以下、本発明のエレベータの乗場敷居装置の据付構造および据付方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の正面図である。図2は、図1にAで示された部分のエレベータの乗場敷居装置の正面図である。図3は、図1にAで示された部分のエレベータの乗場敷居装置の右側面図である。
図1から図3において、1は昇降路であり、2は乗場であり、3は躯体壁であり、4は仕上げ壁であり、5は躯体床であり、6は仕上げ床であり、7は出入口であり、8は三方枠であり、9は敷居であり、10は敷居支持部材であり、11は堰板であり、12は充填材である。
躯体壁3は、昇降路1と乗場2とを区画している。躯体壁3は、壁穴部3aを形成されている。躯体壁3は、例えば、コンクリートで造られている。
仕上げ壁4は、躯体壁3よりも昇降路1と反対の側に設けられている。仕上げ壁4は、三方枠8の周囲に設けられている。
躯体床5は、乗場2の階と乗場2の下の階とを区画している。躯体床5は、昇降路1の躯体壁3から昇降路1と反対の側に伸びている。
仕上げ床6は、躯体床5の上に設けられている。仕上げ床6は、敷居9の乗場2の側を向く側面9aから昇降路1と反対の側に伸びている。
出入口7は、躯体壁3の壁穴部3aに設けられている。出入口7は、昇降路1と乗場2とを連通している。
三方枠8は、乗場2の躯体壁3の壁穴部3aに配置されている。三方枠8は、出入口7を形成している。
敷居9は、出入口7の下部に配置されている。敷居9は、昇降路1の内側に位置している。敷居9は、下面9bに出入口7の幅方向に伸びる溝部9cを形成されている。敷居9は、側面9aに出入口7の幅方向に伸びる溝部9dを形成されている。
敷居支持部材10は、出入口7の下方の昇降路1の内側の壁面1aに固定されている。敷居支持部材10は、敷居9を支えている。敷居支持部材10は、壁側支持部材13および敷居側支持部材14を有している。
壁側支持部材13は、壁側固定片13aおよび壁側接続片13bを有している。
壁側固定片13aは、壁面1aに沿っている。壁側固定片13aは、壁面1aに当てられている。壁側固定片13aは、出入口7の幅方向に伸びている。壁側固定片13aは、上下方向に伸びている。壁側固定片13aは、出入口7の幅方向に長い長穴13cを形成されている。壁側固定片13aは、壁面1aに第1接合部材15で固定されている。第1接合部材15は、アンカーボルト15a、ナット15b、および座金15cを有している。アンカーボルト15aは、壁面1aに打ち込まれている。アンカーボルト15aのねじ部は、壁側固定片13aの長穴13cおよび座金15cに順に通されている。ナット15bは、アンカーボルト15aのねじ部にねじ込まれて座金15cを介して壁側固定片13aを壁面1aに締め付けている。
壁側接続片13bは、壁側固定片13aから壁面1aと反対の側に伸びている。壁側接続片13bは、出入口7の奥行方向に伸びている。壁側接続片13bは、上下方向に伸びている。壁側接続片13bは、出入口7の奥行方向に長い長穴13dを形成されている。壁側接続片13bは、上方の端部に上面13eを有している。上面13eは、出入口7の奥行方向に伸びている。上面13eは、出入口7の幅方向に伸びている。
敷居側支持部材14は、敷居側固定片14aおよび敷居側接続片14bを有している。
敷居側固定片14aは、敷居9の下面9bに沿っている。敷居側固定片14aは、出入口7の幅方向に伸びている。敷居側固定片14aは、出入口7の奥行方向に伸びている。敷居側固定片14aは、丸穴14cを形成されている。敷居側固定片14aは、敷居9の下面9bに第2接合部材16で固定されている。第2接合部材16は、ボルト16aおよびナット16bを有している。ボルト16aの頭部は、敷居9の下面9bに形成された溝部9cに嵌められている。ボルト16aのねじ部は、敷居側固定片14aの丸穴14cに通されている。ナット16bは、ボルト16aのねじ部にねじ込まれて敷居側固定片14aを敷居9の下面9bに締め付けている。
敷居側接続片14bは、敷居側固定片14aから下方に伸びている。敷居側接続片14bは、上下方向に伸びている。敷居側接続片14bは、出入口7の奥行方向に伸びている。敷居側接続片14bは、上下方向に長い長穴14dを形成されている。敷居側接続片14bは、壁面1aの側の端部に側面14eを有している。側面14eは、壁面1aの側を向いている。側面14eは、上下方向に伸びている。側面14eは、出入口7の幅方向に伸びている。側面14eは、上面13eよりも上方に位置している。上面13eは、側面14eと壁面1aとの間に位置している。
壁側支持部材13の壁側接続片13bと敷居側支持部材14の敷居側接続片14bとは、第3接合部材17で固定されている。第3接合部材17は、ボルト17a、ナット17b、座金17c、および座金17dを有している。ボルト17aのねじ部は、座金17c、敷居側接続片14bの長穴14d、壁側接続片13bの長穴13d、および座金17dに順に通されている。ナット17bは、ボルト17aのねじ部にねじ込まれて座金17cおよび座金17dを介して壁側接続片13bと敷居側接続片14bとを締め付けている。
このように、敷居9は敷居支持部材10を介して壁面1aに固定されているので、敷居9の位置を出入口7の幅方向、高さ方向、および奥行方向に調整することができる。
なお、敷居支持部材10の長穴13c、長穴13d、丸穴14c、および長穴14dは、例えば、長穴、丸穴、または切欠きであってもよく、長穴および切欠きの向きは適宜決められればよい。
なお、敷居支持部材10は、例えば、1つの壁側支持部材13および2つの敷居側支持部材14を有していてもよい。この場合、壁側支持部材13は、1つの壁側固定片13aおよび2つの壁側接続片13bを有していればよい。
なお、壁側支持部材13および敷居側支持部材14は、例えば、板状の1つの部材を曲げることで一体に形成されていてもよい。
なお、昇降路1の壁面1aが鉄で造られている場合は、敷居支持部材10は、例えば、昇降路1の壁面1aに溶接で取り付けられてもよい。
なお、敷居9は、3つの敷居支持部材10に支えられているが、2つ以上の敷居支持部材10に支えられていればよい。
堰板11は、敷居9と壁面1aとの隙間18を塞いでいる。堰板11は、第1堰板19、第2堰板20および第3堰板21を有している。
第1堰板19は、敷居9から下方に垂れ下げられている。第1堰板19は、敷居9と敷居支持部材10との間に挟まれている。第1堰板19は、固定部19aおよび塞ぎ部19bを有している。
固定部19aは、敷居9と敷居側支持部材14の間に挟まれている。固定部19aは、敷居9の下面9bに沿っている。固定部19aは、出入口7の幅方向に伸びている。固定部19aは、出入口7の奥行方向に伸びている。固定部19aは、壁面1aの側に伸びている。固定部19aは、敷居9の乗場2と反対の側の端部よりも突出していない。固定部19aは、出入口7の幅方向に長い長穴19cを形成されている。なお、固定部19aは、出入口7の幅方向に塞ぎ部19bと同じ長さに伸びているが、塞ぎ部19bよりも短く伸びていてもよいし、長く伸びていてもよい。
ボルト16aのねじ部は、固定部19aの長穴19cおよび敷居側固定片14aの丸穴14cに順に通されている。ナット16bは、ボルト16aのねじ部にねじ込まれて固定部19aおよび敷居側固定片14aを敷居9の下面9bに締め付けている。
塞ぎ部19bは、固定部19aの壁面1aの側の端部から下方に伸びている。塞ぎ部19bは、上下方向に伸びている。塞ぎ部19bは、出入口7の幅方向に躯体壁3の壁穴部3aよりも長く伸びている。塞ぎ部19bは、壁面1aと敷居支持部材10の側面14eとの間に配置されている。塞ぎ部19bは、壁面1aとの間に隙間を空けられている。塞ぎ部19bは、敷居支持部材10の側面14eとの間に隙間を空けられている。塞ぎ部19bは、敷居支持部材10の側面14eに沿っていてもよい。塞ぎ部19bは、敷居支持部材10の側面14eに当てられていてもよい。
第2堰板20は、敷居支持部材10の上面13eに置かれている。第2堰板20は、敷居支持部材10の上面13eに当てられている。第2堰板20は、一端20aを壁面1aに当てられている。第2堰板20は、他端20bを壁面1aと反対の側に向けられている。第2堰板20は、第1片20cおよび第2片20dを有している。
第1片20cは、敷居支持部材10の上面13eに置かれている。第1片20cは、敷居支持部材10の上面13eに当てられている。第1片20cは、出入口7の幅方向に躯体壁3の壁穴部3aよりも長く伸びている。第1片20cは、出入口7の奥行方向に伸びている。第1片20cは、一端20aを備えている。
第2片20dは、第1片20cの壁面1aと反対の側の端部から上方に伸びている。第2片20dは、上下方向に伸びている。第2片20dは、出入口7の幅方向に伸びている。第2片20dは、壁面1aと反対の側を向く側面20eを備えている。第2片20dは、他端20bを備えている。なお、第2片20dは、出入口7の幅方向に第1片20cと同じ長さに伸びているが、第1片20cよりも短く伸びていてもよいし、長く伸びていてもよい。
第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の上面13eに置かれている。第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の上面13eに当てられている。第3堰板21は、一端21aを第2堰板20の側面20eに当てられている。第3堰板21は、他端21bを第1堰板19に立て掛けられて当てられている。第3堰板21は、出入口7の幅方向に躯体壁3の壁穴部3aよりも長く伸びている。第3堰板21は、出入口7の奥行方向に伸びている。第3堰板21は、上下方向に伸びている。
上述のように、第1堰板19、第2堰板20および第3堰板21は、敷居9と壁面1aとの隙間18を塞いでいる。
充填材12は、敷居9と壁面1aとの間に充填されている。充填材12は、液状で充填され、充填された後に固まる。充填材12は、例えば、モルタルである。
実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、昇降路1と乗場2とを連通する出入口7の下部に配置される敷居9と、出入口7の下方の昇降路1の内側の壁面1aに固定されて敷居9を支える敷居支持部材10と、敷居9から下方に垂れ下げられる第1堰板19と、敷居支持部材10の上面13eに置かれて、一端20aを壁面1aに当てられ、他端20bを壁面1aと反対の側に向けられる第2堰板20と、一端21aを敷居支持部材10の上面13eに置かれるとともに第2堰板20の壁面1aと反対の側を向く側面20eに当てられ、他端21bを第1堰板19に立て掛けられて当てられる第3堰板21とを備え、第1堰板19、第2堰板20および第3堰板21は、敷居9と壁面1aとの隙間18を塞ぐ。
これにより、敷居9と壁面1aとの相対的な位置が変化しても、第3堰板21が第1堰板19の側に凭り掛って第1堰板19と第2堰板20との隙間を塞いだ状態を維持するので、第1堰板19、第2堰板20および第3堰板21の位置を調整し直す必要がなく、据付時間を削減することができる。
また、敷居9と壁面1aとの間に充填材12が充填される際に、第3堰板21が充填材12によって押されても、第3堰板21の一端21aが第2堰板20に押し付けられるとともに、第3堰板21の他端21bが第1堰板19に押し付けられるので、第3堰板21を第1堰板19および第2堰板20に固定するための部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
また、第2堰板20が敷居支持部材10の上面13eに置かれて支えられるので、第2堰板20に鉛直荷重が作用した際に生じる第2堰板20の撓みを抑制することができる。
また、敷居9と壁面1aとの隙間18が大きくなっても、第2堰板20が壁面1aと第3堰板21との間に取り付けられるので、第3堰板21の傾きを所望の範囲に維持することができ、第3堰板21に鉛直荷重が作用した際に生じる第3堰板21の撓みを抑制することができる。
実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、第1堰板19は、敷居9と敷居支持部材10との間に挟まれる。
これにより、第1堰板19を敷居9に垂れ下げるための部材を少なくでき、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、第2堰板20は、第2堰板20の一端20aを備える第1片20cと、第1片20cの壁面1aと反対の側から上方に伸びて第2堰板20の他端20bおよび側面20eを備える第2片20dとを有し、第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の上面13eに置かれるとともに第2堰板20の側面20eに当てられる。
これにより、複数の敷居支持部材10の出入口7の幅方向の取付け間隔が大きくなっても、第2堰板20に鉛直荷重が作用した際に生じる第2堰板20の撓みを抑制することができる。
また、第3堰板21の一端21aが第2堰板20の他端20bから外れるのを抑制することができ、第3堰板21の一端21aを固定するための部材を設ける必要がないので、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
次に、実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の据付方法につき、図面を用いて説明する。
図4は、実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の据付方法のフローチャートである。実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の据付方法は、図4にS1からS8で示される第1工程から第8工程で構成される。
第1工程では、敷居9を取り付ける基準となる位置を決める。第1工程は、次のように行う。
例えば、昇降路1の頂部と底部との間に設けた下げ振りの位置を出入口7の幅方向および奥行方向の位置の基準とする。例えば、床仕上げ面の高さを上下方向の位置の基準とする。
第2工程では、昇降路1の壁面1aに敷居支持部材10を取り付ける。第2工程は、次のように行う。
敷居支持部材10の壁側支持部材13を壁面1aに取り付ける。壁面1aの所定の位置にアンカーボルト15aを打ち込む。アンカーボルト15aのねじ部を、壁側支持部材13の壁側固定片13aの長穴13cおよび座金15cに順に通す。ナット15bを、アンカーボルト15aのねじ部にねじ込んで仮締めして座金15cを介して壁側固定片13aを壁面1aに締め付ける。
壁側支持部材13に敷居支持部材10の敷居側支持部材14を取り付ける。ボルト17aのねじ部を、座金17c、敷居側支持部材14の敷居側接続片14bの長穴14d、壁側支持部材13の壁側接続片13bの長穴13d、および座金17dに順に通す。ナット17bを、ボルト17aのねじ部にねじ込んで仮締めして座金17cおよび座金17dを介して壁側接続片13bと敷居側接続片14bとを締め付ける。
なお、第2工程よりも前に、壁側支持部材13に敷居側支持部材14を取り付けてもよい。
第3工程では、敷居支持部材10に敷居9を取り付ける。第3工程は、次のように行う。
敷居9を敷居側支持部材14に取り付ける。ボルト16aの頭部を、敷居9の溝部9cに嵌める。ボルト16aのねじ部を、敷居側支持部材14の敷居側固定片14aの丸穴14cに通す。ナット16bを、ボルト16aのねじ部にねじ込んで仮締めして敷居側固定片14aを敷居9の下面9bに締め付ける。
なお、第3工程よりも前に、敷居9を敷居支持部材10に取り付けてもよい。
第4工程(第1堰板取付け工程)では、第1堰板19を取り付ける。第4工程は、第3工程と同時に行う。第4工程は、次のように行う。
敷居9を敷居側支持部材14に取り付ける際に、第1堰板19を取り付ける。第1堰板19の塞ぎ部19bが固定部19aから下方に伸び、壁面1aと敷居支持部材10の側面14eとの間に配置されるように、敷居9と敷居側支持部材14との間に第1堰板19の固定部19aを挟む。
ボルト16aのねじ部を、第1堰板19の丸穴19cおよび敷居側支持部材14の敷居側固定片14aの丸穴14cに通す。ナット16bを、ボルト16aのねじ部にねじ込んで仮締めして固定部19aおよび敷居側固定片14aを敷居9の下面9bに締め付ける。
第5工程では、敷居9の位置を調整する。第5工程は、次のように行う。
例えば、第1工程で昇降路1の中に設けた下げ振りを基準として、敷居9の出入口7の幅方向、および奥行方向の位置を調整する。例えば、床仕上げ面の高さを基準として、敷居9の上下方向の位置を調整する。
敷居9の位置を調整した後、敷居9および敷居支持部材10を固定する。第1接合部材15のナット15bを本締めして、壁面1aと敷居支持部材10の壁側支持部材13とを固定する。第2接合部材16のナット16bを本締めして、敷居9と敷居支持部材10の敷居側支持部材14と第1堰板19とを固定する。第3接合部材17のナット17bを本締めして、壁側支持部材13と敷居側支持部材14とを固定する。
第6工程(第2堰板取付け工程)では、第2堰板20を取り付ける。第6工程は、次のように行う。
第2堰板20の一端20aが壁面1aの側を向き、第2堰板20の他端20bが壁面1aと反対の側に向き、且つ、第2堰板20の第1片20cから第2片20dが上方に伸びるように、第2堰板20を敷居支持部材10の上面13eに置く。第2堰板20の一端20aを壁面1aに当てる。
なお、第6工程は、敷居支持部材10の壁側支持部材13を壁面1aに取り付けた後に行われ、且つ、第3堰板21を取り付ける前に行われればよい。
第7工程(第3堰板取付け工程)では、第3堰板21を取り付ける。第7工程は、次のように行う。
第3堰板21の一端21aを、敷居支持部材10の上面13eに置く。第3堰板21の一端21aを敷居支持部材10の上面13eに当てる。第3堰板21の一端21aを、第2堰板20の側面20eに当てる。第3堰板21の他端21bを第1堰板19に立て掛けて当てる。
第8工程では、敷居9と昇降路1の壁面1aとの間に充填材12を充填する。
上述のように、第1工程から第8工程によりエレベータの乗場敷居装置を据え付ける。
実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の据付方法では、昇降路1と乗場2とを連通する出入口7の下部に配置されて出入口7の下方の昇降路1の内側の壁面1aに固定される敷居支持部材10に支えられる敷居9と壁面10aとの隙間18を第1堰板19、第2堰板20および第3堰板21で塞ぐエレベータの乗場敷居装置の据付方法であって、第1堰板19を敷居9から下方に垂れ下げる第1堰板取付け工程と、第2堰板20を敷居支持部材10の上面13eに置いて、第2堰板20の一端20aを壁面1aに当て、第2堰板20の他端20bを壁面1aと反対の側に向ける第2堰板取付け工程と、第1堰板取付け工程および第2堰板取付け工程の後に行われ、第3堰板21の一端21aを敷居支持部材10の上面13eに置くとともに第2堰板20の壁面1aと反対の側を向く側面20eに当て、第3堰板21の他端21bを第1堰板19に立て掛けて当てる第3堰板取付け工程とを含む。
これにより、敷居9と壁面1aとの相対的な位置が変化しても、第3堰板21が第1堰板19の側に凭り掛って第1堰板19と第2堰板20との隙間を塞いだ状態を維持するので、第1堰板19、第2堰板20および第3堰板21の位置を調整し直す必要がなく、据付時間を削減することができる。
また、敷居9と壁面1aとの間に充填材12が充填される際に、第3堰板21が充填材12によって押されても、第3堰板21の一端21aが第2堰板20に押し付けられるとともに、第3堰板21の他端21bが第1堰板19に押し付けられるので、第3堰板21を第1堰板19および第2堰板20に固定するための部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置について説明する。なお、実施の形態1の構成と同じ構成については、同じ符号を付け、以降で説明を適宜省略する。
前述の実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置では、壁側支持部材13、第1堰板19および第2堰板20を有しているが、実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置では、壁側支持部材13、第1堰板19および第2堰板20の代わりに、壁側支持部材22、第1堰板23および第2堰板24を有している。
図5を用いて壁側支持部材22、第1堰板23および第2堰板24ついて説明する。図5は、実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置の右側面図である。図5は、図3に対応する図面である。
実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置では、壁側支持部材22は、上面22eの形状が実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の上面13eの形状と異なる以外、実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の壁側支持部材13と同じである。
壁側支持部材22の壁側固定片22a、壁側接続片22b、長穴22c、長穴22dおよび上面22eは、壁側支持部材13の壁側固定片13a、壁側接続片13b、長穴13c、長穴13dおよび上面13eにそれぞれ対応している。
敷居支持部材10は、上面22eに第1上面22fおよび第2上面22gを有している。敷居支持部材10は、第1上面22fと第2上面22gとの間に側面22hを有している。壁側支持部材22は、第1上面22f、第2上面22gおよび側面22hを有している。第1上面22fは、第2堰板24の他端24bから壁面1aの側に位置している。第1上面22fは、第2上面22gよりも下方に窪んでいる。第2上面22gは、第2堰板24の他端24bよりも壁面1aと反対の側に位置している。第2上面22gは、第1上面22fよりも上方に突出している。側面22hは、第2堰板24の他端24bよりも壁面1aと反対の側に位置している。側面22hは、壁面1aの側を向いている。壁面1aと第1上面22fと側面22hとは、凹部25を形成している。
第1堰板23は、敷居9から下方に垂れ下げられている。第1堰板23は、壁面1aと敷居9の側面9aとの間に配置されている。第1堰板23は、敷居9の側面9aに沿っている。第1堰板23は、敷居9の側面9aに当てられている。第1堰板23は、壁面1aと敷居支持部材10の側面14eとの間に配置されている。第1堰板23は、敷居支持部材10の側面14eに沿っている。第1堰板23は、敷居支持部材10の側面14eに当てられている。第1堰板23は、壁面1aとの間に隙間を空けられている。
第1堰板23は、敷居9の側面9aに取り付けられている。第1堰板23は、敷居9の側面9aに第4接合部材26で固定されている。第1堰板23は、丸穴23aを形成されている。第4接合部材26は、ボルト26aおよびナット26bを有している。ボルト26aの頭部は、敷居9の溝部9dに嵌められている。ボルト26aのねじ部は、第1堰板23の丸穴23aに通されている。ナット26bは、ボルト26aのねじ部にねじ込まれて第1堰板23を敷居9の側面9aに締め付けている。
第2堰板24は、敷居支持部材10の上面22eに置かれている。第2堰板24は、敷居支持部材10の上面22eに当てられている。第2堰板24は、敷居支持部材10の第1上面22fに置かれている。第2堰板24は、敷居支持部材10の第1上面22fに当てられている。第2堰板24は、一端24aを壁面1aに当てられている。第2堰板24は、他端24bを壁面1aと反対の側に向けられている。第2堰板24は、凹部25に嵌められている。第2堰板24は、第1片24cおよび第2片24dを有している。
第1片24cは、敷居支持部材10の上面22eに置かれている。第1片24cは、敷居支持部材10の上面22eに当てられている。第1片24cは、敷居支持部材10の第1上面22fに置かれている。第1片24cは、敷居支持部材10の第1上面22fに当てられている。第1片24cは、凹部25に嵌められている。第1片24cは、出入口7の幅方向に躯体壁3の壁穴部3aよりも長く伸びている。第1片24cは、出入口7の奥行方向に伸びている。第1片24cは、第2堰板24の一端24a、他端24bおよび上面24eを備えている。
第2片24dは、第1片24cの一端24aと他端24bとの間から上方に伸びている。第2片24dは、第1片24cの上面24eから突出している。第2片24dは、上下方向に伸びている。第2片24dは、壁面1aと反対の側を向く側面24fを備えている。第2片24dは、第2堰板24の他端24bよりも壁面1aの側に位置している。第2堰板24は、1つの第2片24dを形成されている。第2片24dの上下方向と垂直な断面は、例えば、円形を成している。第2片24dは、例えば、第2堰板24にねじ込まれたねじである。第2片24dは、例えば、第2堰板24に打ち込まれたリベットである。第2片24dの上下方向と垂直な断面は、例えば、多角形を成している。第2片24dは、例えば、第2堰板24の端部24bの一部を切り起されて上方に伸びている。
第3堰板21は、一端21aを第2堰板24の上面24eに置かれている。第3堰板21は、一端21aを第2堰板24の上面24eに当てられている。第3堰板21は、一端21aを第2堰板24の側面24fに当てられている。第3堰板21は、他端21bを第1堰板23に立て掛けられて当てられている。
上述のように、第1堰板23、第2堰板24および第3堰板21は、敷居9と壁面1aとの隙間18を塞いでいる。
実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、昇降路1と乗場2とを連通する出入口7の下部に配置される敷居9と、出入口7の下方の昇降路1の内側の壁面1aに固定されて敷居9を支える敷居支持部材10と、敷居9から下方に垂れ下げられる第1堰板23と、敷居支持部材10の上面22eに置かれて、一端24aを壁面1aに当てられ、他端24bを壁面1aと反対の側に向けられる第2堰板24と、一端21aを第2堰板24の上面24eに置かれるとともに第2堰板24の壁面1aと反対の側を向く側面24fに当てられ、他端21bを第1堰板23に立て掛けられて当てられる第3堰板21とを備え、第1堰板23、第2堰板24および第3堰板21は、敷居9と壁面1aとの隙間18を塞ぐ。
これにより、敷居9と壁面1aとの相対的な位置が変化しても、第3堰板21が第1堰板19の側に凭り掛って第1堰板23と第2堰板24との隙間を塞いだ状態を維持するので、第1堰板23、第2堰板24および第3堰板21の位置を調整し直す必要がなく、据付時間を削減することができる。
また、敷居9と壁面1aとの間に充填材12が充填される際に、第3堰板21が充填材12によって押されても、第3堰板21の一端21aが第2堰板24に押し付けられるとともに、第3堰板21の他端21bが第1堰板23に押し付けられるので、第3堰板21を第1堰板23および第2堰板24に固定するための部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
また、第2堰板23が敷居支持部材10の上面22eに置かれて支えられるので、第2堰板24に鉛直荷重が作用した際に生じる第2堰板24の撓みを抑制することができる。
また、敷居9と壁面1aとの隙間18が大きくなっても、第2堰板24が壁面1aと第3堰板21との間に取り付けられるので、第3堰板21の傾きを所望の範囲に維持することができ、第3堰板21に鉛直荷重が作用した際に生じる第3堰板21の撓みを抑制することができる。
実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、第1堰板23は、敷居支持部材10の壁面1aの側を向く側面14eに沿う。
これにより、敷居9と壁面1aとの間に充填材12が充填される際に、第1堰板23が充填材12によって敷居支持部材10の側に押されても、第1堰板23が敷居支持部材10の側面14eに当たって第1堰板23の撓みが抑制されるので、第1堰板23の下部を固定するための部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、第2堰板24は、第2堰板24の一端24a、他端24bおよび上面24eを備える第1片24cと、第1片24cの一端24aと他端24bとの間から上方に伸びて第2堰板24の側面24fを備える第2片24dとを有し、第3堰板21は、一端21aを第2堰板24の上面24eに置かれるとともに第2堰板24の側面24fに当てられる。
これにより、第3堰板21の一端21aが第2堰板24の他端24bから外れるのを抑制することができ、第3堰板21の一端21aを固定するための部材を設ける必要がないので、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
また、敷居9の側面9aと壁面1aとの水平方向の相対的な角度が変化しても、第3堰板21の一端21aが第2堰板24の上面24eおよび側面24fに沿って回転して、第2堰板24と第3堰板21との隙間を塞いだ状態を維持するので、第1堰板23、第2堰板24および第3堰板21の位置を調整し直す必要がなく、据付時間を削減することができる。
実施の形態2におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、敷居支持部材10は、上面22eに第1上面22fおよび第2上面22gを有するとともに第1上面22fと第2上面22gとの間に側面22hを有し、第1上面22fは、第2堰板24の他端24bから壁面1aの側に位置して第2上面22gよりも下方に窪み、第2上面22gは、第2堰板24の他端24bよりも壁面1aと反対の側に位置して第1上面22fよりも上方に突出し、側面22hは、第2堰板24の他端24bよりも壁面1aと反対の側に位置して壁面1aの側を向き、壁面1aと敷居支持部材10の第1上面22fおよび側面22hとは、凹部25を形成し、第2堰板24は、凹部25に嵌められる。
これにより、第2堰板24の位置が出入口7の奥行方向にずれることが抑制されるので、第2堰板24を固定する部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
なお、敷居支持部材10の側面14eは、敷居9の側面9aと段差が無く配置されているのが好ましいが、敷居9の側面9aと段差を有して配置されていてもよい。この場合、例えば、第1堰板23が曲げられて敷居支持部材10の側面14eに沿っていればよい。
実施の形態3.
次に、実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置について説明する。なお、実施の形態1の構成と同じ構成については、同じ符号を付け、以降で説明を適宜省略する。
前述の実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置では、壁側支持部材13、第1堰板19および第2堰板20を有しているが、実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置では、壁側支持部材13、第1堰板19および第2堰板20の代わりに、壁側支持部材27、第1堰板28および第2堰板29を有している。
図6を用いて壁側支持部材27、第1堰板28および第2堰板29について説明する。図6は、実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置の右側面図である。図6は、図3に対応する図面である。
実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置において、壁側支持部材27は、上面27eの形状が実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の上面13eの形状と異なる以外、実施の形態1におけるエレベータの乗場敷居装置の壁側支持部材13と同じである。
壁側支持部材27の壁側固定片27a、壁側接続片27b、長穴27c、長穴27dおよび上面27eは、壁側支持部材13の壁側固定片13a、壁側接続片13b、長穴13c、長穴13dおよび上面13eにそれぞれ対応している。
敷居支持部材10は、上面27eに第1上面27fおよび第2上面27gを有している。敷居支持部材10は、第1上面27fと第2上面27gとの間に側面27hを有している。壁側支持部材27は、第1上面27f、第2上面27gおよび側面27を有している。第1上面27fは、第2堰板24の他端24bよりも壁面1aの側に位置している。第1上面27fは、第2上面27gよりも上方に突出している。第2上面27gは、第2堰板24の他端24bから壁面1aと反対の側に位置している。第2上面27gは、第1上面27fよりも下方に窪んでいる。側面27hは、第2堰板24の他端24bよりも壁面1aの側に位置している。側面27hは、壁面1aと反対の側を向いている。
第1堰板28は、敷居9から下方に垂れ下げられている。第1堰板28は、敷居9の溝部9dに引っ掛けられて下方に垂れ下げられている。第1堰板28は、鉤部28aおよび塞ぎ部28bを有している。
鉤部28aは、敷居9の溝部9dに引っ掛けられている。鉤部28aは、敷居9の溝部9dに置かれている。鉤部28aは、敷居9の溝部9dから壁面1aの側に伸びている。鉤部28aは、出入口7の幅方向に伸びている。鉤部28aは、出入口7の奥行方向に伸びている。なお、鉤部28aは、出入口7の幅方向に塞ぎ部28bと同じ長さに伸びているが、塞ぎ部28bよりも短く伸びていてもよいし、長く伸びていてもよい。
塞ぎ部28bは、鉤部28aの壁面1aの側の端部から下方に伸びている。塞ぎ部28bは、上下方向に伸びている。塞ぎ部28bは、出入口7の幅方向に躯体壁3の壁穴部3aよりも長く伸びている。塞ぎ部28bは、壁面1aと敷居9の側面9aとの間に配置されている。塞ぎ部28bは、敷居9の側面9aに沿っている。塞ぎ部28bは、敷居9の側面9aに当てられている。塞ぎ部28bは、壁面1aと敷居支持部材10の側面14eとの間に配置されている。塞ぎ部28bは、敷居支持部材10の側面14eに沿っている。塞ぎ部28bは、敷居支持部材10の側面14eに当てられている。塞ぎ部28bは、壁面1aとの間に隙間を空けられている。
第2堰板29は、敷居支持部材10の上面27eに置かれている。第2堰板29は、敷居支持部材10の上面27eに当てられている。第2堰板29は、敷居支持部材10の第1上面27fに置かれている。第2堰板29は、敷居支持部材10の第1上面27fに当てられている。第2堰板29は、一端29aを壁面1aに当てられている。第2堰板29は、他端29bを壁面1aと反対の側に向けられている。第2堰板29は、出入口7の幅方向に躯体壁3の壁穴部3aよりも長く伸びている。第2堰板29は、出入口7の奥行方向に伸びている。
第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の上面27eに置かれている。第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の上面27eに当てられている。第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の第2上面27gに置かれている。第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の第2上面27gに当てられている。第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の側面27hに当てられている。第3堰板21は、他端21bを第1堰板28に立て掛けられて当てられている。第3堰板21は、他端21bを第1堰板28の塞ぎ部28bに立て掛けられて当てられている。第3堰板21は、一端21aと他端21bとの間を第2堰板29に当てられている。
上述のように、第1堰板28、第2堰板29および第3堰板21は、敷居9と壁面1aとの隙間18を塞いでいる。
実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、昇降路1と乗場2とを連通する出入口7の下部に配置される敷居9と、出入口7の下方の昇降路1の内側の壁面1aに固定されて敷居9を支える敷居支持部材10と、敷居9から下方に垂れ下げられる第1堰板28と、敷居支持部材10の上面27eに置かれて、一端29aを壁面1aに当てられ、他端29bを壁面1aと反対の側に向けられる第2堰板24と、一端21aを敷居支持部材10の上面27eに置かれるとともに敷居支持部材10の壁面1aと反対の側を向く側面27hに当てられ、他端21bを第1堰板28に立て掛けられて当てられる第3堰板21とを備え、第1堰板28、第2堰板29および第3堰板21は、敷居9と壁面1aとの隙間18を塞ぐ。
これにより、敷居9と壁面1aとの相対的な位置が変化しても、第3堰板21が第1堰板28の側に凭り掛って第1堰板28と第2堰板29との隙間を塞いだ状態を維持するので、第1堰板28、第2堰板29および第3堰板21の位置を調整し直す必要がなく、据付時間を削減することができる。
また、敷居9と壁面1aとの間に充填材12が充填される際に、第3堰板21が充填材12によって押されても、第3堰板21の一端21aが敷居支持部10に押し付けられるとともに、第3堰板21の他端21bが第1堰板28に押し付けられるので、第3堰板21を敷居支持部材10および第1堰板28に固定するための部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
また、第2堰板29が敷居支持部材10の上面27eに置かれて支えられるので、第2堰板29に鉛直荷重が作用した際に生じる第2堰板29の撓みを抑制することができる。
また、敷居9と壁面1aとの隙間18が大きくなっても、第2堰板29が壁面1aと第3堰板21との間に取り付けられるので、第3堰板21の傾きを所望の範囲に維持することができ、第3堰板21に鉛直荷重が作用した際に生じる第3堰板21の撓みを抑制することができる。
実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、敷居9は、乗場2の側を向く側面9aに出入口7の幅方向に伸びる溝部9dを形成され、第1堰板28は、敷居9の溝部9dに引っ掛けられて下方に垂れ下げられる。
これにより、第1堰板28を敷居9に垂れ下げるための部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、第1堰板28は、敷居支持部材10の壁面1aの側を向く側面14eに沿う。
これにより、敷居9と壁面1aとの間に充填材12が充填される際に、第1堰板28が充填材12によって敷居支持部材10の側に押されても、第1堰板28が敷居支持部材10の側面14eに当たって第1堰板28の撓みが抑制されるので、第1堰板28の下部を固定するための部材を設ける必要がなく、製造コストを低減することができるとともに据付時間を削減することができる。
実施の形態3におけるエレベータの乗場敷居装置の据付構造では、敷居支持部材10は、上面27eに第1上面27fおよび第2上面27gを有するとともに第1上面27fと第2上面27gとの間に側面27hを有し、第1上面27fは、第2堰板29の他端29bよりも壁面1aの側に位置して第2上面27gよりも上方に突出し、第2上面27gは、第2堰板29の他端29bから壁面1aと反対の側に位置して第1上面27fよりも下方に窪み、側面27hは、第2堰板29の他端29bよりも壁面1aの側に位置し、第2堰板29は、敷居支持部材10の第1上面27fに置かれ、第3堰板21は、一端21aを敷居支持部材10の第2上面27gに置かれるとともに敷居支持部材10の側面27hに当てられ、一端21aと他端21bとの間を第2堰板29に当てられる。
これにより、敷居9と壁面1aとの相対的な位置が変化しても、第3堰板21が第1堰板28の側に凭り掛って第1堰板28と第2堰板29との隙間を塞いだ状態を維持するので、第1堰板28、第2堰板29および第3堰板21の位置を調整し直す必要がなく、据付時間を削減することができる。
また、敷居9と壁面1aとの相対的な位置が変化しても、第2堰板29が第3堰板21の側に凭り掛って第2堰板29と第3堰板21との隙間を塞いだ状態を維持するので、第1堰板28、第2堰板29および第3堰板21の位置を調整し直す必要がなく、据付時間を削減することができる。
なお、敷居支持部材10の側面14eは、敷居9の側面9aと段差無く配置されているのが好ましいが、敷居9の側面9aと段差を有して配置されていてもよい。この場合、例えば、第1堰板28が曲げられて敷居支持部材10の側面14eに沿っていればよい。