JP6969610B2 - 抜枠鋳型用鋳造ライン及び抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法 - Google Patents
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Description
ジャケットを持ち上げる複数のジャケットアームを備えており、前記冷却ラインにおいて前記鋳型に被せられている前記ジャケットを、前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に移し替えるジャケット移し替え装置と、
重錘を持ち上げる複数の重錘アームを備えており、前記冷却ラインにおいて前記鋳型に載置されている前記重錘を、前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に移し替える重錘移し替え装置と、を備えており、
前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置を一体として上下方向に移動させる昇降シリンダと、
前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置を一体として横方向に移動させる横移動シリンダと、を備えていることを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ラインが提供される。
前記注湯ライン及び前記冷却ラインの一方端及び他方端をそれぞれ繋ぐように配設されており、前記定盤台車を移動させる第一トラバーサ及び第二トラバーサと、
前記注湯ラインにおける一方端に配設されており、前記第一トラバーサに載置される前記定盤台車を前記注湯ラインに送る第一定盤台車送り手段と、
前記冷却ラインにおける他方端に配設されており、前記第二トラバーサに載置される前記定盤台車を前記冷却ラインに送る第二定盤台車送り手段と、をさらに備えており、
前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサはそれぞれ、
前記定盤台車を載置して、前記注湯ライン及び前記冷却ラインの間を移動する可動台車と、
前記載置された定盤台車と当接する台車止め手段及び前記台車止め手段とは反対側から前記定盤台車と当接する定盤台車固定手段と、を備え、前記台車止め手段及び前記定盤台車固定手段とで、前記載置された定盤台車を挟持して前記可動台車上に固定する。
前記重錘昇降爪は、前記重錘アームに着脱可能に取り付けられる。
本構成によれば、重錘昇降爪が部分的に摩耗した場合において、部分的な交換が可能となる。
前記棒部材の下端は前記ジャケットに当接可能に配置されている。
本構成によれば、冷却ラインのジャケットを注湯ラインへ移し替える際、ジャケットアームでジャケットを下から持ち上げながら、棒部材でジャケットを上から押さえることができる。これにより、ジャケットの移し替えを行う際、ジャケットをしっかりと掴みながら移し替えを行うことができる。
前記棒部材は、最下点に移動したときに、下端が前記ジャケットの上端以上の高さとなるように長さを調整されている。
本構成によれば、注湯ラインの鋳型にジャケットを下ろす際、鋳型に対するジャケットの位置がずれていても、ジャケットを鋳型に被せる前に棒部材がジャケットから離れているため、ジャケットによる鋳型への過剰な力が働かない。そのため、型ずれ等の鋳型不良を発生させることなく、ジャケットを鋳型に被せることができる。
抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記重錘アームは、前記注湯ライン及び前記冷却ラインの進行方向と平行方向に開閉し、且つ、前記ジャケットアーム及び該重錘アームは、該重錘アームの開閉方向と垂直方向においてずれている。
抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記定盤台車における前記鋳型を載置する板部材は、鋼板により形成されている。従来、一般的に用いられている定盤台車の板部材は鋳物であった。本構成によれば、鋼板を用いているため、定盤台車の製造コストを抑えることができる。
抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法であって、
前記冷却ラインにおいて前記鋳型に被せられている前記ジャケットを、前記ジャケット移し替え装置によって外し、前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に被せるジャケット移し替え工程と、
前記冷却ラインにおいて前記鋳型に載置されている前記重錘を、前記重錘移し替え装置によって持ち上げ、前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に載置する重錘移し替え工程と、
前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置を前記注湯ライン上から前記冷却ライン上に移動する移し替え装置戻し工程と、を有しており、
前記移し替え装置戻し工程における前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置は、水平方向にのみ移動することで、前記注湯ライン上から前記冷却ライン上に移動する。
抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法において、
前記抜枠鋳型用鋳造ラインでは、
前記定盤台車は車輪及び車軸を装着しており、
前記注湯ライン及び前記冷却ラインの一方端及び他方端をそれぞれ繋ぐように配設され、前記定盤台車を載置して移動させる第一トラバーサ及び第二トラバーサと、
前記注湯ラインにおける一方端に配設され、前記第一トラバーサに載置される前記定盤台車を前記注湯ラインに送る第一定盤台車送り手段と、
前記冷却ラインにおける他方端に配設され、前記第二トラバーサに載置される前記定盤台車を前記冷却ラインに送る第二定盤台車送り手段と、をさらに備えており、
前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサはそれぞれ、
前記定盤台車を載置して、前記注湯ライン及び前記冷却ラインの間を移動する可動台車と、
前記載置された定盤台車を、該定盤台車の車輪と当接する台車止め手段及び車軸と当接する定盤台車固定手段と、を備え、
前記第一定盤台車送り手段によって、前記第一トラバーサ及び前記注湯ラインに載置する前記定盤台車をピッチ送りする注湯ライン送り工程と、
前記第二トラバーサにおける前記可動台車を、前記注湯ラインにおける一方端側から前記冷却ラインにおける一方端側へ移動する第二トラバーサ移動工程と、
前記第二定盤台車送り手段によって、前記第二トラバーサ及び前記冷却ラインに載置する前記定盤台車をピッチ送りする冷却ライン送り工程と、
前記第一トラバーサにおける前記可動台車を、前記冷却ラインにおける他方端側から前記注湯ライン側における他方端側へ移動する第一トラバーサ移動工程と、
を有しており、
前記注湯ライン送り工程及び前記冷却ライン送り工程で前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサに送られた前記定盤台車は、前記定盤台車固定手段及び前記台車止め手段によって前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサにおける前記可動台車上に固定される。
このような構成によれば、従来の抜枠鋳型用鋳造ラインに備えられていたクッションシリンダを不要とし、抜枠鋳型用鋳造ラインの設備費用の削減及びランニングコストの削減に繋がる。さらに、定盤台車を載せた可動台車が注湯ラインと冷却ラインの間を移動するとき、定盤台車が台車止め手段と定盤台車固定手段に可動台車上に挟持されることにより、固定される。よって、定盤台車を安全に移動させることができる。
抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記昇降シリンダ及び前記横移動シリンダにてそれぞれ1つの伸縮速度のみで移動させる。本構成によれば、昇降シリンダ及び横移動シリンダの動作速度の調節を必要としないため、変速制御用のバルブといったシリンダの伸縮速度調節機器を不要とすることができる。
また、本発明は以下の詳細な説明により更に完全に理解できるであろう。しかしながら、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、当業者にとって明らかだからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
本明細書あるいは請求の範囲の記載において、名詞及び同様な指示語の使用は、特に指示されない限り、または文脈によって明瞭に否定されない限り、単数および複数の両方を含むものと解釈すべきである。本明細書中で提供されたいずれの例示または例示的な用語(例えば、「等」)の使用も、単に本発明を説明し易くするという意図であるに過ぎず、特に請求の範囲に記載しない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。
抜枠造型機10で造型された鋳型Mが、搬入位置11から注湯ライン2の定盤台車16上に載置された後、第一定盤台車送り手段13が作動し、注湯ライン2上の定盤台車16がピッチ送りされる。そして、注湯ライン2から第二トラバーサ5の可動台車12に移動する定盤台車16は、第二トラバーサ5の可動台車12に配置されている定盤台車固定手段15と台車止め手段20によって、可動台車12上で停止する。
注湯ライン2のピッチ送りの際、仮想線で示すように、定盤台車16における車軸19aと定盤台車固定手段15における接触部材15bが接触する。そして定盤台車16は更に前に進もうとする。ここで、定盤台車固定手段15は、弾性部材15aを介して支持構造に接続している。弾性部材15aは、たとえばナイトハルトゴムばねで形成され、弾性を有している。よって、接触部材15bは車軸19aに押されて変位するので、定盤台車16は台車止め手段20に向かって前進し続ける。そして、車輪19が台車止め手段20に接触するとき、定盤台車固定手段15は弾性部材15aの有する弾性に従って、元の状態(図4に示す状態)に戻る。定盤台車固定手段15が元の状態に戻ったとき、定盤台車16は、図4に示すように、接触部材15bと台車止め手段20によって挟持され、可動台車12上に停止して固定される。具体的には、接触部材15bと車軸19aが接触しており、且つ、台車止め手段20と車輪19が接触することで、定盤台車16は可動台車12上に停止して固定される。
定盤台車16が載置されている第二トラバーサ5の可動台車12を、冷却ライン3の沿線上に移動させる。そして定盤台車16を可動台車12上に配置するとき、定盤台車16は、接触部材15bと台車止め手段20によって可動台車12上に固定されている。そのため、定盤台車16は可動台車12上に安定して位置することができる。
第二トラバーサ5の可動台車12が、冷却ライン3の沿線上に移動した後、第二定盤台車送り手段14が作動し、冷却ライン3上の定盤台車16がピッチ送りされる。このとき、冷却ライン3から第一トラバーサ4の可動台車12に移動する定盤台車16は、第一トラバーサ4の可動台車12に配置されている定盤台車固定手段15と台車止め手段20によって、可動台車12上で停止する。第一トラバーサ4の構成と第二トラバーサ5の構成は同じであり、具体的な定盤台車固定手段15と台車止め手段20による定盤台車16の停止方法は、前述した工程1の内容と同様である。
定盤台車16が載置されている第一トラバーサ4の可動台車12を、注湯ライン2の沿線上に移動させる。そして定盤台車16を可動台車12上に配置するとき、車輪19は台車止め手段20と、車軸19aは定盤台車固定手段15と、それぞれ当接している。そのため、定盤台車16は可動台車12上に安定して位置することができる。
ジャケット移し替え装置6におけるジャケットアーム6Aが、閉じた状態で、且つ、冷却ライン3上の鋳型Mに被さっているジャケット鍔部JFに引っ掛かった状態で、ジャケット移し替え装置6を上昇させる。また、ジャケット移し替え装置6が上昇している際、4本の棒部材23の下端がジャケット鍔部JFの上端に当たり、棒部材23がジャケット鍔部JFを下方に押しつつジャケット鍔部JFと共に上昇する。そして、ジャケット移し替え装置6を上昇端まで上昇させたあと、注湯ライン2の鋳型Mの上まで横移動させる。ジャケット移し替え装置6が上昇している間、ジャケット鍔部JFは棒部材23と重錘の重量によりジャケット昇降爪6Bを押す。すなわち、ジャケットJを冷却ライン3から注湯ライン2に移動するとき、ジャケット鍔部JFが棒部材23と、ジャケット昇降爪6Bに挟まれていることにより、ジャケットJはジャケット移し替え装置6に固定される。
重錘移し替え装置7における重錘アーム7Aが、開いた状態から閉じた状態となることで、冷却ライン3上の鋳型Mに載置されている重錘Wの重錘鍔部WFに引っ掛かる。そして、重錘移し替え装置7が上昇することで、重錘Wを持ち上げる。重錘移し替え装置7が上昇端まで上昇したあと、横移動することで、重錘Wを冷却ライン3の鋳型Mの上まで横移動させる。次に、重錘移し替え装置7下降端まで下降することで、重錘Wを注湯ライン2上の鋳型Mに載置させる。その後、重錘アーム7Aが開くことで、重錘鍔部WFとの引っ掛かりが解除される。
ジャケット移し替え装置6がジャケットJを注湯ライン2上の鋳型Mに被せた後、ジャケットアーム6Aはジャケット鍔部JFから離れる。そして、次のジャケットJの移し替えを行うため、ジャケット移し替え装置6は上昇することなく水平方向にのみ移動して(そのまま横移動して)、冷却ライン3上に移動する。また、重錘移し替え装置7が重錘Wを注湯ライン2上の鋳型Mに載置した後、重錘アーム7Aは重錘Wを離すために開く。そして、次の重錘Wの移し替えを行うため、重錘移し替え装置7は上昇することなく水平方向にのみ移動して(そのまま横移動して)、冷却ライン3上に移動する。これは、ジャケットアーム6Aと重錘アーム7Aを、抜枠鋳型用鋳造ライン1の側面方向から見てずれて配置し、ジャケットアーム6Aが開いても重錘アーム7Aに干渉することがないことにより可能となる。従来は、干渉をさせるために開く方向を直交方向とするのが一般的であり、この場合には、水平方向に移動する際に、ジャケットアームと重錘アームを上昇させないといずれか鋳型Mにぶつかってしまう構造であった。また、注湯ライン2上の鋳型Mと冷却ライン3上の鋳型Mとが、搬送方向で同じ位置にあるため、ジャケットアーム6A、および、開いた状態の重錘アーム7Aを水平方向に移動しても、鋳型M、ジャケットJあるいは重錘Wの間を移動し、ぶつかることなく移動できるためである。
ジャケット移し替え装置6と重錘移し替え装置7は連結フレーム9によって一体となっている。そして、ジャケット移し替え装置6及び重錘移し替え装置7の昇降方向の移動は昇降シリンダ17で行っており、横移動は横移動シリンダ18で行っている。つまり、2つの装置の昇降方向の移動と横方向の移動を、それぞれ1つのシリンダで行っている。よって、ジャケット移し替え装置6及び重錘移し替え装置7それぞれに昇降シリンダ17と横移動シリンダ18を備える場合と比較して、設備の軽量化が可能であり、設備費用を削減することができる。
工程1:冷却ライン上でジャケットを上昇させる。
工程2:冷却ライン上から注湯ライン上へジャケットを横移動させる。
工程3:注湯ライン上でジャケットを下降させる。
工程4:注湯ライン上の鋳型にジャケットを被せる。
工程5:注湯ライン上で上昇する。
工程6:注湯ライン上から冷却ライン上に横移動する。
工程7:冷却ライン上で下降する。
工程8:冷却ライン上で鋳型に被さったジャケットを掴む。
また、従来技術における重錘移し替え装置は、冷却ライン上で鋳型に載置された重錘を掴んだ後、次に記載する順で1サイクルする。
工程1:冷却ライン上で重錘を上昇させる。
工程2:冷却ライン上から注湯ライン上へ重錘を横移動させる。
工程3:注湯ライン上で重錘を下降させる。
工程4:注湯ライン上の鋳型に重錘を載置する。
工程5:注湯ライン上で上昇する。
工程6:注湯ライン上から冷却ライン上に横移動する。
工程7:冷却ライン上で下降する。
工程8:冷却ライン上で鋳型に載置されたジャケットを掴む。
工程1:冷却ライン3上でジャケットJを上昇させる。
工程2:冷却ライン3上から注湯ライン2上へジャケットJを横移動させる。
工程3:注湯ライン2上でジャケットJを下降させる。
工程4:注湯ライン2上の鋳型MにジャケットJを被せる。
工程5:注湯ライン2上から冷却ライン3上に横移動する。
工程6:冷却ライン2上で鋳型Mに被さったジャケットJを掴む。
また、本発明における重錘移し替え装置7は、冷却ライン3上で鋳型Mに載置された重錘Wを掴んだ後、次に記載する順で1サイクルする。
工程1:冷却ライン3上で重錘Wを上昇させる。
工程2:冷却ライン3上から注湯ライン2上へ重錘Wを横移動させる。
工程3:注湯ライン2上で重錘Wを下降させる。
工程4:注湯ライン2上の鋳型Mに重錘Wを載置する。
工程5:注湯ライン2上から冷却ライン3上に横移動する。
工程6:冷却ライン3上で鋳型Mに載置されたジャケットJを掴む。
本実施形態によれば、ジャケット移し替え装置6における棒部材23は、ジャケット移し替え工程の際、注湯ライン2上で、ジャケットJが鋳型Mに被さる直前(ジャケットJの内面が鋳型Mに接触する直前)にジャケット鍔部JFから離れるよう、長さを調整している。言い換えると、棒部材23が最下点に移動したときに、下端はジャケットJの上端以上の高さになるように、長さを調整している。そのため、例えば鋳型Mに対するジャケットJの位置がずれていても、ジャケットJが内面で鋳型Mを無理な力で押すことなく、鋳型Mの外形に沿いながら鋳型Mに被さることができる。
1 抜枠鋳型用鋳造ライン
2 注湯ライン
3 冷却ライン
4 第一トラバーサ
5 第二トラバーサ
6 ジャケット移し替え装置
6A ジャケットアーム
7 重錘移し替え装置
7A 重錘アーム
7B 重錘昇降爪
K1,K2 傾斜面
8 ジャケット重錘移し替え設備
12 可動台車
13 第一搬送台車送り手段
14 第二搬送台車送り手段
15 定盤台車固定手段
15a 弾性部材
15b 接触部材
16 定盤台車
17 昇降シリンダ
18 横移動シリンダ
19 車輪
19a 車軸
20 台車止め手段
21 第一係合部材
22 第二係合部材
23 棒部材
W 重錘
J ジャケット
M 鋳型
Claims (13)
- 鋳型を載置する定盤台車を搬送する注湯ライン及び冷却ラインを備える抜枠鋳型用鋳造ラインであって、
ジャケットを持ち上げる複数のジャケットアームを備えており、前記冷却ラインにおいて前記鋳型に被せられている前記ジャケットを、前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に移し替えるために、前記ジャケットアームを前記ジャケットの鍔部に引っ掛けて持ち上げ可能とし、また、前記ジャケットを前記鋳型に被せて引っ掛けを解放する、ジャケット移し替え装置と、
重錘を持ち上げる複数の重錘アームを備えており、前記冷却ラインにおいて前記鋳型に載置されている前記重錘を、前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に移し替えるために、前記重錘アームを開閉して前記重錘に引っ掛けて持ち上げ可能とし、また、前記重錘を前記鋳型に載置して引っ掛けを解放する、重錘移し替え装置と、を備えており、
前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置を一体として上下方向に移動させて、前記ジャケット移し替え装置で前記ジャケットを、前記重錘移し替え装置で前記重錘を昇降可能な昇降シリンダと、
前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置を一体として前記冷却ラインと前記注湯ラインとの間で横方向に移動させる横移動シリンダと、を備え、
前記ジャケット移し替え装置は、前記鋳型の上下方向に延伸し、上下方向に移動可能な複数の棒部材であって、前記棒部材の下端は前記棒部材の重量または前記棒部材が備える重錘の重量のため前記ジャケットの鍔部に当接することにより、前記ジャケット移し替え装置でジャケットを昇降する際に前記ジャケットの鍔部を前記ジャケットアームとの間に挟む、棒部材を更に備えていることを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項1に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記注湯ライン及び前記冷却ラインの一方端及び他方端をそれぞれ繋ぐように配設され、前記定盤台車を載置して移動させる第一トラバーサ及び第二トラバーサと、
前記注湯ラインにおける一方端に配設され、前記第一トラバーサに載置される前記定盤台車を前記注湯ラインに送る第一定盤台車送り手段と、
前記冷却ラインにおける他方端に配設され、前記第二トラバーサに載置される前記定盤台車を前記冷却ラインに送る第二定盤台車送り手段と、をさらに備えており、
前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサはそれぞれ、
前記定盤台車を載置して、前記注湯ライン及び前記冷却ラインの間を移動する可動台車と、
前記載置された定盤台車と当接する台車止め手段及び前記台車止め手段とは反対側から前記定盤台車と当接する定盤台車固定手段と、を備え、
前記台車止め手段及び前記定盤台車固定手段とで、前記載置された定盤台車を挟持して前記可動台車上に固定することを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項2に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記定盤台車は車輪及び車軸を装着しており、
前記台車止め手段は、前記定盤台車の車輪と当接し、前記定盤台車固定手段は、前記定盤台車の車軸と当接することを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項3に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記定盤台車固定手段は前記車軸に当接する接触部材と、前記接触部材を変位可能に支持する弾性部材とを有し、前記車軸に当接しても前記接触部材が変位して前記定盤台車は移動可能で、前記車輪が前記台車止め手段に当接したときに、前記台車止め手段と反対側から前記接触部材が前記車軸に当接して、前記定盤台車を前記可動台車上に固定することを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項1に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記重錘アームは、前記重錘を持ち上げる際に前記重錘に係合する重錘昇降爪を備えており、
前記重錘昇降爪は、前記重錘アームに着脱可能に取り付けられることを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項5に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記重錘昇降爪は、前記重錘を持ち上げる際に前記重錘の位置を矯正する傾斜面を有していることを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項6に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記重錘昇降爪は、前記重錘アームに着脱可能に取り付けられる第一係合部材と、前記第一係合部材に着脱可能に取り付けられる第二係合部材を有することを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項1に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記棒部材は、前記ジャケットが前記鋳型に被さるとき、下端が前記ジャケットの鍔部以上の高さとなる長さを有し、前記ジャケットの鍔部から離れることを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 請求項1に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインにおいて、
前記重錘アームは、前記注湯ライン及び前記冷却ラインの進行方向と平行方向に開閉し、且つ、前記ジャケットアーム及び該重錘アームは、該重錘アームの開閉方向と垂直方向においてずれていることを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ライン。 - 前記定盤台車における前記鋳型を載置する板部材は、鋼板により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の抜枠鋳型用鋳造ライン。
- 請求項1に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法であって、
前記冷却ラインにおいて前記鋳型に被せられている前記ジャケットを、前記冷却ライン上の前記ジャケット移し替え装置によって持ち上げて外し、前記注湯ライン上に移動し前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に下して被せるジャケット移し替え工程と、
前記冷却ラインにおいて前記鋳型に載置されている前記重錘を、前記冷却ライン上の前記重錘移し替え装置によって持ち上げ、前記注湯ライン上に移動し前記注湯ラインに配置されている前記鋳型に下して載置する重錘移し替え工程と、
前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置を前記注湯ライン上から前記冷却ライン上に移動する移し替え装置戻し工程と、を有しており、
前記移し替え装置戻し工程における前記ジャケット移し替え装置及び前記重錘移し替え装置は、前記注湯ライン上から前記冷却ライン上に上下方向には移動することなく水平方向に移動することを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法。 - 請求項11に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法において、
前記抜枠鋳型用鋳造ラインでは、
前記定盤台車は車輪及び車軸を装着しており、
前記注湯ライン及び前記冷却ラインの一方端及び他方端をそれぞれ繋ぐように配設され、前記定盤台車を載置して移動させる第一トラバーサ及び第二トラバーサと、
前記注湯ラインにおける一方端に配設され、前記第一トラバーサに載置される前記定盤台車を前記注湯ラインに送る第一定盤台車送り手段と、
前記冷却ラインにおける他方端に配設され、前記第二トラバーサに載置される前記定盤台車を前記冷却ラインに送る第二定盤台車送り手段と、をさらに備えており、
前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサはそれぞれ、
前記定盤台車を載置して、前記注湯ライン及び前記冷却ラインの間を移動する可動台車と、
前記載置された定盤台車を、該定盤台車の車輪と当接する台車止め手段及び車軸と当接する定盤台車固定手段と、を備え、
前記第一定盤台車送り手段によって、前記第一トラバーサ及び前記注湯ラインに載置する前記定盤台車をピッチ送りする注湯ライン送り工程と、
前記第二トラバーサにおける前記可動台車を、前記注湯ラインにおける一方端側から前記冷却ラインにおける一方端側へ移動する第二トラバーサ移動工程と、
前記第二定盤台車送り手段によって、前記第二トラバーサ及び前記冷却ラインに載置する前記定盤台車をピッチ送りする冷却ライン送り工程と、
前記第一トラバーサにおける前記可動台車を、前記冷却ラインにおける他方端側から前記注湯ライン側における他方端側へ移動する第一トラバーサ移動工程と、
を更に有しており、
前記注湯ライン送り工程及び前記冷却ライン送り工程で前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサに送られた前記定盤台車は、前記定盤台車固定手段及び前記台車止め手段によって、前記車輪及び前記車軸を挟持されることにより、前記第一トラバーサ及び前記第二トラバーサにおける前記可動台車上に固定されることを特徴とする抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法。 - 前記昇降シリンダ及び前記横移動シリンダにてそれぞれ1つの伸縮速度のみで移動させることを特徴とする請求項11に記載の抜枠鋳型用鋳造ラインの作動方法。
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