JP6969864B2 - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。
化粧料使用時のテクスチャーは、使用者の嗜好性、効果の実感にも大きな影響を及ぼすことから、化粧料における非常に重要なファクターである。近年、化粧料の塗布時には濃厚で重さのあるテクスチャーでありながら、体温で温められることで化粧料が肌上で徐々に軟化し、とろけるような感触を発現しつつ、肌へのなじみが良く、化粧料の肌への浸透イメージに優れた化粧料が好まれてきている。このような濃厚で重さのあるテクスチャーを有する化粧料として、炭化水素、ロウ等の固形油を含有する乳化化粧料が提案されている(特許文献1、2参照)。
しかしながら、これらの乳化化粧料は固形油を多量に含有しているため、化粧料が硬くなりやすく、肌上でのとろけるような感触が十分に得られず、更に肌なじみも低下してしまうことが問題であった。そこで、体温で軟化しやすくし、肌なじみを改善するため、更にペースト状油を含有する化粧料が提案されている(特許文献3、4参照)。
特開2007-153771号公報 特開2009-257528号公報 特開2003-104828号公報 特開2013-139407号公報
しかしながら、化粧料にペースト状油を含有させると、肌なじみを向上させることはできるが、塗布時の濃厚で重さのあるテクスチャーが弱くなり、更には肌のハリ感や保湿感の持続性が低下し、十分な使用感が得られないことが分かった。
したがって本発明は、化粧料の塗布時に濃厚で重さのあるテクスチャーを有しながら、肌上でとろけるような感触を発現しつつ、伸びが良く、肌なじみが良好で、更に塗布後のべたつきが抑えられ、肌のやわらかさ(肌のもっちりとした質感)を向上させ、保湿感の持続性に優れる水中油型乳化化粧料に関する。
本発明者らは、油剤中にペースト状又は固形状の油と液状の油とを含有させると共にそれらの質量比を特定範囲内とし、かつ、特定のアニオン性界面活性剤、多糖類及びポリアルキレングリコールを併用することで、上記特性を備えた水中油型乳化化粧料が得られることを見いだした。
本発明は、下記成分(A)〜(E)を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含有質量比〔(B)/(C)〕が0.35以上1.0以下である水中油型乳化化粧料を提供するものである。
(A) アシルアミノ酸塩
(B) ペースト状又は固形状の油剤
(C) 液状油剤
(D) ポリアルキレングリコール
(E) 多糖類
本発明の水中油型乳化化粧料は、塗布時に濃厚で重さのあるテクスチャーを有しながら、体温で温められることで化粧料が肌上で徐々に軟化し、肌上でとろけるような感触を発現しつつ、伸びが良く、肌に良くなじみ、化粧料の肌への浸透イメージに優れた化粧料である。また、塗布後のべたつきも抑えられ、肌のやわらかさ(肌のもっちりとした質感)を向上させ、保湿感の持続性にも優れた化粧料である。
〔成分(A):アシルアミノ酸塩〕
成分(A)のアシルアミノ酸塩は、水溶性のアニオン界面活性剤である。アシルアミノ酸塩を構成するアミノ酸としては、グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;グリシン、アラニン、スレオニン、メチルアラニン、サルコシン等の中性アミノ酸;リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。これらのアミノ酸は、L体、D体及びDL体のいずれでもよい。これらのうち、指取れの良さ、塗布時の伸ばしやすさ、肌なじみの良さ、肌のやわらかさを向上させる観点から、酸性アミノ酸、中性アミノ酸が好ましい。具体的には、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン及びアラニンから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、グルタミン酸を含むことが更に好ましい。
アシルアミノ酸塩を構成するアシル基としては、飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のアシル基が好ましく、指取れの良さ、塗布時の伸ばしやすさを向上させる観点から、その炭素数は、7以上が好ましく、9以上がより好ましく、11以上が更に好ましく、14以上が更に好ましい。また、23以下が好ましく、21以下がより好ましく、19以下が更に好ましい。具体的には、脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸及びベヘン酸から選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。これらは動植物由来であってもよく、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等が挙げられる。
これらのうち、同様の観点から、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸及びリノール酸から選択される1種又は2種以上が好ましく、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸から選択される1種又は2種以上がより好ましく、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸から選択される1種又は2種以上が更に好ましい。
アシルアミノ酸の塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩などの無機塩;アンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、アルギニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩などの有機塩が挙げられる。これらのうち、皮膚刺激性を低減させ、塗布時の伸ばしやすさを向上させる観点から、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩及びアルギニン塩から選択される1種又は2種以上が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩から選択される1種又は2種がより好ましい。
成分(A)の具体例としては、ラウロイルアラニン、パルミトイルアラニン、ラウロイルグリシン、パルミトイルグリシン、ラウロイルアスパラギン酸、ミリストイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸、パルミトイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、オレオイルグルタミン酸等のアルカリ金属塩又は有機アミン塩等が挙げられる。また、これらを含む植物性由来のアシルアミノ酸塩であってもよく、ヤシ油脂肪酸由来アシル化アラニン、ヤシ油脂肪酸由来アシル化グリシン、ヤシ油脂肪酸由来アシル化グルタミン酸、パーム油脂肪酸由来アシル化グルタミン酸等のアルカリ金属塩又は有機アミン塩が挙げられる。
これらのうち、肌上でのとろけやすさ、塗布時の伸ばしやすさ、肌なじみの良さ、肌のやわらかさ、保湿感の持続性を向上させる観点からラウロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム及びオレオイルグルタミン酸ナトリウムから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム及びオレオイルグルタミン酸ナトリウムから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、ステアロイルグルタミン酸ナトリウムを含むことが更に好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(A)の含有量は、指取れの良さ、塗布時の伸ばしやすさ、肌なじみの良さ、肌のやわらかさを向上させる観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.4質量%以上、更に好ましくは0.6質量%以上、更に好ましくは0.8質量%以上であり、また、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1.2質量%以下である。
〔成分(B):ペースト状又は固形状の油剤〕
成分(B)のペースト状又は固形状の油剤は、1013.25hPa、25℃においてペースト状又は固形状の油剤である。
成分(B)の融点は、指取れの良さ、肌上でのとろけやすさ、塗布時ののばしやすさ、肌なじみの良さ、塗布後の肌のやわらかさを向上させる観点から、28℃以上が好ましく、30℃以上がより好ましく、32℃以上が更に好ましい。また、125℃以下が好ましく、115℃以下がより好ましく、105℃以下が更に好ましい。なお、融点の測定方法は、医薬部外品原料規格(2006)、一般試験法、融点測定法に記載の第2法によるものである。
ペースト状又は固形状の油剤として、具体的には固形パラフィン(融点:50〜70℃)、マイクロクリスタリンワックス(融点:54〜102℃)、セレシン(融点:61〜95℃)、オゾケライト(融点61〜90℃)、ワセリン(融点40〜60℃)、ポリエチレンワックス(融点:103〜120℃)、フィッシャートロプシュワックス(融点108〜120℃)等の炭化水素;カルナウバロウ(融点:80〜86℃)、ミツロウ(融点:64℃)、キャンデリラロウ(融点:68〜72℃)、コメヌカロウ(融点:70〜83℃)、ジョジョバロウ(融点:55℃)、モクロウ(融点:55℃)、ホホバ脂(融点:46〜54℃)、ラノリン(融点37〜43℃)等のロウ;水添ホホバ油(融点:68℃)、硬化ヒマシ油(融点:84℃)、水添パーム油(融点:65℃)、硬化ヤシ油(融点:70℃)、パルミチン酸セチル(融点:50℃)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル(融点:66℃)、トリステアリン、トリベヘニン、シア脂(融点:36〜45℃)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)(融点:38℃)、トリ(カプリル/カプリン/ミリスチン/ステアリン酸)グリセリル(融点:40℃)、ラウリン酸硬化ヒマシ油(融点:51℃)、イソステアリン酸硬化ヒマシ油(融点:47℃)、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油(融点:55〜63℃)等のエステル油;バチルアルコール(融点:60〜70℃)、キミルアルコール(融点:60.5〜61.5℃)等のエーテル油;ステアリルアルコール(融点:58.0℃)、ベヘニルアルコール(融点:70.5℃)等の高級アルコール;パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸などが挙げられる。
肌上でのとろけやすさ、塗布時の肌なじみを向上させる観点から、成分(B)中に脂肪酸硬化ヒマシ油エステルを含有することが好ましい。成分(B)中に脂肪酸硬化ヒマシ油エステルを含有させることで、ペースト状又は固形状の油剤を比較的多量に用いた場合でも、肌上でのとろけやすさや肌なじみが低下せず、肌のやわらかさと保湿感の持続性を高いレベルで維持することができる。
脂肪酸硬化ヒマシ油エステルは、下記構造式で表わされる淡黄色のワセリン様物質であり、キャストライドMH(モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、ナショナル美松社製)、テクノールMH(モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、横関油脂工業社製)、テクノールMIS(イソステアリン酸硬化ヒマシ油、横関油脂工業社製)、テクノールML98(ラウリン酸硬化ヒマシ油、横関油脂工業社製)等の市販品を用いることもできる。
Figure 0006969864
〔式中、Rは水酸基が置換してもよい炭素数7以上21以下のアシル基を示す。〕
前記Rの水酸基が置換してもよいアシル基の炭素数は、肌のやわらかさ、保湿感の持続性をより向上させる観点から、9以上が好ましく、11以上がより好ましく、また、19以下が好ましく、17以下がより好ましい。具体的には、Rは、同様の観点から、12-ヒドロキシステアロイル基、イソステアロイル基及びラウロイル基から選択される1種であることが好ましく、12-ヒドロキシステアロイル基又はラウロイル基であることがより好ましく、12-ヒドロキシステアロイル基であることが更に好ましい。
成分(B)に対する高級脂肪酸及び高級アルコールの総量の含有質量比〔(高級脂肪酸+高級アルコール)/(B)〕は、塗布時ののばしやすさ、保湿感の持続性を向上させる観点から、0.20以上が好ましく、0.26以上がより好ましく、また、0.40以下が好ましく、0.34以下がより好ましい。
これらペースト状又は固形状の油剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(B)の含有量は、指取れの良さ、塗布時の伸ばしやすさ、保湿感の持続性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、好ましくは6質量%以上、より好ましくは8質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、更に好ましくは12質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは22質量%以下、更に好ましくは17質量%以下である。
また、成分(B)中における前記脂肪酸硬化ヒマシ油エステルの含有量は、肌上でのとろけやすさ及び肌なじみを向上させる観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは12質量%以上、更に好ましくは15質量%以上であり、また、好ましくは50質量%以下、より好ましくは35質量%以下、更に好ましくは25質量%以下である。
〔成分(C):液状油剤〕
成分(C)の液状油剤は、1013.25hPa、25℃において液状の油剤である。成分(C)としては、エステル油、炭化水素油、エーテル油、シリコーン油、フッ素油、高級脂肪酸、高級アルコール等が挙げられ、塗布時の伸ばしやすさ、肌なじみ、保湿感の持続性を向上させる観点から、好ましくはエステル油、炭化水素油及びシリコーン油から選択されれる1種又は2種以上を含むことが好ましい。
成分(C)の融点は、指取れの良さ、塗布時ののばしやすさ、肌なじみの良さ、塗布後の肌のやわらかさを向上させる観点から、25℃以下が好ましく、22℃以下がより好ましく、20℃以下が更に好ましい。
液状のエステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、ナフタレンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、セテアリルイソノナノエート、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、(ジカプリル酸/カプリン酸)ブチレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジエチルヘキシル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール等のほか、液状の紫外線吸収剤であるパラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2-エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、パラジメチルアミノ酸安息香酸アミル、パラジメチルアミノ酸安息香酸2-エチルヘキシル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、オクトクリレン等が挙げられる。
これらのうち、水中油型乳化系を形成し、塗布後の肌なじみ、肌のやわらかさを向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、セバシン酸ジイソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル及びトリヤシ油脂肪酸グリセリルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル及びパラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルから選択される1種又は2種以上がより好ましく、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル及びパラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルから選択される1種又は2種以上が更に好ましい。
エステル油は動植物油由来であってもよく、その動植物の産地や種類、抽出部位や圧搾部位、抽出方法や圧搾方法等は特に限定なく使用できる。動植物由来のエステル油としては、例えばオリーブ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、ヒマシ油、紅花油、ヒマワリ油、アボカド油、キャノーラ油、キョウニン油、米胚芽油、米糠油、シアバターなどが挙げられる。これらのうち、同様の観点から、オリーブ油、メドウフォーム油、マカデミアナッツ油、米糠油及びシアバターから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、オリーブ油、マカデミアナッツ油、米糠油及びシアバターから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、オリーブ油、マカデミアナッツ油及びシアバターから選択される1種又は2種を含むことが更に好ましい。
液状の炭化水素油としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、シクロパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、スクワラン等が挙げられる。これらのうち、同様の観点から、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン及びα−オレフィンオリゴマーから選択される1種又は2種を含むことが好ましく、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン及びα-オレフィンオリゴマーから選択される1種又は2種を含むことがより好ましく、流動パラフィン、流動イソパラフィン及びα-オレフィンオリゴマーから選択される1種又は2種を含むことが更に好ましい。
液状のエーテル油としては、ジアルキルエーテルが挙げられ、具体的には、ジヘキシルエーテル、ジカプリリルエーテル、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル等が挙げられる。
液状のシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等のほか、液状の紫外線吸収剤であるジメチコジエチルベンザルマロネート(ポリシリコーン-15)が挙げられる。
これらのうち、同様の観点から、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン及び環状シリコーンから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、ジメチルポリシロキサン及びメチルフェニルポリシロキサンから選択される1種又は2種を含むことがより好ましい。
液状のフッ素油としては、パーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン、パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
液状の高級脂肪酸としては、オレイン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸等が挙げられる。
液状の高級アルコールとしては、炭素数8以上のアルコールであり、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(C)の含有量は、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、好ましくは15質量%以上、より好ましくは18質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、更に好ましくは22質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下、更に好ましくは31質量%以下、更に好ましくは28質量%以下である。
また、本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(C)に対する成分(B)の含有質量比(B)/(C)は、肌なじみ及び保湿感の持続性を向上させる観点から、0.35以上であって、好ましくは0.37以上、より好ましくは0.4以上、更に好ましくは0.5以上であり、また、1.0以下であって、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.7以下である。
また、本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(B)及び成分(C)の合計含有量は、塗布時の伸ばしやすさ及び保湿感の持続性を向上させる観点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、更に好ましくは35質量%以上であり、また、60質量%以下であって、好ましくは55質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは45質量%以下である。
〔成分(D):ポリアルキレングリコール〕
成分(D)のポリアルキレングリコールにおけるアルキレン基の炭素数としては、水への溶解性、肌の保湿感を向上させる観点から、2〜4が好ましく、2又は3がより好ましく、2が更に好ましい。具体的なアルキレン基としては、エチレン基又はプロピレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。すなわち、成分(D)としては、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールが好ましく、ポリエチレングリコールがより好ましい。
成分(D)のポリアルキレングリコールの数平均分子量は、塗布後の肌のやわらかさを向上させる観点から、600以上が好ましく、800以上がより好ましく、また、6000以下が好ましく、4000以下がより好ましい。塗布後のべたつきのなさを向上させる観点から、10000以上が好ましく、15000以上がより好ましく、また、30000以下が好ましく、25000以下がより好ましい。
なお、ポリアルキレングリコールの数平均分子量は、医薬部外品原料規格に記載の平均分子量試験により、末端基定量法によって、具体的には滴定によって得られる水酸基価によって測定できる。
成分(D)は、市販品を使用することができ、例えばPEG#1000、PEG#1540、PEG#2000、PEG#4000、PEG#6000、PEG#11000、PEG#20000(全て日油社製)等を使用することができる。これらポリアルキレングリコールは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(D)の含有量は、肌上でのとろけやすさ、塗布後の肌のやわらかさを向上させる観点から、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは1.2質量%以上、更に好ましくは1.4質量%以上、更に好ましくは1.6質量%以上であり、また、好ましくは4.0質量%以下、より好ましくは3.8質量%以下、更に好ましくは3.4質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下である。
〔成分(E):多糖類〕
本発明において成分(E)の多糖類とは、10個以上の単糖が結合することで構成されている炭水化物であって、酸性多糖類、中性多糖類、塩基性多糖類等が挙げられる。酸性多糖類としては、カラギーナン、ペクチン、アラビアガム、キサンタンガム、ジェランガム、寒天、トラガントガム、サクシノグリカン、ヘパリン、ヒアルロン酸、アセチル化ヒアロルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸、これらの塩等が挙げられる。中性多糖類としては、タマリンドシードガム、グァーガム、ローカストビーンガム、デンプン、プルラン、コンドロイチン等が挙げられる。塩基性多糖類としては、キチン、キトサン等が挙げられる。前記酸性多糖類のうち塩としては、薬学的又は生学的に許容される塩であればよく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;亜鉛塩;アンモニウム塩;モノエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等を挙げることができる。なかでも、皮膚刺激性を低減させ、塗布時のべたつきのなさを向上させる観点から、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩及びアルギニン塩から選択される1種又は2種以上の塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
これらのうち、塗布時の肌なじみの良さ、肌のやわらかさを向上させる観点から、酸性多糖類が好ましく、カラギーナン、キサンタンガム、サクシノグリカン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩、アセチル化ヒアルロン酸及びアセチル化ヒアルロン酸塩から選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、カラギーナン、キサンタンガム、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸塩から選択される1種又は2種以上を含むことが更に好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(E)の含有量は、塗布時の伸ばしやすさ、、塗布後の肌なじみ及び肌のやわらかさを向上させる観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.08質量%以上、更に好ましくは0.14質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.35質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下である。
〔成分(F):水〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、成分(F)として水を含有する。本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(F)の含有量は、肌なじみの良さ、さっぱりとした感触の付与の観点から、好ましくは25質量%以上、より好ましくは28質量%以上、更に好ましくは32質量%以上、更に好ましくは35質量%以上であり、また好ましくは50質量%以下、より好ましくは47質量%以下、更に好ましくは44質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。
本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(E)に対する成分(F)の含有質量比(F)/(E)は、塗布時の伸ばしやすさ及び塗布後の肌なじみの良さを向上させる観点から、好ましくは80以上、より好ましくは90以上、更に好ましくは100以上、更に好ましくは120以上であり、また、好ましくは500以下、より好ましくは400以下、更に好ましくは300以下、更に好ましくは200以下である。
〔成分(G):成分(D)以外の多価アルコール〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、更に成分(G)として、成分(D)以外の多価アルコールを含有させることができる。
成分(D)以外の多価アルコールのうち2価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンチレングリコール、1,3-ペンチレングリコール、1,4-ペンチレングリコール、1,5-ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のジアルキレングリコールが挙げられ、3価アルコールとしては、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられ、4価以上のアルコールとしては、ジグリセリン、トリグリセリン等のポリグリセリン;グルコース、マルトース、マルチトース、ショ糖、キシリトール、ソルビトール、マルビトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンエチルグルコシド、ポリオキシエチレンプロピレングルコシド等の糖類及び糖アルコールが挙げられる。
これらのうち、きしみ感及びべたつき感を抑制し、保湿感の持続性を向上させる観点から、2価又は3価のアルコールが好ましく、2価アルコールがより好ましい。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール及びグリセリンから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びグリセリンから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、ジプロピレングリコール及びグリセリンから選択される1種又は2種を含むことがより好ましく、ジプロピレングリコールを含むことが更に好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料中における成分(G)の含有量は、保湿感の持続性及び塗布時の肌なじみを向上させる観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、更に好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは16質量%以下である。
〔成分(H):成分(A)以外の界面活性剤〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、更に成分(H)として、成分(A)以外の界面活性剤を含有することができる。成分(A)以外の界面活性剤としては、成分(A)以外のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤等、公知のものが使用できるが、皮膚刺激が生じる、水中油型乳化化粧料の経時安定性が低下する場合がある等のため、成分(A)以外のアニオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤の水中油型乳化化粧料中における含有量は、0.5質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、成分(A)以外のアニオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤を実質的に含有しないことが更に好ましい。
非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エスエル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらの中でも、経時安定性の向上、べたつきの低減の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種又は2種がより好ましい。
非イオン界面活性剤のHLB値、又は2種以上の非イオン界面活性剤を含有する場合にはそれらの混合HLB値は、経時安定性の向上の観点から、好ましくは3以上、より好ましくは4以上、更に好ましくは5以上であり、また、好ましくは10以下であり、より好ましくは9以下であり、更に好ましくは8以下である。
ここで、HLB値とは、油−水系で界面活性剤の両液体に対する相対的親和力の比を表す指標であり、グリフィン(Griffin)の定義による、25℃におけるHLB値を意味する。グリフィンによるHLB値は、J. Soc. Cosm. Chem., 1954, 5:249-256において定義されている。
また混合HLB値とは、非イオン界面活性剤を2種以上用いる場合における当該2種以上の非イオン界面活性剤から構成されるHLBをいい、各非イオン界面活性剤のHLB値をその含有質量比率に基づいて加重平均したものであり、次式で求められる。
混合HLB値=Σ (HLBx × Wx)/ΣWx
(HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。Wxは、非イオン界面活性剤Xの質量(g)を示す。)
本発明の水中油型乳化化粧料中における非イオン界面活性剤の含有量は、経時安定性の向上、べたつきの低減の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは3.0質量%以上であり、また、好ましくは6.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下、更に好ましくは4.5質量%以下である。
〔その他の任意成分〕
その他、本発明の水中油型乳化化粧料には、成分(E)以外の増粘剤、炭素数1〜3の1価アルコール、金属酸化物、金属イオン封鎖剤、中和剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、防腐剤、制汗剤、薬剤、香料、各種の抽出液等の通常化粧料に用いられる各種の原料を含有することができる。なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途として転用、例えば、制汗剤を香料として使用したり、他の用途との兼用、例えば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用したりすることができる。
〔製造方法〕
本発明の水中油型乳化化粧料は、形態に応じて所定の手順により製造することができる。例えば、本発明の水中油型乳化化粧料は、成分(A)、(D)、(E)、並びに必要により成分(F)、(G)及びその他の水溶性の任意成分を含有する水相を加熱し、攪拌する工程1と、
成分(B)、(C)並びに必要により成分(H)及びその他の油溶性の任意成分を含有する油相を加熱し、攪拌する工程2と、
工程1の調製物と工程2の調製物を加熱下で混合して、乳化させる工程3
を含む方法により、製造することができる。
工程1〜3における加熱温度は、各成分を十分に溶解させる観点から、好ましくは70℃以上、より好ましくは75℃以上であり、また、好ましくは90℃以下、より好ましくは85℃以下である。
また、香料やフェノキシエタノール等の揮発しやすい成分や熱の影響を受けやすい成分を使用する場合は、これら成分を工程3の乳化物を形成させた後に添加し、混合させる工程4を含むことが好ましい。工程4の温度は、前記の観点から、70℃未満が好ましく、40℃以上60℃以下がより好ましい。
〔用途、剤型〕
本発明の水中油型乳化化粧料の用途としては、化粧料、医薬部外品、医薬品等に特に制限なく用いることができるが、塗布時に濃厚で重さのあるテクスチャーを有し、肌上でとろけながらなじみ、ハリ感、翌朝までの保湿感に優れるため、皮膚化粧料として好適に利用でき、好ましくは頭皮を除く皮膚、より好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに塗布することにより、使用することができる。具体的にはシャンプー、リンス、コンディショナーなどの毛髪化粧料、洗顔料、クレンジング化粧料、ローション、乳液、クリーム、美容液、日焼け止め化粧料、パック、マッサージ化粧料などの皮膚化粧料として好適に利用できる。これらのうち、乳液、クリーム、美容液等のスキンケア化粧料として適用するのが好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料の硬度としては、指取れの良さ、塗布時の体温でのとろけやすさを向上させる観点から、15g以上が好ましく、20g以上が好ましく、26g以上が更に好ましく、また、60g以下が好ましく、45g以下がより好ましく、42g以下が更に好ましい。なお、硬度の測定方法については、実施例に示す。
本発明の水中油型乳化化粧料のpH値としては、経時安定性を良好にし、皮膚刺激性を抑制する観点から、5以上が好ましく、5.5以上がより好ましく、7以下が好ましく、6以下がより好ましい。
実施例1〜16、比較例1〜5
表1〜3に示す処方の水中油型乳化化粧料(クリーム)を調製し、各種評価を行った。
(製造方法)
1.成分3〜10、18、19を混合し、80℃に加熱し、よく攪拌して調製物aを得る。
2.成分1、2、11〜16、20〜21、25を混合し、80℃に加熱し、よく攪拌して調製物bを得る。
3.調製物bを80℃の加熱下にて攪拌しながら、調製物aを添加し、その後、ホモミキサー(7000rpm、10分)で均一に分散させて調製物cを得る。
4.調製物cを自然冷却し、調製物dが50℃になった際に成分17、22〜24を添加し、ホモミキサー(7000rpm、5分)で均一に分散させて調製物dを得る。
5.調製物dをガラス瓶に充填し、その後、室温まで自然冷却する。
(官能評価)
専門パネラー1名の上腕部内側に各試料を一定量(1g)塗布し、始めに試料上に手のひらをあてて3秒間、体温で温める。次に、試料を被塗布部分に塗り広げ、じっくりていねいになじませる。
その後、試料の指取れの良さ、塗布時の体温でのとろけやすさ、伸ばしやすさ、肌なじみの良さ及び塗布後の肌のやわらかさ、べたつきのなさ、保湿効果の持続性についてアンケート評価を行った。下記判定基準により官能評価を実施した。
(指取れの良さ)
試料に指入れした際の、指への試料の取れやすさ
◎:軽い力で試料の適量(1g)が1回の指入れで取れる
○:やや力を入れると、試料の適量(1g)が1回の指入れで取れる
△:やや力を入れても、試料の適量(1g)が1回の指入れでは取れないが、3回以内の指入れで取れる
×:指が試料上で滑り、力を入れても3回以内の指入れでは試料がほとんど取れない
(塗布時の体温でのとろけやすさ)
試料を3秒間手のひらで温めた際に感じる、最初の硬さからの変化
◎:温めて試料全体が適度な柔らかさになる
○:温めて柔らかくなるが、試料の一部にやや硬さが残る
△:温めて柔らかくなるが、試料全体にやや硬さが残る
×:温めても試料の硬さの変化がほとんど感じられない
(塗布時の伸ばしやすさ)
温めた後に指での試料の伸び広げやすさ
◎:塗布時の指への抵抗感が適度で、非常に伸ばしやすい
○:塗布時の指への抵抗感にやや重さを感じるが、伸ばしやすい
△:試料の一部に硬さが残り、やや伸ばしにくい
×:試料が硬く、非常に伸ばしにくい
(塗布時の肌なじみの良さ)
試料を伸ばし始めてから指滑りが止まるまでの時間の早さ
◎:10秒未満
○:10秒以上15秒未満
△:15秒以上20秒未満
×:20秒以上
(塗布後の肌のやわらかさ)
塗布直後に感じる肌のやわらかさ(もっちりとしたハリ感)
◎:もっちりとしたハリ感が感じられ、肌が非常にやわらかく感じられる
○:ハリ感が感じられ、肌がやわらかく感じられる
△:ややハリ感が感じられ、肌が多少やわらかく感じられる
×:変化を感じられない
(塗布後のべたつきのなさ)
塗布後のべたつき感の有無
◎:べたつき感を感じない
○:わずかにべたつき感を感じる
△:弱いべたつき感を感じる
×:強いベタつき感を感じる
(保湿感の持続性)
塗布後、12時間経過後の肌の潤い感
◎:非常に肌が潤っていると感じられる
○:肌が潤っていると感じられる
△:肌がやや潤っていると感じられる
×:肌が潤っているとは感じられない
(硬度)
カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter-MAX ME-500)を用い、測定温度30℃、スプリングウェイト100g、感圧軸ディスク型φ10、試料台上昇速度1inch/7秒として、破断荷重(単位g)を求め、硬度として記載した。なお、試料は、30℃の恒温槽にて1昼夜保管し、硬度が安定したものを使用した。
(pH)
pHメーター(堀場製作所製、型番F-22)を用い、25℃にて、試料のpH測定を行った。
Figure 0006969864
Figure 0006969864
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*1:アミソフトHS-11P、味の素社製
*2:アミソフトGS-11P、味の素社製
*3:SR ビーズワックス-PA-(JP)(融点60〜67℃)、クローダジャパン社製
*4:クロラータム V-SO-(JP)(融点30〜70℃)、クローダジャパン社製
*5:キャストライドMH(融点55〜63℃)、ナショナル美松社製
*6:POFAC 1855(融点53〜63℃)、SOUTHERN ACIDS INDUSTRIES社製
*7:ベヘニルアルコール 65(融点65〜73℃)、高級アルコール工業社製
*8:SILKFLO 364、日油社製
*9:クロピュア OL-LQ-(JP)、クローダジャパン社製
*10:F-96A-100cs、信越化学工業社製
*11:PEG#1000、数平均分子量1000、日油社製
*12:PEG#4000、数平均分子量3100、日油社製
*13:PEG#20000、数平均分子量20000、日油社製
*14:ヒアルロン酸FCH-120、キッコーマンバイオケミファ社製
*15:シンタレンL、和光純薬社製
*16:モンテックスA、HLB3.8、ミヨシ油脂社製
*17:NIKKOL BC-20、HLB17.0、日光ケミカル社製
以下、本発明の水中油型乳化化粧料の処方例を示す。いずれも実施例と同等の効果を奏するものである。
処方例1(保湿クリーム)
成分名 含有量(質量%)
N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム(*1) 1
ミツロウ(*3) 2
ワセリン(*4) 5
モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油(*5) 4
ステアリン酸(*6) 1
ベヘニルアルコール(*7) 3.5
マイクロクリスタリンワックス(*18) 2
パルミチン酸セチル 1
α-オレフィンオリゴマー(*8) 15
オリーブ油(*9) 6
メチルポリシロキサン(*10) 1
植物性スクワラン(*19) 4
ポリエチレングリコール1000(*11) 2
ポリエチレングリコール4000(*12) 2
キサンタンガム 0.25
ジプロピレングリコール 7
濃グリセリン 6
親油型モノステアリン酸グリセリル(*16) 3
ポリオキシエチレンセチルエーテル(*17) 1
エデト酸二ナトリウム 0.05
フェノキシエタノール 0.5
N-アセチルグルコサミン(*20) 0.1
セイヨウナシ果汁発酵液(*21) 0.1
スイカズラエキス(*22) 0.1
香料 0.1
精製水 残量
*1、3〜12、16、17は実施例と同様
*18:マルチワックス W-445 S、融点54〜102℃、Sonneborn社製
*19:サラコスRS、日清オイリオグループ社製
*20:マリンスウィートF、焼津水産化学工業社製
*21:ファーメンテージ セイヨウナシB、一丸ファルコス社製
*22:キンギンカ抽出液-J、丸善製薬社製
処方例2(美容クリーム)
成分名 含有量(質量%)
N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム(*1) 1
ミツロウ(*3) 2
ワセリン(*4) 7
モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油(*5) 2
ステアリン酸(*6) 1
ベヘニルアルコール(*7) 3.5
マイクロクリスタリンワックス(*18) 1
パルミチン酸セチル 2
α-オレフィンオリゴマー(*8) 20
オリーブ油(*9) 6
メチルポリシロキサン(*10) 1
植物性スクワラン(*19) 8
ポリエチレングリコール1000(*11) 1
ポリエチレングリコール4000(*12) 1
キサンタンガム 0.2
1,3-ブチレングリコール 5
ジプロピレングリコール 4
濃グリセリン 6
親油型モノステアリン酸グリセリル(*16) 3
ポリオキシエチレンセチルエーテル(*17) 1
エデト酸二ナトリウム 0.05
フェノキシエタノール 0.5
海藻エキス(*23) 0.1
ゲットウ葉エキス(*24) 0.1
酵母エキス(*25) 0.1
サンショウエキス(*26) 0.1
アシタバエキス(*27) 0.1
香料 0.1
精製水 残量
*1、3〜12、16、17は実施例と同様
*23:ホメオシールド、Lucas Meyer Cosmetics Canada社製
*24:月桃葉抽出液BG、丸善製薬社製
*25:BIODYNES TRF IMPROVED 25、Arch Personal Care Products社製
*26:サンショウ抽出液-J、丸善製薬社製
*27:アシタバ抽出液BG、丸善製薬社製
なお、各処方例で用いた香料は、以下のフローラル系調合香料である。なお、成分名中に記載される1%DPG、5%DPG、10%DPGとは、香料の有効成分含量がそれぞれ1質量%、5質量%、10質量%のジプロピレングリコール溶液であることを示す。
フローラル系調合香料処方 含有量(質量%)
ベルガモットオイル(天然香料) 2.0
リナリールアセテート 1.5
メチルアンスラニレート 0.2
ペチグレインオイル(天然香料) 0.5
オーランチオール 10%DPG(別名:ヒドロキシシトロネラールとメチルアンスラニレートとのシッフ塩基) 1.0
アミルアリルグリコレート 1%DPG 0.5
ガルバナムオイル 1%DPG(天然香料) 0.1
ブラックカラントバズアブソリュート 10%DPG(天然香料) 1.5
タジェットオイル 10%DPG(天然香料) 0.8
イランイランオイルエキストラ(天然香料) 2.0
ベンジールアセテート 5.0
メチルジヒドロジャスモネート 13.0
シスジャスモン 10%DPG 1.0
ジャスミンアブソリュート(天然香料) 0.5
インドール 5%DPG 0.5
アルファヘキシルシンナミックアルデヒド 1.5
L-シトロネロール 0.5
ローズオイル(天然香料) 0.5
ローズアブソリュート(天然香料) 0.5
ダマセノン 1%DPG 0.5
L-ローズオキサイド 1%DPG 0.5
ジメチルベンジルカーボニルアセテート 1.0
ヒドロキシシトロネラール 3.0
リラール(別名:4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カーボキシアルデヒド) 3.5
シクラメンアルデヒド(別名:2-メチル-3-(4-イソプロピルフェニル)-プロパナール) 0.5
アルファイソメチルヨノン(別名:5-(2,2,6-トリメチル-2-シクロヘキセニル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン) 4.0
オリスコンクリート 10%DPG(天然香料) 0.8
メチルオイゲノール 0.5
イソEスーパー(別名:7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタハイドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン) 2.5
ベルトフィックスクール(別名:4-アセチル-トリメチル-6,8α-エタノ-1,2,3,5,6,7,8,8α-オクタヒドロナフタレノン) 4.0
ベチバーアセテート 2.0
サンダルウッドオイル(天然香料) 1.5
バグダノール 10%DPG(別名:2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール) 1.0
パチュリーオイル 10%DPG(天然香料) 0.2
エベルニール 10%DPG(別名:メチル-2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート) 1.5
ガラクソリッド 50%ベンジールベンゾエート(別名:4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタベンゾピラン) 10.0
シクロペンタデカノリッド 4.0
ヘリオトロピン 0.5
クマリン 0.5
バニリン 10%DPG 0.5
エチルバニリン 10%DPG 2.5
ラズベリーケトン 10%DPG(別名:4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン) 0.5
ガンマウンデカラクトン 10%DPG 1.5
ガンマデカラクトン 10%DPG 1.5
ラブダナム アブソリュート 10%DPG(天然香料) 0.5
ジプロピレングリコール 残量

Claims (4)

  1. 下記成分(A)〜(H)を含有し、成分(B)が、脂肪酸硬化ヒマシ油エステルを成分(B)の総量を基準として10質量%以上50質量%以下含有し、成分(C)に対する成分(B)の含有質量比〔(B)/(C)〕が0.35以上1.0以下である水中油型乳化化粧料。
    (A) アシル化酸性アミノ酸塩
    (B) ペースト状又は固形状の油剤
    (C) 液状油剤
    (D) ポリエチレングリコール
    (E) 多糖類
    (F) 水
    (G) 成分(D)以外の、2価又は3価のアルコール
    (H) 非イオン界面活性剤
  2. 成分(B)及び成分(C)の合計含有量が20質量%以上60質量%以下である請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 成分(E)に対する水の含有質量比が、80以上500以下である請求項1又は2に記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 成分(H)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
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