センサ12を車両1のECU(Electronic Control Unit)と通信可能に接続し、検出センサ12の検出結果を制御部26がECUから受信してもよい。検出センサ12と、制御部26又はECUとは、無線接続してもよい。
検出センサ12としては、送波器13及び受波器14を備える超音波センサが用いられている。図1及び図2を参照すると、送波器13から発せられる超音波によって、定められた方向に沿って概ね円錐状に広がった検出範囲15が形成される。送波器13から送波された超音波の反射波は受波器14で受波される。この検出結果は、検出範囲15内での被検出物の有無の判断と、検出センサ12から被検出物までの距離の演算とに利用される。なお、検出センサ12の配置については、後で詳述する。
ドア駆動部20は、車体2に対してドア5を開閉駆動するものである。ドア駆動部20は、図示しないが、ドア5を開放する向きであるX方向後向き、及びドア5を閉鎖する向きであるX方向前向きへ、ドア5を移動させるモータ、ギア機構等で構成されている。ドア駆動部20は、通信ケーブルによって制御部26と通信可能に接続されている。但し、ドア駆動部20をECUと電気的に接続し、制御部26によるドア駆動部20の駆動信号を、制御部26がECUへ送信し、ECUがドア駆動部20に送信してもよい。
LED22は、使用者を誘導する光学的な表示を行うものである。LED22は、詳細については図示しないが、検出センサ12のケーシング内の基板に実装されている。この基板は、通信ケーブルによって制御部26と通信可能に接続されている。LED22の光は、車両1の周囲が暗いときは勿論、明るいときにも使用者が視認できるような照度で照射できるように構成されている。なお、LED22は、検出センサ12の基板とは別の基板に実装して、ケーシング内に配置してもよい。
照合手段24は、キーとLF(Low Frequency)信号による通信を行い、車外のキーの認証を行う車外LF送受信アンテナを有する送受信機を備える。送受信機は、通信ケーブルによって制御部26と通信可能に接続されているが、ECUと通信可能に接続されてもよい。送受信機は、ECUからの命令に応じて起動し、キー認証処理に関する通信を行う。キー認証処理では、照合手段24は、キーに対して認証コードの送信要求を行い、キーから受信した認証コードを登録された正規コードと比較し、これらが合致(成立)すれば使用者であると判断する。
制御部26は、照合手段24によるキー認証の結果と、検出センサ12の検出結果とに基づいて、ドア駆動部20を制御するものである。制御部26は、記憶部27、測定部28、判断部29、及び表示駆動部30を備え、ECUと通信可能に接続されている。制御部26は、単一又は複数のマイクロコンピュータ、及びその他の電子デバイスにより構成されている。
記憶部27には、制御プログラム、制御プログラムで使用する閾値や判定値D等の設定データ、及び検出センサ12の検出結果から距離を演算するためのデータテーブル等が記憶されている。また、記憶部27は、検出センサ12の検出結果を設定回数分(例えば10回)記憶できるように構成されている。
測定部28は、送波器13が超音波を送波(放射)してから、受波器14が反射波を受波するまでの時間(検出結果)に基づいて、検出センサ12から被検出物までの距離を測定する。即ち、測定部28と検出センサ12とにより、検出センサ12から被検出物までの距離を測定する測距センサが構成される。測定結果は、距離情報として記憶部27に記憶される。記憶部27が記憶可能な設定回数を超えると、測定結果は古い方から順に消去される。
判断部29は、測定部28の測定結果(被検出物の位置)である距離の変化によって、被検出物の動きを判断するものである。つまり、判断部29は、今回の測定結果と前回の測定結果との差(変化量)に基づいて、被検出物が移動したか停止しているかを判断する。変化量が大きければ、移動距離は大きく、逆に小さければ移動距離は小さい。判断部29は、変化量が予め設定された判定値Dを超えていれば被検出物が移動したと判断し、判定値D以下であれば被検出物が停止していると判断する。
表示駆動部30は、LED22を点灯状態、点滅状態、及び消灯状態に切り換えるものである。例えば、使用者が検出範囲15内に進入したと判断部29が判断し、照合手段24によるキー認証が成立すれば、表示駆動部30は、LED22を消灯状態から点灯状態に切り換える。また、使用者が定められた動きをしたと判断部29が判断すると、表示駆動部30は、LED22を点滅させる。そして、ドア駆動部20によるドア5の開駆動又は閉駆動が完了すると、表示駆動部30は、LED22を消灯させる。具体的には、認証成立で点灯、スタート区画17で遅い点滅、トリガ区画16で早い点滅、再度スタート区画17に戻ることで消灯と同時にドア駆動開始出力を行うようにして、検出センサ12による検出状態を使用者が把握できるようにして、使用者による操作性を向上している。
(検出センサの配置)
図1及び図2に示すように、検出センサ12は、ドア5のX方向後側上部に位置するように、ドア5の窓6を取り囲む窓枠7に配置されている。言い換えれば、検出センサ12は、地面Gに対してZ方向に定められた間隔以上の距離をあけて、車両1の側面4の上部に配置されている。この間隔は、検出センサ12によって使用者の動きを検出するために必要な距離であり、60cm以上に設定することが好ましい。
図3を参照すると、本実施形態では、検出センサ12は、窓枠7の上部に配置されたサンバイザ8に取り付けられている。サンバイザ8は、窓枠7からY方向外向きに突出し、窓6に対して間隔をあけて位置している。検出センサ12は、窓6と対向するサンバイザ8の内面に固定されている。これにより、検出センサ12が車両1の側面4で露出することを防止し、既存の車両にも車体2を加工することなく検出センサ12を後付けできる。
引き続いて図1及び図2を参照すると、検出センサ12は、検出範囲15が、図1に示す平面視で車長方向(X方向)に対して定められた角度i1で傾斜し、図2に示す側面視で車高方向(Z方向)に対して定められた角度i2で傾斜するように、ドア5に配置されている。傾斜角度i1は、検出センサ12を通りX方向に延びる水平線Hと、検出範囲15の出力中心Cとがなす角として定義される。傾斜角度i2は、検出センサ12を通りZ方向に延びる垂直線Vと、検出範囲15の出力中心Cとがなす角として定義される。傾斜角度i1,i2の設定により、本実施形態の検出範囲15は、検出センサ12からY方向外向き、X方向前向き、且つZ方向下向きに延びるように、構成されている。
(検出範囲の設定)
検出センサ12によって、使用者を確実に検出しつつ、使用者以外の誤検出を抑制するために、検出範囲15の放射角R1,R2、最大長さL、及び傾斜角度i1,i2は、以下のように設定されている。
図1及び図2に示すように、検出センサ12の検出範囲15は、平面視(XY平面)のY方向の寸法よりも側面視(XZ平面)のZ方向の寸法の方が、大きく広がった扇型となるように設定されている。つまり、検出範囲15は、図1に示す平面視の放射角R1が、図2に示す側面視の放射角R2よりも小さくなるように、設定されている。
平面視の放射角R1は、過度に狭くすると検出センサ12による使用者の検出が困難になり、過度に広くすると検出センサ12によって車両1自体や隣に駐まった車両を検出するため、好ましくない。これらの不都合を抑制するために、放射角R1は、20度から40度の範囲に設定することが好ましく、本実施形態では30度に設定されている。側面視の放射角R2は、過度に狭くすると検出センサ12による使用者の検出が困難になり、過度に広くすると検出センサ12によって障害物を誤検出する可能性が高くなるため、好ましくない。これらの不都合を抑制するために、放射角R2は、65度から95度の範囲に設定することが好ましく、本実施形態では80度に設定されている。
検出センサ12から先端15aまでの検出範囲15の最大長さLは、過度に短くすると検出センサ12による使用者の検出が困難になり、過度に長くすると検出センサ12によって第三者、障害物、又は地面Gを誤検出する可能性が高くなり、特に隣に駐まった車両が検出範囲15に入るため、好ましくない。これらの不都合を防止するために、検出範囲15の最大長さLは、検出センサ12から車両1の底3までの高さhよりも短く設定されている。更に詳しくは、検出範囲15の最大長さLは、検出センサ12から底3までの高さhの概ね半分に設定することが好ましく、本実施形態では80cm(地面Gから100cmの位置)に設定されている。
図1に示すように、平面視での傾斜角度i1は、過度に狭くすると配置したドア5(車体2)が検出範囲15に入り、過度に広くすると隣に駐まった車両が検出範囲15に入るため、好ましくない。これらの不都合を抑制するために、傾斜角度i1は、車長方向(水平線H)に対して、20度から40度の範囲に設定することが好ましく、本実施形態では30度に設定されている。
このように設定された検出範囲15では、ドア5側に位置する内側縁15bがドア5に対して、傾斜角度i1から放射角R1の半分(R1/2)を減算した角度をあけて位置する。また、ドア5の反対側に位置する外側縁15cがドア5に対して、傾斜角度i1に放射角R1の半分(R1/2)を加算した角度をあけて位置する。
検出範囲15において、外側縁15cの先端(外側縁15cと先端15aの交点)は、車両1の側面4から最も外方へ離れた部分である。よって、外側縁15cの先端から水平線Hまでの最短距離dが、水平線Hから隣の車両までの距離よりも短ければ、検出センサ12が隣の車両を検出することはない。距離dは、検出範囲15の放射角R1、傾斜角度i1、及び最大長さLによって、以下の式(1)のように定められる。そして、これらは、想定される隣の車両までの距離よりも距離dが短くなる数値に、設定されている。
Figure 0006976836
図2に示すように、側面視での傾斜角度i2は、過度に狭くすると検出センサ12による低身長の使用者の検出が困難になり、過度に広くすると検出センサ12によって使用者の下半身を検出することになるため、好ましくない。これらの不都合を抑制するために、傾斜角度i2は、車高方向(垂直線V)に対して、40度から60度の範囲に設定することが好ましく、本実施形態では50度に設定されている。
検出範囲15において、上側縁15d側は使用者の頭側に位置し、下側縁15e側は使用者の足側に位置する。下側縁15eは、垂直線VよりもX方向前側に位置するように設定される。上側縁15dは、水平線HよりもZ方向下側に位置することが好ましく、本実施形態では水平線Hに一致するように設定されている。
このように、検出範囲15は、平面視(XY平面)の寸法よりも側面視(XZ平面)の寸法が大きい扁平形状であるため、検出センサ12によって隣に駐まった車両を誤検出することによるドア5の動作不良を抑制できる。また、検出範囲15がX方向とZ方向に対して定められた傾斜角度i1,i2で傾斜するように、検出センサ12が配置されているため、周囲にスペースが少ない車両1の側面4であっても、検出に必要な距離を確保できる。
検出センサ12はドア5の上部に配置され、検出範囲15はZ方向下向きに延びるように設定されているため、使用者は上半身を動かすだけでよい。つまり、ドア5を開閉駆動するために、使用者は不安定な片足立ちの姿勢になる必要がないため、操作時の使用者の安定性と操作性を向上できる。
しかも、検出センサ12は、検出範囲15がX方向前向きに延びるように、ドア5に配置されている。よって、X方向後向きに移動させるサイドドア5の場合、車両1の乗降口は、ドア5の閉鎖状態では検出範囲15内に位置し、ドア5の開放状態では検出範囲15外に位置する。その結果、乗降口から乗り降りする使用者の動きを検出センサ12が検出し、制御部26がドア5を制御する動きとして誤検出することを防止できる。
(制御部による制御)
制御部26によるドア5の自動開閉制御は、車両1が駐車され、エンジンが停止されることで開始される。制御部26は、照合手段24によるキー認証が成立し、検出範囲15内で使用者が定められた動きを行ったと判断すると、ドア駆動部20によってドア5を開放又は閉鎖する。
検出センサ12の検出範囲15は、検出センサ12からの距離の違いによって、トリガ区画16とスタート区画17に分けられている。トリガ区画16は、第1設定距離(例えば20cm)から第2設定距離(例えば50cm)までの間に設定されている。スタート区画17は、第2設定距離から第3設定距離(例えば80cm)までの間に設定されている。
判断部29によって判断する使用者の動きには、トリガ区画16とスタート区画17の間の移動が含まれている。つまり、車両1の側面4に沿って、スタート区画17からトリガ区画16へ移動する第1の動作M1と、トリガ区画16からスタート区画17へ移動する第2の動作M2とが含まれている。但し、使用者がスタート区画17からLED22に向けて斜めに移動した場合でも、使用者のX方向の移動分によって、判断部29は使用者の動きを判断できる。なお、ドア5を制御するための動きは、これに限られず、動作M1,M2の間に所定時間停止する動作を加えてもよく、必要に応じて変更が可能である。但し、定める動きは、車両1の周囲を通行する第三者の動きを除外するように、設定することが好ましい。
このように、使用者による動きを、2つの操作区画16,17間に跨がった移動に設定することで、車両1の周囲に存在する第三者の動きが、定められた動きと一致する可能性を低くできる。よって、検出センサ12の誤検出による意図しないドア5の誤作動を低減できる。
次に、ドア制御装置10の動作について図5A及び図5Bに示すフローチャートに従って説明する。
図5Aに示すように、制御部26は、まず、定められた検出時間が経過するまで待機する(ステップS1)。検出時間が経過すると、制御部26は、送波器13から超音波を送波させて、受波器14によって反射波を受波させる(ステップS2)。
検出センサ12が被検出物を検出しない場合(ステップS3:No)、制御部26は、表示駆動部30によってLED22を消灯状態に切り換えるとともに、キー認証状態をクリアする(ステップS4)。
検出センサ12が被検出物を検出した場合(ステップS3:Yes)、キー認証が成立しているか否かを読み込む(ステップS5)。そして、キー認証が未成立状態の場合(ステップS5:No)、制御部26は、キー認証を要求する(ステップS6)。認証処理では、照合手段24によって、キーに対して認証コードの送信要求を行い、キーから受信した認証コードを登録された正規コードと比較し、これらが合致すれば使用者であると判断する。
キー認証が成立しない場合(ステップS7:No)、制御部26は、LED22を消灯し、キー認証状態をクリアする(ステップS4)。キー認証が成立した場合(ステップS7:Yes)、制御部26は、表示駆動部30によってLED22を点灯状態に切り換える(ステップS8)。
キー認証が成立している場合(ステップS5,S7:Yes)、図5Bに示すように、制御部26は、測定結果に基づいて使用者の動きを判断する(ステップS9)。
検出センサ12の検出結果によって得られる距離の変化が、定められた動きと一致しない場合(ステップS10:No)、次の検出時間まで待機する。
検出センサ12の検出結果によって得られる距離の変化が、定められた動きと一致した場合(ステップS10:Yes)、制御部26は、ドア5が閉鎖状態であるか開放状態であるかを検出する。ドア5が閉鎖状態の場合(ステップS11:Yes)、制御部26は、ドア駆動部20によってドア5を開放させるドア開出力を行う(ステップS12)。ドア5が開放状態の場合(ステップS11:No)、制御部26は、ドア駆動部20によってドア5を閉鎖させるドア閉出力を行う(ステップS13)。
続いて、制御部26は、LED22を点滅状態に切り換えて(ステップS14)、ドア駆動部20による開駆動又は閉駆動が完了するまで待機する(ステップS15)。そして、ドア駆動部20の駆動が完了すると、制御部26は、LED22を消灯し、キー認証状態をクリアし(ステップS16)、次の検出時間まで待機する。
以上のように、本実施形態のドア制御装置10では、検出範囲15がX方向とZ方向に傾斜するように、車両1に検出センサ12が配置されているため、周囲にスペースが少ない側面4であっても、検出に必要な距離を確保できる。また、制御部26は、使用者の足の接触ではなく、検出センサ12の検出結果から得られる距離の変化によって、使用者による定められた動きを検出するため、ドア5を駆動させる際の使用者の安定性と操作性を向上できる。
(第2実施形態)
図6は、車両1に搭載した第2実施形態に係る車両ドア制御装置10を示す。この第2実施形態では、LED22を含む検出センサ12が、サイドドア5(車両1の側面4)のX方向後側下部に配置にされている点で、第1実施形態と相違する。検出センサ12は、検出範囲15が、平面視でY方向外向きに延び、側面視でZ方向上向き且つX方向前向きに延びるように、配置されている。
平面視での検出範囲15の放射角R1と傾斜角度i1は、図1に示す第1実施形態と同様の範囲に設定されている。側面視での検出範囲15の放射角R2と傾斜角度i2は、第1実施形態と同様の範囲に設定されている。また、検出範囲15の下側縁15eは、検出センサ12を通る水平線HよりもZ方向上側に位置することが好ましく、本実施形態では水平線Hに一致するように設定されている。
この第2実施形態では、第1実施形態と同様に、周囲にスペースが少ない側面4であっても、検出に必要な距離を確保できる。また、使用者は下半身を動かすだけでドア5を駆動できるため、ドア5を駆動させる際の使用者の安定性と操作性を向上できる。さらに、車両1の乗降口は、ドア5の閉鎖状態では検出範囲15内に位置し、ドア5の開放状態では検出範囲15外に位置するため、乗降口から乗り降りする使用者の動きを検出センサ12が検出し、制御部26がドア駆動部20によってドア5を作動することを防止できる。
(第3実施形態)
図7は、車両1に搭載した第3実施形態に係る車両ドア制御装置10を示す。この第3実施形態では、LED22を含む検出センサ12が、サイドドア5(車両1の側面4)のX方向前側上部に位置するように、窓枠7に配置にされている点で、第1実施形態と相違する。検出センサ12は、検出範囲15が、平面視でY方向外向きに延び、側面視でZ方向下向き且つX方向後向きに延びるように、配置されている。
平面視での検出範囲15の放射角R1と傾斜角度i1は、図1に示す第1実施形態と同様の範囲に設定されている。側面視での検出範囲15の放射角R2と傾斜角度i2は、第1実施形態と同様の範囲に設定されている。また、検出範囲15の上側縁15dが、検出センサ12を通る水平線Hに一致するように設定されている。
(第4実施形態)
図8は、車両1に搭載した第4実施形態に係る車両ドア制御装置10を示す。この第4実施形態では、LED22を含む検出センサ12が、サイドドア5(車両1の側面4)のX方向前側下部に位置するように配置にされている点で、第1実施形態と相違する。検出センサ12は、検出範囲15が、平面視でY方向外向きに延び、側面視でZ方向上向き且つX方向後向きに延びるように、配置されている。
平面視での検出範囲15の放射角R1と傾斜角度i1は、図1に示す第1実施形態と同様の範囲に設定されている。側面視での検出範囲15の放射角R2と傾斜角度i2は、第1実施形態と同様の範囲に設定されている。また、検出範囲15の下側縁15eが、検出センサ12を通る水平線Hに一致するように設定されている。
なお、本発明の車両ドア制御装置10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、検出センサ12は、サイドドア5を除く、車体2自体に配置されてもよい。第2実施形態及び第4実施形態のように、検出センサ12を車体2の金属パネルに配置する場合、検出センサ12は、樹脂製のケーシング内に配置することが好ましい。検出センサ12は、超音波センサに限られず、被検出物を検出可能であり、検出結果に基づいて被検出物までの距離を判断できるセンサであれば、必要に応じて変更が可能である。
制御部26は、検出範囲15を3以上の操作区画に分けて、使用者による定められた動きを検出してもよい。また、定める動きは、距離の変化(移動)、停止、移動回数、及び停止回数を、必要に応じて組み合わせて設定すればよい。また、検出範囲15を2以上の操作区画に分けることなく、定める動きを進入と停止の組み合わせによって構成してもよい。さらに、「定める動き」として、距離の変化率(速度)も含め、定める動きを距離の変化(移動)、距離の変化率(速度)、停止、移動回数、及び停止回数を、必要に応じて組み合わせて設定してもよい。
ドア5の電動機器は、ドア5を開閉駆動するドア駆動部20に限られず、車体2に対してドア5を開放不可能にロックするドアロック装置であってもよい。
表示部は、LED22に限られず、使用者を検出範囲15に誘導する光学的な表示が可能なものであれば、必要に応じて変更が可能である。また、表示部は、照射により地面G上にマークを表示する構成としてもよい。
車両1の両側面4に電動式のサイドドア5が配置されている場合、検出センサ12を両側面4にそれぞれ配置し、個々のサイドドア5の電動部品を個別に制御してもよい。この場合、走行時に後方を監視するバックソナーが搭載されている車両1では、バックソナーセンサを利用し、制御部26は、使用者が左右いずれのドア5の方へ移動しているのかを判断し、対応する側の検出センサ12だけを駆動させてもよい。
1 車両
2 車体
3 底
4 側面
5 ドア
6 窓
7 窓枠
8 サンバイザ
10 ドア制御装置
12 検出センサ(検出部)
13 送波器
14 受波器
15 検出範囲
15a 先端
15b 内側縁
15c 外側縁
15d 上側縁
15e 下側縁
16 トリガ区画(操作区画)
17 スタート区画(操作区画)
20 ドア駆動部(電動機器)
22 LED(表示部)
24 照合手段
26 制御部
27 記憶部
28 測定部
29 判断部
30 表示駆動部
G 地面
C 出力中心
R1,R2 放射角
i1,i2 傾斜角度
H 検出センサを通る水平線
V 検出センサを通る垂直線

Claims (10)

  1. 車両側面のサイドドア周辺の定められた検出範囲内に位置する被検出物を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果から得られる距離の変化によって、前記被検出物による定められた動きを検出すると、前記サイドドアの電動機器を制御する制御部と
    を備え、
    前記検出部は、前記車両側面の上部のうち前記サイドドアの窓を取り囲む窓枠の車長方向後側に配置され、
    前記検出範囲は、側面視で車高方向下向きかつ車長方向前向きに延び、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜している、車両ドア制御装置。
  2. 前記検出部は、前記窓枠に配置されたサンバイザに取り付けられている、請求項に記載の車両ドア制御装置。
  3. 前記検出部から前記検出範囲の先端までの最大長さは、前記検出部から前記車両の底までの高さよりも短く設定されている、請求項1又は2に記載の車両ドア制御装置。
  4. 車両側面のサイドドア周辺の定められた検出範囲内に位置する被検出物を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果から得られる距離の変化によって、前記被検出物による定められた動きを検出すると、前記サイドドアの電動機器を制御する制御部と
    を備え、
    前記検出部は、前記車両側面の上部に配置され、
    前記検出範囲は、側面視で車高方向下向きに延び、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜しており、
    前記検出部から前記検出範囲の先端までの最大長さは、前記検出部から前記車両の底までの高さよりも短く設定されている、車両ドア制御装置。
  5. 車両側面のサイドドア周辺の定められた検出範囲内に位置する被検出物を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果から得られる距離の変化によって、前記被検出物による定められた動きを検出すると、前記サイドドアの電動機器を制御する制御部と
    を備え、
    前記検出部は、前記車両側面の下部に配置され、
    前記検出範囲は、側面視で車高方向上向きに延び、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜している、車両ドア制御装置。
  6. 前記検出部は、側面視で前記検出範囲が車長方向前向きに延びるように、前記サイドドアの車長方向後側に配置されている、請求項に記載の車両ドア制御装置。
  7. 前記電動機器には、前記車両側面に沿って前記サイドドアを開閉駆動するドア駆動部が含まれている、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両ドア制御装置。
  8. 前記検出範囲には、前記検出部からの距離によって2以上の操作区画が設定され、
    前記制御部が検出する前記定められた動きには、前記2以上の操作区画間の移動が含まれている、請求項1からのいずれか1項に記載の車両ドア制御装置。
  9. 車両側面のサイドドア周辺の定められた検出範囲内に位置する被検出物を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果から得られる距離の変化によって、前記被検出物による定められた動きを検出すると、前記サイドドアの電動機器を制御する制御部と
    を備え、
    前記検出部は、前記車両側面に配置され、
    前記検出範囲は、平面視で車長方向に対して定められた角度で傾斜し、側面視で車高方向に対して定められた角度で傾斜しており、
    前記検出範囲には、前記検出部からの距離によって2以上の操作区画が設定され、
    前記制御部が検出する前記定められた動きには、前記2以上の操作区画間の移動が含まれている、車両ドア制御装置。
  10. 前記検出部は超音波センサであり、
    前記検出部の前記検出範囲は、平面視の寸法よりも側面視の寸法の方が大きくなるように設定されている、請求項1から9のいずれか1項に記載の車両ドア制御装置。
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