JP2020063071A - 液剤吐出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
第1の実施形態による液剤吐出容器は、液剤の収容空間を有する液剤ボトルと、液剤ボトルを収容するボトルカバーと、目的形状に対応するように配置された、液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、操作部を有するボタンと、を有する。ボタンは、操作部がボトルカバーの外側に突出する位置から、使用者による操作部の押圧に基づいて液剤ボトル側に移動しながら液剤ボトルを押圧する可動部の一例である。以下、図1を参照し、このような第1の実施形態による液剤吐出容器の概略構成を説明する。
図1は、第1の実施形態による液剤吐出容器1の外観構成を示す説明図である。図1に示したように、第1の実施形態による液剤吐出容器1は、液剤ボトル10と、ボトルカバー30と、ボタン40と、ボトルキャップ50と、吐出部60と、オーバーキャップ70と、を有する。
図3は、液剤ボトル10の構成を示す説明図である。より具体的には、図3には、液剤ボトル10の正面図および平面図を示している。図3に示したように、液剤ボトル10は、胴部11、底部12、肩部13および口首部14を有する。
図4は、ボトルカバー30の構成を示す説明図である。より具体的には、図4には、ボトルカバー30の正面図および底面図を示している。図4に示したように、ボトルカバー30は、筒体部31およびボトル支持部32を有する。
図5は、可動部としての機能を有するボタン40の構成を示す説明図である。より具体的には、図5には、ボタン40の平面図、正面図、背面図、および正面図に示したV−V線でボタン40を切断した場合に得られる断面図を示している。図5に示したように、ボタン40は、嵌合部41および当接部43を有する。
図6は、ボトルキャップ50の構成を示す説明図である。より具体的には、図6には、ボトルキャップ50の平面図、ボトルキャップ50をII−II線で切断して得られる断面図、およびボトルキャップ50の底面図を示している。図6に示したように、ボトルキャップ50は、連通孔51と、上面環状凸部52と、係合部53a〜53dと、下面第1環状凸部54と、下面第2環状凸部55と、側壁部56と、を有する。
図7は、吐出部60の構成を示す説明図である。より具体的には、図7には、吐出部60の平面図、吐出部60をIII−III線で切断して得られる断面図、および吐出部60の底面図を示している。図7に示したように、吐出部60は、複数のノズル61と、環状壁部63と、爪部64a〜64dと、環状溝66と、吐出基板67と、複数の空気抜き孔68と、を有する。
以上、第1の実施形態による液剤吐出容器1の構成を説明した。続いて、液剤吐出容器1の断面図を参照して液剤吐出容器1の構成を補足した後に、液剤吐出容器1の動作を説明する。
上述したように、本実施形態によれば、使用者の押圧によるボタン40の移動は一定量に制限される。このため、使用者の押圧による液剤ボトル10の変形、および液剤の吐出量のばらつきを低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、ポンプディスペンサを用いることなく、使用者がボタン40を繰り返し押圧した場合にノズル61から吐出される液剤を定量化することが可能である。結果、パーツ数およびコストの増加を抑制しつつ、安定的に液剤を目的形状に造形することが可能となる。
上記では、ボタン40の移動は、操作部41aがボトルカバー30の外周面と前後方向上で同じ位置に到達するまでの一定量に規制される例を説明した。しかし、ボタン40の移動は他の方法により規制されてもよい。例えば、嵌合部41の操作部41a側に、正面視において透孔33の外側に張り出す領域を設けてもよい。かかる構成によれば、使用者により操作部41aが押圧された際に、当該領域が透孔33の周辺のボトルカバー30の外周面に突き当たることにより、ボタン40の移動を一定量に規制することが可能である。
以上、本発明の第1の実施形態による液剤吐出容器1を説明した。第2の実施形態による液剤吐出容器と第1の実施形態による液剤吐出容器1とでは、液剤の吐出量を定量化するための構成が異なる。以下、第2の実施形態による液剤吐出容器を概念的に説明した後に、第2の実施形態による液剤吐出容器の具体的な構成および動作を説明する。
図9は、第2の実施形態による液剤吐出容器2の外観構成を示す説明図である。図9に示したように、第2の実施形態による液剤吐出容器2は、液剤ボトル20と、ボトルキャップ50−2と、吐出部60−2と、オーバーキャップ70−2と、を有する。ボトルキャップ50−2は、液剤ボトル20の上端に係合する。ボトルキャップ50−2、吐出部60−2およびオーバーキャップ70−2は、第1の実施形態で説明したボトルキャップ50、吐出部60およびオーバーキャップ70と形状の微差を有し得るものの、第1の実施形態で説明したボトルキャップ50、吐出部60およびオーバーキャップ70と実質的に同一に構成され得るので、ここでの詳細な説明を省略する。
続いて、図10を参照し、第2の実施形態による液剤吐出容器2の動作を説明する。図10は、図9に示したIV−IV線で液剤吐出容器2を切断した場合に得られる液剤吐出容器2の断面構成を模式的に示す説明図である。
上述したように、本実施形態によれば、使用者の押圧による主変形領域210の変形量は一定量に制限される。このため、使用者の押圧による液剤ボトル20の変形、および液剤の収容空間が減容量のばらつきを低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、ポンプディスペンサを用いることなく、使用者が被押圧部213を繰り返し押圧した場合にノズル61から吐出される液剤を定量化することが可能である。結果、パーツ数およびコストの増加を抑制しつつ、安定的に液剤を目的形状に造形することが可能となる。
上記では、第2の実施形態による液剤吐出容器2が液剤ボトル20を有する例を説明したが、第2の実施形態による液剤吐出容器2には他の液剤ボトルを適用可能である。以下、図11〜図13を参照し、変形例による液剤ボトル20−2〜20−4を説明する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、第1の実施形態では、液剤ボトル20、ボトルカバー30およびボタン40が物理的に分離して構成される例を説明した。しかし、液剤ボトル20、ボトルカバー30およびボタン40のうちの少なくとも2つは一体的に構成されてもよい。例えば、ボタン40が可撓性を有する領域を介してボトルカバー30に接合されることにより、ボトルカバー30とボタン40が一体的に構成されてもよい。また、第2の実施形態において、例えば、液剤ボトル20の主変形領域210にボタン40が接合されることにより、液剤ボトル20とボタン40が一体的に構成されてもよい。
<1>
液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、前記液剤の収容空間を有する液剤容器と、前記液剤容器を収容する容器収容体と、操作部を有し、使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する可動部と、前記目的形状に対応するように形成された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、を備える、液剤吐出容器。
<2>
前記容器収容体は透孔を有し、前記可動部は前記容器収容体の前記透孔に嵌合する、前記<1>に記載の液剤吐出容器。
<3>
前記可動部は、前記操作部が前記容器収容体の外側に突出する位置から、前記使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する、前記<1>または<2>に記載の液剤吐出容器。
前記可動部は、前記透孔に嵌合する部分である嵌合部、および該嵌合部における操作部とは他側に位置する当接部を有する、前記<1>〜<3>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<5>
前記当接部は、液剤容器(液剤ボトル)側に突出する突出部を有する、前記<4>に記載の液剤吐出容器。
<6>
前記嵌合部の正面視における形状は、前記吐出部から吐出された液剤が形成する目的形状である、前記<4>または<5>に記載の液剤吐出容器。
<7>
前記嵌合部の操作部側に、正面視において前記透孔の外側に張り出す領域を有する、前記<4>〜<6>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<8>
前記容器収容体は、筒体部及びボトル支持部を有し、筒体部の剛性は、前記液剤容器の胴部の剛性よりも高い、前記<1>〜<7>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、被押圧部、および前記液剤の収容空間を有し、前記被押圧部への押圧により所定の形状に変形する液剤容器と、前記目的形状に対応するように配置された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、を備える、液剤吐出容器。
<10>
前記液剤容器は、前記被押圧部を含み、前記液剤容器の周方向において前記被押圧部が凸となる凸形状を有する主変形領域と、前記主変形領域の前記周方向の両側に繋がり、前記主変形領域と共に前記液剤の収容空間を形成する変形支持領域と、有する、前記<10>に記載の液剤吐出容器。
<11>
前記主変形領域は、前記変形支持領域の一対の稜線を介して前記変形支持領域に接合され、前記被押圧部への押圧に基づき、前記主変形領域が前記凸形状から前記凸形状よりも平坦な形状に変形しながら前記一対の稜線の間隔を押し広げ、前記主変形領域が前記一対の稜線の間隔を押し広げる力が無くなった時点で前記液剤容器の変形が停止することにより、前記液剤容器が前記所定の形状となる、前記<10>に記載の液剤吐出容器。
<12>
前記吐出部は1または2以上のノズルを有し、前記1または2以上のノズルの各々は、前記吐出口および前記液剤の収容空間側に位置する流入口を有し、前記液剤吐出容器は、前記1または2以上のノズルの各々の前記流入口の全体に隣接するように形成され、前記液剤の収容空間から流入する前記液剤が一時的に留められる液剤保留部をさらに有する、前記<1>〜<11>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<13>
前記液剤保留部と前記液剤の収容空間を連通する連通口の重心位置は、前記吐出部の平面視において、前記1または2以上のノズルの重心位置に一致する、前記<12>に記載の液剤吐出容器。
前記液剤容器の上端に係合するボトルキャップを有し、前記吐出部は、該ボトルキャップを介して前記液剤容器に固定されており、前記ボトルキャップと前記吐出部との間に前記液剤保留部が位置する、前記<12>に記載の液剤吐出容器。
<15>
前記ノズルは、前後方向および幅方向に沿って配置される吐出基板の上面から突出する筒状の構成で上端および下端に開口を有し、上端の開口は液剤の吐出口として機能し、下端の開口は液剤の流入口として機能する、前記<12>〜<14>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<16>
前記吐出部は、前記ノズルを取り囲う環状の領域から、該ノズルの上端よりも上側まで延在する環状壁部を有する、前記<12>〜<15>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<17>
前記吐出部に着脱可能に係合するオーバーキャップを具備する、前記<1>〜<16>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<18>
前記液剤の20°Cにおける粘度は、1000mPa・s以上100000mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは2000mPa・s以上80000mPa・s以下であり、さらに好ましくは30000mPa・s以上60000mPa・s以下である、前記<1>〜<17>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
2 液剤吐出容器
10 液剤ボトル
11 胴部
12 底部
13 肩部
14 口首部
20 液剤ボトル
210 主変形領域
212 中央部
212a 上端領域
212b 下端領域
212c 中間領域
213 被押圧部
214 斜面部
220 変形支持領域
222 稜線
30 ボトルカバー
31 筒体部
32 ボトル支持部
33 透孔
34 開口
40 ボタン
41 嵌合部
41a 操作部
43 当接部
43a 線状突出部
50 ボトルキャップ
51 連通孔
52 上面環状凸部
53a〜53d 係合部
54 第1環状凸部
55 第2環状凸部
56 側壁部
60 吐出部
61 ノズル
62 吐出口
63 環状壁部
64a〜64d 爪部
65 流入口
66 環状溝
67 吐出基板
68 液剤保留部
70 オーバーキャップ
210 主変形領域
212 中央部
212a 上端領域
212b 下端領域
212c 中間領域
213 被押圧部
214 斜面部
220 変形支持領域
222 稜線
Claims (8)
- 液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、
前記液剤の収容空間を有する液剤容器と、
前記液剤容器を収容する容器収容体と、
操作部を有し、使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する可動部と、
前記目的形状に対応するように形成された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、
を備える、液剤吐出容器。 - 前記容器収容体は透孔を有し、
前記可動部は前記容器収容体の前記透孔に嵌合する、請求項1に記載の液剤吐出容器。 - 前記可動部は、前記操作部が前記容器収容体の外側に突出する位置から、前記使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する、請求項1または2に記載の液剤吐出容器。
- 液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、
被押圧部、および前記液剤の収容空間を有し、前記被押圧部への押圧により所定の形状に変形する液剤容器と、
前記目的形状に対応するように配置された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、
を備える、液剤吐出容器。 - 前記液剤容器は、
前記被押圧部を含み、前記液剤容器の周方向において前記被押圧部が凸となる凸形状を有する主変形領域と、
前記主変形領域の前記周方向の両側に繋がり、前記主変形領域と共に前記液剤の収容空間を形成する変形支持領域と、
有する、請求項4に記載の液剤吐出容器。 - 前記主変形領域は、前記変形支持領域の一対の稜線を介して前記変形支持領域に接合され、
前記被押圧部への押圧に基づき、前記主変形領域が前記凸形状から前記凸形状よりも平坦な形状に変形しながら前記一対の稜線の間隔を押し広げ、
前記主変形領域が前記一対の稜線の間隔を押し広げる力が無くなった時点で前記液剤容器の変形が停止することにより、前記液剤容器が前記所定の形状となる、請求項5に記載の液剤吐出容器。 - 前記吐出部は1または2以上のノズルを有し、
前記1または2以上のノズルの各々は、前記吐出口および前記液剤の収容空間側に位置する流入口を有し、
前記液剤吐出容器は、
前記1または2以上のノズルの各々の前記流入口の全体に隣接するように形成され、前記液剤の収容空間から流入する前記液剤が一時的に留められる液剤保留部をさらに有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。 - 前記液剤保留部と前記液剤の収容空間を連通する連通口の重心位置は、前記吐出部の平面視において、前記1または2以上のノズルの重心位置に一致する、請求項7に記載の液剤吐出容器。
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