JP6970474B1 - 手押し車電動化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手押し車に容易に取り付け可能で、かつ汎用性に優れた電動車輪装置を提供する。【解決手段】電動車輪装置2は、手押し車1のマウント部14に着脱自在に取り付けられるものであり、車輪21と、マウント部14に挿脱可能な車軸22と、車軸21に対し車輪22を回転させるインホイールモータ23と、マウント部14に挿入された車軸22をマウント部14に固定する固定具(24)とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、作業現場において広く使用される手押し車を電動化する装置に関する。
下記特許文献1には、手押し運搬車に後付けされる補助駆動装置が開示されている。補助駆動装置は、モータ駆動される駆動輪を備え、この駆動輪を既存の車輪に当接させることにより当該車輪を回転させて手押し運搬車を補助駆動する。
下記特許文献2には、キャスター付きの手押し台車に後付けされる電動走行ユニットが開示されている。
下記特許文献3には、複数のパイプフレームの組合せからなる形状変更可能な荷台と、当該荷台を支持する車体と、モータ駆動される駆動輪を含む複数の車輪とを備えた電動運搬車が開示されている。
特開2003−312479号公報 特開平9−238404号公報 特開2014−218092号公報
前記特許文献1の補助駆動装置は、運搬車の既存の車輪に対し駆動輪を当接させる構造であるため、車輪に土がついた際などは車輪への動力伝達が不安定になるおそれがある。また、補助駆動装置を取り付け可能な運搬車の構造が大幅に限定されるという問題もある。
前記特許文献2の電動走行ユニットは、その適用対象がキャスター付きの4輪台車に限定される。また、不整地での利用に適した構造でもない。
前記特許文献3の電動手押し運搬車は、荷台及び車体の構造が複雑であるため、その基本形状を自由に変更することができない。このため、種々の産業活動で想定される種々の作業環境に対応することができない。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、手押し車に容易に取り付け可能で、かつ汎用性に優れた手押し車電動化装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明の一局面に係る手押し車電動化装置は、手押し車を電動化する装置であって、前記手押し車のマウント部に着脱自在に取り付けられかつインホイールモータを内蔵した電動車輪装置と、ユーザの操作を受け付ける装置として前記手押し車のハンドル部に着脱可能に取り付けられる入力装置と、前記入力装置から出力される操作信号に応じて前記電動車輪装置の前記インホイールモータの回転を制御するコントローラと、前記コントローラ及び前記インホイールモータに電力を供給する電源装置とを備え、前記電動車輪装置は、車輪と、前記マウント部に挿脱可能な車軸と、前記車軸に対し前記車輪を回転させる前記インホイールモータと、前記マウント部に挿入された前記車軸を前記マウント部に固定する固定具と、前記マウント部に対し前記車軸が回転するのを規制する回り止めとを有し、前記回り止めは、その上端に直線状の当接片を有するとともに当該当接片が前記手押し車の車体に当接する状態で前記マウント部に取り付けられる板状部材であり、かつ前記車軸を受け入れた状態で当該車軸の相対回転を規制可能な長孔を有し、前記入力装置は、前記ハンドル部に対し着脱可能な本体部と、前記インホイールモータの回転速度を調整するためのレバーとして前記本体部に取り付けられた可動式のアクセルレバーとを有する、ことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明の手押し車電動化装置は、手押し車のマウント部に対し着脱可能な電動車輪装置を備えるため、当該電動車輪装置を、マウント部に取り付いていた既存の車輪(従動車輪)と容易に置換得る。置換後は、電動車輪装置のインホイールモータを必要に応じ駆動することにより、手押し車を用いた運搬作業等を容易化することができ、ユーザの負担を軽減することができる。
また、電動車輪装置の適用対象となり得る手押し車は、車軸を挿入可能なマウント部を備えていればよく、それ以外の構造、形状は特段の制約を受けない。このため、使用環境に合わせて種々のタイプの手押し車に電動車輪装置を取り付けることができる。このように、電動車輪装置の汎用性が高いことから、種々のタイプの手押し車を電動化することができ、当該手押し車を用いて幅広い作業を少ない負担で行うことができる。
さらに、手押し車のハンドル部に入力装置を取り付け可能であるため、取り付けられた入力装置のアクセルレバーを操作することにより、電動車輪装置のインホイールモータを所望の速度で回転させて手押し車を電動走行させることができる。
さらにまた、マウント部に対する車軸の回転が回り止めによって規制されるので、電動車輪装置(インホイールモータ)の駆動力を効率よく地面に伝達することができ、手押し車に十分な推進力を付与することができる。
好ましくは、前記マウント部は、前記車軸と平行な方向に相対向する一対の取付プレートを有し、一対の前記取付プレートは、前記車軸を受け入れ可能な開口をそれぞれ有し、前記車軸は、その両端部が一対の前記取付プレートの外側に突出する状態で前記開口に挿入され、前記固定具は、前記開口に挿入された前記車軸の両端部に螺合される一対のナットであり、前記回り止めは、前記車軸の端部に螺合された前記ナットと前記取付プレートとの間に挟み込まれて固定される(請求項2)。
この構成によれば、一対の取付プレートの開口に挿入された車軸の両端部にナットを螺合するだけの簡単な構成で、電動車輪装置を手押し車に装着することができる。
以上説明したように、本発明によれば、手押し車に容易に取り付け可能で、かつ汎用性に優れた手押し車電動化装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る手押し車電動化装置の構成部品を並列表示したシステム図である。 手押し車電動化装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。 手押し車電動化装置が取り付けられた状態の手押し車の全体構成を示す図である。 電動車輪装置の構成を示す図である。 電動車輪装置の取り付け前及び取り付け後の手押し車の前部の構成を示す拡大図である。 電動車輪装置を取り付けた後の手押し車の前部の構成を示す拡大図である。 入力装置の構成を示す図である。 バッテリーの構成を示す図である。 コントローラの構成を示す図である。 実施例1に係る手押し車電動化装置を示す写真である。 実施例2に係る手押し車を示す写真である。 実施例2に係る手押し車を示す写真である。 実施例3に係る手押し車を示す写真である。 実施例4に係る手押し車を示す写真である。
以下、本発明の一実施形態に係る手押し車電動化装置(以下、単に電動化装置ともいう)について添付の図面に基づき説明する。
(電動化装置の基本構成)
図1及び図2は、電動化装置の全体構成を示すシステム図及び機能ブロック図である。電動化装置は、手押し車1(図3)を電動化するための装置であり、電動車輪装置2と、バッテリー3と、入力装置4と、コントローラ5とを備える。電動車輪装置2は、電力の供給を受けて回転する電動式の車輪装置である。バッテリー3は、電動車輪装置2に供給すべき電力を蓄えた電源装置である。入力装置4は、手押し車1を使用するユーザの操作を受け付ける装置である。コントローラ5は、入力装置4から出力される操作信号に応じて電動車輪装置2の回転を制御する装置である。
図2に示すように、電動車輪装置2、バッテリー3、入力装置4、及びコントローラ5は、電気配線を通じて互いに接続されている。入力装置4がユーザにより操作されると、その操作に応じた信号(操作信号)が入力装置4からコントローラ5に出力される。入力装置4から操作信号を受信したコントローラ5は、バッテリー3からの供給電力を適宜変換、増幅しつつ電動車輪装置2(詳しくは後述するインホイールモータ23)に供給し、電動車輪装置2を適宜の回転速度で回転させる。
(手押し車の基本構成)
図3は、電動化装置が取り付けられた状態の手押し車1の全体構成を示す図である。本図に示すように、手押し車1は、運搬物を搬送するための一輪タイプの運搬車であり、車体フレーム11と、左右一対のハンドル部12と、バケット13と、マウント部14とを備える。一対のハンドル部12は、ユーザが手押し車1を移動させる際に把持する部分であり、車体フレーム11の後端部に設けられている。バケット13は、運搬物を収容する有底の容器であり、車体フレーム11と一体に移動可能なように車体フレーム11に固定されている。マウント部14は、電動車輪装置2を着脱自在に保持する保持部であり、車体フレーム11の前端部の近傍に設けられている。ユーザは、各ハンドル部12を把持した手で手押し車1を押したり引いたりすることにより、運搬移動を伴う各種作業を実施することが可能である。
車体フレーム11は、特に図3及び図5に示すように、前側に凸のU字状を呈する車輪支持部11aを有する。マウント部14は、特に図5に示すように、車輪支持部11aの左側部及び右側部から下方に突出する一対の取付プレート141を有する。各取付プレート141は、車幅方向(左右方向)に所定の厚みを有する板状部材であり、下方に開放された受容溝S1(開口)を有する。受容溝S1の幅は、車軸22の外径よりも一回り大きい値に設定される。
ここで、電動車輪装置2がマウント部14に取り付けられる前の状態において、手押し車1は一般的な一輪タイプの手動運搬車、つまり単一の従動輪を有する運搬車であったものとする。すなわち、電動車輪装置2は、マウント部14に元々取り付けられていた従動車輪と置換されたものである。言い換えると、図3の状態の手押し車1は、このような既存の従動車輪が電動車輪装置2に置換されることによって電動化された運搬車である。
(電動車輪装置の詳細)
図4は、電動車輪装置2を単体で示す図であり、図5及び図6は、電動車輪装置2のマウント部14への取り付け方法を説明するための図である。電動車輪装置2は、車輪21と、車軸22と、インホイールモータ23と、一対のナット24と、一対の回り止め25とを備える。車輪21は、空気が封入されたチューブタイヤである。車軸22は、車輪21の回転中心に沿って車幅方向(左右方向)延びる軸部材である。インホイールモータ23は、車軸22に対し車輪21を回転させるモータである。一対のナット24は、車軸22をマウント部14に固定するための固定具である。一対の回り止め25は、マウント部14に対し車軸22が回転するのを規制する規制部材である。
インホイールモータ23は、ステータと、ステータの外周側に回転可能に設けられたロータとを内部に備える(いずれも図示省略)。ステータには車軸22が同軸に固定されており、ロータの外周側には車輪21が固定されている。インホイールモータ23に電力が供給されると、ロータがステータに対し回転するとともに、当該ロータと一体に車輪21が回転する。言い換えると、インホイールモータ23は、ステータに対するロータの回転に応じて、車輪21を車軸22に対し回転させるモータである。なお、本実施形態における電動車輪装置2では、オプションで後付けされるローラーブレーキ用の歯車/カム26が車軸22の外周側に取り付けられている。ただし、ローラーブレーキの後付けを前提としない場合には歯車/カム26を省略することも可能である。
インホイールモータ23の内部には図略のワンウェイクラッチが内蔵されている。ワンウェイクラッチは、ユーザが手押し車1を手動で移動させる際に、コイル部の接点を機械的に切り離してインホイールモータ23を空転させるクラッチである。このようなワンウェイクラッチの作用により、手押し車1の手動での移動時(アシスト駆動力の不要時)にインホイールモータ23による抵抗トルクが発生することが回避され、手押し車1の利便性が高められる。
車軸22は、インホイールモータ23から左右両側に延びるように形成されている。車軸22は、マウント部14における一対の取付プレート141に対し両者の間に跨るような状態で固定される。すなわち、車軸22は、その両端部が一対の取付プレート141の各受容溝S1に挿入された状態でマウント部14に固定される。車軸22の軸方向長さは十分に大きく、前記挿入状態において車軸22の両端部は各取付プレート141の外側に突出するように配置される。
車軸22の一端部からは配線ケーブル27が延びるように配索される。配線ケーブル27は、インホイールモータ23に対し電力の供給及び信号の送受信を行うための電線を内蔵したケーブルであり、車軸22に形成された中空部を通じてインホイールモータ23に接続されている。また、図示しない配線ケーブル27の他端部は、コントローラ5に接続されている。すなわち、配線ケーブル27は、インホイールモータ23とコントローラ5とを電気的に接続するケーブルである。
一対のナット24は、車軸22の両端部に形成されたネジ部にそれぞれ螺合される。すなわち、車軸22が一対の取付プレート141の各受容溝S1に挿入された状態で、各取付プレート141の外側に位置する車軸22の両端部にそれぞれナット24が螺合されることにより、各ナット24が一対の取付プレート141の外側面にそれぞれ圧接される。そして、各ナット24の圧接に伴う面圧により、車軸22がマウント部14(各取付プレート141)に対し動かないように固定される。なお、図示を省略しているが、各取付プレート141とインホイールモータ23との間の空間には、当該空間を埋めるためのスペーサが取り付けられる。
一対の回り止め25はそれぞれ、上下方向に延びる長孔h1を有する板状の部材である(図4及び図6参照)。長孔h1は、車軸22を受け入れ可能であるとともに、車軸22を受け入れた状態で当該車軸22の相対回転を規制し得るように構成される。すなわち、車軸22は、円状の外形の2箇所を平面状にカットした一対の平面部22aを有し、長孔h1は、これら各平面部22aの面間距離と略一致する幅を有するように形成される。車軸22は、その一対の平面部22aが長孔h1の相対向する側壁に当接するような状態で長孔h1に挿入され、これによって回り止め25に対する車軸22の回転が規制される。
一対の回り止め25は、車軸22の両端部を受け入れた状態で一対の取付プレート141の外側面にそれぞれ保持される。具体的に、回り止め25は、車軸22の端部に螺合されるナット24と取付プレート141との間に挟み込まれることにより、取付プレート141の外側面に保持(固定)される。
回り止め25は、その上端に当接片25aを有する。当接片25aは、回り止め25が取付プレート141に保持された状態において車両前後方向(手押し車1の進退方向)に直線状に延び、かつ取付プレート141の上端のフランジ部141a(図5、図6)と当接するように形成される。当接片25aがフランジ部141aに当接することにより、取付プレート141に対する回り止め25の回転が規制される。このことと、上述した回り止め25(長孔h1)による車軸22の回転規制との組合せにより、取付プレート141(マウント部14)に対する車軸22の回転が規制される。
(入力装置の詳細)
図7は、入力装置4の構成を示す図である。入力装置4は、本体部41と、ホルダー部42と、アクセルレバー43と、スイッチ部44と、ディスプレイ45とを備える。
ホルダー部42は、本体部41と一体に形成された筒状の部材であり、手押し車1のハンドル部12を受け入れ可能な内径を有している。すなわち、入力装置4は、ホルダー部42がハンドル部12に外嵌されることにより、ハンドル部12に固定される。このハンドル部12に対する入力装置4の固定位置は、ユーザがアクセルレバー43を操作し易い適宜の位置に設定することが望ましい。
アクセルレバー43は、電動車輪装置2(インホイールモータ23)の回転速度を調整するためのレバーである。アクセルレバー43は、その基端部が本体部41に軸支されることにより、本体部41に対し傾動可能に取り付けられている(図7の矢印A1参照)。ユーザは、アクセルレバー43を操作してその傾動角度を変更することにより、電動車輪装置2を加速または減速されることが可能である。
スイッチ部44は、本体部41に設けられたスイッチ類であり、例えば、電動車輪装置2のON/OFFを切り替える電源スイッチと、電動車輪装置2の動作モードを切り替えるモード切替スイッチとを含む。動作モードの切り替えにより、例えば速度域の変更などを行うことができる。
ディスプレイ45は、電動車輪装置2に関する各種情報を表示するために本体部41に設けられた小型の液晶ディスプレイである。例えば、ディスプレイ45は、電動車輪装置2の動作モードやバッテリー3の残容量などを表示することが可能である。
図示を省略するが、本体部41には、コントローラ5から延びる配線ケーブルが接続される。すなわち、入力装置4は、当該配線ケーブルを介してコントローラ5と電気的に接続される。
(バッテリーの詳細)
図8は、バッテリー3の構成を示す図である。本図に示すように、バッテリー3は、概ね円筒状の外形を有する本体部31と、本体部31に取り付けられた複数のホースバンド32とを備える。
本体部31は、繰り返し充放電が可能な二次電池と、当該二次電池を収容する防水性のケースとを含む。二次電池に充電する際には、専用のACDC充電器が使用される。この充電器は、100Vの家庭用コンセントと本体部31とを接続可能であり、100Vの交流電力を直流電力に変換した上で二次電池に充電する。
ホースバンド32は、バッテリー3を手押し車1の車体フレーム11に固定するための筒状の結束バンドである。バッテリー3の固定位置は、手押し車1の作業現場に存在し得る構造物や障害物等とバッテリー3との干渉を最小限に抑えられる位置に設定することが望ましい。例えば、バッテリー3は、図3に示すように、車体フレーム11における第1クロスフレーム部11bに取り付けることができる。図示の例において、第1クロスフレーム部11bは、バケット13の下方において車幅方向(左右方向)に延びるフレーム部品である。バッテリー3は、第1クロスフレーム部11bに巻き付けられるホースバンド32を介して車体フレーム11に取り付けられる。
図示を省略するが、バッテリー3の本体部31には、コントローラ5から延びる配線ケーブルが接続される。すなわち、バッテリー3は、当該配線ケーブルを介してコントローラ5と電気的に接続される。
(コントローラの詳細)
図9は、コントローラ5の構成を示す図である。本図に示すように、コントローラ5は、本体部51と、本体部51に取り付けられた複数のマジックバンド52とを備える。
本体部51は、例えばコントローラIC(メモリ内蔵)、パワートランジスタ、コンデンサ等を含む回路部品と、当該回路部品を収容する防水・防塵性のケースとを含む。
マジックバンド52は、コントローラ5を手押し車1の車体フレーム11に固定するための可撓性の結束バンドである。コントローラ5の固定位置は、手押し車1の作業現場に存在し得る構造物や障害物等とコントローラ5との干渉を最小限に抑えられる位置に設定することが望ましい。例えば、コントローラ5は、図3に示すように、車体フレーム11における第2クロスフレーム部11cに取り付けることができる。図示の例において、第2クロスフレーム部11cは、バケット13の後方において車幅方向(左右方向)に延びるフレーム部品である。コントローラ5は、第2クロスフレーム部11cに巻き付けられるマジックバンド52を介して車体フレーム11に取り付けられる。
図示を省略するが、コントローラ5の本体部51には、バッテリー3、入力装置4、及び電動車輪装置2(インホイールモータ23)からそれぞれ延びる複数の配線ケーブルが接続される。すなわち、コントローラ5は、当該複数の配線ケーブルを介してバッテリー3、入力装置4、及び電動車輪装置2(インホイールモータ23)と電気的に接続される。
(電動化の手順)
次に、以上のような構成の電動化装置を用いて手押し車1を電動化する手順について例示的に説明する。手押し車1を電動化するには、まず手押し車1のマウント部14から既存の従動車輪を取り外す。すなわち、電動化される前の手押し車1は、マウント部14に従動車輪が取り付けられた一般的な手動運搬車である。そこで、電動化のための準備として、最初に従動車輪をマウント部14から取り外す。
次に、マウント部14に電動車輪装置2を取り付ける。電動車輪装置2の取り付けにあたっては、まず、マウント部14における一対の取付プレート141に車軸22を取り付ける。すなわち、一方の取付プレート141の受容溝S1に車軸22の一端部を下から挿入するとともに、他方の取付プレート141の受容溝S1に車軸22の他端部を下から挿入する。さらに、車軸22の挿入後、車軸22の両端部に回り止め25及びナット24を取り付ける。すなわち、一対の取付プレート141の外側に位置する車軸22の両端部に、回り止め25を外挿しかつナット24を螺合する。これにより、各ナット24が回り止め25を挟んで取付プレート141の外側面に圧接され、車軸22がマウント部14(各取付プレート141)に固定されるとともに、車軸22がマウント部14に対し回転することが規制される。なお、各取付プレート141とインホイールモータ23との間の空間には、当該空間を埋めるためのスペーサが適宜の枚数取り付けられる。
次に、バッテリー3、入力装置4、及びコントローラ5を取り付ける。すなわち、ホースバンド32を用いてバッテリー3を車体フレーム11の第1クロスフレーム部11bに固定するとともに、マジックバンド52を用いてコントローラ5を車体フレーム11の第2クロスフレーム部11cに固定する。また、入力装置4のホルダー部42をハンドル部12に外嵌することにより、入力装置4をハンドル部12に固定する。
次に、電動車輪装置2、バッテリー3、及び入力装置4の各装置と、コントローラ5とを配線ケーブルにより接続する。すなわち、電動車輪装置2のインホイールモータ23から延びる配線ケーブル27(図4、図6)をコントローラ5に接続するとともに、バッテリー3及び入力装置4から延びる各配線ケーブル(図示略)をコントローラ5に接続する。
以上の作業により、電動化装置の手押し車1への装着が完了し、手押し車1が電動化される。ユーザは、ハンドル部12を把持しつつ入力装置4のアクセルレバー43を操作することにより、電動車輪装置2のインホイールモータ23を所望の速度で回転させて手押し車1を電動走行させることができる。
(作用等)
以上説明したように、本実施形態における電動化装置は、手押し車1のマウント部14に対し着脱可能な電動車輪装置2を備えるので、マウント部14に取り付いていた既存の車輪(従動車輪)を電動車輪装置2に置換する等により、手押し車1を容易に電動化することができる。電動化後は、例えば坂道での作業時や運搬物が重いとき等に、電動車輪装置2のインホイールモータ23を必要に応じ駆動して手押し車1を電動走行させることができる。これにより、手押し車1を用いた運搬作業等を容易化することができ、ユーザの負担を軽減することができる。
また、電動車輪装置2の適用対象となり得る手押し車1は、車軸22を挿入可能なマウント部14を備えていればよく、それ以外の構造、形状は特段の制約を受けない。このため、使用環境に合わせて種々のタイプの手押し車に電動車輪装置2を取り付けることができる。このように、電動車輪装置2の汎用性が高いことから、種々のタイプの手押し車を電動化することができ、当該手押し車を用いて幅広い作業を少ない負担で行うことができる。
また、本実施形態では、車軸22の両端部に、当該車軸22がマウント部14(取付プレート141)に対し回転するのを規制する回り止め25が装着されるので、電動車輪装置2(インホイールモータ23)の駆動力を効率よく地面に伝達することができ、手押し車1に十分な推進力を付与することができる。
なお、図1〜図9に示した上記実施形態では、単一の車輪を備えた一輪タイプの手押し車1に本発明の電動車輪装置(もしくはこれを含む電動化装置)を適用した例について説明したが、本発明の電動車輪装置(もしくは電動化装置)は、種々のタイプの手押し車に適用可能であり、例えば複数(2つ以上)の車輪を備えた手押し車に本発明を適用することも可能である。この場合、複数の車輪の少なくとも1つを本発明の電動車輪装置に置換することにより、手押し車を電動化することができる。
前記実施形態では、回り止め25が取付プレート141に対し回転するのを規制するために、回り止め25の当接片25aを取付プレート141の上端のフランジ部141aに当接させるようにしたが、回り止め25は、その取付状態において手押し車1の車体のいずれかの部位と当接する形状を有していればよく、その限りにおいて回り止めの形状及び構造は適宜変更可能である。例えば、車体フレーム11の車輪支持部11aと当接するように回り止めを構成してもよい。
(実施例)
図10は、実施例1に係る電動化装置を示す写真である。この実施例1の電動化装置では、バッテリー3と別体のバッテリー台座3Aが用意される。バッテリー3は、専用の工具を用いてバッテリー台座3Aから分離することができる。このため、バッテリー台座3Aを手押し車の車体に一旦固定しておければ、このバッテリー台座3Aに対しバッテリー3を容易に着脱することができる。
図11及び図12の写真は、実施例1(図10)と同様の電動化装置を実際に手押し車に搭載した一例を実施例2として示すものである。この実施例2の手押し車は、コンテナ6を最大3つ搭載することが可能な車体を有し、車体幅が小さくかつ重心が低いという特徴を備える。このような手押し車は、安定した運搬作業を行えるので、みかん農地での収穫作業などの、山の斜面や細い通路で行われる運搬作業に適している。
図13の写真は、実施例1(図10)と同様の電動化装置を実際に手押し車に搭載した他の例を実施例3として示すものである。この実施例3の手押し車は、図1〜図9に図示した手押し車1と同様の、バケットタイプの手動運搬車である。
図14の写真は、実施例1(図10)と同様の電動化装置を実際に手押し車に搭載したさらに他の例を実施例4として示すものである。この実施例4の手押し車は、肥料を農地に散布する肥料散布機として使用されるものである。
1 :手押し車
2 :電動車輪装置
3 :バッテリー(電源装置)
4 :入力装置
5 :コントローラ
11 :車体フレーム(車体)
12 :ハンドル部
14 :マウント部
21 :車輪
22 :車軸
23 :インホイールモータ
24 :ナット(固定具)
25 :回り止め
141 :取付プレート
S1 :受容溝(開口)
h1 :長孔

Claims (2)

  1. 手押し車を電動化する装置であって、
    前記手押し車のマウント部に着脱自在に取り付けられかつインホイールモータを内蔵した電動車輪装置と、
    ユーザの操作を受け付ける装置として前記手押し車のハンドル部に着脱可能に取り付けられる入力装置と、
    前記入力装置から出力される操作信号に応じて前記電動車輪装置の前記インホイールモータの回転を制御するコントローラと、
    前記コントローラ及び前記インホイールモータに電力を供給する電源装置とを備え、
    前記電動車輪装置は、
    車輪と、
    前記マウント部に挿脱可能な車軸と、
    前記車軸に対し前記車輪を回転させる前記インホイールモータと、
    前記マウント部に挿入された前記車軸を前記マウント部に固定する固定具と
    前記マウント部に対し前記車軸が回転するのを規制する回り止めとを有し、
    前記回り止めは、その上端に直線状の当接片を有するとともに当該当接片が前記手押し車の車体に当接する状態で前記マウント部に取り付けられる板状部材であり、かつ前記車軸を受け入れた状態で当該車軸の相対回転を規制可能な長孔を有し、
    前記入力装置は、
    前記ハンドル部に対し着脱可能な本体部と、
    前記インホイールモータの回転速度を調整するためのレバーとして前記本体部に取り付けられた可動式のアクセルレバーとを有する、ことを特徴とする手押し車電動化装置。
  2. 請求項1に記載の手押し車電動化装置において、
    前記マウント部は、前記車軸と平行な方向に相対向する一対の取付プレートを有し、
    一対の前記取付プレートは、前記車軸を受け入れ可能な開口をそれぞれ有し、
    前記車軸は、その両端部が一対の前記取付プレートの外側に突出する状態で前記開口に挿入され、
    前記固定具は、前記開口に挿入された前記車軸の両端部に螺合される一対のナットであり、
    前記回り止めは、前記車軸の端部に螺合された前記ナットと前記取付プレートとの間に挟み込まれて固定される、ことを特徴とする手押し車電動化装置。
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