JP6965778B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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本発明は、複数の巻線組を有するモータの通電を制御するモータ制御装置に関する。
従来、dq軸電流の電流フィードバック制御を行うモータ制御装置において、電圧方程式に基づく逆モータモデルによりdq軸間の非干渉化を行って電圧指令を演算する技術が知られている。また、複数の巻線組を有するモータの通電を制御する複数系統のモータ制御装置において、巻線組間の磁気結合による相互作用を考慮し、系統間の非干渉項を演算する技術が知られている。例えば特許文献1に開示された制御装置は、二系統のうち自系統の電圧指令を生成するに際し、モータの電気角速度ω、巻線組間の相互インダクタンスMd、Mq、及び相手系統のdq軸電流Id、Iqに基づいて非干渉項を演算する。
また、特許文献2に開示された制御装置は、二系統の巻線組の電気的仕様は互いに同等であり、流れる電流が同等であるとみなして、非干渉制御演算を簡素化している。例えば特許文献2の第2実施形態(図8)では、他系統の電流情報を用いず、自系統の制御器後の電流指令のみを用いて非干渉項を演算する。
特許第5725047号公報 特開2016−149904号公報
特許文献1、2における「指令電流」、「指令電流算出部」、「指令トルク」を本明細書の用語に準じて「電流指令」、「電流指令演算部」、「トルク指令」と書き換える。特許文献1、2の制御装置において、電流指令演算部は、トルク指令に基づき各系統のdq軸電流指令を演算する。しかし、例えば二系統の場合に第1系統及び第2系統のdq軸電流指令をどのような関係で決めているかについて、特許文献1には具体的な記載はない。一方、特許文献2の制御装置では、二系統の電流指令が同じ値に設定されることを前提として演算の簡素化を実現していると考えられる。言い換えれば、特許文献2の従来技術では、二系統の電流指令が異なる値に設定される場合は想定されていない。
ところで、複数系統の電気的仕様を同等とするように設計されたとしても、現実の回路部品や巻線組の特性にはばらつきが生じる。また、基板レイアウトによる放熱特性の違い等により、回路素子の発熱を均衡化するため、初期から通電量に差を付けることも考えられる。さらに、モータ動作中に一部の系統に異常が発生した場合、異常系統のみ電流制限することも考えられる。したがって、複数系統の電気的仕様が同等に設計されたシステムにおいても、各系統の電流指令を異なる値に設定するニーズがある。特許文献2の従来技術では、このように各系統の電流に偏りがある場合、非干渉項演算を簡素化することができない。
本発明は上述の課題に鑑みて創作されたものであり、その目的は、各系統の電流に偏りがある場合に非干渉制御演算を簡素化可能な複数系統のモータ制御装置を提供することにある。
本発明によるモータ制御装置は、複数の巻線組を有するモータ(80)に、各巻線組に対応して設けられる複数のインバータ(60u、60x)から電力を供給させモータの通電を制御する。以下、対応する巻線組及びインバータを含む一群の構成の単位を「系統」と定義し、複数の系統数をN(Nは2以上の整数)とする。
このモータ制御装置は、電流指令演算部(21)と、各系統の電流制御器(23du、23qu、23dx、23qx)と、各系統の非干渉項演算部(24u、24x)と、を備える。
電流指令演算部は、トルク指令に基づき、各系統に対するd軸電流指令及びq軸電流指令の分配比が、それぞれ、全ての系統で(1/N)となる場合を除く所定値となるように電流指令を演算する。電流制御器は、電流指令と実電流との偏差に基づきフィードバック制御演算を行う。
非干渉項演算部は、モータの電気角速度、巻線組間の相互インダクタンス、及び、自系統又は他系統の少なくも一方に流れる電流に基づいて、複数系統の巻線組間の相互作用による干渉電圧を補償する非干渉項を演算する。
各系統の非干渉項演算部は、電流情報として、自系統、又はいずれか一つの他系統から選択された「特定系統」のみの電流情報を取得し、特定系統以外の系統の電流情報を電流指令の分配比に基づいて推定し、自系統の非干渉項を演算する。各系統のインバータは、非干渉項が加算された電圧指令により動作する。これにより本発明では、複数系統のモータ制御装置において、各系統の電流に偏りがある場合にも非干渉制御演算を好適に簡素化することができる。
本発明において、各系統の電流指令の分配比は、モータの動作状態又は異常情報に基づいて可変に設定されてもよい。各系統の分配比を適切に調整することで、複数系統の出力機能を有効に利用することができる。
また、インバータのスイッチング制御では一般に、インバータを構成する同相上下アームのスイッチング素子が同時にオフする期間であるデッドタイムが設けられる。そのため好ましくは、本発明のモータ制御装置は、各系統において、デッドタイム分の電圧損失を補償するように電圧指令を補正するデッドタイム補正部(28)をさらに備える。デッドタイム補正部は、非干渉項をデッドタイム補正値に反映させる。これにより、巻線組間の相互作用による影響をより適切に解消することができる。
各実施形態のモータ制御装置が適用されるシステムの全体構成図。 二組の巻線組を有するモータの構成を示す模式図。 各実施形態によるモータ制御装置の制御ブロック図。 二系統の巻線組間の相互インダクタンスを示すモデル図。 第1実施形態の非干渉項演算部の構成図。 第2実施形態の非干渉項演算部の構成図。 (a)Iqx−Δλquマップ、(b)Idx−Δλduマップ。 適応対象の電圧と相互作用演算に使用する相手系統電流との組合せパターンを示す図。 第3実施形態の非干渉項演算部の構成図。 第4実施形態の非干渉項演算部の構成図。 第5実施形態の電流フィードバック制御部の構成図。 相互作用電圧をデッドタイム補正値に反映させる作用を説明する図。
以下、モータ制御装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。また、第1〜第5実施形態を包括して「本実施形態」という。本実施形態のモータ制御装置は、ハイブリッド自動車や電気自動車の主機モータ等として用いられ、複数の巻線組を有するモ―タの通電を制御する装置である。このモータ制御装置は、各巻線組に対応して設けられる複数のインバータからモータに電力を供給させる。以下、対応する巻線組及びインバータを含む一群の構成の単位を「系統」と定義する。
最初にモータ制御システムの全体構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態のモータ制御システム600は、二つのインバータ60u、60xから、二組の三相巻線組を有するモータ80に電力を供給する。図2に示すように、モータ80は、互いに独立した、U相、V相、W相からなる三相巻線組80uと、X相、Y相、Z相からなる三相巻線組80xとが組み合わされて構成された永久磁石式同期型三相交流モータである。二系統の冗長構成とすることで、仮に片方の系統が故障した場合でも他方の系統で駆動を続けることができ、信頼性が向上する。また、電流−トルク効率の向上が図られる。
以下、U相、V相、W相の三相巻線組80uに電力供給する系統を「U系統」といい、X相、Y相、Z相の三相巻線組80xに電力供給する系統を「X系統」という。U系統の構成に係る符号には末尾に「u」を付し、X系統の構成に係る符号には末尾に「x」を付す。また、各系統の電流、電圧等の物理量の記号についても、末尾又は途中に「u」又は「x」を付して区別する。「u」又は「x」が付されない符号又は記号は、基本的に両系統に共通の構成や物理量を表す。
U系統の巻線組80uとX系統の巻線組80xとは通電により協調してモータ80のトルクを発生する。巻線組80u、80xの構成は、Y結線のみ、Δ結線のみ、Y結線とΔ結線との混合のいずれでもよく、各系統の巻線組80u、80xの機械的な位置関係は問わない。各系統の巻線組80u、80xの電気的仕様は、基本的に同等であることを想定する。
図1の構成例では、各系統のインバータ60u、60xは共通のバッテリ10に対して並列に接続され、それぞれ、バッテリ10から直流電圧Vdcの直流電力が入力される。インバータ60u、60xの入力部には、直流電圧Vdcを平滑化するコンデンサ15が設けられる。直流電圧Vdcは、例えば図示しない電圧センサにより検出される。なお、他の構成例では、二つの独立した電源から各インバータ60u、60xに個別に直流電力が入力されてもよい。また、バッテリ10とインバータ60u、60xとの間に昇圧コンバータが設けられてもよい。
各系統のインバータ60u、60xは、それぞれ上下アームの6つのスイッチング素子がブリッジ接続されている。スイッチング素子は、例えばIGBTで構成され、低電位側から高電位側へ向かう電流を許容する還流ダイオードが並列に接続されている。インバータ60u、60xは、モータ制御装置500から出力されるスイッチングパルス(図中「SWパルス」)信号に従ってスイッチング素子が動作することでバッテリ10の直流電力を三相交流電力に変換し、モータ80に供給する。
各系統の電流センサ70u、70xは、は、各巻線組80u、80xの二相又は三相に流れる相電流を検出する。図1の構成例では、U系統のV相、W相電流Ivr、Iwr、及びX系統のY相、Z相電流Iyr、Izrが検出される。電流記号末尾の「r」は実電流を意味する。なお、二相の電流を検出する構成では、他の一相の電流はキルヒホッフの法則により算出される。
回転角センサ85は、レゾルバ等の回転角センサであり、モータ80の電気角θを検出する。電気角θは時間微分され、電気角速度ωとしても用いられる。図1の構成例では、電気角θは二系統に共通の値としているが、系統毎に電気角θu、θxが検出されてもよい。また、二系統の巻線組80u、80xが例えば30degの位相差を有している場合、U系統の電気角θに対し、X系統の電気角を(θ+30)degのように処理してもよい。
モータ制御装置500は、上位の車両制御ECU等からトルク指令τ*が指令される。また、モータ制御装置500は、直流電圧Vdc、電気角θ、及び両系統の実電流Ivr、Iwr、Iyr、Izrを取得し、これらの情報に基づくフィードバック制御により、各系統のスイッチングパルス信号を生成し、インバータ60u、60xに出力する。
次に図3を参照し、モータ制御装置500の詳細な制御構成を説明する。本実施形態のモータ制御装置は、電流フィードバック制御によりdq軸電圧指令V*d、V*qを演算する。モータ制御装置500は、電流指令演算部21と、各系統の電流フィードバック制御部20u、20xとを含む。
電流指令演算部21は、トルク指令τ*に基づき、二系統(U系統及びX系統)の合計の電流指令I*d及びq軸電流指令I*qを演算する。さらに電流指令演算部21は、d軸電流指令I*dについて分配比a(0<a<1)に基づき、U系統のd軸電流指令I*duを「a×I*d」とし、X系統のd軸電流指令I*dxを「(1−a)×I*d」とする。また、電流指令演算部21は、q軸電流指令I*qについて分配比b(0<b<1)に基づき、U系統のq軸電流指令I*quを「b×I*q」とし、X系統のq軸電流指令I*qxを「(1−b)×I*q」とする。
二系統の構成では、例えばd軸電流指令I*dについて、U系統の分配比aが0.6であり、X系統の分配比(1−a)が0.4であるような場合に本実施形態が適用される。一方、分配比a、bがいずれも(1/2)、すなわち0.5である場合は、特許文献2の従来技術における前提条件と同じであるため除外される。なお、d軸電流指令I*dの分配比aとq軸電流指令I*qの分配比bとは同じであってもよい。
例えば分配比a、bは、各系統の回路の特性ばらつきや電気的仕様の違い等、製造初期の要因に基づいて、回路素子の発熱を均衡化するように決められてもよい。また、分配比a、bは、モータ80の動作状態や異常情報に基づいて過変に設定されてもよい。例えば、モータ80の動作中に一部の系統に回路の過熱異常が発生した場合、異常系統の分配比を小さくして電流制限することが考えられる。このように各系統の分配比a、bを適切に調整することで、二系統の出力機能を有効に利用することができる。
次に、各系統の電流フィードバック制御部20u、20xの構成は実質的に同じであるため、ここでの説明は符号の「u」、「x」を省略し、両系統について共通に記載する。電流フィードバック制御部20は、電流偏差算出部22d、22q、電流制御器23d、23q、非干渉項演算部24、電圧指令補正部27d、27q等を含む。電流センサ70u、70xが検出した相電流は、電気角θに基づいて三相−dq変換部29で実dq軸電流Idr、Iqrに変換される。
電流偏差算出部22d、22qは、dq軸電流指令I*d、I*qと、三相−dq変換部29からフィードバックされた実dq軸電流Idr、Iqrとの電流偏差を算出する。電流制御器23d、23qは、電流偏差を0に近づけるように、PI制御によりdq軸電圧指令V*d、V*qのフィードバック項を演算する。すなわち、電流制御器23d、23qは、電流指令I*d、I*qと実電流Idr、Iqrとの偏差に基づきフィードバック制御演算を行う。
非干渉項演算部24は、各系統のdq軸間干渉電圧、及び、両系統間の相互作用による干渉電圧を補償する非干渉項を演算する。dq軸間の干渉電圧は、一組の巻線組を有するモータにも発生するのに対し、系統間の相互作用による干渉電圧は、互いに磁気結合する複数の巻線組を有するモータ80において、相互インダクタンスの作用により発生する。
本実施形態の非干渉項演算部24uは、モータ80の電気角速度ω、巻線組間の相互インダクタンスM、及び、自系統又は他系統の少なくも一方に流れる電流Id、Iqに基づいて、相互作用による干渉電圧を補償する非干渉項を演算する。ここで、演算に用いられる電流Id、Iqは電流指令I*d、I*qでも実電流Idr、Iqrでもよい。基本的に実電流Idr、Iqrは、フィードバック制御により電流指令I*d、I*qに追従するものとして扱われる。
二系統の巻線組間の相互インダクタンスについて図4を参照する。図4には、各系統の巻線組をd軸成分とq軸成分とに分解したモデルを示す。各巻線組は、自己インダクタンスLdu、Lqu、Ldx、Lqxを有する。破線矢印で示すU系統同士及びX系統同士のdq軸間の相互インダクタンスM1、M3による影響は小さいため無視する。一方、実線矢印で示す4つの相互インダクタンスM2、M4、M5、M6は、電流の大きさに応じて系統間の相互作用を発生させる。M2、M4は、それぞれ、両系統のd軸−d軸間、q軸−q軸間の相互インダクタンスである。また、M5、M6は、それぞれ、U系統q軸−X系統d軸間、U系統d軸−X系統q軸間の相互インダクタンスである。
非干渉項演算部24が演算した非干渉項は、電圧指令補正部27d、27qで、電流制御器23d、23qが演算したdq軸電圧指令V*d、V*q基本値に加算される。そして、非干渉項が加算されたdq軸電圧指令V*d、V*qが各系統の変調器55u、55xに出力される。各系統のインバータ60u、60xは、非干渉項が加算されたdq軸電圧指令V*du、V*quにより動作する。
詳しくは、変調器55u、55xは、変調率やモータの回転数−トルク特性に応じて変調方式を切り替えつつ、dq軸電圧指令V*du、V*qu、直流電圧Vdc、電気角θ等に基づいてスイッチングパルス信号を生成し、インバータ60u、60xに出力する。このスイッチングパルス信号により、U系統のインバータ60uは三相電圧Vu、Vv、Vwを出力し、X系統のインバータ60xは三相電圧Vx、Vy、Vzを出力する。
ところで、特許文献1(特許第5725047号公報)、特許文献2(特開2016−149904号公報)には、巻線組間の磁気結合による相互作用を考慮し、系統間の非干渉項を演算する技術が開示されている。従来技術に準じて二系統の電圧方程式は、各系統の自己インダクタンスLdu、Lqu、Ldx、Lqx、及び相互インダクタンスM2、M4、M5、M6を用いて式(1)で表される。式(1)中のRは巻線抵抗、sは微分演算子、φは逆起電圧定数を表す。第1項、第3項、第4項は定常項であり、第2項は過渡項である。
Figure 0006965778
また特許文献2には、二系統の巻線組の電気的仕様は互いに同等であり、流れる電流が同等であるとみなし、他系統の電流情報を用いず、自系統の制御器後電流指令のみを用いて非干渉項を演算する技術が開示されている。しかし、特許文献2の従来技術では、二系統の電流指令が異なる値に設定される場合は想定されておらず、各系統の電流に偏りがある場合、非干渉項演算を簡素化することができない。そこで本実施形態では、各系統の電流に偏りがある場合に非干渉制御演算を簡素化可能な複数系統のモータ制御装置を提供することを目的とする。
そのために本実施形態の非干渉項演算部24u、24xは、電流情報として、自系統、又はいずれか一つの他系統である「特定系統」のみの電流情報を取得する。そして、非干渉項演算部24u、24xは、特定系統以外の系統の電流情報を電流指令の分配比a、bに基づいて推定し、自系統の非干渉項を演算する。
続いて、非干渉項演算部24u、24xの具体的な構成に係る第1〜第4実施形態について、図5〜図10を参照して説明する。U系統及びX系統の構成は実質的に同じであるため、以下、U系統の非干渉項演算部24uを例として説明する。X系統の非干渉項演算部24xについては、「u」と「x」の符号を入れ替えて解釈すればよい。また、第1〜第4実施形態では、「特定系統」を自系統として説明する。したがって、非干渉項演算部24uは、U系統の電流Idu、Iquを取得し、X系統の電流Idx、Iqxを分配比a、bに基づいて推定する。
(第1実施形態)
最初に図5に示す第1実施形態は、上記基本式(1)をそのまま展開したものである。図5及び以下実施形態の相当図では、電流指令I*du、I*quを用いる場合を含め、非干渉項演算部24uへの入力電流を単に「Idu、Iqu」と示す。また、非干渉項演算部24uの出力に記した「Vdu、Vqu」は、図1の加算器27du、27quに入力されるd軸電圧指令V*du及びq軸電圧指令、V*quの非干渉項を意味する。
ここで、dq各軸の分配比係数を「A=(1−a)/a」、「B=(1−b)/b」のように定義する。U系統d軸電流Iduは、そのまま入力されると共に、分配比係数Aが乗じられたX系統d軸電流Idx相当値として入力される。同様に、U系統q軸電流Iquは、そのまま入力されると共に、分配比係数Bが乗じられたX系統q軸電流Iqx相当値として入力される。なお、X系統の非干渉項演算部24xでは、この分配比係数がそれぞれ逆数(1/A)、(1/B)に置き換えられる。
また非干渉項演算部24uは、巻線抵抗R、自己インダクタンスLdu、Lqu、相互インダクタンスM2、M4、M5、M6等のモータ定数、及び逆起電圧定数φを、それぞれ単独で、又は、組み合わせた値として内部に記憶している。なお、例えばこれらの定数についての温度特性をマップ等で記憶し、モータ温度等に応じて定数を変更するようにしてもよい。
第1実施形態では、一系統のモータ制御装置にも共通するdq軸間非干渉項演算部25uと、複数系統のモータ制御装置に特有である相互作用項演算部26uとが非干渉項演算部24u内部で区別されている。dq軸間非干渉項演算部25uは、電圧[V]項の演算部251du、251quと、磁束[V・s]項の演算部252du、252quとを有する。また、相互作用項演算部26uは、電圧[V]項の演算部261du、261quと、磁束[V・s]項の演算部262du、262quとを有する。これらの演算部による演算は、数式演算でもマップ参照でもよい。以下の実施形態の各演算部についても同様である。
d軸電圧Vduについて、dq軸間非干渉項演算部25uの演算部251duでは式(2.1)の演算が行われ、演算部252duでは式(2.2)の演算が行われる。加算器253duは、演算部251duによる電圧項と、演算部252duによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、dq軸間非干渉項を出力する。
(Ldu×s+R)×Idu ・・・(2.1)
−Lqu×Iqu ・・・(2.2)
ここで、記載の統一上、式(2.2)の負の記号「−」は、演算部252du内に含めるものとする。ただし、式(2.2)の負記号を無くし、加算器253duを減算器に変更してもよい。これ以外の負の項の演算についても同様とする。また、過渡項を示す微分演算子sについて、式中では誤認を防ぐため、「×s」と記す。
また、相互作用項演算部26uの演算部261duでは式(2.3)の演算が行われ、演算部262duでは式(2.4)の演算が行われる。加算器263duは、演算部261duによる電圧項と、演算部262duによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、相互作用項を出力する。加算器244duは、加算器253duの出力と加算器263duの出力とを加算して、d軸電圧Vduの合計の非干渉項を出力する。
2×s×Idx ・・・(2.3)
−M6×Iqx ・・・(2.4)
q軸電圧Vquについて、dq軸間非干渉項演算部25uの演算部251quでは式(2.5)の演算が行われ、演算部252quでは式(2.6)の演算が行われる。加算器253quは、演算部251quによる電圧項と、演算部252quによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、dq軸間非干渉項を出力する。
(Lqu×s+R)×Iqu ・・・(2.5)
Ldu×Idu+φ ・・・(2.6)
また、相互作用項演算部26uの演算部261quでは式(2.7)の演算が行われ、演算部262quでは式(2.8)の演算が行われる。加算器263quは、演算部261quによる電圧項と、演算部262quによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、相互作用項を出力する。加算器244quは、加算器253quの出力と加算器263quの出力とを加算して、q軸電圧Vquの合計の非干渉項を出力する。
4×s×Iqx ・・・(2.7)
5×Idx ・・・(2.8)
上記の式(2.3)、(2.4)、(2.7)、(2.8)は、分配比係数A、Bを用いて、U系統電流Idu、Iquの式に書き換えられる。したがって、二系統の電流指令が異なる値に設定されるモータ制御装置500において、U系統電流Idu、Iqu及び電気角速度ωの情報のみを用いて非干渉項演算を簡素化することができる。
(第2実施形態)
図6に示す第2実施形態では、第1実施形態の自己インダクタンスに代えて磁束を用いてdq軸間非干渉項を表す。磁束λd、λqと自己インダクタンスLd、Lqとの関係は、式(3.1)、(3.2)で表される。図6では、第1実施形態の図5に対し過渡項が削除され、定常項が磁束λd、λqの式に書き換えられる。
λd=Ld×Id+φ ・・・(3.1)
λq=Lq×Iq ・・・(3.2)
dq軸間非干渉項演算部25uは、電圧[V]項の演算部255du、255quと、磁束[V・s]項の演算部256du、256quとを有する。演算部255du、255quは、巻線抵抗Rと電流Idu、Iquとの積を電圧項として演算する。演算部256duはλquマップにより、演算部256quはλduマップにより、磁束項を演算する。なお、λquマップには負記号の意味合いが含まれている、すなわち、マップ出力は入力に対し負の相関を有するように設定されるものとする。
加算器257duは、演算部255duによる電圧項と、演算部256duによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、d軸電圧Vduのdq軸間非干渉項を出力する。加算器257quは、演算部255quによる電圧項と、演算部256quによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、q軸電圧Vquのdq軸間非干渉項を出力する。
ここで、演算部256duのλquマップ、演算部256quのλduマップから分かるように、q軸磁束λqはd軸電圧Vdに影響し、d軸磁束λdはq軸電圧Vqに影響する。この関係に準じ、相互作用項演算部26uにおいて、系統間相互作用によりd軸電圧Vdに影響する磁束成分をΔλq、系統間相互作用によりq軸電圧Vqに影響する磁束成分をΔλdと定義する。
相互作用項演算部26uは、Δλquマップ266du及びΔλduマップ266quを含む。磁束Δλquは、理論的には相互インダクタンスM6とq軸電流Iqxとの積を正負反転した値で表され、図7(a)に示すように、Iqx対Δλquマップは負の相関を有している。磁束Δλduは、理論的には相互インダクタンスM5とd軸電流Idxとの積で表され、図7(b)に示すように、Idx対Δλduマップは正の相関を有している。Δλquマップ及びΔλduマップの出力には電気角速度ωが乗算され、相互作用項として出力される。
加算器248du、248quは、dq軸間非干渉項演算部25uの演算したdq軸間非干渉項と、相互作用項演算部26uの演算した相互作用項とを加算して、合計の非干渉項を出力する。
第2実施形態の相互作用項演算部26uは、相手系統であるX系統のdq軸電流Idx、Iqxのうち、d軸電圧Vduについてはq軸電流Iqxのみを用い、q軸電圧Vquについてはd軸電流Idxのみを用いて相互作用を演算する。つまり、d軸又はq軸の電圧と、その電圧とは逆軸の相手系統電流とを組み合わせる。
図8に、U系統の適応対象の電圧と、相互作用項演算に使用する相手系統(X系統)の電流との組合せパターンを示す。第1実施形態は図8のNo.9に相当し、d軸電圧Vdu、q軸電圧Vquともに相手系統のdq軸両方の電流Idx、Iqxを用いる。両方の電流Idx、Iqxの情報を用いるため推定精度は向上するが、演算負荷が高くなる。
それに対し、相手系統の一方の軸の電流のみを用いるパターンは演算負荷を低減することができる反面、推定精度が低下するおそれがある。その中で、図8のNo.4に相当する第2実施形態は、dq各軸の電圧に対する影響が大きい相手系統の逆軸電流の情報を用いるため、相互作用を推定するのに最も好ましい組合せである。したがって、第2実施形態では、演算負荷を低減しつつ効率良く相互作用を推定することができる。
(第3実施形態)
図9に示す第3実施形態は、第1実施形態に対し、非干渉項演算部24u内でdq軸間非干渉項演算部と相互作用項演算部とが区別されずに統合されている。非干渉項演算部24uは、電圧[V]項の演算部241du、241quと、磁束[V・s]項の演算部242du、242quとを有する。
d軸電圧Vduについて、演算部241duでは式(4.1)の演算が行われ、演算部242duでは式(4.2)の演算が行われる。加算器243duは、演算部241duによる電圧項と、演算部242duによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、合計の非干渉項を出力する。
(Ldu×s+R)×Idu+M2×s×Idx
={(Ldu+A×M2)×s+R}×Idu ・・・(4.1)
−Lqu×Iqu−M6×Iqx
=(−Lqu−B×M6)×Iqu ・・・(4.2)
q軸電圧Vquについて、演算部241quでは式(4.3)の演算が行われ、演算部242quでは式(4.4)の演算が行われる。加算器243quは、演算部241quによる電圧項と、演算部242quによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、合計の非干渉項を出力する。
(Lqu×s+R)×Iqu+M4×s×Iqx
={(Lqu+B×M4)×s+R}×Iqu ・・・(4.3)
Ldu×Idu+φ+M5×Idx
=(Ldu+A×M5+φ)×Idu ・・・(4.4)
演算部241du、241quでは過渡項に、演算部242du、242quでは定常項に、それぞれ、自己インダクタンスと、相互インダクタンスに分配比係数A、Bを乗じた値とが統合されている。各演算部への入力は、U系統のdq軸電流Idu、Iquのみで足りるため、Idx、Iqxの入力を破線で示す。このように第3実施形態では、各演算部241du、241qu、242du、242quがインダクタンスの統合部分を一つのマップで記憶することにより、演算を簡略化することができる。
(第4実施形態)
図10に示す第4実施形態は、第2実施形態に対し、非干渉項演算部24u内でdq軸間非干渉項演算部と相互作用項演算部とが区別されずに統合されている。非干渉項演算部24uは、電圧[V]項の演算部245du、245quと、磁束[V・s]項の演算部246du、246quとを有する。演算部245du、245quは、巻線抵抗Rと電流Idu、Iquとの積を電圧項として演算する。
d軸電圧Vduについて、演算部246duは、相互作用による磁束Δλquが統合された(λqu+Δλqu)マップにより磁束項を算出する。加算器247duは、演算部245duによる電圧項と、演算部246duによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、合計の非干渉項を出力する。なお、(λqu+Δλqu)マップには負記号の意味合いが含まれている、すなわち、マップ出力は入力に対し負の相関を有するように設定されるものとする。
q軸電圧Vquについて、演算部246quは、相互作用による磁束Δλduが統合された(λdu+Δλdu)マップにより磁束項を算出する。加算器247quは、演算部245quによる電圧項と、演算部246quによる磁束項に電気角速度ωを乗じた値とを加算して、合計の非干渉項を出力する。
第4実施形態において、(λqu+Δλqu)マップの入力はU系統のq軸電流Iquのみでよく、(λdu+Δλdu)マップの入力はU系統のd軸電流Iduのみでよい。したがって、第3実施形態の図9と同様に、Idx、Iqxの入力を破線で示す。このように第4実施形態では、各演算部246du、246quが統合磁束マップを用いることにより、演算を簡略化することができる。
(第5実施形態)
次に第5実施形態について、図11、図12を参照して説明する。従来、インバータのスイッチング制御において、同相上下アームのスイッチング素子が同時にオフする期間であるデッドタイムを設けることが知られている。また、デッドタイム分の電圧損失を補償するようにフィードフォワード制御でデッドタイム補正値を演算し、そのデッドタイム補正値により、フィードバック制御で演算された電圧指令を補正する技術が知られている。
図11には、いずれか一系統について、d軸及びq軸の構成をまとめて、第5実施形態の電流フィードバック制御部20の構成を示す。図11では、符号の「u」、「x」を省略し、両系統について共通に記載する。第5実施形態のモータ制御装では、図3の構成に加え、デッドタイム補正部28及び補正値加算部285をさらに備える。
デッドタイム補正部28は、フィードフォワード制御でデッドタイム補正値Vdtを演算し、また、非干渉項演算部24が演算した非干渉項をデッドタイム補正値Vdtに反映させる。補正値加算部285は、デッドタイム補正値Vdtを電圧指令のフィードバック項V*d_fb、V*q_fbに加算し、デッドタイム補正後の電圧指令V*d、V*qを生成する。図11の構成例では、非干渉項演算部24とデッドタイム補正部28とを並列に記載しているが、非干渉項演算部24とデッドタイム補正部28とを直列に配置し、デッドタイム補正を含めた非干渉項を電圧指令のフィードバック項V*d_fb、V*q_fbに加算するようにしてもよい。
従来のデッドタイム補正では、デッドタイム補正値Vdtの振幅は、デッドタイムTdt、直流電圧Vdc、及び、キャリア周波数Fcを用いて数式(5)で表される。
Vdt=Tdt×Vdc×Fc×√(3/2)×(4/π) ・・・(5)
また、デッドタイム補正値Vdtのd軸成分及びq軸成分は、q軸基準の位相βを用いて、それぞれ式(6.1)、(6.2)で表される。図12に示すように、デッドタイム補正ベクトルの方向は、電圧指令ベクトルに対して逆方向となる。
Vd_dt= Vdt×sinβ ・・・(6.1)
Vq_dt=−Vdt×cosβ ・・・(6.2)
第5実施形態では、従来のデッドタイム補正に対し、系統間の相互作用を考慮した非干渉項を加える。すなわち、デッドタイム補正された電圧指令ベクトルに対し、さらに相互作用電圧ベクトルが合成される。相互作用電圧ベクトルの振幅をVint、位相をβ1とすると、合成ベクトルのd軸成分及びq軸成分は、式(7.1)、(7.2)で表される。
Vd_dt= Vdt×sinβ+Tdt×Vint×Fc×sinβ1
・・・(7.1)
Vq_dt=−Vdt×cosβ+Tdt×Vint×Fc×cosβ1
・・・(7.2)
第5実施形態では、実装上で不可避であるデッドタイム補正に対し、系統間相互作用の非干渉項を反映させるため、巻線組間の相互作用による影響をより適切に解消することができる。この場合、各系統のキャリア周波数Fcを変えることにより、系統毎に別の値の補正を行うことが可能である。また、図12の例に示すように、デッドタイム補正ベクトルと相互作用電圧ベクトルとは方向が異なることが好ましいと考えられる。ただし、方向が一致する場合でも、ある程度の効果は得られると考えられる。
(その他の実施形態)
(a)上記実施形態では、二系統のうち自系統を特定系統とし、自系統の電流情報から電流指令の分配比に基づいて他系統の電流情報を推定し、非干渉項を演算する。その逆に二系統のうち他系統を特定系統とし、他系統の電流情報から電流指令の分配比に基づいて自系統の電流情報を推定し、非干渉項を演算してもよい。つまり、上記実施形態の記号を援用すると、U系統の非干渉項演算部24uは、X系統のd軸電流Idx及びq軸電流Iqxをそれぞれ、(1/A)={a/(1−a)}倍、(1/B)={b/(1−b)}倍してU系統のd軸電流Idu及びq軸電流Iquを推定してもよい。
(b)本発明は、上記実施形態で例示した二系統の構成に限らず、三系統以上のモータ制御装置に適用されてもよい。一般化すると、N系統(Nは2以上の整数)の場合、各系統の分配比がそれぞれ(1/N)である場合が除かれる。例えば三系統の構成では、全ての系統のdq軸電流指令の分配比が(1/3)に設定される場合が除かれる。ただし、三系統のうち一系統のみの電流指令の分配比は(1/3)であってもよい。つまり、三系統のうち二系統又は三系統の電流指令の分配比が(1/3)以外に設定される場合には、上記実施形態と同様の考え方が適用される。その場合、非干渉項演算部は、いずれか一つの特定系統の電流情報から電流指令の分配比に基づいて、特定系統以外の系統の電流情報を推定し、非干渉項を演算する。よって、非干渉制御演算を簡素化することができる。
(c)本発明のモータ制御装置は、ハイブリッド自動車や電気自動車の主機モータに限らず、互いに磁気結合した複数の巻線組を有するどのようなモータにも適用可能である。また、モータの相の数は、三相に限らず何相でもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
21 ・・・電流指令演算部、
23du、23qu、23dx、23qx・・・電流制御器、
24u、24x・・・非干渉項演算部、
500・・・モータ制御装置、
60u、60x・・・インバータ、
80 ・・・モータ。

Claims (3)

  1. 複数の巻線組を有するモータ(80)に、各巻線組に対応して設けられる複数のインバータ(60u、60x)から電力を供給させ前記モータの通電を制御するモータ制御装置であって、
    対応する前記巻線組及び前記インバータを含む一群の構成の単位を系統と定義し、複数の系統数をN(Nは2以上の整数)とすると、
    トルク指令に基づき、各系統に対するd軸電流指令及びq軸電流指令の分配比が、それぞれ、全ての系統で(1/N)となる場合を除く所定値となるように電流指令を演算する電流指令演算部(21)と、
    各系統において、前記電流指令と実電流との偏差に基づきフィードバック制御演算を行う電流制御器(23du、23qu、23dx、23qx)と、
    各系統において、前記モータの電気角速度、巻線組間の相互インダクタンス、及び、自系統又は他系統の少なくも一方に流れる電流に基づいて、複数系統の前記巻線組間の相互作用による干渉電圧を補償する非干渉項を演算する非干渉項演算部(24u、24x)と、
    を備え、
    各系統の前記非干渉項演算部は、
    電流情報として、自系統、又はいずれか一つの他系統から選択された特定系統のみの電流情報を取得し、前記特定系統以外の系統の電流情報を前記電流指令の分配比に基づいて推定し、自系統の前記非干渉項を演算し、
    各系統の前記インバータは、前記非干渉項が加算された電圧指令により動作するモータ制御装置。
  2. 各系統の前記電流指令の分配比は、前記モータの動作状態又は異常情報に基づいて可変に設定される請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  3. 各系統において、前記インバータを構成する同相上下アームのスイッチング素子が同時にオフする期間であるデッドタイム分の電圧損失を補償するように前記電圧指令を補正するデッドタイム補正部(28)をさらに備え、
    前記デッドタイム補正部は、前記非干渉項をデッドタイム補正値に反映させる請求項1または2に記載のモータ制御装置。
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