JP2020063071A - 液剤吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡易な構成で安定的に液剤を目的形状に造形する。【解決手段】液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、前記液剤の収容空間を有する液剤容器と、前記液剤容器を収容する容器収容体と、操作部を有し、使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する可動部と、前記目的形状に対応するように形成された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、を備える、液剤吐出容器。【選択図】図1

Description

本発明は、液剤吐出容器に関する。
化粧品、食器用洗剤および整髪料などの各種の液剤を収容し、使用者の操作に応じて液剤を吐出する液剤吐出容器が広く使用されている。例えば、特許文献1には、使用者による圧搾操作に基づき泡状の液剤を複数の開口部から吐出する液剤吐出容器が開示されている。
特表2009−524558号公報
しかし、液剤の吐出により目的形状に液剤を造形するためには、液剤の吐出量を定量化することが重要である。特許文献1に記載の液剤吐出容器では、液剤の吐出量が定量化されないので、安定的に液剤を目的形状に造形することは困難である。なお、ポンプディスペンサの実装により液剤の吐出量を定量化する方法も考えられるが、ポンプディスペンサの実装は、パーツ数およびコストの増加を伴う。
本発明は、より簡易な構成で安定的に液剤を目的形状に造形することが可能な液剤吐出容器に関する。
上記課題を解決するために、本発明のある観点は、液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、前記液剤の収容空間を有する液剤容器と、前記液剤容器を収容する容器収容体と、操作部を有し、使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する可動部と、前記目的形状に対応するように形成された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、を備える、液剤吐出容器に関する。
以上説明したように本発明の液剤吐出容器によれば、より簡易な構成で安定的に液剤を目的形状に造形することが可能である。
第1の実施形態による液剤吐出容器1の外観構成を示す説明図である。 造形された液剤の具体例を示す説明図である。 液剤ボトル10の構成を示す説明図である。 ボトルカバー30の構成を示す説明図である。 ボタン40の構成を示す説明図である。 ボトルキャップ50の構成を示す説明図である。 吐出部60の構成を示す説明図である。 第1の実施形態による液剤吐出容器1を図1に示したI−I線で切断した場合に得られる断面図である。 第2の実施形態による液剤吐出容器2の外観構成を示す説明図である。 図9に示したIV−IV線で液剤吐出容器2を切断した場合に得られる液剤吐出容器2の断面構成を模式的に示す説明図である。 変形例による液剤ボトル20−2の構成を示す説明図である。 他の変形例による液剤ボトル20−3の構成を示す説明図である。 他の変形例による液剤ボトル20−3の構成を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明の実施形態は、液剤の吐出により液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器に関する。液剤の吐出により液剤を目的形状に造形するためには、液剤の吐出量を定量化することが重要である。以下では、液剤の吐出量を定量化するための構成が異なる、第1の実施形態による液剤吐出容器、および第2の実施形態による液剤吐出容器を、順次詳細に説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態による液剤吐出容器は、液剤の収容空間を有する液剤ボトルと、液剤ボトルを収容するボトルカバーと、目的形状に対応するように配置された、液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、操作部を有するボタンと、を有する。ボタンは、操作部がボトルカバーの外側に突出する位置から、使用者による操作部の押圧に基づいて液剤ボトル側に移動しながら液剤ボトルを押圧する可動部の一例である。以下、図1を参照し、このような第1の実施形態による液剤吐出容器の概略構成を説明する。
(液剤吐出容器の概略構成)
図1は、第1の実施形態による液剤吐出容器1の外観構成を示す説明図である。図1に示したように、第1の実施形態による液剤吐出容器1は、液剤ボトル10と、ボトルカバー30と、ボタン40と、ボトルキャップ50と、吐出部60と、オーバーキャップ70と、を有する。
液剤ボトル10は、液剤の収容空間を有する液剤容器の一例である。液剤ボトル10が収容する液剤の種類は特に限定されない。例えば、液剤は、スキンケアクリーム、スキンケアローション、ハンドソープ、洗顔料、クレンジング剤、食器用洗剤、整髪料、ボディソープ、髭剃り用クリーム、ファンデーションおよび美容液などの肌用化粧料、染毛剤、消毒液、または食用クリームであってもよい。
また、液剤ボトル10に収容される液剤の粘度は、20°Cにおいて1000mPa・s以上100000mPa・s以下であることが好ましい。20°Cにおける液剤の粘度は、より好ましくは、2000mPa・s以上80000mPa・s以下であり、さらに好ましくは3000mPa・s以上60000mPa・s以下である。液剤の粘度はB型粘度計により測定する。B型粘度計により粘度を測定することは、例えば、液剤の剤型および粘度に応じて適切なローターまたはスピンドルを選択し、選択されたローターまたはスピンドルに応じた回転数(50〜60回転/分)の回転数でローターまたはスピンドルを回転させ、回転時間が60秒となった時点の粘度を測定することであってもよい。液剤の粘度が20°Cにおいて1000mPa・s以上100000mPa・s以下であることによって、吐出部60から吐出された液剤が所定の目的形状に造形され易くなる。
ボトルカバー30は、液剤ボトル10を収容する容器収容体の一例である。使用者は、ボトルカバー30を把持しながらボタン40を指先で押圧することにより、ボトルカバー30に収容される液剤ボトル10を圧搾することが可能である。具体的には、使用者がボタン40の操作部を押圧すると、ボタン40が液剤ボトル10側に移動しながら液剤ボトル10を押圧することにより、液剤ボトル10が圧搾される。
ボタン40は、ボトルカバー30に設けられた透孔に嵌合し、一側はボトルカバー30の外側に突出し、他側はボトルカバー30の内側に埋没して液剤ボトル10に当接する。ボタン40は可動部の一例であり、上述したように、使用者がボタン40の操作部を押圧すると、ボタン40が液剤ボトル10側に移動しながら液剤ボトル10を押圧する。図1に示した例ではボタン40がボトルカバー30の外側に突出しているが、ボタン40の操作部の大きさによっては、ボタン40がボトルカバー30の外側に突出しなくても、使用者がボタン40の操作部を押圧し、ボタン40が液剤ボトル10側に移動することが可能である。
なお、本明細書においては、ボタン40の移動方向を前後方向(図1に示したY軸方向)と称し、液剤吐出容器1の高さ方向を上下方向(図1に示したZ軸方向)と称し、前後方向および上限方向に直交する方向を幅方向(図1に示したX軸方向)と称する場合がある。ただし、液剤吐出容器1の使用時には液剤吐出容器1は傾けて使用されるので、液剤吐出容器1の上下方向は必ずしも鉛直方向とは一致しない。また、液剤吐出容器1の上下方向に上方向は、液剤の吐出方向と一致する方向であってもよい。
ボトルキャップ50は、液剤ボトル10の上端およびボトルカバー30の上端に係合する。ボトルキャップ50は、上下方向に貫通する貫通孔を有し、当該貫通孔を介して、液剤ボトル10内の液剤の収容空間と吐出部60とが連通する。
吐出部60は、複数のノズル61および環状壁部63を有する。各ノズル61の上端には、ボトルキャップ50を介して液剤ボトル10内の液剤の収容空間に連通しており液剤の吐出口として機能する開口が設けられる。各ノズル61および各ノズル61の吐出口は、目的形状に対応するように形成されている。吐出部60は、ボトルキャップ50に係合しており、ボトルキャップ50を介して液剤ボトル10に固定される。環状壁部63は、複数のノズル61を取り囲う環状の領域から、複数のノズル61の上端よりも上側まで延在する。要するにノズル61の上端から環状壁部63の上端まで距離を有する。なお、環状は、ある領域を取り囲う形状であり、当該形状は円形であってもよいし、楕円形であってもよいし、角形であってもよく、また、全体に亘って連続していてもよいし、断続的であってもよい。
使用者は、例えば、ノズル61が重力方向要素を持つ向きで液剤吐出容器1を把持した状態で環状壁部63を手の平などの対象に押し当て、ボタン40を押圧する。これにより、液剤の収容空間が圧搾され、複数のノズル61が液剤を吐出する。複数のノズル61から吐出された液剤は、各ノズル61および各ノズル61の吐出口が花型形状に対応するように形成されることに基づき、例えば図2に示したような花型形状に造形される。
オーバーキャップ70は、吐出部60に着脱可能に係合する。オーバーキャップ70は、吐出部60の各ノズル61に嵌合する凸部を有してもよい。かかる構成によれば、オーバーキャップ70が吐出部60に係合している使用待機時にノズル61から液剤が流出することを防止できる。また、ノズル61へのごみの付着、液剤へのごみの混入なども防止されるので、ノズル61および液剤の衛生を良好に保つことも可能である。
以上、本実施形態による液剤吐出容器1の概略構成を説明した。続いて、液剤吐出容器1が有する液剤ボトル10、ボトルカバー30、ボタン40、ボトルキャップ50および吐出部60の構成をより詳細に説明する。
(液剤ボトルの構成)
図3は、液剤ボトル10の構成を示す説明図である。より具体的には、図3には、液剤ボトル10の正面図および平面図を示している。図3に示したように、液剤ボトル10は、胴部11、底部12、肩部13および口首部14を有する。
胴部11は、筒形状を有し、胴部11の下端には底部12が形成され、胴部11の上端には肩部13が形成される。胴部11、底部12および肩部13により形成される中空領域は、液剤の収容空間として用いられる。図3においては、胴部11が上下方向に亘って同一の径を有する例を示しているが、胴部11の径は上下方向において非一様であってもよい。例えば、胴部11の径は、上端および下端において極大となり、上端と下端の間において極小となってもよい。また、図3においては、胴部11及び底部12の形状が楕円形状である例を示しているが、胴部11及び底部12の形状は、楕円形状に限定されず、円形状または角形状などの他の形状であってもよい。
口首部14は、肩部13から上方に延在する。口首部14は、外周に螺合面を有し、当該螺合面を介してボトルキャップ50が口首部14に着脱可能に装着される。ただし、口首部14とボトルキャップ50との装着態様は螺合に限定されず、装着態様は例えば打込み式キャップであってもよい。
このような液剤ボトル10は、スクイズ性(圧搾と復元の繰り返し易さ)および液剤の定量吐出の観点から、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートで形成されることが望ましい。また、上述した胴部11は、底部12、肩部13および口首部14よりも薄肉に形成される。このため、胴部11は、可撓性を有し、ボタン40を介して伝えられる使用者の押圧により容易に圧搾変形することが可能である。
(ボトルカバーの構成)
図4は、ボトルカバー30の構成を示す説明図である。より具体的には、図4には、ボトルカバー30の正面図および底面図を示している。図4に示したように、ボトルカバー30は、筒体部31およびボトル支持部32を有する。
筒体部31は、下端にボトル支持部32を有し、上端に開口を有する。筒体部31の内側の中空領域に液剤ボトル10が収容される。筒体部31は、図4に示したように筒体部31の中空領域に到達する貫通孔である透孔33を有する。透孔33は、ボタン40が透孔33に嵌合するように、ボタン40に対応する形状を有する。例えば、ボタン40が正面視において花型形状を有する場合、透孔33も正面視において花型形状を有してもよい。
ボトル支持部32は、筒体部31の下端から筒体部31の内側に張り出した領域である。当該ボトル支持部32に液剤ボトル10の底部12が当接することにより、液剤ボトル10が支持される。また、ボトル支持部32には開口34が形成される。液剤ボトル10からボトルキャップ50が取り外された状態において、使用者が開口34を介して液剤ボトル10を押すことにより、液剤ボトル10をボトルカバー30から容易に押し出すことが可能である。
ここで、本実施形態による筒体部31の剛性は、液剤ボトル10の胴部11の剛性よりも高く設計される。使用者は筒体部31に把持力を加えながらボタン40を指先で押圧するところ、上記の剛性の設計によれば、使用者が直接液剤ボトル10の胴部11を把持する場合と比較して、筒体部31の変形による液剤ボトル10の圧搾が抑制される。すなわち、液剤ボトル10に関し、ボタン40からの押圧に基づく圧搾以外の圧搾が抑制されるので、ボトルカバー30が液剤ボトル10を収容することは、使用者がボタン40を押圧した際の液剤ボトル10の減容量を一定化することに寄与する。なお、ボトルカバー30の材料は特に限定されず、例えば、ボトルカバー30の材料には合成樹脂、木、紙、または金属などを用いられてもよい。
(ボタンの構成)
図5は、可動部としての機能を有するボタン40の構成を示す説明図である。より具体的には、図5には、ボタン40の平面図、正面図、背面図、および正面図に示したV−V線でボタン40を切断した場合に得られる断面図を示している。図5に示したように、ボタン40は、嵌合部41および当接部43を有する。
嵌合部41は、透孔33に嵌合する部分である。使用者により押圧される操作部41aが嵌合部41の一側に位置し、嵌合部41の他側に当接部43が位置する。当該嵌合部41の正面視における形状は、吐出部60から吐出された液剤が形成する形状、すなわち目的形状であってもよい。例えば、嵌合部41の正面視における形状は、図5の正面図に示したように目的形状に一致する花型形状であってもよい。かかる構成によれば、吐出部60から吐出された液剤がどのような形状になるかを使用者が容易に把握することができる。ただし、嵌合部41の正面視における形状は目的形状に一致しなくてもよく、嵌合部41の正面視における形状は、円形、楕円形または角形などであってもよい。なお、嵌合部41と透孔33の間には遊びがあってもよい。また、図5においては透孔33の形状と等しい形状を有する嵌合部41を示しているが、透孔33の形状と異なる形状を有する嵌合部が透孔33に嵌合してもよい。
当接部43は、液剤ボトル10側に線状に突出する線状突出部43aを有する。当該線状突出部43aが液剤ボトル10に当接し、使用者によるボタン40の押圧に基づいて当該線状突出部43aが液剤ボトル10を押圧する。線状突出部43aに押圧力が集中することにより、液剤ボトル10が容易に圧搾変形することが可能となる。
図5においては、線状突出部43aが上下方向に沿って設けられる例を示しているが、線状突出部43aは幅方向に沿って設けられてもよい。また、線状は、連続する直線に限られず、不連続であってもよいし、曲線であってもよい。また、当接部43は、線状突出部43aに代えて、例えば半球型の突出部など他の態様の突出部を有してもよい。
なお、図5の正面図に示したように、当接部43は、正面視において嵌合部41の外側に張り出す領域を有する。このため、透孔33の周辺のボトルカバー30の内周面に当接部43が接触することによりボタン40の前方向への移動が規制されるので、ボタン40が透孔33からボトルカバー30の外側に抜け落ちることが防止される。
(ボトルキャップの構成)
図6は、ボトルキャップ50の構成を示す説明図である。より具体的には、図6には、ボトルキャップ50の平面図、ボトルキャップ50をII−II線で切断して得られる断面図、およびボトルキャップ50の底面図を示している。図6に示したように、ボトルキャップ50は、連通孔51と、上面環状凸部52と、係合部53a〜53dと、下面第1環状凸部54と、下面第2環状凸部55と、側壁部56と、を有する。
連通孔51は、上下方向に沿ってボトルキャップ50を貫通する開口である。連通孔51は、ボトルキャップ50が装着された液剤ボトル10内の液剤の収容空間と、吐出部60のノズル61とを連通する。
上面環状凸部52は、連通孔51を囲う環状の領域からボトルキャップ50の上方に突出する。上面環状凸部52は、吐出部60の下面に当接する。上面環状凸部52と吐出部60の下面とは、液剤ボトル10から流入する液剤が一時的に留められる液剤保留部を形成する。
係合部53a〜53dは、ボトルキャップ50の周方向上で分散して位置し、吐出部60の後述する爪部64a〜64dと係合する。
下面第1環状凸部54は、連通孔51を囲う環状の領域からボトルキャップ50の下方に突出する。下面第2環状凸部55は、下面第1環状凸部54のさらに外側の環状の領域からボトルキャップ50の下方に突出する。下面第1環状凸部54は、液剤ボトル10の口首部14の内周面と係合し、下面第2環状凸部55は液剤ボトル10の口首部14の外周面と係合する。側壁部56は、下面第2環状凸部55のさらに外側に位置する環状の壁部であり、ボトルキャップ50の外壁を構成する。
(吐出部の構成)
図7は、吐出部60の構成を示す説明図である。より具体的には、図7には、吐出部60の平面図、吐出部60をIII−III線で切断して得られる断面図、および吐出部60の底面図を示している。図7に示したように、吐出部60は、複数のノズル61と、環状壁部63と、爪部64a〜64dと、環状溝66と、吐出基板67と、複数の空気抜き孔68と、を有する。
複数のノズル61の各々は、前後方向および幅方向に沿って配置される吐出基板67の上面から突出する筒状の構成であり、上端および下端に開口を有する。上端の開口は液剤の吐出口62として機能し、下端の開口は液剤の流入口65として機能する。すなわち、液剤ボトル10内の液剤が流入口65を介してノズル61の内部に流入し、ノズル61の内部に流入した液剤が吐出口62から吐出される。このような複数のノズル61は、図1を参照して説明したように、目的形状に対応するように配置される。吐出基板67に単に孔を設けて当該孔を吐出口として用いる場合と比較して、上端に吐出口62を有するノズル61を用いる本発明の実施形態によれば、液剤の吐出方向がノズル61内部で規制されるので、液剤の吐出方向を安定させることが可能である。
なお、図1においては、吐出口62が単純な円形である例を示しているが、吐出口62の形状は単純形状に限定されない。例えば、吐出口62の形状は、連続する複数の線の組合わせであってもよい。また、吐出部60が有するノズル61および吐出口62は1つだけであってもよく、この場合、吐出口62は、目的形状が細幅化された連続形状に形成されてもよい。
環状壁部63は、複数のノズル61を取り囲う環状の領域から、複数のノズル61の吐出口62よりも上側まで延在する壁部である。当該環状壁部63が例えば手の平などの対象に押し当てられた状態では対象と吐出口62との間に所定の間隔が確保されるので、当該状態で使用者によるボタン40の押圧に基づいて吐出口62が液剤を吐出した場合、対象上に液剤を目的形状で造形することが可能である。
爪部64a〜64dは、環状壁部63の下端に、環状壁部63の周方向上で分散して位置する。爪部64a〜64dがボトルキャップ50の係合部53a〜53dに係合することにより、ボトルキャップ50と吐出部60が連結される。
環状溝66は、吐出基板67の下面において、各ノズル61の流入口65を取り囲う環状の領域に形成される溝である。環状溝66には、上述したボトルキャップ50の上面環状凸部52が嵌合する。複数の空気抜き孔68は、対象物に環状壁部63が押し当てられた状態でノズル61から液剤が吐出される際に、環状壁部63内の空気がボトルキャップ50側に移動するための流路となる。環状壁部63内の空気がボトルキャップ50側に移動することにより、液剤の吐出の安定性を向上することが可能である。
(液剤吐出容器の動作)
以上、第1の実施形態による液剤吐出容器1の構成を説明した。続いて、液剤吐出容器1の断面図を参照して液剤吐出容器1の構成を補足した後に、液剤吐出容器1の動作を説明する。
図8は、第1の実施形態による液剤吐出容器1を図1に示したI−I線で切断した場合に得られる断面図である。図8に示したように、ボトルキャップ50と吐出部60との間には、吐出基板67の下面および上面環状凸部52により形成される液剤保留部68が位置する。なお、吐出部60が、吐出基板67の下面から下方に突出する凸部を有し、ボトルキャップ50が上面に環状溝を有してもよく、当該ボトルキャップ50の環状溝に吐出部60の凸部が嵌合することにより液剤保留部68が形成されてもよい。または、吐出部60が、吐出基板67の下面から下方に突出する凸部を有し、当該凸部がボトルキャップ50の上面環状凸部52に当接することにより液剤保留部68が形成されてもよい。
使用者は、液剤吐出容器1の使用時に、例えば、ノズル61が重力方向を向くように液剤吐出容器1を把持した状態で環状壁部63を手の平などの対象に押し当てる。すると、液剤ボトル10に収容されていた液剤が口首部14およびボトルキャップ50の連通孔51を介して液剤保留部68に流入する。
そして、使用者がボタン40を押圧すると、ボタン40は、操作部41aがボトルカバー30の外側に突出する位置から液剤ボトル10側に移動しながら液剤ボトル10を押圧する。ここで、操作部41aがボトルカバー30の外周面と前後方向上で同じ位置に到達すると、使用者がボタン40をさらに押し込むことが困難になる。すなわち、ボタン40の移動は、操作部41aがボトルカバー30の外周面と前後方向上で同じ位置に到達するまでの一定量に規制される。
液剤ボトル10がボタン40により押圧されると、液剤ボトル10が変形し、液剤の収容空間が減容する。結果、液剤の収容空間の内圧が高まり、液剤保留部68に留められていた液剤がノズル61から吐出される。
その後、使用者がボタン40の押圧を解放すると、液剤ボトル10の形状が復元し始める。この時、液剤の収容空間の内圧が低まるので、ノズル61から空気を吸引しながら液剤の収容空間が広がり、液剤ボトル10の形状が復元する。
(作用効果)
上述したように、本実施形態によれば、使用者の押圧によるボタン40の移動は一定量に制限される。このため、使用者の押圧による液剤ボトル10の変形、および液剤の吐出量のばらつきを低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、ポンプディスペンサを用いることなく、使用者がボタン40を繰り返し押圧した場合にノズル61から吐出される液剤を定量化することが可能である。結果、パーツ数およびコストの増加を抑制しつつ、安定的に液剤を目的形状に造形することが可能となる。
また、図8に示した軸線Lは、連通孔51の重心位置および液剤保留部68の重心位置を通る上下方向に沿う線であり、当該軸線L上に複数のノズル61の重心位置も存在する。従って、各ノズル61に流入する液剤の量の間での好ましくない偏りを抑制できるので、より安定的に液剤を目的形状に造形することが可能となる。
(変形例)
上記では、ボタン40の移動は、操作部41aがボトルカバー30の外周面と前後方向上で同じ位置に到達するまでの一定量に規制される例を説明した。しかし、ボタン40の移動は他の方法により規制されてもよい。例えば、嵌合部41の操作部41a側に、正面視において透孔33の外側に張り出す領域を設けてもよい。かかる構成によれば、使用者により操作部41aが押圧された際に、当該領域が透孔33の周辺のボトルカバー30の外周面に突き当たることにより、ボタン40の移動を一定量に規制することが可能である。
<第2の実施形態>
以上、本発明の第1の実施形態による液剤吐出容器1を説明した。第2の実施形態による液剤吐出容器と第1の実施形態による液剤吐出容器1とでは、液剤の吐出量を定量化するための構成が異なる。以下、第2の実施形態による液剤吐出容器を概念的に説明した後に、第2の実施形態による液剤吐出容器の具体的な構成および動作を説明する。
第2の実施形態による液剤吐出容器は、被押圧部、および液剤の収容空間を有し、被押圧部への押圧により所定の形状に変形する液剤ボトルと、目的形状に対応するように配置された、液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、を有する。液剤ボトルが、被押圧部への押圧により所定の形状に変形するための構造を有することにより、被押圧部への押圧による液剤ボトルの減容量のばらつきが低減され、結果、液剤の吐出量を定量化することができる。
上記の構造は、液剤ボトルが所定の形状に達するまでに被押圧部を押し込む際に生じる負荷から、液剤ボトルが所定の形状に達した後に被押圧部を押し込もうとした際に生じる負荷が急峻に増加するような構造であってもよい。このような構造によれば、液剤ボトルの変形を、液剤ボトルが所定の形状に達するまでの変形に概ね規制することが可能である。以下、図9を参照し、第2の実施形態による液剤吐出容器の具体的な構成例を説明する。
(液剤吐出容器の構成)
図9は、第2の実施形態による液剤吐出容器2の外観構成を示す説明図である。図9に示したように、第2の実施形態による液剤吐出容器2は、液剤ボトル20と、ボトルキャップ50−2と、吐出部60−2と、オーバーキャップ70−2と、を有する。ボトルキャップ50−2は、液剤ボトル20の上端に係合する。ボトルキャップ50−2、吐出部60−2およびオーバーキャップ70−2は、第1の実施形態で説明したボトルキャップ50、吐出部60およびオーバーキャップ70と形状の微差を有し得るものの、第1の実施形態で説明したボトルキャップ50、吐出部60およびオーバーキャップ70と実質的に同一に構成され得るので、ここでの詳細な説明を省略する。
液剤ボトル20は、液剤の収容空間を有する液剤容器の一例である。液剤ボトル20は、図9に示したように筒形状を有し、液剤ボトル20の中空領域が液剤の収容空間として用いられる。
第2の実施形態による液剤ボトル20は、主変形領域210および変形支持領域220を有する。主変形領域210は使用者により押圧される被押圧部213を有し、液剤ボトル20の周方向において被押圧部213が凸となる凸形状を有する。変形支持領域220は、主変形領域210の周方向の両側に繋がる領域であり、主変形領域210と共に液剤の収容空間を形成する。以下、主変形領域210についてより具体的に説明する。
主変形領域210は、図9に示したように、中央部212および一対の斜面部214を有する。中央部212は、主変形領域210の上端に位置する上端領域212a、主変形領域210の下端に位置する下端領域212b、上端領域212aおよび下端領域212bの間に位置し、被押圧部213を有する中間領域212cを有する。上端領域212aおよび下端領域212bは、中間領域212cに向けて隆起している。
一対の斜面部214は、液剤ボトル20の周方向における中央部212の両側に位置し、鈍角で交差する2面に沿って配置される。また、一対の斜面部214は、変形支持領域220の一対の稜線222を介して変形支持領域220に接合している。
変形支持領域220は、主変形領域210に対向して被押圧部213の背面側に配置される部分である。具体的には、主変形領域210が位置する面の背面、および液剤ボトル20の側面が変形支持領域220に該当する。変形支持領域220は、主変形領域210よりも大きな保形剛性を有することにより、被押圧部213が押圧された際に安定した状態で支持することができる。なお、変形支持領域220は、液剤ボトル20の周方向に沿って延在する複数の剛性補強リブを有してもよい。剛性補強リブは、変形支持領域220の保形剛性を向上するので、被押圧部213が押圧された際の反力をより効率良く支持することが可能となる。
(液剤吐出容器の動作)
続いて、図10を参照し、第2の実施形態による液剤吐出容器2の動作を説明する。図10は、図9に示したIV−IV線で液剤吐出容器2を切断した場合に得られる液剤吐出容器2の断面構成を模式的に示す説明図である。
図10の左図に示したように、液剤吐出容器2の使用待機時には、主変形領域210は、被押圧部213が凸となる凸形状を有する。使用者が主変形領域210の被押圧部213を押圧し始めると、図10の中図に示したように、1対の斜面部214が内側に向けて凸となるように変形しながら、主変形領域210が1対の稜線222間を押し広げる。
さらに使用者が被押圧部213の押圧を続けると、図10の右図に示したように、1対の斜面部214が外側に向けて凸となるように変形し、主変形領域210が1対の稜線222を押し広げる力が無くなり、液剤ボトル20の変形が停止する。すなわち、図10の右図に示したように、主変形領域210が使用待機時の凸形状よりも平坦である所定の形状に達した時点で液剤ボトル20の変形が停止する。
液剤ボトル20が所定の形状に達する過程で液剤の収容空間が減容し、液剤の収容空間の内圧が高まり、第1の実施形態で説明したように、液剤保留部68に留められていた液剤がノズル61から吐出される。
その後、使用者が被押圧部213の押圧を解放すると、上端領域212aおよび下端領域212bに残っている隆起、および一対の斜面部214の外側に凸となっている形状の作用により、液剤ボトル20の形状が復元し始める。この時、液剤の収容空間の内圧が低まるので、第1の実施形態で説明したように、ノズル61から空気を吸引しながら液剤の収容空間が広がり、液剤ボトル20の形状が復元する。
(作用効果)
上述したように、本実施形態によれば、使用者の押圧による主変形領域210の変形量は一定量に制限される。このため、使用者の押圧による液剤ボトル20の変形、および液剤の収容空間が減容量のばらつきを低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、ポンプディスペンサを用いることなく、使用者が被押圧部213を繰り返し押圧した場合にノズル61から吐出される液剤を定量化することが可能である。結果、パーツ数およびコストの増加を抑制しつつ、安定的に液剤を目的形状に造形することが可能となる。
また、1対の斜面部214が内側に向けて凸となる形状から外側に凸となる形状に変化するタイミングで、被押圧部213の押し込みのための負荷が急峻に落ち込むので、使用者がクリック感を得ることが可能である。クリック感により、押し終わりが認知し易く、また使用感が向上する。
(変形例)
上記では、第2の実施形態による液剤吐出容器2が液剤ボトル20を有する例を説明したが、第2の実施形態による液剤吐出容器2には他の液剤ボトルを適用可能である。以下、図11〜図13を参照し、変形例による液剤ボトル20−2〜20−4を説明する。
図11は、変形例による液剤ボトル20−2の構成を示す説明図である。図11に示したように、変形例による液剤ボトル20−2は、主変形領域210−2および変形支持領域220−2を有する。主変形領域210−2は、中央部212−2および一対の斜面部214−2を有する。中央部212−2には被押圧部213−2が設けられる。液剤ボトル20−2と液剤ボトル20とでは、液剤ボトルの面に対して占める主変形領域の割合、および斜面部の形状などが異なるが、液剤ボトル20−2は、液剤ボトル20と同様に、被押圧部213−2への押圧に基づき、1対の稜線222−2間を押し広げながら所定の形状に変形することが可能である。
図12は、他の変形例による液剤ボトル20−3の構成を示す説明図である。図12に示したように、変形例による液剤ボトル20−3は、主変形領域210−3および変形支持領域220−3を有する。主変形領域210−3は、中央部212−3および一対の斜面部214−3を有する。中央部212−3には被押圧部213−3が設けられる。液剤ボトル20−3と液剤ボトル20とでは、平面視における液剤ボトルの形状、主変形領域の形状および斜面部の形状などが異なるが、液剤ボトル20−3は、液剤ボトル20と同様に、被押圧部213−3への押圧に基づき、1対の稜線222−3間を押し広げながら所定の形状に変形することが可能である。
図13は、他の変形例による液剤ボトル20−4の構成を示す説明図である。図13に示したように、変形例による液剤ボトル20−4は、主変形領域210−4および変形支持領域220−4を有する。主変形領域210−4は、中央部212−4および一対の斜面部214−4を有する。中央部212−4は被押圧部としての機能も有する。液剤ボトル20−4と液剤ボトル20とでは、主変形領域の形状および斜面部の形状などが異なるが、液剤ボトル20−4は、液剤ボトル20と同様に、中央部212−4への押圧に基づき、1対の稜線222−4間を押し広げながら所定の形状に変形することが可能である。
<むすび>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した第1の実施形態と第2の実施形態は組み合わされてもよい。すなわち、第1の実施形態によるボトルカバー30は、第1の実施形態による液剤ボトル10に代えて第2の実施形態による液剤ボトル20を収容してもよい。かかる構成によれば、液剤の量をさらに一定化し、一層安定的に液剤を目的形状に造形することが可能となる。
また、第1の実施形態では、液剤ボトル20、ボトルカバー30およびボタン40が物理的に分離して構成される例を説明した。しかし、液剤ボトル20、ボトルカバー30およびボタン40のうちの少なくとも2つは一体的に構成されてもよい。例えば、ボタン40が可撓性を有する領域を介してボトルカバー30に接合されることにより、ボトルカバー30とボタン40が一体的に構成されてもよい。また、第2の実施形態において、例えば、液剤ボトル20の主変形領域210にボタン40が接合されることにより、液剤ボトル20とボタン40が一体的に構成されてもよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の液剤吐出容器を開示する。
<1>
液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、前記液剤の収容空間を有する液剤容器と、前記液剤容器を収容する容器収容体と、操作部を有し、使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する可動部と、前記目的形状に対応するように形成された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、を備える、液剤吐出容器。
<2>
前記容器収容体は透孔を有し、前記可動部は前記容器収容体の前記透孔に嵌合する、前記<1>に記載の液剤吐出容器。
<3>
前記可動部は、前記操作部が前記容器収容体の外側に突出する位置から、前記使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する、前記<1>または<2>に記載の液剤吐出容器。
<4>
前記可動部は、前記透孔に嵌合する部分である嵌合部、および該嵌合部における操作部とは他側に位置する当接部を有する、前記<1>〜<3>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<5>
前記当接部は、液剤容器(液剤ボトル)側に突出する突出部を有する、前記<4>に記載の液剤吐出容器。
<6>
前記嵌合部の正面視における形状は、前記吐出部から吐出された液剤が形成する目的形状である、前記<4>または<5>に記載の液剤吐出容器。
<7>
前記嵌合部の操作部側に、正面視において前記透孔の外側に張り出す領域を有する、前記<4>〜<6>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<8>
前記容器収容体は、筒体部及びボトル支持部を有し、筒体部の剛性は、前記液剤容器の胴部の剛性よりも高い、前記<1>〜<7>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<9>
液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、被押圧部、および前記液剤の収容空間を有し、前記被押圧部への押圧により所定の形状に変形する液剤容器と、前記目的形状に対応するように配置された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、を備える、液剤吐出容器。
<10>
前記液剤容器は、前記被押圧部を含み、前記液剤容器の周方向において前記被押圧部が凸となる凸形状を有する主変形領域と、前記主変形領域の前記周方向の両側に繋がり、前記主変形領域と共に前記液剤の収容空間を形成する変形支持領域と、有する、前記<10>に記載の液剤吐出容器。
<11>
前記主変形領域は、前記変形支持領域の一対の稜線を介して前記変形支持領域に接合され、前記被押圧部への押圧に基づき、前記主変形領域が前記凸形状から前記凸形状よりも平坦な形状に変形しながら前記一対の稜線の間隔を押し広げ、前記主変形領域が前記一対の稜線の間隔を押し広げる力が無くなった時点で前記液剤容器の変形が停止することにより、前記液剤容器が前記所定の形状となる、前記<10>に記載の液剤吐出容器。
<12>
前記吐出部は1または2以上のノズルを有し、前記1または2以上のノズルの各々は、前記吐出口および前記液剤の収容空間側に位置する流入口を有し、前記液剤吐出容器は、前記1または2以上のノズルの各々の前記流入口の全体に隣接するように形成され、前記液剤の収容空間から流入する前記液剤が一時的に留められる液剤保留部をさらに有する、前記<1>〜<11>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<13>
前記液剤保留部と前記液剤の収容空間を連通する連通口の重心位置は、前記吐出部の平面視において、前記1または2以上のノズルの重心位置に一致する、前記<12>に記載の液剤吐出容器。
<14>
前記液剤容器の上端に係合するボトルキャップを有し、前記吐出部は、該ボトルキャップを介して前記液剤容器に固定されており、前記ボトルキャップと前記吐出部との間に前記液剤保留部が位置する、前記<12>に記載の液剤吐出容器。
<15>
前記ノズルは、前後方向および幅方向に沿って配置される吐出基板の上面から突出する筒状の構成で上端および下端に開口を有し、上端の開口は液剤の吐出口として機能し、下端の開口は液剤の流入口として機能する、前記<12>〜<14>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<16>
前記吐出部は、前記ノズルを取り囲う環状の領域から、該ノズルの上端よりも上側まで延在する環状壁部を有する、前記<12>〜<15>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<17>
前記吐出部に着脱可能に係合するオーバーキャップを具備する、前記<1>〜<16>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<18>
前記液剤の20°Cにおける粘度は、1000mPa・s以上100000mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは2000mPa・s以上80000mPa・s以下であり、さらに好ましくは30000mPa・s以上60000mPa・s以下である、前記<1>〜<17>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
1 液剤吐出容器
2 液剤吐出容器
10 液剤ボトル
11 胴部
12 底部
13 肩部
14 口首部
20 液剤ボトル
210 主変形領域
212 中央部
212a 上端領域
212b 下端領域
212c 中間領域
213 被押圧部
214 斜面部
220 変形支持領域
222 稜線
30 ボトルカバー
31 筒体部
32 ボトル支持部
33 透孔
34 開口
40 ボタン
41 嵌合部
41a 操作部
43 当接部
43a 線状突出部
50 ボトルキャップ
51 連通孔
52 上面環状凸部
53a〜53d 係合部
54 第1環状凸部
55 第2環状凸部
56 側壁部
60 吐出部
61 ノズル
62 吐出口
63 環状壁部
64a〜64d 爪部
65 流入口
66 環状溝
67 吐出基板
68 液剤保留部
70 オーバーキャップ
210 主変形領域
212 中央部
212a 上端領域
212b 下端領域
212c 中間領域
213 被押圧部
214 斜面部
220 変形支持領域
222 稜線

Claims (8)

  1. 液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、
    前記液剤の収容空間を有する液剤容器と、
    前記液剤容器を収容する容器収容体と、
    操作部を有し、使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する可動部と、
    前記目的形状に対応するように形成された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、
    を備える、液剤吐出容器。
  2. 前記容器収容体は透孔を有し、
    前記可動部は前記容器収容体の前記透孔に嵌合する、請求項1に記載の液剤吐出容器。
  3. 前記可動部は、前記操作部が前記容器収容体の外側に突出する位置から、前記使用者による前記操作部の押圧に基づいて前記液剤容器側に移動しながら前記液剤容器を押圧する、請求項1または2に記載の液剤吐出容器。
  4. 液剤の吐出により前記液剤を目的形状に造形する液剤吐出容器であって、
    被押圧部、および前記液剤の収容空間を有し、前記被押圧部への押圧により所定の形状に変形する液剤容器と、
    前記目的形状に対応するように配置された、前記液剤の収容空間に連通する吐出口を有する吐出部と、
    を備える、液剤吐出容器。
  5. 前記液剤容器は、
    前記被押圧部を含み、前記液剤容器の周方向において前記被押圧部が凸となる凸形状を有する主変形領域と、
    前記主変形領域の前記周方向の両側に繋がり、前記主変形領域と共に前記液剤の収容空間を形成する変形支持領域と、
    有する、請求項4に記載の液剤吐出容器。
  6. 前記主変形領域は、前記変形支持領域の一対の稜線を介して前記変形支持領域に接合され、
    前記被押圧部への押圧に基づき、前記主変形領域が前記凸形状から前記凸形状よりも平坦な形状に変形しながら前記一対の稜線の間隔を押し広げ、
    前記主変形領域が前記一対の稜線の間隔を押し広げる力が無くなった時点で前記液剤容器の変形が停止することにより、前記液剤容器が前記所定の形状となる、請求項5に記載の液剤吐出容器。
  7. 前記吐出部は1または2以上のノズルを有し、
    前記1または2以上のノズルの各々は、前記吐出口および前記液剤の収容空間側に位置する流入口を有し、
    前記液剤吐出容器は、
    前記1または2以上のノズルの各々の前記流入口の全体に隣接するように形成され、前記液剤の収容空間から流入する前記液剤が一時的に留められる液剤保留部をさらに有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
  8. 前記液剤保留部と前記液剤の収容空間を連通する連通口の重心位置は、前記吐出部の平面視において、前記1または2以上のノズルの重心位置に一致する、請求項7に記載の液剤吐出容器。


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