JP6965821B2 - リフタ装置 - Google Patents

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本発明は、自動車等のシートに用いられるリフタ装置に関する。
自動車等のシートに用いられているリフタ装置は、操作ハンドルの操作によりフロアに対するシートクッションの高さを調整するもので、各種タイプのものが開発されている。特許文献1の発明は、操作ハンドルをシート上昇側又は下降側に操作すると、操作毎に一定量ずつ高さ調整が行われるもので、着座者が望む高さになるまで操作ハンドルの操作を繰り返す構成とされている。
具体的には、シートを上昇又は下降させるようにリンク機構に結合されたピニオンギヤを操作ハンドルのシート上昇側又は下降側操作により回転するように回転制御装置が構成されている。回転制御装置において、ピニオンギヤの回転軸には、ピニオンギヤを回転駆動する回転駆動機構、並びにピニオンギヤの回転をロックするロック機構が設けられている。
操作ハンドルを引き上げ操作すると、回転駆動機構によりシートを上昇させるようにピニオンギヤを回転駆動する。そのとき、ロック機構は、操作ハンドルの操作によりピニオンギヤが回転された位置でロック機構を働かせてロックする。
操作ハンドルを押し下げ操作すると、回転駆動機構は機能せず、且つロック機構はロックを解除してピニオンギヤはシートを下降させる方向に回転される。このとき、シートの下降速度を抑制するため、ピニオンギヤの回転軸に結合されたダンパにより速度が抑制される。
操作ハンドルが操作されていない状態では、ロック機構によりピニオンギヤの回転はロックされ、シートの高さは維持されている。
シートが上限又は下限位置に到達して、操作ハンドルが操作されていない状態でも、回転駆動機構やロック機構を正常に機能させ得る状態とする必要がある。そのため、回転制御装置には、シートが上限又は下限位置でピニオンギヤの回転を制限するストッパが設けられている。
図30は、特許文献1のストッパの構成を示す。ストッパは、ロック機構を成す爪車の側壁に突設されたピン101と、回転制御装置の支持部材102に突設された突起103と、ピニオンギヤの回転軸104の外周に回転自在に設けられ、ピン101及び突起103と係合するリング105とから成る。シートが上限又は下限位置でピニオンギヤの回転を制限する位置に達すると、突起103に係合して回転を制限されたリング105にピン101が係合して爪車及びピニオンギヤの回転が制限される。
特開2016−132423号公報
ストッパが機能している状態で、シートを上昇又は下降させるように大きな外力が加えられることを想定すると、ストッパは、大きな力に耐えられる強度を備える必要がある。しかし、強度を高めると、ストッパが大型化する問題がある。図30の構成では、特にピン101の強度を高める必要があり、ピン101を大型化すると、リング105も大型化され、ストッパ全体が大型化する。
本発明の課題は、操作ハンドルの操作によりシートの高さを調整可能とし、その高さの上限又は下限位置で高さ調整操作を制限するストッパを備えたリフタ装置において、ストッパを大型化することなく、大きな力に耐えられるようにすることにある。
本発明の第1発明のリフタ装置は、シートを昇降動作させるリンク機構の入力ギヤに噛合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤの回転を制御する回転制御装置とを備える。前記回転制御装置は、前記ピニオンギヤに同期して回転する回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する支持部材と、前記回転軸に設けられ、前記シートを昇降動作させるための操作ハンドルが前記シートを上昇させるように操作されると前記回転軸を上昇方向に回転駆動し、前記操作ハンドルが前記シートを下降させるように操作されると前記回転軸を下降方向に回転駆動する回転駆動機構と、前記回転軸に設けられ、前記操作ハンドルが前記シートを上昇又は下降させるように操作されると前記操作ハンドルの操作終了位置で前記回転軸の回転をロックするロック機構と、前記シートの昇降動作を制限する上限又は下限位置で前記回転軸の回転を制限するストッパとを備える。前記ストッパは、前記回転軸の外周面から径方向に突出された回転軸側突部と、前記回転軸の外周面上に摺動自在に支持され、前記回転軸の周方向で前記回転軸側突部と係合する係合片と、前記回転軸の外周面に、前記係合片を摺動自在に挟持可能な隙間を介して対向して、前記回転軸の外周面と同心円上に設けられた摺動面部と、前記摺動面部の内周側に対応する前記支持部材上で、前記回転軸から径方向に離れた位置に設けられ、前記回転軸の周方向で前記回転軸側突部とは係合せず、前記係合片と係合する支持部材側突部とを備える。前記シートの高さの上限位置及び下限位置において、前記回転軸側突部が前記係合片を挟んで前記支持部材側突部に対して前記回転軸の周方向で互いに対向する端部同士が係合して前記回転軸の回転を制限する。
第1発明によれば、回転軸側突部は、回転軸の外周面を径方向に突出して形成され、係合片を介した支持部材側突部との係合を回転軸側突部の回転方向の両端で行う。しかも、回転軸側突部と支持部材側突部は、互いに回転方向では係合せず、回転方向で互いに対向する端部同士の間に係合片を挟んだ状態で係合する。また、回転軸側突部と支持部材側突部とが係合片を挟んで互いに係合する上限位置と下限位置との角度は360度より大きくすることができる。そのため、回転軸側突部の回転方向の大きさを確保して回転軸側突部の強度を容易に確保することができる。その結果、回転軸側突部を径方向に大型化することなく、ストッパとしての強度を確保することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記支持部材は、円形容器形状を成すように形成されており、環状の外周壁の内周面に前記ロック機構の一部を成す内歯を備え、前記回転軸は、前記支持部材の円形の中心に回転自在に挿入されており、前記ロック機構は、前記支持部材の円形容器形状の内部に挿入された状態で、前記回転軸に同期して回転するように結合されており、外周側に前記内歯と係合することより前記回転軸の回転をロックするポールを保持したロックプレートを備え、前記摺動面部は、前記ロックプレートに形成されている。
第2発明によれば、ロックプレートを利用して摺動面部を形成している。そのため、構成部品を増加させずに摺動面部を形成して、装置を小型化することができる。
本発明の一実施形態であるリフタ装置を適用したシートの側面図である。 上記実施形態のシート内側からの側面図である。 上記実施形態の主要部の分解斜視図である。 上記実施形態の回転制御装置をシート外側から見た斜視図である。 上記実施形態の回転制御装置をシート内側から見た斜視図である。 上記実施形態の回転制御装置の正面図である。 図6のVII−VII線断面矢視図である。 図6のVIII−VIII線断面矢視図である。 回転制御装置をシート外側から見た分解斜視図である。 図9に示す一部の構成部品間の組み付け状態を示す分解斜視図である。 図10に示す一部の構成部品間の更なる組み付け状態を示す分解斜視図である。 図11に示す一部の構成部品間の更なる組み付け状態を示す分解斜視図である。 回転制御装置をシート内側から見た分解斜視図である。 図13に示す一部の構成部品間の組み付け状態を示す分解斜視図である。 図14に示す一部の構成部品間の更なる組み付け状態を示す分解斜視図である。 操作ハンドルが中立位置にある時の回転制御装置の送り機能の状態図である。 同ロック機能の状態図である。 操作ハンドルが中立位置から途中位置まで押し下げられた時の送り機能の状態図である。 同ロック機能の状態図である。 操作ハンドルが中立位置からフルストローク位置まで押し下げられた時の送り機能の状態図である。 同ロック機能の状態図である。 操作ハンドルの押し下げ操作状態からピニオンギヤがシート側から受ける重力作用により進行回転した時の送り機能の状態図である。 同ロック機能の状態図である。 操作ハンドルが押し下げ操作状態から中立位置へと戻された時の送り機能の状態図である。 同ロック機能の状態図である。 操作ハンドルが中立位置から途中位置まで引き上げられた時の送り機能の状態図である。 同ロック機能の状態図である。 ピニオンギヤの押し下げ操作方向の回転がストッパにより停止された状態図である。 ピニオンギヤの引き上げ操作方向の回転がストッパにより停止された状態図である。 本発明の従来例における回転制御装置のストッパを示す断面図である。
<一実施形態の全体構成>
図1〜3は、本発明の一実施形態であるリフタ装置を適用した自動車用シート(以下、単にシートという)1を示す。各図中、矢印によりシートを自動車に搭載した状態における各部の方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1のように、シート1は、座部を成すシートクッション2の後部に背凭れを成すシートバック3が設けられ、シートバック3は、シートクッション2に対して前後方向に回転自在とされている。シートクッション2は、下部にリフタ装置10及びシートスライド装置8を備え、ブラケット7を介して車両のフロア4に固定されている。
図2のように、シートスライド装置8は、公知のものであり、前後方向に延びる左右一対のロアレール5に対して左右一対のアッパレール6が前後スライド自在に結合されている。左右のロアレール5は、フロア4に固定された前後一対のブラケット7にそれぞれ固定支持されている。左右のアッパレール6の上には、リフタ装置10が設けられている。
図2、3のように、リフタ装置10は、各アッパレール6上に固定されたベース部材14と、各アッパレール6の前後端部に回転自在に結合された複数のリンク部材11とを備え、シートクッション2の骨格部材であるサイドフレーム13、ベース部材14、及び各リンク部材11により4節リンクであるリンク機構12が構成されている。複数のリンク部材11のうち、右後側の後方リンク11bは、セクタギヤ(本発明の入力ギヤに相当)16を備えて構成されており、回転制御装置21のピニオンギヤ18により前後方向に回転されるように構成されている。右後側の後方リンク11bのサイドフレーム13に対する回転軸は、トルクロッド17により構成されており、このトルクロッド17を介して左後側の後方リンク(図示略)も後方リンク11bと同期して回転するように構成されている。
サイドフレーム13には、ピニオンギヤ18を挿入するための貫通孔13aが穿設されており、この貫通孔13aにピニオンギヤ18が挿入されるように回転制御装置21がサイドフレーム13の右側壁に固定されている。回転制御装置21は、シートクッション2の右側部に前後方向に延びて設けられた操作ハンドル20により正逆方向に回転操作可能とされている。操作ハンドル20を上方に回転操作すると、回転制御装置21は、後方リンク11bをベース部材14から立ち上がるように回転し、操作ハンドル20を下方に回転操作すると、回転制御装置21は、後方リンク11bをベース部材14上で伏せるように回転する。上述の4節リンクの構成により、後方リンク11bの回転に応じて前方リンク11aも回転し、シートクッション2のフロア4からの高さが操作ハンドル20の操作に応じて調整される。
<回転制御装置21の構成(ロック機構30)>
図4〜6は、回転制御装置21をシートクッション2から取り外した状態で示す。以下、回転制御装置21の構成を、図4〜15に基づいて説明する。
回転制御装置21は、ベース部材である支持部材23の中心孔23cに回転軸22を貫通させて、支持部材23の左側面からピニオンギヤ18が突出するように組み付けられている。そして、支持部材23は、ピニオンギヤ18がサイドフレーム13の貫通孔13a(図2、3参照)に貫通する状態でサイドフレーム13に固定される。
支持部材23の右側面は、ロック機構30のロックプレート31を収容するように、左側に打出成形されて案内凹部23bが形成され、全体として円形容器形状とされている。案内凹部23bの内周面には後述するポール32、33が噛み合う内歯34が形成されている。ロックプレート31の中心にはスプライン孔31bが形成されており、回転軸22のスプライン22bと噛み合うようにされている。そのため、ロックプレート31は回転軸22と同期回転される。
ロックプレート31の右側面の外周部には、上下に分散して各1個の突起31dが突出形成され、前後に分散して各2個の突起31eが突出形成されている。各突起31eは、各ポール32、33の貫通孔32a、33aに嵌合されて、各ポール32、33が各突起31eを中心として揺動自在とされている。また、各突起31dには、それぞれトーションスプリング35の巻回部35aが嵌合され、トーションスプリング35の各端部35bは各ポール32、33に係合されており、各ポール32、33をロックプレート31の外周側へ付勢している。そのため、各ポール32、33の係合端部32c、33cは、支持部材23の内歯34に常時噛み合うようにされている。
以上のように支持部材23にロック機構30が組み付けられた状態が図11に示されている。
<回転制御装置21の構成(回転駆動機構50)>
全体として右側に膨らんだ容器状に形成されたカバー24の右側面上には、操作ハンドル20に結合されて回転操作される板状の入力部材41が設けられている。入力部材41の中心孔41bには、カシメピン25のカシメ端部25bがカバー24の貫通孔24eを通して挿入されてカシメ固定されており、カシメピン25によりカバー24と入力部材41とが互いに摺動自在に結合されている。入力部材41の上部には、係合片42が左側に屈曲して形成されており、係合片42は、カバー24の右側に突出して形成された係合片24bの内周側に並んで配置されている。これらの係合片42、24bの周りを包むようにトーションスプリング43の端部43aが配置されている。そのため、入力部材41が操作ハンドル20により回転操作されると、係合片42が係合片24bから周方向に離間するように移動するが、係る回転操作が解除されると、トーションスプリング43の付勢力により、係合片42と係合片24bとが周方向で互いに重なる位置となり、入力部材41が回転操作前の位置に戻される。
また、カバー24の左側には、容器状のカバー24内に収容されるように連結部材53及びカム部材54が設けられている。そして、カバー24は、これらの部品をロックプレート31及び回転伝達プレート36と共に挟んで支持部材23に固定されている。このとき、カバー24の脚部24dを支持部材23の貫通孔23aにリベット(図示略)により固定している。
カム部材54は、概ねリング状に形成されており、右側面上に4つのピン54bを備え、リング状の内周の上側にカム突起54aが突出して形成されている。カム部材54は、各ピン54bがカバー24の突片24cの貫通孔に嵌合されてカバー24の内側に固定されている。
連結部材53は、前後部に右側に延びるアーム53aをそれぞれ備え、各アーム53aは、カバー24の開口部24aを通って入力部材41の貫通孔41aに貫通している。そのため、連結部材53は、入力部材41と共に回転操作可能とされている。連結部材53の左側面上には、一対の送り爪52が、各送り爪52のヒンジ部52bを連結部材53の貫通孔53bに嵌合して揺動自在に結合されている。
<回転制御装置21の構成(回転伝達プレート36)>
連結部材53の左側には、回転伝達プレート36が設けられており、回転伝達プレート36は、連結部材53とロックプレート31との間に挟まれている。回転伝達プレート36の面上には、各ポール32、33に対応して概ね四角形の係合孔36aが4個形成されている。各係合孔36a内には、各ポール32、33のピン32b、33bが係合可能に挿入されている。また、回転伝達プレート36の面上には、各突起31dに対応して楕円形の係合孔36bが2個形成されている。各係合孔36b内には、各突起31dが係合可能に挿入されている。
更に、回転伝達プレート36の右側面上には、中心孔36dの周りにトーションスプリング37、55が設けられている。トーションスプリング37は、その端部37aが左側に屈曲されて回転伝達プレート36の長孔36c及びロックプレート31の長孔31cに係合可能に挿入されている。トーションスプリング37は、その付勢力によりロックプレート31に対する回転伝達プレート36の回転角度を中立位置に維持するようにしている。一方、トーションスプリング55の端部55aは、送り爪52の突部52dを付勢して各送り爪52を外周側に押圧している。また、トーションスプリング55の中央部には、右側に向けて突出した突起55bが形成されている。突起55bは、連結部材53の下端中央部に形成された係合孔53cに挿入して係合されている。そのため、送り爪52の突部52dは、トーションスプリング55の端部55aに常時押圧されて、係合端部52aは、回転伝達プレート36の内歯51に噛み合うようにされている。
以上のように、カバー24に入力部材41及び回転駆動機構50(連結部材53、カム部材54、送り爪52、回転伝達プレート36の内歯51、トーションスプリング55)が組み付けられた状態が図11、15に示されている。また、ロックプレート31上に回転伝達プレート36が組み付けられた状態が図12に示されている。なお、図11、12は、回転制御装置21の組み付け手順を示すものではないが、最終的にカシメピン25のスプライン穴25aに回転軸22のスプライン22cを嵌合し、更にカバー24を支持部材23に固定することにより回転制御装置21としての組み付けが行われる。
<回転制御装置21の構成(ストッパ60)>
回転軸22のピニオンギヤ18とスプライン22bとの間には、外周面22aが形成されており、外周面22aの特定の角度位置には回転軸側突部63が径方向に突出して形成されている。支持部材23の中心孔23cに回転軸22が挿入された状態で、回転軸側突部63は、支持部材23の案内凹部23bの右側面上に露出するように位置している。
支持部材23の案内凹部23bの右側面上には、円弧状の支持部材側突部61が打出形成されている。一方、ロックプレート31のスプライン孔31bの周りには、スプライン孔31bに対して同心円を成す摺動面部31aを形成するように、ロックプレート31が打出形成されている。ロックプレート31が支持部材23に対して回転したとき、支持部材側突部61の外周が摺動面部31aの内周上を摺動するようにされている。また、摺動面部31aの内周と回転軸22の外周面22aとの間の隙間を摺動するように係合片62が配置されている。
そのため、回転制御装置21の作動により回転軸22が下降方向に回転され、下限位置に達すると、図28のように、回転軸側突部63が係合片62を挟んで支持部材側突部61の端部に当接し、回転軸22のそれ以上の回転が止められる。回転軸22が上昇方向に回転される状態で、図29のように、上限位置に達すると、回転軸側突部63が係合片62を挟んで支持部材側突部61の反対側の端部に当接し、回転軸22のそれ以上の回転が止められる。
<回転制御装置21の作用(操作ハンドル20が非操作)>
以下、図16〜27に基づいて回転制御装置21によるシートクッション2の高さ調整作用について説明する。
図16、17は、操作ハンドル20が操作されず、入力部材41及び連結部材53が回転されていない、中立位置の状態を示す。このとき、図16のように、送り爪52は、トーションスプリング55の付勢により係合端部52aが回転伝達プレート36の内歯51に係合した状態とされている。また、図17のように、ロック機構30の各ポール32、33は、各トーションスプリング35の付勢により各係合端部32c、33cが支持部材23の内歯34に係合した状態とされている。従って、ロック機構30はロック状態とされ、ロックプレート31は回転されず、シート1の高さは上昇側にも、下降側にも変更されない。
<回転制御装置21の作用(操作ハンドル20を押し下げ操作)>
図18、19は、操作ハンドル20が中立位置から途中位置まで押し下げ操作された状態を示す。このとき、図18のように、入力部材41の回転により連結部材53が矢印方向に回転される。その結果、各送り爪52が同方向に移動される。そのため、前側の送り爪52の係合端部52aが回転伝達プレート36の内歯51に力を伝達して、回転伝達プレート36を矢印方向に回転する。このとき、後側の送り爪52の係合端部52aは回転伝達プレート36の内歯51と噛み合わないようにされている。即ち、この状態では、係合端部52aの歯が内歯51の歯の法線方向の荷重を受けて噛合解除方向に移動される。しかも、回転伝達プレート36の回転に伴って、後側の送り爪52のピン52cがカム部材54のカム突起54aに乗り上げて、係合端部52aは内歯51から離れた状態とされる。
このようにして回転伝達プレート36が回転されると、図19のように、回転伝達プレート36の係合孔36aが各ポール33のピン33bに係合して各ポール33の係合端部33cを支持部材23の内歯34から離れた状態とする。即ち、下降方向のロックプレート31のロック状態を解除する。その後、係合孔36bにロックプレート31の突起31dが係合すると、回転伝達プレート36の回転がロックプレート31に伝達可能な状態となる。
<回転制御装置21の作用(操作ハンドル20をフルストローク操作)>
図20、21は、操作ハンドル20が中立位置からフルストローク位置まで押し下げ操作された状態を示す。なお、フルストローク位置は、連結部材53のアーム53aがカバー24の開口部24aの周方向の端部に当接することにより決められる(図8、10、11参照)。このとき、図20のように、図18の状態に比べて連結部材53及び各送り爪52の回転は進行して、前側の送り爪52により回転伝達プレート36の回転角度が大きくされる。
このようにして回転伝達プレート36の回転角度が大きくなると、図21のように、回転伝達プレート36の回転がロックプレート31に伝達されてロックプレート31は回転され、大きな黒塗矢印で示すように回転軸22を回転する。その結果、ピニオンギヤ18が回転され、シートクッション2は下降される。このとき、各ポール32の係合端部32cは支持部材23の内歯34と噛み合わないようにされている。即ち、この状態では、係合端部32cの歯が内歯34の歯の法線方向の荷重を受けて噛合解除方向に移動される。そのため、ロックプレート31が回転すると、各ポール32の係合端部32cは支持部材23の内歯34の上で摺動されることとなる。このときの各ポール32の動きを、実線と仮想線で示している。また、波型の矢印によっても示している。
<回転制御装置21の作用(シート1の重力による影響)>
図22、23は、操作ハンドル20の押し下げ操作による上述のようなシート下降方向へのピニオンギヤ18の回転に対し、シートクッション2に加わる重力によるピニオンギヤ18のシート下降方向への回転が上回るときの状態を示す。即ち、操作ハンドル20の押し下げ操作力が弱まった状態を示す。このとき、送り爪52による回転伝達プレート36の回転は継続しているため、各送り爪52の状態は、図22のように、図20の状態と同様とされている。一方、ロックプレート31は、回転伝達プレート36により回転されず、回転軸22により回転される。そのため、図23のように、係合孔36aによる各ポール33の揺動状態は解除されて、各ポール33は、ロックプレート31が下降方向へ回転するのをロックした状態となる。従って、操作ハンドル20の押し下げ操作の途中で、シートクッション2が、そこに加わる重力により下降してしまうことは防止される。なお、この状態で各ポール33がロックプレート31の下降方向への回転をロックする作動が遅れてシートクッション2が重力により下降してしまうことを防止するため、回転軸22の回転にある程度のブレーキを効かせて、回転軸22がシート1の重力により回転されるのを抑制することは望ましい。
<回転制御装置21の作用(操作ハンドル20の押し下げ操作中止時)>
図24、25は、操作ハンドル20の押し下げ操作を中止して中立位置へ戻った状態を示す。このとき、入力部材41は、トーションスプリング43の付勢力により中立位置へ戻され、連結部材53も同期して中立位置へ戻される。そのため、連結部材53は、図24に矢印で示すように回転される。連結部材53が中立位置へ戻されるまでの間、後側の送り爪52は、そのピン52cがカム部材54のカム突起54aに乗り上げた状態とされている。連結部材53が中立位置へ戻ると、図24のように、後側の送り爪52は、その係合端部52aが回転伝達プレート36の内歯51に噛み合った状態に戻る。一方、前側の送り爪52は、連結部材53が中立位置へ戻されるまでの間、係合端部52aが回転伝達プレート36の内歯51上を摺動することになる。
操作ハンドル20の押し下げ操作を中止したとき、上述のように、回転伝達プレート36への送り爪52による回転駆動は解除されるため、回転伝達プレート36はトーションスプリング37の付勢力によりロックプレート31に対して初期位置に戻される。そのため、図25のように、各ポール32、33は、各係合端部32c、33cが支持部材23の内歯34に噛み合った状態となり、ロックプレート31は、その位置でロックされた状態となる。従って、ピニオンギヤ18も回転を停止し、シートクッション2の高さは、それまで操作された位置に維持される。
<回転制御装置21の作用(操作ハンドル20を引き上げ操作)>
図26、27は、操作ハンドル20が中立位置から途中位置まで引き上げ操作された状態を示す。このとき、図26のように、入力部材41の回転により連結部材53が矢印方向に回転される。その結果、各送り爪52が同方向に移動される。そのため、後側の送り爪52の係合端部52aが回転伝達プレート36の内歯51に力を伝達して、回転伝達プレート36を同じ方向に回転する。このとき、前側の送り爪52の係合端部52aは回転伝達プレート36の内歯51と噛み合わないようにされている。即ち、この状態では、係合端部52aの歯が内歯51の歯の法線方向の荷重を受けて噛合解除方向に移動される。しかも、回転伝達プレート36の回転に伴って、前側の送り爪52のピン52cがカム部材54のカム突起54aに乗り上げて、係合端部52aは内歯51から離れた状態とされる。
このようにして回転伝達プレート36が回転されると、図27のように、回転伝達プレート36の係合孔36aが各ポール32のピン32bに係合して各ポール32の係合端部32cを支持部材23の内歯34から離れた状態とする。即ち、上昇方向のロックプレート31のロック状態を解除する。その後、係合孔36bにロックプレート31の突起31dが係合すると、回転伝達プレート36の回転がロックプレート31に伝達される。そのため、図27の矢印で示すようにロックプレート31は回転して、回転軸22を回転する。その結果、ピニオンギヤ18が回転され、シート1は上昇される。このとき、各ポール33の係合端部33cは支持部材23の内歯34と噛み合わないようにされている。即ち、この状態では、係合端部33cの歯が内歯34の歯の法線方向の荷重を受けて噛合解除方向に移動される。そのため、ロックプレート31が回転すると、各ポール33の係合端部33cは支持部材23の内歯34の上で摺動されることとなる。
<回転制御装置21の作用(まとめ)>
以上のとおり、操作ハンドル20を押し下げ操作すると、その操作に応じた量だけシート1は下降される。その押し下げ操作の繰り返しによりシート1を望みの高さに調整することができる。反対に、操作ハンドル20を引き上げ操作したときも、同様に、その操作に応じた量だけシート1は上昇される。その引き上げ操作の繰り返しによりシート1を望みの高さに調整することができる。
以上の操作によりシート1が下限位置又は上限位置に達すると、図28又は図29のように回転軸22のそれ以上の回転が止められる。
<実施形態の効果>
上記実施形態によれば、回転軸側突部63は、回転軸22の外周面を径方向に突出して形成され、係合片62を介した支持部材側突部61との係合を回転軸側突部63の回転方向の両端で行う。しかも、回転軸側突部63と支持部材側突部61は、互いに回転方向では係合せず、回転方向で互いに対向する端部同士の間に係合片62を挟んだ状態で係合する。また、回転軸側突部63と支持部材側突部61とが係合片62を挟んで互いに係合する上限位置と下限位置との角度は360度より大きくすることができる。そのため、回転軸側突部63の回転方向の大きさを確保して回転軸側突部63の強度を容易に確保することができる。その結果、回転軸側突部63を径方向に大型化することなく、ストッパとしての強度を確保することができる。また、ロックプレート31を利用して摺動面部31aを形成している。そのため、構成部品を増加させずに摺動面部31aを形成して、装置を小型化することができる。
<他の実施形態>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシート、若しくは映画館等に設置のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(シート)
2 シートクッション
3 シートバック
4 フロア
5 ロアレール
6 アッパレール
7 ブラケット
8 シートスライド装置
10 リフタ装置
11 リンク部材
11a 前方リンク
11b 後方リンク
12 リンク機構
13 サイドフレーム
13a 貫通孔
14 ベース部材
16 セクタギヤ(入力ギヤ)
17 トルクロッド
18 ピニオンギヤ
20 操作ハンドル
21 回転制御装置
22 回転軸
22a 外周面
22b、22c スプライン
23 支持部材
23a 貫通孔
23b 案内凹部
23c 中心孔
24 カバー
24a 開口部
24b 係合片
24c 突片
24d 脚部
24e 貫通孔
25 カシメピン
25a スプライン穴
25b カシメ端部
30 ロック機構
31 ロックプレート
31a 摺動面部
31b スプライン孔
31c 長孔
31d、31e 突起
32、33 ポール
32a、33a 貫通孔
32b、33b ピン
32c、33c 係合端部
34 内歯
35 トーションスプリング
35a 巻回部
35b 端部
36 回転伝達プレート
36a 係合孔
36b 係合孔
36c 長孔
36d 中心孔
37 トーションスプリング
37a 端部
41 入力部材
41a 貫通孔
41b 中心孔
42 係合片
43 トーションスプリング
43a 端部
50 回転駆動機構
51 内歯
52 送り爪
52a 係合端部
52b ヒンジ部
52c ピン
52d 突部
53 連結部材
53a アーム
53b 貫通孔
53c 係合孔
54 カム部材
54a カム突起
54b ピン
55 トーションスプリング
55a 端部
55b 突起
60 ストッパ
61 支持部材側突部
62 係合片
63 回転軸側突部

Claims (2)

  1. シートを昇降動作させるリンク機構の入力ギヤに噛合するピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤの回転を制御する回転制御装置とを備え、
    前記回転制御装置は、
    前記ピニオンギヤに同期して回転する回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支持する支持部材と、
    前記シートを昇降動作させるための操作ハンドルが前記シートを上昇又は下降させるように操作されると、前記回転軸に前記操作ハンドルの操作力を伝達して前記回転軸を上昇方向又は下降方向に回転駆動する回転駆動機構と、
    前記操作ハンドルが前記シートを上昇又は下降させるように操作されると、前記回転軸の回転を許容し、前記操作ハンドルの操作終了位置で前記回転軸の回転をロックするロック機構と、
    前記シートの昇降動作を制限する上限又は下限位置で前記回転軸の回転を制限するストッパとを備えるリフタ装置であって、
    前記ストッパは、
    前記回転軸の外周面から径方向に突出された回転軸側突部と、
    前記回転軸の外周面上に摺動自在に支持され、前記回転軸の周方向で前記回転軸側突部と係合する係合片と、
    前記回転軸の外周面に、前記係合片を摺動自在に挟持可能な隙間を介して対向して、前記回転軸の外周面と同心円上に設けられた摺動面部と、
    前記摺動面部の内周側に対応する前記支持部材上で、前記回転軸から径方向に離れた位置に設けられ、前記回転軸の周方向で前記回転軸側突部とは係合せず、前記係合片と係合する支持部材側突部とを備え、
    前記シートの高さの上限位置及び下限位置において、前記回転軸側突部が前記係合片を挟んで前記支持部材側突部に対して前記回転軸の周方向で互いに対向する端部同士が係合して前記回転軸の回転を制限するリフタ装置。
  2. 請求項1において、
    前記支持部材は、円形容器形状を成すように形成されており、環状の外周壁の内周面に前記ロック機構の一部を成す内歯を備え、
    前記回転軸は、前記支持部材の円形の中心に回転自在に挿入されており、
    前記ロック機構は、前記支持部材の円形容器形状の内部に挿入された状態で、前記回転軸に同期して回転するように結合されており、外周側に前記内歯と係合することより前記回転軸の回転をロックするポールを保持したロックプレートを備え、
    前記摺動面部は、前記ロックプレートに形成されているリフタ装置。
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