JP6975482B1 - 情報収集機器支持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この情報収集機器支持装置によれば、接地ベース3の地面と接する面積を小さくできることから、情報収集機器支持装置1の使用する場所が狭くても使用でき、情報収集機器支持装置1の利便性が向上する効果がある。
この情報収集機器支持装置によれば、姿勢維持手段の一端部は支柱部材と連結され、姿勢維持手段の他端部が接地ベースの中央ベース部材又は前記交差ベース部材に連結していることから、情報収集機器支持装置の携帯性に優れる。
この情報収集機器支持装置によれば、支柱部材が地面に接するまで倒れないことから、支柱部材の先端に取り付けられた情報収集機器が地面と接触して損傷することを防止できる効果がある。
図1は、本発明の第1の実施態様における情報収集機器支持装置1の構造を示す概略図である。
この垂直姿勢となる方向の力が、支柱部材の姿勢に応じて支柱部材の姿勢を維持する力を支柱部材に与えるように構成された姿勢維持手段に該当する。
しかしながら、どちらの場合であっても、支柱部材が倒れないように人が支えるか又は支柱部材が垂直姿勢にならないように押さえて支えるかの違いであって、支柱部材を支える人の力を軽減することができることに変わりはない。
本実施態様の情報収集機器支持装置1は、支柱部材2と接地ベース3と回転支持部4と姿勢維持手段5と支柱転倒防止手段6を備える。接地ベース3と支柱部材2とが回転支持部4と介して連結されており、姿勢維持手段5の一端部が支柱部材2と連結し、姿勢維持手段5の他端部が接地ベース3と連結した構造である。
以下、各構成について説明する。
支柱部材2は、支柱部材2の先端部に取り付けられた図示しない情報収集機器と支柱部材2の他端部と距離を一定に維持できる部材であれば、構造は特に限定されない。支柱部材2としては、筒状や棒状の部材が使用できる。
支柱部材2は、支柱部材2の姿勢が、垂直に近くなればなるほど人と情報収集機器との高さが確保され、支柱部材2の姿勢が、水平に近くなればなるほど人と情報収集機器との水平方向の距離が維持される部材である。
支柱部材2の先端部には図示しない情報収集機器取付部材が設けられ、例えばカメラが取り付けられる。カメラは、無線又は有線により人に操作され、人から離れた高い位置から、地表の画像を記録したり、高い位置の撮影対象物の画像を記録したりする。
支柱部材2の他端部である地面側は回転支持部4を介して接地ベース3に連結されている。
支柱部材2としては、金属製や樹脂製のパイプ状の部材や木材等の部材が使用できる。支柱部材2が伸縮できるようにしたり、支柱部材2が複数に分割できかつ一つに連結できるようにしたり、接地ベース3と着脱可能にしたりしてもよい。かかる場合、持ち運びに便利であるという効果がある。また、支柱部材2の長さは特に限定されることはないが、長さの下限値としては1.1mが好ましく、より好ましくは1.5mであり、最も好ましくは2.0mである。また、長さの上限値としては、8.0mが好ましく、より好ましくは6.0mであり、最も好ましくは5.0mである。
接地ベース3は、支柱部材2を支える部材である。また、地面に設置されて地面と情報収集機器支持装置1とを固定するための部材である。接地ベース3は人に踏まれることにより、情報収集機器支持装置1と地面とが固定される部材であってもよい。接地ベース3は、板状の部材や筒状又は棒状の部材が組み合わされたものが使用できる。
接地ベース3は、中央ベース部材8と交差ベース部材9とを有し、交差ベース部材9は前交差ベース12と後交差ベース11とを有する。接地ベース3は、図1bに示すように、上空から見た際にH型構造又はエ型構造のものを使用できる。
中央ベース部材8は支柱部材2が傾けられる方向に延びるように棒状の部材として配置される。
前交差ベース12は、中央ベース部材8の前方の端部側に中央ベース部材8と交差する方向に延びるように棒状の部材として設けられ、前交差ベース12の中央部と、中央ベース部材8の前方の端部側とが連結される。
後交差ベース11は、中央ベース部材8の後方の端部側に中央ベース部材8と交差する方向に延びるように棒状の部材として設けられ、後交差ベース11の中央部と、中央ベース部材8の後方の端部側とが連結される。
接地ベース3がこのように設けられることにより、接地ベース3の地面と接する面積を小さくできることから、情報収集機器支持装置1の使用する場所が狭くても使用でき、情報収集機器支持装置1の利便性が向上する効果がある。
なお、押さえ部7は、中央ベース部材8又は後交差ベース11に設けてもよいが、中央ベース部材8と後交差ベース11がと交差する部分とすることが最も好ましい。この部分を押さえ部7とすれば、支柱部材2が倒される方向と一直線上でありかつ左右方向への力にも対応できることから、人の体重を最も効率よく利用して地面に接地ベース3を押し付けることができ、安定した固定とすることができる。
情報収集機器支持装置1を使用する際に、押さえ部7を踏みつける人の体重が足りない場合であっても、情報収集機器支持装置1の固定が行える効果がある。
また、情報収集機器支持装置1の固定を強固にするため、押さえ部7の地面側に、地面に突き刺される先端が細くなった針のようなスパイク部を設けても良い。
その他、接地ベース3は、上空から見た際に円形をした円形構造や四角形や五角形等の多角形構造のものを使用できる。
回転支持部4は、接地ベース3と支柱部材2とを連結する部品であって、接地ベース3が地面に固定された状態において支柱部材2の他端部を中心として前後方向に回転可能である。
回転支持部4は中央ベース部材8の中央部に設けられる。回転支持部4の構造は特に限定されないが、例えば、支柱部材2の他端部と、接地ベース3の中央ベース部材8の中央部とに左右方向に貫通する貫通孔をそれぞれ設け、それらの貫通孔に回転軸部材を挿入することで、支柱部材2が前後方向に回転可能となる構造を適用できる。また、回転支持部4として丁番のような部品を使用してもよい。
姿勢維持手段5は、支柱部材2の姿勢を維持する方向に力を加える手段であれば、特に限定されることはない。姿勢維持手段5が支柱部材の姿勢に応じて支柱部材の姿勢を維持する方向の力を支柱部材2に加えることにより、支柱部材2の地面(転倒する)方向に対する力を小さくすることができる。よって、傾けられた支柱部材2を支える力を小さくすることができ、人への負担を軽減できる。なお、姿勢とは、支柱部材2が設定された状態の姿勢をいう。
姿勢維持手段5は、両端から距離を縮めようとする外力が加えられて両端の距離が小さくなり、外力が除かれた際に両端の距離が元の距離にもどる性質のものを適用できる。弾性を有する棒状の部材を使用でき、例えば、ガススプリング又はオイルスプリングなどが例示できる。
姿勢維持手段5の他端部は中央ベース部材8の前方側と連結されており、支柱部材2が姿勢維持手段5の設けられた方向である前方に傾けられたり垂直姿勢方向に動かされたりした場合に、姿勢維持手段5と中央ベース部材8とのなす角が変化するように、姿勢維持手段5と中央ベース部材8とが回転可能に連結されている。
姿勢維持手段5の一端部は支柱部材2と連結され、姿勢維持手段5の他端部は中央ベース部材8の前方側と連結されていることから、情報収集機器支持装置1の携帯性に優れる。
支柱転倒防止手段6は、支柱部材2が後方に傾けられた場合に支柱部材2が地面に接するまで倒れないようにする機能である。
支柱転倒防止手段6は、姿勢維持手段5の役割も備える。支柱転倒防止手段6は、弾性を有する棒状の部材であり、姿勢維持手段5の両端の距離が最大となった状態で姿勢維持手段5と垂直姿勢の支柱部材2と中央ベース部材8とが連結される。姿勢維持手段5の両端の距離が最大となっていることから、支柱部材2が後方に倒れることを防止できる。支柱転倒防止手段を有することにより、支柱部材2の先端に取り付けられた情報収集機器が地面と接触して損傷することを防止できる。
情報収集機器支持装置1には、上記の機能や構造のほかに、その他の機能や構造を有してもよい。例えば、人の力が支柱部材2に加えられていない状態で、傾けられた支柱部材2が固定される傾斜固定機能などを有していてもよい。例えば、長さを固定できる可変ガススプリングと呼ばれるものを使用することができる。
図2を参照し、情報収集機器支持装置1の使用方法について説明する。一例として、遺跡の発掘現場のような上空から地表の画像や動画を撮影する場合を例に説明する。情報収集機器支持装置1を使用して上空に情報収集機器を設置し、地表を撮影する方法について各工程を追って説明する。
尚、本実施態様では、接地ベース3と地面との接地面積が小さいことから、遺跡のような地表の状態を踏み荒らさないことを求められる現場においては、特に好ましい。支柱部材2の先端の側にはカメラ16が設置され、カメラ操作装置17により、無線又は有線によるカメラ16の操作が可能になっている。
人の体重を利用して容易に情報収集機器支持装置1と地面とを固定することができる。
姿勢維持手段5が、支柱部材2を垂直姿勢となる方向に力を加えることから、支柱部材2を支える人の力を軽減させることができる。言い換えると、人の力と姿勢維持手段の力によって、支柱部材2が支えられる。
接地ベース3を介して支柱部材2が安定していることから、カメラ16がぶれたりすることを抑制でき、安定した状態で撮影が可能となる。また、押さえ部7を踏みつけている人が、無線又は有線によりカメラ16の操作を行い、地表の撮影対象物15の撮影を行うことができ、一人でも撮影作業を行うことが可能である。
この際、姿勢維持手段5が支柱部材2を垂直姿勢となる方向に力を加えることから、人に対する負担が小さくなる効果がある。
情報収集機器支持装置1の固定状態が解除され、移動させることが可能となる。
[第2の実施態様]
図3に示すように、第2の実施態様は、姿勢維持手段25として、弾性を有する部材を使用する点及び支柱転倒防止手段26が第1の実施態様と異なる。
本実施態様の姿勢維持手段25は、弾性を有する部材を2つ使用し、一端部が支柱部材2と連結し、他端部が回転支持部4よりも後方の後交差ベース11の左右両側に離れて連結される。
弾性を有する2つの部材の他端部が後交差ベース11に左右に離れて連結していることにより押さえ部7と干渉することがなく左右両側から垂直姿勢となる力を支柱部材2に加えられるため好適である。なお、姿勢維持手段5である弾性を有する部材が1つであってよく、3つ、4つ以上の複数であってもよい。
また、姿勢維持手段25の一端部が支柱部材2と連結し、他端部が回転支持部4よりも後方の後交差ベース11の左右両側に離れて連結されていることから、情報収集機器支持装置21の携帯性に優れる。
この構成であれば、先方に支柱部材2を傾けた際に両端の距離が小さくなり、支柱部材2を前方に傾ける際に干渉することなく、後側への支柱部材2の転倒を防止できる。
また、2つの部材の他端部が前交差ベース12に左右に離れて連結していることにより左右両側から均等に支柱部材2を支えるため好適である。なお、支柱転倒防止手段26である部材が1つであってもよく、3つ、4つ以上の複数であってもよい。
なお、支柱転倒防止手段26として、ゴム製ベルトのようなゴム部材や弦巻ばねのようなばね部材を用いた場合、後方にも支柱部材2を人によって傾けることができる。
[第3の実施態様]
図4に示すように、第3の実施態様は、支柱転倒防止手段36として、支柱部材2を支える部材が回転支持部4よりも後方の接地ベース3に設けられた点が第2の実施態様と異なる。
支柱転倒防止手段36は、接地ベース3の後側に支柱部材2が倒れないように接触して支える部材であって、支柱転倒防止手段36である支柱部材2を支える部材と支柱部材2とは連結していない。支柱部材2が前方に傾けられた際に、支柱転倒防止手段36である支柱部材2を支える部材と支柱部材2とが離れる構造である。
[第4の実施態様]
図5に示すように、第4の実施態様は、回転支持部44に前後左右の方向に傾けることが可能な回転部材を使用し、支柱部材2に対し姿勢維持手段45を3方向から連結したものである。
例えば、支柱部材2の地面側である他端部に設けられた球状の部材が、接地ベース3の中央ベース部材8の中央部に設けられた球状の凹み部にはめ込まれた構造のものが例示でき、具体的には、ボールジョイントと呼ばれる部品を使用することができる。
姿勢維持手段45;46が3つの方向から支柱部材2と連結されていることから、支柱部材2の前後左右方向への転倒を防止することができる。また、これらの姿勢維持手段45;46は支柱転倒防止手段の役割も備える。
本実施態様によれば、情報収集機器支持装置41を移動させることなく前後左右方向へ情報収集機器を動かすことができる効果がある。
[第5の実施態様]
この摩擦力が、支柱部材の姿勢に応じて支柱部材の姿勢を維持する力を支柱部材に与えるように構成された姿勢維持手段に該当する。
姿勢維持手段が支柱部材に垂直姿勢となる方向の力を加えない場合であっても、姿勢維持手段として、支柱部材が倒れる方向に摩擦力を有する回転支持部を用いれば、支柱部材が地面側(転倒する側)に倒れる方向の力を小さくでき、支柱部材を支える人の力を軽減することができる。
回転支持部54は、支柱部材2の他端部を中心として前後方向に回転可能であって、左右方向には動かせない部材であり、人によって支柱部材2が前方に傾けられる際に、回転支持部が有する摩擦力によって、支柱部材2の姿勢が維持される。具体的にはトルクヒンジと呼ばれる部材が使用できる。
なお、回転支持部54として、前後左右方向に自在に回転可能な部材であって、人が支柱部材2を傾ける際に摩擦力を有する部材を使用してもよい。具体的にはトルクボールジョイントと呼ばれる部材を使用することができる。
なお、本実施態様の姿勢維持手段55を有する回転支持部54を第1の実施態様〜第4の実施態様の回転支持部4又は回転支持部44に適用してもよい。
[第6の実施態様]
図7に示すように、第6の実施態様は、接地ベース63を上空から見た際に円形の環状となったの交差ベース部材69を備える。
姿勢維持手段65は、支柱転倒防止手段の役割も果たしており、また、姿勢維持手段65と接地ベース3との連結は、支柱部材2を傾けることを阻害しないように連結される。
本発明の情報収集機器支持装置は、工事現場において工事現場の地表を撮影したり、夜間工事や暗い場所での照明器具を設置したりする目的や、建造物上部や屋根部の撮影・計測・調査の目的で使用することができる。
Claims (7)
- 情報収集機器が取り付けられる支柱部材と、地面に設置される接地ベースと、前記接地ベースに設けられて前記支柱部材と前記接地ベースとを連結する回転支持部と、一端部が前記支柱部材と連結され、他端部が前記接地ベースと連結された姿勢維持手段と、を有し、
前記姿勢維持手段は、前記支柱部材を立ち上がらせることを特徴とする情報収集機器支持装置。 - 前記姿勢維持手段は、両端から距離を縮めようとする外力が加えられて両端の距離が小さくなり、前記外力が除かれた際に両端の距離が元の距離にもどる性質の部材、又は、両端から距離を延ばそうとする外力が加えられて両端の距離が大きくなり、前記外力が除かれた際に両端の距離が元の距離にもどる性質の部材であることを特徴とする請求項1に記載の情報収集機器支持装置。
- 前記接地ベースは、前後方向に延びる棒状の中央ベース部材と、
前記中央ベース部材の前後両端部側において左右方向に延びる棒状の交差ベース部材と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報収集機器支持装置。 - 前記姿勢維持手段が複数設けられ、複数の前記姿勢維持手段のうちの一の前記姿勢維持手段の他端部が、前記回転支持部よりも前方側の前記接地ベース連結され、他の前記姿勢維持手段の他端部が、前記回転支持部よりも後方側の前記接地ベースに連結したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報収集機器支持装置。
- 前記回転支持部は、前後左右の方向に傾けることが可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報収集機器支持装置。
- 支柱転倒防止手段が前記接地ベースに連結したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報収集機器支持装置。
- 情報収集機器が取り付けられる支柱部材と、地面に設置される接地ベースと、前記接地ベースに設けられて前記支柱部材と前記接地ベースとを連結する回転支持部と、一端部が前記支柱部材と連結され、他端部が前記接地ベースと連結された姿勢維持手段と、を有し、
前記姿勢維持手段は、前記支柱部材を立ち上がらせることを特徴とする情報収集機器支持装置を用いた情報収集機器の設置方法であって、
前記情報収集機器支持装置が、撮影対象物から離れた場所に置かれる工程と、
前記情報収集機器支持装置の前記支柱部材が傾けられる工程と、
前記支柱部材の先端部に取り付けられた前記情報収集機器が前記撮影対象物の上空に移動させられ、前記支柱部材が前記姿勢維持手段よって支えられる工程と、
前記情報収集機器が使用されて前記撮影対象物の情報収集を行う工程と、
を有することを特徴とする情報収集機器支持装置を用いた情報収集機器の設置方法。
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