JP6967948B2 - フローティングカッターユニットおよびトリミングプレス加工装置 - Google Patents

フローティングカッターユニットおよびトリミングプレス加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、トリミングプレス加工装置の副トリミング用プレス上型として用いられるフローティングカッターを備えたフローティングカッターユニットに関する。
一般に、トリミングにより発生するスクラップを分断可能なトリミングプレス加工装置には、板状素材から製品部分以外のスクラップを切り落とす切断刃を有するトリミング用プレス上下型の他、切り落されたスクラップをさらに分断する切断刃を有するスクラップ切断用プレス上下型が設けられている。トリミング用プレス上下型のうち、トリミング用プレス上型は、主トリミング用プレス上型と、副トリミング用プレス上型と、により構成されている。主トリミング用プレス上型は、固定されたトリミング用プレス下型に対して昇降し、副トリミング用プレス上型は、状況に応じて、主トリミング用プレス上型と同期して、あるいは非同期で動く。
このトリミングプレス加工装置による加工工程は、トリミング用プレス上下型によりスクラップを切り落とすトリミング加工工程(第一工程)、およびスクラップ切断用プレス上下型によりスクラップをさらに分断するスクラップ分断工程(第二工程)の二つの工程から成り立っている。第一工程において、副トリミング用プレス上型は、主トリミング用プレス上型とともに下降し、トリミング用プレス下型との間に板状素材を挟み込んで、板状素材から製品部分以外のスクラップを切り落とす。その後、第二工程において、さらに、主トリミング用プレス上型とともに下降した副トリミング用プレス上型が、スクラップ切断用プレス下型上のスクラップと接触し、一定荷重でスクラップを押圧してその状態を維持し、主トリミング用プレス上型に対して相対的に上昇する。スクラップ切断用プレス上型は、主トリミング用プレス上型とともに下降し、製品部分以外のスクラップを切り落とした後の副トリミング用プレス上型の相対的な上昇によって、一定荷重でスクラップを押圧し続け、スクラップ切断用プレス下型との間にスクラップを挟み込み、スクラップをスクラップ分断線に沿って分断する。
特許文献1には、副トリミング用プレス上型として用いられるフローティングカッターを備えたフローティングカッターユニットが開示されている。
このフローティングカッターユニットは、フローティングカッターと、フローティングカッターを軸心方向に移動可能に保持するホルダセットと、フローティングカッターの尾端面に接触してフローティングカッターに反力を付与するスプリングと、を備えている。
ホルダセットは、フローティングカッターが挿入される貫通孔が形成されたカッターホルダと、カッターホルダの貫通孔に装着され、フローティングカッターの外周面と摺接する内周面を有するブッシュと、スプリングが挿入される貫通孔がカッターホルダの貫通孔と同軸上に形成されたスプリングホルダと、を備えている。
スプリングは、トリミング用プレス上下型によるスクラップ切り落としの際に、反力により、主トリミング用プレス上型に対するフローティングカッターの上昇を阻止する一方、スクラップ切り落とし後に、フローティングカッターがスクラップ切断用プレス下型に接触し押圧されたときには、主トリミング用プレス上型に対するフローティングカッターの相対的な上昇を許容する。
特開2012−240109号公報
ところで、特許文献1に記載のフローティングカッターユニットでは、フローティングカッター(副トリミング用プレス上型)のトリミングプレス加工装置への取付け位置の精度を高めるために、フローティングカッターユニットのホルダセットに、一対のノックピン用孔を形成している。これに対応して、トリミングプレス加工装置の上型取付プレートにも一対のノックピン用孔を形成し、ホルダセットおよび上型取付プレートそれぞれの一対のノックピン用孔にノックピンを挿入することにより、フローティングカッターのトリミングプレス加工装置に対する位置決めを行っている。
ここで、フローティングカッターのトリミングプレス加工装置への取付け位置を変更する場合、通常は、上型取付プレートに、変更後の取付け位置に対応する一対のノックピン用孔を新たに形成している。このため、つぎのような問題が生じていた。すなわち、ノックピン用孔の孔径よりも小さな僅かな距離だけ取付け位置を変更する場合、上型取付プレートに設けられている既存の一対のノックピン用孔を肉盛溶接等により埋め戻してから、変更後の取付け位置に対応する一対のノックピン用孔を新たに形成しなければならず、作業が煩雑である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フローティングカッターのトリミングプレス加工装置への取付け位置の変更を容易にすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のフローティングカッターユニットでは、ホルダセットに、フローティングカッターのトリミングプレス加工装置に対する位置決めのためのノックピンが挿入されるノックピン用孔を、少なくとも二対設けている。
例えば、本発明のフローティングカッターユニットは、
板状素材からスクラップを切断し、さらに当該スクラップを分断するトリミングプレス加工装置に取り付けられて用いられるフローティングカッターユニットであって、
前記板状素材からスクラップを切断するフローティングカッターと、
前記フローティングカッターを、当該フローティングカッターの軸心方向に移動可能に保持するホルダセットと、
前記フローティングカッターの尾端面に接触して、当該フローティングカッターに反力を付与するスプリングと、を備え、
前記ホルダセットは、
前記フローティングカッターの前記トリミングプレス加工装置に対する位置決めのためのノックピンが挿入される少なくとも二対のノックピン用孔を有し、
前記少なくとも二対のノックピン用孔は、
対毎に、前記ホルダセットによって保持される前記フローティングカッターの軸心が当該対をなす二つのノックピン用孔を結ぶ線分上に位置するように形成されている
また、本発明のトリミングプレス加工装置は、
トリミングプレス用下型と、
前記トリミングプレス用下型に向かって移動し、前記トリミングプレス用下型との間で、板状素材から製品部以外のスクラップを切り落とすトリミングプレス用上型と、
前記トリミングプレス用上型とともに前記トリミングプレス用下型に向かって移動し、前記トリミングプレス用上型とともに前記トリミングプレス用下型との間で前記板状素材から前記スクラップを切り落とす上述のフローティングカッターユニットと、
前記トリミングプレス用下型の刃先から、前記トリミングプレス用上型の移動方向に、前記板状素材の板厚に応じた間隔をあけて配置されたスクラップ切断用プレス下型と、
前記トリミングプレス用上型とともに移動し、前記スクラップ切断用プレス下型との間で前記スクラップを分断するスクラップ切断用プレス上型と、を備え、
前記フローティングカッターユニットは、
前記スクラップを切り落としたフローティングカッターが前記スクラップ切断用プレス下型に押し当てられると、スプリングの圧縮によって前記フローティングカッターを、ホルダセットに対して前記トリミングプレス用上型の移動方向と逆方向へ相対的に移動させ、
前記スクラップ切断用プレス上型は、
前記ホルダセットに対する前記フローティングカッターの相対的な移動により、前記スクラップ切断用プレス下型との間で前記スクラップを分断する。
本発明では、ホルダセットにノックピン用孔を少なくとも二対設けているので、いずれかの一対のノックピン用孔を用いてフローティングカッターのトリミングプレス加工装置に対する位置決めを行った後に、ノックピン用孔の孔径よりも小さな僅かな距離だけ取付け位置を変更する場合、この位置決めに用いた一対のノックピン用孔とは別の一対のノックピン用孔を用いることにより、トリミングプレス加工装置の上型取付プレートに設けられている既存の一対のノックピン用孔を肉盛溶接等により埋め戻すことなく、この上型取付プレートに変更後の取付け位置に対応する一対のノックピン用孔を新たに形成することができる。したがって、本発明によれば、フローティングカッターのトリミングプレス加工装置への取付け位置の変更を容易に行うことができる。
図1(A)および図1(B)は、本発明の一実施の形態に係るフローティングカッターユニット1の概略構成を示す外観図および部分断面図であり、図1(C)は、図1(A)に示すフローティングカッターユニット1のA−A断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係るフローティングカッターユニット1の部品展開図である。 図3(A)〜図3(D)は、フローティングカッター2の上面図、正面図、側面図および底面図であり、図3(E)は、図3(B)に示すフローティングカッター2のB−B断面図である。 図4(A)および図4(B)は、カッター用貫通孔312にブッシュ34が装着されたカッターホルダ31の上面図および底面図であり、図4(C)は、図4(A)に示すカッターホルダ31のC−C断面図である。 図5(A)は、スプリングホルダ32の上面図であり、図5(B)は、図5(A)に示すスプリングホルダ32のD−D断面図である。 図6(A)および図6(B)は、スプリング4の上面図および正面図であり、図6(C)は、図6(A)に示すスプリング4のE−E断面図である。 図7(A)は、本発明の一実施の形態に係るフローティングカッターユニット1を用いたトリミングプレス加工装置の金型部の概略構成を示す斜視図であり、図7(B)および図7(C)は、図7(A)に示すトリミングプレス加工装置のS1矢示図およびS2矢示図である。 図8(A)〜図8(D)は、本発明の一実施の形態に係るフローティングカッターユニット1を用いたトリミングプレス加工装置によるトリミングプレス加工を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1は、トリミングプレス加工装置において、板状素材から製品部分以外のスクラップを切断分離した後、さらに、このスクラップを分断する場合に、油圧ラムに連動して昇降する上型取付プレートに取り付けて用いられる。
図1(A)および図1(B)は、本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1の概略構成を示す外観図および部分断面図であり、図1(C)は、図1(A)に示すフローティングカッターユニット1のA−A断面図である。また、図2は、本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1の部品展開図である。
図示するように、本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1は、フローティングカッター2と、フローティングカッター2を軸心O方向(α方向およびβ方向)に移動可能に保持するホルダセット3と、ホルダセット3に対するフローティングカッター2の上昇(α方向)を制限する円筒状のスプリング4と、トリミングプレス加工装置の上型取付プレートにフローティングカッターユニット1を取り付けるための取付け用ボルト(不図示)と、を備えている。
ホルダセット3は、フローティングカッター2のトリミングプレス加工装置に対する位置決めのためのノックピンが挿入される二対のノックピン用孔301a、301b、302a、302bを有する。ここで、ノックピン用孔301a、301bが互いに対をなしており、そして、ノックピン用孔302a、302bが互いに対をなしている。また、ホルダセット3は、フローティングカッター2が挿入されるカッター用貫通孔312を有するカッターホルダ31と、カッターホルダ31のα方向側の一方の端面(トリミングプレス加工装置の上型取付プレート側の面:以下、上面)315に重ね合わせて配置され、カッター用貫通孔312と同軸上にスプリング4が挿入されるスプリング用貫通孔322を有するスプリングホルダ32と、ホルダセット3に対するフローティングカッター2の回転を阻止する回り止め33と、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312に装着された円管状のブッシュ34と、を備えている。
図3(A)〜(D)は、フローティングカッター2の上面図、正面図、側面図および底面図であり、図3(E)は、図3(B)に示すフローティングカッター2のB−B断面図である。
図示するように、フローティングカッター2は、円柱状のシャンク部21と、シャンク部21の一方の端部213に連結するように一体的に形成された角柱状の刃部22と、を有する。刃部22には、一端224側の先端の刃面221と各側面の刃面222との交線によって刃先223が形成されている。シャンク部21の他方の端部(刃部22が一体的に形成されている端部213とは逆側の端部:以下、尾端面)212の外周には、径方向外方に突出した円板状のフランジ部23が形成され、この円板状のフランジ部23の外周面231の一部には、刃先223に対して所定の位置関係を有する平面状の切り欠き部232が形成されている。この切り欠き部232は、カッターホルダ31(後述の回り止め用溝314)内に収容された回り止め33の側面331に接触し(図1参照)、ホルダセット3に対して刃先223を位置決めするとともに、ホルダセット3に対してフローティングカッター2が軸心O周りに回転するのを防ぐ。この切り欠き部232は、図示した平面状に限らず、回り止め33の形状に応じた、回転を防ぐ形状であればよい。
図4(A)および図4(B)は、カッター用貫通孔312にブッシュ34が装着されたカッターホルダ31の上面図および底面図であり、図4(C)は、図4(A)に示すカッターホルダ31のC−C断面図である。
図示するように、カッターホルダ31には、取付け用ボルト(不図示)が挿入されるボルト孔311a、311bが形成されるとともに、一方の端面である上面315と他方の端面である底面316とを貫く方向(図1のα方向、β方向)にフローティングカッター2が挿入されるカッター用貫通孔312が形成されている。ボルト孔311a、311bは、カッターホルダ31の上面315側よりも底面316側の方が大径の段付き孔であり、挿入された取付け用ボルトの頭部が底面316側に収容されるように形成されている。カッター用貫通孔312は、フローティングカッター2のフランジ部23の外径(図3(A)のr1)よりも大きな内径r2を有しており、その内側に、ブッシュ34が嵌め込まれ、さらに、このブッシュ34の内周面341でフローティングカッター2のシャンク部21が保持されるようにフローティングカッター2が挿入される。また、カッター用貫通孔312の内壁面313の一端部側(上面315側)には、上面315側が開放された凹状の回り止め用溝314が形成されており、この回り止め用溝314に回り止め33が収容される。
また、カッターホルダ31には、一方の端面である上面315と他方の端面である底面316とを貫く方向(図1のα方向、β方向)に形成され、カッター用貫通孔312内のブッシュ34に挿入されたフローティングカッター2のトリミングプレス加工装置に対する位置決めのためのノックピン(不図示)が挿入される二対の第1挿入孔317a、317b、318a、318bを有する。ここで、第1挿入孔317a、317bが互いに対をなしており、そして、第1挿入孔318a、318bが互いに対をなしている。互いに対をなす第1挿入孔317a、317bは、カッター用貫通孔312の軸心Oがこれら二つの第1挿入孔317a、317bを結ぶ線分L1上の中央に位置するように形成されている。また、互いに対をなす第1挿入孔318a、318bは、カッター用貫通孔312の軸心Oがこれら二つの第1挿入孔318a、318bを結ぶ線分L2上の中央に位置するように形成されている。
ブッシュ34は、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312の深さh2よりも回り止め33の長さ(図2のh3)だけ少なくとも短い長さh1を有しており、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312内に装着され、両端面343、344がホルダ31のカッター用貫通孔312から軸心O方向に突き出ない位置で固定される。この状態において、ブッシュ34内にフローティングカッター2のシャンク部21が挿入されると、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312からフローティングカッター2が抜け落ちないように、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312内でフローティングカッター2のフランジ部23がブッシュ34の一方の端面344に当接する(図1参照)。このとき、フローティングカッター2がスムーズに挿入されるようにするため、ブッシュ34の内周面341には、フローティングカッター2のシャンク部21の外周面211が摺動する摺動面345が形成されている。具体的には、ブッシュ34の内周面341には、摺動部として摺動層342が形成されている。この摺動層342には、例えば、黒鉛等の固体潤滑剤を銅合金等に分散させ、これを焼結して得られる多孔質の焼結合金層に含油処理を施したものが用いられる。このようなブッシュ34として、例えばオイレス工業株式会社のオイレス♯2000がある。このオイレス♯2000は、金属製の管とその内側に形成された摺動層からなる二重構造を有しており、重量比で、錫を4〜10%、ニッケルを10〜40%、燐を0.5〜4%、黒鉛を3〜10%含み、残部として銅を含む円筒状の圧粉体を、鉄、鉄合金、銅および銅合金のうちのいずれか一つの金属で形成された管の内側に圧入したものを焼結することにより形成される。なお、摺動層342に代えて、例えば、摺動部として、黒鉛等の固体潤滑剤を、ブッシュ34の内周面341から露出するようにブッシュ34に埋め込んでもよい。このようなブッシュ34としては、例えばオイレス工業株式会社のオイレス♯500がある。
ここで、フローティングカッター2のシャンク部21の外径(図2のr5)は、基準寸法に対してゼロまたはプラス公差で仕上げられ、このシャンク部21が挿入されるブッシュ34の内径(図2のr6)は、基準寸法に対してゼロまたはマイナス公差で仕上げられている。これにより、フローティングカッター2のシャンク部21の外径r5とブッシュ34の内径r6とのクリアランスがゼロまたはマイナスクリアランスとなるにもかかわらず、ブッシュ34が摺動層342を備えていることにより、フローティングカッター2のシャンク部21は、かじりを生じることなくブッシュ34内にスムーズに挿入される。また、スクラップ分断加工時においても、かじりを生じることなく、スムーズな動きを発揮する。
回り止め33は、カッターホルダ31の回り止め用溝314にカッターホルダ31の上面315側から挿入される。この回り止め33は、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312に挿入されたフローティングカッター2のフランジ部23の切り欠き部232に接触する。これにより、ホルダセット3に対する軸心O周りのフローティングカッター2の回転を防止する。さらに、少なくとも回り止め33の側面331に、ブッシュ34の内周面341に形成された摺動面345と同様な摺動面を形成することによって、回り止め33に、回り止めの機能と共に、軸心O方向への滑りを補助する機能を付与してもよい。
図5(A)は、スプリングホルダ32の上面図であり、図5(B)は、図5(A)に示すスプリングホルダ32のD−D断面図である。
図示するように、スプリングホルダ32には、カッターホルダ31の上面315に重ね合わせて配置された状態において、カッターホルダ31の各ボルト孔311a、311bに繋がるボルト孔321a、321bが形成されている。ボルト孔321a、321bには、カッターホルダ31のボルト孔311a、311bに挿入された取付け用ボルト(不図示)が挿入される。スプリング用貫通孔322には、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312に挿入されたフローティングカッター2と同軸に配置されたスプリング4が挿入される。このスプリング用貫通孔322は、一方の面(トリミングプレス装置の上方取付プレート側の面)325側よりも他方の面(カッターホルダ31の上面315に重ね合わせられる面)326側において大径の段付き穴(r7<r8)であり、大径部3221内にスプリング4のフランジ部441が収容される。
また、スプリングホルダ32には、一方の端面である上面325と他方の端面である底面326とを貫く方向(図1のα方向、β方向)に形成された第2挿入孔327a、327b、328a、328bを有する。ここで、第2挿入孔327aは、カッターホルダ31の第1挿入孔317aと同軸上に形成され、第1挿入孔317aとともにノックピン用孔301aを構成し、第2挿入孔327bは、カッターホルダ31の第1挿入孔317bと同軸上に形成され、第1挿入孔317bとともにノックピン用孔301bを構成する。同様に、第2挿入孔328aは、カッターホルダ31の第1挿入孔318aと同軸上に形成され、第1挿入孔318aとともにノックピン用孔302aを構成し、第2挿入孔328bは、カッターホルダ31の第1挿入孔318bと同軸上に形成され、第1挿入孔318bとともにノックピン用孔302bを構成する。
上述したように、カッターホルダ31において、互いに対をなす第1挿入孔317a、317bは、カッター用貫通孔312の軸心Oがこれら二つの第1挿入孔317a、317bを結ぶ線分L1上の中央に位置するように形成されている。これにより、ホルダセット3において、互いに対をなすノックピン用孔301a、301bは、ホルダセット3が保持するフローティングカッター2の軸心Oがこれら二つのノックピン用孔301a、301bを結ぶ線分上の中央に位置するように配置される。同様に、互いに対をなすノックピン用孔302a、302bは、ホルダセット3が保持するフローティングカッター2の軸心Oがこれら二つのノックピン用孔302a、302bを結ぶ線分上の中央に位置するように配置される。
なお、第2挿入孔327a、327b、328a、328bの孔径r4は、カッターホルダ31の第1挿入孔317a、317b、318a、318bの孔径r3よりも僅かに大きめに設定されている。このため、ホルダセット3のノックピン用孔301a、301b、302a、302bに挿入されたノックピンは、カッターホルダ31の第1挿入孔317a、317b、318a、318bによって高精度に位置決めされ、第2挿入孔327a、327b、328a、328bに対しては、拘束されないフリーな状態となる。
図6(A)および図6(B)は、スプリング4の上面図および正面図であり、図6(C)は、図6(A)に示すスプリング4のE−E断面図である。
図示するように、スプリング4は、シリコーンオイル等の圧縮性流体45が充填された円筒状のシリンダ41と、シリンダ41内をαおよびβ方向に往復移動するピストン42と、ピストン42に一方の端部431が連結されるとともにフローティングカッター2の尾端面212に他方の端部432が当接するピストンロッド43と、シリンダ41内にシリコーンオイル等の圧縮性流体45を封止するとともにピストンロッド43をスライド可能に保持するカバー44と、ピストンロッド43の外周面433およびカバー44の貫通孔442の内周面443間に介在するシール材(不図示)等と、を有する。
カバー44には、外周から突出したフランジ部441が形成されている。このフランジ部441は、向かい合う一対の平面4411と、向かい合う一対の曲面4412と、により外周が形成されている。この一対の曲面4412は、カバー44の外周から突出しており、それらの間の距離r9がスプリングホルダ32のスプリング用貫通孔322の径r7よりも大きい。このため、フランジ部441がスプリングホルダ32の大径部3221に係合し、スプリングホルダ32からのスプリング4の抜け出しが規制される。また、この向かい合う一対の平面4411は、スプリング4の組立作業、特に、シリンダ41にカバー44を付けてシリンダ41内の圧縮性流体45を封止する作業において、スパナ等の工具を用いてカバー44を固定するのに役立つ。
このような構成により、フローティングカッター2に対して、カッターホルダ31の底面316から上面315へ向かう方向(図1の上昇方向α)に所定値未満の大きさの力が加えられても、シリンダ41内の圧縮性流体45の抵抗力によりピストン42の上昇方向αへの移動が阻止されるため、カッターホルダ31に対してフローティングカッター2は移動しない。一方、フローティングカッター2に対して、上昇方向αに所定値以上の大きさの力が加えられると、シリンダ41内の圧縮性流体45がさらに圧縮されることによりピストン42が上昇方向αへ移動するため、カッターホルダ31に対してフローティングカッター2は上昇方向αへ移動する。
所定値以上の大きさの力が解除されると、フローティングカッター2は、圧縮性流体45の復元力により、初期位置に復帰するようになっている。圧縮性流体45の復元力は、フローティングカッター2に対するカッターホルダ31の保持力(ブッシュ34とフローティングカッター2のシャンク部21の締め代による固定力およびブッシュ34の摺動面345とフローティングカッター2のシャンク部21の外周面211との摩擦力)より大きく設定されているため、フローティングカッター2を確実に初期位置に復帰させることが可能である。
なお、本実施の形態においては、圧縮性流体45を利用したスプリング4を用いているが、圧縮性流体45の代わりにコイルバネ等の弾性体を利用してもよい。
つぎに、本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1の組立て手順およびトリミングプレス加工装置への取付け手順の概要を説明する。
まず、ブッシュ34を、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312に嵌め込み固定するとともに、回り止め33を、カッターホルダ31の回り止め用溝314に、カッターホルダ31の上面315側から挿入する。
つぎに、フローティングカッター2を、フランジ部23の切り欠き部232を回り止め33の側面331側に向けて、刃部22の方からカッターホルダ31のカッター用貫通孔312に挿入し、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312内においてフローティングカッター2のフランジ部23がブッシュ34の一方の端面344に当接するまで、フローティングカッター2のシャンク部21をブッシュ34に挿入する。このとき、上述したように、フローティングカッター2のシャンク部21の外径r5とブッシュ34の内径r6とがゼロまたはマイナスクリアランスとなるにもかかわらず、ブッシュ34の摺動層342により、フローティングカッター2のシャンク部21は、かじりを生じることなくブッシュ34内にスムーズに挿入される。そして、カッターホルダ31のカッター用貫通孔312内において、フローティングカッター2のフランジ部23の切り欠き部232を、回り止め33の側面331に接触させる。
つぎに、スプリング4を、ピストンロッド43の他方の端部432がフローティングカッター2の尾端面212に接触するように、フローティングカッター2の尾端面212側に配置する。
それから、スプリングホルダ32を、スプリング4のシリンダ41がスプリング用貫通孔322に挿入されるように、カッターホルダ31の上面315に被せる。これにより、ピストンロッド43の他方の端部432がフローティングカッター2の軸心O上でフローティングカッター2の尾端面212に当接するように(ピストンロッド43がフローティングカッター2と同軸に位置されるように)、スプリング4をフローティングカッター2に対して位置付ける。
以上のようにして組み立てられたフローティングカッターユニット1においては、フローティングカッター2が、カッターホルダ31にスムーズに挿入でき、かつ、ピストンロッド43とフローティングカッター2とが、ホルダセット3によって芯出しされ、さらに、ガタつくことなく保持されるため、フローティングカッター2およびスプリング4の交換容易性を実現しつつ、フローティングカッターユニット1の組立精度を高く維持することができる。
つぎに、以上のようにして組み立てられたフローティングカッターユニット1において、ホルダセット3に設けられた二対のノックピン用孔301a、301b、302a、302bのうちの所定の一対のノックピン用孔のそれぞれに、ノックピンの一端部を挿入する。そして、この所定の一対のノックピン用孔に対応して、トリミングプレス加工装置の上型取付プレートに設けられた一対のノックピン用孔のそれぞれに、ホルダセット3の対応するノックピン用孔に一端部が挿入されたノックピンの他端部を挿入する。これにより、ホルダセット3に保持されたフローティングカッター2がトリミングプレス加工装置に対して位置決めされる。
つぎに、ホルダセット3に保持されたフローティングカッター2がトリミングプレス加工装置に対して位置決めされたならば、カッターホルダ31のボルト孔311a、311bに、それぞれ、取付け用ボルトを挿入して、スプリングホルダ32のボルト孔321a、321bから取付け用ボルトのネジ部を突出させ、トリミングプレス加工装置の上型取付プレートに設けられたネジ穴に螺合させる。これにより、フローティングカッターユニット1をトリミングプレス加工装置に取り付ける。
つぎに、本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1を用いたトリミングプレス加工装置によるトリミングプレス加工について説明する。
図7(A)は、本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1を用いたトリミングプレス加工装置の金型部の概略構成を示す斜視図であり、図7(B)および図7(C)は、図7(A)に示すトリミングプレス加工装置のS1矢示図およびS2矢示図である。
図示するように、トリミングプレス加工装置は、板状素材から製品部分以外のスクラップを切り落とすトリミング用プレス上下型70、71と、切り落とされたスクラップをさらに分断するスクラップ切断用プレス上下型72、73と、トリミング用プレス上型70およびスクラップ切断用プレス上型72が取り付けられる上型取付プレート(不図示)と、トリミング用プレス下型71およびスクラップ切断用プレス下型73に対してトリミング用プレス上型70およびスクラップ切断用プレス上型72(上型取付プレート)を昇降させる油圧ラム(不図示)と、を備えている。
トリミング用プレス上型70は、トリミング用プレス下型71に対して昇降する複数の主トリミング用プレス上型701、702と、主トリミング用プレス上型701、702とともに昇降するフローティングカッターユニット1と、を備えている。フローティングカッターユニット1の構成要素の一つであるフローティングカッター2の刃部22は、トリミング用プレス下型71と対向するいずれかの刃先223が主トリミング用プレス上型701、702の刃先7011、7021とともに、製品部分の輪郭線を形成するように主トリミング用プレス上型701、702の間に配置されている。
スクラップ切断用プレス下型73の上側刃面731は、トリミング用プレス下型71の上側刃面711よりも下方の位置に配置されており、それらの間には板状素材の板厚以上の間隔iがあけられている。
なお、簡略化のため、図7では、主トリミング用プレス上型701、702が2つ、フローティングカッターユニット1が1つの場合を示しているが、実際には、適宜定められた数の主トリミング用プレス上型およびフローティングカッターユニット1が用いられる。また、スクラップ切断用プレス上型72が主トリミング用プレス上型701と一体的に形成されている場合を示しているが、これらはそれぞれ別個に形成されたものでもよい。
図8(A)〜図8(D)は、本実施の形態に係るフローティングカッターユニット1を用いたトリミングプレス加工装置によるトリミングプレス加工を説明するための図である。
図8(A)に示すように、板状素材74がトリミング用プレス下型71上にセットされると、油圧ラムの駆動により、主トリミング用プレス上型701、702、フローティングカッターユニット1、およびスクラップ切断用プレス上型72が、トリミング用プレス下型71に向かう方向βに下降し始める。
そして、図8(B)に示すように、主トリミング用プレス上型701、702の刃先7011、7021およびフローティングカッター2の刃先223と、トリミング用プレス下型71の刃先712とによって、板状素材74から製品部分以外のスクラップ741が切り落とされる。なお、このとき、シリンダ41内の圧縮性流体54の抵抗力によりピストン42の移動が阻止されるため、フローティングカッター2は、カッターホルダ31に対して移動しない。このため、主トリミング用プレス上型701、702の刃先7011、7021およびフローティングカッター2の刃先223が同期して移動する。
その後、図8(C)に示すように、主トリミング用プレス上型701、702、フローティングカッターユニット1、およびスクラップ切断用プレス上型72がβ方向に下降し続ける。これにより、フローティングカッター2の先端の刃面221が、スクラップ741を介してスクラップ切断用プレス下型73に押し当てられると、図8(D)に示すように、シリンダ41内の圧縮性流体54の流動によりピストン42が上昇方向αへ移動し、フローティングカッター2が、カッターホルダ31に対してα方向に上昇する。すなわち、主トリミング用プレス上型701、702およびスクラップ切断用プレス上型72のみが下降を続ける。これにより、スクラップ切断用プレス上下型72、73の刃面721、732によって、スクラップ741が分断される。
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
本実施の形態では、ホルダセット3に二対のノックピン用孔301a、301b、302a、302bを設けているので、いずれかの一対のノックピン用孔(ノックピン用孔301a、301bあるいはノックピン用孔302a、302b)を用いてフローティングカッター2のトリミングプレス加工装置に対する位置決めを行った後に、ノックピン用孔の孔径よりも小さな僅かな距離だけ取付け位置を変更する場合、この位置決めに用いた一対のノックピン用孔とは別の一対のノックピン用孔を用いることにより、トリミングプレス加工装置の上型取付プレートに設けられている既存の一対のノックピン用孔を肉盛溶接等により埋め戻すことなく、この上型取付プレートに変更後の取付け位置に対応する一対のノックピン用孔を新たに形成することができる。したがって、本実施の形態によれば、フローティングカッター2のトリミングプレス加工装置への取付け位置の変更を容易に行うことができる。
また、本実施の形態では、ホルダセット3に設けられた二対のノックピン用孔301a、301b、302a、302bを、対毎に、ホルダセット3によって保持されるフローティングカッター2の軸心Oが互いに対をなす二つのノックピン用孔を結ぶ線分L1、L2上に位置するように形成している。このため、本実施の形態によれば、フローティングカッター2のトリミングプレス加工装置に対する位置決めに際して、回転方向の誤差が含まれるのを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、ホルダセット3に設けられた二対のノックピン用孔301a、301b、302a、302bを、対毎に、ホルダセット3によって保持されるフローティングカッター2の軸心Oが上述の線分L1、L2上の中央に位置するように形成している。任意の線分において、線分の両端部それぞれの位置ずれによる影響は、線分の中央において均等となる。したがって、本実施の形態によれば、フローティングカッター2のトリミングプレス加工装置に対する位置決めに際して、ノックピン用孔の位置誤差による影響を抑制することができる。
また、本実施の形態では、ホルダセット3のノックピン用孔301a、301b、302a、302bを、カッターホルダ31の第1挿入孔317a、317b、318a、318bとスプリングホルダ32の第2挿入孔327a、327b、328a、328bとで構成し、スプリングホルダ32の第2挿入孔327a、327b、328a、328bの孔径r4を、カッターホルダ31の第1挿入孔317a、317b、318a、318bの孔径r3よりも僅かに大きめにしている。このため、本実施の形態によれば、ホルダセット3のノックピン用孔301a、301b、302a、302bに挿入されたノックピンは、カッターホルダ31の第1挿入孔317a、317b、318a、318bによって高精度に位置決めされ、第2挿入孔327a、327b、328a、328bに対しては、拘束されないフリーな状態となるため、カッターホルダ31とスプリングホルダ32との組立精度に余裕を持たせることができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態では、ホルダセット3に二対のノックピン用孔301a、301b、302a、302bを設けているが、スペースに余裕があるならば、ホルダセット3に三対以上のノックピン用孔を設けてもよい。このようにすることで、トリミングプレス加工装置の上型取付プレートに設ける一対のノックピン用孔の配置位置の自由度がさらに高まる。
また、上記の実施の形態では、ホルダセット3に設けられた二対のノックピン用孔301a、301b、302a、302bを、対毎に、ホルダセット3によって保持されるフローティングカッター2の軸心Oが互いに対をなす二つのノックピン用孔を結ぶ線分L1、L2上に位置するように形成している。しかし、本発明はこれに限定されない。互いに対をなす二つのノックピン用孔を結ぶ線分上にフローティングカッター2の軸心Oが位置しなくてもよい。例えば、ノックピン用孔301a、302bで対をなし、かつノックピン用孔301b、302aで対をなすようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、四方向の使用が可能な角柱状の刃部22を有するフローティングカッター2を用いているが、他の形状の刃部を有するフローティングカッターを用いてもよい。
1:フローティングカッターユニット 2:フローティングカッター 3:ホルダセット 4:スプリング 21:フローティングカッター2のシャンク部 22:フローティングカッター2の刃部 23:フローティングカッター2のフランジ部 31:カッターホルダ 32:スプリングホルダ 33:回り止め 34:ブッシュ 41:シリンダ 42:ピストン 43:ピストンロッド 44:カバー 45:圧縮性ム流体 211:シャンク部21の外周面 212:フローティングカッター2の端部(尾端面) 213:フローティングカッター2の端部 221、222:フローティングカッター2の刃面 223:フローティングカッター2の刃先 231:フランジ部23の外周面 232:フランジ部23の切り欠き部 301a,301b,302a,302b:ノックピン用孔 311a,311b,321a,321b:ボルト孔 312:カッター用貫通孔 313:カッター用貫通孔312の内壁面 314:ホルダ31の回り止め用溝 315:ホルダ31の上面 316:ホルダ31の底面 317a,317b,318a,318b:第1挿入孔 322:スプリング用貫通孔 327a,327b,328a,328b:第2挿入孔 325:スプリングホルダ32の表面 326:スプリングホルダ32の裏面 331:回り止め33の側面 341:ブッシュ34の内周面 342:ブッシュ34の摺動層 343,344:ブッシュ34の端面 345:ブッシュ34の摺動面 431,432:ピストンロッド43の端部 433:ピストンロッド43の外周面 441:カバー44のフランジ部 442:カバー44の貫通穴 443:貫通穴442の内周面

Claims (5)

  1. 板状素材からスクラップを切断し、さらに当該スクラップを分断するトリミングプレス加工装置に取り付けられて用いられるフローティングカッターユニットであって、
    前記板状素材からスクラップを切断するフローティングカッターと、
    前記フローティングカッターを、当該フローティングカッターの軸心方向に移動可能に保持するホルダセットと、
    前記フローティングカッターの尾端面に接触して、当該フローティングカッターに反力を付与するスプリングと、を備え、
    前記ホルダセットは、
    前記フローティングカッターの前記トリミングプレス加工装置に対する位置決めのためのノックピンが挿入される少なくとも二対のノックピン用孔を有し、
    前記少なくとも二対のノックピン用孔は、
    対毎に、前記ホルダセットによって保持される前記フローティングカッターの軸心が当該対をなす二つのノックピン用孔を結ぶ線分上に位置するように形成されている
    ことを特徴とするフローティングカッターユニット。
  2. 請求項に記載のフローティングカッターユニットであって、
    前記少なくとも二対のノックピン用孔は、
    対毎に、前記ホルダセットによって保持される前記フローティングカッターの軸心が前記線分上の中央に位置するように形成されている
    ことを特徴とするフローティングカッターユニット。
  3. 請求項1または2に記載のフローティングカッターユニットであって、
    前記ホルダセットは、
    前記フローティングカッターが挿入されるフローティングカッター用貫通孔が形成されたカッターホルダと、
    前記スプリングが挿入されるスプリング用貫通孔が前記フローティングカッター用貫通孔と同軸上に形成されたスプリングホルダと、を備え、
    前記カッターホルダは、
    前記ノックピン用孔を構成する第1の挿入孔を有し、
    前記スプリングホルダは、
    前記第1の挿入孔と同軸上に形成され、当該第1の挿入孔とともに前記ノックピン用孔を構成する第2の挿入孔を有し、
    前記第2の挿入孔は、
    前記第1の挿入孔より大きな孔径を有する
    ことを特徴とするフローティングカッターユニット
  4. 板状素材からスクラップを切断し、さらに当該スクラップを分断するトリミングプレス加工装置に取り付けられて用いられるフローティングカッターユニットであって、
    前記板状素材からスクラップを切断するフローティングカッターと、
    前記フローティングカッターを、当該フローティングカッターの軸心方向に移動可能に保持するホルダセットと、
    前記フローティングカッターの尾端面に接触して、当該フローティングカッターに反力を付与するスプリングと、を備え、
    前記ホルダセットは、
    前記フローティングカッターの前記トリミングプレス加工装置に対する位置決めのためのノックピンが挿入される少なくとも二対のノックピン用孔と、
    前記フローティングカッターが挿入されるフローティングカッター用貫通孔が形成されたカッターホルダと、
    前記スプリングが挿入されるスプリング用貫通孔が前記フローティングカッター用貫通孔と同軸上に形成されたスプリングホルダと、を備え、
    前記カッターホルダは、
    前記ノックピン用孔を構成する第1の挿入孔を有し、
    前記スプリングホルダは、
    前記第1の挿入孔と同軸上に形成され、当該第1の挿入孔とともに前記ノックピン用孔を構成する第2の挿入孔を有し、
    前記第2の挿入孔は、
    前記第1の挿入孔より大きな孔径を有する
    ことを特徴とするフローティングカッターユニット。
  5. トリミングプレス用下型と、
    前記トリミングプレス用下型に向かって移動し、前記トリミングプレス用下型との間で、板状素材から製品部以外のスクラップを切り落とすトリミングプレス用上型と、
    前記トリミングプレス用上型とともに前記トリミングプレス用下型に向かって移動し、前記トリミングプレス用上型とともに前記トリミングプレス用下型との間で前記板状素材から前記スクラップを切り落とす請求項1ないし4のいずれか一項に記載のフローティングカッターユニットと、
    前記トリミングプレス用下型の刃先から、前記トリミングプレス用上型の移動方向に、前記板状素材の板厚に応じた間隔をあけて配置されたスクラップ切断用プレス下型と、
    前記トリミングプレス用上型とともに移動し、前記スクラップ切断用プレス下型との間で前記スクラップを分断するスクラップ切断用プレス上型と、を備え、
    前記フローティングカッターユニットは、
    前記スクラップを切り落としたフローティングカッターが前記スクラップ切断用プレス下型に押し当てられると、スプリングの圧縮によって前記フローティングカッターを、ホルダセットに対して前記トリミングプレス用上型の移動方向と逆方向へ相対的に移動させ、
    前記スクラップ切断用プレス上型は、
    前記ホルダセットに対する前記フローティングカッターの相対的な移動により、前記スクラップ切断用プレス下型との間で前記スクラップを分断する
    ことを特徴とするトリミングプレス加工装置。
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