JP6975680B2 - 鋼製法枠部材を用いた法枠工法 - Google Patents
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Description
また、本発明に係る鋼製法枠部材を用いた法枠工法は、さらに、アンカー部材打設空間を形成する各連結部材に載置されると共に、その外形が、同一方向で隣り合う鋼製法枠部材同士の端縁間の間隔とほぼ同じ直径からなり、さらに、中心から円周方向に向かって、アンカー部材の頭部が挿通可能な長円状の挿通用長孔が形成された円形状の応力伝達プレートが備えられており、モルタル材は、法面とアンカー部材打設空間と応力伝達プレートとの間に充填されていることも特徴とする。
また、本発明に係る鋼製法枠部材を用いた法枠工法は、連結部材の打設空間形成板部は、円弧状に形成されていると共に、その打設空間形成板部におけるアンカー部材打設空間を形成する側の面には、当該打設空間形成板部両端近傍まで延びる突条部が備えられていることも特徴とする。
そのため、本発明に係る鋼製法枠部材を用いた法枠工法の場合、アンカー部材打設空間で囲まれた凹凸のある法面等の斜面には、下側の面板が接触せず、充填されたモルタル材が直接接触することになるので、下側の面板裏側と法面との間の凹凸の隙間を埋めるためのモルタル材を入れた調整袋が不要となり、施工性を向上させることができる。また、アンカー部材打設空間内におけるアンカー部材の回りにはモルタル材が充填されるので、アンカー部材の錆等を防止でき、品質を向上させることができる。
また、本発明に係る鋼製法枠部材を用いた法枠工法の第2の特徴によれば、アンカー部材打設空間を形成する各連結部材に載置されると共に、その外形が、同一方向で隣り合う鋼製法枠部材同士の端縁間の間隔とほぼ同じ直径からなり、さらに、中心から円周方向に向かって、アンカー部材の頭部が挿通可能な長円状の挿通用長孔が形成された円形状の応力伝達プレートが備えられており、モルタル材は、法面とアンカー部材打設空間と応力伝達プレートとの間に充填される。
そのため、アンカー部材が応力伝達プレートの中心を通らない場合でも、応力伝達プレートを回転させながらその中心から円周方向に向かってアンカー部材の頭部が挿通可能な挿通用長孔に通すことが可能となるので、応力伝達プレートによって座金を介したアンカー部材およびナット部材の緊結力の確実に法面等の斜面に伝達できると共に、施工性を向上させることができる。
本発明に係る実施形態1の鋼製法枠部材を用いた法枠工法は、法面等の斜面Gの崩壊や、風化、浸食等を防止するため、図1に示すように鋼製法枠部材1を用いて格子状法枠を構築する法枠工法で、図2(a),(b)に示すように、法面等の斜面G上に断面H形状の鋼製法枠部材1を格子状に設置し、隣り合う鋼製法枠部材1の端部同士を連結部材2によりそれぞれ連結して鋼製法枠部材1を用いた格子状法枠を構築すると共に、格子状法枠の交点部にアンカー部材3を打設し、アンカー部材3頭部に座金5を介しナット部材6で締結して斜面G上に格子状法枠を固定する法枠工法である。
鋼製法枠部材1は、例えば、図3(a),(b)に示すように、ウエブ部1aの両側に一対のフランジ部1b,1bを有する断面H形状の長尺のH型鋼等で、ウエブ部1aの長手方向の両側にはそれぞれ連結部材2と連結するための連結ボルト7aが挿入されるボルト孔1a1が例えば2個ずつ形成されている。
連結部材2は、図4(a)〜(c)に示すように、例えば、幅W2の鋼板等の鋼製プレートを曲げ加工等して構成したもので、中央の打設空間形成板部2aと、その打設空間形成板部2aの両端それぞれからほぼ45度の角度で起立した状態で延設され、一側面が鋼製法枠部材1のウエブ部1aに重ね合わせ状態で接続される接続板部2b,2bとを備えており、接続板部2b,2bには、それぞれ隣接する鋼製法枠部材1のウエブ部1aに形成された2個のボルト孔1a1に位置を合わせて連結ボルト7aが挿入されるボルト孔2b1が2個ずつ形成されている。
アンカー部材3は、斜面G上に構築した鋼製法枠部材1の格子状法枠を斜面Gに固定するもので、公知のロックボルトやグラウンドアンカー等が利用できる。
応力伝達プレート4は、図1や図2(a),(b)に示すように、アンカー部材打設空間を形成する各連結部材2上に載置して、アンカー部材3の引張力やナット部材6の緊結力を連結部材2や硬化した硬練モルタル材9に伝達するもので、図5(a),(b)に示すように、平面視その外形が円形状に形成されており、その直径Rは、連結部材2によって鋼製法枠部材1の端部同士を連結した際、同一方向で隣り合う鋼製法枠部材1同士の端縁間の間隔D(図2(a)参照。)とほぼ同じ長さか、その間隔Dよりも僅かに小さい長さで形成されている。そのため、図1や図2(a),(b)に示すように、応力伝達プレート4をアンカー部材打設空間の上に被せると、応力伝達プレート4は連結部材2上には載置されるものの、鋼製法枠部材1の端部上には載置されない。
次に、実施形態1の鋼製法枠部材を用いた法枠工法について説明する。
まず、法面等の斜面Gに鋼製法枠部材1を格子状に配置し、図6に示すように、鋼製法枠部材1の交点において隣り合う鋼製法枠部材1の端部のウエブ部1a同士を連結部材2によりそれぞれ連結して格子状法枠を構築する。
従って、実施形態1の鋼製法枠部材を用いた法枠工法によれば、隣り合う鋼製法枠部材1の端部同士を連結する連結部材2は、プレートからなり、中央の打設空間形成板部2aと、その打設空間形成板部2aの両端それぞれから延設され、一側面が鋼製法枠部材1のウエブ部1aに重ね合わせ状態で接続される接続板部2b,2bとを備え、隣接する鋼製法枠部材のウエブ部1a同士を連結して法面上にアンカー部材打設空間を形成し、そのアンカー部材打設空間にアンカー部材3を打設すると共に、定着材8を注入後、アンカー部材打設空間に硬練モルタル材9を充填し、硬練モルタル材9の硬化後に、応力伝達プレート4および座金5を介してナット部材6で締結する。
上記実施形態1の鋼製法枠部材を用いた法枠工法では、図4(a)〜(c)等に示す直線状の打設空間形成板部2aを有する連結部材2を使用して平面視ほぼ正方形のアンカー部材打設空間を形成するように説明したが、実施形態2の鋼製法枠部材を用いた法枠工法では、平面視ほぼ円形のアンカー部材打設空間を形成するように湾曲した打設空間形成板部2a’を有する連結部材2’を使用したことを特徴とする。尚、連結部材2’以外の構成は、上記実施形態1のものと同じなので、説明を省略する。
Claims (3)
- 法面等の斜面上に断面H形状の鋼製法枠部材を格子状に設置し、隣り合う鋼製法枠部材の端部同士を連結部材によりそれぞれ連結して格子状法枠を構築し、格子状法枠の交点部にアンカー部材を打設すると共にモルタル材を充填し、モルタル材の硬化後、アンカー部材の頭部を座金を介しナット部材により締結して斜面上に格子状法枠を固定する鋼製法枠部材を用いた法枠工法であって、
連結部材は、プレートからなり、中央の打設空間形成板部と、その打設空間形成板部の両端それぞれから延設され、一側面が鋼製法枠部材のウエブ部に重ね合わせ状態で接続される接続板部とを備え、隣接する鋼製法枠部材のウエブ部同士を連結して法面上にアンカー部材打設空間を形成し、そのアンカー部材打設空間にアンカー部材を打設し、その後アンカー部材打設空間内における斜面上に直接、モルタル材を充填することを特徴とする鋼製法枠部材を用いた法枠工法。 - 請求項1記載の鋼製法枠部材を用いた法枠工法において、さらに、
アンカー部材打設空間を形成する各連結部材に載置されると共に、その外形が、同一方向で隣り合う鋼製法枠部材同士の端縁間の間隔とほぼ同じ直径からなり、さらに、中心から円周方向に向かって、アンカー部材の頭部が挿通可能な長円状の挿通用長孔が形成された円形状の応力伝達プレートが備えられており、モルタル材は、法面とアンカー部材打設空間と応力伝達プレートとの間に充填されていることを特徴とする鋼製法枠部材を用いた法枠工法。 - 請求項1または請求項2記載の鋼製法枠部材を用いた法枠工法において、
連結部材の打設空間形成板部は、円弧状に形成されていると共に、その打設空間形成板部におけるアンカー部材打設空間を形成する側の面には、当該打設空間形成板部両端近傍まで延びる突条部が備えられていることを特徴とする鋼製法枠部材を用いた法枠工法。
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