JP6970963B2 - パレット - Google Patents

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本発明は、物品の運搬等に使用されるパレットに関する。
パレットのデッキボードに置かれた載置物をデッキボード上で固定する際には、両端部にフックが取り付けられているバンドが用いられることがある。特許文献1に開示されているパレットの端桁には、フック用の孔部が形成されている。そして、孔部を区画する縁のうちデッキボード側の縁を「上縁」とした場合、孔部を介して一方のフックの先端を端桁の内部に挿入して上縁にフックを引っ掛けた状態でバンドを引っ張り、載置物をデッキボード側に押し付ける力を付与する。さらに、他方のフックを同様にパレットに引っ掛けることによって、載置物をデッキボード上に固定することができる。
特開2003‐20041号公報
載置物をデッキボード上に固定した状態を解消する際には、バンドを緩めて載置物をデッキボード側に押し付ける力を弱くする。すると、上縁にフックが引っ掛かっている状態が解消され、フックがデッキボードから離れる方向に移動する。このようにデッキボードから離れるようにフックが移動するときに、孔部を介して端桁内に挿入されていたフックの先端が端桁のより内部に侵入することがある。この場合、当該フックの先端を端桁内から抜き取りにくくなる虞がある。
上記課題を解決するためのパレットは、載置物が置かれるデッキボードと、該デッキボードの反対側に位置する接地部と、前記デッキボードと前記接地部とを接続する桁と、を有し、両端にフックが取り付けられているバンドを前記デッキボードに置かれた載置物に架け渡すことによって、当該載置物を前記デッキボード上で固定することのできるパレットであり、前記パレットの側壁である桁壁に前記フックを取付け可能なフック取付部が設けられているパレットであって、前記フック取付部は、前記桁壁に開口する貫通孔と、前記貫通孔よりも前記デッキボード側に設けられており前記桁壁から外側に突出している突起と、を備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、桁壁に突起が設けられていることによって、貫通孔を区画する縁部にフックが引っ掛けられたとき、フックのうちバンドに近い側の部分が突起に当接することで、桁壁に対してフックが傾斜した状態になる。具体的には、フックのうちデッキボードに近い側の部分がデッキボードから離れている部分よりも桁壁から離れるように、フックが傾斜する。このため、バンドを緩めて載置物をデッキボード側に押し付ける力が弱くされ、縁部にフックが引っ掛かっている状態が解消されたときには、フックのうちデッキボードから離れている部分が桁壁から離れるように、フックを揺動させることができる。これによって、フックが引っ掛けられている状態が解消された場合に、フックが引っ掛けられているときに貫通孔を介してパレットの内部に挿入されていたフックの先端がより内部に侵入することを抑制できる。したがって、フックの先端をパレット内から抜き取りにくくなることを抑制できる。
上記パレットの一例では、前記貫通孔を区画する縁は、前記フックが引っ掛けられる上縁部と、前記上縁部の両端から前記接地部側に延びる一対の側縁部と、前記上縁部よりも前記接地部側に位置し、且つ前記一対の側縁部に接続されている下縁部と、を有し、前記下縁部は、前記桁壁の内面から前記桁壁の外面に向かうほど前記接地部側に位置するように傾斜している傾斜面を備える。
バンドを用いて載置物をデッキボード上で固定しているときには、フックが上縁部に引っ掛けられている。この状態でバンドを緩めて載置物をデッキボード側に押し付ける力が弱くされ、上縁部にフックが引っ掛かっている状態が解消されると、フックが接地部側に移動して下縁部に当接することがある。上記構成によれば、このようにフックが下縁部に当接すると、下縁部が備える傾斜面によって桁壁の外側に向かって滑るようにフックが誘導される。すなわち、傾斜面がフックを桁壁から離間させるように誘導するガイド面として機能する。これによって、フックが上縁部に引っ掛かっている状態が解消された際に、貫通孔を介してパレットの内部に挿入されていたフックの先端がより内部に侵入することを抑制できる。
上記パレットの一例では、前記フック取付部は、前記貫通孔よりも前記接地部側に位置し、前記桁壁から外側に突出している補強リブを備え、前記補強リブは、前記下縁部の前記傾斜面に連続する面であって、且つ、前記桁壁から離間するほど前記接地部側に位置するように傾斜している面であるデッキ側リブ面を有する。
上記構成によれば、下縁部の傾斜面に連続するデッキ側リブ面を有する補強リブを桁壁に設けることによって、フックが下縁部に当接した際に当該下縁部が変形することを抑制できる。
また、デッキ側リブ面が下縁部の傾斜面に連続しているため、フックを桁壁から離間させるためのガイド面を拡張させることができる。下縁部の傾斜面とデッキ側リブ面とからなるガイド面によって、桁壁から離間する方向にフックを誘導する効果をより向上させることができる。
上記パレットの一例では、前記補強リブは、前記デッキ側リブ面よりも前記接地部側に位置する面であって、且つ、前記桁壁から離間するほど前記デッキボード側に位置するように傾斜している面である接地部側リブ面を有する。
パレットから外れたフックが補強リブよりも接地部側に移動することがある。この状態のフックが再度デッキボード側に向かって引き上げられたとき、補強リブにフックが係止されることもある。このように補強リブにフックが係止されると、フックが桁の内部に侵入する場合と同様に、バンドを用いる作業がしづらくなる虞があった。
上記構成によれば、傾斜した接地部側リブ面が補強リブに設けられていることによって、フックが接地部側リブ面に接地部側から当接すると、桁壁から離間する方向にフックを誘導することができる。これによって、補強リブよりも接地部側からフックが引き上げられたとしても、補強リブにフックが係止されることを抑制できる。また、接地部側リブ面によってフックが桁壁から離間する方向に誘導されるため、桁壁に形成されている貫通孔からパレットの内部にフックの先端が侵入することを抑制できる。
パレットのデッキボード上で載置物を固定する際に用いられるバンドとして、バンドのフックが、前記貫通孔を区画する縁に引っ掛けられる屈曲部と、前記屈曲部よりも前記バンド側に位置し当該バンドの幅方向において前記屈曲部よりも太い幅広部と、を備えているバンドを用いることがある。この場合、上記パレットは、前記貫通孔を区画する縁が、前記フックが引っ掛けられる上縁部と、前記上縁部の両端から前記接地部側に延びる一対の側縁部と、前記上縁部よりも前記接地部側に位置し、且つ前記一対の側縁部に接続されている下縁部と、を有し、前記フックの前記屈曲部が前記上縁部に引っ掛かっているときの前記フックの位置を規定位置とした場合、前記フック取付部に、前記フックが前記規定位置よりも前記接地部側に位置するときに前記幅広部を支持可能な係合部を設けることもできる。
上記構成のパレットによれば、貫通孔を区画する縁部にフックが引っ掛かっている状態が解消されたときに、フックの先端が桁のより内部に侵入することを抑制することができる。
第1実施形態のパレット及び当該パレットに載置物を固定するために用いられるバンドを示す斜視図。 同パレットが備えるフック取付部を示す斜視図。 同パレットが備えるフック取付部を示す断面図。 同パレットの内部から視たフック取付部周辺を示す断面斜視図。 同パレットに用いられるフック付バンドを示す斜視図。 同パレットとフックとを示す断面図。 第2実施形態のパレットが備えるフック取付部を示す斜視図。 同パレットが備えるフック取付部を示す断面図。 第3実施形態のパレットが備えるフック取付部を示す斜視図。 同パレットとフックとを示す斜視図。 パレットの変形例を示す斜視図。
(第1実施形態)
以下、パレットの第1実施形態としてのパレット10について、図1〜図6を参照して説明する。
図1には、パレット10と、パレット10に載置される載置物80と、載置物80を固定するために用いられるフック付バンド90とを示している。フック付バンド90は、バンド91と、バンド91の両端に取り付けられている一対のフック92とを有している。
パレット10は、載置物80を置くことのできる矩形状のデッキボード11と、デッキボード11の反対側に位置し、且つ、地面又は他のパレットと接する接地部12とを備えている。また、パレット10は、デッキボード11と接地部12とを接続する複数(本例では三つ)の桁を備えている。各桁のうち、図中最も手前に位置する桁を端桁13Aとして、図中最も奥手に位置する桁を端桁13Cとして、端桁13Aと端桁13Cとの間に位置する桁を中間桁13Bとする。
以下では、接地されているパレット10の接地部12側を「下方」と云うこともある。そして、パレット10のデッキボード11側のことを「上方」ということもある。また、パレット10の中心から離間する方向を「外側」ということもある。
パレット10の側壁でもある端桁13Aの桁壁14には、フック付バンド90のフック92を取付可能なフック取付部20が設けられている。パレット10では、端桁13Aの桁壁14に三つのフック取付部20が設けられている。また、同様にパレット10の側壁でもある端桁13Cの桁壁14にも、三つのフック取付部20が設けられている。各フック取付部20は、それぞれ同様の構成を有しているため、ここでは端桁13Aに設けられている一つのフック取付部20について説明し、他のフック取付部20についての説明を省略する。
図2に示すように、フック取付部20は、桁壁14に開口する貫通孔21を備えている。貫通孔21は、長方形に形成されている。ここで貫通孔21の形状としての長方形とは、四方の角が直角の形状の他に四方の角を丸めた形状を含む。貫通孔21は、デッキボード11側に位置する上縁部22と、接地部12側に位置する下縁部23とを備えている。上縁部22と下縁部23は、一対の側縁部25,26によって連結されている。側縁部25は、図2において貫通孔21の左側に位置する。側縁部26は、図2において貫通孔21の右側に位置する。
フック取付部20は、側縁部25を挟んで貫通孔21と反対側に、桁壁14から外側に突出するとともに、パレット10の上下方向に延びている保護部29を備えている。同様に、側縁部26を挟んで貫通孔21と反対側に、桁壁14から外側に突出するとともに、パレット10の上下方向に延びている保護部30が設けられている。すなわち、貫通孔21は、保護部29と保護部30との間に位置している。
フック取付部20は、貫通孔21よりもデッキボード11側に配置されている一対の突起27,28を備えている。突起27、28は、桁壁14から外側に突出している。突起27,28は、保護部29と保護部30との間に配置されている。突起27は、保護部29に接続されている。突起28は、保護部30に接続されている。突起27と突起28との間隔は、バンド91の幅よりも大きい。
桁壁14を基点として桁壁14から離れる方向の寸法を厚みとした場合、図3に示すように、突起27の厚みは、保護部29,30の厚みよりも薄い。また、突起27の厚みは、貫通孔21から遠ざかるほど、すなわち貫通孔21よりもデッキボード11側ほど厚くなっている。このため、突起27の突出方向外側の端面は、デッキボード11側から接地部12側に向かうほど桁壁14に近づいている。なお、突起28は、突起27と同様の形状に成形されている。
図3に示すように、下縁部23は、桁壁14の内面から桁壁14の外面に向かうほど接地部12側に位置するように傾斜している傾斜面24を備えている。
図3及び図4に示すように、桁壁14の内面のうち、貫通孔21とデッキボード11との間には、パレット10の中心側に突出する内面補強リブ15が設けられている。内面補強リブ15は、上下方向に延びている。パレット10では、複数(本例では三つ)の内面補強リブ15が並設されている。
なお、図3に示すように、上縁部22の上下方向に沿った断面は、R形状をなしている。同様に上下方向に沿った、内面補強リブ15の貫通孔21側の端部の断面もR形状をなしている。
図5に示すように、フック付バンド90のフック92は、先端93Aをフック取付部20の貫通孔21に挿入可能な屈曲部93と、屈曲部93よりもバンド91側に位置する幅広部95とを備えている。フック92は、板材を材料として成形されている。幅広部95におけるバンド91の幅方向に対する長さは、バンド91よりも長い。幅広部95には、バンド91が挿通される挿通孔94が形成されている。また、幅広部95におけるバンド91の幅方向に対する長さは、屈曲部93よりも長い。すなわち、フック92は、屈曲部93よりもバンド91の幅方向両側に幅広部95が突出するように形成されている。
次に、第1実施形態のパレット10の作用とともに、その効果について説明する。
図6(a)には、フック付バンド90のバンド91に取り付けられているフック92の屈曲部93が、上縁部22に引っ掛かっている状態を示している。この状態では、屈曲部93の先端93Aが貫通孔21を介して端桁13A内に挿入されている。図6(b)には、フック92の屈曲部93が上縁部22に引っ掛かっている状態が解消され、屈曲部93が接地部12側に移動した状態を示している。
フック92の屈曲部93が上縁部22に引っ掛けられているとき、図6(a)に示すようにフック92の幅広部95がフック取付部20の突起27に当接する。フック92は、同様に突起28にも当接する。このようにフック92が突起27,28に当接することで桁壁14に対してフック92が傾斜した状態になる。より詳しくは、フック92のうちデッキボード11に近い側の部分がデッキボード11から離れている部分よりも桁壁14から離れるように、フック92が傾斜する。
この状態からバンド91を緩めて載置物80をデッキボード11側に押し付ける力が弱くされると、上縁部22にフック92が引っ掛かっている状態が解消される。すると、突起27,28に当接することで傾斜した状態だったフック92は、図6(b)に示すように、フック92の屈曲部93が桁壁14から離れるように揺動する。これによって、図6(a)に示す状態とは反対側にフック92が傾斜する。
その結果、フック92が上縁部22に引っ掛かっている状態が解消された場合に、フック92が引っ掛けられているときに貫通孔21を介してパレット10の内部に挿入されていた屈曲部93の先端93Aが、より内部に侵入することを抑制できる。したがって、屈曲部93の先端93Aをパレット10内から抜き取りにくくなることを抑制できる。
図6(b)に示すように、フック92が上縁部22に引っ掛かっている状態が解消されると、フック92が接地部12側に移動し、フック92の屈曲部93が下縁部23に当接することがある。パレット10では、下縁部23が傾斜面24を備えている。フック92の屈曲部93が下縁部23に当接すると、傾斜面24の傾斜角に沿うように、桁壁14の外側に向かってフック92が誘導される。すなわち、傾斜面24を、フック92を桁壁14から離間させるように誘導するガイド面として機能させることができる。これによって、貫通孔21を介してパレット10の内部に挿入されていた屈曲部93の先端93Aを、パレット10の内部から離脱させやすくなる。
また、パレット10は、桁壁14の内面に内面補強リブ15を備えている。これによって、上縁部22の剛性を向上させることができる。
さらに、パレット10では、フック取付部20において貫通孔21が、一対の保護部29,30の間に形成されている。フック92の屈曲部93の先端93Aを貫通孔21を介してパレット10の内部に挿入する際に、保護部29,30がフック92を貫通孔21に案内する機能を奏する。また、保護部29,30によって、フック取付部20に取り付けられているフック92に対してパレット10の側方から別の部材が接触することも抑制できる。例えば、パレット10の隣に置かれた別のパレットとフック取付部20に取り付けられているフック92とが接触することを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態としてのパレット110について説明する。パレット110は、フック取付部が補強リブ31を備えている点で、第1実施形態におけるパレット10と異なる。第1実施形態と共通の構成については、それぞれ同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図7及び図8に示すように、フック取付部120に設けられている補強リブ31は、桁壁14から外側に突出している。補強リブ31は、貫通孔21よりも接地部12側に位置している。また、補強リブ31は、保護部29と保護部30とを接続するように保護部29,30間に延設されている。補強リブ31は、デッキボード11側の面であるデッキ側リブ面32を備えており、デッキ側リブ面32が下縁部23の傾斜面24と連続している。デッキ側リブ面32は、桁壁14から離間するほど接地部12側に位置するように傾斜している。補強リブ31は、デッキ側リブ面32が傾斜面24と同一平面上に位置するように成形されている。
図8に示すように、補強リブ31は、デッキ側リブ面32よりも接地部12側に位置する面である接地部側リブ面33を備えている。接地部側リブ面33は、桁壁14から離間するほどデッキボード11側に位置するように傾斜している。したがって、補強リブ31は、桁壁14から離間するほどデッキ側リブ面32と接地部側リブ面33との間の距離が短くなっている。
次に、第2実施形態のパレット110の作用とともに、その効果について説明する。
パレット110では、傾斜面24と連続するデッキ側リブ面32によって、ガイド面が拡張されている。これによって、フック92が下縁部23に当接したときに桁壁14の外側に向かってフック92をより誘導しやすくなる。すなわち、第1実施形態が奏する効果に加えて、フックが外れて傾斜面24に衝突したときに、貫通孔21を介してパレット10の内部に挿入されていた屈曲部93の先端93Aを、パレット10の内部から離脱させやすくする効果を向上させることができる。
また、補強リブ31を設けていることによって下縁部23の剛性が向上し、フック92が下縁部23に当接した際に下縁部23が変形することを抑制できる。
ところで、パレット110から外れたフック92が補強リブ31よりも接地部12側に移動することがある。この状態のフック92が再度デッキボード11側に向かって引き上げられているとき、フック92の屈曲部93の先端93Aが補強リブ31に係止されることもある。このように先端93Aが補強リブ31に係止されると、フック92を引き上げにくくなる。この点、パレット110では、傾斜した接地部側リブ面33が補強リブ31に設けられている。このため、補強リブ31よりも接地部12側からデッキボード11側にフック92が引き上げられるときに、その屈曲部93の先端93Aが補強リブ31の接地部側リブ面33に接触することとなる。接地部側リブ面33は、桁壁14から離間するほどデッキボード11側に位置するように傾斜しているため、先端93Aが接地部側リブ面33に沿ってデッキボード11側に移動する態様でフック92の引き上げが継続される。すなわち、補強リブ31にフック92が係止されることを抑制できる。
また、引き上げ途中のフック92の屈曲部93の先端93Aが貫通孔21近傍を通過する場合、接地部側リブ面33の傾斜形状によって、先端93Aが桁壁14から離れた位置を移動することとなる。そのため、引き上げ途中のフック92の屈曲部93の先端93Aが貫通孔21からパレット110の内部に侵入することを抑制できる。
(第3実施形態)
第3実施形態としてのパレット210について説明する。パレット210は、フック取付部に一対の第1係合部34,35及び一対の第2係合部36,37が形成されている点で、第2実施形態と異なる。上記第1実施形態又は第2実施形態と共通の構成については、それぞれ同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図9に示すように、フック取付部220に設けられている一対の第1係合部34,35は、上縁部22よりもデッキボード11側であり突起27,28よりも接地部12側に配置されており、桁壁14から外側に突出している。第1係合部34は、保護部29と接続されている。第1係合部35は、保護部30と接続されている。一対の第1係合部34,35の間隔は、バンド91の幅方向に対するフック92の屈曲部93の長さよりも大きい。
フック取付部220に設けられている第2係合部36は、側縁部25と上縁部22との接続部分から、桁壁14の外側に突出している。同様に第2係合部37は、側縁部26と上縁部22との接続部分から、桁壁14の外側に突出している。一対の第2係合部36,37の間隔は、バンド91の幅方向に対するフック92の屈曲部93の長さよりも大きい。
桁壁14を基点として桁壁14から離れる方向の寸法を厚みとした場合、第1係合部34,35の厚みは、保護部29,30の厚みよりも薄い。また、第2係合部36,37の厚みは、保護部29,30の厚みと同等である。すなわち、第2係合部36,37の厚みは、第1係合部34,35の厚みよりも厚い。なお、第1係合部34,35の厚みは、突起27,28のうち、最も厚い部分における厚みよりも厚い。
ここで、フック92の屈曲部93が上縁部22に引っ掛けられているときのフック92の位置を規定位置とする。パレット210では、第1係合部34,35及び第2係合部36,37によって、フック92が規定位置よりも接地部12側であって、且つフック92が下縁部23の傾斜面24に当接していないときに、フック92の幅広部95を支持することのできる係合部が構成されている。
次に、第3実施形態のパレット210の作用とともに、その効果について説明する。
図10(a)には、フック92が規定位置にある状態を示している。図10(b)には、フック92が規定位置よりも接地部12側に移動した状態を示している。図10(c)には、図10(b)に示した位置よりもさらに接地部12側にフック92が移動した状態を示している。
図10(a)に示すようにフック92が上縁部22に引っ掛かっている状態では、第1係合部34,35及び第2係合部36,37とフック92とは、離間している。この状態から、バンド91を緩めて、フック92が上縁部22から離れると、フック92が接地部12側に移動する。パレット210では、フック取付部220に設けられている一対の第1係合部34,35によって、図10(b)に示すように、上縁部22側から移動したフック92の幅広部95を支持することができる。これによって、フック92が上縁部22から外れても、フック取付部220にフック92が取り付けられている状態を保持することができる。
また、フック92が上縁部22から離れ、フック92が第1係合部34,35よりも接地部12側に移動した場合でも、パレット210によれば、第2係合部36,37によってフック92の幅広部95を支持することができる。これによっても、図10(c)に示すようにフック取付部220にフック92が取り付けられている状態を保持することができる。
このように、パレット210では、フック92がフック取付部220から離間しにくくなっている。したがって、上縁部22にフック92が引っ掛かっている状態が解消された場合であってもフック92が自由に移動可能な状態になることを抑制できる。
ところで、載置物80をデッキボード11上に固定するべくバンド91を引っ張る力を強くしている際に、フック取付部220からフック92が外れると、載置物80をデッキボード11側に押し付ける力を付与することができなくなる。この点、パレット210によれば、第1係合部34,35又は第2係合部36,37によってフック92の幅広部95を支持することで、上縁部22にフック92の屈曲部93が引っ掛けられていない状態であっても、フック取付部220にフック92を仮止めすることができる。そのため、載置物80をデッキボード11上に固定するべくバンド91を引っ張る力を強くしている際に、フック取付部220からフック92が外れることを抑制できる。すなわち、バンド91を用いて載置物80をデッキボード11側に押し付ける力を強くする作業を行いやすくなる。
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記各実施形態のパレットに用いられるフック付バンド90のフック92は、上述した形状に限られるものではない。例えば、上述したフック92は板材を材料としているが、線材を材料として成形されたフックを用いることもできる。
・第3実施形態では、第1係合部34,35及び第2係合部36,37をフック取付部220に設けたが、第1係合部34,35と第2係合部36,37のどちらか一対のみを設けることもできる。
・第2実施形態において、補強リブ31が備えるデッキ側リブ面32の傾斜角度は適宜変更可能である。
・第2実施形態において、補強リブ31の接地部側リブ面33が傾斜していなくてもよい。すなわち、接地部側リブ面33が、デッキボード11に対して水平に形成されていてもよい。この場合であっても、デッキ側リブ面32によってガイド面が拡張されることで、貫通孔21を介してフック92の屈曲部93の先端93Aが桁のより内部に侵入することを抑制する効果を得ることができる。
・第2実施形態において、ガイド面を構成するデッキ側リブ面32と傾斜面24とが同一平面上になくてもよい。すなわち、デッキ側リブ面32の傾斜角と傾斜面24の傾斜角とが異なっていてもよい。
・上記各実施形態において、保護部29,30は、それぞれ突起27,28と接続されていたが、保護部29(30)と突起27(28)とが所定の間隔を置いて配置され、間隙が形成されていてもよい。同様に、保護部29,30と補強リブ31との間に間隙が形成されていてもよい。また、保護部29,30と第1係合部34,35との間に間隙が形成されていてもよい。また、保護部29,30と第2係合部36,37との間に間隙が形成されていてもよい。
・上記各実施形態においてフック取付部が備える保護部29,30は必須の構成ではない。
・上記各実施形態では、保護部29,30の間に貫通孔21を配置していたが、保護部29,30に替えて、図11に示すような桁壁14に形成された凹部16の側面17を用いることもできる。すなわち、桁壁14にパレット内側へ窪んだ凹部16を形成し、凹部16の底面に貫通孔21を形成するようにしてもよい。凹部16の側面17によって、保護部29,30と同様にフック92を貫通孔21に案内する効果と、フック取付部に取り付けられているフック92を保護する効果を奏することができる。
・上記各実施形態では、突起27,28の厚みを、デッキボード11側ほど厚くしていた。しかし、これに限らず、例えば上下方向によらず厚みが一定となる突起を採用してもよい。この場合であっても、貫通孔21よりもデッキボード11側に形成されている突起にフック92を当接させることで、フック92が傾斜した状態でフック92の屈曲部93を上縁部22に引っ掛けることができる。
・上記各実施形態では、間隔を置いて一対の突起27,28を配置していた。一対の突起27,28に替えて、突起27と突起28との間隔を埋めたような一つの突起を設けることもできる。当該突起は、保護部29,30と接続されていてもよいし、保護部29と保護部30との間の間隔よりも短く成形されていてもよい。
・上記各実施形態において、フック92の屈曲部93が上縁部22に引っ掛けられている状態では、突起27,28にフック92の幅広部95が当接する。フック92の幅広部95に限らず、フック92の桁壁14側の面が突起27、28に当接することで、突起27,28によってフック92を傾斜させる効果を奏することができる。
・上記各実施形態では、下縁部23が傾斜面24を備えているが、下縁部23の貫通孔21側の面がデッキボード11に対して水平に形成されていてもよい。
・貫通孔21の形状は、図示した形状に限られるものではない。例えば、貫通孔21は、四方の辺の長さが等しい正方形でもよい。
・貫通孔21として長方形や正方形以外の形状を採用することもできる。例えば、上記各実施形態では上縁部22が直線状であるが、上縁部は、上(デッキボード11側)に凸の放物線を描くような弓形でもよい。また、下縁部が下(接地部12側)に凸の放物線を描くような弓形でもよい。下縁部が弓形の場合でも、上記各実施形態における傾斜面24と同様にフック92を誘導するガイド面を形成することができる。
また、貫通孔が円形をなしていてもよい。この場合、円形の貫通孔を区画する縁のうち当該貫通孔の中心よりも接地部12側の部分について、上記各実施形態における下縁部23が備える傾斜面24と同様に、桁壁14の内面から桁壁14の外面に向かうほど接地部12側に位置するように傾斜する面を形成するとよい。これによって、貫通孔が円形の場合でも、円形の貫通孔を区画する縁のうち当該貫通孔の中心よりもデッキボード11側の部分にフック92が引っ掛かっている状態が解消された際、フック92を桁壁14から離間させるように誘導する効果を奏することができる。
なお、「弓形」や「円形」の曲率は、フック付バンドのフックの形状に応じて設定することが好ましい。
10…パレット、11…デッキボード、12…接地部、13A,C…端桁、14…桁壁、15…内面補強リブ、20…フック取付部、21…貫通孔、22…上縁部、23…下縁部、24…傾斜面、25,26…側縁部、27,28…突起、29,30…保護部、31…補強リブ、32…デッキ側リブ面、33…接地部側リブ面、34,35…第1係合部、36,37…第2係合部、80…載置物、90…フック付バンド、91…バンド、92…フック、93…屈曲部、94…挿通孔、95…幅広部、110…パレット、120…フック取付部、210…パレット、220…フック取付部、16…凹部、17…側面。

Claims (4)

  1. 載置物が置かれるデッキボードと、該デッキボードの反対側に位置する接地部と、前記デッキボードと前記接地部とを接続する桁と、を有し、両端にフックが取り付けられているバンドを前記デッキボードに置かれた載置物に架け渡すことによって、当該載置物を前記デッキボード上で固定することのできるパレットであり、前記パレットの側壁である桁壁に前記フックを取付け可能なフック取付部が設けられているパレットであって、
    前記フック取付部は、前記桁壁に開口する貫通孔と、前記貫通孔よりも前記デッキボード側に設けられており前記桁壁から外側に突出している突起と、を備え
    前記貫通孔を区画する縁は、前記フックが引っ掛けられる上縁部と、前記上縁部の両端から前記接地部側に延びる一対の側縁部と、前記上縁部よりも前記接地部側に位置し、且つ前記一対の側縁部に接続されている下縁部と、を有し、
    前記下縁部は、前記桁壁の内面から前記桁壁の外面に向かうほど前記接地部側に位置するように傾斜している傾斜面を備え、
    前記フック取付部は、前記貫通孔よりも前記接地部側に位置し、前記桁壁から外側に突出している補強リブを備え、
    前記補強リブは、前記下縁部の前記傾斜面に連続する面であって、且つ、前記桁壁から離間するほど前記接地部側に位置するように傾斜している面であるデッキ側リブ面を有するパレット。
  2. 前記補強リブは、前記デッキ側リブ面よりも前記接地部側に位置する面であって、且つ、前記桁壁から離間するほど前記デッキボード側に位置するように傾斜している面である接地部側リブ面を有する
    請求項に記載のパレット。
  3. 前記フック取付部は、前記側縁部を挟んで前記貫通孔と反対側に、前記桁壁から外側に突出するとともに、前記パレットの上下方向に延びている保護部を備える
    請求項1又は請求項2に記載のパレット。
  4. 前記デッキボード上で載置物を固定する際に用いられる前記バンドの前記フックは、前記貫通孔を区画する縁に引っ掛けられる屈曲部と、前記屈曲部よりも前記バンド側に位置し、当該バンドの幅方向において前記屈曲部よりも太い幅広部と、を備え、
    記フックの前記屈曲部が前記上縁部に引っ掛かっているときの前記フックの位置を規定位置とした場合、
    前記フック取付部は、前記フックが前記規定位置よりも前記接地部側に位置するときに前記幅広部を支持可能な係合部を備える
    請求項1〜のいずれか一項に記載のパレット。
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