JP6969415B2 - 植物の振動受粉方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、植物の振動受粉方法及び装置に係り、特に、温室でハイワイヤー整枝法により、いわゆるオランダ型高度栽培でトマトを促成栽培する際に用いるのに好適な、受粉を確実に行うことが可能な植物の振動受粉方法及び装置に関する。
日射・風向きなどの天候データや温室内の温度・湿度など数多くのデータを取り込み、植物の生育に最適な条件となるように制御する、いわゆるオランダ型高度栽培制御システムが知られている。
この栽培制御システムにおいては、天井より吊り下げられた栽培ベッドのロックウールやピートモス等に植物の根を植えて養液を供給すると共に、天井に張られた誘引ワイヤから吊り下げられた、植物の茎に沿って配設される誘引紐で植物の成長を誘引するようにされている。このように土を使わないロックウール栽培で養液を再利用するため、環境にやさしく効率的な栽培が可能となる。この際、誘引ワイヤを高い位置に張ってハイワイヤーとし、1本の木を伸ばし続け、10ケ月程度の長期に亘って収穫する。従って、最終的な長さが10m〜15mくらいまで伸びるため、横にずらしながら一定の高さとなるように作業車で調整している。
一方、オランダ型高度栽培に限らず、植物の受粉方法には、一般的に次のような方法がある。
(1)蜂などの昆虫を使用する方法
(2)特許文献1乃至3に記載されているような、機械的な振動を花房に伝達する方法
(3)超音波や風などにより空気振動を花房に伝達する方法
特開2002−112653号公報 特開2011−244750号公報 特開2012−53号公報
しかしながら、(1)の蜂などの昆虫を使用する方法は、農薬などを使用する場合に制限が必要であり且つ定期的に蜂の入れ替えを行う必要がある。
また、(2)の機械的な振動を花房に伝達する方法は、特許文献3のように花房を直接振動させるのは手間がかかる。また、特許文献1のように植物を誘引紐のような可撓性の資材で誘引している場合は、振動が伝わりにくい。更に、特許文献2のように棒などの強固な資材を用いる場合には、植物を傷つける可能性がある。更に、温室構造の天井から吊り下げられた栽培ベッドでは振動が伝わりにくい。
また、(3)の超音波や風などにより空気振動を花房に伝達する方法は、花房が花に隠れている場合は効果が無いなどの問題点を有していた。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、栽培ベッドと誘引ワイヤを用いた高度栽培に用いるのに好適な、栽培ベッドに植物の根が植えられた植物の受粉を確実に行うことが可能な振動受粉技術を提供することを課題とする。
本発明は、天井より吊り下げられた栽培ベッドに植物の根が植えられると共に、天井に張られた誘引ワイヤから吊り下げられた、植物の茎に沿って配設される誘引紐で植物の成長を誘引するようにされた植物の振動受粉方法であって、前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤを共に振動させると共に、前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤに互いに異なる振動を与えることにより、前記課題を解決したものである。
ここで、前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤを互いに逆方向に振動させることができる。
また、前記振動の周波数を時間的に変化させることができる。
本発明は、又、天井より吊り下げられた、植物の根が植えられる栽培ベッドと、植物の茎に沿って配設され、植物の成長を誘引するための誘引紐を天井から吊り下げるための誘引ワイヤと、を備えた植物の振動受粉装置であって、前記栽培ベッドを振動させる第1の加振機と、前記誘引ワイヤを振動させる第2の加振機と、前記第1の加振機と前記第2の加振機による振動を制御して、前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤに互いに異なる振動を与えるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする植物の振動受粉装置を提供することにより、同じく前記課題を解決したものである。
ここで、前記制御手段は、前記第1の加振機と前記第2の加振機による振動方向を互いに逆方向とすることができる。
また、前記制御手段は、前記振動の周波数を時間的に変化させることができる。
本発明によれば、従来技術のように植物の上方を振動させるだけでなく、根が植えられた栽培べッドも誘引ワイヤと共に振動させるようにしたので、植物の受粉を確実に行わせることが可能となる。
本発明の実施形態の構成を示す斜視図 同じく加振機の構成例を示す図 同じく加振波形の例を示す図
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態及び実施例に記載した内容により限定されるものではない。また、以下に記載した実施形態及び実施例における構成要件には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。更に、以下に記載した実施形態及び実施例で開示した構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択して用いてもよい。
本実施形態は図1に示す如く、例えば高軒高の温室構造物20の天井より吊下ワイヤ22によって吊り下げられた、植物10の根が植えられる栽培ベッド24と、植物10の茎に沿って配設され、植物10の成長を誘引するための誘引紐30を天井から吊り下げるための誘引ワイヤ32とを備えた植物10の振動受粉装置であって、前記栽培ベッド24を例えば水平方向に振動させる第1の加振機40と、前記誘引ワイヤ32を例えば水平方向に振動させる第2の加振機42と、前記第1の加振機40と第2の加振機42による振動を制御する制御回路50とを備えたものである。図において、34は、誘引ワイヤ32を温室構造物20から吊り下げるための吊下フックである。
前記第1の加振機40および第2の加振機42は、例えば図2に示すように、モータ44と、該モータ44によって回転される、回転自在な支点46a、46bを有するクランク46と、該クランク46によってシリンダ48内を例えば水平方向に往復運動するピストン49を用いて構成されており、該ピストン49の動きをロッド36により、誘引ワイヤ32又は栽培ベッド24に伝えるようにされている。なお、加振機40、42の構成はこれに限定されない。
前記第1の加振機40および第2の加振機42による加振波形は、例えば図3(A)に示す如く、例えば誘引ワイヤ32の振動と栽培ベッド24の振動を逆相で同じ振幅a=bとしたり、図3(B)に示す如く、上下で振幅を変え、振幅aを振幅bより大のa>bとしたり、あるいは図3(C)に示す如く、上下で位相をずらしたり、周期を変えることも可能である。振動の方向も水平方向に限定されない。
従来技術のように、上方を振動させただけでは定在波を発生させることはできないが、このようにして、上下で例えば逆位相の水平振動を付加することにより、植物10自体に定在波を発生させ、花房を振動させることができる。
更に、振動の周波数を変動させることにより、定在波の次元を変化させ、成長具合の異なる植物10の花房の振動を確実に行わせることが可能となる。振動の波形も正弦波に限定されず、三角波や鋸歯状波であってもよい。
なお、前記実施形態においては、本発明がトマトのハイワイヤー栽培に適用されていたが、本発明の適用対象はこれに限定されない。
10…植物
20…温室構造物
22…吊下ワイヤ
24…栽培ベッド
30…誘引紐
32…誘引ワイヤ
34…吊下フック
40、42…加振機
50…制御回路

Claims (6)

  1. 天井より吊り下げられた栽培ベッドに植物の根が植えられると共に、天井に張られた誘引ワイヤから吊り下げられた、植物の茎に沿って配設される誘引紐で植物の成長を誘引するようにされた植物の振動受粉方法であって、
    前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤを共に振動させると共に、
    前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤに互いに異なる振動を与えることを特徴とする植物の振動受粉方法。
  2. 前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤを互いに逆方向に振動させることを特徴とする請求項1に記載の植物の振動受粉方法。
  3. 前記振動の周波数を時間的に変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の植物の振動受粉方法。
  4. 天井より吊り下げられた、植物の根が植えられる栽培ベッドと、
    植物の茎に沿って配設され、植物の成長を誘引するための誘引紐を天井から吊り下げるための誘引ワイヤと、
    を備えた植物の振動受粉装置であって、
    前記栽培ベッドを振動させる第1の加振機と、
    前記誘引ワイヤを振動させる第2の加振機と、
    前記第1の加振機と前記第2の加振機による振動を制御して、前記栽培ベッドと前記誘引ワイヤに互いに異なる振動を与えるように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする植物の振動受粉装置。
  5. 前記制御手段が、前記第1の加振機と前記第2の加振機による振動方向を互いに逆方向とするようにされていることを特徴とする請求項4に記載の植物の振動受粉装置。
  6. 前記制御手段が、前記振動の周波数を時間的に変化させることを特徴とする請求項4又は5に記載の植物の振動受粉装置。
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