JP6966914B2 - 構造物用シート - Google Patents
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1. 土木構造物又は建築構造物の一部又は下地として使用されるシートであって、
(1)金属箔及びその少なくとも一方の面上に形成された機能層を含み、
(2)前記機能層は、一次粒子平均径3〜100nmの疎水性粒子及び疎油性粒子の少なくとも1種の機能性粒子を含む、
ことを特徴とする構造物用シート。
2. 機能層における機能性粒子の付着量が0.1〜3.5g/m2である、前記項1に記載の構造物用シート。
3. 金属箔が、
a)0.5≦Mn≦3.0質量%、
b)0.0001≦Cr<0.20質量%、
c)0.2≦Mg≦1.8質量%、
d)0.0001≦Ti≦0.6質量%、
e)0<Cu≦0.005質量%、
f)0<Si≦0.1質量%、
g)0<Fe≦0.2質量%
h)残部がアルミニウム及び不可避不純物、
からなるアルミニウム合金箔である、前記項1又は2に記載の構造物用シート。
4. 金属箔の少なくとも一方の面にさらに樹脂層を含む、前記項1〜3のいずれか記載の構造物用シート。
5. 機能性粒子が、酸化物微粒子表面にポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂を含む被覆層を備えている、前記項1〜4のいずれか記載の構造物用シート。
6. 前記項1〜5のいずれかに記載のシートが土木構造物又は建築構造物の一部又は下地として使用されている構造体。
本発明の構造物用シート(本発明シート)は、土木構造物又は建築構造物の一部又は下地として使用されるシートであって、
(1)金属箔及びその少なくとも一方の面上に形成された機能層を含み、
(2)前記機能層は、一次粒子平均径3〜100nmの疎水性粒子及び疎油性粒子の少なくとも1種の機能性粒子を含む、
ことを特徴とする。
金属箔の種類は、特に限定されず、例えばアルミニウム箔、銅箔、チタン箔、ステンレス鋼箔のほか、これらの金属を含む合金箔が挙げられる。こうした金属箔を本発明シートに用いることにより、高い透湿抵抗性を得ることができる。特に、構造物自体の重量増加による歪みの発生等を抑えるために軽量なアルミニウム箔又はアルミニウム合金箔を用いることが好ましく、特にアルミニウムとMn、Cr、Mg、Ti及びCuの少なくとも1種とを含むアルミニウム合金箔を用いることが耐腐食性等の点でより好ましい。
機能層は、図1〜図2で示したように、金属箔の表面に直に接するように積層されているものである。
本発明シートでは、必要に応じて、金属箔の少なくとも一方の面に、樹脂層、不織布層等が積層されていても良い。また、本発明の効果を妨げない範囲内で、接着剤層、印刷層等の各層を積層することもできる。
樹脂層は、金属箔の少なくとも一方の面に形成することができる。例えば、a)金属箔の機能層が積層されていない方の面に樹脂層を備えた「樹脂層/金属箔/機能層」という層構成の積層体、b)金属箔の機能層が積層される側の面では金属箔と機能層との間に樹脂層を備えた「金属箔/樹脂層/機能層」という層構成からなる積層体等が挙げられる。
不織布層は、特に液状原料を配置した後、不織布を構成する繊維の間隙によって液状原料を保持することにより液状原料が液だれすることを抑制すること等を目的として形成することができる。すなわち、建築時の作業性向上に特に有効な層である。この場合、上記樹脂層の位置に不織布層を積層することができる。
本発明シートは、土木構造物又は建築構造物の一部又は下地として使用されるシートである。すなわち、本発明は、本発明シートが土木構造物又は建築構造物の一部又は下地として使用されている構造体も包含する。本発明シートの使用方法(使用形態)としては、公知の下地シート、建築用シート等と同様にして用いることができる。従って、公知又は市販の機能性シート(例えば防水シート、透湿防水シート、遮熱シート、防音シート、防虫シート、防風シート等)の代替品としても用いることができる。
0.5≦Mn≦3.0質量%のMnと、0.0001≦Cr<0.20質量%のCrと、0.2≦Mg≦1.8質量%のMgと、0.0001≦Ti≦0.6質量%のTiと、0<Cu≦0.005質量%のCuと、0<Si≦0.1質量%のSiと、0<Fe≦0.2質量%のFeとを含有し、残部がアルミニウムと不可避不純物とからなるアルミニウム合金箔(東洋アルミニウム株式会社製、厚さ85μm)を幅15mm、長さ200mmに裁断した。
次いで、このアルミニウム合金箔の一方の面に、疎油性を有する微粒子を含む機能層を積層した。機能層の積層方法としては、まず市販の酸化ケイ素微粒子(製品名「AEROSIL 200」日本アエロジル(株)製、BET比表面積:200m2/g、平均一次粒子径12nm)5gを反応槽に入れ、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら市販の表面処理剤500gをスプレーし、次いで200℃で30分間攪拌した後、冷却した。これにより表面改質シリカ微粒子(複合酸化物粒微子)の粉末を得た。
上記表面処理剤としては、ポリフルオロオクチルメタクリレート、2−N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート及び2,2’−エチレンジオキシジエチルジメタクリレートのコポリマーの水分散液(固形分濃度:20重量%)を用いた。
上記の複合酸化物粒微子をエタノール100mlに分散させてコート液を調製した。このコート液を上記金属箔上にバーコーターを用いて塗工し、100℃で10秒の条件で乾燥した。乾燥後の目標塗工量は0.1g/m2とした。このようにして、試料となるシートを得た。
乾燥後の目標塗工量を0.8g/m2として金属箔に積層した以外は、実施例1と同様に試料を作製した。
乾燥後の目標塗工量を3.5g/m2として金属箔に積層した以外は、実施例1と同様に試料を作製した。
アルミニウム合金箔の一方の面に易剥離コートを施さなかったほかは、実施例1と同様に試料を作製した。
アルミニウム合金箔の一方の面に付与するコート液をシリコーンエマルジョン(Bluestar Silicones Shanghai社製 SILCOLEASE EMULSION 902)とし、付着量を1.0g/m2とした以外は、実施例1と同様に試料を作製した。
アルミニウム合金箔の一方の面に付与するコート液をシリコーンエマルジョン(Bluestar Silicones Shanghai社製 SILCOLEASE EMULSION 902)とし、付着量を2.0g/m2とした以外は、実施例1と同様に試料を作製した。
アルミニウム合金箔の一方の面に付与するコート液をシリコーンエマルジョン(Bluestar Silicones Shanghai社製 SILCOLEASE EMULSION 902)とし、付着量を3.7g/m2とした以外は、実施例1と同様に試料を作製した。
アルミニウム合金箔の一方の面に付与するコート液をシリコーンエマルジョン(Bluestar Silicones Shanghai社製 SILCOLEASE EMULSION 902)とし、付着量を10.0g/m2とした以外は、実施例1と同様に試料を作製した。
各実施例及び比較例で得られた試料の機能層の表面に液温度250℃の溶融アスファルト(ニチレキ製アスファルトコンパウンド)を10g滴下し、23℃になるまで自然冷却させた。アスファルトと機能層との層間密着強度をオートグラフ(島津製AGS−100D)にて測定した。
Claims (6)
- セメント、アスファルト、コンクリート、モルタル、粘土又は石膏の土木建築材料により構成されている土木構造物又は建築構造物の一部又は下地として使用されるシートであって、
(1)金属箔及びその少なくとも一方の面上に形成された機能層を含み、
(2)前記機能層は、一次粒子平均径3〜100nmの疎水性粒子及び疎油性粒子の少なくとも1種の機能性粒子を含み、
(3)前記機能性粒子が、酸化物微粒子表面にポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂を含む被覆層を備えており、
(4)前記土木建築材料と前記機能層とが接触した状態で使用される、
ことを特徴とする構造物用シート。 - 機能層における機能性粒子の付着量が0.1〜3.5g/m2である、請求項1に記載の構造物用シート。
- 金属箔が、
a)0.5≦Mn≦3.0質量%、
b)0.0001≦Cr<0.20質量%、
c)0.2≦Mg≦1.8質量%、
d)0.0001≦Ti≦0.6質量%、
e)0<Cu≦0.005質量%、
f)0<Si≦0.1質量%、
g)0<Fe≦0.2質量%
h)残部がアルミニウム及び不可避不純物、
からなるアルミニウム合金箔である、請求項1又は2に記載の構造物用シート。 - 金属箔の少なくとも一方の面にさらに樹脂層を含む、請求項1〜3のいずれか記載の構造物用シート。
- 土木建築材料が、液状原料を乾燥・硬化して得られるものである、請求項1〜4のいずれか記載の構造物用シート。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のシートが土木構造物又は建築構造物の一部又は下地として使用されている構造体。
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JP2017192133A Active JP6966914B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 構造物用シート |
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