JP6970963B2 - パレット - Google Patents
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Description
以下、パレットの第1実施形態としてのパレット10について、図1〜図6を参照して説明する。
図3及び図4に示すように、桁壁14の内面のうち、貫通孔21とデッキボード11との間には、パレット10の中心側に突出する内面補強リブ15が設けられている。内面補強リブ15は、上下方向に延びている。パレット10では、複数(本例では三つ)の内面補強リブ15が並設されている。
図6(a)には、フック付バンド90のバンド91に取り付けられているフック92の屈曲部93が、上縁部22に引っ掛かっている状態を示している。この状態では、屈曲部93の先端93Aが貫通孔21を介して端桁13A内に挿入されている。図6(b)には、フック92の屈曲部93が上縁部22に引っ掛かっている状態が解消され、屈曲部93が接地部12側に移動した状態を示している。
さらに、パレット10では、フック取付部20において貫通孔21が、一対の保護部29,30の間に形成されている。フック92の屈曲部93の先端93Aを貫通孔21を介してパレット10の内部に挿入する際に、保護部29,30がフック92を貫通孔21に案内する機能を奏する。また、保護部29,30によって、フック取付部20に取り付けられているフック92に対してパレット10の側方から別の部材が接触することも抑制できる。例えば、パレット10の隣に置かれた別のパレットとフック取付部20に取り付けられているフック92とが接触することを抑制できる。
第2実施形態としてのパレット110について説明する。パレット110は、フック取付部が補強リブ31を備えている点で、第1実施形態におけるパレット10と異なる。第1実施形態と共通の構成については、それぞれ同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
パレット110では、傾斜面24と連続するデッキ側リブ面32によって、ガイド面が拡張されている。これによって、フック92が下縁部23に当接したときに桁壁14の外側に向かってフック92をより誘導しやすくなる。すなわち、第1実施形態が奏する効果に加えて、フックが外れて傾斜面24に衝突したときに、貫通孔21を介してパレット10の内部に挿入されていた屈曲部93の先端93Aを、パレット10の内部から離脱させやすくする効果を向上させることができる。
ところで、パレット110から外れたフック92が補強リブ31よりも接地部12側に移動することがある。この状態のフック92が再度デッキボード11側に向かって引き上げられているとき、フック92の屈曲部93の先端93Aが補強リブ31に係止されることもある。このように先端93Aが補強リブ31に係止されると、フック92を引き上げにくくなる。この点、パレット110では、傾斜した接地部側リブ面33が補強リブ31に設けられている。このため、補強リブ31よりも接地部12側からデッキボード11側にフック92が引き上げられるときに、その屈曲部93の先端93Aが補強リブ31の接地部側リブ面33に接触することとなる。接地部側リブ面33は、桁壁14から離間するほどデッキボード11側に位置するように傾斜しているため、先端93Aが接地部側リブ面33に沿ってデッキボード11側に移動する態様でフック92の引き上げが継続される。すなわち、補強リブ31にフック92が係止されることを抑制できる。
第3実施形態としてのパレット210について説明する。パレット210は、フック取付部に一対の第1係合部34,35及び一対の第2係合部36,37が形成されている点で、第2実施形態と異なる。上記第1実施形態又は第2実施形態と共通の構成については、それぞれ同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図10(a)には、フック92が規定位置にある状態を示している。図10(b)には、フック92が規定位置よりも接地部12側に移動した状態を示している。図10(c)には、図10(b)に示した位置よりもさらに接地部12側にフック92が移動した状態を示している。
・上記各実施形態のパレットに用いられるフック付バンド90のフック92は、上述した形状に限られるものではない。例えば、上述したフック92は板材を材料としているが、線材を材料として成形されたフックを用いることもできる。
・第2実施形態において、補強リブ31の接地部側リブ面33が傾斜していなくてもよい。すなわち、接地部側リブ面33が、デッキボード11に対して水平に形成されていてもよい。この場合であっても、デッキ側リブ面32によってガイド面が拡張されることで、貫通孔21を介してフック92の屈曲部93の先端93Aが桁のより内部に侵入することを抑制する効果を得ることができる。
・上記各実施形態では、保護部29,30の間に貫通孔21を配置していたが、保護部29,30に替えて、図11に示すような桁壁14に形成された凹部16の側面17を用いることもできる。すなわち、桁壁14にパレット内側へ窪んだ凹部16を形成し、凹部16の底面に貫通孔21を形成するようにしてもよい。凹部16の側面17によって、保護部29,30と同様にフック92を貫通孔21に案内する効果と、フック取付部に取り付けられているフック92を保護する効果を奏することができる。
・貫通孔21の形状は、図示した形状に限られるものではない。例えば、貫通孔21は、四方の辺の長さが等しい正方形でもよい。
Claims (4)
- 載置物が置かれるデッキボードと、該デッキボードの反対側に位置する接地部と、前記デッキボードと前記接地部とを接続する桁と、を有し、両端にフックが取り付けられているバンドを前記デッキボードに置かれた載置物に架け渡すことによって、当該載置物を前記デッキボード上で固定することのできるパレットであり、前記パレットの側壁である桁壁に前記フックを取付け可能なフック取付部が設けられているパレットであって、
前記フック取付部は、前記桁壁に開口する貫通孔と、前記貫通孔よりも前記デッキボード側に設けられており前記桁壁から外側に突出している突起と、を備え、
前記貫通孔を区画する縁は、前記フックが引っ掛けられる上縁部と、前記上縁部の両端から前記接地部側に延びる一対の側縁部と、前記上縁部よりも前記接地部側に位置し、且つ前記一対の側縁部に接続されている下縁部と、を有し、
前記下縁部は、前記桁壁の内面から前記桁壁の外面に向かうほど前記接地部側に位置するように傾斜している傾斜面を備え、
前記フック取付部は、前記貫通孔よりも前記接地部側に位置し、前記桁壁から外側に突出している補強リブを備え、
前記補強リブは、前記下縁部の前記傾斜面に連続する面であって、且つ、前記桁壁から離間するほど前記接地部側に位置するように傾斜している面であるデッキ側リブ面を有するパレット。 - 前記補強リブは、前記デッキ側リブ面よりも前記接地部側に位置する面であって、且つ、前記桁壁から離間するほど前記デッキボード側に位置するように傾斜している面である接地部側リブ面を有する
請求項1に記載のパレット。 - 前記フック取付部は、前記側縁部を挟んで前記貫通孔と反対側に、前記桁壁から外側に突出するとともに、前記パレットの上下方向に延びている保護部を備える
請求項1又は請求項2に記載のパレット。 - 前記デッキボード上で載置物を固定する際に用いられる前記バンドの前記フックは、前記貫通孔を区画する縁に引っ掛けられる屈曲部と、前記屈曲部よりも前記バンド側に位置し、当該バンドの幅方向において前記屈曲部よりも太い幅広部と、を備え、
前記フックの前記屈曲部が前記上縁部に引っ掛かっているときの前記フックの位置を規定位置とした場合、
前記フック取付部は、前記フックが前記規定位置よりも前記接地部側に位置するときに前記幅広部を支持可能な係合部を備える
請求項1〜3のいずれか一項に記載のパレット。
Priority Applications (1)
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