JP6975104B2 - 橋梁の騒音低減装置 - Google Patents
橋梁の騒音低減装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6975104B2 JP6975104B2 JP2018135341A JP2018135341A JP6975104B2 JP 6975104 B2 JP6975104 B2 JP 6975104B2 JP 2018135341 A JP2018135341 A JP 2018135341A JP 2018135341 A JP2018135341 A JP 2018135341A JP 6975104 B2 JP6975104 B2 JP 6975104B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noise
- entrance
- reduction device
- noise reduction
- bridge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図2〜図18に示すように、橋梁(4)の床開口部(4d)から下空間(S)に放射する騒音を低減する橋梁の騒音低減装置であって、前記床開口部から前記下空間に向かって前記騒音が通過する所定長さの騒音通過部(7;7A,7B)を備えることを特徴とする橋梁の騒音低減装置(6)である。
請求項12の発明は、請求項10又は請求項11に記載の橋梁の騒音低減装置において、図18に示すように、前記騒音通過部は、前記床開口部の幅方向にこの騒音通過部の内部が複数の通路に区分されていることを特徴としている橋梁の騒音低減装置である。
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1〜図3に示す軌道1は、車両2が走行する線路である。軌道1は、例えば、道床とまくらぎとが一体化したスラブ軌道である。軌道1は、図1及び図2に示すように、車両2の車輪2bを支持して案内する左右一対のレール1aと、図1〜図3に示すようにこれらのレール1aを支持する矩形平板状のプレキャストのコンクリート版からなる軌道スラブ(スラブ版)1bなどを備えている。軌道1は、図1及び図2に示すように、二本の本線で構成された複線であり、上り線1Aと下り線1Bとから構成されている。
図1〜図3に示すように、車両2が軌道1上を走行すると、車両2の下部から車両下部騒音が発生してこの車両下部騒音が高架橋4の床開口部4dから下空間Sに放射する。図2〜図5に示すように騒音通過部7の進入口7bが床開口部4dに接続されているとともに、騒音通過部7の内部が多数の通路7aによって区画されており、各通路7aの垂直壁部7dに吸音部8が設置されている。このため、騒音通過部7の進入口7bに床開口部4dから騒音が進入すると、この騒音通過部7の通路7a内で騒音が多重反射するとともに、この通路7a内の吸音部8によって騒音が吸収される。その結果、騒音通過部7の進出口7cから沿線に放射する騒音のエネルギーが低減して沿線騒音が低減される。
(1) この第1実施形態では、床開口部4dから下空間Sに向かって所定長さの騒音通過部7を騒音が通過する。また、この実施形態では、騒音通過部7を通過する騒音をこの騒音通過部7の内面で吸音部8が吸収し、この騒音通過部7の内部が複数の通路7aに区分されており、床開口部4dから下空間Sに向かってこの複数の通路7aを騒音が通過する。このため、高架橋4の床開口部4dから下方に放射する騒音を騒音通過部7の内部で多重反射させて減衰させることができるとともに、この騒音通過部7の内部を通過する騒音を吸音部8によって吸収することができる。その結果、図26に示すような下側防音壁110に比べて、騒音通過部7の内部で反射する騒音が沿線に放射して沿線騒音が増大するのを防ぐことができる。また、騒音通過部7の内部に吸音部8を設置することによって、この騒音通過部7を短くすることができる。その結果、騒音通過部7が長大な構造物になるのを防ぎ、この騒音通過部7に作用する風荷重が大きくなるのを防ぐことができる。
以下では、図1〜図6に示す部分と同一の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示す騒音低減装置6は、騒音通過部7と、吸音部8と、反射部9などを備えている。反射部9は、騒音通過部7を通過する騒音を吸音部8に向かって反射させる部分である。反射部9は、床開口部4dから下空間Sに雪を排出するときに、通路7a内でこの雪が詰まるのを防止するために、通路7a内に隙間を形成した状態で通路7a内の垂直壁部7dに固定されている。反射部9は、騒音通過部7の各通路7aを二つに分岐するように、進入口7b側に鋭角部を向けた逆V字状に形成されている。反射部9は、通路7aの進入口7b側から進出口7c側に向かってこの通路7aが徐々に狭くなるように、進入口7b側から進出口7c側に向かって斜め下方に傾斜する傾斜壁部である。反射部9は、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこの反射部9の両縁部が固定されている。反射部9は、図7に示すように、この反射部9の上側表面に吸音部8が接着剤などによって固定されている。
この第2実施形態では、騒音通過部7を通過する騒音を吸音部8に向かって反射部9が反射させる。このため、騒音通過部7の内部で騒音を多重反射させてこの騒音のエネルギーを減衰させることができるとともに、吸音部8によってこの騒音を吸収させることができる。
図8に示す反射部9は、騒音通過部7の進入口7b側から進出口7c側に向かって所定の間隔をあけて互い違いに設置されている。反射部9は、通路7aの中心に向けて斜め下方に傾斜する傾斜壁部である。反射部9は、騒音通過部7の垂直壁部7dとの間で騒音を多重反射させながらこの騒音のエネルギーを減衰させるとともに吸音部8にこの騒音を吸収させる。反射部9は、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこの反射部9の両縁部が固定されている。反射部9は、図8に示すように、この反射部9の上側表面及び下側表面に吸音部8が接着剤などによって固定されている。この第3実施形態には、第2実施形態と同様の効果がある。
図9に示す騒音低減装置6は、騒音通過部7と、吸音部8と、防音壁部10などを備えている。防音壁部10は、騒音通過部7を通過して下空間Sから高架橋4の側方に放射する騒音を遮音する部分である。防音壁部10は、騒音通過部7の進出口7cから高架橋4の側方に放射する騒音の強さを減衰させる。防音壁部10は、音源(騒音通過部7側)と受音点(沿線側)との間に設置されており、音源側の表面を吸音処理することより、この音源から伝搬する音の減衰効果を向上させている。防音壁部10は、高架橋4の床版下面4gの両縁部から下方に伸びる垂直な垂れ壁部である。防音壁部10は、床版下面4gの両縁部に固定されており、この床版下面4gの両縁部に沿って連続して配置されている。防音壁部10は、騒音通過部7よりも長く所定の長さに形成されており、この防音壁部10の下端部と地表面Gとの間に隙間を形成している。
この第4実施形態では、騒音通過部7を通過して下空間Sから高架橋4の側方に放射する騒音を防音壁部10が遮音する。このため、騒音通過部7の内部で吸収されずにこの騒音通過部7から下空間Sに放射する騒音が、この下空間Sから高架橋4の側方に放射するのを防音壁部10によって遮音することができる。例えば、騒音通過部7の進出口7cから放射する騒音を騒音通過部7と防音壁部10との間で二重回折させることができるとともに、これらの間に騒音を閉じ込めて遮音効果を高めることができる。その結果、騒音通過部7から放射する騒音によって沿線の騒音が大きくなるのを防ぐことができる。
図10に示す騒音通過部7は、騒音が浸入する複数の通路7aの進入口7b側が広く、この騒音が進出するこの複数の通路7aの進出口7c側が狭い。騒音通過部7は、進入口7b側から進出口7c側に向かって徐々に狭くなるテーパ状(漏斗状)に形成されている。騒音通過部7は、傾斜壁部7eと垂直壁部7fなどを備えている。傾斜壁部7eは、複数の通路7aの進入口7b側からこの複数の通路7aの進出口7c側に向かって傾斜する部分である。傾斜壁部7eは、進入口7bから内側に向かって斜め下方に一定の傾斜角度で傾斜しており、この傾斜壁部7eの上端部が床開口部4dと接続している。傾斜壁部7eは、平坦な板状部材であり、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこの傾斜壁部7eの両縁部が固定されている。傾斜壁部7eは、図10に示すように、床開口部4dから下空間Sに雪を排出するときに、通路7a内でこの雪が詰まるのを防止するために、通路7aが徐々に狭くなるように所定の角度が付与されている。垂直壁部7fは、進出口7cに向かって垂直に伸びる部分である。垂直壁部7fは、この垂直壁部7fの上端部が傾斜壁部7eの下端部に接続されている。垂直壁部7fは、平坦な板状部材であり、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこの垂直壁部7fの両縁部が固定されている。吸音部8は、図10に示すように、垂直壁部7fの内側表面に接着剤などによって固定されている。
この第5実施形態では、騒音が進入する騒音通過部7の複数の通路7aの進入口7b側が広く、この騒音が進出するこの複数の通路7aの進出口7c側が狭い。このため、広い通路7aから狭い通路7aに騒音を通過させることによってこの狭い通路7a内で騒音を多重反射させて、騒音のエネルギーを減衰させることができる。
図11に示す騒音通過部7は、騒音が浸入する複数の通路7aの進入口7b側が狭く、この騒音が進出するこの複数の通路7aの進出口7c側が広い。騒音通過部7は、進入口7b側から進出口7c側に向かって徐々に広くなる逆テーパ状(逆漏斗状)に形成されている。騒音通過部7は、傾斜壁部7gと垂直壁部7hなどを備えている。傾斜壁部7gは、複数の通路7aの進入口7b側からこの複数の通路7aの進出口7c側に向かって傾斜する部分である。傾斜壁部7gは、進入口7bから外側に向かって斜め下方に傾斜しており、この傾斜壁部7gの上端部が床開口部4dと接続している。傾斜壁部7gは、平坦な板状部材であり、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこの傾斜壁部7gの両縁部が固定されている。垂直壁部7hは、進出口7cに向かって垂直に伸びる部分である。垂直壁部7hは、この垂直壁部7hの上端部が傾斜壁部7gの下端部に接続されている。垂直壁部7hは、平坦な板状部材であり、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこの垂直壁部7hの両縁部が固定されている。吸音部8は、図11に示すように、傾斜壁部7g及び垂直壁部7hの内側表面に接着剤などによって固定されている。この第6実施形態には、第1実施形態〜第5実施形態の効果に加えて、傾斜壁部7gにも吸音部8が設置されているため、第5実施形態に比べて吸音部8の設置面積が広くなり、より一層吸音効果を向上させることができる。
図12に示す騒音通過部7は、騒音が浸入する複数の通路7aの進入口7b側及び進出口7c側が狭く、この複数の通路7aの進入口7b側と進出口7c側との間が広い。騒音通過部7は、進入口7b側から進出口7c側に向かって徐々に広くなる逆テーパ状にこの騒音通過部7の上部が形成されており、進入口7b側から進出口7c側に向かって徐々に狭くなるテーパ状にこの騒音通過部7の下部が形成されている。騒音通過部7は、傾斜壁部7e,7gと垂直壁部7f,7h,7iなどを備えている。傾斜壁部7e,7gは、複数の通路7aの進入口7b側からこの複数の通路7aの進出口7c側に向かって傾斜する部分である。傾斜壁部7e,7gは、平坦な板状部材であり、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこの傾斜壁部7e,7gの両縁部が固定されている。傾斜壁部7eは、進入口7bから内側に向かって斜め下方に傾斜しており、傾斜壁部7gは進入口7bから外側に向かって斜め下方に傾斜している。傾斜壁部7eは、床開口部4dから下空間Sに雪を排出するときに、通路7a内でこの雪が詰まるのを防止するために、通路7aが徐々に狭くなるように所定の角度が付与されている。垂直壁部7f,7h,7iは、進出口7cに向かって垂直に伸びる部分である。垂直壁部7fは、この垂直壁部7fの上端部が傾斜壁部7eの下端部に接続されている。垂直壁部7hは、この垂直壁部7hの上端部が傾斜壁部7gの下端部に接続されており、この垂直壁部7hの下端部が傾斜壁部7eの上端部に接続されている。垂直壁部7iは、この垂直壁部7iの上端部が床開口部4dに接続されており、この垂直壁部7iの下端部が傾斜壁部7gの上端部に接続されている。垂直壁部7f,7h,7iは、平坦な板状部材であり、図5に示す床開口部4dの長さ方向において対向する垂直壁部7dにこれらの垂直壁部7f,7h,7iの両縁部が固定されている。吸音部8は、図12に示すように、傾斜壁部7g及び垂直壁部7f,7h,7iの内側表面に吸音部8が接着剤などによって固定されている。この第7実施形態には、第1実施形態〜第7実施形態と同様の効果がある。
図13に示す騒音通過部7は、騒音が浸入する複数の通路7aの進入口7b側及び進出口7c側が広く、この複数の通路7aの進入口7b側と進出口7c側との間が狭い。騒音通過部7は、進入口7b側から進出口7c側に向かって徐々に狭くなるテーパ状にこの騒音通過部7の上部が形成されており、進入口7b側から進出口7c側に向かって徐々に広くなる逆テーパ状にこの騒音通過部7の下部が形成されている。垂直壁部7fは、この垂直壁部7fの上端部が傾斜壁部7eの下端部に接続されており、この垂直壁部7fの下端部が傾斜壁部7gの上端部に接続されている。垂直壁部7hは、この垂直壁部7hの上端部が傾斜壁部7gの下端部に接続されている。垂直壁部7iは、この垂直壁部7iの上端部が床開口部4dに接続されており、この垂直壁部7iの下端部が傾斜壁部7eの上端部に接続されている。吸音部8は、傾斜壁部7g及び垂直壁部7f,7hの内側表面に接着剤などによって固定されている。この第8実施形態には、第1実施形態〜第7実施形態と同様の効果がある。
図14に示す騒音通過部7A,7Bは、床開口部4dから下空間Sに向かって騒音が通過する所定長さの部分である。騒音通過部7A,7Bは、図2〜図6及び図11に示す騒音通過部7と略同一の機能を有する。騒音通過部7Aは、図14に示すように、高架橋4の床版下面4gの両縁部寄りの床開口部4dの下方に配置されており、騒音通過部7Bは高架橋4の床版下面4gの中央部の床開口部4dの下方に配置されている。騒音通過部7Aは、図11に示す騒音通過部7に近似した構造であり、この騒音通過部7の外側の傾斜壁部7gを垂直壁部7hに置き換えた構造である。騒音通過部7Aは、内側の垂直壁部7hが橋脚4b間の隙間を塞ぐようにこの橋脚4bの外側側面に固定されており、内側の傾斜壁部7gとして橋脚4bの上端部の外側傾斜面を利用している。騒音通過部7Bは、図11に示す騒音通過部7と略同一構造であり、垂直壁部7hが橋脚4b間の隙間を塞ぐようにこの橋脚4bの内側側面に固定されており、傾斜壁部7gとして橋脚4bの上端部の内側傾斜面を利用している。この第9実施形態には、第1実施形態及び第6実施形態と同様の効果がある。
図15に示す騒音通過部7Aは、図12に示す騒音通過部7に近似した構造であり、この騒音通過部7の外側の傾斜壁部7g,7eを垂直壁部7hに置き換えた構造である。騒音通過部7Aは、内側の垂直壁部7hが橋脚4b間の隙間を塞ぐようにこの橋脚4bの外側側面に固定されており、内側の傾斜壁部7gとして橋脚4bの上端部の外側傾斜面を利用している。騒音通過部7Bは、図12に示す騒音通過部7と略同一構造であり、内側の垂直壁部7hが橋脚4b間の隙間を塞ぐようにこの橋脚4bの内側側面に固定されており、傾斜壁部7gとして橋脚4bの上端部の内側傾斜面を利用している。この第10実施形態には、第1実施形態及び第7実施形態と同様の効果がある。
図16に示す騒音通過部7Aは、図2〜図6に示す騒音通過部7と略同一構造である。騒音通過部7Bは、図10に示す騒音通過部7と略同一構造である。この第11実施形態には、第1実施形態及び第5実施形態と同様の効果がある。
図17に示す騒音通過部7は、床開口部4dの長さ方向にこの騒音通過部7の内部が複数の通路7aに区分されている。騒音通過部7は、区分壁部7jを備えている。区分壁部7jは、隣接する複数の通路7aに騒音通過部7の内部を区分する部分である。区分壁部7jは、床開口部4dの長さ方向に間隔をあけて騒音通過部7の内部を仕切る平坦な板状部材である。区分壁部7jは、互いに対向する一方の垂直壁部7dと他方の垂直壁部7dとにこの区分壁部7jの両縁部が固定されている。
図18に示す騒音通過部7は、床開口部4dの幅方向にこの騒音通過部7の内部が複数の通路7aに区分されている。騒音通過部7は、区分壁部7j,7kを備えている。騒音通過部7は、進入口7b側から見たときに、区分壁部7jによってこの騒音通過部7が長さ方向に区分されるとともに、区分壁部7kによってこの騒音通過部7が幅方向に区分されている。区分壁部7kは、隣接する複数の通路7aに騒音通過部7の内部を区分する部分である。
図1〜図18に示す騒音低減装置6の騒音低減効果を確認するために模型実験を実施した。模型実験は、図19に示すように、軌道上の高さ10mmの音源位置に騒音を発生する線音源装置(リオン株式会社製 型番なし)を配置し、この線音源装置の直下の地表面から距離1000mm(実寸で25m)だけ離れた測定点の音圧レベルをマイクロホン(1/4インチコンデンサマイクロホン(リオン株式会社製 UC29)及びプリアンプ(リオン株式会社製 NH-5))によってそれぞれ測定した。模型実験は、図20〜図23に示す対策1-1〜4-1及び対策1-2〜4-2について実施した。図20〜図23に示す模型高架橋は、実物の高架橋の縮尺1/25の模型である。模型高架橋は、全長4048mm、長さ方向の橋脚の間隔400mm(両端部のみ橋脚の間隔424mm)の塩化ビニル製であり、各部の寸法は図20(A)に示す通りである。図20〜図23に示す長さL1は、実物の軌道のレール面から実物の騒音通過部の進出口までの長さ(実寸)であり、長さL2は実物の騒音通過部の垂直壁部に相当する部分の長さ(実寸)である。図20〜図23に示す対策1-1〜4-1及び対策1-2〜4-2は、水平面で切断したときの断面形状が四角形であり、長さ164mmのアルミニウム製の筒状の部材を長さ方向に4つ並べた騒音通過部である。図23に示す対策4-1,4-2は、長さ4000mmのアルミニウム製の板材である。対策1-1〜4-1及び対策1-2〜4-2の各部の寸法は、図20〜図23に示す通りである。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、高架橋4上を鉄道車両が走行する場合を例に挙げて説明したが、鉄道車両以外の自動車などの移動体が通過する高架橋についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、高架橋4がコンクリート高架橋である場合を例に挙げて説明したが、鋼材を主材料とする鉄桁橋などの鋼橋や、鋼桁と鉄筋コンクリート床版とを結合した合成桁橋などの高架橋についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、高架橋4が開床式高架橋である場合を例に挙げて説明したが、床面に開口部を有する開床式高架橋以外の構造物についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、防音壁3が直型防音壁である場合を例に挙げて説明したが、壁部3aの上縁部を音源側(車両2側)に水平に屈曲させて断面が略L字状の逆L形防音壁である場合についても、この発明を適用することができる。
2 車両
3 防音壁
4 高架橋(橋梁)
4d 床開口部
5 杭基礎
6 騒音低減装置
7,7A,7B 騒音通過部
7a 通路
7b 進入口
7c 進出口
7d 垂直壁部
7e,7g 傾斜壁部
7f,7h,7i 垂直壁部
7j,7k 区分壁部
8 吸音部
9 反射部
10 防音壁部
S 下空間
G 地表面
Claims (12)
- 橋梁の床開口部から下空間に放射する騒音を低減する橋梁の騒音低減装置であって、
前記床開口部から前記下空間に向かって前記騒音が通過する所定長さの騒音通過部を備えること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項1に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部を通過する騒音をこの騒音通過部の内面で吸収する吸音部を備えること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項2に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部を通過する騒音を前記吸音部に向かって反射させる反射部を備えること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部を通過して前記下空間から前記橋梁の側方に放射する騒音を遮音する防音壁部を備えること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、前記騒音が進入する進入口側が広く、この騒音が進出する進出口側が狭いこと、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、前記騒音が進入する進入口側が狭く、この騒音が進出する進出口側が広いこと、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、前記騒音が進入する進入口側及び進出口側が狭く、この進入口側とこの進出口側との間が広いこと、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、前記騒音が進入する進入口側及び進出口側が広く、この進入口側とこの進出口側との間が狭いこと、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、前記進入口側から前記進出口側に向かって傾斜する傾斜壁部を備えること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、この騒音通過部の内部が複数の通路に区分されており、前記床開口部から前記下空間に向かってこの複数の通路を前記騒音が通過すること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項10に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、前記床開口部の長さ方向にこの騒音通過部の内部が複数の通路に区分されていること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。 - 請求項10又は請求項11に記載の橋梁の騒音低減装置において、
前記騒音通過部は、前記床開口部の幅方向にこの騒音通過部の内部が複数の通路に区分されていること、
を特徴とする橋梁の騒音低減装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018135341A JP6975104B2 (ja) | 2018-07-18 | 2018-07-18 | 橋梁の騒音低減装置 |
JP2020151171A JP6975299B2 (ja) | 2018-07-18 | 2020-09-09 | 高架橋及び騒音低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018135341A JP6975104B2 (ja) | 2018-07-18 | 2018-07-18 | 橋梁の騒音低減装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020151171A Division JP6975299B2 (ja) | 2018-07-18 | 2020-09-09 | 高架橋及び騒音低減装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020012306A JP2020012306A (ja) | 2020-01-23 |
JP2020012306A5 JP2020012306A5 (ja) | 2020-12-17 |
JP6975104B2 true JP6975104B2 (ja) | 2021-12-01 |
Family
ID=69170381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018135341A Active JP6975104B2 (ja) | 2018-07-18 | 2018-07-18 | 橋梁の騒音低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6975104B2 (ja) |
-
2018
- 2018-07-18 JP JP2018135341A patent/JP6975104B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020012306A (ja) | 2020-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2281087A2 (de) | Niedrige lärmschutzwand an gleisen | |
US9909269B2 (en) | Diffractor for diffracting sound | |
CN108660956B (zh) | 组合式轨道交通声风屏障 | |
JP6975299B2 (ja) | 高架橋及び騒音低減装置 | |
JP6975104B2 (ja) | 橋梁の騒音低減装置 | |
KR102112387B1 (ko) | 하로형 철도 교량의 소음 및 진동 저감 장치 | |
WO2018024263A1 (en) | Municipal noise absorbing screen | |
KR101251957B1 (ko) | 방음벽용 소음 감쇠블럭체 및 이들로 구성되는 방음벽 | |
Massarsch | Mitigation of traffic-induced ground vibrations | |
JP2015501893A (ja) | 騒音防止装置 | |
JP2005163264A (ja) | 鉄道車両用軌道 | |
KR101044368B1 (ko) | 소음저감용 방음구조물 | |
DK2817456T3 (en) | Noise Reduction device | |
KR20170049507A (ko) | 유도식 운송 선로용 소음 방지 설비 및 상기 설비를 구비한 유도식 운송 선로 | |
JP3354547B2 (ja) | 防音装置 | |
JP2821900B2 (ja) | 音波制御装置を配置した輸送用高架構造物 | |
KR100972966B1 (ko) | 콘크리트 슬래브 궤도용 방음 구조물 | |
CZ280209B6 (cs) | Zvukově izolační stěna | |
JP4091836B2 (ja) | 鉄道用防音壁 | |
KR200319316Y1 (ko) | 콘크리트도상용 소음 차단장치 | |
JP4871709B2 (ja) | 防音ユニット取付構造 | |
KR200231042Y1 (ko) | 소음 감쇄를 위한 차음벽 | |
NL1031576C1 (nl) | Infrastructuursysteem en werkwijze voor de vervaardiging daarvan. | |
ES2684429B1 (es) | Zona de transición de una línea ferroviaria situada entre una vía en balasto y una vía en placa de hormigón | |
KR200254104Y1 (ko) | 철도 교량하부 방음시설 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201031 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211027 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211102 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211105 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6975104 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |