JP6972631B2 - シート積載装置、画像形成装置および位置規制部材 - Google Patents

シート積載装置、画像形成装置および位置規制部材 Download PDF

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Description

本発明は、シートを積載するシート積載装置、これを備える画像形成装置、およびシート積載装置に具備される位置規制部材に関する。
プリンターなどの画像形成装置は、給紙カセットなどのシート積載装置に積載収容されたシートを1枚ずつ順に搬送路に搬送して、搬送路を搬送される各シートに画像を形成する構成になっている。
シート積載装置には、収容されたシートの搬送方向上流端(搬送方向後端)や搬送方向に直交する幅方向側縁に接して、そのシートの位置が搬送方向上流側にずれたり幅方向にずれたりすることを規制する位置規制部材が設けられている。
例えば、シートの搬送方向後端の位置を規制する位置規制部材(後端規制部材)は、シート載置面のガイド溝に沿ってシートの搬送方向に移動可能に支持される台座部と、台座部に対し鉛直方向に立設され、シートに当接する当接部本体からなり、例えばA4サイズのシートに代えてB5サイズのシートが収容される場合、ユーザーは、位置規制部材をA4サイズに応じた規制位置からB5サイズに応じた規制位置に移動させて当接部本体をシートの後端に当接させてシートの位置規制をするようになっている。
位置規制部材は、シートサイズに応じた規制位置までユーザーにより移動されると、その規制位置から動かないようにロックするロック機構を有する。
このロック機構によるロックを解除する構成として様々なものが提案されているが、操作性の観点から、ロックを解除するための操作部を当接部本体の上部に設けている構成が多い(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平11−116069号公報 特開2008−105856号公報
ところが、位置規制部材の台座部分とシート載置面のガイド溝に設けられたガイド部材との間には、少なからず遊びがあり、ユーザーが当該上部の操作部を操作してロックを解除しつつ、位置規制部材をシート方向に移動させるべく力を加えると、位置規制部材の当接部本体が、移動方向に向けて傾いてしまうという問題がある。
図40(a)は、このときの位置規制部材603の状態をやや誇張して示す模式的である。
位置規制部材603の当接部本体605の上部の操作部606を操作してロックを解除しつつ、シート束S方向に移動させるための力Fを加えると、台座部604の後端部が給紙カセット601の底部に設けられたガイド溝602の底面から少し浮き、当接部本体605が鉛直方向に対してδの角度だけ傾いた状態で積載されたシート束Sの後端部上部に当接して、それ以上、シート束S方向に移動できなくなる。
また、位置規制部材603はコスト的な観点から樹脂で形成されている場合が多く、コンパクト化するため、当接部本体605の厚みを小さくしたときには、この部分が撓む場合があり、さらにδの角度が大きくなる。
この状態で、ユーザーが操作部603から指を離すと、その位置で、位置規制部材603の姿勢が元に戻るので、図40(b)に示すようにシート束Sの後端部と、位置規制部材603の当接部本体605との間に隙間dが残り、位置規制部材603によってシート束の位置を確実に規制できない状態になる。
そのため、位置規制部材603の位置を検出して、載置されたシートサイズを検出する構成の機種にあっては、正確にシートサイズを検出できないという問題がある。また、画像形成装置の画像形成時に生じる振動などにより、シートが後方に移動するためピックアップローラーでシートをピックアップできないトラブル(ピックアップミス)が発生するおそれもある。
もし、この状態を解消しようとすれば、片手で、操作部606を操作してロックを解除しつつ、他方の手で当該操作部606より当接部本体605の下方の部分をシート束S方向に向けて押すことになるが、これは大変手間であり、操作性がよいとは言えない。
上述のような不都合は、画像形成装置の給紙カセットに限られず、収容されたシートの位置を規制する位置規制部材を備えるシート積載装置一般についても同様に生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ユーザーによる位置規制部材の操作性を維持しつつ、位置規制部材によるシートの位置規制を確実に行うことが可能なシート積載装置、当該シート積載装置を備えた画像形成装置および位置規制部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るシート積載装置は、シートを積載する積載部と、前記積載部において、積載されたシートの端縁に向かう第1の方向と前記シートの端縁から離れる第2の方向に移動可能に保持された位置規制部材とを有し、前記位置規制部材の当接部本体をシートの端縁に当接させて当該シートの位置を規制するシート積載装置であって、前記位置規制部材は、前記積載部に設けられた係合部に係合する係合位置と、前記係合部との係合が解除された解除位置とに移動可能なロック部材と、前記ロック部材を前記係合位置から前記解除位置に移動させてロックを解除するロック解除手段と、を備えており、前記ロック解除手段は、第1の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第1の解除機構と、第2の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第2の解除機構と、を備え、前記第2の操作部は、前記当接部本体の前記シートと当接する側とは反対側であって、前記第1の操作部より下方に設けられており、前記第2の解除機構は、ユーザーの前記第2の操作部を前記第1の方向に向けて移動させる操作を受けて前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されていることを特徴とする。
ここで、前記ロック解除手段は、前記当接部本体に沿った第3の方向に移動可能な移動部材と、前記移動部材の前記第3の方向へ移動する力を、前記ロック部材を前記解除位置へ移動させる力に変換する移動方向変換機構と、を備え、前記第1、第2の解除機構は、それぞれ前記第1と第2の操作部へのユーザーの操作により、前記移動部材を前記第3の方向に移動させることによって前記ロック部材を解除位置に移動させることとしてもよい。
前記ロック部材は、前記当接部本体に、前記第1の方向と直交する平面内で揺動可能に軸支され、当該ロック部材が閉じる方向に揺動することによりロックが解除されるように構成されており、前記移動方向変換機構は、前記移動部材の前記第3の方向へ移動する力を、前記ロック部材が閉じる方向へ揺動させる力に変換してロックを解除させる構成であることとしてもよい。
前記第1および第2の解除機構は、それぞれ第1と第2の操作部へのユーザーの操作により揺動する第1と第2のレバー部材を備え、前記第1と第2のレバー部材は、それぞれ第1と第2の係合部を有すると共に、前記移動部材は、第1の操作部への操作により第1のレバー部材が第1の方向に向けて揺動されたときに、前記第1の係合部と係合して前記移動部材を前記第3の方向に移動させる第1の被係合部と、第2の操作部への操作により第2のレバー部材が、前記第1の方向に向けて揺動されたときに、前記第2の係合部と係合して前記移動部材を前記第3の方向に移動させる第2の被係合部と、を備え、前記第1の解除機構は、前記第1の係合部と第1の被係合部とを含み、前記第2の解除機構は、前記第2の係合部と第2の被係合部とを含むこととしてもよい。
前記移動部材は、前記第1の被係合部を有する第1の部材と、前記第2の被係合部を有し、第1の部材とは独立した第2の部材とからなることとしてもよい。
前記ロック部材は、前記当接部本体に、前記第1の方向と直交する平面内で揺動可能に軸支されており、前記第1および第2の解除機構は、それぞれ第1と第2の操作部へのユーザーの操作により揺動する第1と第2のレバー部材を備え、前記第1の解除機構は、第1の操作部を操作して第1のレバー部材を第1の方向に向けて揺動させたときに、当該第1のレバー部材の第1の係合部が、前記ロック部材の第1の被係合部に係合して、当該ロック部材をロック解除位置に移動させ、前記第2の解除機構は、第2の操作部を操作して第2のレバー部材を第1の方向に向けて揺動させたときに、当該第2のレバー部材の第2の係合部が、前記ロック部材の第2の被係合部に係合して、当該ロック部材をロック解除位置に移動させることとしてもよい。
前記第1と第2のレバー部材の揺動軸が別個に設けられていることとしてもよい。
前記第1と第2のレバー部材の揺動軸が共通であり、前記第1と第2のレバー部材が一体的に形成されていることとしてもよい。
前記第1の係合部と第1の被係合部の少なくともいずれか一方に第1のテーパー面が形成されると共に、前記第2の係合部と第2の被係合部の少なくともいずれか一方に第2のテーパー面が形成されていることとしてもよい。
前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1のレバー部材の揺動角と第2のレバー部材の揺動角とが実質的に等しくなるように、前記第1の係合部の第1の被係合部との係合位置の前記第1のレバー部材の揺動軸からの距離、および前記第2の係合部の第2の被係合部との係合位置の前記第2のレバー部材の揺動軸からの距離が決定されていることとしてもよい。
前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1のレバー部材の揺動角と第2のレバー部材の揺動角とが実質的に等しくなるように、前記第1と第2のテーパー面の傾斜角が決定されていることとしてもよい。
前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1の操作部と第2の操作部に加える力の大きさが、実質的に等しくなるように、前記第1の係合部の第1の被係合部との係合位置の前記第1のレバー部材の揺動軸からの距離、および前記第2の係合部の第2の被係合部との係合位置の前記第2のレバー部材の揺動軸からの距離が決定されていることとしてもよい。
前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1の操作部と第2の操作部に加える力の大きさが、実質的に等しくなるように、前記第1と第2のテーパー面の傾斜角が決定されていることとしてもよい。
前記第1の解除機構は、ユーザーが前記第1の操作部を第1の方向に向けて移動させたとき、および第2の方向に向けて移動させたときのいずれでも、前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されていることとしてもよい。
前記第1の解除機構は、ユーザーが前記第1の操作部を第2の方向に向けて移動させたときにのみ、前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されていることとしてもよい。
前記ロック部材を、前記解除位置から係合位置に向けて付勢する付勢手段が設けられ、前記第1の操作部および第2の操作部へのユーザーの操作がなくなると、前記付勢手段により前記ロック部材が係合位置に復帰することとしてもよい。
また、本発明の別の態様は、シート積載部に積載されているシートを1枚ずつ搬送路に繰り出して、当該搬送路に繰り出されたシートに画像を形成する画像形成装置であって、前記シート積載部として、上記のシート積載装置を備えることを特徴とする。
また、本発明のさらに別の態様は、シート積載装置の積載部に積載されたシートの端縁に向かう第1の方向と前記シートの端縁から離れる第2の方向に移動可能に保持され、当接部本体をシートの端縁に当接させて当該シートの位置を規制する位置規制部材であって、前記積載部に設けられた係合部に係合する係合位置と、前記係合部との係合が解除された解除位置とに移動可能なロック部材と、前記ロック部材を前記係合位置から前記解除位置に移動させてロックを解除するロック解除手段と、を備えており、前記ロック解除手段は、第1の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第1の解除機構と、第2の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第2の解除機構と、を備え、前記第2の操作部は、前記当接部本体の前記シートと当接する側とは反対側であって、前記第1の操作部より下方に設けられており、前記第2の解除機構は、ユーザーの前記第2の操作部を前記第1の方向に向けて移動させる操作を受けて前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されていることを特徴とする。
上記のように、ロック解除手段は、第1の操作部へのユーザーの操作により前記ロック手段によるロックを解除する第1の解除機構と、第2の操作部へのユーザーの操作により前記ロック手段によるロックを解除する第2の解除機構とを備えており、第2の操作部は、当接部本体の前記シートと当接する側とは反対側であって、前記第1の操作部より下方に設けられおり、かつ、第2の解除機構は、前記第2の操作部により前記第1の方向に向けて移動させる操作を受けて前記ロック手段のロックを解除するように構成されているので、第2の操作部材を第1の方向に向けて移動させる操作をすることによりロックが解除され、シート束に向けて移動させることができる。この際、第2の操作部は、第1の操作部より下方にあるため、当接部本体が第1の操作部を操作するときほど傾くことがなく、シート束の位置をより確実に規制することが可能となる。
第1の実施の形態に係るプリンターの全体の構成を示す図である。 上記プリンターの給紙カセットの構成を示す斜視図である。 上記給紙カセットの底面のガイド領域を拡大して示す図である。 第1の実施の形態に係る後端規制部材の構成を示す斜視図である。 上記後端規制部材におけるリンク部材の移動とロック部材の開閉動作との関係を説明するための図である。 (a)〜(c)は、第1操作部、第2操作部、リンク部材の組立の様子を示す図である。 上記第1操作部、第2操作部、リンク部材の組立体を図5のX−X線の位置で切断したときの斜視図である。 図7の組立体の図5におけるX−X線矢視断面図である。 (a)〜(c)は、第1操作部、第2操作部への操作と、リンク部材の移動の原理を説明するための模式図である。 第1の実施の形態に係る後端規制部材の分解図である。 第2の実施の形態に係る後端規制部材の構成を示す斜視図である。 図11の後端規制部材において、第1操作部、第2操作部を取り除いたときの様子を示す図である。 操作レバー部を、裏面から見たときの斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ図11におけるY−Y断面、Z−Z断面を概略的に示す図である。 (a)、(b)は、第1操作部をA方向に倒したときの、図11におけるY−Y断面、Z−Z断面を概略的に示す図である。 (a)、(b)は、第2操作部をA’方向に倒したときの、図11におけるY−Y断面、Z−Z断面を概略的に示す図である。 第3の実施の形態に係る後端規制部材の構成を示す斜視図である。 図17の後端規制部材における第1リンク部材、第2リンク部材の移動とロック部材の開閉動作との関係を説明するための図である。 (a)は、第1リンク部材、第2リンク部材の斜視図であり、(b)は、第1リンク部材、第2リンク部材に第1操作部、第2操作部を組み込んだときの様子を示す斜視図である。 図17の後端規制部材を図18のW−W線の位置で切断したときの斜視図である。 (a)〜(c)は、図17の後端規制部材における、第1操作部、第2操作部への操作と、第1、第2リンク部材の移動の原理を説明するための模式図である。 第4の実施の形態に係る後端規制部材の構成を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、図17の後端規制部材における、第1操作部、第2操作部への操作と、リンク部材の移動の様子を示す一部断面図である。 (a)〜(c)は、図17の後端規制部材における、第1操作部、第2操作部への操作と、リンク部材の移動の原理を示す模式図であり、図23(a)〜(c)に対応する。 第5の実施の形態に係る後端規制部材の構成を示す斜視図である。 上記後端規制部材における操作レバー部の裏面側の斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ図25におけるY−Y断面、Z−Z断面を概略的に示す図である。 第1操作部をA方向に倒したときの、後端規制部材の状態を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ図28におけるY−Y断面、Z−Z断面を概略的に示す図である。 第2操作部をA’方向に倒したときの、後端規制部材の状態を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ図30におけるY−Y断面、Z−Z断面を概略的に示す図である。 (a)〜(c)は、リンク部材移動機構の第1の変形例の構成を示す模式図である。 (a)〜(d)は、リンク部材移動機構の第2の変形例の構成を示す模式図である。 (a)〜(c)は、図33の係合V字部によるリンク部材移動の作用を具体的に示す一部断面図であり、図33(a)〜(c)に対応している。 (a)〜(d)は、リンク部材移動機構の第3の変形例の構成を示す模式図である。 (a)〜(c)は、リンク部材移動機構の第4の変形例の構成を示す模式図である。 (a)〜(c)は、リンク部材移動機構の第5の変形例の構成を示す模式図である。 (a)〜(c)は、図22に示す後端規制部材において、操作レバー部の当接部の軸支部との位置関係と、リンク部材の移動距離との関係を示す作図である。 (a)〜(d)は、図22に示す後端規制部材において、リンク部材の傾斜部の傾斜角の相違と、リンク部材の移動距離との関係を示す作図である。 (a)、(b)は従来の位置規制部材における問題点を説明するための図である。
以下、本発明に係るシート積載装置と画像形成装置と規制部材の実施の形態を、タンデム型カラープリンター(以下、「プリンター」という。)を例にして説明する。
<第1の実施の形態>
〔1〕プリンターの全体構成
図1は、プリンターの全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンターは、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、作像部1Y、1M、1C、1Kと、中間転写ベルト2と、給紙部3と、定着部4と、制御部5を備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)色からなるカラーの画像形成を実行する。
作像部1Y〜1Kは、中間転写ベルト2に対して直下の位置であり中間転写ベルト2の走行方向に沿って並置されている。
作像部1Yは、矢印で示す方向に回転する感光体ドラム6上にY色のトナー像を作像する。この構成は、他の作像部1M、1C、1Kについて同様であり、同図では符号を省略している。各感光体ドラム6上に、対応する色(M、C、K)のトナー像が作像される。
給紙部3は、給紙カセット31と、ピックアップローラー32と、搬送ローラー33と、タイミングローラー34などを備える。
給紙カセット31は、記録用のシートとしてのシートSを積載収容するシート積載装置であり、装置本体9に対して装置正面側に引き出すことが可能に装置本体9に支持されている。ユーザーは、給紙カセット31にシートSを補給する際に給紙カセット31を装置正面側に引き出し、新たなシートSを給紙カセット31に収容した後、給紙カセット31を装置背面側に押し込んで元の給紙位置に戻す操作を行うことができる。
ピックアップローラー32は、給紙カセット31からシートSを搬送路30に繰り出し、搬送ローラー33は、繰り出されたシートSを、さらに搬送方向下流側に向けて搬送する。
タイミングローラー34は、搬送ローラー33により搬送されて来るシートSを二次転写ローラー2aに送り出すタイミングをとる。
定着部4は、定着ローラーと加圧ローラーを備え、所定の定着温度でシートSを加熱、加圧してトナー像を定着させる。
制御部5は、外部の端末装置からの画像データに基づき作像部1Y〜1Kごとに、その感光体ドラム6上に対応するトナー像を作像させる。
各感光体ドラム6上のトナー像は、中間転写ベルト2上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト2上の同じ位置に多重転写されるようにタイミングをずらして実行される。
中間転写ベルト2上に多重転写された各色トナー像は、中間転写ベルト2の周回走行により、二次転写ローラー2aが中間転写ベルト2に圧接される位置である二次転写位置2bに移動する。
上記の作像動作のタイミングに合わせて、給紙部3からは、タイミングローラー34を介してシートSが搬送されて来ており、そのシートSは、周回走行する中間転写ベルト2と二次転写ローラー2aの間に挟まれて搬送され、二次転写位置2bにおいて中間転写ベルト2上の各色トナー像が一括してシートSに二次転写される。
二次転写位置2bを通過したシートSは、定着部4に搬送され、ここでトナー像が加熱、加圧によりシートSに定着された後、排出ローラー35を介して排出され、収容トレイ36に収容される。
〔2〕給紙カセットの構成
図2は、給紙カセット31の構成を示す斜視図である。同図では、給紙カセット31が装置正面側に引き出された様子を示しており、ピックアップローラー32と装置本体9については図示が省略されている。
また、同図では、シートの繰り出し方向(給紙方向)に平行な方向をX軸方向、奥行方向をY軸方向、高さ方向をZ軸方向で示し、さらに給紙方向を矢印A方向、これと反対の方向(シート後側方向)を矢印B方向で示している。
図2に示すように給紙カセット31は、略矩形形状の底面10と、底面10を取り囲むように設けられる側壁11を備える。底面10と側壁11とがシートSを積載収容するシート積載部10aを構成する。
側壁11は、装置正面側の正面側側壁11aと右側壁11bと左側壁11cと背面側側壁11dを含む。正面側側壁11aには、カバー11eが取り付けられており、カバ−11eには、ユーザーが給紙カセット31を装置正面側に引き出すときまたは装置背面側に押し込むときに把持するための取手11fが設けられている。
底面10には、シートSの給紙方向(矢印A方向)に沿って延びるようにガイド領域16が設けられており、ガイド領域16に沿って摺動可能に後端規制部材15が配置されている。この後端規制部材15により、底面10上に積載収容されたシートSの大きさ(A4やB5など)に応じてそのシートSのシート後側方向(矢印B方向)の端縁(シート後端)の位置が規制される。
底面10上における給紙方向前側には押し上げ板12が設けられている。押し上げ板12は、給紙カセット31が装置本体9に押し込まれている給紙位置に位置しているときに、積載収容されているシートSにおける給紙方向前側のシート部分を底面10から押し上げて、最上位のシートSをピックアップローラー32に押し当てる。この状態でピックアップローラー32の回転により最上位のシートSが搬送路30に繰り出される。
正面側側壁11aと背面側側壁11dの間には、サイド規制板13、14がY軸方向に間隔をあけて配置されている。サイド規制板13、14は、底面10に設けられたY軸方向に延びるガイド溝(不図示)に底面10上をY軸方向に沿って摺動自在に支持されている。
このサイド規制板13、14により、底面10上に積載収容されたシートSの大きさに応じてそのシートSのY軸方向(シート幅方向)の端縁(シート側縁)の位置が規制される。
図3は、ガイド領域16を拡大して示す図である。
同図に示すようにガイド領域16は、底面10よりも低く設けられた低床部16aと、低床部16aの中央に設けられた溝部16bと、底面10と低床部16aとの段差部の側面に設けられた複数の凹部16cとを有している。
低床部16aと溝部16bは、給紙方向に沿って延びるように設けられている。
複数の凹部(ロック用溝)16cのそれぞれは、異なるシートサイズごとにそのシートSの給紙方向長さに対応して設けられたものである。
後端規制部材15に設けられたロック部材110の下端のロック爪111(図4)がいずれかの凹部16cの中に入り込む(係合する)ことにより、後端規制部材15がその位置でロック(移動が禁止)されるようになっている。この意味で、凹部16cは、ロック部材110のロック爪111と係合する係合部として機能する。
〔3〕後端規制部材の構成
図4は、後端規制部材15を背面部側(シート束と当接する面と反対側。以下同じ。)から見たときの斜視図である。なお、同図では、内部の構成が分かりやすいようにカバー部材140(図10の分解図参照)を、取り外すと共に、ロック部材110が外側に開いたロック状態(ロック位置)で示している。
図4に示すように後端規制部材15は、主要部として、基台となるベース部102と、シート後端部に当接するためベース部102に立設された規制部材本体(当接部本体)101と、後端規制部材15のロック解除動作を行うための操作レバー部120、リンク部材(移動部材)130、一対のロック部材110などを有する。
各部材は、ここでは樹脂からなるが、これに限られず、他の素材、例えば金属製とすることもできる。また、ある部材を樹脂、別の部材を金属とするなど部材ごとに異なる素材を用いることもできる。
ベース部102は、給紙カセット31の載置面に設置される台状の部材であり、ベース部102の下面には、下方に向けて突出するガイド部材102aが設けられ、ガイド部材102aの下端部には、外側に向けてリブ102bが立設される。
このベース部102のガイド部材102aを給紙カセット31のガイド領域16の溝部16b(図3)の給紙方向前方に設けられた開口部16fから挿入して、シートSの後側方向に沿って移動させる。
これにより、ベース部102とリブ102bとによりガイド領域16の低床部16aが挟み込まれる状態になり、後端規制部材15が給紙カセットの溝部16bから抜けることが防止される。
規制部材本体101は、ベース部102の、シートが載置されている方向と反対側(図2のB方向側)の端部において鉛直方向に立設されており、当該規制部材本体101の下方中央部は切り欠かかれて、弾性片103が付設される(図3および図10参照)。
この弾性片103は、その上端が規制部材本体101に連結されると共に、下端が開放されて、下端に向かうに従って給紙方向(図2のA方向)に傾斜しており、収容されたシートSの後端部に当接して、そのシートSを給紙方向に向けて付勢する。
ロック部材110は、上下方向に長い羽根状の部材であり、軸支部112によって規制部材本体101に対し、A方向と垂直な平面内で揺動可能に取着される(なお、図4において左右対称な部材には同じ符号を付すようにしている。他の図面においても同じ。)。
ロック部材110の、軸支部112より上方に位置する端部は、圧縮バネ114により、ロック部材110の下端が外側に開く方向、すなわちロック位置に向かうように付勢されている。
このロック部材110の下端部の外側側面には、給紙カセット31のロック溝16c(図3)と係合して後端規制部材15をロックするためのロック爪111が設けられている。
リンク部材130は、図6(a)で見て取れるように、左側縦部材130aと右側縦部材130bを、水平部材130cで連結してなる。
左側縦部材130aと右側縦部材130bのそれぞれの外側側面には、左右対称に傾斜部131が設けられている。また、左側縦部材130aおよび右側縦部材130bの内側上部には、傾斜部132が形成され、左側縦部材130aの傾斜部132より下方には別の傾斜部133が形成されている。
図5は、後端規制部材15の背面部を矢印A方向(図2)から見たときの図である。
同図に示すようにリンク部材130は、規制部材本体101の背面に設けられたガイド部材105a、105bに上下方向に摺動可能に取着され、圧縮バネ135よって上方に向けて付勢される。
また、操作レバー部120は、ユーザーがロック解除の操作をするため、規制部材本体101の上部に設けられた第1操作部125と、その下方に設けられた第2操作部126とを含む。
図6(a)の組み立て図に示すように、第1操作部125の下方には第1レバー部材122が形成される。この第1レバー部材122は、幅広部122aと棒状部122bを有する。
棒状部122bの下端部には水平方向に伸びる軸部121が設けられており、この軸部121を規制部材本体101の軸受部104(図5)に嵌め込むことにより、操作レバー部120が揺動可能に規制部材本体101に取着される。
このとき、第1レバー部材122の幅広部122a下端の当接部123が、リンク部材130の傾斜部132の傾斜面に接触するようになっている。
一方、第2操作部126には上方の伸びる第2レバー部材126bが形成されており、第2レバー部材126bの上端部にはリング部126aが形成される。
このリング部126aは、軸部121が軸受部104に装着される前に当該軸部121に外挿され、第2操作部126が第1操作部125とは独立して揺動可能となっている(図6(b)参照)。
第2レバー部材126bは、リング部126a付近において少し幅広になり、リンク部材130の傾斜部133と当接するための当接部127が形成されている(図6(c)、図7参照)。
図5に戻り、リンク部材130の両側部に設けられた傾斜部131には、ロック部材110の上端部の当接部113が圧縮バネ114の付勢を受けて当接した状態となっている。
上記のような構成において、リンク部材130が下方(P方向)に移動すると、当該リンク部材130の一対の傾斜部131がそれぞれ、当接部113を外側(Q方向)に向けて押し広げようとするため、ロック部材110の軸支部112より下方の部分が閉じて内側(R方向)に揺動し、ロックが解除されることになる。
なお、このように傾斜部(テーパー部)と、当該傾斜部の傾斜面(テーパー面)に当接する当接部材のうち、一方の部材の第1の方向への移動により、他方の部材を第1の方向と異なる第2の方向へ移動させる作用を、以下、「テーパー作用」と言う。
ロックを解除するためのリンク部材130の下方への移動は、第1操作部125、第2操作部126を操作することによって実現される。
以下、操作レバー部120の第1操作部125、第2操作部126によって、リンク部材130を下方に移動させる構成について説明する。
図7は、図5のX−X線の位置において切断したときの操作レバー部120とリンク部材130の組立体の斜視図であり、図8はその側面図である。
リンク部材130の傾斜部132は、操作レバー部120の軸部121より上方にあり、第1のレバー部材122の当接部123に接触する。他方、リンク部材130の傾斜部133は、軸部121より下方であって、第2レバー部材126bの当接部127に接触する。
この状態では、リンク部材130は下方に移動されておらず、ロック部材110はロック位置にある。
図9(a)〜(c)は、上記第1操作部125と第2操作部126への操作により、リンク部材130が下方に移動する機構が、原理的に分かりやすいように模式化した図である。
図9(a)は、ロック位置にある状態を示す。
図9(b)に示すように、ユーザーが第1操作部125をA方向に押すと、第1レバー部材122が軸部121を中心に図の右側に倒れるように揺動し、第1レバー部材122の当接部123が、リンク部材130の傾斜部132の傾斜面を押圧する。するとその接触面でリンク部材130を下方に移動させる分力が発生し、テーパー作用により、リンク部材130が圧縮バネ135(図4)の付勢力に抗して下方(P方向)に移動することになる。
上述のように、リンク部材130が下方に移動することによってロック部材110によるロックが解除されるので、規制部材本体101はそのまま操作部125が押されたA方向に移動し、ユーザーが操作部125から指を離せば、圧縮バネ135の付勢力によりリンク部材130が元の位置まで戻る。この際、ロック部材110は、圧縮バネ114の付勢力により、外側に開きロック位置に復帰する(図5参照)。
第1操作部125を押して後端規制部材15を移動させるとき、規制部材本体101がベース部102と給紙カセット31のガイド溝との遊びにより、および/または、規制部材本体101の撓みにより、背景技術で説明したように規制部材本体101がシート方向に傾いた状態であったとすると、ユーザーが指を離したとき規制部材本体101のシート側の面(シート当接面)とシート束の後端は若干の隙間dができることになるが(図40(b)参照)、そこで、ユーザーが、下方の第2操作部126を押して揺動させることにより、当接部127と傾斜部133とのテーパー作用により、リンク部材130が下方に移動してロックが解除され(図9(c))、後端規制部材15がシート束の後端側に押される。
第2操作部126は第1操作部125に比べて下方にあるので、このときの規制部材本体101のシート当接面の傾きが殆ど生ぜず、シート当接面とシート束後端との隙間がほぼ生じない位置まで押され、ユーザーが第2操作部126への操作をやめるとロックされる。
そのため、シート束の位置規制が確実になり、ピックアップエラーやシートサイズの誤検出などの不都合が生じない。また、第2操作部126の操作も1本の指で容易に操作できるので操作性の点でも優れている。
図10は、後端規制部材15の分解図を示す。
後端規制部材15を組立てるには、まず、図6(a)〜(c)で説明したようにして第1操作部125とリンク部材130および第2操作部126を組立てた後、リンク部材130を規制部材本体101のガイド部材105a、105bに摺動可能に取着すると共に第1レバー部材122の軸部121を規制部材本体101の軸受部104に嵌め込み、リンク部材130を付勢するための圧縮バネ135が取着される。
そして、ロック部材110の軸支部112を規制部材本体101に取り付けた後、圧縮バネ114を取着し、最後にカバー部材140をネジ141〜144を用いて規制部材本体101に取り付ける。
カバー部材140は、規制部材本体101の上部が外部から見えないように遮蔽すると共に、操作レバー部120の軸部121や、ロック部材110の軸支部112などを押えるように作用して、それらが外れないように固定する役目も果たしている。
なお、本実施の形態において、第1操作部125、第1レバー部材122、当接部123、傾斜部132が本発明における第1の解除機構に含まれ、第2操作部126、第2レバー部材126b、当接部127、傾斜部133が本発明における第2の解除機構に含まれる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、後端規制部材15におけるロック部材110を開閉させてロック位置からロック解除位置に移動させる機構のみが異なるので、第1の実施の形態と共通の部品については、同じ符号を付してその説明を省略する。第3の実施の形態以降についても同様である。また、同図では、ロック部材110がロック位置にある状態で示されており、また、内部の構成が分かりやすいように図4と同様カバー部材は取り外した状態で示してある。
第1の実施の形態では、操作レバー部120における第1操作部125、第2操作部126の操作により第1レバー部材122、第2レバー部材126bを揺動させてリンク部材130を下方へ移動をさせることによりロック解除を実行させたが、本実施の形態では、リンク部材130を介さずに、第1操作部125、第2操作部126の操作により直接、ロック部材110が閉じるように揺動させてロックを解除するように構成されている点に特徴がある。
図11は、第2の実施の形態に係る後端規制部材15の背面部から見たときの斜視図である。同図では、ロック部材110がロック位置にある状態で示されており、また、内部の構成が分かりやすいように図4と同様カバー部材は取り外した状態で示してある。
操作レバー部220は、上部の第1操作部225と下部の第2操作部226を備えており、第1操作部225をA方向に倒すか、第2操作部226をA’方向に倒すことによりロックが解除される。
図12は、図11における後端規制部材15の規制部材本体101において、操作レバー部220を取り除いたときの背面部を示す図である。
同図に示すように、一対のロック部材110の上端部には内側に向けて一対の傾斜部213が形成されている。一対の傾斜部213の傾斜面213aは、手前に向けて(規制部材本体101から遠ざかるに連れて)開くように傾斜している(図14(a)参照)。
同じく、一対のロック部材110の下部には、内側に向けてほぼ水平方向に伸びる一対のアーム215が付設されており、各アーム215の先端部の対向する位置には、一対の傾斜部214が形成されている。
傾斜部214に外向きに形成された傾斜面214aは、手前に近付くほど、相互に近付く方向に傾いている(図14(b)参照)。
図13は、操作レバー部220のみを裏面側(規制部材本体101に対向している面)から見たときの図である。
同図に示すように、操作レバー部220は、軸部221より上部の第1操作部225と軸部221より下部の第2操作部226とからなり、それぞれ軸部221に対して独立して回動可能なように取り付けられている。
第1操作部225には、軸部221と平行な方向に係合バー223が形成されている。
また、第2操作部226の下方には一対の脚部224が垂設される。脚部224の内側には、ロック部材110の傾斜部214の傾斜面214a(図12)とほぼ同方向に傾斜した傾斜面224aが形成されている(図14(b)参照)。
操作レバー部220の軸部221が、規制部材本体101に形成された軸受部106a、106b(図12)に揺動可能に取着されて、図11に示すような状態となる。
図14(a)、(b)は、それぞれ図11のY−Y線の位置における矢視断面およびZ−Zの位置における矢視断面(以下、単に「Y−Y断面」、「Z−Z断面」ともいう。)におけるロック部材110の傾斜部213、傾斜部214、および操作レバー部220の係合バー223および脚部224との係合状態を模式的に示す図である。
図11のようにロック部材110がロック位置にあるときは、操作レバー部220の第1操作部225、第2操作部226は規制部材本体101とほぼ平行な状態であり、図14に示すように操作レバー部220の係合バー223の両端部223aが、ロック部材110の傾斜部213の傾斜面213aに接触すると共に、操作レバー部220の脚部224の傾斜面224aが、ロック部材110の傾斜部214の傾斜面214aに接触している。
ところが、ユーザーが、後端規制部材15をシート方向に移動させようとして操作レバー部220の第1操作部225をA方向(図11)に向けて指で押すと、係合バー223と傾斜部213との間でテーパー作用が生じる。
図15(a)、(b)はこのときにおける図11のY−Y断面とZ−Z断面における各部材の係合関係を示すものである。
第1操作部225がA方向に押されると、図15(a)に示すように、第1操作部225の係合バー223の両端部223aが、ロック部材110側の傾斜部213の傾斜面213aを外側(T方向)に広げ、ロック部材110をロック解除位置に移動させる。
一方、第2操作部226は、規制部材本体101と平行なままで、上記ロック部材110のロック解除位置へ移動するので、図15(b)に示すようにロック部材110の一対の傾斜部214が相互に接近し、傾斜部214の傾斜面214aと第2操作部226の脚部224の傾斜面224aの位置関係は、図15(b)に示すようになる。
ユーザーが、第1操作部225から指を外すと、圧縮バネ114(図11)の付勢力によりロック部材110が開いてロック位置に移動し、これに連れて第1操作部225も図11に示した初期位置に戻る。
また、図11において、第2操作部226をA’方向に押すと、図16(b)に第2操作部226の脚部224がA’方向に移動し、その傾斜面224aが、ロック部材110側の傾斜部214の傾斜面214aに押し付けられる。このときに生じるテーパー作用によりロック部材110が閉じる方向(R方向)に移動してロック解除位置となる。
ロック部材110のロック解除位置への移動に伴い、図16(a)のY−Y断面に示すように、操作レバー部220の係合バー223は初期位置のままロック部材110の一対の傾斜部213が、相互には離れる方向(T方向)に移動する。
このように、第2の実施の形態においても、ユーザーが、まず、第1操作部225を操作して、後端規制部材15を移動したい方向に押すだけでロックが解除され、そのまま後端規制部材15が移動し、最後に第2操作部226を操作して、後端規制部材15の当接面をシート束後端に確実に接触させて位置規制させることができる。
この第2の実施の形態では、第1の実施の形態と比べて、操作レバー部220の揺動動作によって直接ロック部材110をロック位置とロック解除位置に移動させることができ、リンク部材130が不要であるので、コスト面で有利である。
なお、本実施の形態においては、第1操作部225、係合バー223、傾斜部213が本発明における第1の解除機構に含まれ、第2操作部226、脚部224、傾斜部材214が本発明における第2の解除機構に含まれる。
また、本実施の形態においては、第1操作部225自体が本発明における第1の操作部と第1のレバー部材を兼ねており、第2操作部226自体が、本発明における第2の操作部と第2のレバー部材を兼ねていると考えることができる。
<第3の実施の形態>
上記第1の実施の形態においては、後端規制部材15におけるリンク部材130は、1個であったが、上下2個に分割するようにしても構わない。
図17は、第3の実施の形態に係る後端規制部材15の背面部の構成を示す斜視図である。同図では、ロック部材110がロック位置にある状態で示されており、また、内部の構成が分かりやすいように図4と同様カバー部材は取り外した状態で示してある。
同図に示すようにリンク部材として上部の第1リンク部材130’と下部の第2リンク部材136の2個備えている。
図18は、後端規制部材15の背面部を正面から見た図であり、第1リンク部材130’、第2リンク部材136の移動方向とロック部材110の揺動動作との関係を説明するためのものである。
第1リンク部材130’が圧縮バネ135の付勢力に抗して下方(P方向)に移動されると、第1リンク部材130’の両側面に形成された傾斜部131が、ロック部材110上端部に設けられた当接部113に当接して、圧縮バネ114の付勢力に抗してQ方向に押し返そうとするため、ロック部材110の下端部が内側(R方向)に移動して、ロックが解除される。
また、第2リンク部材136が上方(S方向)に移動されると、第2リンク部材136の両翼部137の上端がロック部材110に設けられた突起部115に当接してこれをU方向に持ち上げるように作用するため、ロック部材110に、その下端部が内側に向かうように回転するモーメントが付与され、ロックが解除される。
図19(a)は、第1リンク部材130’と第2リンク部材136の形状を示す斜視図であり、図19(b)は、これに第1操作部125、第2操作部126を組み込んだ状態を示す斜視図である。
図19(a)に示すように第1リンク部材130’の内側には図6で説明したのと同様に一対の傾斜部132が設けられる。また、第2リンク部材136は、両側部に一対の翼部137を備えると共に、傾斜部138を有する。この傾斜部138の傾斜面は、第1リンク部材130’の傾斜部132の傾斜面とは逆の方向に傾斜している。
図19(b)に示すように、この第1操作部125、第1リンク部材130’、第2操作部126、第2リンク部材136は、まず、第1操作部125を第1リンク部材130’に組み込み、第2操作部126のリング部126aを第1操作部125の軸部121に嵌め込んで、第2リンク部材136を装着することにより組み立てられる。
第1リンク部材130’、第2リンク部材136は不図示のガイド部材により規制部材本体101に上下方向に摺動可能に取着され、第1操作部125の軸部121は、規制部材本体101の軸受部104(図18)に嵌め込まれて軸支される。
図20は、図18のW−W線において規制部材本体101の当接面と直交する平面で切断したときの断面状態を示す後端規制部材15の斜視図である。
同図に示すように第1操作部125の当接部123が、第1リンク部材130’の傾斜部132と接触し、第2操作部126の当接部128が、第2リンク部材136の傾斜部138に接触した状態となっている。
図21(a)〜(c)は、本実施の形態において、第1操作部125、第2操作部126を操作したときに発生するテーパー作用により、第1リンク部材130’、第2リンク部材136が移動する原理を説明するための模式図である。
図21(a)は、ロック部材110がロック位置にあるとき(ロック時)の第1操作部125、第2操作部126、第1リンク部材130’、第2リンク部材136の位置関係を示している。
図21(b)のように、ユーザーが第1操作部125をA方向に押すと、当接部123が第1リンク部材130’の傾斜部132に点E1で当接して、テーパー作用により第1リンク部材130’を下方(P方向)に移動させる。図18で説明したように、第1リンク部材130’の下方への移動によりロック部材110がロック解除位置に移動する(アンロック時(1))。
ユーザーはそのまま、第1操作部125を押し続け、規制部材本体101の当接面がシート束の後端に接触したと思われたときに、第1操作部125から手を離して、一旦図21(a)の状態に復帰し、そして、第2操作部126をA’方向に付勢する。
すると、第2操作部126が揺動して、当接部128が、第2リンク部材136の傾斜部138に点E2で当接し、第2リンク部材136を上方(S方向)に移動させる。
図18で説明したように、第2リンク部材136の上方への移動によりロック部材110がロック解除位置に移動する(アンロック時(2))。ユーザーがそのまま第2操作部126を押えることにより、規制部材本体101は傾かずにシート束方向に押され、その当接面を確実にシート束の後端部に接触させて位置規制できる。
本実施の形態においても、第1操作部の操作によりロック解除に携わる各部材が本発明における第1の解除機構に含まれ、第2操作部の操作によりロック解除に携わる各部材を第2の解除機構に含まれることは、第1、第2の実施の形態と同様である。これは以下に述べる第4、第5の実施の形態においても同じなので、特に再説しない。
<第4の実施の形態>
上記各実施の形態に係る後端規制部材15においては、操作レバー部120における第1操作部125と第2操作部126は、別体であって、それぞれ独立して軸部121に対し、揺動可能となっていた。
しかし、第1操作部125と第2操作部126が一体的に揺動する構成にしても構わない。図22は、この場合の第4の実施の形態に係る後端規制部材15を背面側から見たときの斜視図である。同図では、ロック部材110がロック位置にある状態で示されており、また、内部の構成が分かりやすいように図4と同様カバー部材は取り外した状態で示してある。
第1操作部125と第2操作部126は一体的に形成されて操作レバー部120をなしている(すなわち、図4に示す第1の実施の形態において、第1レバー部材と第2レバー部材が一体的に形成されている状態)。
そして、操作レバー部120の軸部121より上方の当接部123および軸部121より下方の当接部124が、それぞれ、リンク部材130の上方の傾斜部132、下方の傾斜部133に接触している。
図23(a)〜(c)は、上記当接部123、当接部124と傾斜部132、傾斜部133の係合関係を説明するためのものであって、図22のD−D線の位置における矢視断面で示されている(なお、この断面位置においては、第2操作部126の本体は図示されない。)。
図23(a)は、ロック状態における操作レバー部120とリンク部材130の関係を示す断面図である。
図23(b)は、ユーザーが第1操作部125をA方向に押したときの様子を示すものであり、操作レバー部120全体が右回転するように揺動し、上方の当接部123が傾斜部132に当接して生じるテーパー作用により、リンク部材130が下方(P方向)に移動するため、ロック部材110がロック解除位置に移動してロック状態が解除される。
図23(c)に示すように、第2操作部126(図22参照)をA’方向に押すと、操作レバー部120全体が左回転するように揺動し、下方の当接部124が傾斜部133に当接するため、テーパー作用により、やはりリンク部材130が下方(P方向)に移動させられ、ロック部材110がロック解除位置に移動してロック状態が解除される。
なお、図24(a)〜(c)は、上記図23(a)〜(c)の動作原理が分かりやすいように模式化したものである。
本実施の形態においては、ユーザーが、後端規制部材15をAとは反対のB方向(図3参照)に移動すべく、第1操作部125を当該B方向に押しても、操作レバー部120全体が、図23(c)と同様に揺動されロックが解除されるので、そのまま後端規制部材15をB方向に移動させることもでき、よりユーザーフレンドリーな構成であるといえる。
<第5の実施の形態>
図11に示した第2の実施の形態では、操作レバー部220において第1操作部225、第2操作部226は別体であって、それぞれ独立して軸部221に対して揺動可能なように構成したが、上記第4の実施の形態と同様に、第1操作部225と第2操作部226を一体化して操作レバー部220を構成するようにしてもよい。
図25は、第5の実施の形態に係る後端規制部材15の背面側から見たときの斜視図である。同図では、ロック部材110がロック位置にある状態で示されており、また、内部の構成が分かりやすいように図4と同様カバー部材は取り外した状態で示してある。
また、図26は操作レバー部220を裏面(規制部材本体101に対向する側)から見た図である。
両図に示すように、操作レバー部220の第1操作部225と第2操作部226が一体的に成形されている。その他の構成は、図11と同様なので説明を省略して、動作原理のみ説明する。
図27(a)(b)は、それぞれ図25のY−Y線の位置における矢視断面(Y−Y断面)およびZ−Zの位置における矢視断面(Z−Z断面)におけるロック部材110の傾斜部213、傾斜部214、および操作レバー部220の係合バー223および脚部224との係合状態を模式的に示す図である。
図25のようにロック部材110がロック位置にあるときは、操作レバー部220は規制部材本体101とほぼ平行な状態であり、図27に示すように操作レバー部220の係合バー223の両端部223aが、ロック部材110の傾斜部213の傾斜面213aに接触すると共に、操作レバー部220の脚部224の傾斜面224aが、ロック部材110の傾斜部214の傾斜面214aに接触している。
ところが、図28に示すように、ユーザーが、後端規制部材15をシート方向に移動させようとして操作レバー部220の第1操作部225をA方向に向けて指で押すと、操作レバー部220がA方向に倒れる。
図29(a)(b)はこのときにおける図28のY−Y断面とZ−Z断面における各部材の係合関係を示すものである。
操作レバー部220がA方向に倒れると、図29(a)に示すように、操作レバー部220の係合バー223の両端部223aが、ロック部材110側の傾斜部213の傾斜面213aを外側(T方向)に広げる。
一方、操作レバー部220の下端部は規制部材本体101から遠ざかるため、図29(b)に示すようにロック部材110の傾斜部214の傾斜面214aと操作レバー部220の脚部224の傾斜面224aが離間する。
このとき、ロック部材110の下方がR方向に移動して閉じるので、ロック解除の状態となり、後端規制部材15がそのままA方向に摺動して移動する。
ユーザーが、第1操作部225から指を外すと、圧縮バネ114(図28)の付勢力によりロック部材110が開いてロック位置に移動し、これに連れて操作レバー部220も図25に示した初期位置に戻る。
図30は、後端規制部材15の操作レバー部220の第2操作部226をA’方向に押したときの様子を示す図である。
このとき図31(a)のY−Y断面に示すように操作レバー部220の係合バー223がロック部材110の傾斜部213から遠ざかるが、操作レバー部220の脚部224がA’方向に移動し、その傾斜面224aが、ロック部材110側の傾斜部214の傾斜面214aに押し付けられる。このときに生じるテーパー作用によりロック部材110が閉じる方向(R方向)に移動してロック解除位置となる。
このように、本実施の形態においても、ユーザーが指一本で第1操作部225をA方向に押すだけでロックが解除され、そのまま後端規制部材15がシート束方向に移動し、指を離すと自動的にロック状態となって、さらに第2操作部226を押し込むことによりロックが再び解除されて後端規制部材15がさらにシート束後端部に向けて押され、シート束の位置規制を確実に行うことができる。
また、ユーザーが、後端規制部材15をAとは反対のB方向(図3参照)に移動すべく、第1操作部125を当該B方向に押しても、操作レバー部120全体が、図30と同様に揺動されロックが解除されるので、そのまま後端規制部材15をB方向に移動させることができ、よりユーザーフレンドリーな構成であるといえる。
なお、上記第1〜第5の実施の形態において、ロック部材110は圧縮バネ114に付勢されてロック状態になっているだけなので、ユーザーが、直感的に、一対のロック部材110を、例えば親指と人差指で挟んで閉じるようにしてもロックを解除でき、この点でもユーザーフレンドリー性に優れている。その意味では、揺動可能なロック部材110自体をロックを解除するための第3の操作部であるとも言える。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記第1の実施の形態では、図9に模式的に示したように、操作レバー部120側に設けられた当接部123、124と、リンク部材130側に設けられた傾斜部132、133との係合によるテーパー作用によりリンク部材130を下方に移動する動作に変換(以下、この機構を「リンク部材移動機構」という。)することにより、ロック部材110によるロック解除させたが、このようなリンク部材移動機構の構成として、様々な変形例が考えられる。
以下、リンク部材移動機構の代表的な変形例について模式図を用いて説明する。
(1−1)図32(a)〜(c)は、リンク部材移動機構の第1の変形例を示す模式図である。
図32(a)に示すように、本例では、第1操作部125と第2操作部126がそれぞれ別の軸部(揺動軸)121、121’(軸部121、121’は平行)によって揺動可能に軸支されている(二軸構造)。
この場合でも第1操作部125をA方向に押して軸部121を中心に揺動させ、第1操作部125側の当接部123とリンク部材130側の傾斜部132との当接点E1で生じるテーパー作用によりリンク部材130が下方に移動させて(図32(b))ロックを解除し、そのままシート束後端に向けて移動させる。
次に、第2操作部126から指を外して、第2操作部126をA’方向に押して軸部121’を中心に揺動させ、第2操作部126側の当接部127とリンク部材130側の傾斜部133との当接点E2で生じるテーパー作用によりリンク部材130が下方に移動させて(図32(c))、ロックを解除し、最後にしっかりシート束後端に当接するまで、後端規制部材15を移動させた後、指を第2操作部126から外す。
本変形例によれば、二軸構造であるため、第1操作部125と第2操作部126を設ける位置の自由度が増す。
なお、第2の実施の形態でも、第1操作部125と第2操作部126とを異なる軸部で揺動可能に軸支することにより二軸構造とすることは可能である。
(1−2)図33(a)〜(d)は、リンク部材移動機構の第2の変形例を示す模式図である。
図33(a)に示すように、本変形例においては、リンク部材130の上部に、傾斜部302と傾斜部303がV字状に対向してなる係合V字部301が形成されており、係合V字部301の谷間の部分に第1操作部125の第1レバー部材122側に形成された当接部123が介在するように形成されている。
図33(a)は、後端規制部材15がロック時の状態を示す図である。
図33(b)に示すように、第1操作部125をA方向に向けて押すと、当接部123が係合V字部301の傾斜部303の傾斜面に当接し、テーパー作用により、リンク部材130を下方(P方向)に押し下げるので、これによりロック部材110が閉じる方向に揺動して、ロックが解除された状態となる。
同様に、図33(c)に示すようにユーザーが第1操作部125をB方向に向けて押すと、当接部123と傾斜部302の傾斜面との係合によって生じるテーパー作用により、やはりリンク部材130が下方に押し下げられてロックが解除される。
また、図33(d)に示すように、第2操作部126をA’方向に押せば、当接部127が、リンク部材130の傾斜部133にE3で当接して、リンク部材130を下方に移動させ、ロックが解除され、シート束の位置規制を確実に行う。
図34(a)〜(c)は、図33(a)〜(c)における第1操作部125の当接部123とリンク部材130の係合V字部301との関係をより具体的に示す断面図である。
図34(a)は、後端規制部材15がロック時の状態を示す。
レバー部材122は、軸支部121を介して規制部材本体101に対して揺動可能に保持されており、図34(b)のようにユーザーが第1操作部125をA方向に向けて押すと、当接部123が傾斜部303の傾斜面に当接し、テーパー作用により、リンク部材130を下方に押し下げるので、ロックが解除された状態となる。
そして、後端規制部材15は、そのままA方向に移動し、ユーザーが操作部125から指を離すと、圧縮バネ135の作用により第1操作部125は元の位置に戻り、ロック部材110も圧縮バネ114(図5参照)の作用により元のロック位置に復帰する。
同様に、図34(c)に示すようにユーザーが第1操作部125をB方向に向けて押すと、当接部123と傾斜部302の傾斜面との係合によって生じるテーパー作用により、やはりリンク部材130が下方に押し下げられてロックが解除されると共に、後端規制部材15がB方向に移動し、ユーザーが第1操作部125より指を離すとロック位置に復帰する。
このように本変形例に係る後端規制部材15では、第1操作部125をA方向もしくはB方向に操作するだけでロックを解除し、所望のAまたはB方向へ移動させ、かつ指を第1操作部125から離すだけで再びロック状態にできるので、大変操作性に優れている。しかも、第2操作部126を指でA’方向に押すだけでロックが解除されシート束の位置規制も確実に行うことができる。
(1−3)図35(a)〜(d)は、リンク部材移動機構の第3の変形例を示す模式図である。
第1レバー部材122には、軸部121を挟んで上方と下方に当接部123、124(当接部124は、図35(a)では、第2操作部126に隠れて見えない。図35(d)参照)が設けられ、第2レバー部材126bには当接部127が形成される。
第1と第2のレバー部材122、126bは、同一の軸部121を中心に独立して揺動可能となっており、第1レバー部材122の下部の当接部124と、第2レバー部材126bの当接部127は、その傾斜部133との当接点が、軸部121から同じ距離の位置になるように配されている。
図35(a)は、ロック時の状態を示す。この状態から、図35(b)のように、第1操作部125を押して、第1レバー部材122をA方向に倒すと、当接部123がリンク部材130の傾斜部132に当接してテーパー作用により、リンク部材130が下方に移動して、ロックが解除される。
また、図35(c)のように、第2操作部126を押して、第2レバー部材126bをA’方向に倒すと、当接部127が傾斜部132に当接してテーパー作用により、リンク部材130が下方に移動して、ロックが解除される。
さらに、図35(d)のように第1操作部125をB方向に揺動させると第1レバー部材122の下方の当接部124が傾斜部133に当接してテーパー作用により、リンク部材130が下方に移動して、ロックが解除される。
本変形例においても、指1本で第1操作部125をA方向もしくはB方向に操作するだけでロックを解除し、所望のAまたはB方向へ移動させ、かつ指を第1操作部125から離すだけで再びロック状態にできるので、大変操作性に優れている。しかも、第2操作部126を指でA’方向に押すだけでロックが解除されシート束の位置規制も確実に行うことができる。
(1−4)図36(a)〜(c)は、リンク部材移動機構の第4の変形例を示す模式図である。
本変形例では、第1の実施の形態とは異なり、第1レバー部材122、第2レバー部材126b側にそれぞれ傾斜部1231、1271が形成され、リンク部材130側にはそれらに当接するピン状の当接部1321、1331が設けられる。
このような構成であっても、第1操作部125をA方向に押すと、傾斜部1231と当接部1321とが点E1で当接して、テーパー作用によりリンク部材130は下方(P方向)に移動し(図36(b))、第2操作部126をA’方向に倒すと傾斜部1271と当接部1331とが点E2で当接しテーパー作用によりリンク部材130は下方(P方向)に移動する(図36(c))。
このように操作レバー部120側に第1と第2の係合部が設けられると共に、リンク部材130側にそれに対応する第1と第2被係合部があり、第1の係合部と第1の被係合部の少なくともどちらか一方および第2の係合部と第2の被係合部の少なくともどちらか一方に、傾斜面(テーパー面)が形成され、テーパー作用によりリンク部材130が移動するように構成されていればよい。
(1−5)図37(a)〜(c)は、リンク部材移動機構の第5の変形例を示す模式図である。
図37(a)に示すように、リンク部材130に設けられた上方の傾斜部1322が、下方の傾斜部133と「ハ」の字状をなす方向に傾いている。
この場合には、図37(c)に示すように第1操作部125をB方向に押した場合に当接部123が傾斜部1322に当接して、テーパー作用によりリンク部材130が下方に移動してロックが解除される構成となる。
また、第2操作部126をA’方向に押すことにより、当接部127が傾斜部133に当接してテーパー作用によりリンク部材130が下方に移動してロックが解除される(図37(b))。
なお、本変形例によれば、後端規制部材15のロックを解除して、シート束方向(A方向)に向けて移動させるには、下方の第2操作部126しか使用しないことになるので、後端規制部材15をB方向に移動させて、その背面部が、図2で示す給紙カセット31の左側壁11cに当接した状態になると、第2操作部126を操作できなくなり、A方向への移動が難しくなるおそれがある。
そのため、当該左側壁11cの後端規制部材15の背面部に対応する部分に、第2操作部126へのユーザーの操作を可能とする切り欠きもしくは、指が入る穴などを設けることが望ましい。
(2)次の変形例では、さらに使い勝手のよさを追求するため、A方向およびA’方向に、それぞれ第1操作部125、第2操作部126をほぼ同じ角度だけ揺動させることにより、ロック解除が可能な構成について説明する。
以下では、簡便のため、図22〜図24に示した第1操作部125と第2操作部126が一体的に揺動する構成を例にして説明する。
図38(a)〜(c)の作図は、このような操作を実現するための後端規制部材のリンク部材移動機構の構成を、図24に示す各部品をさらに模式化して示すものである。
各図に示すように、リンク部材130(図38では簡略化のため不図示。図24参照)に設けられた傾斜部132、133の傾斜面は平行であって、鉛直方向に対してαの角度をなしている。
図38(a)に示すように、傾斜部132、133に当接する、操作レバー部120側の当接部123、124の当接点は、軸部121の回転中心からの距離がそれぞれL1、L2となる位置に配される。
図38(b)に示すように、第1操作部125をA方向に押して操作レバー部120を倒すと、当接部123が時計回りに回転する軌跡を描き、傾斜部132に当接してリンク部材130(不図示)をL4だけ下方に押し下げて、ロックを解除することができる。
一方、図38(c)に示すように、第2操作部126をA’方向に押して操作レバー部120を倒すと、当接部123が半時計回りに回転する軌跡を描き、傾斜部132に当接してリンク部材130(不図示)をL4’だけ下方に押し下げて、ロックを解除することができる。
このように、操作レバー部120の上部がA方向に揺動する場合には、当接部123と傾斜部132との当接点E1において、やや斜め下方に向かう矢印H1方向(図38(b))に押して、効率的に傾斜部132が押し下げられるが、操作レバー部120の下部がA’方向に揺動する場合には、当接部124と傾斜部133との当接点E2において、やや斜め上方H2方向に押すようになるので(図38(c))、第1操作部125と第2操作部126の揺動角βが同じ場合に、もし、L1=L2とすると、傾斜部133を下方に押し下げる量L4’が、図38(b)の場合の押し下げ量L4よりも小さくなってしまう。
そこで、本変形例では、L2をL1よりも所定量長くして、図38(c)の第2操作部126のA’方向の揺動に伴う当接部124の移動量を当接部123の移動量よりも大きくして、リンク部材130の押し下げ量L4とL4’がほぼ等しくなるようにしている。
上記L1とL2の具体的な大きさは、設計仕様に応じて当業者であれば容易に算出できるものである。
実際に、L1=20mm、L2=23.2mm、α=30°、β=15°、L3=43.2mmとした場合に、押し下げ量L4=9.647mm、L4’=9.61mmとして、ほぼ同じ量の押し下げ量を得ることができた。
ユーザーは、ロックを解除するため第1操作部125もしくは第2操作部126を操作する場合に、どちらも同程度の揺動角βだけ揺動させることによりロック解除できることを感覚的に知ることができるので、ユーザーフレンドリー性に優れていると言える。
このような軸支位置から各当接部までの距離を調整して、第1操作部125と第2操作部126を同じ揺動角だけ揺動させてロックを解除させる考え方は、他の実施の形態や変形例においても適用可能である。
(3)上記(2)では、第1操作部125、第2操作部126の揺動角を等しくしながら、リンク部材130の押し下げ量をほぼ等しくするため、当接部124から軸部121の回転中心までの距離L2が、当接部123から軸部121の回転中心までの距離L1よりも所定量長くするようにしたが、L2=L1であっても、リンク部材130(図24参照)に設けられた傾斜部133の傾斜面の鉛直方向に対する角度を、傾斜部132の傾斜面が鉛直方向に対する角度よりも所定量小さくすることによって、第1操作部125と第2操作部126の揺動角を等しくしつつ、リンク部材130の移動量をほぼ等しくすることができる。
図39(a)〜(d)の作図は、本変形例の構成例を、模式化して示すものである。
同図に示すように、リンク部材130(図6)に設けられた傾斜部132の傾斜面は鉛直方向に対してαの角度をなしており、傾斜部133の傾斜面は鉛直方向に対してαよりも小さなγの角度をなしている。
上記傾斜部132、133の各傾斜面に当接する、操作レバー部120側の当接部123、124の当接点は、軸部121の回転中心から等距離L1の位置に配される。
図38(b)と同様、操作レバー部120をA方向に倒した場合には、図39(b)に示すように、当接部123が時計回りに回転する軌跡を描くため、傾斜部132との当接点が下方に移動しつつリンク部材130(不図示)をL4だけ下方に押し下げる。
そして、図39(c)に示すように、第2操作部126を押してA’方向に倒すと、当接部123が半時計回りに回転する軌跡を描き、傾斜部133の傾斜面と当接しながら傾斜部133を下方に移動させるが、本例では操作レバー部120側の当接部123、124は、軸部121の中心から等距離L1の位置に配されているので、もし、傾斜部132と傾斜部133の傾斜角が等しければ、図38(c)でも説明したように、当接部124が傾斜部133に作用する力の方向は水平よりやや上向きになり、図39(b)の場合に比べてリンク部材130の押し下げ量が小さくなる。
しかし、図39(d)に模式的に示すように、当接点E2で傾斜部133がL6だけ水平方向に押されたとすると、テーパー作用により、傾斜部133上の点P1が下方の点P1’へ押下げられる距離L7は、L7=L6/tan γの式で求められるから、γが小さいほどその押し下げ量L7は大きくなる。
そこで、本変形例では、傾斜部133の傾斜角γを傾斜部132の傾斜角αより所定量小さくすることにより、第1操作部125と第2操作部126の等しい揺動角βに対して、当接部124の移動による傾斜部133の押し下げ量L”が、当接部123が傾斜部132を押し下げる押し下げ量Lと実質的に等しくなるようにしている。
実際に、L1=20mm、α=30°、γ=26.6°、L3=34.7mm、β=15°したとときに、L4=9.647mm、L4”=9.655mmとなり、ほぼ同じ量の押し下げ量を得ることができた。
このように傾斜部の傾斜角を変更することにより、第1操作部125と第2操作部126を実質的に同じ揺動角だけ揺動させてロックを解除させる考え方は、他の実施の形態や変形例においても適用可能である。
(4)なお、別の視点から、ユーザーの使い勝手のよさを追求するため、ロックを解除するのに必要な、第1操作部125と第2操作部126をA方向およびA’方向に押す力の大きさが実質的に等しくなるように配慮してもよい。
もし、第1操作部125と第2操作部126のユーザーによる操作位置が軸部121から等距離であると仮定すれば、例えば、図38の場合には、上記(2)の場合とは逆にL2がL1より所定量短くなるようにし、図39の場合には、上記(3)の場合とは逆に傾斜部133の傾斜角γが傾斜部132の傾斜角αより所定量大きくなるようにすればよい。それらの具体的な値は、第1操作部125と第2操作部126へのユーザーの操作位置を特定して、適用すべき実施の形態や変形例により実験もしくは計算により当業者であれば、求めることができる。
(5)上記第1の実施の形態では、リンク部材130の下方への移動をロック部材110がロック解除位置への移動へ変換させるための機構(移動方向変換機構)として、テーパー作用を利用したが、しかし、このような機構に限らず、たとえば、公知のクランク機構などを利用することも可能である。
(6)上記実施の形態では、ロック部材110を凹部16cと係合する係合位置に向けて付勢する付勢部材やリンク部材130を上方に付勢する付勢部材として圧縮バネを用いる構成例を説明したが、これに限られず、他の弾性部材などを付勢部材として用いることもできる。
(7)上記実施の形態では、シート積載装置を画像形成装置の一例としてのタンデム型のプリンターに適用した場合の構成例を説明したが、これに限られない。画像形成装置としては、例えば複写機やファクシミリ装置、複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)等のシート積載装置に適用できる。
また、給紙カセット31に収容されたシートを規制する規制部材として後端規制部材15の構成例を説明したが、これに限られず、例えばサイド規制板13、14(図2)に適用することもできる。さらに、給紙カセット31に限られず、例えば画像形成後のシートを積載収容する収容トレイ36に規制部材を設ける構成にも適用可能である。
(8)また、上記実施の形態及び変形例の内容をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしても良い。
本発明は、積載収容されたシートの位置を規制する位置規制部材を備えるシート積載装置および画像形成装置に広く適用することができる。
10a シート積載部
15 後端規制部材
31 給紙カセット
16b 溝部
16c 凹部
101 規制部材本体(当接部本体)
102 ベース部
110 ロック部材
111 ロック爪
112 軸支部
113 当接部
114、135、 圧縮バネ
115 突起部
120、220 操作レバー部
121、221 軸部
122 第1レバー部材
126b 第2レバー部材
123、124、127、128 当接部
125、225 第1操作部
126、226 第2操作部
130 リンク部材
130’ 第1リンク部材
136 第2リンク部材
132、133、138、213、214 傾斜部
137 翼部
140 カバー部材
213a、214a、224a 傾斜面
215 アーム
223 係合バー
224 脚部

Claims (18)

  1. シートを積載する積載部と、前記積載部において、積載されたシートの端縁に向かう第1の方向と前記シートの端縁から離れる第2の方向に移動可能に保持された位置規制部材とを有し、前記位置規制部材の当接部本体をシートの端縁に当接させて当該シートの位置を規制するシート積載装置であって、
    前記位置規制部材は、
    前記積載部に設けられた係合部に係合する係合位置と、前記係合部との係合が解除された解除位置とに移動可能なロック部材と、
    前記ロック部材を前記係合位置から前記解除位置に移動させてロックを解除するロック解除手段と、
    を備えており、
    前記ロック解除手段は、
    第1の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第1の解除機構と、
    第2の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第2の解除機構と、を備え、
    前記第2の操作部は、前記当接部本体の前記シートと当接する側とは反対側であって、前記第1の操作部より下方に設けられており、
    前記第2の解除機構は、ユーザーの前記第2の操作部を前記第1の方向に向けて移動させる操作を受けて前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されている
    ことを特徴とするシート積載装置。
  2. 前記ロック解除手段は、
    前記当接部本体に沿った第3の方向に移動可能な移動部材と、
    前記移動部材の前記第3の方向へ移動する力を、前記ロック部材を前記解除位置へ移動させる力に変換する移動方向変換機構と、
    を備え、
    前記第1、第2の解除機構は、それぞれ前記第1と第2の操作部へのユーザーの操作により、前記移動部材を前記第3の方向に移動させることによって前記ロック部材を解除位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記ロック部材は、前記当接部本体に、前記第1の方向と直交する平面内で揺動可能に軸支され、当該ロック部材が閉じる方向に揺動することによりロックが解除されるように構成されており、
    前記移動方向変換機構は、
    前記移動部材の前記第3の方向へ移動する力を、前記ロック部材が閉じる方向へ揺動させる力に変換してロックを解除させる構成である
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート積載装置。
  4. 前記第1および第2の解除機構は、それぞれ第1と第2の操作部へのユーザーの操作により揺動する第1と第2のレバー部材を備え、
    前記第1と第2のレバー部材は、それぞれ第1と第2の係合部を有すると共に、
    前記移動部材は、第1の操作部への操作により第1のレバー部材が第1の方向に向けて揺動されたときに、前記第1の係合部と係合して前記移動部材を前記第3の方向に移動させる第1の被係合部と、第2の操作部への操作により第2のレバー部材が、前記第1の方向に向けて揺動されたときに、前記第2の係合部と係合して前記移動部材を前記第3の方向に移動させる第2の被係合部と、
    を備え、
    前記第1の解除機構は、前記第1の係合部と第1の被係合部とを含み、前記第2の解除機構は、前記第2の係合部と第2の被係合部とを含む
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のシート積載装置。
  5. 前記移動部材は、前記第1の被係合部を有する第1の部材と、前記第2の被係合部を有し、第1の部材とは独立した第2の部材とからなる
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート積載装置。
  6. 前記ロック部材は、前記当接部本体に、前記第1の方向と直交する平面内で揺動可能に軸支されており、
    前記第1および第2の解除機構は、それぞれ第1と第2の操作部へのユーザーの操作により揺動する第1と第2のレバー部材を備え、
    前記第1の解除機構は、第1の操作部を操作して第1のレバー部材を第1の方向に向けて揺動させたときに、当該第1のレバー部材の第1の係合部が、前記ロック部材の第1の被係合部に係合して、当該ロック部材をロック解除位置に移動させ、
    前記第2の解除機構は、第2の操作部を操作して第2のレバー部材を第1の方向に向けて揺動させたときに、当該第2のレバー部材の第2の係合部が、前記ロック部材の第2の被係合部に係合して、当該ロック部材をロック解除位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  7. 前記第1と第2のレバー部材の揺動軸が別個に設けられていること
    を特徴とする請求項4から6までのいずれかに記載のシート積載装置。
  8. 前記第1と第2のレバー部材の揺動軸が共通であり、
    前記第1と第2のレバー部材が一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項4から6までのいずれかに記載のシート積載装置。
  9. 前記第1の係合部と第1の被係合部の少なくともいずれか一方に第1のテーパー面が形成されると共に、前記第2の係合部と第2の被係合部の少なくともいずれか一方に第2のテーパー面が形成されている、
    ことを特徴とする請求項4から8までのいずれかに記載のシート積載装置。
  10. 前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1のレバー部材の揺動角と第2のレバー部材の揺動角とが実質的に等しくなるように、
    前記第1の係合部の第1の被係合部との係合位置の前記第1のレバー部材の揺動軸からの距離、および前記第2の係合部の第2の被係合部との係合位置の前記第2のレバー部材の揺動軸からの距離が決定されている
    ことを特徴とする請求項4から9までのいずれかに記載のシート積載装置。
  11. 前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1のレバー部材の揺動角と第2のレバー部材の揺動角とが実質的に等しくなるように、
    前記第1と第2のテーパー面の傾斜角が決定されている
    ことを特徴とする請求項9に記載のシート積載装置。
  12. 前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1の操作部と第2の操作部に加える力の大きさが、実質的に等しくなるように、
    前記第1の係合部の第1の被係合部との係合位置の前記第1のレバー部材の揺動軸からの距離、および前記第2の係合部の第2の被係合部との係合位置の前記第2のレバー部材の揺動軸からの距離が決定されている
    ことを特徴とする請求項4から9までのいずれかに記載のシート積載装置。
  13. 前記ロック部材を係合位置から解除位置まで移動させるのに必要な、第1の操作部と第2の操作部に加える力の大きさが、実質的に等しくなるように、
    前記第1と第2のテーパー面の傾斜角が決定されている
    ことを特徴とする請求項9に記載のシート積載装置。
  14. 前記第1の解除機構は、ユーザーが前記第1の操作部を第1の方向に向けて移動させたとき、および第2の方向に向けて移動させたときのいずれでも、前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  15. 前記第1の解除機構は、ユーザーが前記第1の操作部を第2の方向に向けて移動させたときにのみ、前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  16. 前記ロック部材を、前記解除位置から係合位置に向けて付勢する付勢手段が設けられ、前記第1の操作部および前記第2の操作部へのユーザーの操作がなくなると、前記付勢手段により前記ロック部材が係合位置に復帰する
    ことを特徴とする請求項1から15までのいずれかに記載のシート積載装置。
  17. シート積載部に積載されているシートを1枚ずつ搬送路に繰り出して、当該搬送路に繰り出されたシートに画像を形成する画像形成装置であって、
    前記シート積載部として、請求項1から16までのいずれかに記載のシート積載装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  18. シート積載装置の積載部に積載されたシートの端縁に向かう第1の方向と前記シートの端縁から離れる第2の方向に移動可能に保持され、当接部本体をシートの端縁に当接させて当該シートの位置を規制する位置規制部材であって、
    前記積載部に設けられた係合部に係合する係合位置と、前記係合部との係合が解除された解除位置とに移動可能なロック部材と、
    前記ロック部材を前記係合位置から前記解除位置に移動させてロックを解除するロック解除手段と、
    を備えており、
    前記ロック解除手段は、
    第1の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第1の解除機構と、
    第2の操作部へのユーザーの操作により前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除する第2の解除機構と、を備え、
    前記第2の操作部は、前記当接部本体の前記シートと当接する側とは反対側であって、前記第1の操作部より下方に設けられており、
    前記第2の解除機構は、ユーザーの前記第2の操作部を前記第1の方向に向けて移動させる操作を受けて前記ロック部材を前記解除位置に移動させてロックを解除するように構成されている
    ことを特徴とする位置規制部材。
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