JP6975469B2 - 制動体付き打掛錠 - Google Patents

制動体付き打掛錠 Download PDF

Info

Publication number
JP6975469B2
JP6975469B2 JP2019044645A JP2019044645A JP6975469B2 JP 6975469 B2 JP6975469 B2 JP 6975469B2 JP 2019044645 A JP2019044645 A JP 2019044645A JP 2019044645 A JP2019044645 A JP 2019044645A JP 6975469 B2 JP6975469 B2 JP 6975469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
rotating body
braking
stop
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019044645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020147945A (ja
Inventor
淳一郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Best Corp
Original Assignee
Best Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Best Corp filed Critical Best Corp
Priority to JP2019044645A priority Critical patent/JP6975469B2/ja
Publication of JP2020147945A publication Critical patent/JP2020147945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6975469B2 publication Critical patent/JP6975469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は打掛錠に関し、より詳しくは、打掛錠の不用意な解錠を防止する制動体を備えた制動体付き打掛錠に関する。
不特定の人々が利用する施設にはトイレが設置されている。トイレに設置された各個室の扉や袖パネルには錠が設けられ、使用時に外から扉を開けられることがないように錠を掛けられるようにしてある。個室によっては、子連れの人(以下「保護者」という)が用を足す際に子供を座らせておくためのシートが設置されていることがあり、このようなシートが設けられた個室では、子供をシートに座らせておくことによって、保護者が安心して用を足すことができるというメリットがある。
ところが、この種のシートは保護者の目が届きやすい扉の近傍に設置されていることが多く、シートに座った子供が錠をいじっているうちに、誤って解錠されてしまうことがある。このような不用意な解錠を防止するため、本件出願人は、施錠状態にあるロックレバーの一端に被せるスライドロック(制動体)を備えた打掛錠(制動体付き打掛錠)を開発した(特許文献1)。
特開2016−53291号公報
前記特許文献1記載の発明によれば、打掛錠の不用意な解錠を防止することができるが、需要者からは他の構造による制動体付き打掛錠の提案も望まれている。また、緊急時に扉を室外から開ける場合、前記特許文献1の発明では、制動体の解除操作と打掛錠の解錠操作の二つの操作が必要であり、よりスムーズな解錠という点については改善の余地が残されていた。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、新たな構造であって、従来の制動体付き打掛錠よりも非常開操作をスムーズに行うことのできる制動体付き打掛錠を提供することにある。
本発明の制動体付き打掛錠の一つは、扉及び袖パネルのいずれか一方に設置される固定体と、固定体に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体の回転を規制する制動体を備えている。制動体は固定体に設けられている。制動体は、回転体に係止してその回転を規制するストップ体と、ストップ体を回転体に係止する方向に移動させるプッシャーを備えている。回転体にはストップ体が係止する係止受け部が設けられている。この制動体付き打掛錠は、プッシャーによってストップ体が回転体の係止受け部に係止すると回転体の回転が規制され、回転が規制された回転体を解錠方向に回転させることによって、ストップ体が回転体の係止受け部から脱出すると回転体の回転の規制が解除されるように構成されている。
本発明の制動体付き打掛錠の他の一つは、扉及び袖パネルのいずれか一方に設置される固定体と、固定体に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体の回転を規制する制動体と、回転体を支持するストライクを備えている。制動体はストライクに設けられれている。制動体は、回転体に係止してその回転を規制するストップ体と、ストップ体を回転体に係止する方向に移動させるプッシャーを備えている。回転体にはストップ体が係止する係止受け部が設けられている。この制動体付き打掛錠は、プッシャーによってストップ体が回転体の係止受け部に係止すると回転体の回転が規制され、回転が規制された回転体を解錠方向に回転させることによって、ストップ体が回転体の係止受け部から脱出すると回転体の回転の規制が解除されるように構成されている。
本発明の制動体付き打掛錠は、回転体の回転を規制する制動体を備えているため、打掛錠の不用意な解錠を防止することができる。また、回転体を解錠方向に回転させるだけで回転体の回転規制が解除されるように構成されているため、室外から回転体を解錠操作するだけ(一つの操作をするだけ)で扉を開くことができる。
本発明の制動体付き打掛錠を扉に取付けた場合の一例を示す斜視図。 図1の制動体付き打掛錠を前面側から見た場合の詳細図。 図1の制動体付き打掛錠を裏面側から見た場合の詳細図。 (a)〜(c)は図1の制動体付き打掛錠のプッシャ―を内向きに押した際のストップ体の動作説明図。 (a)〜(c)は図1の制動体付き打掛錠のプッシャ―を内向きに押した際のストップ体の動作を説明する詳細図。 (a)〜(c)は図1の制動体付き打掛錠のプッシャ―を内向きに押した際の解除ピースの動作説明図。 本発明の制動体付き打掛錠を扉に取付けた場合の他例を示す斜視図。 図7の制動体付き打掛錠を前面側から見た場合の詳細図。 図7の制動体付き打掛錠を裏面側から見た場合の詳細図。 (a)〜(c)は図7の制動体付き打掛錠のプッシャ―を内向きに押した際のストップ体の動作説明図。 (a)〜(c)は図7の制動体付き打掛錠のプッシャ―を内向きに押した際のストップ体の動作を説明する詳細図。 (a)〜(c)は図7の制動体付き打掛錠のプッシャ―を内向きに押した際の解除ピースの動作説明図。 (a)〜(c)は解除ピースのない制動体付き打掛錠の回転体の回転を規制する場合の動作説明図。 (a)〜(c)は解除ピースのない制動体付き打掛錠の回転体の回転規制を解除する場合の動作説明図。 (a)〜(c)は解除ピースのない制動体付き打掛錠の回転体の回転規制を解除する場合の動作説明図。 (a)(b)は制動体が回転体に設けられた制動体付き打掛錠の一例を示す斜視図。 図16に示す制動体付き打掛錠を前面側から見た場合の詳細図。 図16に示す制動体付き打掛錠を裏面側から見た場合の詳細図。 (a)(b)は図16の制動体付き打掛錠のストップ体を押した際の動作説明図。 (a)(b)は図16の制動体付き打掛錠のストップ体を押した際の動作説明図。 制動体が回転体に設けられた制動体付き打掛錠を前面側から見た場合の詳細図。 図21に示す制動体付き打掛錠を前面側の他の角度からから見た場合の詳細図。 (a)(b)は図21の制動体付き打掛錠のストップ体を押した際の動作説明図。 (a)(b)は図21の制動体付き打掛錠のストップ体を押した際の動作説明図。
(実施形態1)
本発明の制動体付き打掛錠の第一の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、本願では、特に断りがない限り、制動体付き打掛錠を扉A及び袖パネルBに取付けた状態(図1の状態)を基準に、上下、左右、前後と表現する。
本発明の制動体付き打掛錠は、扉Aや袖パネルBに取付けて使用するものである。図1では、制動体付き打掛錠を扉Aに取り付ける場合を一例として示しているが、本発明の制動体付き打掛錠は袖パネルBに取り付けることもできる。
一例として図1に示す制動体付き打掛錠は、錠本体10及び制動体20を備えている。図2及び図3に示すように、この実施形態の錠本体10は、扉Aに固定される固定体11と、固定体11に回転可能に取り付けられた回転体12を備えている。制動体20は固定体11に設けられている。
図2及び図3に示すように、この実施形態の固定体11はリング状の回転体保持部13と、回転体保持部13に外向きに突設された収容部14を備えている。回転体保持部13は回転体12を回転可能に保持する部分、収容部14は制動体20を構成する各部材(詳細は後述する)が収容される部分である。回転体保持部13及び収容部14は一体に構成されている。
図3に示すように、前記回転体保持部13は、リング状の外周壁13aと外周壁13aの内側に立設されたリング状の内周壁13bを備えている。内周壁13bの内側には、回転体12の一部が収まるようにしてある。外周壁13aと内周壁13bの間には、嵌合部の扉Aへの固定に用いる円筒状の軸体15が間隔をあけて二本裏向きに突設されている。
この実施形態の収容部14は、前側壁14a、上側壁14b及び下側壁14cを備えている。前側壁14a、上側壁14b、下側壁14cの内側には装備空間14dが設けられている。収容部14の裏面側には、装備空間14dと連通する裏面開口部14eが設けられている。
収容部14の上側壁14b及び下側壁14cには、それぞれ後述する解除ピース24の一部が出入りするピース出入り口14fが、収容部14の前側壁14aには後述するストップ体21の一部が挿通する挿通孔14gが開口されている。
前記回転体12は、回転体保持部13に回転可能に取り付けられた回転体ベース12aと、回転体ベース12aに設けられたロックレバー12bを備えている。ロックレバー12bは止め軸12g(図4)で回転体ベース12aに固定されている。この実施形態の回転体ベース12aは、前面側に山形状のつまみ部を備えた部材であり、その裏面側の一部が内周壁13bの内側に収まるようにしてある。嵌合凸部と内周壁13bの間にはベアリング12c(図4(a)〜(c))が設けられ、当該ベアリング12cによって回転体12がスムーズに回転するようにしてある。
回転体ベース12aに設けられたロックレバー12bは丸棒状であり、その長手方向両端側が回転体ベース12aの外側に突出している。説明の便宜上、以下では、突出長が短い方を第一突出部12dと、第一突出部12dよりも突出長が長い方を第二突出部12eという。
ロックレバー12bの第一突出部12dには、後述するストップ体21が係止する係止受け部12f(図3)が設けられている。この実施形態の係止受け部12fは断面視V字状の溝であるが、係止受け部12fはストップ体21が係止する形状であれば溝でなくてもよく、円形の孔などとすることもできる。係止受け部12fは前側壁14aに開口された挿通孔14gと前後方向に重なる位置に設けられている。具体的には、挿通孔14gを通過したストップ体21の先端(後述する係止部21b)が係止する位置に設けられている。係止受け部12fの形状は、ストップ体21の先端の形状に合わせてある。
前記制動体20は、回転体12の回転を規制する部材である。この実施形態の制動体20は、ストップ体21と、プッシャー22と、裏蓋23と、解除ピース24を備えている。この実施形態のストップ体21は四角柱状(細長のピン状)の胴体部21aと、その胴体部21aの先端側に設けられた山形の係止部21bを備えている。ストップ体21は挿通孔14gに挿通可能な太さ及び長さとしてあり、係止部21bは前記係止受け部12fに係止する大きさ及び形状としてある。
ストップ体21の上下面にはガイド突起21cが突設されている。この実施形態のガイド突起21cは、被押圧斜面21dを備えた三角柱状である。被押圧斜面21dは、プッシャー22に設けられたガイド斜面22e(後述する)に当接して押圧される部分である。
前記プッシャー22は、押し部22aと、押し部22aの先方に設けられた胴部22bと、胴部22bの先方に設けられた当接部22cを備えている。押し部22aは操作時に指で押す部分、胴部22bはストップ体21を前後方向に移動させる部分、当接部22cは吸着する両解除ピース24に当接し、両解除ピース24を引き離しながらそれらの一部をピース出入り口14fから押し出す部分である。
胴部22bには、前後方向に貫通する貫通孔22dが設けられている。貫通孔22dはストップ体21が収まる空間である。貫通孔22dの周壁の押し部22a側の位置には、ストップ体21の被押圧斜面21dに当接するガイド斜面22e(図4(a)〜(c))が設けられている。ガイド斜面22eは二つの被押圧斜面21dに当接する二カ所に設けられている。ガイド斜面22eに代えて上下の周壁にストップ体21の被押圧斜面21dに当接する斜めガイド孔(図示しない)を設けることもできる。
前記当接部22cは正面視先鋭の山形状であり、胴部22bと連続する部分には上下方向に突き出した鍔部22fが設けられている。当接部22cの裏面には、裏蓋23に設けられた係止突起23c(後述する)が係止する凹溝22gが設けられている。
前記裏蓋23は、収容部14の装備空間14d内に収容されたストップ体21及びプッシャー22を押さえるものである。この実施形態の裏蓋23は方形状であり、中心付近にはストップ体21の後端側が収まる支持孔23aが設けられている。支持孔23aの左右には細長の開口23bが設けられている。裏蓋23の前面の内、両開口23bの間には凹溝22gに係止する係止突起23cが設けられている。
前記解除ピース24は、ピース本体24aとピース本体24aの一端側に設けられたピース鍔24bを備えた角形のブロックである。それぞれの解除ピース24のピース本体24aには磁石(マグネット)24cが埋設されている。両マグネット24cは両解除ピース24が吸着する向きで設けられている。装備空間14d内に収容された両解除ピース24は、ピース鍔24bがピース出入り口14fの内周縁に係止してピース出入り口14fから抜け落ちないようにしてある。
この実施形態の制動体付き打掛錠は、プッシャー22の操作でストップ体21を係止受け部12fに係止させることによって回転体12の回転を規制することができ、解除ピース24の操作でストップ体21を係止受け部12fから脱出させることによって回転体12の回転規制を解除することができる。
(実施形態2)
本発明の制動体付き打掛錠の第二の実施形態を、図面を参照して説明する。この実施形態の制動体付き打掛錠は、錠本体10、制動体20及びストライク30を備えている。実施形態1とは異なり、この実施形態では、制動体20がストライク30に設けられている。以下、実施形態1と同様の構成についてはその説明を適宜省略し、実施形態1と異なる部分を中心に説明する。なお、図7には、錠本体10が扉Aに、ストライク30が袖パネルBに取り付けられた場合を一例として示しているが、錠本体10を袖パネルBに、ストライク30を扉Aに取り付けることもできる。
図8及び図9に示すように、この実施形態の錠本体10は、扉Aに固定される固定体11と、固定体11に回転可能に取り付けられた回転体12を備えている。固定体11は実施形態1と同様の回転体保持部13を備えているが、実施形態1の収容部14に相当する構成は備えていない。
回転体12は、固定体11に回転可能に取り付けられた回転体ベース12aと、回転体ベース12aに設けられたロックレバー12bを備えている。回転体ベース12aの構成は実施形態1と同様である。
実施形態1と同様、回転体ベース12aに設けられたロックレバー12bは丸棒状であり、その長手方向両端側が回転体ベース12aの外側に突出している。実施形態1では、ストップ体21が係止する係止受け部12fが第一突出部12dに設けられているが、この実施形態では、第二突出部12eに係止受け部12fが設けられている。係止受け部12fは後述する前側壁31aに開口された挿通孔31gと前後方向に重なる位置に設けられている。具体的には、挿通孔31gを通過したストップ体21の先端が係止する位置に設けられている。係止受け部12fの形状は、実施形態1と同様である。
図8及び図9に示すように、この実施形態のストライク30は階段状のブロックであり、制動体20が収容された収容部31と、収容部31よりも前方に突出したレバー支持部32を備えている。レバー支持部32は、施錠位置にあるロックレバー12bの第二突出部12eを支持する部分である。レバー支持部32は収容部31の下側に設けられている。レバー支持部32は収容部31よりも前方に突出しており、その突出した部分にロックレバー12bが支持されるようにしてある。
この実施形態の収容部31は、前側壁31a、右側壁31b及び左側壁31cを備えている。前側壁31a、右側壁31b、左側壁31cの内側には装備空間31dが設けられている。装備空間31dには二つの解除ピース24が収容されている。解除ピース24の構造は実施形態1と同様である。収容部31の裏面側には、装備空間31dと連通する裏面開口部31eが設けられている。
収容部31の右側壁31b及び左側壁31cには、解除ピース24の一部が出入りするピース出入り口31fが、収容部31の前側壁31aにはストップ体21の一部が挿通する挿通孔31gが開口されている。
この実施形態の制動体20は、実施形態1と同様、ストップ体21と、プッシャー22と、裏蓋23と、解除ピース24を備えている。ストップ体21、プッシャー22、裏蓋23及び解除ピース24の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態1と同様、この実施形態の制動体付き打掛錠も、プッシャー22の操作でストップ体21を係止受け部12fに係止させることによって回転体12の回転を規制することができ、解除ピース24の操作でストップ体21を係止受け部12fから脱出させることによって回転体12の回転規制を解除することができる。
(実施形態3)
本発明の制動体付き打掛錠の第三の実施形態を、図面を参照して説明する。図16(a)(b)に示すように、この実施形態の制動体付き打掛錠は、錠本体10及び制動体20を備えている。実施形態1及び2とは異なり、この実施形態では、制動体20が錠本体10の回転体12(図17)に設けられている。以下、実施形態1又は2と同様の構成についてはその説明を適宜省略し、実施形態1又は2と異なる部分を中心に説明する。
図17乃至図20(a)(b)に示すように、錠本体10は、固定体11と回転体12を備えている。固定体11は、回転体12を回転可能に保持する回転体保持部13を備えている。実施形態1と同様、回転体保持部13は、リング状の外周壁13aと外周壁13aの内側に立設されたリング状の内周壁13bを備えている。回転体保持部13の外周壁13aの一部には他の部分よりも外側に突出した突出部13cが設けられている。突出部13cには、ストップ体21が係止する係止受け部13dが設けられている。
回転体保持部13の外周壁13aと内周壁13bの間には、軸体15が挿通する軸体挿通孔13eが設けられている。この実施形態では、内周壁13bの内側にナット12iが装備されている。ナット12iは、内周壁13bの内側の空間から抜け落ちないように、円盤状の内蓋17を押さえている。内蓋17の裏面側には二本の軸体15が間隔をあけて突設されている。二本の軸体15は軸体挿通孔13eに挿通され、固定体11の裏面側に突出している。
図17乃至図20(a)(b)に示すように、前記回転体12は、回転体保持部13に回転可能に取り付けられた回転体ベース12aと、回転体ベース12aに設けられたロックレバー12bを備えている。ロックレバー12bは止め軸12gで回転体ベース12aに固定されている。
この実施形態の回転体ベース12aには、前後方向に貫通するストップ体通路12hが設けられている。ストップ体通路12hは、回転体12が施錠位置にあるときに、固定体11の係止受け部13dに連通するようにしてある。ストップ体通路12h内には、ストップ体21が前後方向にスライド可能に差し込まれている。
一例として図17乃至図20(a)(b)に示すストップ体21は角柱状であり、ロックレバー12bの端面と対向する面には山形状の規制突起21eが設けられている。ストップ体21は回転体保持部13の係止受け部13dに係止する方向に押し込めるようにしてある。係止受け部13dは回転体12の係止受け部12fに相当するものであり、係止受け部12fと同様の形状である。
前記回転体ベース12aに設けられたロックレバー12bは丸棒状であり、ロックレバー12bの第一突出部12dの端面側には、ストップ体規制具25が設けられている。
この実施形態のストップ体規制具25は、付勢スプリング25aと規制体25bを備えている。付勢スプリング25aと規制体25bは、ロックレバー12bの端面に開口する収容凹部16内に収容されている。規制体25bは先端にテーパー面を備えた円柱体であり、付勢スプリング25aの一端側に保持されている。規制体25bは付勢スプリング25aによって外向きに付勢され、テーパー面が収容凹部16の開口から常時突出している。突出した規制体25bはストップ体21に当接している。規制体25bはストップ体21の規制突起21eに押されると、収容凹部16内に収まるようにしてある。
(実施形態4)
本発明の制動体付き打掛錠の第四の実施形態を、図面を参照して説明する。この実施形態の制動体付き打掛錠の基本的構成は、前記実施形態3の制動体付き打掛錠と同様である。異なるのは、制動体20の構成である。以下、実施形態3と同様の構成についてはその説明を適宜省略し、実施形態3と異なる部分を中心に説明する。
この実施形態の制動体20は、ストップ体21とストップ体規制具25を備えている。図21乃至図24(a)(b)に示すように、この実施形態のストップ体21は、実施形態3のストップ体21と同様の角柱状であり、ロックレバー12bの端面と対向する面には、凹陥状の収まり部21fが設けられている。収まり部21fは、ストップ体規制具25の突出部が収まる部分である。
ストップ体21の収まり部21fの前後には、ストップ体側吸着具26が設けられている。この実施形態では、ストップ体側吸着具26として円盤状のマグネットを用いている。ストップ体側吸着具26には磁性体を用いることもできる。ストップ体側吸着具26はストップ体21の長さ方向に間隔をあけて二つ設けられている。両ストップ体側吸着具26は、当該収まり部21fの周壁を挟んでストップ体規制具25に吸着する向きで設けられている。説明の便宜上、以下では、図中上側のストップ体側吸着具26を「先方側吸着具26a」といい、下側のストップ体側吸着具26を「後方側吸着具26b」という。
前記ストップ体規制具25は、ストップ体21の動きを規制するものである。図21乃至図24(a)(b)に示すように、この実施形態では、ストップ体規制具25として平板状のマグネットを用いている。ストップ体規制具25は半分程度が収容凹部16内に収容され、残りの部分が収容凹部16の開口から常時突出している。ストップ体規制具25の突出部分は、収まり部21f内に配置される。
ストップ体側吸着具26とストップ体規制具25は、相互に吸着すればよく、マグネット(磁石)と磁性体を適宜の組合せで用いることができる。例えば、双方をマグネットとする、或いは一方をマグネットとし他方を磁性体とするといった組み合わせとすることができる。
(その他の実施形態)
前記実施形態1及び2では、回転体保持部13と収容部14が一体に構成された場合を一例としているが、回転体保持部13と収容部14は別体とすることもできる。
前記実施形態1及び2では、ピース本体24aにマグネット24cが埋設された場合を一例としているが、マグネット24cを埋設する代わりに、ピース本体24a自体を磁石で構成することもできる。また、いずれか一方のピース本体24aにマグネット24cを設け、又はいずれか一方のピース本体24aをマグネット24cで構成し、他方のピース本体24aにマグネット24c若しくは磁性体(図示しない)を設け、又は他方のピース本体24aをマグネット24c若しくは磁性体で構成することによって、両解除ピース24が互いに吸着し合うようにしてもよい。マグネット24cや磁性体はピース本体24aに内蔵することも外装することもできる。なお、ピース本体24aは磁力による吸着力を備えないものとすることもできる。
前記実施形態1及び2では言及していないが、本発明の制動体付き打掛錠では、一方の解除ピース24を押しただけでは回転規制が解除されず、両解除ピース24を押した場合にのみ回転規制が解除されるようにすることもできる。
例えば、収容部14や収容部31の内壁(具体的には、上側壁14b及び下側壁14cや右側壁31b及び左側壁31c)に鍔部22fが嵌合する凹部を形成しておき、一方の解除ピース24のみが押された場合には、押し方向先方側の鍔部22fが当該凹部に嵌まってプッシャー22が動かず、両解除ピース24が押された場合には、鍔部22fが当該凹部に嵌まらずにプッシャー22及びストップ体21が初期位置まで復帰する(ストップ体21が係止受け部12fから脱出する)ようにすることができる。
反対に、収容部14や収容部31の内壁に、鍔部22fに相当する鍔部相当部を形成するとともに、プッシャー22側に前記凹部に相当する凹部相当部を形成し、一方の解除ピース24のみが押された場合には、押し方向先方側の鍔部相当部が凹部相当部に嵌まってプッシャー22が動かず、両解除ピース24が押された場合には、鍔部相当部が凹部相当部に嵌まらずにプッシャー22及びストップ体21が初期位置まで復帰するようにすることもできる。
背の低い子供は、自身の視界に入る下側の解除ピース24のみを操作することが考えられるが、一方の解除ピース24を押しただけでは回転規制が解除されないようにすることで、不用意な回転規制の解除を防止することができる。
前記実施形態1及び2では、プッシャー22の裏面側に凹溝22gが設けられ、裏蓋23の表面側に係止突起23cが設けられた場合を一例としているが、これとは反対に、プッシャー22の裏面側に係止突起相当部を設け、裏蓋23の表面側に凹溝相当部を設けることもできる。
前記実施形態1及び2では、解除ピース24を備えた制動体付き打掛錠を一例としているが、解除ピース24は省略することもできる。この場合、回転体12の回転規制の解除は、ロックレバー12bの操作によって行うことができる。
前記実施形態3では、ストップ体21に規制突起21eが設けられ、ロックレバー12bにストップ体規制具25が設けられた場合を一例としているが、これとは反対に、ストップ体21にストップ体規制具25を、ロックレバー12bに規制突起21eを設けることもできる。
前記実施形態4では、ストップ体21にストップ体側吸着具26及び収まり部21fが設けられ、ロックレバー12bにストップ体規制具25が設けられた場合を一例としているが、これとは反対に、ストップ体21にストップ体規制具25を、ロックレバー12bにストップ体側吸着具26及び収まり部21fを設けることもできる。
前記実施形態1〜4の制動体付き打掛錠は、あくまでも一例であり、本発明の制動体付き打掛錠の構成は、これら実施形態に限定されるものではない。各実施形態に記載の構成は、適宜他の実施形態の構成として適用することができる。
(動作1)
実施形態1の制動体付き打掛錠について、回転体12の回転を規制する場合の動作と、回転体12の回転規制を解除する場合の動作を、図面を参照して説明する。
はじめに、回転体12の回転を規制する場合の動作について説明する。
図4(a)、図5(a)及び図6(a)は回転体12の回転を規制する前の状態を示すものである。この状態では、マグネット24cの磁力によって両解除ピース24が吸着し、プッシャー22の当接部22cが両解除ピース24の手前で停止している(図6(a))。
この状態で、プッシャー22を内向きに押し込むと、プッシャー22のガイド斜面22eによってストップ体21のガイド突起21cが押され、ストップ体21が前進する(図4(a)(b)及び図5(a)(b))。
この状態で、プッシャー22の凹溝22gと裏蓋23の係止突起23cが係止するまでプッシャー22をさらに押込むと、プッシャー22のガイド斜面22eによってストップ体21のガイド突起21cが押されてストップ体21がさらに前進し、その先端側がロックレバー12bの係止受け部12fに到達して回転体12の回転が規制される(図4(b)(c)及び図5(b)(c))。
また、図4(a)、図5(a)及び図6(a)の状態でプッシャー22を内向きに押し込むと、マグネット24cの磁力によって吸着している両解除ピース24がプッシャー22の当接部22cで押されて上下方向に引き離され、それぞれがピース出入り口14fの外に突出する(図6(a)〜(c))。
なお、当接部22cの凹溝22gに裏蓋23の係止突起23cが係止する前にプッシャー22から指を離す(押しを解除する)と、両解除ピース24がマグネット24cの磁力によって吸着方向に引き戻され、その動きに伴って、プッシャー22及びストップ体21が元の位置(初期位置)まで押し戻される。
次に、回転体12の回転規制を解除する場合の動作について説明する。
図4(c)、図5(a)及び図6(c)は、回転体12の回転が規定された状態を示すものである。この状態では、両解除ピース24がピース出入り口14fの外に突出し(図6(c))、ストップ体21の係止部21bがロックレバー12bの係止受け部12fに係止している(図4(c))。
この状態で、両解除ピース24を内向きに押し込み、プッシャー22の凹溝22gが裏蓋23の係止突起23cを乗り越えると、当該プッシャー22が初期位置まで押し戻され、この動きに伴って、ストップ体21の係止部21bがロックレバー12bの係止受け部12fから脱出し、回転体12の回転規制が解除される(図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c))。
なお、プッシャー22の凹溝22gが裏蓋23の係止突起23cを乗り越える前に両解除ピース24から指を離す(押しを解除する)と、プッシャー22によって両解除ピース24がピース出入り口14fの外に押し戻される。
解除ピース24で回転規制を解除するほか、ロックレバー12bを解錠方向に回転させることによって、回転体12の回転規制を解除することもできる。ロックレバー12bを解錠方向に回転させると、ロックレバー12bに設けられた係止受け部12fの内面によってストップ体21が押し下げられ、回転体12の回転規制が解除される。なお、ストップ体21で回転が規制されたロックレバー12bは、シートに座る月齢或いは年齢の子供の力では回転させられないようにしてある。
このように、ロックレバー12bの解錠方向への回転によって回転体12の回転規制を解除できるようにすることで、非常時に外部から解錠して扉をあける必要がある場合に、スムーズな解錠が可能となる。従来のスライドロック(制動体)を備えた打掛錠(制動体付き打掛錠)では、スライドロックの解除操作と打掛錠の解錠操作の二つの操作が必要であったが、この実施形態の制動体付き打掛錠では、室外からロックレバー12bを解錠方向に回転させるだけ(打掛錠の解錠操作だけ)で、扉を開けることができるため、従来のスライドロック付きの打掛錠に比べて、非常開操作をスムーズに行うことができる。
(動作2)
実施形態2の制動体付き打掛錠について、回転体12の回転を規制する場合の動作と、回転体12の回転規制を解除する場合の動作を、図面を参照して説明する。
はじめに、回転体12の回転を規制する場合の動作について説明する。
図10(a)、図11(a)及び図12(a)は回転体12の回転を規制する前の状態を示すものである。この状態では、マグネット24cの磁力によって両解除ピース24が吸着し、プッシャー22の当接部22cが両解除ピース24の手前で停止している(図12(a))。
この状態で、プッシャー22を内向きに押し込むと、プッシャー22のガイド斜面22eによってストップ体21のガイド突起21cが押され、ストップ体21が前進する(図10(a)(b)及び図11(a)(b))。
この状態で、プッシャー22の凹溝22gと裏蓋23の係止突起23cが係止するまでプッシャー22をさらに押込むと、プッシャー22のガイド斜面22eによってストップ体21のガイド突起21cが押されてストップ体21がさらに前進し、その先端側がロックレバー12bの係止受け部12fに到達して回転体12の回転が規制される(図10(b)(c)及び図11(b)(c))。
また、図10(a)、図11(a)及び図12(a)の状態でプッシャー22を内向きに押し込むと、マグネット24cの磁力によって吸着している両解除ピース24がプッシャー22の当接部22cで押されて上下方向に引き離され、それぞれがピース出入り口31fの外に突出する(図12(a)〜(c))。
なお、当接部22cの凹溝22gに裏蓋23の係止突起23cが係止する前にプッシャー22から指を離す(押しを解除する)と、両解除ピース24がマグネット24cの磁力によって吸着方向に引き戻され、その動きに伴って、プッシャー22及びストップ体21が元の位置(初期位置)まで押し戻される。
次に、回転体12の回転規制を解除する場合の動作について説明する。
図10(c)、図11(a)及び図12(c)は、回転体12の回転が規定された状態を示すものである。この状態では、両解除ピース24はピース出入り口31fの外に突出し、ストップ体21の係止部21bがロックレバー12bの係止受け部12fに係止している(図12(c))。
この状態で、両解除ピース24を内向きに押し込み、プッシャー22の凹溝22gが裏蓋23の係止突起23cを乗り越えると、当該プッシャー22が初期位置まで押し戻され、この動きに伴って、ストップ体21の係止部21bがロックレバー12bの係止受け部12fから脱出し、回転体12の回転規制が解除される(図10(a)〜(c)及び図11(a)〜(c))。
なお、プッシャー22の凹溝22gが裏蓋23の係止突起23cを乗り越える前に両解除ピース24から指を離す(押しを解除する)と、プッシャー22によって両解除ピース24がピース出入り口31fの外に押し戻される。
実施形態1の制動体付き打掛錠と同様、実施形態2の制動体付き打掛錠も、ロックレバー12bを解錠方向に回転させることによって、回転体12の回転規制を解除することもできる。この場合の動作や効果は実施形態1と同様である。
(動作3)
解除ピース24のない制動体付き打掛錠について、回転体12の回転を規制する場合の動作と、回転体12の回転規制を解除する場合の動作を、図面を参照して説明する。なお、図示した例は実施形態1の制動体付き打掛錠から解除ピース24を省略した場合の例であるが、実施形態2の制動体付き打掛錠から解除ピース24を省略した場合の動作も同様である。
はじめに、回転体12の回転を規制する場合の動作について説明する。
図13(a)は回転体12の回転を規制する前の状態を示すものである。この状態では、プッシャー22は裏蓋23の係止突起23cの手前の位置で停止している。
この状態で、プッシャー22を内向きに押し込むと、プッシャー22のガイド斜面22eによってストップ体21のガイド突起21cが押され、ストップ体21が前進する(図13(a)(b))。
この状態で、プッシャー22の凹溝22gと裏蓋23の係止突起23cが係止するまでプッシャー22をさらに押し込むと、プッシャー22のガイド斜面22eによってストップ体21のガイド突起21cが押されてストップ体21がさらに前進し、その先端側がロックレバー12bの係止受け部12fに到達して回転体12の回転が規制される(図13(b)(c))。
なお、当接部22cの凹溝22gに裏蓋23の係止突起23cが係止する前(係止突起23cを乗り越える前)にプッシャー22から指を離す(押しを解除する)と、プッシャー22及びストップ体21が元の位置(初期位置)まで押し戻される。
次に、回転体12の回転規制を解除する場合の動作について説明する。
図14(a)及び図15(a)は、回転体12の回転が規定された状態を示すものである。この状態では、ストップ体21の係止部21bがロックレバー12bの係止受け部12fに係止している(図14(a)及び図15(a))。
この状態で、ロックレバー12bを解錠方向に回転させて、プッシャー22の凹溝22gが裏蓋23の係止突起23cを乗り越えさせると、当該プッシャー22が初期位置まで押し戻され、この動きに伴って、ストップ体21の係止部21bがロックレバー12bの係止受け部12fから脱出し、回転体12の回転規制が解除される(図14(a)〜(c)及び図15(a)〜(c))。
なお、プッシャー22の凹溝22gが裏蓋23の係止突起23cを乗り越える前にロックレバー12bを離すと、ロックレバー12bは施錠方向に引き戻される。
(動作4)
実施形態3の制動体付き打掛錠について、回転体12の回転を規制する場合の動作と、回転体12の回転規制を解除する場合の動作を、図面を参照して説明する。
はじめに、回転体12の回転を規制する場合の動作について説明する。
図19(a)及び図20(a)は回転体12の回転を規制する前の状態を示すものである。この状態では、ストップ体21の係止部21bは、回転体保持部13の係止受け部13dの手前の位置で停止している。また、ストップ体21の規制突起21eは、規制体25bの手前の位置で停止している。
この状態で、ストップ体21を回転体保持部13の係止受け部13d側に押し込むと、ストップ体21の係止突起21eによって規制体25bが押されて収容凹部16内に引っこみ、ストップ体21の係止突起21eが規制体25bを通過する。
係止突起21eが規制体25bを通過すると、ストップ体21の係止部21bが回転体保持部13の係止受け部13dに到達して、回転体12の回転が規制される(図19(b)及び図20(b))。
なお、係止突起21eが規制体25bを通過すると、規制体25bは付勢スプリング25aの付勢力によって元の位置に復帰し、係止突起21eの反対側に当接する(図19(b))。これにより、回転体保持部13の係止受け部13dに到達したストップ体21の戻り方向への移動が規制される(図19(b))。
次に、回転体12の回転規制を解除する場合の動作について説明する。
図19(b)及び図20(b)は、回転体12の回転が規定された状態を示すものである。この状態では、ストップ体21の係止部21bが回転体保持部13の係止受け部13dに係止している。
この状態で、ロックレバー12bを解錠方向に回転させると、ストップ体21の係止部21bが係止受け部13dの内面に当接し、ストップ体21が図中上方向に持ち上がる(図19(a)(b)及び図20(a)(b))。このとき、持ち上がるストップ体21の規制突起21eによって規制体25bが押されて収容凹部16内に引っこみ、ストップ体21の係止突起21eが規制体25bを通過する。
ストップ体21の係止突起21eが規制体25bを通過すると、ストップ体21が回転体保持部13の係止受け部13dから脱出し、回転体12の回転規制が解除される(図19(a)(b)及び図20(a)(b))。
なお、係止突起21eが規制体25bを通過すると、規制体25bは付勢スプリング25aの付勢力によって元の位置に復帰し、係止突起21eの反対側に当接する(図19(a))。
(動作5)
実施形態4の制動体付き打掛錠について、回転体12の回転を規制する場合の動作と、回転体12の回転規制を解除する場合の動作を、図面を参照して説明する。
はじめに、回転体12の回転を規制する場合の動作について説明する。
図23(a)及び図24(a)は回転体12の回転を規制する前の状態を示すものである。この状態では、後方側吸着具26bがストップ体規制具25側に位置しており、ストップ体21の係止部21bが回転体保持部13の係止受け部13dの手前の位置で停止している。
この状態で、ストップ体21を回転体保持部13の係止受け部13d側に押し込むと、後方側吸着具26bがストップ体規制具25側から離れ、先方側吸着具26aがストップ体規制具25に接近する。
先方側吸着具26aがストップ体規制具25に接近すると、ストップ体21の係止部21bが回転体保持部13の係止受け部13dに到達して、回転体12の回転が規制される(図23(b)及び図24(b))。
なお、先方側吸着具26aがストップ体規制具25に接近すると、両者の吸着力によって、回転体保持部13の係止受け部13dに到達したストップ体21の戻り方向への移動が規制される(図23(b))。
次に、回転体12の回転規制を解除する場合の動作について説明する。
図23(b)及び図24(b)は、回転体12の回転が規定された状態を示すものである。この状態では、ストップ体21の係止部21bが回転体保持部13の係止受け部13dに係止している。
この状態で、ロックレバー12bを解錠方向に回転させると、ストップ体21の係止部21bが係止受け部13dの内面に当接し、ストップ体21が図中上方向に持ち上がる(図23(a)(b)及び図24(a)(b))。このとき、持ち上がるストップ体21の先方側吸着具26aがストップ体規制具25側から離れ、後方側吸着具26bがストップ体規制具25に接近する。
後方側吸着具26bがストップ体規制具25に接近すると、ストップ体21が回転体保持部13の係止受け部13dから脱出し、回転体12の回転規制が解除される(図23(a)(b)及び図24(a)(b))。
なお、後方側吸着具26bがストップ体規制具25に接近すると、両者の吸着力によって、ストップ体21が押込み前の位置で停止する(図23(a)及び図24(a))。
本発明の制動体付き打掛錠は、トイレブースや更衣室といった施錠が必要な個室用の錠として広く利用することができる。
10 錠本体
11 固定体
12 回転体
12a 回転体ベース
12b ロックレバー
12c ベアリング
12d 第一突出部
12e 第二突出部
12f 係止受け部
12g 止め軸
12h ストップ体通路
12i ナット
13 回転体保持部
13a 外周壁
13b 内周壁
13c 突出部
13d 係止受け部
13e 軸体挿通孔
14 収容部
14a 前側壁
14b 上側壁
14c 下側壁
14d 装備空間
14e 裏面開口部
14f ピース出入り口
14g 挿通孔
15 軸体
16 収容凹部
17 内蓋
20 制動体
21 ストップ体
21a 胴体部
21b 係止部
21c ガイド突起
21d 被押圧斜面
21e 規制突起
21f 収まり部
22 プッシャー
22a 押し部
22b 胴部
22c 当接部
22d 貫通孔
22e ガイド斜面
22f 鍔部
22g 凹溝
23 裏蓋
23a 支持孔
23b 開口
23c 係止突起
24 解除ピース
24a ピース本体
24b ピース鍔
24c マグネット(磁石)
25 ストップ体規制具
25a 付勢スプリング
25b 規制体
26 ストップ体側吸着具
26a 先方側吸着具
26b 後方側吸着具
30 ストライク
31 収容部
31a 前側壁
31b 右側壁
31c 左側壁
31d 装備空間
31e 裏面開口部
31f ピース出入り口
31g 挿通孔
32 レバー支持部
A 扉
B 袖パネル

Claims (8)

  1. 扉及び袖パネルのいずれか一方に設置される固定体と、当該固定体に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体の回転を規制する制動体を備えた制動体付き打掛錠において、
    前記制動体は前記固定体に設けられ、
    前記制動体は、前記回転体に係止して当該回転体の回転を規制するストップ体と、当該ストップ体を回転体に係止する方向に移動させるプッシャーを備え、
    前記回転体に前記ストップ体が係止する係止受け部が設けられ、
    前記プッシャーによって前記ストップ体が前記回転体の係止受け部に係止すると、当該回転体の回転が規制され、
    前記回転が規制された回転体を解錠方向に回転させることによって、前記ストップ体が前記回転体の係止受け部から脱出すると、当該回転体の回転の規制が解除される、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
  2. 扉及び袖パネルのいずれか一方に設置される固定体と、当該固定体に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体の回転を規制する制動体と、当該回転体を支持するストライクを備えた制動体付き打掛錠において、
    前記制動体は前記ストライクに設けられ、
    前記制動体は、前記回転体に係止して当該回転体の回転を規制するストップ体と、当該ストップ体を回転体に係止する方向に移動させるプッシャーを備え、
    前記回転体に前記ストップ体が係止する係止受け部が設けられ、
    前記プッシャーによって前記ストップ体が前記回転体の係止受け部に係止すると、当該回転体の回転が規制され、
    前記回転が規制された回転体を解錠方向に回転させることによって、前記ストップ体が前記回転体の係止受け部から脱出すると、当該回転体の回転の規制が解除される、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
  3. 請求項1又は請求項2記載の制動体付き打掛錠において、
    回転体に係止したストップ体を回転体から離れる方向に移動させる解除ピースを備え、
    前記解除ピースによって、前記ストップ体が前記回転体の係止受け部から脱出すると、当該回転体の回転の規制が解除される、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の制動体付き打掛錠において、
    回転体はロックレバーを備え、
    ストップ体が係止する係止受け部が前記ロックレバーに設けられた、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制動体付き打掛錠において、
    解除ピースが対向して二つ設けられ、
    前記両解除ピースの一方のみを押し込んだ場合にはストップ体は係止受け部から脱出せず、
    前記両解除ピースの双方を押し込んだ場合にはストップ体は係止受け部から脱出する、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
  6. 請求項5記載の制動体付き打掛錠において、
    いずれか一方の解除ピースに磁石が設けられ、又はいずれか一方の解除ピースが磁石で構成され、
    他方の解除ピースに磁石若しくは磁性体が設けられ、又は他方の解除ピースが磁石若しくは磁性体で構成され、
    両解除ピースが互いに吸着し合う向きで対向して配置された、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の制動体付き打掛錠において、
    固定体又はストライクに係止突起又は係止凹部が設けられ、
    プッシャーに前記係止突起に係止する係止凹部又は前記係止凹部に係止する係止突起が設けられ、
    前記係止突起が前記係止凹部に係止すると、ストップ体が係止受け部に係止した状態で固定され、
    前記係止凹部に係止した係止突起が当該係止凹部から脱出すると、前記ストップ体の固定が解除される、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
  8. 扉及び袖パネルのいずれか一方に設置される固定体と、当該固定体に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体の回転を規制する制動体を備えた制動体付き打掛錠において、
    前記制動体は前記回転体に設けられ、
    前記制動体は、前記固定体に係止して前記回転体の回転を規制するストップ体を備え、
    前記固定体に前記ストップ体が係止する係止受け部が設けられ、
    前記ストップ体が前記固定体の係止受け部に係止すると、前記回転体の回転が規制され、
    前記回転が規制された回転体を解錠方向に回転させることによって、前記ストップ体が前記固定体の係止受け部から脱出すると、前記回転体の回転の規制が解除される、
    ことを特徴とする制動体付き打掛錠。
JP2019044645A 2019-03-12 2019-03-12 制動体付き打掛錠 Active JP6975469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019044645A JP6975469B2 (ja) 2019-03-12 2019-03-12 制動体付き打掛錠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019044645A JP6975469B2 (ja) 2019-03-12 2019-03-12 制動体付き打掛錠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020147945A JP2020147945A (ja) 2020-09-17
JP6975469B2 true JP6975469B2 (ja) 2021-12-01

Family

ID=72429162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019044645A Active JP6975469B2 (ja) 2019-03-12 2019-03-12 制動体付き打掛錠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6975469B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020179257A (ja) * 2020-07-31 2020-11-05 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020179256A (ja) * 2020-07-31 2020-11-05 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020179255A (ja) * 2020-07-31 2020-11-05 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012201013B3 (de) * 2012-01-24 2013-02-14 Werner Haage Vorrichtung zum Öffnen und Schließen von Türen mit dem Fuß
JP2014194124A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Frontier:Kk 打掛け錠
JP6113765B2 (ja) * 2014-09-01 2017-04-12 株式会社ベスト 打掛錠
US11377877B1 (en) * 2018-12-03 2022-07-05 Rockwell Collins, Inc. Collinear latch and lock

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020147945A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6975469B2 (ja) 制動体付き打掛錠
JP5255544B2 (ja) 鍵穴隠れ式解錠装置およびその鍵
US6935149B1 (en) Electric door lock openable by key
TWI746392B (zh) 磁性扣合裝置
US20200337506A1 (en) Dispenser
US20150013401A1 (en) Apparatus for opening and closing front entrance
TW201520412A (zh) 門扉用鎖把裝置
JP2006217867A (ja) 動物用金網檻の扉施錠装置
JP2019190139A (ja) 錠制動装置
KR100940861B1 (ko) 현관문용 도어록 장치
KR101874914B1 (ko) 자기 잠금장치를 이용한 여닫이문의 잠금시스템
JP6738620B2 (ja) ラッチ錠装置及びこれを備えた扉装置
JP7231215B2 (ja) 制動装置付きスライド錠
KR102286550B1 (ko) 안전용 출입문장치
KR20170122019A (ko) 자석을 이용한 매립형 도어록
JP6902278B2 (ja) 引き戸装置およびセーフティーストッパー
JP4328452B2 (ja) ドアガードの係合解除機構
KR102663528B1 (ko) 잠금 손잡이에서 자물쇠 제거가 가능한 학생용 사물함
JP2023114203A (ja) 非常解錠装置
KR200298383Y1 (ko) 미닫이 도어 잠금장치
JP2007224497A (ja) ドア
KR100937053B1 (ko) 디스크-실린더식 잠금장치
JP6891749B2 (ja) 取付板、及びガイド板
JP5809404B2 (ja) 引き戸用のロック装置
JP6265728B2 (ja) 錠装置および建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6975469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150