以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。また、以下、本実施形態による商品受注端末装置の説明において、商品受注端末装置の正面に相対したユーザから見て左側を左とし、ユーザから見て右側を右とし、ユーザから見て上側を上とし、ユーザから見て下側を下とし、ユーザから見て手前側を前とし、ユーザから見て奥側を後とする。
本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」という)による商品受注端末装置および商品受注システムの概要について、図1および図2を参照して説明する。図1は、商品受注システム1の概略構成を示す図である。また図2は、商品受注システム1における商品の受注手順の概要を示すシーケンスチャートである。
図1に示すように、本実施形態による商品受注システム1は、商品受注端末装置(端末装置の一例)10、OCRサーバ(第一サーバの一例)20、商品データベースサーバ(第二サーバの一例)30および基幹サーバ(第三サーバの一例)40を含んで構成される。商品受注システム1は、これらの構成要素の動作によって店舗での商品の受注に係る一連の処理(商品受注処理)を実行するシステムである。なお以下、データベースは「DB」と略記する場合がある。
商品受注端末装置10、OCRサーバ20および商品DBサーバ30は、ネットワーク3により接続されている。ネットワーク3は、例えばインターネットであってもよいし、LAN(Local Area Network)であってもよい。また商品受注システム1において、商品DBサーバ30および基幹サーバ40は、所定のネットワークで接続され、データの連携が可能に構成されている。なお、商品DBサーバ30および基幹サーバ40は、所定の通信路によって一方向(例えば商品DBサーバ30から基幹サーバ40)のデータ連携が可能に構成されても良い。なお、本実施形態において基幹サーバ40は、商品受注端末装置10およびOCRサーバ20との間ではデータ連携や通信を行わない。
商品受注端末装置10は、百貨店やスーパーマーケット等の店舗が管理する端末装置である。商品受注端末装置10は、商品の注文に係る申請書(注文申請書)による店舗での商品の受注に関する処理(受注処理)を行う端末装置である。商品受注端末装置10が行う受注処理の詳細は後述する。商品受注端末装置10は、通信機能を備えた端末装置であればよく、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)やタブレット端末、スマートフォン等が挙げられる。本例では、商品受注端末装置10をタブレット端末として説明する。図1に示すように、タブレット端末である商品受注端末装置10には、正面中央に所定画像を表示可能な表示部11を備えている。表示部11は、文字や画像などからなる表示画面を表示する領域が設けられたディスプレイである。また表示部11にはタッチパネル12が設けられている。タッチパネル12は、操作面に対する接触動作を入力位置情報として検出するタッチセンサ(図3の入力部112)を有する。
本例では、理解を容易にするため、商品受注システム1において各種サーバと接続される一の商品受注端末装置10を例にとって説明するが、本発明はこれに限られない。商品受注システム1において各種サーバと接続される商品受注端末装置10は、複数台であってもよい。また商品受注システム1において、一の店舗で管理される複数台の商品受注端末装置10が各種サーバと接続されていてもよいし、複数店舗においてそれぞれ管理されている商品受注端末装置10が各種サーバと接続されていてもよい。
OCRサーバ20は、画像データに対してOCR技術による文字認識処理(OCR処理)を行うサーバ装置である。OCRサーバ20は、OCR処理の結果をデジタルデータ(例えばテキストデータ)として出力可能に構成されている。詳しくは後述するが、本実施形態による商品受注システム1においてOCRサーバ20は、注文申請書の画像データに対してOCR処理を行い、OCR処理結果のデータを商品受注端末装置10に出力する。また、商品DBサーバ30は、商品受注システム1における一連の受注処理に係る情報を保持するデータベースを備えたサーバ装置である。
OCRサーバ20および商品DBサーバ30は、例えばクラウド環境に作られたクラウドサーバであってもよい。クラウドサーバを用いることで、運用コストの低減や災害時の安全性の向上を図ることができる。またこれに限られず、OCRサーバ20および商品DBサーバ30は、例えばオンプレミスサーバ等のクラウドサーバ以外のサーバ装置であってもよい。オンプレミスサーバを用いることで、例えば情報セキュリティの向上や接続スピードの高速化を図ることができる。
また基幹サーバ40は、店舗が管理するサーバ装置である。基幹サーバ40は、商品の受注を含め店舗に係る各種業務(例えば、仕入、受注・配送指示、および配送など)に関する情報を保持するデータベースを備えたサーバ装置である。基幹サーバ40は、商品受注システム1の他に、仕入れや配送に関する処理を行う他のシステムとも連携可能に構成されていてもよい。基幹サーバ40としてはオンプレミスサーバを用いることが想定されるが、これに限られず、クラウドサーバを用いても良い。商品受注システム1は、これらの構成要素においてデータ連携を行うことにより、一連の商品受注処理を実行する。
ここで、図2を用いて、本実施形態による商品受注システム1による一連の商品受注処理の概略について説明する。
図2に示すように、商品受注処理は顧客が店舗に来店することで開始される(ステップS1)。来店した顧客が商品の注文申請書を記入(手書き)し、例えば店舗の受注カウンターにおいて申請書を店舗の係員(以下、単に「係員」という場合がある)に提出する(ステップS2)。
店舗では、例えば受注カウンターにおいて注文申請書が提出されたことに基づいて、商品受注端末装置10を用いた受注処理が進められる。まず、注文申請書を受け付けた係員により商品受注端末装置10を用いて注文申請書の画像が撮影される(ステップS3)。詳しくは後述するが、本実施形態による商品受注端末装置10は、撮影機能を有している。商品受注端末装置10は、ネットワーク3を介して撮影された注文申請書の画像データをOCRサーバ20にアップロードする(ステップS4)。OCRサーバ20は、アップロードされた注文申請書の画像データを取得すると、当該画像データに対してOCR処理を実行する(ステップS5)。次いで、OCRサーバ20は、注文申請書の画像データに対するOCR処理結果(テキストデータ)に基づいて注文申請内容を示す注文申請データを生成し、CSV形式のデータとして商品受注端末装置10に出力する(ステップS6)。
商品受注端末装置10はOCRサーバ20が出力したCSVデータ(注文申請データ)を取り込む(ステップS7)。取り込まれた注文申請データは、商品受注端末装置10の表示部11において注文申請内容を示すテキストとして表示される(ステップS8)。店舗の係員は、商品受注端末装置10に表示された注文申請データを顧客に見せる。顧客は注文申請データを確認し(ステップS9)、内容に誤り等がなければ注文申請データを承認する旨を店舗従業員に伝える(ステップS10)。
顧客が注文申請データを承認したことを確認すると、店舗の係員により商品受注端末装置10において承認操作が行われる(ステップS11)。詳しくは後述するが、承認操作の実行に基づいて、商品受注端末装置10は商品DBサーバ30に承認済みの注文申請データを出力する。出力された注文申請データの内容は、商品DBサーバ30および基幹サーバ40のデータベースに登録される(ステップS12)。これにより、商品の受注が完了して配送の指示などが実行されることとなる。
このように、本実施形態による商品受注システム1では、商品の注文時において商品の注文申請書の内容をOCR処理した結果に基づく注文申請データを商品受注端末装置10の表示部11に表示し、商品の注文時において顧客および係員がOCR処理によってデータ化された注文申請内容(注文申請データ)を確認することができる。
例えば、従来では、商品の注文時において顧客および係員がOCR処理でデータ化された注文申請内容を確認することができなかった。このため、データ化された注文申請内容に誤りがあった場合、受注完了後に修正作業が生じ、顧客への注文内容の問い合わせや受注および配送指示のやり直しなどにより店舗の係員の作業負荷が増大していた。また中元や歳暮、クリスマスなどの時期は業務の繁忙期であることから、修正作業の発生は店舗における円滑な業務の妨げとなるおそれもあった。
これに対し、商品受注端末装置10では、例えばOCR処理時における注文申請書の読取りエラーの発生などにより、データ化された注文申請内容に誤りがあったとしても、受注が完了する前に発見することができる。これにより、商品受注端末装置10および商品受注システム1は、受注が完了して配送指示等が行われた後に注文内容の修正作業が発生することを抑制することができる。このため、商品受注端末装置10および商品受注システム1は、店舗の係員の作業負荷を軽減し、店舗における業務の進行を円滑にすることができる。
次に、図3を用いて、商品受注システム1の各構成要素の詳細について説明する。図3は、商品受注システム1の各構成要素の機能を説明する機能ブロック図である。
図3に示すように、商品受注端末装置10は、表示部11、入力部112、撮影部13、出力部14、取得部15および制御部100を備えている。商品受注端末装置10における表示部11は上述のとおりのディスプレイである。このディスプレイは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイで構成される。上記ステップS8のように、商品受注システム1における一連の受注処理において、表示部11には例えばOCR処理の結果に基づいてデータ化された注文申請内容(注文申請データ)が表示される。
商品受注端末装置10における入力部112は、所定の入力操作を受付け可能な構成である。入力部112は、商品受注端末装置10のユーザ(例えば、店舗の係員)による情報入力に用いられる。上述のように、タブレット端末としての商品受注端末装置10における入力部112は、タッチパネル12(図1参照)が有するタッチセンサである。なお、商品受注端末装置10がスマートフォンである場合も同様である。タッチセンサは、ディスプレイの上面に複数配置された接触動作による操作(タッチ操作)を検出するための素子と、さらにその上に積層された透明な操作面で構成される。タッチパネル12上で接触動作を検知する方法は、圧力の変化を感知する感圧式、静電気による電気信号を感知する静電式、その他の方法を適用することができる。
上記ステップS11のように、商品受注端末装置10において入力部112は、商品受注処理における承認操作に用いられる。承認操作は、例えばタッチセンサを有するタッチパネル12上の特定領域に表示された承認用の画像ボタン(承認ボタン)に対するタッチ操作である。なお入力部112はタッチパネルにおけるタッチセンサに限られず、例えば商品受注端末装置10の表示部11以外の所定箇所に設けられたボタンでもよい。また、商品受注端末装置10がパソコンである場合にはキーボードやマウスであってもよい。
商品受注端末装置10における撮影部13は、所定の画像を撮影可能なカメラである。撮影部13は、例えば図1に示す商品受注端末装置10の裏面側上部に設けられている。商品受注システム1では、商品受注処理における上記ステップS3からステップS5のように、撮影部13が撮影した注文申請書の画像がOCRサーバ20においてOCR処理によりデータ化される。
商品受注端末装置10における出力部14は、ネットワーク3を介して、外部装置に所定の情報を出力可能な構成である。出力部14は、商品受注システム1内のサーバ装置に各種データや信号等を出力(送信)する。本実施形態において出力部14は、商品受注システム1内のサーバ装置とのデータ連携における情報出力に用いられる。例えば、商品受注処理におけるステップS4のように、出力部14はOCRサーバ20に注文申請書の画像データを出力(アップロード)する。また例えば出力部14は、商品受注処理におけるステップS11のように、注文内容に対する承認操作に基づいて、注文申請データを商品DBサーバ30に送信する。
商品受注端末装置10における取得部15は、ネットワーク3を介して、外部装置から所定の情報を取得可能な構成である。取得部15は、商品受注システム1内のサーバ装置から各種データや信号を取得(受信)する。本実施形態において商品受注端末装置10に取得部15は、商品受注システム1内のサーバ装置とのデータ連携における情報入力に用いられる。例えば、商品受注処理におけるステップS7のように、取得部15はOCRサーバ20が生成したCSVデータ(注文申請データ)を取得する。
商品受注端末装置10における制御部100は、商品受注端末装置10内の各構成要素の制御処理を統括する構成である。制御部100は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部100は、商品受注端末装置10内の各構成要素に対して制御信号やコマンドを出力することにより、各構成要素に対して直接または間接的な制御を行う。
また商品受注端末装置10は、各種データが記憶される記憶部110を備えている。記憶部110は、記憶領域としてプログラム用メモリ120および画像用メモリ130を有している。記憶部110は、制御部100によって情報の参照(取得)や登録が行われる。
プログラム用メモリ120は、制御部100が実行する制御処理に使用されるソフトウェアとしてのプログラムを保存する記憶領域である。プログラム用メモリ120に保存されている各プログラムは、制御部100が各プログラムを読み込んで実行することによって、それぞれの機能を発揮する。制御部100は、プログラム用メモリ120に記憶された各プログラムに基づいて商品受注端末装置10の総括的な制御を行う。
図3に示すように、本実施形態においてプログラム用メモリ120には、商品受注システム1による一連の受注処理に係る商品受注端末装置10の動作(受注処理動作)の制御に用いるプログラム群(ソフトウェア)である商品受注アプリケーションが記憶されている。制御部100が商品受注アプリケーションを構成するプログラムを読み込んで実行することによって、当該プログラムが受注処理部121として機能する。
受注処理部121は、制御部100を介して表示部11、入力部112、撮影部13、出力部14および取得部15といった構成要素を制御して、商品受注端末装置10における受注処理動作を制御する。これにより、パソコンやスマートフォン、タブレット端末といった汎用の端末装置を商品受注端末装置として機能させることができる。
画像用メモリ130には、商品受注端末装置10における各種処理において表示部11に表示される画像データが保持されている。本実施形態において、画像用メモリ130には、受注処理部121が制御する受注処理動作の進行に応じて表示部11に表示される画像データ(商品受注画面データ)が複数保持されている。商品受注画面データの詳細は後述する。また、これらの他に、記憶部110の他に商品受注端末装置10には、外部装置(例えばOCRサーバ20、商品DBサーバ30)から取得した各種データを一時的に保存する一時記憶領域や、所定のレジスタが設けられている。例えば、商品受注端末装置10においてOCRサーバ20から取得した注文申請データ(CSVデータ)は、一時記憶領域に記憶された後、表示部11に表示される。
このように、本実施形態による商品受注端末装置10は、顧客が手書きで記入した商品の注文に関する注文申請書(申請書の一例)の画像データを取得する撮影部(画像取得部の一例)13と、所定情報を外部装置に出力可能であって、当該所定情報として注文申請書の画像データを出力する出力部14と、所定の情報を外部装置から取得可能であって、当該所定情報として注文申請書の画像データに対するOCR(Optical Character Recognition)処理の結果に基づいて生成された注文申請データを取得する取得部15と、注文申請データを表示する表示部11と、を備える。
これにより、商品受注システム1における商品受注端末装置10では、顧客および店舗従業員が商品の注文時においてOCR処理によってデータ化された注文申請内容(注文申請データ)を確認することができる。これにより、注文時において注文申請データの誤りを発見することが可能となり、受注完了以降に、商品の注文申請内容の修正作業が発生することを抑制することができる。
次に、商品受注システム1におけるOCRサーバ20の機能構成について説明する。OCRサーバ20は、取得部21、OCR処理部22および出力部23を備えている。
OCRサーバ20における取得部21は、ネットワーク3を介して、外部装置(例えば、商品受注端末装置10)から所定の情報を取得可能な構成である。取得部21は、商品受注端末装置10(具体的には、出力部14)から各種データや信号を取得(受信)する。本実施形態においてOCRサーバ20の取得部21は、商品受注システム1内の商品受注端末装置10とのデータ連携における情報入力に用いられる。例えば取得部21は、商品受注端末装置10とのデータ連携において、商品受注端末装置10の撮影部13によって撮影された注文申請書の画像データを受信する。
OCRサーバ20におけるOCR処理部22は、画像データを読み取ってOCR技術による文字認識処理であるOCR処理を実行する。OCR処理では、例えば画像データ内の文字領域に含まれる各文字が文字コードに変換されることで、画像データ内の文字情報がテキストデータに変換される。OCR処理部22は、取得部21が受信した注文申請書の画像データに対して、OCR技術による自動文字認識処理を行い、OCR処理結果として注文申請書の内容を示すテキストデータ(申請書OCRデータ)を生成する。
より詳細には、OCR処理部22は不図示のOCRエンジンを有し、当該OCRエンジンにおいて注文申請書の画像データ内の文字認識処理を行う。本実施形態において注文申請書は定型の帳票である。OCRエンジンは、例えば自動帳票識別が可能に構成されている。OCRエンジンは、例えば注文申請書の画像データに対する文字認識において、予め用意された複数の帳票フォーマットの中から注文申請書の画像データに適合するフォーマットを識別すると、フォーマットに基づいて画像データ内の文字画像(手書き、活字)やチェックマーク、丸付け箇所などを抽出し、抽出した情報についてパターン認識などの周知の技術を用いて1文字(または一の記号)ごとに文字コードに変換する。OCR処理部22において注文申請書の画像データ内の文字情報をテキストデータ化した申請書OCRデータが生成される。例えば、申請書OCRデータは注文申請書の画像データに含まれる文字列の集合体である。
OCRサーバ20には、注文申請書の画像データと合わせて、商品受注端末装置10から注文申請書の種類を示す情報(帳票種別情報)が送信されてもよい。これにより、OCRサーバ20(具体的にはOCR処理部22)は、OCRエンジンでの文字認識に用いる帳票フォーマットを容易に識別することができる。
また、OCR処理部22におけるOCRエンジンは、AI技術を適用したAI−OCRエンジンであってもよい。AI−OCRエンジンは、深層学習(Deep Learning)によって文字認識精度や画像データのレイアウト解析(認識範囲の特定)の精度の向上を図ることができる。なお、AI−OCRエンジンを用いる場合、OCRサーバ20は開放されたネットワーク環境(クラウド環境)に設けられたクラウドサーバであることが好ましい。これにより、AI−OCRエンジンが多くのデータから学習することができ、OCR処理部22が生成するOCR処理結果の精度を向上させることができる。
さらに、OCR処理部22は、申請書の画像データに対するOCR処理の結果である申請書OCRデータに基づいて注文申請データを生成する。注文申請データは、注文申請書における記入内容や項目のデータをカンマ区切りで示すCSV形式の注文申請データを生成する。注文申請データは、顧客が注文申請書に記入した注文内容に関する顧客記入データと、店舗の係員が注文申請書に記入した内容に関する係員記入データとを含んで構成される。また、商品申請データには、顧客記入データおよび係員記入データに加えて所定データ(例えば商品に関する補足情報に関するデータなど)が含まれてもよい。
OCR処理部22は、申請書OCRデータを解析して申請書OCRデータの内容(記入内容や項目)を顧客記入データと係員記入データとに分類した上でCSV形式の注文申請データを生成する。注文申請データは、商品受注端末装置10において顧客記入データおよび係員記入データのそれぞれを識別可能に構成されていればよい。注文申請データは、例えば一つのCSVファイルで構成されてもよいし、顧客記入データおよび係員記入データのそれぞれを別個のファイルとして形成した複数(例えば2つ)のCSVファイルで構成されてもよい。
OCRサーバ20における出力部23は、ネットワーク3を介して、外部装置に所定の情報を出力可能な構成である。出力部23は、商品受注端末装置10に各種データや信号等を出力(送信)する。本実施形態において出力部23は、商品受注システム1内の商品受注端末装置10とのデータ連携における情報出力に用いられる。例えば、出力部23は、商品受注端末装置10とのデータ連携において、OCR処理部22で生成された注文申請データを送信する。これにより、商品受注端末装置10は取得部15において、撮影部13が撮影した注文申請書の画像データをOCR処理において読み取った結果(文字認識結果)に基づいて生成された注文申請データとして、顧客記入データおよび係員記入データ)を取得することができる。
このように、本実施形態においてOCRサーバ20は、顧客が手書きで記入した商品の注文に係る注文申請書の画像データに対してOCR処理による文字認識を実行し、当該OCR処理の結果(申請書OCRデータ)に基づいて注文申請データ(CSVデータ)を生成し、商品受注端末装置10に送信(出力)する。
次に、商品受注システム1における商品DBサーバ30の機能構成について説明する。商品DBサーバ30は、注文申請書によって注文可能な商品に関する情報である商品情報や、当該商品に対する注文に関する情報である注文情報を保持するデータベースを備えるサーバ装置である。図3に示すように商品DBサーバ30は、取得部31、処理部32および記憶部33を備えている。
商品DBサーバ30における取得部31は、ネットワーク3を介して外部装置(例えば、商品受注端末装置10)から所定の情報を取得可能な構成である。取得部31は、商品受注端末装置10(具体的には、出力部14)から各種データや信号を取得(受信)する。また本実施形態において、商品DBサーバ30の取得部31は、商品受注システム1内の商品受注端末装置10および基幹サーバ40とのデータ連携における情報入力に用いられる。例えば取得部31は、商品受注端末装置10が承認操作(上記ステップS11)の実行に基づいて出力した承認済みの注文申請データを受信する。取得部31は、受信した各種データを処理部32に出力する。
商品DBサーバ30における処理部32は、取得部31が取得した各種データに基づく処理を実行する。処理部32は、取得部31から入力されたデータに基づいて、記憶部33に新たな情報を記憶したり、記憶部33から所定の情報を取得して商品受注端末装置10や基幹サーバ40に出力したりする。例えば処理部32は、取得部31から承認済みの注文申請データが入力されると、当該注文申請データの内容を記憶部33に記憶し、さらに基幹サーバ40に出力する。このように処理部32は、商品受注端末装置10および基幹サーバ40とのデータ連携における情報出力にも用いられる。
商品DBサーバ30における記憶部33は、所定の記憶領域であって、商品受注システム1における一連の受注処理に係る情報(データ)を保持する各種データベースが設けられている。具体的には、記憶部33は、商品情報データベース331および注文情報データベース332を保持している。
商品DBサーバ30の商品情報DB331は、注文申請書によって注文可能な商品の情報を保存するデータベースである。商品情報DB331には、例えば各種商品の識別に用いる情報(商品コード、商品名など)や、仕入先を示す情報(仕入コード、仕入先名など)、価格などのデータがテーブル形式で保存されている。また、商品DBサーバ30の商品情報DB331には、注文申請書によって注文可能な各種商品の在庫状況を示す在庫データが保持されている。在庫データには、少なくとも在庫数を示すデータが含まれている。また例えば在庫データには、在庫の有無を示すフラグデータ(1:在庫あり、0:在庫なし)が含まれていてもよい。
また注文情報DB332は、注文申請書によって顧客から申請された注文内容に関する情報を保存するデータベースである。注文情報DB332には、例えば注文日や配送希望日時、注文者(顧客)や配送先の情報(氏名・住所)、商品に関する情報(商品名、商品コード、注文個数、価格など)、受付け係員の情報(氏名、受付け店名)などのデータがテーブル形式で保存される。注文情報DB332に保存されるデータは、注文申請データ(顧客記入データ、係員記入データ)の内容に対応している。
商品DBサーバ30の処理部32は、商品情報DB331および注文情報DB332に対してデータの登録や、データの参照(抽出)を行う。例えば処理部32は、取得部31が受信したデータや信号に基づいて商品情報DB331、注文情報DB332からデータを抽出し、抽出したデータを商品受注端末装置10や基幹サーバ40に出力する。また、例えば処理部32は、取得部31が受信したデータや信号に基づいて注文情報DB332にデータの登録(挿入)を行う。
商品DBサーバ30において例えば処理部32は、取得部31が受信した承認済みの注文申請データの内容を注文情報DB332に登録する(上記ステップS12)。つまり注文情報DB332には、注文情報として、商品受注端末装置10において顧客および係員に承認された注文申請データの内容が保持される。また、処理部32は、注文情報DB332に注文情報として商品申請データの内容を登録すると、登録した注文情報を基幹サーバ40に出力する。
次に、商品受注システム1における基幹サーバ40の機能構成について説明する。図3に示すように基幹サーバ40は、取得部41、処理部42および記憶部43を備えている。上述のように基幹サーバ40は、商品受注システム1の他に、仕入れや配送に関する処理を行う他のシステムとも連携可能に構成されてもよい。なお、理解を容易にするため、図3では商品受注システム1と関連する構成のみを図示している。
基幹サーバ40における取得部41は、所定のネットワークや通信路を介して外部装置(例えば、商品DBサーバ30)から所定の情報を取得可能な構成である。取得部41は、商品DBサーバ30(具体的には、処理部32)から各種データや信号を取得(受信)する。本実施形態において、基幹サーバ40の取得部41は、商品受注システム1内の商品DBサーバ30とのデータ連携における情報入力に用いられる。また、取得部41は、商品受注システム1以外の他のシステムからの情報を取得してもよい。例えば取得部41は、商品DBサーバ30から、注文情報DB332に新たに登録されたデータ(承認済みの注文申請データの内容)を取得する。取得部41は、受信した各種データを処理部42に出力する。
基幹サーバ40における処理部42は、取得部41が取得した各種データに基づく処理を実行する。例えば処理部42は、取得部41から入力されたデータに基づいて、記憶部43に新たな情報を記憶する。例えば処理部42は、取得部41が受信した注文情報DB332のデータ(承認済みの注文申請データの内容)を記憶部43に記憶する。また処理部42は、記憶部43から所定の情報を取得して連携する他のシステムにおける所定のサーバ装置などに出力してもよい。
基幹サーバ40における記憶部43は、所定の記憶領域であって、各種データベースが保持されている。具体的には、記憶部43は注文情報データベース431を保持している。注文情報DB431は、注文申請書によって顧客から申請された注文内容に関する情報(データ)を保存するデータベースであって、商品DBサーバ30における注文情報DB332と同じ項目を含むデータベースである。
例えば処理部42は、取得部41が商品DBサーバ30から取得した承認済みの注文申請データの内容を注文情報DB431に登録(挿入)する。これにより、商品DBサーバ30における注文情報DB332のデータが、基幹サーバ40の注文情報DB431に反映される。つまり、基幹サーバ40における注文情報DB431は、注文情報DB332と同様に、例えば顧客に承認された注文申請データの内容を保持している。基幹サーバ40では、注文情報DB431に登録された注文内容に基づいて、配送指示などの商品の受注以降の業務に係る処理が実行される。つまり、承認済みの注文申請データの内容が注文情報DB431に登録されることで、商品受注システム1における商品の受注が完了する。
次に、本実施形態による商品受注システム1の商品受注処理の流れの一例について、図1から図3を参照しつつ、図4を用いて説明する。図4は、商品受注システム1における商品受注処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。図4では、一連の商品受注処理における商品受注システム1の各構成(商品受注端末装置10、OCRサーバ20、商品DBサーバ30および基幹サーバ40)の動作およびデータの流れを示している。
まず、商品受注システム1では、商品受注端末装置10において商品受注アプリケーション(以下「商品受注アプリ」と略記)が起動される(ステップS101)。これにより、商品受注システム1における商品受注処理が開始される。商品受注アプリは、例えば商品受注端末装置10が店舗の係員の起動操作を検出することで起動される。店舗の係員は、店舗に来店した顧客から記入済みの商品の注文申請書を受け付けると、商品受注端末装置10の表示部11におけるタッチパネル103に表示された商品受注アプリの起動用アイコンを選択(タッチ操作)する起動操作を行う。タッチセンサである入力部112が当該起動操作を検出することによって、商品受注アプリが起動される。
具体的には、入力部112が当該起動操作を検出すると、当該検出に基づいて、制御部100がプログラム用メモリ120に保存されている商品受注アプリ用のプログラムを読み込む。これにより、商品受注端末装置10において商品受注アプリが起動され、受注処理部121が、制御部100を介して商品受注端末装置10の各構成の商品受注処理に係る動作制御を開始することになる。
商品受注アプリが起動すると、商品受注端末装置10の受注処理部121は、顧客が記入した注文申請書の画像データを取得する(ステップS102)。受注処理部121は、制御部100を介して撮影部13を起動し、タッチパネル12を撮影モードに切り替える。撮影部13が起動されると、店舗の係員は、顧客が記入した注文申請書の画像を撮影する。これにより、商品受注端末装置10において注文申請書の画像データが取得される。受注処理部121は制御部100を介して、撮影部13によって取得した申請書の画像を出力部14に出力する。
次いで、商品受注端末装置10の出力部14はステップS102で入力された注文申請書の画像データをOCRサーバ20に送信(出力)する(ステップS103)。具体的には、受注処理部121は、制御部100を介して出力部14を制御し、注文申請書の画像データをOCRサーバ20に送信する。
本実施形態において、商品受注端末装置10とOCRサーバ20との間におけるデータ(画像データおよびCSVデータ)の連携は、例えばAPI(Application Programming Interface)を用いたAPI連携によるものでもよい。商品受注端末装置10の出力部14は、例えばネットワーク3を介したAPI連携により、顧客が記入した注文申請書の画像データをOCRサーバ20とのデータ連携におけるOCR処理要求(OCRリクエスト)としてOCRサーバ20に出力する。なお、OCRサーバ20がオンプレミスサーバである場合には、商品受注端末装置10は、例えばOCRサーバ20との画像データ(申請書画像のデータ)の連携にFTP(File Transfer Protocol)を利用してもよい。
商品受注端末装置10から出力された注文申請書の画像データは、OCRサーバ20の取得部21において受信される(ステップS104)。取得部21は、当該画像データを取得するとOCR処理部22に出力する。これにより、OCRサーバ20のOCR処理部22において、商品受注端末装置10に置いて撮影(取得)された注文申請書の画像データに対するOCR処理が実行される(ステップS105)。
OCR処理部22は、OCRエンジンによって記入済み申請書の画像データを読み取り、OCR処理結果としてテキストデータ(申請書OCRデータ)を生成する。さらに、OCR処理部22は、申請書OCRデータに基づいて顧客記入データおよび係員記入データを含むCSV形式の注文申請データを生成する(ステップS106)。OCR処理部22は、注文申請データを、出力部23に出力する。
OCRサーバ20の出力部23は、OCR処理部22が生成した注文申請データを商品受注端末装置10に送信(出力)する(ステップS107)。具体的には、出力部23は、例えばネットワーク3を介したAPI連携によって注文申請データを商品受注端末装置10に出力する。
注文申請データは、商品受注端末装置10の取得部15において受信される(ステップS108)。受注処理部121は、制御部100を介して、取得部15が受信した当該商品申請データを記憶部33の一時記憶領域に記憶する。また、受注処理部121は制御部100を介して、出力部14から商品DBサーバ30に商品情報データの参照リクエストを送信(出力)する(ステップS109)。具体的には、受注処理部121は、注文申請データにおける顧客記入データから、顧客が注文申請した商品を識別するための商品識別データ(例えば、商品名)を抽出し、制御部100を介して出力部14に出力する。出力部14は、商品データの参照リクエストとして、例えば当該商品識別データを含むコマンドを生成し、ネットワーク3を介して商品DBサーバ30に送信する。なお、商品識別データは、商品名に限られず、例えば商品を示す商品コード等であってもよい。
商品DBサーバ30は、商品データの参照リクエストを受信すると商品情報DB331から商品情報データを取得する(ステップS110)。具体的には、商品DBサーバ30の取得部31は、受信した商品データの参照リクエストに含まれる商品識別データ(例えば商品名)を処理部32に出力する。処理部32は、記憶部33の商品情報DB331を参照し、商品識別データに紐づく商品情報データを取得する。商品情報データには、商品識別データが示す商品の在庫データが含まれる。処理部32は、取得した商品情報データを商品受注端末装置10に送信(出力)する(ステップS111)。処理部32は、例えば商品情報データを項目と値からなる注文申請データと同様のCSV形式に変換した上で、商品受注端末装置10に出力する。
商品情報データは、商品受注端末装置10の取得部15において受信される(ステップS112)。これにより、取得部15は、注文申請データに含まれる注文対象の商品の在庫データ(在庫状況を示すデータ)を取得することができる。次いで、商品受注端末装置10の表示部11には、注文申請データが表示される(ステップS113)。具体的には、商品受注端末装置10の受注処理部121は、制御部100を介して記憶部33の一時記憶領域から上記ステップS108で受信した注文申請データを読み込み、表示部11に出力する。これにより、表示部11には、商品申請データとして顧客記入データおよび係員記入データが表示される。
例えば、注文申請データにおける顧客記入データが商品受注端末装置10の表示部11に表示されると、店舗の係員は表示部11を顧客に提示して、注文内容の確認を依頼する。顧客は、提示された顧客記入データを確認し、自分が申請書に記入した内容と顧客記入データとに違いがあるか否か、すなわちOCR処理結果に基づく顧客記入データに修正の必要があるか否かを判断することができる。同様に店舗の係員は、表示部11に表示された係員記入データを確認することで、自分が申請書に記入した内容とOCR処理結果に基づく係員記入データとに違いがあるか否か(修正の必要があるか否か)を判断することができる。また表示部11には、注文申請データと併せて、商品DBサーバ30から受信した商品情報データのうち少なくとも在庫データを表示してもよい。これにより、商品受注端末装置10の表示部11において、商品申請データのうち顧客記入データおよび係員記入データの少なくともいずれか一方とともに、在庫データを確認することができる。
このように、本実施形態による商品受注システム1では、商品受注端末装置10の表示部11に申請書データが表示されるため、顧客および店舗の係員は、申請書に記入した内容とOCR処理によってテキストデータ化された申請内容(表示部11に表示された顧客記入データ、係員記入データ)とに相違がないかを確認することができる。また表示部11において、注文申請データと併せて在庫データが表示される場合、顧客および店舗の係員は、顧客が注文した商品の在庫の状況(例えば、在庫の有無や在庫数)を確認し、在庫が不足している場合には、注文申請データを修正して商品の注文数量や商品の種類の変更等を行えばよい。これにより、商品受注システム1における商品受注端末装置10は、注文申請データと併せて表示部11に在庫データを表示可能であることにより、在庫不足によって受注後に修正作業が発生することを抑制することができる。
注文申請データが商品受注端末装置10の表示部11に表示されると、受注処理部121は、注文申請データに修正があるか否かを判定する(ステップS114)。顧客および店舗の係員は、注文申請データを確認し修正の必要があると判断した場合、商品受注端末装置10のタッチパネル12において修正対象となる注文申請データの選択操作(タッチ操作)を行う。受注処理部121は、制御部100を介して入力部112(タッチセンサ)が選択操作されたことを検出すると、注文申請データに修正があると判定して(ステップS114のYES)、注文申請データの修正入力を受け付ける(ステップS115)。
入力部112の選択操作を検出すると、受注処理部121は、制御部100を介してタッチパネル12に入力用キーボードを表示する。顧客および店舗の係員は、タッチパネル12において修正対象となる注文申請データを選択し、タッチパネル12上の入力用キーボードのタッチ操作によって注文申請データの内容を修正するための修正入力作業を行う。入力部112は、入力用キーボードのタッチ操作を修正入力として検出する。
ここで、例えば注文申請データの修正対象が商品に関する情報(商品名や商品の注文数量等)である場合、受注処理部121は、再度、上記ステップS109と同様に商品DBサーバ30に対して商品データの参照リクエストを送信する。これにより、商品受注端末装置10は、修正内容に応じた商品情報データを商品DBサーバ30から取得することができる。したがって、商品受注端末装置10では注文申請データの修正内容に応じて、注文対象の商品の在庫データを取得することができる。
次いで、商品受注端末装置10における入力部112は、注文申請データの内容が承認されたことを示す承認操作を受け付ける(ステップS116)。なお、上記ステップS114において注文申請データに修正があると判定されなかった場合(ステップS114のNO)、上記ステップS115において注文申請データの修正入力が行われずにステップS116が実行される。詳しくは後述するが、商品受注端末装置10の入力部112は、タッチパネル12に表示された承認のための画像ボタン(承認ボタン)に対する接触操作(タッチ操作)を承認操作として受付ける。商品受注端末装置10における受注処理部121は、制御部100を介して承認操作を検出する。受注処理部121は承認操作を検出すると、承認済みの注文申請データを出力部14に出力する。
商品受注端末装置10における出力部14は、承認操作が実行されたことに基づいて承認済みの注文申請データ(顧客記入データ、係員記入データ)を、ネットワーク3を介して商品DBサーバ30に送信(出力)する(ステップS117)。上記ステップS115において注文申請データの修正入力が行われた場合、承認済みの注文申請データは、修正入力を反映した内容となる。
商品DBサーバ30は、承認済みの注文申請データを受信すると、当該注文申請データの内容を注文情報DB332に登録する(ステップS118)。商品DBサーバ30において取得部31は、受信した承認済みの注文申請データを処理部32に出力する。処理部32は、承認済みの注文申請データの内容を抽出し、新たな注文情報データとして注文情報DB332に挿入(登録)する。さらに、処理部32は、承認済みの注文申請データの内容、すなわち新たに挿入した注文情報データを、所定のネットワークを介して基幹サーバ40に送信する(ステップS119)。
基幹サーバ40において取得部41が承認済みの注文申請データの内容(新たな注文情報データ)を受信すると、当該注文申請データの内容が処理部42に出力され、処理部42によって記憶部43の注文情報DB431に登録される(ステップS120)。このように、本実施形態による商品受注システム1において、承認済みの注文申請データの内容が商品DBサーバ30を介して基幹サーバ40のデータベースに登録される。これにより、顧客が申請した商品の注文が確定して店舗における受注が完了し、配送指示などの受注以降の業務が開始される。なお、商品DBサーバ30から基幹サーバ40への新たな注文情報データの送信は、顧客が商品代金の支払いを完了したことが確認された後であってもよいし、商品DBサーバ30の注文情報DB332に挿入された注文情報データの内容に対する所定のチェック処理後であってもよい。
一方、商品受注端末装置10では、上記ステップS117において承認済みの注文申請データを商品DBサーバ30に送信した後、領収書の発行処理を行う(ステップS121)。具体的には、商品受注端末装置10において受注処理部121は、上記ステップS117で承認済みの注文申請データが商品DBサーバ30に送信されると、制御部100を介して記憶部110の所定の記憶領域から領収書のフォーマットデータを読み込む。受注処理部121は、当該フォーマットデータに注文申請データにおける商品名や単価、税込価格といった情報を反映し、領収書データを生成する。受注処理部121は、制御部100を介して、 生成した領収書データを出力部14に出力する。出力部14は、LANなどの店舗内のネットワークを介して接続されたプリンタ(不図示)に領収書データを送信する。これにより、当該プリンタにおいて領収書が印刷される。
次いで、商品受注端末装置10では、商品注文完了処理を実行する(ステップS122)。具体的には、商品受注端末装置10における受注処理部121は、制御部100を介して、表示部11に設けられたタッチパネル12に商品注文処理を完了するための画像ボタン(完了ボタン)を表示する。入力部112は、タッチパネル12に表示された完了ボタンに対する接触動作を商品注文完了操作として受付ける。受注処理部121は、制御部100を介して、入力部112が商品注文完了操作を受け付けたことを検出すると、商品注文処理を終了する。これにより、商品受注システム1における一連の商品受注処理が終了する。
このように、本実施形態による商品受注システム1は、顧客が手書きで記入した注文申請書の画像データに対してOCR処理を実行し、当該OCR処理の結果に基づいて注文申請データを生成するOCRサーバ20と、注文申請書の画像データを取得(例えば撮影)する撮影部13、注文申請書の画像データをOCRサーバ20に出力する出力部14、OCRサーバ20が生成した注文申請データを取得する取得部15および注文申請データを表示する表示部11を有する商品受注端末装置10とを備える。これにより、顧客および店舗の係員は、OCR処理によって読み取られてデータ化された注文申請書の内容(注文申請データ)に誤りがないかを、注文時に確認することができる。このため、商品受注システム1は、商品の受注が完了し、配送指示などの受注以降の処理の開始後において注文内容の修正作業が発生することを抑制し、店舗側の作業負荷を軽減して業務を円滑に進行させることができる。
次に、図5から図14を用いて商品受注システム1における一連の受注処理のうち、商品受注端末装置10での注文処理時における画面表示態様の一例を説明する。図5は、申請書選択画面51の一例を示す図である。申請書選択画面51は、上記ステップS101における商品受注アプリの起動時に商品受注端末装置10の表示部11に表示される。本実施形態において、図5から図14に示す商品注文アプリに関する各画面は、受注処理部121が制御部100を介して画像用メモリ130から各画面の画像データを取得し、種々の情報を当該画像データに適用した上で表示部11に出力することによって表示される。
商品注文アプリが起動されると、図5に示すように商品受注端末装置10の表示部11には、申請書選択画面51が表示される。商品受注端末装置10では、受注処理部121が制御部100を介して画像用メモリ130から申請書選択画面51の表示に係る画像データを取得し、表示部11に出力することで表示される。なお、商品注文アプリに関する画面表示はいずれも申請書選択画面51と同様にして行われる。
申請書選択画面51は、商品申請書の種類を選択するための画面である。申請書選択画面51の中央には、選択ボタン表示領域51aが設けられている。選択ボタン表示領域51aには、OCRサーバ20において自動認識可能な帳票の種類(本例では、各種注文申請書のフォーマットの種類)を示す複数の選択ボタンが表示される。例えば、店舗の係員は、選択ボタン表示領域51aに表示された選択ボタンの中から、顧客が記入した注文申請書の種類を示すボタンを選択してタッチ操作を行う。これにより、受注処理の対象となる注文申請書を選択することができる。
また図5に示すように、申請書選択画面51の右下領域にはマニュアルボタン51bが表示されている。マニュアルボタン51bを選択操作(タッチ操作)することで、商品注文アプリの操作方法を示すマニュアルを表示部11に表示することができる。
選択ボタン表示領域51aのいずれかの選択ボタンに対して選択操作が行われると、図6に示すように、商品受注端末装置10の表示部11に申請書確認画面52が表示される。申請書確認画面52は、申請書選択画面51で選択した注文申請書の種類を確認するための画面である。申請書確認画面52の中央には、申請書表示領域52aが設けられている。申請書表示領域52aには、申請書選択画面51において選択された注文申請書の見本画像が表示される。これにより、店舗の係員は、選択した注文申請書が、顧客が記入した注文申請書の種類と同じ種類であるかを確認することができる。例えば、店舗の係員が申請書選択画面51において、選択ボタン表示領域51aの選択ボタンのうち「クリスマス予約販売」のボタンを選択操作したとする。この場合、図6に示すように申請書表示領域52aには、クリスマス商品の予約販売のための申請書の見本画像520が表示される。
図6に示すように、申請書確認画面52の下領域には承諾ボタン52bとキャンセルボタン52cとが表示されている。承諾ボタン52bが選択操作されると、注文申請書の種類の確認が完了し、注文申請書の種類が確定する。一方、キャンセルボタン52cが選択操作されると、再度、申請書選択画面51が表示される。これにより、店舗の係員は、例えば注文申請書の種類の選択を誤った場合に、容易に注文申請書の種類選択をやり直すことができる。
注文申請書の種類が確定されると、次いで、店舗の係員は、商品受注端末装置10の撮影部13を用いて顧客が記入した注文申請書の画像の取得(上記ステップS102)のための操作を行う。このため、表示部11においてタッチパネル12が撮影モードになるとともに、図7に示す画像取得画面53が表示される。商品受注端末装置10では、申請書選択画面51、申請書確認画面52において注文申請書の種類の選択、確定を行った後に注文申請書の画像取得を行う。これにより、注文申請書の画像取得のやり直しといった作業の手戻りの発生を防ぐことができる。
図7に示すように、画像取得画面53には、表示部11の中央領域を囲むようにして、4つのガイド枠画像531および中心ガイド画像532が表示される。商品受注端末装置10のユーザ(例えば、店舗の係員)は、撮影部13において認識された注文申請書の画像500の四隅がガイド枠画像531内に収まり、かつ注文申請書の画像500の中心が中心ガイド画像532に重なるように商品受注端末装置10の位置を調整する。これにより、注文申請書全体を収めた画像を撮影することができる。
画像取得画面53の下領域には撮影ボタン53aとキャンセルボタン53bとが表示されている。撮影ボタン53aが選択操作されると、商品受注端末装置10の撮影部13において注文申請書の画像500が撮影される。また、キャンセルボタン53bが選択操作されると、例えば、再度、申請書選択画面51が表示される。
画像取得画面53において撮影ボタン53aが選択されると、図8(a)に示すように商品受注端末装置10の表示部11において画像確認画面54が表示される。画像確認画面54の中央領域には、画像取得画面53において撮影した注文申請書の画像500が表示されている。これにより、画像確認画面54によって撮影した注文申請書の画像を確認することができる。ここで、図8(b)には、画像500内における注文申請書の顧客記入欄のうち、顧客情報に関する記入欄(顧客情報記入欄)の画像αの一例を示している。本例において、顧客情報記入欄の画像αには、顧客が出書きで記入した氏名、電話番号、住所といった顧客情報の画像が含まれている。
図8(a)に示すように、画像確認画面54の下領域には承諾ボタン54aとキャンセルボタン54bとが表示されている。承諾ボタン54aが選択操作されると、注文申請書の画像500の取得が完了する。入力部112が承諾ボタン54aの選択操作を検出したことにより、受注処理部121によって画像500が出力部14に出力され、上記ステップS103のように、出力部14からOCRサーバ20に注文申請書の画像500のデータが送信される。一方、キャンセルボタン54bが選択操作されると、再度、画像取得画面53が表示される。これにより、画像500に不備があった(例えば不明瞭であった)場合に、店舗の係員は注文申請書の画像取得を再度行うことができる。
画像確認画面54において承諾ボタン54aが選択されると、図9に示すように商品受注端末装置10の表示部11において画像確認画面54上にデータ送信画像501が表示される。これにより、画像確認画面54に表示されている注文申請書の画像500のデータがOCRサーバ20に送信中であることが報知される。
OCRサーバ20への注文申請書の画像500のデータの送信(上記ステップS103)が完了すると、商品受注端末装置10の表示部11において、図10に示すように送信完了画面55が表示される。送信完了画面55の中央領域には、送信完了画像502が表示される。これにより、注文申請書の画像500のデータがOCRサーバ20に送信されたことが報知される。
このように、商品受注システム1における受注処理の上記ステップS101からステップS103の実行時において、商品受注端末装置10には、図5から図10に示す各画面が表示される。これにより、例えば店舗の係員は、注文申請書の画像取得や注文申請書の画像送信に係る操作を円滑に行うことができる。
また、図11および図12は、商品受注システム1における受注処理の上記ステップS113の処理時(注文申請内容の表示時)において表示部11に表示される注文申請データの表示画面の一例を示す図である。図11は、注文申請データのうち、顧客記入データを表示するための顧客記入情報確認画面56の一例を示す図である。顧客記入情報確認画面56の中央領域には、顧客記入データの表示領域である顧客記入データ領域56aが設けられている。本例において、顧客記入データ領域56aには、画像取得画面53(図7参照)において撮影され、画像確認画面54(図8(a)参照)および送信完了画面55(図10参照)を経てOCRサーバ20に送信された画像500の注文申請書における顧客記入欄の内容が表示される。
図11に示すように、本例では、顧客記入データ領域56aにおいて、顧客記入データとして、画像500の注文申請書の顧客情報記入欄の画像αの内容を示すデータ(氏名、住所、電話番号)が表示されている。また、顧客記入データ領域56aには、顧客記入データとして、画像500の注文申請書において顧客が記入した注文内容に関するデータ(商品名、注文数量、配送日(お渡し日)、配送時刻(時刻指定))が表示されている。顧客は、顧客記入情報確認画面56の顧客記入データ領域56aを閲覧することで、OCR処理によって読み取られてデータ化された注文内容や顧客情報に誤りがないかを確認することができる。
顧客記入情報確認画面56において、顧客記入データ領域56aに表示されているデータは、タッチパネル12への操作による修正入力が可能になっている。このため、顧客は、顧客記入データ領域56aに表示されているデータに誤りがある場合には、顧客記入情報確認画面56において修正入力作業を行うことができる。なお、図11では図示しないが、例えば、顧客記入情報確認画面56の所定領域(例えば顧客記入データ領域56aの下部)において、顧客が注文した商品(本例では「クリスマスケーキA」)についての在庫データ(在庫数または在庫の有無を示すデータ)を表示してもよい。これにより、顧客および係員は、注文した商品の在庫の状況(例えば、在庫の有無や在庫数)を確認し、在庫が不足している場合には、注文申請データ(ここでは、顧客記入データ)を修正することができる。
また、図11に示すように、顧客記入情報確認画面56の下領域には承認ボタン56bとキャンセルボタン56cとが表示されている。例えば、顧客が顧客記入情報確認画面56における承認ボタン56bのタッチ操作を行うと、上記ステップS116において、入力部112は当該タッチ操作を承認操作として受付ける。これにより、注文申請データにおける顧客記入データが承認される。このように、顧客記入情報確認画面56では、顧客記入データ領域56aに表示された顧客記入データが表示された状態で、承認操作を行うことができる。このため、顧客は顧客記入データの内容を確認しながら承認操作を行うことができる。なお例えば、在庫が不足している場合には、承認ボタン56bを無効(タッチ操作を受け付けない状態)としてもよい。これにより、在庫が不足している場合に誤って商品が受注されることを防止することができる。なお、顧客記入情報確認画面56における承認操作は、顧客から承認する旨を口頭などで伝達された店舗の係員が行ってもよい。また、キャンセルボタン56cが押下されると、例えば表示部11に再度、申請書選択画面51(図5参照)が表示される。これにより、商品受注端末装置10において実行中の注文申請書についての受注処理を中断して、最初から新たに受注処理を実行することができる。なお、キャンセルボタン56cの押下時において、申請書選択画面51に戻る前に、受注処理の中断の可否を確認するための確認画面を表示部11に表示してもよい。
図12は、注文申請データのうち、係員記入データを表示するための係員記入情報確認画面57の一例を示す図である。係員記入情報確認画面57は、例えば承認ボタン56b(図11参照)の承認操作に基づいて表示部11に表示される。係員記入情報確認画面57の中央領域には、係員記入データの表示領域である係員記入データ領域57aが設けられている。本例において、係員記入データ領域57aには、画像取得画面53(図7参照)において撮影され、画像確認画面54(図8(a)参照)および送信完了画面55(図10参照)を経てOCRサーバ20に送信された画像500の注文申請書における係員記入欄の内容が表示される。
図12に示すように、本例では、係員記入データ領域57aにおいて、係員記入データとして、画像500の注文申請書の係員情報に関する記入欄の内容を示すデータ(注文受付日、受付係員名、受付店コード、受付店名、商品名、単価(税抜)、注文数量、合価(税抜)、合価(税込)、社員コード、担当者氏名)が表示されている。店舗の係員は、係員記入情報確認画面57の係員記入データ領域57aを閲覧することで、OCR処理によって読み取られてデータ化された係員情報に関する記入欄の内容に誤りがないかを確認することができる。なお、各店舗における受注業務の実態に合わせて、係員記入情報確認画面57の表示は省略してもよい。
係員記入情報確認画面57において、顧客記入データ領域56aと同様に、係員記入データ領域57aに表示されているデータはタッチパネル12への操作による修正入力が可能になっている。このため、係員は、係員記入データ領域57aに表示されているデータに誤りがある場合には、係員記入情報確認画面57において修正入力作業を行うことができる。
また、図12に示すように、係員記入情報確認画面57の下領域には承認ボタン57bとキャンセルボタン57cとが表示されている。例えば、係員が係員記入情報確認画面57における承認ボタン57bのタッチ操作を行うと、上記ステップS116において、入力部112は当該タッチ操作を承認操作として受付ける。これにより、注文申請データにおける係員記入データが承認される。顧客記入情報確認画面56および係員記入情報確認画面57において承認操作が行われると、上記ステップS117において、承認済みの注文申請データ(顧客記入データ、係員記入データ)が、出力部14から商品DBサーバ30に送信される。また、キャンセルボタン57cが押下された場合には、キャンセルボタン56c(図11参照)の押下時と同様に申請書選択画面51(図5参照)に戻るように構成されてもよいし、顧客記入情報確認画面56に戻るように構成されてもよい。
係員記入情報確認画面57において承認ボタン57bの承認操作が実行されると、商品受注端末装置10では、上記ステップS121のように領収書の発行処理が実行される。領収書の発行処理が実行されると、表示部11には、図13に示すように領収書発行完了画面59が表示される。領収書発行完了画面59には、承諾ボタン59aおよび再出力ボタン59bが表示されている。承諾ボタン59aが選択操作されると、図14に示すように受注完了画面60が表示される。これにより、商品受注端末装置10における受注処理に係る動作、すなわち商品受注アプリにおける一連の受注動作が終了する。また、再出力ボタン59bが表示されると、領収書の発行処理(上記ステップS121)が再度実行される。
受注完了画面60には、受注継続ボタン60aおよびメニューボタン60bが表示される。受注継続ボタン60aが選択操作されると、表示部11に再度、申請書選択画面51(図5参照)が表示され、商品受注端末装置10において新たな注文申請書についての受注動作を実行することができる。一方、メニューボタン60bが選択操作されると不図示のメニュー画面が表示部11に表示され、例えば商品受注端末装置10における受注処理以外の処理を実行するためのメニューを選択することができる。
このように、商品受注システム1における商品受注端末装置10での受注処理の上記ステップS113からステップS122の実行時において、商品受注端末装置10には、図11から図14に示す各画面が表示される。これにより、例えば店舗の係員は、注文申請データの確認や注文申請データの内容の承認、および領収書の発行に関する操作を円滑に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態による商品受注システム1では、店舗において従来から用いていた注文申請書をそのまま利用して、受注処理の効率化および修正作業の抑制を図ることができる。このため、店舗の係員は、従来の受注業務における処理手順に沿って商品受注端末装置10を操作することで、円滑に受注業務を行うことができる。したがって、商品受注システム1は、受注業務のシステム化において作業手順が大幅に変更されることによる作業ミスや、新たな作業手順を習得するための時間を削減することができる。
(変形例)
上記実施形態では、商品受注端末装置10では、撮影部13、表示部11、記憶部110等の各機能を1つの端末装置(本例では、タブレット端末)が有しているとしたが、これに限られない。例えば、上記の各機能が別個の装置に分散され、当該別個の装置を総称して受注処理端末装置としてもよい。例えば制御部100を有する装置を商品受注端末装置の本体装置とし、撮影部13は本体装置と接続可能な所定の撮影装置(デジタルカメラ、スマートフォンなど)であってもよい。この場合、本体装置は、所定の撮影装置で撮影された注文申請書の画像データを取得する画像取得部を有していればよい。
また、上記実施形態では、注文申請データについての承認操作の一例として、商品受注端末装置10のタッチパネル12に表示された承認ボタンへのタッチ操作を挙げたが、本発明はこれに限られない。例えば、入力部112は、タッチパネル12の所定領域における署名の入力操作を承認操作として受付可能に構成されてもよい。例えば商品受注端末装置10の顧客記入情報確認画面56および係員記入情報確認画面57において、承認ボタン56b,57bに代えて、ユーザ(例えば、顧客、係員)の指やタッチペンによる電子サインを入力可能なサイン欄を表示してもよい。これにより、入力部112は、電子サインの入力操作を承認操作として受け付けることができる。また、顧客記入情報確認画面56および係員記入情報確認画面57において、承認ボタンおよびサイン欄の両方を表示し、いずれかを選択して承認操作を行ってもよい。
また、上記実施形態では、商品受注端末装置10における入力部112はタッチパネル12のタッチセンサであるとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、商品受注端末装置10における入力部は、接触せずに入力操作が可能な非接触型の操作パネルであってもよい。
以上、上記実施形態により本発明を説明したが、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。