JP6975413B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
特許文献1には、液体吐出装置として、ラインタイプのインクジェットヘッドが開示されている。このヘッドは、記録シートの搬送方向と直交するシートの幅方向に並べられた、複数のヘッドユニット(インクジェット式記録ヘッド)を有する。
1つのヘッドユニットは、シートの幅方向に並ぶ複数のノズルチップ(ヘッド本体)と、上記複数のノズルチップを保持するホルダを有する。各ノズルチップは、搬送方向とシート幅方向の両方と交差する斜めの方向に延び、各ノズルチップの複数のノズルは、上記斜め方向に配列されている。
特開2015−136866号
特許文献1のインクジェットヘッドにおいて、シート幅方向に隣接する2つのノズルチップの間の繋ぎ目では、上記2つのノズルチップからそれぞれ吐出された液滴の着弾位置ズレや、2つのノズルチップの間での吐出特性の差による濃度ムラが生じやすい。この濃度ムラを目立たなくさせるためには、2つのノズルチップを、それぞれのノズル配置領域を部分的に重なるように配置することが好ましい。また、ノズル配置領域の重なり幅を大きくするほど、濃度ムラの抑制効果は高くなる。
しかし、各ヘッドユニットの組付の関係から、隣接する2つのヘッドユニットを隙間なしに並べることはできず、2つのヘッドユニットにそれぞれ属する2つのノズルチップ間の距離を小さくするにも限度がある。そのため、隣接する2つのヘッドユニットの間で、ノズルチップの重なり量を大きくすることが難しい。
本発明の目的は、2つのヘッドユニットにそれぞれ属する2つのノズルチップ間での、ノズル配置領域の重なり量を大きくすることである。
本発明の液体吐出装置は、被記録媒体が搬送される第1方向と直交する第2方向に並ぶ、複数のヘッドユニットを備え、
各ヘッドユニットは、それぞれが、前記第1方向及び前記第2方向とそれぞれ交差する第3方向に配列された複数のノズルを有する、複数のノズルチップを備え、各ノズルチップは、他の前記ノズルチップに対して、前記第1方向及び前記第2方向とそれぞれ交差し、且つ、前記第3方向とは異なる方向にずれて配置され、
各ヘッドユニットの前記第2方向において隣接する2つの前記ノズルチップ間に、前記第1方向に前記ノズルの配置領域が重なる、第1重なり部分が存在し、前記第2方向において隣接する2つの前記ヘッドユニットにそれぞれ属する2つの前記ノズルチップ間においても、前記第1方向に前記ノズルの配置領域が重なる、第2重なり部分が存在することを特徴とするものである。
本実施形態に係るプリンタ1の概略的な平面図である。 インクジェットヘッド4の上面図である。 ヘッドユニット11の上面図である。 2つのノズルチップ12の間の第1重なり部分21での吐出制御を説明する図である。 非重なり部分20、第1重なり部分21、及び、第2重なり部分22についての、濃度と液滴量の関係を示すグラフである。 変更形態のインクジェットヘッド4Aの上面図である。 図6のヘッドユニット11Aの上面図である。 別の変更形態のヘッドユニット11Bの上面図である。 別の変更形態のヘッドユニット11Cの上面図である。 別の変更形態のヘッドユニット11Dの上面図である。 別の変更形態のヘッドユニット11Eの上面図である。 別の変更形態のヘッドユニット11Fの上面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。尚、図1において記録用紙100が搬送される方向を、プリンタ1の前後方向と定義する。また、記録用紙100の搬送方向と直交する用紙幅方向をプリンタ1の左右方向と定義する。さらに、前後方向及び左右方向と直交する、図1の紙面垂直方向をプリンタ1の上下方向と定義する。
<プリンタの概略構成>
図1に示すように、プリンタ1は、筐体2内に収容されたプラテン3、4つのインクジェットヘッド4、2つの搬送ローラ5,6、及び、制御部7等を備えている。
プラテン3の上面には、記録用紙100が載置される。4つのインクジェットヘッド4は、プラテン3の上方において、搬送方向に並べて配置されている。各インクジェットヘッド4には、図示しないインクタンクからインクが供給される。尚、4つのインクジェットヘッド4には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクの何れかが供給される。つまり、4つのインクジェットヘッド4は、互いに異なる色のインクを吐出するものである。
図1に示すように、2つの搬送ローラ5,6は、プラテン3に対して後側と前側にそれぞれ配置されている。2つの搬送ローラ5,6は、図示しない搬送モータによってそれぞれ駆動され、プラテン3上の記録用紙100を前方へ搬送する。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、R
AM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)を備える。また、制御部7は、PC等の外部装置9とデータ
通信可能に接続されており、外部装置9から送られた画像データに基づいて、4つのインクジェットヘッド4や搬送モータ(図示省略)等の、プリンタ1の各部を制御する。
より具体的には、制御部7は、搬送ローラ5,6を駆動する搬送モータを制御して、2つの搬送ローラ5,6に記録用紙100を搬送方向に搬送させる。また、この用紙搬送とともに、制御部7は、4つのインクジェットヘッド4を制御して記録用紙100に向けてインクを吐出させる。これにより、記録用紙100に画像が印刷される。
<インクジェットヘッドの詳細>
次に、インクジェットヘッド4について詳細に説明する。図2に示すように、インクジェットヘッド4は、左右方向に並んだ状態でユニット保持板10に取り付けられた、4つのヘッドユニット11を備えている。4つのヘッドユニット11は、共通のインクタンク(図示省略)とそれぞれ接続される。
図3に示すように、1つのヘッドユニット11は、4つのノズルチップ12と、4つのノズルチップ12を保持するホルダ13とを備えている。
各ノズルチップ12は、前後方向及び左右方向とそれぞれ交差する斜めの方向(以下、チップ長手方向と呼ぶ)に延びている。また、各ノズルチップ12の下面(図3の紙面向こう側の面)には、チップ長手方向に所定間隔Pで配列された複数のノズル14が形成されている。4つのノズルチップ12はその長さがそれぞれ等しく、ノズル14の配置領域の長さも等しい。4つのノズルチップ12にはインクタンク(図示省略)から同色のインクが供給され、さらに各ノズルチップ12の複数のノズル14は、同じ色のインクを吐出する。
各ノズルチップ12は、他のノズルチップ12に対して、前後方向及び左右方向と交差し、且つ、チップ長手方向とも異なる方向(以下、チップズレ方向と呼ぶ)にずれて配置されている。より詳細には、4つのノズルチップ12は、前記チップズレ方向において順に並び、且つ、各ノズルチップ12の、隣接する他のノズルチップ12とのチップズレ方向における離間距離は、全て等しくなっている。尚、上記の「離間距離が全て等しい」には、製造誤差や組立誤差によって僅かにずれる場合も含まれるものとする。また、以下のノズルチップ12のレイアウトやノズル14の位置関係等についての、「一致する」あるいは「等しい」などの記載についても、製造誤差や組立誤差によって僅かにずれる場合を含む点は同様とする。つまり、4つのノズルチップ12は、チップズレ方向に延びる直線X上において、均等な間隔を空けて順に並べられている。
ホルダ13は、上記のように斜めの姿勢で配置された4つのノズルチップ12を保持するものであり、ほぼ平行四辺形の平面形状を有する。また、4つのノズルチップ12が、チップズレ方向にずれて配置されていることに伴い、平行四辺形のホルダ13も、その長辺がチップズレ方向に沿った姿勢で配置されている。尚、ホルダ13の長い方の対角線方向の2つの角部13aが、それぞれ大きく延びていると、ヘッドユニット11の前後方向及び左右方向のサイズ、ひいては、インクジェットヘッド4のサイズが大きくなってしまう。そこで、ホルダ13の前記角部13aはその先端部が削られた形状となっている。
図2、図3に示すように、1つのヘッドユニット11においては、隣接する2つのノズルチップ12の端部同士が前後方向に重なっている。つまり、隣接する2つのノズルチップ12は、それぞれのノズル14の配置領域が部分的に重なるように配置されている。以下、1つのヘッドユニット11の2つのノズルチップ12の間の、ノズル14の配置領域が重なっている部分を、第1重なり部分21と呼び、第1重なり部分21の左右方向の長さを重なり幅W1と呼ぶ。この第1重なり部分21においては、2つのノズルチップ12のノズル14の、左右方向の位置が一致している。また、4つのノズルチップ12について、それらの間に存在する3つの第1重なり部分21の重なり幅W1が、全て等しくなっている。
尚、図2に示すように、4つのヘッドユニット11は全て同じ構造を有するものであり、4つのヘッドユニット11の間でノズルチップ12の形状、サイズ、レイアウト等は全て同じである。例えば、4つのヘッドユニット11の間で、4つのノズルチップ12のそれぞれの搬送方向における位置が一致している。また、4つのヘッドユニット11の間でノズルチップ12の長さが等しく、ノズル14の配置領域の長さも等しい。
図2に示すように、左右方向に隣接する2つのヘッドユニット11の間でも、2つのノズルチップ12の端部同士が部分的に重なっている。つまり、左のヘッドユニット11の右端に位置するノズルチップ12と、右のヘッドユニット11の左端に位置するノズルチップ12とが、前後方向においてノズル14の配置領域が部分的に重なるように配置されている。以下、2つのヘッドユニット11にそれぞれ属する2つのノズルチップ12の間の、ノズル14の配置領域が重なっている部分を第2重なり部分22と呼び、第2重なり部分22の左右方向の長さを重なり幅W2と呼ぶ。この第2重なり部分22においても、2つのノズルチップ12のノズル14の、左右方向の位置が一致している。また、4つのヘッドユニット11について、それらの間に存在する3つの第2重なり部分22の重なり幅W2は全て等しくなっている。
尚、本実施形態では、第1重なり部分21の重なり幅W1と第2重なり部分22の重なり幅W2が同じである。即ち、第1重なり部分21において重なっているノズル14の数と、第2重なり部分22において重なっているノズル14の数とが、同じとなっている。W1とW2とが同じであると、1つのヘッドユニット11内の第1重なり部分21での吐出制御と、2つのヘッドユニット11の間の第2重なり部分22での吐出制御とで、制御内容を異ならせる必要がないため、吐出制御の処理が簡単となる。
尚、後でも説明するが、重なり部分21,22では、濃度ムラを目立たなくさせるために、2つのヘッドユニット11からそれぞれインクを吐出させる。ここで、重なり部分21,22の重なり幅が少なすぎると、ノズル14の使用比率の勾配(図4参照)がきつくなり、濃度ムラが目立ってしまう。一方、重なり幅が大きすぎると、所定幅の領域に印刷するために必要なノズルチップ12の数が多くなってしまう。また、ノズルチップ12は短手方向にある幅を有するものであり、少なくともその幅の分だけ、2つのノズルチップ12の間でノズル14の距離が離れることから、重なり幅を大きくするにも限度がある。以上の観点から、第1重なり部分21の重なり幅W1と第2重なり部分22の重なり幅W2は、1つのノズルチップ12のノズル14の配置領域の、左右方向における長さLの10%以上とするのがよい。1つのノズルチップ12のノズル12の配列数が400個であれば、重なり幅W1,W2のノズル12の数は40個以上とするのがよい。
(重なり部分での吐出制御)
ところで、組付誤差によるノズルチップ12の位置ズレや、ノズルチップ12間でのノズル14の吐出特性の違い等によって、隣接する2つのヘッドユニット11の間で、それぞれのノズル14から吐出されたインクの着弾位置がずれることがある。この着弾位置ズレにより、2つのノズルチップ12の繋ぎ目部分によって形成された画像部分には濃度ムラが生じやすい。そこで、本実施形態においては、制御部7は、2つのノズルチップ12の間でノズル14の配置領域が重なる重なり部分21,22において、2つのノズルチップ12からそれぞれインクを吐出させる制御を行う。
重なり部分21,22における吐出制御について、図4を参照して説明する。尚、1つのヘッドユニット11内の第1重なり部分21と、2つのヘッドユニット11の間の第2重なり部分22とで、吐出制御の内容に実質的な違いはないことから、図4では、第1重なり部分21における制御を例に挙げている。
制御部7は、重なり部分21(22)においては、左側のノズルチップ12のノズル14と右側のノズルチップ12のノズル14から、所定のノズル使用比率でそれぞれインクを吐出させる。図4の下図では、左側のノズルチップ12と右側のノズルチップ12の、ノズル14の使用比率の変化を示している。ノズル14が重ならない非重なり部分20では、その非重なり部分20のノズル14のみを使用することからノズル使用比率は100%である。重なり部分21(22)においては、ノズル使用比率は線形的に変化している。即ち、左側のノズルチップ12のノズル使用比率は、左から右に向かうにつれて連続的に減少している。
「ノズル使用比率」は、記録用紙100の所定領域に形成するドットのうち、一方のノズルチップ12のノズル14によって、どれだけの割合でドットを形成するか、を示す比率である。例えば、RGBの画像データを画像処理して得られる各色インクの濃度データに基づき、ある領域において10ドットを形成する必要がある場合に、この領域における左側のノズルチップ12のノズル使用比率が70%であったとする。この場合、上記領域内の10ドットのうちの7ドットを左側のノズルチップ12のノズル14で形成し、残りの3ドットを右側のノズルチップ12のノズル14で形成することになる。
このように、第1重なり部分21及び第2重なり部分22においては、2つのノズルチップ12のそれぞれからインクを吐出させることで、2つのノズルチップ12間でのインクの着弾ズレに起因する濃度ムラを目立たなくすることができる。
尚、重なり部分21(22)において、2つのノズルチップ12のノズル14は前後方向に離れているため、2つのノズルチップ12からそれぞれ吐出されたインクは、記録用紙100上の所定領域において時間差をあけて着弾する。ここで、一般に、2つのノズル14からそれぞれ吐出されたインクの、着弾タイミングの時間差が大きいほど、画像の濃度が高くなることが知られている。従って、重なり部分21(22)によって形成した画像部分は、単一のノズルチップ12のノズル14(非重なり部分20のノズル14)のみで形成した画像部分と比べて、濃度が高くなる傾向にある。そこで、制御部7は、第1重なり部分21と第2重なり部分22においては、非重なり部分20と比べて、記録用紙100の単位面積当たりに吐出するインク量を少なくする。
また、図2に示すように、第2重なり部分22では、2つのノズルチップ12の前後方向の離間距離L2が、第1重なり部分21における、2つのノズルチップ12の前後方向の離間距離L1よりも大きい。つまり、第2重なり部分22では、2つのノズルチップ12からそれぞれ吐出されるインクの着弾タイミングの時間差が大きい。従って、第2重なり部分22で形成された画像部分は、第1重なり部分21で形成された画像部分よりも濃くなる傾向にある。そこで、制御部7は、第2重なり部分22においては、第1重なり部分21と比べて、さらに、記録用紙100の単位面積当たりに吐出するインク量を少なくする。
尚、上の説明において、「重なり部分21(22)では、吐出するインク量を少なくする」とは、画像データによって定まる基準のインク吐出量に対する減少の程度を大きくすることを意味する。別の言い方をすれば、比較対象となる2つの画像形成領域において、画像データから定まる基準のインク吐出量が同じであると仮定した場合に、一方の領域への吐出量を、他方の領域への吐出量よりも少なくするということである。
上記内容について図5を参照して具体的に説明する。非重なり部分20、第1重なり部分21、及び、第2重なり部分22のそれぞれにより、記録用紙100に所定濃度C0の画像を形成するとする。このとき、非重なり部分20の各ノズル14の液滴量をV0、第1重なり部分21の各ノズル14の液滴量をV1、第2重なり部分22の各ノズル14の液滴量をV2とすると、図5に示すように、V0>V1>V2である。例えば、非重なり部分20の液滴量V0=15pl、V1=12pl、V2=10plとする。
ところで、重なり部分21(22)において上記の吐出制御を行う上では、重なり部分21(22)の重なり幅W1(W2)が大きいほど、広い領域にわたってインクを分散して着弾させることができるため、濃度ムラの抑制効果は高くなる。
これについて、まず、1つのヘッドユニット11内における第1重なり部分21の重なり幅W1については、ノズルチップ12の姿勢が大きく影響する。即ち、図3に示すように、ノズルチップ12のチップ長手方向の、左右方向に対する傾き角度をθ1としたときに、θ1が小さい、つまり、ノズルチップ12が横になった姿勢であるほど、隣接する2つのノズルチップ12の間の第1重なり部分21の重なり幅W1が大きくなる。つまり、第1重なり部分21の重なり幅W1を大きくするためにはθ1を小さくすることが好ましく、具体的には、0度<θ1<45度とすることが好ましい。例えば、本実施形態では、θ1=30度である。
一方、第2重なり部分22の重なり幅W2を大きくするには、図2から理解されるように、2つのヘッドユニット11間の距離を極力小さくすることが効果的である。但し、各ヘッドユニット11をユニット保持板10に組み付けていく関係上、隣接するヘッドユニット11の隙間を小さくするにも限度がある。また、図3のように、4つのノズルチップ12の左右外側に、ホルダ13の縁部13bが存在する場合には、この縁部13bの分だけ、2つのヘッドユニット11間でのノズルチップ12の距離は大きくなってしまう。
これについて、本実施形態では、各ヘッドユニット11のノズルチップ12は、他のノズルチップ12に対して、前後方向及び左右方向と交差し、且つ、チップ長手方向とは異なるチップズレ方向においてずれて配置されている。これにより、1つのヘッドユニット11内において、右端のノズルチップ12と左端のノズルチップ12とが、前後方向にずれる。これにより、図2に示すように、左右方向に隣接する2つのヘッドユニット11の間では、左のヘッドユニット11の右端に位置するノズルチップ12と、右のヘッドユニット11の左端に位置するノズルチップ12とを左右方向に近づけることができる。従って、2つのヘッドユニット11の間の第2重なり部分22の重なり幅W2を大きくなる。例えば、重なり幅W2を、ノズル14の配置領域の左右方向長さLの10%以上とすることができる。
尚、図3において、ノズルチップ12のチップズレ方向の、左右方向に対する傾き角度をθ2としたときに、角度θ2が大きいほど、隣接するノズルチップ12間でのズレ量が大きくなる。これにより、隣接する2つのヘッドユニット11の間で、2つのノズルチップ12をさらに近づけて、第2重なり部分22の重なり幅W2を大きくできる。尚、角度θ2が、チップ長手方向の左右方向に対する角度θ1よりも大きくなると、隣接するノズルチップ12が干渉することになるため、角度θ2は角度θ1よりも必ず小さくなる。即ち、第2重なり部分22の重なり幅W2を大きくするという観点からは、角度θ2は、角度θ1よりも小さい範囲において、できるだけ大きい角度とすることが好ましい。
上記構成により、本実施形態では、第1重なり部分21の重なり幅W1と、第2重なり部分22の重なり幅W2が等しい構成が実現されている。この構成では、2つのヘッドユニット11の繋ぎ目において、1つのヘッドユニット11内のノズルチップ12の繋ぎ目と同等程度に、濃度ムラを抑制することが可能である。
1つのヘッドユニット11において、4つのノズルチップ12は、所定のチップズレ方向において順に並び、且つ、各ノズルチップ12の、隣接する他のノズルチップ12とのチップズレ方向における離間距離は、全て等しくなっている。これにより、ヘッドユニット11内の4つのノズルチップ12について、ノズルチップ12間のズレの方向とズレ量が共に一致し、1つのヘッドユニット11内の3つの重なり幅W1が等しくなる。この構成では、一部の第1重なり部分21において、局所的に濃度ムラが目立つことを抑制できる。
4つのヘッドユニット11の間で、4つのノズルチップ12のそれぞれの搬送方向における位置が一致している。この構成では、インクジェットヘッド4の搬送方向のサイズを小さく抑えることができる。また、4つのヘッドユニット11の間で、ノズルチップ12のノズル14の配置領域の長さも全て等しい。これにより、1つのヘッドユニット11の4つのノズルチップ12について、第1重なり部分21の重なり幅W1を等しくすることが容易になる。また、全てのヘッドユニット11の構造を同じにすることで、ヘッドユニット11の数が異なる別のインクジェットヘッドに対しても用いることができ、ヘッドユニット11の汎用性が高まる。
4つのヘッドユニット11について、3つの第2重なり部分22の重なり幅W2が全て等しくなっている。この構成では、一部の第2重なり部分22において、局所的に濃度ムラが目立つことを抑制できる。
以上説明した実施形態において、インクジェットヘッド4が、本発明の「液体吐出装置」に相当する。搬送方向が本発明の「第1方向」に相当する。用紙幅方向が本発明の「第2方向」に相当する。チップ長手方向が本発明の「第3方向」に相当する。チップズレ方向が本発明の「第4方向」に相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、第2重なり部分22の重なり幅W2が、第1重なり部分21の重なり幅W1と等しくなっているが、重なり幅W2は重なり幅W1よりも大きくてもよいし小さくてもよい。但し、記録用紙100に形成される画像全体の濃度ムラを抑えるという観点からは、前記実施形態のように、重なり幅W1と重なり幅W2が同じであることが最も好ましい。
2]前記実施形態では、2つのノズルチップ12の間の第1重なり部分21の重なり幅W1を大きくする観点から、ノズルチップ12の左右方向に対する傾き(角度θ1)が比較的小さい形態となっている。これに対して、解像度の高い印刷を行うインクジェットヘッドを実現するため、ノズルチップ12の傾きを大きくして、左右方向におけるノズル14の配列間隔を小さくすることも可能である。
上記の観点から、図6のインクジェットヘッド4A及び図7のヘッドユニット11Aのように、各ノズルチップ12の傾き角度θ1を大きくしてもよい。具体的には、45度≦θ1<90度とする。図7に示すように、チップ長手方向におけるノズル14の配列間隔がPである場合に、左右方向におけるノズル14の配列間隔はP’=Pcosθ1となる。角度θ1が大きいほどP’は小さくなり、例えば、θ1=60度であれば、P’=P/2となる。図6では、前記実施形態の図2と比べて、左右方向のノズル14の配列間隔P’を小さくできることから、同じ記録用紙100の用紙幅に対して、6つのヘッドユニット11Aを左右に並べることが可能となっている。
尚、図7のように角度θ1が大きい場合に、1つのヘッドユニット11A内の第1重なり部分21の重なり幅W1を大きくするには、θ2が小さい、即ち、ノズルチップ12同士のズレが小さいことが好ましい。この観点では、0度<θ2≦45度とするのがよい。
一方で、45度<θ2<90度とすることもできる。図8のヘッドユニット11Bのように、θ2が大きくなることで、右端のノズルチップ12と左端のノズルチップ12とが、前後方向に大きくずれる。これにより、2つのヘッドユニット11Bのノズルチップ12間での重なり幅を大きくすることができる。
3]1つのヘッドユニット内の複数のノズルチップ12の配置は、前記実施形態のものには限られない。2つのヘッドユニット間でのノズルチップ12の重なり幅を大きくするには、少なくとも右端のノズルチップ12と左端のノズルチップ12との、チップズレ方向の位置がずれていればよく、その他の構成については適宜の変更が可能である。
例えば、図9のヘッドユニット11Cのように、4つのノズルチップ12が、所定の一方向に順にずれているのではなく、途中でズレの方向が変化してもよい。あるいは、図10のヘッドユニット11Dのように、中央2つのノズルチップ12は左右方向にのみ位置がずれており、前後方向には位置がずれていない構成であってもよい。
4]前記実施形態では、1つのノズルチップ12は、複数のノズル14から同色のインクを吐出する構成であったが、1つのノズルチップが2色以上のインクを吐出するものであってもよい。図11のヘッドユニット11Eでは、各ノズルチップ12Eの複数のノズル14のうち、前側のノズル14aはブラックインク(K)を吐出するノズル14、後側のノズル14bはイエローインク(Y)を吐出するノズル14である。この場合に、1色のインクを吐出するノズル列の長さが半分となるため、2つのノズルチップ12Eの距離をかなり小さくしないと、2つのノズルチップ12Eの間で、同色のインクを吐出するノズル14を重ねることができない。言い換えれば、特に図11のようなノズルチップ12Eを用いる場合に、隣接する2つのヘッドユニット11E間でのノズルチップ12Eの重なり幅を大きくすることを目的として、本発明を好適に採用できる。
また、図11の変形例として、図12のヘッドユニット11Fのように、1つのノズルチップ12Fが2つのノズル列を有するものであってもよい。2つのノズル列のチップ長手方向一方側部分と他方側部分とで、吐出するインクの種類が異なる点については、図11の形態と同じである。但し、図12では、ブラックインクとイエローインクを吐出する2つのノズルチップ12Faと、シアンインクとマゼンタインクを吐出する2つのノズルチップ12Fbとが、用紙幅方向に交互に並んでいる。つまり、2つのノズルチップ12Faの間に、別のインクを吐出するノズルチップ12Fbが配置されている。この構成では、1つのヘッドユニット11Fにより4色のインクを吐出できることから、4色のインクジェットヘッドが搬送方向に並べられた構成と比べて、搬送方向の長さを短くしつつ4色のカラー印字を実現できる。
4 インクジェットヘッド
7 制御部
11 ヘッドユニット
12 ノズルチップ
14 ノズル
21 第1重なり部分
22 第2重なり部分
100 記録用紙
W1 重なり幅
W2 重なり幅

Claims (5)

  1. 被記録媒体が搬送される第1方向と直交する第2方向に並ぶ、複数のヘッドユニットを
    備え、
    各ヘッドユニットは、
    それぞれが前記第1方向及び前記第2方向とそれぞれ交差する第3方向に配列され、それぞれが前記第3方向に配列された複数のノズルを有し、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向それぞれと交差する第4方向に複数並べられた複数のノズル列を有し、
    各ヘッドユニットの前記第2方向において隣接する2つの前記ヘッドユニット間に、前
    記第1方向に前記ノズルの配置領域が重なる、重なり部分が存在し、
    前記第4方向の、前記第2方向に対する傾き角度θ2が、45度<θ2<90度であることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記第3方向の、前記第2方向に対する傾き角度θ1が、0度<θ1<45度であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記各ヘッドユニットは、4色のインクを吐出することを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記各ヘッドユニットは、1色につき2列のノズル列を有することを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
  5. 前記2列のノズル列は互いに隣接することを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
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