JP6971024B2 - 洗面器及び洗面器の設置構造 - Google Patents
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Description
洗面ボウル部111の手前側及び両側方側には洗面器110の縁部に相当するリム112が形成されている。リム112の下端には洗面器110を支持部材120上に載置させるための載置部112bが形成されている。また、載置部112bに隣接する位置において、洗面器110と支持部材120とが固定具115aを用いて固定されている。
ところが、洗面器110は陶器製であり、リム112の下方には載置部112bや固定具115aを取り付けるための固定部115等を形成する必要があったため、周縁部の形状の変更は容易でなく、デザインの自由度に制限があった。
したがって、洗面ボウル部の周縁が薄肉に形成されたデザインを容易に実現でき、洗面ボウル部およびその周縁のデザインの自由度を向上することが可能な洗面器を提供することができる。
このような洗面器の設置構造によれば、洗面器の固定部に対向する取付面が取付開口部の両側方側から内側に突出して設けられているため、水栓を挟んで両側方側で洗面器を支持部材に固定することができる。そのため、洗面器を安定して支持部材に支持することができる。
図1は本実施形態に係る洗面器の設置構造を示す斜視図であり、図2はその平面図であり、図3は洗面器の底面を示す斜視図であり、図4は図2のA−A断面を示し、図5は図2のB−B断面を示し、図6は図2のC−C断面図を示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態の洗面器10の設置構造は、洗面器10がカウンターなどからなる支持部材20に支持されて構成されている。
なお、本実施形態においては、使用者が洗面器10の前に位置した際に使用者に近い側を手前側とし、反対側の遠い側を奥側とする。また、洗面器10の手前側と奥側との間に連なる部分を側方とする。
ここで、洗面ボウル部11の周縁であって、洗面ボウル部11の頂部11d(12d)、周縁部11bの上部、および外側部12の外周面12cの上部で構成される箇所がリム30に相当する。
外側部12は、載置部12bが支持部材20に載置された状態で、支持部材20上に配置された洗面ボウル部11の外側面11fを外部から視認不能に覆うように形成されている。
固定具15aは、平板長方形状の頭部15cと、頭部15cに連結されネジ溝が形成された棒部15dと、を備えている。固定具15aの頭部15cを長孔15bから奥部14の中空部内に挿入するとともに、頭部15cを回動させて固定部15に固定具15aを係止する。その状態で、固定具15aの棒部15dにナット15eを締結することで、固定具15aを固定部15に支持固定する。そして、洗面器10を支持部材20に支持固定する際、固定具15aの棒部15dを支持部材20に形成された貫通孔20aに挿入して設置する。そして、支持部材20の裏面側からナット15fで締結することで洗面器10を支持部材20に支持固定することができる。なお、図5では固定具15aを用いて洗面器10と支持部材20とを支持固定した状態を示している。
さらに、支持部材20における洗面器10の固定部15に対向する位置には、取付面22bが形成されている。取付面22bは、取付開口部21の両側方側から互いの方向に向かって突出する略平坦面に形成されている。換言すれば、取付面22bは、手前側開口部21bの両側方側の端部よりも内側に突出するように形成されている。
したがって、洗面ボウル部11の周縁が薄肉に形成されたよりスタイリッシュなデザインであっても容易に実現でき、デザインの自由度を向上することが可能となる。
このように、手前側開口部21bの開口幅を広く確保することで、同じ外形形状の場合、従来に比べて容積の大きい洗面ボウル部11を設けることが可能である。
しかし、本実施形態のように、洗面器10の固定部15を洗面ボウル部11の奥側に設けることで、洗面器10を支持部材20に固定する部位の制約をなくすことができ、手前側開口部21bを大きく確保することが可能となる。その結果、手前側開口部21bに配置される洗面ボウル部11の平面寸法を大きくして、その容積を大きく確保することができる。
例えば、上記実施形態では洗面ボウル部11を平面視略四角形状の例について説明したが、特に限定されるものではなく、例えば平面視で円形、半円形状、多角形形状などであっても本発明を同様に適用可能である。
また、上記実施形態では陶器製の洗面器10の場合で説明をしたが、洗面器は陶器製以外のものであってもよい。
さらに、上記実施形態では奥部14の幅方向略中央に水栓設置部14cが形成され、その両側に固定部15が設けられた構成を有していたが、それに限らず、例えば、幅方向のいずれか一方側に水栓設置部および固定部を設け、他方側は洗面ボウル部が奥側まで張り出すように形成されていてもよい。
11…洗面ボウル部
11b…周縁部
11c…内側面
11f…外側面
12…外側部
12a…連結部
12b…載置部
14…奥部
14c…水栓設置部
14d…連結部
14e…載置部
15…固定部
15a…固定具
20…支持部材
21…取付開口部
21a…奥側開口部
21b…手前側開口部
22a…設置面
22b…取付面
30…リム
Claims (8)
- 洗面ボウル部と、
前記洗面ボウル部の手前側及び両側方側に連設されるとともに、下端部で支持部材に載置される外側部と、
前記洗面ボウル部の奥側に設けられて前記支持部材に固定される固定部と、を備え、
前記固定部において固定具を用いて前記支持部材に支持固定され、
前記洗面ボウル部に形成された排水口の中心を含み左右方向に平行な鉛直面での断面において前記支持部材の表面の延長線と前記洗面ボウル部の内面との交点を特定点とすると、前記固定具の少なくとも一部は、前記特定点よりも内側に位置していることを特徴とする洗面器。 - 前記固定具は、頭部と、該頭部に連結された棒部と、を備え、
前記頭部は、前記固定部の上方に形成された中空部内に配置され、
前記棒部は、前記固定部に形成された長孔を貫通して前記支持部材の下方に延びている請求項1に記載の洗面器。 - 洗面器と、
支持部材と、を備え、
前記洗面器は、
洗面ボウル部と、
前記洗面ボウル部の手前側及び両側方側に連設されるとともに、下端部で前記支持部材に載置される外側部と、
前記洗面ボウル部の奥側に設けられて前記支持部材に固定される固定部と、を備え、
最も手前側に位置する前記固定部は、前記洗面ボウル部に形成された排水口よりも奥側に設けられ、
前記支持部材は、前記洗面器を取付けるための取付開口部が形成され、
前記取付開口部は、奥側開口部と、該奥側開口部よりも幅広に形成され前記洗面ボウル部が配置される手前側開口部と、を有することを特徴とする洗面器の設置構造。 - 洗面器と、
支持部材と、を備え、
前記洗面器は、
洗面ボウル部と、
前記洗面ボウル部の手前側及び両側方側に連設されるとともに、下端部で前記支持部材に載置される外側部と、
前記洗面ボウル部の奥側に設けられて前記支持部材に固定される固定部と、を備え、
前記固定部において固定具を用いて前記支持部材に支持固定され、
前記固定具は、頭部と、該頭部に連結された棒部と、を備え、
前記頭部は、前記固定部の上方に形成された中空部内に配置され、
前記棒部は、前記固定部に形成された長孔を貫通して前記支持部材の下方に延び、
前記支持部材は、前記洗面器を取付けるための取付開口部が形成され、
前記取付開口部は、奥側開口部と、該奥側開口部よりも幅広に形成され前記洗面ボウル部が配置される手前側開口部と、を有することを特徴とする洗面器の設置構造。 - 請求項1または2に記載の洗面器と、前記支持部材とを備え、
前記支持部材は、前記洗面器を取付けるための取付開口部が形成され、
前記取付開口部は、奥側開口部と、該奥側開口部よりも幅広に形成され前記洗面ボウル部が配置される手前側開口部と、を有することを特徴とする洗面器の設置構造。 - 前記固定部に対向する前記支持部材の取付面が、前記取付開口部の両側方側から内側に突出して形成されている請求項5に記載の洗面器の設置構造。
- 前記固定部において固定具を用いて前記支持部材に支持固定され、
前記洗面ボウル部に形成された排水口の中心を含み左右方向に平行な鉛直面での断面において前記支持部材の表面の延長線と前記洗面ボウル部の内面との交点を特定点とすると、前記固定具の少なくとも一部は、前記特定点よりも内側に位置している請求項3に記載の洗面器の設置構造。 - 前記固定部において固定具を用いて前記支持部材に支持固定され、
前記固定具は、頭部と、該頭部に連結された棒部と、を備え、
前記頭部は、前記固定部の上方に形成された中空部内に配置され、
前記棒部は、前記固定部に形成された長孔を貫通して前記支持部材の下方に延びている請求項3に記載の洗面器の設置構造。
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