JP6976721B2 - 圧力調整器 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力調整器に関する。
例えば特許文献1には、高い圧力のガスを一定の圧力まで減圧する圧力調整器と、減圧されたガスの流量を検出するガスメータとを組み合わせた調整器一体型ガスメータが開示されている。この特許文献1において、圧力調整器は、LPガス容器からの高圧ガスを、高圧ガスよりも低い圧力の中圧ガスへと減圧する中圧調整部と、中圧調整部からの中圧ガスを、中圧ガスよりも低い圧力の低圧ガスへと減圧する低圧調整部とを備えている。この場合、中圧調整部は、ガス入口部から高圧ガスが導入される圧力調整室(減圧室)と、圧力調整室の圧力状態に応じて進退することで、ガス入口部から圧力調整室へのガスの流入を調整する調圧弁と、を備えている。
調圧弁は、弁体と、弁体の変位を軸方向に制限する進退ロッドと、ガス入口部から圧力調整室へのガスの流入を規制する規制位置へと弁体を付勢する付勢手段とで構成されている。
特開2007−127509号公報
ところで、調圧弁は、進退ロッドの軸方向に沿って、付勢手段、弁体、進退ロッドが並列に並んだ構成となっている。そのため、従来の圧力調整器にあっては、調圧弁の進退方向におけるサイズが大型になってしまう傾向がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化を達成することができる圧力調整器を提供することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、第1圧力のガスをガス入口部から減圧室に導入し、第1圧力のガスを第1圧力よりも低い第2圧力に減圧する圧力調整器を提供する。この圧力調整器は、減圧室の圧力状態に応じて進退することで、ガス入口部から減圧室へのガスの流入を調整する調圧弁と、調圧弁の周囲を覆うケースと、を有している。調圧弁は、弁体と、弁体の一方の端部に連結され、弁体の変位を軸方向に制限する進退ロッドと、弁体の他方の端部側に設けられ、ガス入口部から減圧室へのガスの流入を規制する規制位置へと弁体を付勢する付勢部材と、を有している。この場合、ケースは弁体に対応する位置に設けられると共に周方向に沿って所定のピッチで複数配置された径方向内向きに膨出する部分として形成され、ケースに対して前記弁体を摺動自在に支持する弁体支持部と、進退ロッドに対応する位置に設けられ、ケースに対して前記進退ロッドを摺動自在に支持するロッド支持部と、を備える
あるいは、本発明の他の圧力調整器は、調圧弁は、弁体に設けられると共に周方向に沿って所定のピッチで複数配置された径方向外向きに膨出する部分として形成され、ケースに対して摺動自在に支持される弁体被支持部と、進退ロッドに設けられ、ケースに対して摺動自在に支持されるロッド被支持部と、を備える。
あるいは、本発明の他の圧力調整器は、減圧室の圧力状態に応じて進退することで、ガス入口部から減圧室へのガスの流入を調整する調圧弁と、調圧弁の周囲を覆うケースと、調圧弁、ケース及び減圧室を含み、ガス入口部から導入される第1圧力のガスを第2圧力に減圧する第1減圧部と、第2圧力のガスを第2圧力よりも低い第3圧力に減圧する第2減圧部と、を有している。調圧弁は、弁体と、弁体の一方の端部に連結され、弁体の変位を軸方向に制限する進退ロッドと、弁体の他方の端部側に設けられ、ガス入口部から減圧室へのガスの流入を規制する規制位置へと弁体を付勢する付勢部材と、を有している。この場合、ケース及び調圧弁の少なくとも一方は、弁体及び進退ロッドのそれぞれに対応する位置に設けられると共にケースに対して調圧弁を摺動自在に支持する摺動支持部を備え、第2減圧部は、進退ロッドの軸方向と対応する第1減圧部の奥行方向に配置され、圧力調整器は、本体筐体の内部にガス流路が直線的に形成されたガスメータ本体に対して、当該ガス流路の延在方向に接続される。
本発明によれば、調圧弁をその進退方向にかけてコンパクトな構成とすることができるので、圧力調整器の小型化を達成することができる。
本実施形態に係る調整器一体型ガスメータの構成を模式的に示す説明図 図1に示す調整器一体型ガスメータの内部構成を模式的に示す説明図 中圧減圧部の構成を模式的に示す断面図 中圧弁及びケースの構造を示す説明図
以下、本実施形態に係る調整器を、調整器一体型ガスメータに適用して説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る調整器一体型ガスメータ1の構成を模式的に示す側面図である。また、図2は、図1に示す調整器一体型ガスメータ1の内部構成を模式的に示す説明図である。なお、図2では、図面に描画される構成要素の明瞭さを考慮して、断面状態を示すハッチングが省略されている。
調整器一体型ガスメータ1は、圧力調整器2と、ガスメータ本体50とを備え、ガスメータ本体50に対して圧力調整器2が一体化されたものである。すなわち、調整器一体型ガスメータ1は、ガスメータ本体50を構成する本体筐体であるメータハウジング54と、圧力調整器2を構成する本体筐体である調整器ハウジング3とが一体形成されている。ここで、メータハウジング54及び調整器ハウジング3は上下方向に沿って直線的に配置されており、上方にメータハウジング54が位置し、下方に調整器ハウジング3が位置している。
調整器ハウジング3には、2つのガス入口部4a,4bと、ガス出口部5が形成されている。ガス入口部4a,4bは、それぞれ異なるLPガス容器(図示せず)に接続され、LPガス容器からの高圧ガス(第1圧力のガス)を導入する。ガス出口部5は、ガス入口部4a,4bに対して直交する方向に形成され、圧力調整器2にて減圧された燃料ガスをガスメータ本体50に供給する。
圧力調整器2は、中圧減圧部6と、低圧減圧部20とを備えている。中圧減圧部6及び低圧減圧部20は、前後方向に対面されており、前方(調整器一体型ガスメータ1を正面から眺めたときの手前側)に中圧減圧部6が位置し、後方(調整器一体型ガスメータ1を正面から眺めたときの奥行側)に低圧減圧部20が位置している。
図3は、中圧減圧部6の構成を模式的に示す断面図である。中圧減圧部6は、ガス入口部4a,4bから導入される、例えば0.1〜1.56MPaの高圧ガスを、例えば0.06MPa程度の中圧ガス(第2圧力のガス)に減圧する。中圧減圧部6は、中圧減圧室7と、大気圧室8と、中圧スプリング9と、中圧ダイヤフラム11と、軸受部材12と、切替軸13と、前方軸受部材14と、切替レバー15と、押圧部材16と、中圧弁17と、ケース18とを備えている。
中圧減圧室7は、調整器ハウジング3の前方に配置されており、ガス入口部4a,4bから導入された高圧ガスを一時的に保持する部位(空間)である。大気圧室8は、外部と連通することにより内部が大気圧となる部位(空間)である。
中圧ダイヤフラム11は、その周縁が調整器ハウジング3に固定されており、中圧減圧室7と大気圧室8とを気密に隔てている。また、中圧ダイヤフラム11は、中圧スプリング9により中圧減圧室7側に付勢されている。
軸受部材12は、中圧ダイヤフラム11の軸心部に同軸的に固定されている。切替軸13は、軸受部材12に軸支されており、軸受部材12の軸方向(以下単に「軸方向」という)を中心に回転自在となっている。また、切替軸13は、軸受部材12に軸支された状態において、軸方向への移動が規制されている。このため、切替軸13は、中圧減圧室7内のガス圧力の変動に伴って、中圧ダイヤフラム11とともに軸方向に移動する。この切替軸13の後方には、中圧弁17が配置されている。
前方軸受部材14は、切替軸13の前端側を囲むように設けられ、この切替軸13の前端側を回転自在に軸支する。前方軸受部材14は、調整器ハウジング3に固定されている。
切替レバー15は、調整器ハウジング3の前部に取り付けられており、平面内において180度の範囲で回転可能に構成されている。切替レバー15の回転は切替軸13に伝達され、切替レバー15の回転にともない切替軸13も回転する。
押圧部材16は、切替軸13の後端側に一体形成され、切替レバー15の回転とともに回転する。押圧部材16は、平坦部16aと凸部16bと有している。平坦部16aは、平坦に形成された部位であり、凸部16bは、平坦部16aに比べて後方(奥行側)に膨出した部位である。切替レバー15を180度回転させた場合、これら、平坦部16aと凸部16bとの位置が入れ替わり、中圧弁17との接触関係が変わることとなる。すなわち、図3に示す例では、ガス入口部4a側の中圧弁17と凸部16bとが接触している。この図3に示す状態から、切替レバー15を180度回転させることにより、凸部16bは、ガス入口部4b側の中圧弁17と接触する。
中圧弁17は、中圧減圧室7の圧力状態に応じて前後方向に進退することで、ガス入口部4a,4bから中圧減圧室7へのガスの流入を調整する調圧弁である。この中圧弁17は、その周囲を覆うケース18により、前後方向に摺動自在に支持されている。中圧弁17は、2つのガス入口部4a,4bに対応してそれぞれ設けられている。ここで、図4は、中圧弁17及びケース18の構造を示す説明図である。同図(a)は、中圧弁17及びケース18の構造を示す断面図であり、同図(b)は、(a)に示すAA線に沿う断面図である。
個々の中圧弁17は、弁体17aと、進退ロッド17bと、調圧スプリング17cとで構成されている。中圧弁17において、調圧スプリング17c、弁体17a、進退ロッド17bの順番で、進退ロッド17bの軸方向に沿って並列に配列され、調圧スプリング17cが最も後方に位置づけられている。
弁体17aは、ガス入口部4a,4bと中圧減圧室7とを連通する連通部に設けられている。すなわち、中圧減圧室7は、弁体17aを介してガス入口部4a,4bに連通されている。
進退ロッド17bは、弁体17aの前端部に連結されている。進退ロッド17bは、上述した押圧部材16によって押圧されることにより、弁体17aを変位させる部材である。この進退ロッド17bは、弁体17aの変位方向を進退ロッド17bの軸方向、すなわち前後方向に制限する機能を担っている。
調圧スプリング17cは、弁体17aの後端側に設けられている。調圧スプリング17cは、ガス入口部4a,4bから中圧減圧室7へのガスの流入を規制する規制位置へと弁体17aを付勢する(付勢手段)。調圧スプリング17cの付勢方向は、中圧ダイヤフラム11側、すなわち、前方に設定されている。なお、弁体17aを付勢する手法は、スプリング以外の方法であってもよい。
本実施形態において、中圧弁17の周囲を覆うケース18は、中圧弁17を進退ロッド17bの軸方向に沿って摺動自在に支持する摺動支持部19を備えている。摺動支持部19は、中圧弁17のうち弁体17aを支持する弁体支持部19aと、中圧弁17のうち進退ロッド17bを支持するロッド支持部19bとで構成されている。すなわち、摺動支持部19は、弁体17a及び進退ロッド17bにそれぞれ設けられ、弁体17a及び進退ロッド17bの2点において中圧弁17を支持する構造となっている。
弁体支持部19aは、ケース18において弁体17aの周囲を覆う第1内周面18aに、径方向内向きに膨出する膨出部として形成されている。この弁体支持部19aは、第1内周面18aに、周方向に沿って所定のピッチで複数配置されている。これらの弁体支持部19aの各頂部において、弁体17aの外周面がそれぞれ支持される。
ロッド支持部19bは、ケース18において進退ロッド17bの周囲を覆う第2内周面18bに形成されている。この第2内周面18bは、進退ロッド17bの外径よりも若干大きい内径を備えた中空部であり、当該第2内周面18bの全域が、ロッド支持部19bとして機能する。このロッド支持部19bの内周面において、弁体17aの外周面が支持される。
再び図2を参照するに、低圧減圧部20は、中圧減圧部6により減圧されたガスを、例えば2.55〜3.3kPa程度の低圧ガス(第3圧力のガス)に減圧する。低圧減圧部20は、低圧減圧室21と、大気圧室22と、低圧ダイヤフラム25と、作動桿26と、開閉用レバー29と、低圧弁31とを備えている。
低圧減圧室21は、調整器ハウジング3の後方に配置されており、中圧減圧室7から導入された中圧ガスを一時的に保持する部位(空間)である。この低圧減圧室21は、ガス出口部5と連通されている。大気圧室22は、外部と連通することにより内部が大気圧となる部位(空間)である。
低圧ダイヤフラム25は、その周縁が調整器ハウジング3に固定されており、低圧減圧室21と大気圧室22とを気密に隔てている。また、低圧ダイヤフラム25は、低圧スプリング(図示せず)により低圧減圧室21側に付勢されている。
作動桿26は、低圧ダイヤフラム25の中心を軸方向に貫通して設けられている。作動桿26の低圧減圧室21側の先端には、開閉用レバー29の一端が設けられている。開閉用レバー29の所要の位置には、ピン30が設けられている。開閉用レバー29は、ピン30を中心に回動可能となっている。
開閉用レバー29の他端には、低圧弁31が設けられている。低圧弁31は、低圧減圧室21の圧力状態に応じて前後方向に進退することで、中圧減圧室7から低圧減圧室21へのガスの流入を調整する調圧弁である。
ガスメータ本体50は、その内部を流れるガスの流量を計測する装置である。本実施形態において、ガスメータ本体50は、例えば超音波信号の送受信を通じて、ガスの流量を計測する。
メータハウジング54は、四角柱状の外形形状を有しており、高さ方向に長手となる形状とされている。ガスメータ本体50は、メータハウジング54の長手方向が上下方向(重力方向)と一致するように設置されている。
メータハウジング54の下面54aには、ガス入口部51が設けられ、その上面54bには、ガス出口部52が設けられている。ガス入口部51は、調整器ハウジング3のガス出口部5と連続しており、ガス出口部52は、下流側配管(図示せず)を介してガス供給先と接続される。
メータハウジング54の内部には、ガス入口部51からガス出口部52に至るガス流路53が形成されている。本実施形態において、ガス流路53は、ガスの入口側(ガス入口部51)からガスの出口側(ガス出口部52)にかけて、上下方向に沿って直線状に延びるストレート形状とされている。
このメータハウジング54を備えるガスメータ本体50は、計測ユニット55と、一対の超音波センサ57と、遮断弁58とを有している。
計測ユニット55は、断面四角形状の筒状体であり、ガス流路53に配設されている。この計測ユニット55により、ガスが流れる計測流路が形成される。
計測ユニット55には、超音波センサ57を取り付けるためのセンサ取付部56が、一対の超音波センサ57に対応して2箇所に設けられている。例えば、センサ取付部56は、一方の超音波センサ57から送信された超音波信号を計測ユニット55の壁面で反射して他方の超音波センサ57にて受信するような、所要の位置にそれぞれ設けられている。
超音波センサ57は、超音波信号の送受信を行うものであり、例えば圧電素子が用いられる。超音波センサ57は、計測流路の上流側及び下流側にそれぞれ設けられている。本実施形態では、反射面を介して一方の超音波センサ57から送信された超音波信号を他方の超音波センサ57で受信する反射型の構造が採られている。
一対の超音波センサ57を用いたガスの流量計測は、コントロールユニット(図示しない)の制御により行われる。具体的には、一方の超音波センサ57から出力させた超音波信号が他方の超音波センサ57で受信されるまでに経過した時間を伝搬時間として求める。同様に、他方の超音波センサ57から出力させた超音波信号が一方の超音波センサ57で受信されるまでに経過した時間を伝搬時間として求める。そして、両伝搬時間の差に基づいて流量が計測される。この計測動作は、周期的に実行される。
遮断弁58は、ガス流路53に設けられており、当該流路におけるガスを遮断するものである。遮断弁58としては、例えばボールバルブを用いることができる。ボールバルブは、貫通流路を有するボール状の弁体を、バルブボディ内に回転自在に備えるものであり、弁軸を中心に弁体を回転させることで、ガスを開放又は遮断する。
遮断弁58は、圧力センサ59により検知されるガス流路53の圧力が設定圧力値を下回ったり、計測されるガス流量に異常なパターンが認められたりすると、ガス圧の異常やガスの漏洩が発生しているものとして、コントロールユニットにより閉弁される。
次に、本実施形態に係る圧力調整器2の動作について説明する。まず、消費者側でガスが使用されると、中圧減圧室7の圧力が減圧する。これにより、中圧スプリング9の付勢力により中圧ダイヤフラム11が後方に変位する。中圧ダイヤフラム11が変位すると、押圧部材16の凸部16bにより、中圧弁17の進退ロッド17bが後方に押し出される。これにより、一方の中圧弁17が動作することで、当該一方の中圧弁17に対応するガス入口部4a(4b)が開き、LPガス容器からの高圧ガスが中圧減圧室7に導入される。
なお、他方の中圧弁17の進退ロッド17bには、押圧部材16の平坦部16aが到達しない。そのため、他方の中圧弁17に対応するガス入口部4b(4a)側の中圧弁17は動作せず、他方のガス入口部4b(4a)からガスが導入されることはない。
高圧ガスの流入により中圧減圧室7の圧力が上昇すると、中圧スプリング9の付勢力に抗して中圧ダイヤフラム11が前方に変位する。この際、中圧弁17も前方に移動して、一方のガス入口部4a(4b)は閉じられる。その後、消費者側でガスが使用されると、中圧減圧室7の圧力が減圧し、上述の動作を繰り返すこととなる。
また、一方のガス入口部4a(4b)側に接続されるLPガス容器内のガス量が低下した場合、中圧減圧室7の圧力が上昇しなくなる。この場合、中圧スプリング9の付勢力により中圧ダイヤフラム11が後方へと一層変位する(所定距離以上変位する)。この場合、押圧部材16の平坦部16aが他方の中圧弁17の進退ロッド17bを後方へと押し出すこととなる。これにより、他方のガス入口部4b(4a)側に接続されるLPガス容器から高圧ガスが流入する。
また、低圧減圧部20においては、消費者側でガスが使用されることにより、低圧減圧室21の圧力が減圧する。これにより、低圧スプリングの付勢力により低圧ダイヤフラム25が前方に変位する。そして、開閉用レバー29がピン30を支点として図中反時計方向に回動する。この回動により、低圧弁31が後方に移動して、中圧減圧室7と低圧減圧室21との連通部を開放する。これにより、中圧減圧室7側のガスが、低圧減圧室21へ流れ、当該低圧減圧室21を経由してガス出口部5側に流れる。
一方、低圧減圧室21の圧力が上昇すると、低圧スプリングの付勢力に抗して、低圧ダイヤフラム25が後方へ変位し、低圧弁31が図中左方向へ移動する。これにより、中圧減圧室7と低圧減圧室21との連通部が閉じられ、低圧減圧室21へのガスの流入が規制される。その後、消費者側でガスが使用されると、低圧減圧室21の圧力が減圧し、上述の動作を繰り返す。
このように本実施形態に係る調整器一体型ガスメータ1において、中圧弁17は、ケース18に設けられた摺動支持部19により、弁体17a及び進退ロッド17bのそれぞれにおいて摺動可能に支持されている。
中圧弁17の弁体17aが進退動作する場合、進退ロッド17bにより、弁体17aの変位が進退ロッド17bの軸方向(前後方向)に制限される。すなわち、進退ロッド17bにより、弁体17aの径方向のずれが規制される。この規制効果を得るためには、摺動支持部19が、軸方向の一定の範囲にわたって中圧弁17を支持する必要がある。よって、摺動支持部19による支持範囲を進退ロッド17bのみで負担した場合には、その支持範囲が軸方向にかけて広範囲に及ぶこととなる。その結果、進退ロッド17bに十分な長さを設ける必要が生じ、中圧減圧部6、ひいては、圧力調整器2が前後方向へと大型化することとなる。
この点、本実施形態に示す圧力調整器2によれば、摺動支持部19は、弁体17aに対応する位置と、進退ロッド17bに対応する位置とを含む2点で中圧弁17を支持している。このため、弁体17a及び進退ロッド17bのそれぞれにおいて支持範囲を負担することができ、進退ロッド17bにおける支持範囲を狭く設定することができる。その結果、進退ロッド17bを短縮することができるので、中圧減圧部6、ひいては、圧力調整器2の前後方向へのコンパクト化を図ることができる。
なお、本実施形態では、摺動支持部19のうち、弁体17aに対応する弁体支持部19aは、径方向内向きに膨出する膨出部から構成されている。この膨出部による支持構造は、進退ロッド17bを支持するロッド支持部19bに適用してもよい。もっとも、進退ロッド17bを支持するロッド支持部19bのように、その周方向の全域を利用した支持構造を、弁体支持部19aに適用してもよい。
また、本実施形態では、摺動支持部19をケース18側に設けているが、中圧弁17側に設けてもよく、あるいは、両者に設けてもよい。例えば、弁体17aに対応する弁体支持部19aは、弁体17aの外周面に、径方向外向きに膨出する膨出部として形成される、といった如くである。
また、本実施形態において、圧力調整器2は、高圧ガスを中圧ガスに減圧する中圧減圧部6と、進退ロッド17bの軸方向と対応する中圧減圧部6の奥行方向に配置され、中圧ガスを低圧ガスに減圧する低圧減圧部20と、を有している。そして、この圧力調整器2は、メータハウジング54の内部にガス流路53が直線的に形成されたガスメータ本体50に対して、当該ガス流路53の延在方向に接続されている。
この構成によれば、ガスメータ本体50が直管型の構造となるため、ガス流路53の延在方向にサイズが大きくなる傾向にあるが、圧力調整器2をなす中圧減圧部6と低圧減圧部20とを前後方向に沿って対面させている。この対面構造により、圧力調整器2の上下方向のサイズを圧縮することができるので、調整器一体型ガスメータ1の上下方向サイズについてコンパクト化を図ることができる。また、中圧減圧部6と低圧減圧部20とが前後方向に対面させる構成であるが、本実施形態の圧力調整器2によれば、前後方向にコンパクトな構成となっている。これにより、調整器一体型ガスメータ1の前後方向サイズについてもコンパクト化を図ることができる。
以上、本実施形態に係る圧力調整器について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その発明の範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、圧力調整器は、ガスメータ本体と一体に構成されたものに限らず、別体に構成されるものであってもよい。
また、本実施形態では、第1減圧部と第2減圧部とを前後方向に対面させた圧力調整器について例示したが、本発明に係る調圧弁の摺動支持構造は、第1減圧部と第2減圧部とを上下方向に直列させた圧力調整器について適用してもよい。
また、本実施形態では、圧力調整器が高圧から中圧、さらに中圧から低圧へと2段階で減圧する多段式のものである。しかしながら、本発明に係る調圧弁の摺動支持構造は、1段階の減圧動作のみを備える、すなわち、所定の圧力(第1圧力)のガスを、それよりも低い圧力(第2圧力)に減圧する圧力調整器についても広く適用可能である。
また、本実施形態において「高圧」、「中圧」及び「低圧」の用語は、ガスの圧力状態を相対的に示すために便宜的に用いているに過ぎず、絶対的な意味でこれらの用語を示しているものでない。
1 調整器一体型ガスメータ
2 圧力調整器
3 調整器ハウジング(本体筐体)
4a,4b ガス入口部
5 ガス出口部
6 中圧減圧部(第1減圧部)
7 中圧減圧室(減圧室)
8 大気圧室
9 中圧スプリング
11 中圧ダイヤフラム
12 軸受部材
13 切替軸
14 前方軸受部材
15 切替レバー
16 押圧部材
16a 平坦部
16b 凸部
17 中圧弁(調圧弁)
17a 弁体
17b 進退ロッド
17c 調圧スプリング
18 ケース
19 摺動支持部
19a 弁体支持部
19b ロッド支持部
20 低圧減圧部(第2減圧部)
50 ガスメータ本体
51 ガス入口部
52 ガス出口部
53 ガス流路
54 メータハウジング(本体筐体)
55 計測ユニット
56 センサ取付部
57 超音波センサ
58 遮断弁
59 圧力センサ

Claims (3)

  1. 第1圧力のガスをガス入口部から減圧室に導入し、前記第1圧力のガスを前記第1圧力よりも低い第2圧力に減圧する圧力調整器において、
    前記減圧室の圧力状態に応じて進退することで、前記ガス入口部から前記減圧室へのガスの流入を調整する調圧弁と、
    前記調圧弁の周囲を覆うケースと、を有し、
    前記調圧弁は、
    弁体と、
    前記弁体の一方の端部に連結され、前記弁体の変位を軸方向に制限する進退ロッドと、
    前記弁体の他方の端部側に設けられ、前記ガス入口部から前記減圧室へのガスの流入を規制する規制位置へと前記弁体を付勢する付勢部材と、
    を有し、
    前記ケースは
    前記弁体に対応する位置に設けられると共に周方向に沿って所定のピッチで複数配置された径方向内向きに膨出する部分として形成され、前記ケースに対して前記弁体を摺動自在に支持する弁体支持部と、
    前記進退ロッドに対応する位置に設けられ、前記ケースに対して前記進退ロッドを摺動自在に支持するロッド支持部と、
    を備えることを特徴とする圧力調整器。
  2. 第1圧力のガスをガス入口部から減圧室に導入し、前記第1圧力のガスを前記第1圧力よりも低い第2圧力に減圧する圧力調整器において、
    前記減圧室の圧力状態に応じて進退することで、前記ガス入口部から前記減圧室へのガスの流入を調整する調圧弁と、
    前記調圧弁の周囲を覆うケースと、を有し、
    前記調圧弁は、
    弁体と、
    前記弁体の一方の端部に連結され、前記弁体の変位を軸方向に制限する進退ロッドと、
    前記弁体の他方の端部側に設けられ、前記ガス入口部から前記減圧室へのガスの流入を規制する規制位置へと前記弁体を付勢する付勢部材と、
    を有し、
    記調圧弁は
    前記弁体に設けられると共に周方向に沿って所定のピッチで複数配置された径方向外向きに膨出する部分として形成され、前記ケースに対して摺動自在に支持され弁体被支持部と、
    前記進退ロッドに設けられ、前記ケースに対して摺動自在に支持されるロッド被支持部と、
    を備えることを特徴とする圧力調整器。
  3. 第1圧力のガスをガス入口部から減圧室に導入し、前記第1圧力のガスを前記第1圧力よりも低い第2圧力に減圧する圧力調整器において、
    前記減圧室の圧力状態に応じて進退することで、前記ガス入口部から前記減圧室へのガスの流入を調整する調圧弁と、
    前記調圧弁の周囲を覆うケースと、
    前記調圧弁、前記ケース及び前記減圧室を含み、前記ガス入口部から導入される前記第1圧力のガスを前記第2圧力に減圧する第1減圧部と、
    前記第2圧力のガスを前記第2圧力よりも低い第3圧力に減圧する第2減圧部と、
    を有し、
    前記調圧弁は、
    弁体と、
    前記弁体の一方の端部に連結され、前記弁体の変位を軸方向に制限する進退ロッドと、
    前記弁体の他方の端部側に設けられ、前記ガス入口部から前記減圧室へのガスの流入を規制する規制位置へと前記弁体を付勢する付勢部材と、
    を有し、
    前記ケース及び前記調圧弁の少なくとも一方は、前記弁体及び前記進退ロッドのそれぞれに対応する位置に設けられると共に前記ケースに対して前記調圧弁を摺動自在に支持する摺動支持部を備え、
    前記第2減圧部は、前記進退ロッドの軸方向と対応する前記第1減圧部の奥行方向に配置され、
    前記圧力調整器は、本体筐体の内部にガス流路が直線的に形成されたガスメータ本体に対して、当該ガス流路の延在方向に接続される
    ことを特徴とする圧力調整器。
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