JP6973169B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

本明細書に開示の技術は、DC−DCコンバータに関する。
特許文献1には、コンバータと平滑化コンデンサとを有する電力変換装置が開示されている。この電力変換装置は、平滑化コンデンサが放電する期間(すなわち、コンバータから平滑化コンデンサへ流入する電流がゼロである期間)において、平滑化コンデンサに印加される電圧の変化率を算出する。そして、当該変化率と、コンバータの出力側の負荷(例えば、インバータやモータ)の消費電力と、に基づいて平滑化コンデンサの容量を測定する。特許文献1では、測定した平滑化コンデンサの容量が閾値未満である場合に、平滑化コンデンサが劣化していることを検知することができる。
特開2010−160001号公報
平滑化コンデンサが劣化すると、容量がほとんど変化せずに、等価直列抵抗(以下、ESR(Equivalent Series Resistance)ともいう。)が上昇する場合がある。このモードでの平滑化コンデンサの劣化は、平滑化コンデンサの容量を測定しても検知することができない。
本明細書では、平滑化コンデンサのESRを測定することで、平滑化コンデンサの劣化を検知することができる技術を提供する。
本明細書が開示するDC−DCコンバータは、高電位入力配線と高電位出力配線と低電位配線を備えており、前記高電位入力配線と前記低電位配線の間に直流電源が接続され、前記高電位出力配線と前記低電位配線の間に負荷が接続され、前記高電位入力配線の電位を昇圧して前記高電位出力配線に供給する。前記DC−DCコンバータは、コイルと、スイッチング素子と、ダイオードと、平滑化コンデンサと、電流センサと、電圧センサと、制御装置、を備える。前記コイルは、第1端子と第2端子を有しており、前記第1端子が前記高電位入力配線に接続されている。前記スイッチング素子は、前記コイルの前記第2端子と前記低電位配線の間に接続されている。前記ダイオードは、アノードが前記コイルの前記第2端子に接続され、カソードが前記高電位出力配線に接続されている。前記平滑化コンデンサは、前記高電位出力配線と前記低電位配線の間に接続されている。前記電流センサは、前記コイルに流れる電流値を検出する。前記電圧センサは、前記平滑化コンデンサの両端子間の電圧値を検出する。前記制御装置が、前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に変化したタイミングにおいて、前記タイミングにおける前記電圧値の上昇量と、前記タイミングにおける前記電流値とに基づいて、前記平滑化コンデンサの等価直列抵抗を測定する。
上記のDC−DCコンバータでは、スイッチング素子がオン状態のときは、ダイオードがオフしているため、直流電源からの電流は、コイルを介してスイッチング素子に流れる。このため、直流電源からの電流は平滑化コンデンサには流れず、平滑化コンデンサは充電されない。スイッチング素子がオン状態からオフ状態に変化すると、直流電源の電圧とコイルの起電力がダイオードに印加されてダイオードがオンするため、コイルを介して平滑化コンデンサに電流が流れる。このとき、平滑化コンデンサに電荷が蓄積される(すなわち、平滑化コンデンサが充電される)。このとき、平滑化コンデンサがESRを有するので、平滑化コンデンサの両端子間の電圧が上昇する。したがって、スイッチング素子がオン状態からオフ状態に変化したタイミングにおける平滑化コンデンサの両端子間の電圧値の上昇量を電圧センサによって検出し、当該タイミングにおけるコイルに流れる電流値を電流センサによって検出することにより、平滑化コンデンサのESRを測定することができる。このように、上記のDC−DCコンバータによれば、平滑コンデンサのESRを測定することができ、測定したESRに基づいて、平滑化コンデンサの劣化を検知することができる。
DC−DCコンバータ10の回路図。 DC−DCコンバータ10の動作における各値の変化を示す図。 参考例のDC−DCコンバータ100の回路図。 DC−DCコンバータ100の動作における各値の変化を示す図。
(実施例)
図面を参照して、実施例のDC−DCコンバータ10(以下、単にコンバータ10という。)について説明する。コンバータ10は、例えば、車両に搭載される。図1に示すように、コンバータ10は、高電位入力配線12と、高電位出力配線14と、低電位配線16を有している。高電位入力配線12と低電位配線16の間には、直流電源52(例えば、バッテリ)が接続されている。直流電源52の正極が高電位入力配線12に接続され、直流電源52の負極が低電位配線16に接続されている。コンバータ10は、直流電源52の印加電圧(すなわち、高電位入力配線12と低電位配線16の間の電圧)を昇圧して、昇圧した電圧を高電位出力配線14と低電位配線16の間に供給する。すなわち、コンバータ10は昇圧コンバータである。高電位出力配線14と低電位配線16の間には、負荷54(例えば、インバータやモータ等)が接続されている。したがって、昇圧された電圧が、負荷54に供給される。
コンバータ10は、コイル20と、スイッチング素子22と、ダイオード24と、平滑化コンデンサ26(以下、単にコンデンサ26ともいう。)と、電流センサ28と、電圧センサ30と、制御装置32と、を有している。
コイル20は、第1端子20aと第2端子20bを有している。第1端子20aは、高電位入力配線12に接続されている。すなわち、第1端子20aは、直流電源52の正極に接続されている。第2端子20bは、後述するスイッチング素子22とダイオード24に接続されている。
スイッチング素子22は、本実施例では、nチャネル型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。スイッチング素子22のソースは、低電位配線16に接続されている。スイッチング素子22のドレインは、コイル20の第2端子20bに接続されている。なお、スイッチング素子22は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。
ダイオード24のアノードは、コイル20の第2端子20bとスイッチング素子22のドレインに接続されている。ダイオード24のカソードは、高電位出力配線14に接続されている。すなわち、ダイオード24とスイッチング素子22は、高電位出力配線14と低電位配線16の間に直列に接続されている。
コンデンサ26は、高電位出力配線14と低電位配線16の間に接続されている。すなわち、コンデンサ26は、高電位出力配線14と低電位配線16の間に、負荷54に対して並列に接続されている。コンデンサ26は、コンバータ10の出力電流の脈動を除去する。
電流センサ28は、コイル20に流れる電流値を検出する。電流センサ28は、検出した電流値を制御装置32へ送信する。電圧センサ30は、コンデンサ26の両端子間の電圧値を検出する。電圧センサ30は、検出した電圧値を制御装置32へ送信する。
制御装置32は、スイッチング素子22がオン状態からオフ状態に変化したタイミングにおいて、当該タイミングにおけるコンデンサ26の両端子間の電圧値の上昇量と、当該タイミングにおけるコイル20の電流値と、に基づいて、コンデンサ26の等価直列抵抗(ESR)を測定する。なお、図1において、ESRは、抵抗26aによって示されている。ESRは、コンデンサ26を構成する電極、電解液、誘電体等の抵抗の合計値である。ESRの測定については、後述する。また、制御装置32は、スイッチング素子22を制御する信号S1を出力する。信号S1は、スイッチング素子22をオンさせるオン電位Vonと、スイッチング素子22をオフさせるオフ電位Voffの間で繰り返し変化する信号である。
次に、コンバータ10の動作について説明する。図2は、コンバータ10の動作における各値の変化を示す図である。参照符号Voは、電圧センサ30が検出する電圧値、すなわち、コンデンサ26の両端子間の電圧値を示している。参照符号ILは、電流センサ28が検出する電流値、すなわち、コイル20に流れる電流値を示している。参照符号Icは、コンデンサ26に流れる電流値を示している。
図2の期間T1では、制御装置32が、信号S1としてオン電位Vonを出力する。すると、スイッチング素子22がオン状態となり、ダイオード24のアノードの電位が低電位配線16の電位と略等しくなる。したがって、期間T1では、コンバータ10には、図1において矢印で示す電流I1が流れる。期間T1では、コイル20の誘導電圧(この場合、電流I1を止める方向に作用する電圧)が徐々に減少するので、コイル20に流れる電流ILが徐々に増加する。
図2の期間T2では、制御装置32が信号S1としてオフ電位Voffを出力する。すると、スイッチング素子22がオフ状態となる。コイル20には、電流I1を維持する方向に起電力が生じるので、ダイオード24のアノードの電位が、直流電源52の電圧にコイル20の起電力を重畳した電位に上昇する。これにより、ダイオード24のアノードの電位が高電位出力配線14の電位よりも高くなる。このため、ダイオード24がオンして、コンバータ10には、図1において矢印で示す電流I2が流れる。期間T2では、コイル20の誘導電圧(この場合、電流I2を流す方向に作用する電圧)が徐々に減少するので、コイル20に流れる電流ILが徐々に減少する。
上記の通り、期間T2では、コンデンサ26と負荷54に電流I2が分岐して流れる。したがって、負荷54に流れる電流をIoとすると、期間T2においては、コンデンサ26に流れる電流Icは、Ic=IL−Ioを満たす。他方、期間T1では、直流電源52からの電流(すなわち、電流I1)はコンデンサ26及び負荷54には流入しない。期間T1では、コンデンサ26に蓄積された電荷を負荷54が消費することで、負荷54に電流Ioが流れる。このため、Ic=−Ioとなる。
上記の通り、期間T2ではコンデンサ26に電流Ic(=IL−Io)が流れるので、ESRに相当する寄生抵抗26aの両端に電位差が生じる。寄生抵抗26aの抵抗値をRESRとすると、寄生抵抗26aの両端にRESR(IL−Io)の電位差が生じる。他方、期間T1ではIc=−Ioであるので、寄生抵抗26aの両端に−RESRIoの電位差が生じる。したがって、期間T2から期間T1に変化するタイミングにおいては、コンデンサ26の両端子間の電圧Vo(すなわち、電圧センサ30で検出される電圧)が、下降する。また、期間T1から期間T2に変化するタイミングにおいては、コンデンサ26の両端子間の電圧VoがΔVo1だけ上昇する。なお、ΔVo1=RESR(IL−Io)−(−RESRIo)=RESRILとなる。すなわち、以下の式(1)が満たされる。
ESR=ΔVo1/IL (1)
なお、期間T1の間は、コンデンサ26に蓄積された電荷を負荷54が消費するので、電圧Voが徐々に下降する。また、期間T2の間は、電流ILが徐々に減少するため、電圧Voが徐々に下降する。
以上に説明したように、コンバータ10は、電流I1が流れる状態(期間T1)と、電流I2が流れる状態(期間T2)とが繰り返される。これによって、高電位出力配線14と低電位配線16の間に、直流電源52の電圧を上昇させた電圧が印加される。
続いて、制御装置32によるコンデンサ26のESRの測定について説明する。制御装置32は、コンデンサ26の両端子間の電圧Voを電圧センサ30から受信し、スイッチング素子22がオン状態からオフ状態に変化したタイミング(すなわち、期間T1から期間T2に変化するタイミング)におけるコンデンサ26の電圧Voの上昇量ΔVo1を算出する。また、制御装置32は、スイッチング素子22がオン状態からオフ状態に変化したタイミングにおけるコイル20に流れる電流ILを電流センサ28から受信する。制御装置32は、上式(1)と、算出した上昇量ΔVo1と、当該タイミングにおける電流ILとに基づいて、コンデンサ26のESRを測定する。
コンデンサ26が劣化するとESRが上昇するため、制御装置32は、上式(1)により測定したESRが所定値以上であることを検出した場合には、コンデンサ26が劣化していることを検知することができる。
また、制御装置32は、コンデンサ26のESRを測定するとともに、コンデンサ26の容量Cを測定する。以下、制御装置32によるコンデンサ26の容量Cの測定について説明する。上述したように、期間T1では、コンデンサ26に蓄積された電荷を負荷54が消費するため、コンデンサ26の電圧VoがΔVo2だけ下降する。ここで、期間T1においては、コンデンサ26と負荷54には、直流電源52からの電流I1が流入しないため、コンデンサ26の容量Cと電圧Voの下降量ΔVo2の積(すなわち、コンデンサ26が放電した電荷)は、期間T1において負荷54で消費された電荷に等しい。したがって、期間T1において負荷54が消費した電荷をQ1とすると、Q1=C・ΔVo2の関係が成立する。さらに、電荷Q1は、負荷54に流れる電流Ioと、スイッチング素子22がオン状態である時間ΔT1(期間T1の長さ)の積により表せるため、以下の式(2)が満たされる。
C=(Io・ΔT1)/ΔVo2 (2)
制御装置32は、コンデンサ26の両端子間の電圧Voを電圧センサ30から受信し、期間T1の間の電圧Voの下降量ΔVo2を算出する。制御装置32は、上式(2)と、算出した下降量ΔVo2と、負荷54の電流Ioと、時間ΔT1とに基づいて、コンデンサ26の容量Cを測定する。なお、図2に示すように、期間T1において負荷54が消費する電荷Q1(=Io・ΔT1)は、期間T2においてコンデンサ26に蓄積される電荷Q2(すなわち、期間T2における電流IL−Ioをスイッチング素子22がオフ状態である時間ΔT2(期間T2の長さ)で積分した値)に等しい。したがって、これらを用いることによって、電流Ioを算出することができる。なお、負荷54の電流Ioを直接測定し、上式(2)を用いて容量Cを算出してもよい。
このように、制御装置32は、負荷54の電流Ioが変動する状況においても、コンデンサ26の容量Cを精度良く測定することができる。そして、制御装置32は、測定した容量Cが所定値以下であることを検出した場合には、コンデンサ26が劣化していることを検知することができる。
以上に説明したように、本実施例のコンバータ10によれば、コンデンサ26の容量Cが低下するモードでのコンデンサ26の劣化を検知することができるとともに、容量Cが低下するモードとは異なるモードである、コンデンサ26のESRが上昇するモードでのコンデンサ26の劣化を検知することができる。
(参考例)
次に、図3及び4を参照して、参考例のDC−DCコンバータ100(以下、単にコンバータ100ともいう。)について説明する。なお、図3では、実施例のコンバータ10と共通の機能を有する部分に、図1と共通の参照符号を付し、その説明を省略する。実施例のコンバータ10が昇圧コンバータであったのに対し、参考例のコンバータ100は、いわゆる反転型の降圧コンバータである。すなわち、図3に示すコンバータ100は、直流電源52の電圧とは逆極性の電圧を生成する。
図3に示すように、コンバータ100は、コイル120と、スイッチング素子122と、ダイオード124と、コンデンサ26と、電流センサ28と、電圧センサ30と、制御装置32と、を有している。コンバータ100では、実施例のコンバータ10におけるコイル20、スイッチング素子22及びダイオード24の配置が異なっている。
コイル120は、第1端子120aと第2端子120bを有している。第1端子120aは、低電位配線16に接続されている。すなわち、第1端子120aは、直流電源52の負極に接続されている。第2端子120bは、後述するスイッチング素子122とダイオード124に接続されている。
スイッチング素子122は、pチャネル型のMOSFETである。スイッチング素子122のソースは、コイル120の第2端子120bに接続されている。スイッチング素子122のドレインは、高電位入力配線12に接続されている。
ダイオード124のアノードは、高電位出力配線14に接続されている。ダイオード124のカソードは、コイル120の第2端子120bとスイッチング素子122のドレインに接続されている。すなわち、ダイオード124とコイル120は、高電位出力配線14と低電位配線16の間に直列に接続されている。
電流センサ28は、コイル120に流れる電流値を検出し、検出した電流値を制御装置132へ送信する。電圧センサ30は、コンデンサ26の両端子間の電圧値を検出し、検出した電圧値を制御装置132へ送信する。
制御装置132は、スイッチング素子122がオン状態からオフ状態に変化したタイミングにおいて、当該タイミングにおけるコンデンサ26の両端子間の電圧値の下降量と、当該タイミングにおけるコイル120の電流値とに基づいて、コンデンサ26の等価直列抵抗(ESR)を測定する。また、制御装置132は、スイッチング素子122を制御する信号S2を出力する。信号S2は、スイッチング素子122をオンさせるオン電位Vonと、スイッチング素子122をオフさせるオフ電位Voffの間で繰り返し変化する信号である。
次に、コンバータ100の動作について説明する。図4は、コンバータ100の動作における各値の変化を示す図である。図4の参照符号は実施例と同様であるので説明を省略する。なお、電圧Voは、コンデンサ26の高電位出力配線14側の端子の電位を示している。コンデンサ26には、直流電源52の電圧とは逆極性の電圧が印加されるため、図4では、電圧Voは負の値で変化し、コンデンサ26の両端子間の電位差が大きくなると、電圧Voが下降する。
図4の期間T3では、制御装置132が信号S2としてオン電位Vonを出力する。すると、スイッチング素子122がオン状態となり、ダイオード124のカソードの電位が低電位配線16の電位と略等しくなる。したがって、期間T3では、コンバータ100には、図3において矢印で示す電流I3が流れる。期間T3では、コイル120の誘導電圧(この場合、電流I3を流す方向に作用する電圧)が徐々に増加するので、コイル120に流れる電流ILが徐々に増加する。
図4の期間T4では、制御装置132が信号S2としてオフ電位Voffを出力する。すると、スイッチング素子122がオフ状態となる。コイル120には、電流I3を維持する方向に起電力が生じるので、ダイオード124のカソードの電位が高電位出力配線14の電位よりも低くなる。このため、ダイオード124がオンして、コンバータ100には、図4において矢印で示す電流I4が流れる。この結果、コンデンサ26と負荷54には、直流電源52の電圧とは逆極性である負電圧が印加される。期間T4では、コイル120の誘導電圧(この場合、電流I4を止める方向に作用する電圧)が徐々に減少するので、コイル120に流れる電流ILが徐々に減少する。
上記の通り、期間T4では、コイル120の誘導電圧によりコンデンサ26と負荷54に電流I4が分岐して流れる。したがって、期間T4においては、コンデンサ26に流れる電流Icは、Ic=IL−Ioを満たす。他方、期間T3では、コンデンサ26及び負荷54にはコイル120からの電流(すなわち、電流I3)が流入しない。期間T3では、コンデンサ26に蓄積された電荷を負荷54が消費することで、負荷54に電流Ioが流れる。このため、Ic=−Ioとなる。
上記の通り、期間T4ではコンデンサ26に電流Ic(=IL−Io)が流れるので、ESRに相当する寄生抵抗26aの両端に電位差が生じる。寄生抵抗26aの抵抗値をRESRとすると、寄生抵抗26aの両端にRESR(IL−Io)の電位差が生じる。他方、期間T3ではIc=−Ioであるので、寄生抵抗26aの両端に−RESRIoの電位差が生じる。したがって、期間T4から期間T3に変化するタイミングにおいては、コンデンサ26の両端子間の電位差が小さくなり、電圧Vo(すなわち、電圧センサ30で検出される電圧)が、上昇する。また、期間T3から期間T4に変化するタイミングにおいては、コンデンサ26の両端子間の電圧VoがΔVo3だけ下降する。なお、ΔVo3=RESR(IL−Io)−(−RESRIo)=RESRILとなる。すなわち、以下の式(3)が満たされる。
ESR=ΔVo3/IL (3)
なお、期間T3の間は、コンデンサ26に蓄積された電荷を負荷54が消費する(すなわち、コンデンサ26の両端子間の電位差が小さくなる)ので、電圧Voは徐々に上昇する。また、期間T4の間は、電流ILが徐々に減少するため、電圧Voは徐々に上昇する。
以上に説明したように、コンバータ100は、電流I3が流れる状態(期間T3)と、電流I4が流れる状態(期間T4)とが繰り返される。これによって、高電位出力配線14と低電位配線16の間に、直流電源52の電圧とは逆極性である負電圧が印加される。
続いて、制御装置132によるコンデンサ26のESRの測定について説明する。制御装置132は、コンデンサ26の両端子間の電圧Voを電圧センサ30から受信し、スイッチング素子122がオン状態からオフ状態に変化したタイミング(すなわち、期間T3から期間T4に変化するタイミング)におけるコンデンサ26の電圧Voの下降量ΔVo3を算出する。また、制御装置132は、スイッチング素子122がオン状態からオフ状態に変化したタイミングにおけるコイル120に流れる電流ILを電流センサ28から受信する。制御装置132は、上式(3)と、算出した下降量ΔVo3と、当該タイミングにおける電流ILとに基づいて、コンデンサ26のESRを測定する。
次に、制御装置132によるコンデンサ26の容量Cの測定について説明する。上述したように、期間T3では、コンデンサ26に蓄積された電荷を負荷54が消費するため、コンデンサ26の両端子間の電位差が徐々に減少し、コンデンサ26の電圧VoがΔVo4だけ上昇する。ここで、期間T3においては、コンデンサ26と負荷54には、コイル120からの電流I3が流入しないため、コンデンサ26の容量Cと電圧Voの上昇量ΔVo4の積(すなわち、コンデンサ26が放電した電荷)は、期間T3において負荷54で消費された電荷に等しい。したがって、期間T3において負荷54が消費した電荷をQ3とすると、Q3=C・ΔVo4の関係が成立する。さらに、電荷Q3は、負荷54に流れる電流Ioと、スイッチング素子122がオン状態である時間ΔT3(期間T3の長さ)の積により表せるため、以下の式(4)が満たされる。
C=(Io・ΔT3)/ΔVo4 (4)
制御装置132は、コンデンサ26の両端子間の電圧Voを電圧センサ30から受信し、期間T3の間の電圧Voの上昇量ΔVo4を算出する。制御装置132は、上式(4)と、算出した上昇量ΔVo4と、負荷54の電流Ioと、時間ΔT3とに基づいて、コンデンサ26の容量Cを測定する。なお、図4に示すように、期間T3において負荷54が消費する電荷Q3は、期間T4においてコンデンサ26に蓄積される電荷Q4に等しいため、これらを用いることによって、実施例と同様に電流Ioを算出することができる。
このように、参考例のコンバータ100においても、コンデンサ26のESRや容量Cを測定することができ、これらに基づいてコンデンサ26の劣化を検知することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:DC−DCコンバータ、12:高電位入力配線、14:高電位出力配線、16:低電位配線、20:コイル、20a:第1端子、20b:第2端子、22:スイッチング素子、24:ダイオード、26:平滑化コンデンサ、28:電流センサ、30:電圧センサ、32:制御装置、52:直流電源、54:負荷


Claims (1)

  1. 高電位入力配線と高電位出力配線と低電位配線を備えており、前記高電位入力配線と前記低電位配線の間に直流電源が接続され、前記高電位出力配線と前記低電位配線の間に負荷が接続され、前記高電位入力配線の電位を昇圧して前記高電位出力配線に供給するDC−DCコンバータであって、
    第1端子と第2端子を有しており、前記第1端子が前記高電位入力配線に接続されたコイルと、
    前記コイルの前記第2端子と前記低電位配線の間に接続されたスイッチング素子と、
    アノードが前記コイルの前記第2端子に接続され、カソードが前記高電位出力配線に接続されたダイオードと、
    前記高電位出力配線と前記低電位配線の間に接続された平滑化コンデンサと、
    前記コイルに流れる電流値を検出する電流センサと、
    前記平滑化コンデンサの両端子間の電圧値を検出する電圧センサと、
    制御装置と、
    を備えており、
    前記制御装置が、
    前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に変化したタイミングにおいて、前記タイミングにおける前記電圧値の上昇量と、前記タイミングにおける前記電流値とに基づいて、前記平滑化コンデンサの等価直列抵抗を測定する、
    DC−DCコンバータ。

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