JP6972833B2 - 電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁弁に関する。
従来、自動車等の車両の自動変速機に繋がる油圧回路の油圧制御を電磁弁によって行うものが知られている。例えば、特許文献1には、コイルの励磁によりシャフトを移動させるソレノイド部と、ソレノイド部の軸方向一方側に位置し、シャフトの移動とともに移動可能なスプールを有するバルブボディと、を有する電磁弁が開示される。
特許文献1に記載のソレノイド部は、軸方向に延びる中心軸を中心とするシャフトと、シャフトの径方向外側に位置するコア(固定コア)と、シャフトに固定されてシャフトの径方向外側に位置し、コアに対して軸方向に移動するプランジャ(可動コア)と、コア(固定コア)の径方向外側の側面を覆うボビンと、ボビンに巻かれたコイルと、シャフト、コア(固定コア)、プランジャ(可動コア)、ボビン及びコイルを収容し、軸方向他方側に底部を有する有底筒状のハウジングと、を有する。
ソレノイド部は、ハウジングの軸方向一方側端部(加締め部)をバルブボディの軸方向他方側端部に加締めることにより、バルブボディに固定される。
特開2011−112076号公報
特許文献1に記載のソレノイド部は、ボビンと一体成型されるカプラ部を有する。カプラ部は、ハウジングの軸方向一方側のハウジングの径方向外側に位置してバルブボディ側へ延びるとともに、ハウジングの加締め部の径方向外側の隣接した位置に配置される。このため、加締め冶具によりハウジングの加締め部をバルブボディに加締める際に、カプラ部を有するために、加締め冶具を加締め部に接触させにくく成り、加締め作業の作業性が低下する。
本発明の目的は、バルブボディにソレノイド部を固定する固定作業が容易な電磁弁を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、コイルの励磁により軸部を移動させるソレノイド部と、前記ソレノイド部の軸方向一方側に位置し、前記軸部の移動とともに移動可能なスプールを有するバルブボディと、前記ソレノイド部と前記バルブボディとの間に位置し、前記ソレノイド部を前記バルブボディに固定する固定板部と、を有し、前記ソレノイド部は、前記軸部と、前記軸部の径方向外側に位置するコアと、前記コアの径方向外側に配置されたボビンと、前記ボビンに巻かれた前記コイルと、前記軸部、前記コア、前記ボビン及び前記コイルを収容し、軸方向他方側に底部を有する有底筒状のハウジングと、を有し、前記ハウジングは、軸方向一方側端部から軸方向一方側へ突出する加締め部を有し、前記固定板部は、軸方向に貫通する中央孔部と、前記中央孔部の径方向外側に位置し、前記加締め部が挿入される取付孔部と、前記取付孔部の径方向外側に位置し、固定部材を介して前記固定板部を前記バルブボディに固定する固定部と、を有し、前記ハウジングは、前記加締め部が前記取付孔部を貫通し、且つ径方向に折れ曲がっている事により、前記固定板部に固定される電磁弁である。
本願の例示的な第1発明によれば、バルブボディにソレノイド部を固定する固定作業が容易な電磁弁を提供することができる。
第1実施形態に係る電磁弁の断面図である。 第1実施形態に係るソレノイド部のハウジングの斜視図である。 図5のV−V矢視に相当するソレノイド部の断面図である。 同図aは、ソレノイド部を固定する固定板部の斜視図であり、同図bは、取付孔部の拡大図である。 第1実施形態の変形例に係る電磁弁をポンプボデイ側から見た斜視図である。 第1実施形態の変形例に係る電磁弁をソレノイド部側から見た斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電磁弁について説明する。本実施形態では、自動車等の車両に搭載される自動変速機の制御を行う電磁弁について説明する。また、以下の図面においては、各構成をわかり易くするために、実際の構造と各構造における縮尺及び数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向他方向と平行な方向とする。X軸方向は、図1に示す電磁弁の短手方向と平行な方向、すなわち、図1の上下方向とする。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
また、以下の説明においては、Z軸方向の正の側(+Z側)を「リア側」と記し、Z軸方向の負の側(−Z側)を「フロント側」と記す。なお、リア側及びフロント側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と記し、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と記し、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周り(θ方向)を単に「周方向」と記す。
なお、本明細書において、軸方向に延びる、とは、厳密に軸方向(Z軸方向)に延びる場合に加えて、軸方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また、本明細書において、径方向に延びる、とは、厳密に径方向、すなわち、軸方向(Z軸方向)に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1は、第1実施形態に係る電磁弁の断面図である。本実施形態の電磁弁は、図1に示すように、ソレノイド部10と、バルブボディ50と、固定板部70と、を有する。ソレノイド部10とバルブボディ50は、軸方向に沿って配置される。ソレノイド部10は、コイル29の励磁により軸部11を移動させる。バルブボディ50は、ソレノイド部10の軸方向一方側(フロント側)に位置し、軸部11の移動とともに移動可能なスプール52を有する。なお、バルブボディ50のX軸方向マイナス側(下側)には、図示しない下側バルブボディが接続される。下側バルブボディは、例えば、複数のシフト弁、アキュムレータ、入出力ポートを有する。下側バルブボディは、図示しない油圧ポンプから供給される圧油を調圧してバルブボディに送る。バルブボディは調圧された圧油をスプール52を介して自動変速機に送油する。
固定板部70は、ソレノイド部10とバルブボディ50との間に位置し、ソレノイド部10を固定板部70を介してバルブボディ50に固定する。以下、構成部材毎に詳細に説明する。
<ソレノイド部10>
ソレノイド部10は、図1に示すように、軸部11と、コア17と、ヨーク21と、ボビン25と、コイル29と、ハウジング30と、を有する。
(ハウジング30)
図2は、第1実施形態に係るソレノイド部10のハウジング30の斜視図である。ハウジング30は、図1及び図2に示すように、磁性金属材料製であり、軸方向他方側(リア側)に、底部30aを有した有底筒状である。すなわち、ハウジング30は、筒状部分のリア側を覆う底部30aを有して有底筒状である。ハウジング30は、軸方向一方側端部から軸方向一方側(フロント側)へ突出する加締め部32を有する。本実施形態では、加締め部32は、ハウジング30のフロント側端部に周方向に等間隔を有して3つ設けられる。即ち、加締め部32は、ハウジング30のフロント側端部に隣接する他の加締め部32との間で120度の角度を有して位置する。加締め部32は、周方向に所定長さを有して円弧状である。
加締め部32の周方向長さLs、径方向長さTs(厚さ)、軸方向長さHs(高さ)の詳細については、後述する。
周方向に隣接する加締め部32間におけるハウジング30の軸方向一方側(フロント側)の周端部30bは、同一平面上に延びる。このため、加締め部32が取付孔部75a、75b、75cを貫通し、且つ径方向に折れ曲がっている状態になると、周端部30bの端面は固定板部70の軸方向他方側(リア側)の面70aに接触する。加締め部32は、取付孔部75a、75b、75c(図4a参照)に挿入されて加締められて、ハウジング30を固定板部70に固定する。取付孔部75a、75b、75cの詳細は後述する。
図3は、図5のV−V矢視に相当するソレノイド部の断面図である。ハウジング30のフロント側であって周方向に隣接する加締め部32間には、図2及び図3に示すように、切欠き部35が設けられる。切欠き部35は、径方向外側から内側方向に見たときに、四角形状である。切欠き部35には、ボビン25と一体成型されたターミナル26が突出する。ターミナル26は、ボビン25のフロント側端部から径方向外側へ延びて切欠き部35を貫通するターミナル延出部26aと、ハウジング30の径方向外側に位置し、ターミナル延出部26aのリア側端部に繋がってリア側へ延びるターミナル本体部26bと、を有する。ターミナル本体部26bは、リア側端部が開口してフロント側へ窪むターミナル孔部26b1を有する。ターミナル孔部26b1内には、コイル29に電気的に接続される図示しない端子が設けられる。
(軸部11)
軸部11は、図1に示すように、プランジャ11aとシャフト部11bとを有する。プランジャ11aは、シャフト部11bの径方向外側に位置し、コア17に対して軸方向に移動する。シャフト部11bは、プランジャ11aの中心軸部分に装着される。
本実施形態では、シャフト部11bは、金属材料製であり、プランジャ11a内を貫通して、プランジャ11aの軸方向両側から突出して延びる。プランジャ11aから軸方向両側へ延びるシャフト部11bは、コア17内の貫通孔17aに挿入されたすべり軸受け18及びヨーク21の小径孔部21cに設けられたすべり軸受け19を介して支持される。コ17ア及びヨーク21の詳細については後述する。
プランジャ11aは、シャフト部11bに固定されて、コア17に対して軸方向に移動する。本実施形態では、プランジャ11aは、磁性材料製であり、シャフト部11bの軸方向中央部に固定される。プランジャ11aは、円筒状であり、軸方向に貫通する貫通孔11a1を有する。貫通孔11a1内にシャフト部11bが嵌め合わされた状態で通される。このため、プランジャ11aとシャフト部11bとは一体化されて、プランジャ11aの移動とともにシャフト11bが移動する。
(コア17)
コア17は、シャフト部11bの径方向外側に位置する。本実施形態では、コア17は、磁性材料製であり、シャフト部11bのフロント側に配置されてハウジング30内に固定される。コア17は、ハウジング30の内面30cに接触する円板状の大径部17bと、大径部17bのリア側の側面からリア側へ延びて大径部17bよりも小径の小径部17cと、を有する。大径部17bと小径部17cは同軸上に位置する。小径部17cの径方向外側の側面17c1は、ボビン25の内面25aに嵌合して固定される。小径部17cのリア側の端部は、リア側に進むに従って径方向の幅が狭くなる凸部17c2を有する。凸部17c2は、コイル29の通電時に、凸部17c2からプランジャ11a側に延びる磁力線を集中させて、プランジャ11aをフロント側へ引っ張る力を増大する。
コア17の軸方向の中心には、軸方向に貫通する貫通孔17aが設けられる。この貫通孔17a内に配置されたすべり軸受18を介してシャフト部11bが通される。すべり軸受18は円筒状であり、すべり軸受18によって、シャフト部11bが軸方向に移動自在に支持される。小径部17cのリア側には、リア側が開口してフロント側へ窪む収容部17c3が設けられる。収容部17c3は、リア側から見たときに円形状である。収容部17c3は、プランジャ11aの移動に伴ってプランジャ11aのフロント側を挿入可能である。
なお、コア17の小径部17cにおけるリア側の径方向外側端部と、ヨーク21のフロント側の径方向外側端部との間には、円筒状のカラー37が装着される。カラー37は、コア17及びヨーク21を隙間を設けて連結する。
(ヨーク21)
ヨーク21は、プランジャ11aの径方向外側に位置する。本実施形態では、ヨーク21は、フロント側が開口してリア側に底部21aを有して中心軸Jを中心とした有底筒状である。ヨーク21内には、プランジャ11aを収容する大径孔部21bと、大径孔部21bのリア側に繋がって大径孔部21bよりも小径の小径孔部21cとを有する。大径孔部21b及び小径孔部21cは、フロント側から見たときに円形状である。大径孔部21bの内径は、プランジャ11aの外径よりも僅かに大きい。このため、大径孔部21b内をプランジャ11aが軸方向に移動可能である。小径孔部21c内には円筒状のすべり軸受19が配置される。すべり軸受け19内にシャフト部11bが通される。このため、プランジャ11aを中央にしてプランジャ11aの軸方向両側から延びるシャフト部11bは、すべり軸受18,19で支持される。つまり、シャフト部11bは両端支持の状態で軸方向に移動可能である。
(ボビン25)
ボビン25は、コア17の径方向外側の側面17c1を覆う。本実施形態では、ボビン25は、樹脂製であり、コア17及びヨーク21の径方向外側の側面17c1、21dを覆う。ボビン25は、円筒部25bと、円筒部25bの軸方向両側に設けられて径方向外側へ突出するフランジ部25cと、を有する。円筒部25bにコイル29が巻かれる。リア側のフランジ部25cはハウジング30の底部30aに対向して接触し、フロント側のフランジ部25cは、コア17の大径部17bのリア側の面に対向して接触する。コイル29が巻かれたボビン25は、ターミナル26(図3参照)とともに樹脂によって一体成型される。
(コイル29)
コイル29は、ボビン25に巻かれる。本実施形態では、コイル29は、ボビン25の円筒部25bの径方向外側の外周面に沿って周方向に巻かれる。コイル29の両端部はターミナル26(図3参照)に設けられた端子に電気的に接続される。ボビン25に巻かれたコイル29は、ターミナル26とともに樹脂により一体成型される。
<固定板部70>
図4aは、ソレノイド部10を固定する固定板部70の斜視図であり、図4bは取付孔部75a、75b、75cの拡大図である。固定板部70は、図1及び図4a示すように、金属製であり、Y軸方向に延びる長方形状である。固定板部70は、軸方向に貫通する中央孔部73と、中央孔部73の径方向外側に位置し、加締め部32が挿入される取付孔部75a、75b、75cと、取付孔部75a、75b、75cの径方向外側に位置し、固定部材81を介して固定板部70をバルブボディ50に固定する固定部79と、を有する。中央孔部73の内径は、シャフト部11bの外形よりも大きく、さらに、バルブボディ50に設けられたスプール52の外形よりも大きい。
取付孔部75a、75b、75cは、中央孔部73の径方向外側に周方向に等間隔を有して3つ設けられる。即ち、例えば、取付孔部75aは、周方向に隣接する他の取付孔部75bとの間で120度の角度を有して位置する。取付孔部75a、75b、75cは、図4bに示すように、周方向に所定長さ(周方向長さLh)を有して中心軸Jに対して周方向に円弧状に湾曲する長孔である。尚、ソレノイド部10の加締め部32が不等間隔に設定されている場合は、取付孔部75a、75b、75cも、中央孔部73の径方向外側に周方向に不等間隔を有して3つ設けられこととなる。その場合は、中央孔部73の周方向で規定された位置でのみ加締め部32を取付孔部に挿入できなくなり、中央孔部73の周方向において誤った位置での装着を防止できる事となる。
これらの取付孔部75a、75b、75cに加締め部32が挿入される。なお、取付孔部75a、75b、75cは、同一形状であるので、取付孔部75aと加締め部32との関係について、以下説明する。図2及び図4bに示すように、取付孔部75aの周方向長さLhは、加締め部32の周方向長さLsよりも長い。また、取付孔部75aの径方向長さThは、加締め部32の径方向長さTs(厚さ)よりも長い。このため、加締め部32を取付孔部75aに挿入することができる。また、加締め部32の軸方向長さH(高さ)は、図1及び図3に示すように、加締め部32を取付孔部75aに貫通し、且つ径方向に折れ曲がっている状態で、固定板部70に設けられた中央孔部73を通るシャフト部11bに対して、加締め部32の先端部に隙間83が生じる長さを有する。なお、本実施形態では、取付孔部75a、75b、75cを3つ設けた場合を示したが、加締め部32の数に対応して4つ以上であってもよい。
固定部79は、図1及び図4aに示すように、中心軸Jに対して周方向に配置された3つの取付孔部75a、75b、75cよりもX軸方向プラス側及びマイナス側に位置する2つの固定孔部79aを有する。これらの固定孔部79aは、ソレノイド部10のハウジング30よりも径方向外側に位置する。このため、固定部材81としてボルト81aを使用した場合、ボルト81aの軸部81a1を、固定孔部79aに貫通してバルブボディ50に設けられた雌ねじ部53bに螺合することで、固定板部70をバルブボディ50に固定することができる。この場合、固定孔部79aは、ハウジング30の径方向外側に位置するので、ボルト81aを締結治具、例えばドライバで締結する際に、ハウジング30が邪魔にならないので、ボルト81aの締結作業を容易に行うことができる。なお、固定部材81は、ボルトに限るものでない。固定部材81は、固定金具、リベット等でもよい。
<バルブボディ50>
バルブボディ50は、図1に示すように、内部にオイルの流路となる複数の油路が設けられる。また、バルブボディ50内には、複数の油路に繋がるスプール孔51が設けられる。スプール孔51は、バルブボディ50を軸方向に貫通する。スプール孔51内にスプール52が挿入される。本実施形態では、スプール孔51には4つの油路55が繋がる。
スプール52は、円柱状であり、スプール孔51の内径と略同等の外径を有する大径部52aと、大径部52aよりも小さい外径を有する小径部52bとを有する。スプール52の材料には、例えば、オイルと透磁率の異なるアルミニウム等の金属が用いられる。
スプール孔51の軸方向一方側(フロント側)の端部には、スプール孔51のフロント側の開口を塞ぐ閉塞部材57が挿入される。閉塞部材57とスプール52のフロント側端部との間には、圧縮ばね60が配置される。このため、スプール52は、圧縮ばね60によってリア側へ附勢される。
バルブボディ50は、固定板部70の固定部79を固定する取付部53を有する。本実施形態では、取付部53は、バルブボディ50のリア側のX軸方向プラス側及びマイナス側に位置する。取付部53は、リア側の端部にX軸方向に延びる平面部53aを有する。平面部53aには、固定板部70の固定孔部79aに対向する位置からフロント側へ延びて、ボルト81aが螺合可能な雌ねじ部53bが設けられる。
また、バルブボディ50は、取付部53に固定板部70が固定された状態で、固定板部70側が開口して軸方向一方側へ窪み、固定板部70に加締められた加締め部32を収容する収容部62を有する。本実施形態では、収容部62は、リア側から見たときに円形状である。収容部62の内径は、ハウジング30の外径よりも大きい。また、収容部62の軸方向深さは、中心軸方向へ折れ曲がる加締め部32の軸方向長さよりも大きい。このため、折れ曲がる加締め部32が収容部62に当接することなく、加締め部32を収容部62内に収容することができる。
<電磁弁の作用・効果>
次に、電磁弁1の作用・効果について説明する。図1に示すように、電磁弁1のソレノイド部10のコイル29が励磁されると、プランジャ11aがコア17側に吸引される。このため、プランジャ11aを固定するシャフト部11bがプランジャ11aとともにフロント側に移動する。なお、シャフト部11bの移動時には、圧縮ばね60の附勢に抗して移動する。したがって、シャフト部11bに当接するスプール52がフロント側へ移動する。一方、ソレノイド部10のコイル29が非励磁状態になると、プランジャ11aは、コア17からの吸引力が無くなる。このため、圧縮ばね60のフロント側へ向く附勢力によって、スプール52はフロント側へ移動する。また、スプール52の移動に伴ってソレノイド部10のシャフト部11b及びプランジャ11aもフロント側へ移動する。
(1)ここで、本実施形態に係る電磁弁1のハウジング30は、加締め部32が取付孔部75a、75b、75cを貫通し、且つ径方向に折れ曲がっている事により、固定板部70に固定される。ここで、加締め部32を固定板部70に加締める際に、加締め部32が固定板部70から突出する側には、バルブボディ50等の障害物は存在しない。このため、加締め部32を固定板部70に加締める加締め冶具は障害物に邪魔されることなく、加締め部32を加締めることができる。このため、加締め作業の作業性を向上することができる。
(2)また、プランジャ11aがコア17に対して軸方向に移動することで、プランジャ11aの中心軸部分に装着されたシャフト部11bを軸方向に移動させることができる。
(3)また、加締め部32は、軸部11側へ倒されてハウジング30が固定板部70に固定されるので、加締め部32が軸部11に対して径方向外側へ倒される場合と比較して、固定部79の位置をソレノイド部10のハウジング30に隣接した位置に配置することができる。このため、バルブボディ50の大型化を抑制することができる。
(4)また、加締め部32及び取付孔部75a、75b、75cの夫々は、3個以上設けられて周方向に均等に配置される。このため、加締め部32を固定板部70に対して加締めを行うと、軸部11側に向かって均等に加締め力が作用する。よって、バルブボディ50のスプール52の中心軸に対する軸部11のずれ(偏心)を抑制することができる。
(5)また、加締め部32が取付孔部75a、75b、75cを貫通する事により、図1及び図3に示すように、加締め部32間のハウジング30の軸方向一方側の周端部30bの端面が固定板部70の軸方向他方側の側面70aに接触する。このため、加締め部32を固定板部70に加締めたときに、固定板部70に対するハウジング30の傾きの増大を抑制することができる。
(6)また、バルブボディ50は、図1に示すように、固定板部70の固定部79が固定される取付部53を有する。また、バルブボディ50は、取付部53に固定部79が固定された状態で、固定板部70に加締められた加締め部32を収容する収容部62を有する。このため、取付部53に固定部79が取り付けられた状態で、固定板部70から突出する加締め部32が収容部62内に収容されるので、加締め部32がバルブボディ50に接触する虞はない。よって、固定部79を取付部53に強固に固定することができる。
[第1実施形態の変形例]
(孔部群72を複数設けた変形例)
図1に示した第1実施形態に係る電磁弁1では、1つのソレノイド部10が固定板部70を介してバルブボディ50に固定されている。しかしながら、この構造に限定されるものではなく、例えば、図5及び図6に示すように、固定板部70に複数のソレノイド部10を固定することもできる(変形例1)。
図5は、第1実施形態の変形例に係る電磁弁1をバルブボディ50側から見た斜視図である。図6は、第1実施形態の変形例に係る電磁弁1をソレノイド部10側から見た斜視図である。固定板部70は、中心軸Jに対して直交する方向に延びる。また、固定板部70は、図4aに示すように、1つのソレノイド部10に対して固定板部70に設けられる中央孔部73及び取付孔部75a、75b、75cからなる孔部群72を複数有する。複数の孔部群72は、固定板部70の延びる方向に沿って間隔を有して固定板部70に設けられる。固定板部70は、複数の孔部群72の夫々にソレノイド部10が固定されて、複数のソレノイド部10を有する。この複数のソレノイド部10が固定された固定板部70をバルブボディ50に固定して電磁弁1が完成する(図5及び図6参照)。
この変形例では、複数の孔部群72は、固定板部70の延びる方向に沿って間隔を有して固定板部70に設けられる。ここで、加締め部32を固定板部70に加締める際に、加締め部32が固定板部70から突出する側には、バルブボディ50等の障害物は存在しない。このため、加締め部32を固定板部70に加締める加締め冶具は障害物に邪魔されることなく、加締め部32を加締めることができる。このため、複数のソレノイド部10を固定板部70に取り付ける作業の作業性がよい電磁弁1を提供することができる。
(隣接する孔部群の取付孔部の配置に関する変形例)
孔部群72の取付孔部75a、75b、75cは、図4aに示すように、固定板部70に設けられた中央孔部73の径方向外側に周方向に間隔を有して複数設けられる。また、固定板部70に隣接して設けられた一方の孔部群72の複数の取付孔部75a、75b、75cのうち固定板部70の延びる方向に対して交差する方向に配置された一対の取付孔部75a、75b間の領域78内に、他方の孔部群72の複数の取付孔部75a、75b、75cのうちの一つの取付孔部75cが位置してもよい。本実施形態では、8つの孔部群72が固定板部70に設けられる(変形例2)。
この変形例では、一方の孔部群72の一対の取付孔部75a、75b間の領域78内に、他方の孔部群72の複数の取付孔部75a、75b、75cのうちの一つの取付孔部75bが位置する。このため、隣接するハウジング30同志を近づけることがで、電磁弁1の大型化を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発名とその均等の範囲に含まれる。
1 電磁弁
10 ソレノイド部
11 軸部
11a プランジャ
11b シャフト部
17 コア
25 ボビン
29 コイル
30 ハウジング
30a 底部
30b 周壁部
32 加締め部
50 バルブボディ
52 スプール
53 取付部
62 収容部
70 固定板部
70a 面
72 孔部群
73 中央孔部
75a、75b、75c 取付孔部
78 領域
79 固定部

Claims (8)

  1. コイルの励磁により軸部を移動させるソレノイド部と、
    前記ソレノイド部の軸方向一方側に位置し、前記軸部の移動とともに移動可能なスプールを有するバルブボディと、
    前記ソレノイド部と前記バルブボディとの間に位置し、前記ソレノイド部を前記バルブボディに固定する固定板部と、
    を有し、
    前記ソレノイド部は、
    前記軸部と、
    前記軸部の径方向外側に位置するコアと、
    前記コアの径方向外側に配置されたボビンと、
    前記ボビンに巻かれた前記コイルと、
    前記軸部、前記コア、前記ボビン及び前記コイルを収容し、軸方向他方側に底部を有する有底筒状のハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、軸方向一方側端部から軸方向一方側へ突出する加締め部を有し、
    前記固定板部は、
    軸方向に貫通する中央孔部と、
    前記中央孔部の径方向外側に位置し、前記加締め部が挿入される取付孔部と、
    前記取付孔部の径方向外側に位置し、固定部材を介して前記固定板部を前記バルブボディに固定する固定部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記加締め部が前記取付孔部を貫通し、且つ径方向に折れ曲がっている事により、前記固定板部に固定される
    電磁弁。
  2. 前記軸部は、
    前記軸部の径方向外側に位置し、前記コアに対して軸方向に移動するプランジャと、
    前記プランジャの中心軸部分に装着されたシャフト部と、
    を有する
    請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記取付孔部から突出する前記加締め部は、前記軸部側へ倒されて前記ハウジングが前記固定板部に固定される
    請求項1又は2に記載の電磁弁。
  4. 前記加締め部及び前記取付孔部の夫々は、3個以上設けられて周方向に均等に配置される
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電磁弁。
  5. 周方向に隣接する前記加締め部間における前記ハウジングの軸方向一方側の周端部は、前記加締め部が前記取付孔部を貫通する事により、前記周端部の端面が前記固定板部の軸方向他方側の面に接触する
    請求項4に記載の電磁弁。
  6. 前記バルブボディは、前記固定板部の前記固定部が固定される取付部を有し、
    前記バルブボディは、前記取付部に前記固定部が固定された状態で、前記固定板部側が開口して軸方向一方側へ窪み、前記固定板部に加締められた前記加締め部を収容する収容部を有する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電磁弁。
  7. 前記固定板部は、軸方向に対して直交する方向に延び、
    前記固定板部は、
    1つの前記ソレノイド部に対して前記固定板部に設けられる前記中央孔部及び前記取付孔部からなる孔部群を複数有し、
    複数の前記孔部群は、前記固定板部の延びる方向に沿って間隔を有して前記固定板部に設けられ、
    前記固定板部は、複数の前記孔部群の夫々に前記ソレノイド部が固定されて、複数のソレノイド部を有する
    請求項1から6のいずれかに記載の電磁弁。
  8. 前記孔部群の前記取付孔部は、前記固定板部に設けられた前記中央孔部の径方向外側に周方向に間隔を有して複数設けられ、
    前記固定板部に隣接して設けられた一方の前記孔部群の複数の取付孔部のうち前記固定板部の延びる方向に対して交差する方向に配置された一対の取付孔部間の領域内に、他方の前記孔部群の複数の取付孔部のうちの一つの前記取付孔部が位置する
    請求項7に記載の電磁弁。


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