JP6970602B2 - 泡吐出用のノズル、吐出部材およびエアゾール製品 - Google Patents

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Description

本発明は泡吐出用のノズル、吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品に関する。
特許文献1には、複数の成形孔が開口する造形面を有し、複数の成形孔を通過して成形された複数の造形片を、造形面上で組み合わせて造形物を形成する造形ヘッドが開示されている。なお、特許文献1では、造形ヘッドから吐出された泡によって八重咲きの花(バラ)を造形することが例示されている。
特許文献2には、中心に通路を有する円柱状のノズルと、ノズルの周囲に被せられる筒状の先端部を備えた弾力性を有する操作部材とからなる噴射部材が開示されている。噴射部材の先端には、内圧が加わると広がる切り込みが形成されている。この噴射部材はティルト式のエアゾールバルブのステムに装着され、ノズルを傾けるとノズルと操作部材の間に入り込む内容物によって操作部材が弾力的に広がり、切り込みも広がる。そして噴射を止めると噴射部材がノズルに密着するように戻ると共に切り込みも元の状態に戻る。そのため、噴射後に内容物の液がノズルから垂れるアフタードローが生じない。
特許文献3には、使用者が手の指の背で操作部を押し下げ、ノズルから流出する液状内容物を受け止める片手用ディスペンサが記載されている。この片手用ディスペンサは、ヘッドを親指で、操作部を他の指の背で押し下げることにより、シャンプーなどの液状内容物を吐出し、操作した手で液状内容物を受け止めることができる。
特開2016−10919号公報 特開2008−24365号公報 実用新案登録公報第3124974号
特許文献1の造形ヘッドは、平坦な造形面の上に立体的な泡の造形物を形成することができるが、使用者が手のひらなどに移すときは、造形面の泡を手のひらですくいとるので、形状がほとんどくずれてしまう。そのため、それ以後は造形物を楽しむことができない。また、造形ヘッドの内部の拡散室などに泡が残り、不衛生になりがちである。
特許文献2の噴射部材は、ステムに装着されるノズルを覆い、弾力性を有する操作部材を備えており、その先端部の上部が球状に突出している。この噴射部材は、球状部分が吐出操作時に潰され、吐出後に弾力性により元の形状に戻ろうとするので、吐出後にノズル内に残った内容物をその空間に導き、アフタードローを防止することができる。しかしこのものは泡を吐出するものではなく、泡の造形もできない。特許文献3のディスペンサは、液状内容物を流し出すもので、泡の造形はできない。
そこで本発明は、立体的な形状を形成するように泡を吐出することができ、しかも手のひらなどに移すときに形状がくずれにくく、ノズル内部の泡残りを少なくし得る泡吐出用のノズルおよびエアゾール製品を提供することを技術課題とする。
本発明の泡吐出用のノズル23、30は、筒状の形態を備え、先端が閉じ、先端よりいくらか下側が、側面に吐出口28、31が開口している吐出部26とされ、吐出部の下方に、下端が開放された装着部27が設けられており、前記吐出口28、31が、左右一対の側壁を有し、略軸方向に延びるように開口しており、少なくとも前記吐出部26の一部が押しつぶし可能な材料からなることを特徴としている。ここでいう側壁は、上下に延びる吐出口の左右の内面(厚みに対応する範囲)を意味する。このようなノズル23、30においては、前記吐出部26が装着部27より太いものが好ましい。さらに前記吐出部26が略ラグビーボール状で、縦向きに配置されているものが好ましい。前記吐出口31が、斜め軸方向に延びるように開口しているものが好ましい。
本発明の泡吐出用の吐出部材13、32は、エアゾール製品10のエアゾールバルブ15に取り付けられる筒体22aと、その筒体に設けられる操作片25と、前記筒体22aの上端に設けられる前記いずれかのノズル23、30とからなることを特徴としている。前記操作片25は筒体22aの周囲を囲む円板状であるものが好ましい。
本発明のエアゾール製品10は、発泡性内容物を充填した容器本体14と、その容器本体の開口部に設けられるエアゾールバルブ15と、そのエアゾールバルブの開閉を操作する操作部22と、その操作部に取り付けられ、前記エアゾールバルブ15のステム21と連通する前記いずれかの泡吐出用のノズル23、30とからなることを特徴としている。このようなエアゾール製品10においては、前記操作部22がエアゾールバルブ15のステム21を押し下げるための横向きに突出する操作片25を備えているものが好ましい。
本発明の泡吐出用のノズルは、発泡性内容物を充填したエアゾール製品のエアゾールバルブに取り付けて用いる。エアゾールバルブを開くとノズルの内部に泡状態の内容物が充満し、上端が閉じているため側面の吐出口から泡が吐出される。このとき、吐出口が、左右一対の側壁を有し、略軸方向に延びるように開口しているため、泡は一対の側壁により吐出方向や形状が制御され、また吐出口の上端で上方への移動が抑制され、後から吐出された泡が先の泡の下に一部あるいは全体が重なり、それらがノズルの側面で次々に重なって、あたかもカーネーションなどの花の形状を呈する立体的な造形が得られる。その後、使用者はノズルに沿って泡体をすくい上げることにより、花の形状を壊さないまま泡体を手のひらに移すことができる。
またノズルが押しつぶし可能な材料からなるので、指でノズルをしごいていくことにより、ノズル内の泡を絞り出すことができる。そのため、ノズル内に泡がほとんど残らず、衛生的である。ノズルが弾性材料からなる場合は、泡を絞り出した後は、弾力性によりノズルは元の形状に復帰するが、そのとき、吐出口の周辺に残っている泡がノズル内に吸引される。そのため、ノズル表面に泡や液が垂れず、周囲を汚さない。弾性材料でない場合は、ノズルは次の吐出のときに吐出の圧力で元の形状に戻る。
前記吐出部が装着部より太い場合は、吐出部が大きく変形できる。そのため、吐出部の吐出口から一層充分に泡を絞り出すことができる。また、ノズルに付着した泡をすくい取る行為がそのまま吐出部をつぶし変形させる行為となる。前記吐出部が略ラグビーボール状の場合は、装着部まで泡が流れていても、スムーズにすくい上げることができる。また、押しつぶし可能な材料により成形したラグビーボール状のノズルに、上下方向に切れ目を入れるなど、後加工で吐出口を形成しやすい。前記吐出口が斜め軸方向に延びるように開口している場合は、泡は一対の側壁によりノズルの周囲を旋回するように吐出され、泡はソフトクリームのような形状になってノズルに付着する。
本発明の吐出部材は、前述のノズルを備えているので、泡を受ける手を上向きにし、指で筒体を挟むように配置した後、その指の背または他方の手で操作片を押し下げることにより、泡を吐出することができ、吐出された泡を形状を壊さずに手のひらに移すことができる。前記操作片が筒体を囲む円板状であれば、指の背で操作片を押し下げる操作がしやすく、バルブを操作して泡を吐出した後、そのままノズルの周囲に吐出された泡をすくいとることができる。
本発明のエアゾール製品は、前述の泡吐出用のノズルを備えているので、立体的な泡の造形物を形をくずさずにすくいとることができる。また、ノズル内の泡を充分に絞り出すことができるので、衛生的である。前記操作部がエアゾールバルブのステムを押し下げるための横向きに突出する操作片を備えている場合は、ノズルに触れずにバルブの開閉操作ができるので、立体的な泡の造形物をこわさずに操作できる。さらに手の甲や指の背面で操作片を押し下げ、そのまま上に持ち上げることで、ノズルの周囲の泡をすくいとることができる。前記操作片が、平面視でステムを囲むように半径方向外向きに広がっている場合は、指の間にノズルを挟み、複数の指で操作片を押せるので、操作が一層容易である。
本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す要部正面図である。 図2Aおよび図2Bはそれぞれ図1における吐出部材の一部断面平面図および一部断面正面図である。 図1のエアゾール製品の使用方法を示す正面図である。 図3に続く使用方法を示す正面図である。 図4に続く使用方法の正面図である。 本発明のノズルの他の実施形態を示す正面図である。 図7Aは本発明の吐出部材の他の実施形態を示す断面図、図7Bはその吐出部材の平面図、図7Cはその吐出部材のノズルと軸部の斜視図である。 図8Aは本発明のノズルのさらに他の実施形態を示す正面図、図8Bはそのノズルの断面図、図8Cはそのノズルの平面図である。
図1に示すエアゾール製品10は、発泡性内容物を充填したエアゾール容器11と、そのエアゾール容器11の上端に装着される肩カバー12と、吐出部材13とからなる。エアゾール容器11は、有底筒状の容器本体14と、容器本体14の上端開口に固着されるエアゾールバルブ15とからなる。容器本体14は金属製または合成樹脂製であり、肩部16にはオーバーキャップ17を着脱自在に装着するための段部18が形成されている。段部18の縦壁18aの下部には、オーバーキャップ17を係止するための係止溝18bが設けられている。
エアゾールバルブ15は、バルブハウジング19と、そのバルブハウジングを容器本体14の開口に固着するためのマウンティングキャップ20と、バルブハウジングに上下移動自在に挿入され、押し下げ操作によって内容物を吐出するステム21と、そのステムを上向きに付勢するバネと、ステムのステム孔をシールするステムラバーと、マウンティングキャップと容器本体の間をシールするガスケットなどを備えた公知のものである。
肩カバー12は、容器本体14のビード部14aに被せたマウンティングキャップ20の周縁部20aに装着され、吐出部材13を通す開口を有する有底筒状の部材である。肩カバー12は合成樹脂などで形成される。肩カバー12はエアゾールバルブ15を隠して見栄えをよくするものであり、省略することもできる。肩カバー12に吐出部材13の上下動をガイドするガイド部を設けることもできる。肩カバー12と吐出部材13の下部をヒンジで連結することもできる。容器本体14が合成樹脂製の場合は、肩カバーをネジで固定することもできる。
吐出部材13は、図2Bに示すように、下方の操作部22と、上方のノズル23とからなる。図2Aのノズル23の右側は、図2BのIIa−IIa線による断面を示し、図2Bの右側は図2AのIIb−IIb線による断面を示す。図2Bに示すように、操作部22は、内部に中心に沿って延びる通路24を有する筒体22aを有し、筒体22aの外周には上下方向の途中に半径方向に広がる押し片25が操作片として設けられている。さらに押し片25の下部に、筒体22aを囲む円筒状の基部25cを備えている。
押し片25は薄肉円板状で、使用者の指Fの背とフィットしやすいように周方向に波打っている。波の山25aと谷25bは、たとえば3〜5本程度、放射状に延びている。押し片25は平坦な円板とすることもできる。通路24の下端はステム21と嵌合する嵌合穴として作用し、上端はノズル23との嵌合部である。操作部22はポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアセタールなどのポリカーボネート、ナイロンなどのポリアミドなどの硬質の合成樹脂の成形品を使用することができる。
図2Bに示すように、ノズル23は全体的に上端が閉じた筒状を呈する。ノズル23の上部は縦向きに配置されたラグビーボール状の吐出部26であり、その内部に内容物の発泡を促し、泡を保持する空間Sが形成されている。ノズル23の下部は円筒状の装着部27である。装着部27の内部には空間Sと連通する通路27aが形成され、その下端は開口している。装着部27の下端外周は操作部22の通路24の上端に嵌合するように細くしている。そして吐出部26の側面には内部の空間Sと外部を連通する吐出口28が4本、周方向に等間隔で形成されている。なお、吐出口28は複数本設けることが好ましく、たとえば2〜6本、好ましくは3〜5本、周方向にほぼ等間隔で形成することが好ましい。
吐出口28は、縦長の紡錘状などとしており、吐出部の空間Sから表面にかけての断面(厚みに対応する面)が側壁28a、28bを構成し、吐出口28は一対の側壁28a、28bで紡錘状にされ、軸方向に延びるように開口している。図2Aでは、側壁28a、28bはノズル23の中心を通る面に沿っており、半径方向外向きに開いている。また、この実施形態ではノズル23全体がゴム、エラストマーなどの押しつぶし可能な弾性材料から成型されたものである。なお、指による押しつぶしが可能で、外力を除くと復帰するものであれば、ポリエチレン、ポリ乳酸などの合成樹脂で弾性を有するように成形してもよい。なお、吐出部26だけ、あるいは吐出部の一部だけ弾性変形可能に構成してもよい。さらに押しつぶし可能な材料であれば弾性材料でなくてもよく、その場合は次の吐出のときに内圧で元の形状に戻る。また、操作部22についても、操作および製造に支障がない範囲でノズル23と同一の弾性材料から形成してもよい。弾性材料の場合も、弾性材料でない場合も、ノズル23と操作部22を一体に成型することができる。
発泡性内容物は、例えば、洗顔剤、洗浄剤、入浴剤、保湿剤、クレンジング剤、日焼け止め剤、化粧水、シェービング剤、脱毛剤、制汗剤、殺菌消毒剤、害虫忌避剤などのスキンケア剤、トリートメント剤、スタイリング剤、染毛剤などのヘアケア剤などの人体用品、ホイップクリームなどの食品、消臭剤、芳香剤、虫よけ剤、殺菌剤などの家庭用品などである。但し、これら用途に限られるわけではない。
この発泡性内容物は、前記用途の有効成分を含む原液と、原液を発泡・吐出させる噴射剤とからなり、噴射剤としては、例えばプロパン、ブタン、ペンタンなどの炭素数が3〜5の脂肪族炭化水素、ハイドロフルオロオレフィン、ジメチルエーテルなどの液化ガス、炭酸ガス、窒素などの圧縮ガスなどが挙げられる。なかでも、泡の成形性、保形性に優れ、泡を所望の形状にし易い点から、脂肪酸石鹸などの界面活性剤や、高級アルコール、高級脂肪酸などの固形油分などを原液中に含有したものを用い、さらに噴射剤として液化ガスを用いることが好ましい。
つぎに図1、図3〜図5を参照して上記のように構成されるエアゾール製品10の使用方法を説明する。エアゾール製品10はテーブルなどの上に載置しておく。使用者は手のひらを上に向け、たとえば中指と薬指の間に操作部22の筒体22aやノズル23を挟むようにして指Fの背と手の甲を押し片25に押し当て(図1参照)、さらに図3に示すように押し下げる。それによりステム21が押し下げられ、エアゾールバルブ15が開き、発泡性内容物がステム21の上端から吐出される。さらに内容物は発泡しながら通路24、27aを通って上昇し、空間Sに入る。内容物はステム21から出たときに発泡するか、あるいは大気圧である空間S内で発泡する。
空間S内の泡Foは、さらに図3に示すように、それぞれの吐出口28から吐出される。このとき最初に吐出された泡は吐出口28の上端で上方への移動が抑制され、新たに出て来る泡が先に出ていた泡の下に重なり、カーネーションなどの花のような立体的な泡体Awが吐出部26を中心にして4方向に形成される。所望する量が吐出されると、使用者は押し片25を押すのをやめればよい。それによりエアゾールバルブ15が閉じ、泡が出なくなる。
ついで使用者は図4に示すように手のひらを上昇させ、泡体Awを手のひらですくいとる。そのとき、装着部27より径が大きい吐出部26は、指の進行に合わせて圧縮される。そのため、使用者は指で吐出部26をしごき挙げることにより、泡体の手のひらへの移動をさせながら吐出部26の内部の空間Sに残っている泡を絞り出すことができる。そのため、ノズル23内には泡がほとんど残らず、衛生的である。
使用者の指Fがノズル23を離れたときは、図5に示すように泡体Awはほぼ全量が手のひらに移っている。そして吐出部26は弾力によって元のラグビーボール状に戻る。そのとき、通路24、27a内に残っている少量の泡Foは、吐出部26内に吸引され、使用後もしばらく泡が吐出されるアフタードローが抑制される。そのため、見栄えがよい。
上記のように図1のエアゾール製品10は、立体的な泡体Awをノズルの周囲に形成することができる。しかも形を崩さずに手のひらに移すことができると共に、ノズル内部の泡残りが少なくアフタードローが生じにくい利点がある。
つぎに図6を参照して本発明のノズルの他の実施形態を説明する。図6のノズル30は、吐出部26に形成する吐出口31を斜め向きにカットしている。そのため、吐出口31を形成する一対の側壁31a、31bは斜め軸方向に延びており、吐出口31から出てくる泡は、ノズル30の周囲を旋回するように吐出され、ソフトクレームのような立体的な渦状の泡体が得られる。そして使用者は、渦巻きながら吐出される様子を眺めて楽しむことができる。なお、吐出口31の傾きや幅の大きさを揃えずに吐出口ごとに変化させてもよい。さらに傾きの方向が互い違いになるように変化させてもよい。
図7は、別の吐出部材32を示している。先の吐出部材13は、操作部22の筒体22aと押し片25とが一体となっていたが、この吐出部材32は、図7Aに示すように、ノズル33を保持する軸部(筒体)34と押し部(操作片)35とが別体となっており、押し部35はヒンジ36を介して肩カバー37に連結されている。肩カバー37は、容器本体14の係止溝18bに装着されている。また、この肩カバー37は、上方部が縮径することでなる段部37aを備えている。この段部37aはオーバーキャップ(図1の符号17参照)を着脱可能に取り付けるためのものである。また、ノズル33はラグビーボール状ではなく、上に向かって次第に拡径する逆円錐状を呈している。吐出口28は上に向かって次第に広がる逆三角形の形状である。
図7Aや図7Cに示すように、軸部34の下端はステム装着部34aとなっているが、このステム装着部34aの上方に平面視略円形のフランジ部34bが設けられている。また、フランジ部34bの上面には、軸部34の上端まで続くリブ34cが2つ設けられている。リブ34c、34c同士は平面視、一直線上に並ぶようにして配置されている。これらのリブ34c、34cは、ノズル33と押し部35との間に手を差し入れるにあたって、差し入れる方向を案内する方向案内部として機能する。すなわち、押圧面35aに手を載置しようとすれば、指と指の間にリブ34cを位置させなければならないため、自ずと手の方向が決まるのである。
また、フランジ部34bの上面には、平面視、リブ34cと略平行に半円状のピン支点34dが設けられている。このピン支点34dは、ヒンジ36を中心に回転することで加力方向が常に変化する押し部35からの押圧力を、鉛直力(エアゾール容器11に向かう力)に変換してステム21に伝達するためのものである。
押し部35の上面(ノズル33側)に位置する押圧面35aは、図7Bに示すように、平面視略円形であるが、側面から見ると、図7Aに示すように、ヒンジ36側が最も高くそこから緩やかに下った形状をなしている。また、全体として大きな凹部35bを形成しており、自然な状態で緩やかな凸面を形成する手の甲から指の背の形に沿うようになっている。押圧面35aの中心には、軸部34を貫通させるための開口35cが設けられている。この開口35cはヒンジ36に向かって延びた長円状とされている。また、開口35cの内周面を下方に延長するようにして、軸部34のピン支点34dを押し込むための押し込み片35dが設けられている。軸部34は、一方のリブ34cがヒンジ36側に向き、他方のリブ34cがヒンジ36と反対側を向くようにして、開口35c内に配置されている。
上記構成の吐出部材32では、手のひらを上(ノズル33側)に向けた状態で、押圧面35aの低い側からノズル33と押し部35との間に手を差し入れ、指と指の間にリブ34cや軸部34を位置させるとともに、指の背や手の甲と押圧面35aとを当接させ、適宜、押し部35を押し下げることにより、エアゾール容器11から内容物を吐出させることができる。なお、この吐出部材32では、主として手の甲で押圧面35aを押すことになるため、指の背で押す場合に比べて吐出操作が楽である。
なお、押圧面35aは、ヒンジ36側が最も低くそこから緩やかに上がった形状にしてもよい。すなわち、図7Aと逆の形状にしても良い。この場合、たとえば洗面台などに置いたエアゾール製品を立った状態で使用するなど、押圧面35aに対して高い位置から操作する際に、押圧面35aに沿って手を差し入れやすく、且つ、手の甲で吐出操作しやすい。
図8は、図1のノズル23とは別のノズルを示したものである。このノズル40は、上下に長い吐出口41を構成する開口の左右の内縁が、通路内部の空間Sから吐出口41を通じて外部へと吐出される吐出物の吐出方向を制御する一対の側壁41a、41bとされている。具体的には、ノズル40が肉厚であって、吐出口41の入り口(吐出口41と空間Sとの境界)41cから出口(吐出口41とノズル40の外面との境界)41dまで続く一対の側壁41a、41bによって、吐出物である泡の吐出方向を制御できる程度の長さの制御通路が形成されている。例えば、制御通路の水平方向の長さL1は、吐出口41の入り口41cの水平方向の幅W1よりも長い。また、一対の側壁41a、41bは、空間Sから外部に向けて弧を描いていており、各弧が同方向に湾曲している。換言すれば、制御通路が湾曲している(図8C参照)。そしてノズル40は上に向かって細くなっているので、図8Cの平面図から分かるように、ノズル40を上から見たとき、制御通路の長さが下にいくほど長くなる。そのため、吐出口41の出口41dの位置は下にいくほど制御通路の湾曲に合わせて反時計方向にずれている。また、吐出口41の出口41dは上に向かって次第に狭くなっている。
上記構成のノズル40の場合、泡が湾曲した制御通路を通って外部に吐出されるため、ノズル40の軸回りに旋回しながら吐出される(図8Cの矢印参照)。同時に、噴射剤の勢いによって上向きにも進むため、先に吐出された泡の下方に後から吐出された泡が部分的に重なり合い、螺旋状(ソフトクリーム状)の泡が得られる。この螺旋状の泡は吐出される際には周囲に飛び散りにくく、また、ノズル40の周囲に付着して垂れ落ちにくいため、手のひらですくい取りやすい。
なお、上記のノズル40は、図8Bのように肉厚であるが、吐出口41の部分では折り曲げやすいので、比較的容易に指で押しつぶすことができる。なお、根元部にあらかじめ部分的に薄くした折り目を形成してもよい。さらに軟質の押しつぶし可能な材料、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、エラストマー、合成ゴム、天然ゴムや合成樹脂の発泡体を用いてもよい。発泡体の場合は内面および外面に平滑なスキンを設けるのが好ましい。
以上に、この発明の代表的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、図1〜図3に示す吐出部材では、押し片25の上面(押圧面)のうねり(波の山25aや谷25b)が等間隔に設けられていたが、必ずしも等間隔に設ける必要は無く、不規則に設けてもよい。また、谷25bの幅と山25bの幅を同じにする必要もなく、谷25bの幅を山25aの幅より大としたり、小としたりしてもよい。谷25bの深さや山25aの高さについても、全て同じとする必要はなく、各々異ならせてもよい。また、指の背の形に沿った押圧面としてもよい。押し片に代えて、引き操作あるいは傾倒操作する操作片であってもよい。
また、図7A〜Cに示す吐出部材32の方向案内部としては、リブ34cに限らず、板状や円柱状の突起であってもよい。また、窪みであってもよい。例えば、図7Bの一点鎖線で示すように、指の関節に位置する箇所に窪み35eを設けておけば、手を差し込む方向をあらかじめ確認することができる。また、方向案内部は、図1〜図3に示す吐出部材13の押し片35に適用してもよい。この場合、理想的な角度で手を差し入れることができるようになる。さらに、方向案内部を軸部34ではなく、ノズル13、30、33や押し片25や押し部35に設けてもよい。また、図1では、エアゾール製品10がオーバーキャップ17や肩カバー12を備えていたが、必ずしも設ける必要はない。
また、図1の実施形態ではノズル23の全体をゴムなどで形成しているが、装着部27を硬質の合成樹脂とし、ゴム、エラストマーあるいは軟質樹脂からなる吐出部26と組み合わせてインサート成形してもよい。また、押し片25として筒体22aを囲む円板状のものを採用しているが、1〜4か所程度、半径方向に突出する板片を採用することもできる。
10 エアゾール製品
11 エアゾール容器
12 肩カバー
13 吐出部材
14 容器本体
14a ビード部
15 エアゾールバルブ
16 肩部
17 オーバーキャップ
18 段部
18a 縦壁
18b 係止溝
19 バルブハウジング
20 マウンティングキャップ
20a 周縁部
21 ステム
22 操作部
22a 筒体
23 ノズル
24 通路
25 押し片(操作片)
25a 波の山
25b 波の谷
25c 基部
26 吐出部
27 装着部
27a 通路
28 吐出口
28a、28b 側壁
30 ノズル
31 吐出口
31a、31b 側壁
32 吐出部材
33 ノズル
34 軸部
34a ステム装着部
34b フランジ部
34c リブ
34d ピン支点
35 押し部
35a 押圧面
35b 凹部
35c 開口
35d 押し込み片
35e 窪み
36 ヒンジ
37 肩カバー
40 ノズル
41 吐出口
41a、41b 側壁
41c 入り口
41d 出口
L1 制御通路の水平方向の長さ
W1 制御通路の水平方向の幅

Claims (9)

  1. 発泡性内容物を充填したエアゾール製品のエアゾールバルブに取り付けて用いる泡吐出用のノズルであって、
    縦向きに配置され、上端が閉じた筒状の形態を備え、
    端よりいくらか下側が、側面に複数本の吐出口が開口している吐出部とされ、
    吐出部の下方に、下端が開放された装着部が設けられており、
    前記吐出口が、左右一対の側壁を有し、略軸方向に延びるように開口しており、
    少なくとも前記吐出部の一部が押しつぶし可能な材料からなる泡吐出用のノズル。
  2. 前記吐出部が装着部より太い請求項1記載の泡吐出用のノズル。
  3. 前記吐出部が略ラグビーボール状で、縦向きに配置されている請求項2記載の泡吐出用のノズル。
  4. 前記吐出部が上に向かって次第に拡径する逆円錐状で、縦向きに配置されている請求項1記載の泡吐出用のノズル。
  5. 前記吐出口が斜め軸方向に延びるように開口している請求項1記載の泡吐出用のノズル。
  6. エアゾール製品のエアゾールバルブに取り付けられる筒体と、その筒体に設けられる操作片と、前記筒体の上端に設けられる請求項1〜のいずれかに記載のノズルとからなる泡吐出用の吐出部材。
  7. 前記操作片が筒体の周囲を囲む円板状である請求項記載の吐出部材。
  8. 発泡性内容物を充填した容器本体と、その容器本体の開口部に設けられるエアゾールバルブと、そのエアゾールバルブの開閉を操作する操作部と、その操作部に取り付けられ、前記エアゾールバルブのステムと連通する請求項1〜のいずれかに記載の泡吐出用のノズルとからなるエアゾール製品。
  9. 前記操作部が前記エアゾールバルブのステムを押し下げるための横向きに突出する操作片を備えている請求項記載のエアゾール製品。
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