JP6965567B2 - 光ファイバ線引装置および光ファイバ線引方法 - Google Patents
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Description
光ファイバ母材を加熱して線引きする加熱炉と、
前記加熱炉の出口に配置される第一のシャッタおよび第二のシャッタと、
前記第一のシャッタと前記第二のシャッタとの間からガスを吸引するガス吸引口と、を備え、
前記第一のシャッタは前記加熱炉で線引きされた光ファイバが挿通される第一の通過孔を有し、
前記第二のシャッタは前記第一の通過孔を通過した前記光ファイバが挿通される第二の通過孔を有し、
前記第一の通過孔の径は前記第二の通過孔の径よりも大きい。
加熱炉と、前記加熱炉の出口に配置される第一のシャッタおよび第二のシャッタと、前記第一のシャッタと前記第二のシャッタとの間からガスを吸引するガス吸引口と、を備えた光ファイバ線引装置において光ファイバ用母材を加熱して線引きを行う光ファイバ線引方法であって、
前記第一のシャッタに設けられて前記加熱炉で線引きされた光ファイバが挿通される第一の通過孔の径は、前記第二のシャッタに設けられて前記第一の通過孔を通過した前記光ファイバが挿通される第二の通過孔の径よりも大きくなっており、
前記加熱炉内に不活性ガスを供給するとともに、前記ガス吸引口から前記不活性ガスを含んだガスを吸引しながら前記光ファイバの線引きを行う。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係る光ファイバ線引装置は、
(1)光ファイバ母材を加熱して線引きする加熱炉と、
前記加熱炉の出口に配置される第一のシャッタおよび第二のシャッタと、
前記第一のシャッタと前記第二のシャッタとの間からガスを吸引するガス吸引口と、を備え、
前記第一のシャッタは前記加熱炉で線引きされた光ファイバが挿通される第一の通過孔を有し、
前記第二のシャッタは前記第一の通過孔を通過した前記光ファイバが挿通される第二の通過孔を有し、
前記第一の通過孔の径は前記第二の通過孔の径よりも大きい。
上記構成によれば、ガス回収の高効率化を達成できるとともに、光ファイバの外径変動や加熱炉内で発生する異物の光ファイバへの接触を抑制可能な光ファイバ線引装置を提供することができる。
上記構成によれば、ガス回収の高効率化をさらに図ることができる。
上記構成によれば、ガス回収の高効率化をさらに図ることができる。
上記構成によれば、第一の通過孔でのガスの牽引流が過度に中心方向(当該第一の通過孔を通過する光ファイバの方向)へ絞られることがないため、異物の光ファイバへの接触を防止することができる。
上記構成によれば、異物の光ファイバへの接触をさらに防止することができる。
上記構成によれば、加熱炉内への大気の逆流を防止することができる。
上記構成によれば、光ファイバが加熱炉の径方向の一方方向へ引っ張られたり、第一のシャッタと第二のシャッタとの間で発生する渦に巻き込まれてぶれたりすることを防止することができる。
上記構成によれば、ガスの牽引流の向きに逆らうことなくガスを吸引することができるため、高い回収効率を実現することができる。
前記ガス精製装置で精製された前記ガスが前記加熱炉に供給されても良い。
上記構成によれば、吸引したガスを簡便に再利用することができる。
上記構成によれば、ガスと共に吸引した異物がガス精製装置に送られてガス精製装置の配管が詰まってしまうことを防止することができる。
(11)加熱炉と、前記加熱炉の出口に配置される第一のシャッタおよび第二のシャッタと、前記第一のシャッタと前記第二のシャッタとの間からガスを吸引するガス吸引口と、を備えた光ファイバ線引装置において光ファイバ用母材を加熱して線引きを行う光ファイバ線引方法であって、
前記第一のシャッタに設けられて前記加熱炉で線引きされた光ファイバが挿通される第一の通過孔の径は、前記第二のシャッタに設けられて前記第一の通過孔を通過した前記光ファイバが挿通される第二の通過孔の径よりも大きくなっており、
前記加熱炉内に不活性ガスを供給するとともに、前記ガス吸引口から前記不活性ガスを含んだガスを吸引しながら前記光ファイバの線引きを行う。
上記方法によれば、ガス回収の高効率化を達成できるとともに、光ファイバの外径変動や加熱炉内で発生する異物の光ファイバへの接触を抑制可能な光ファイバ線引方法を提供することができる。
上記方法によれば、ガス吸引口からのガス吸引量を加熱炉へのガス供給量よりも多くすることで、ガス回収の高効率化をさらに図ることができる。
上記方法によれば、回収したガス内の精製対象ガスの濃度を一定以上に保つことができるため、精製対象ガスの精製効率を向上させることができる。
Heを含有するガスに本発明を適用させることが好ましい。
上記方法によれば、Heの精製効率を向上させることができる。
上記方法によれば、Heの精製効率をさらに向上させることができる。
Arを含有するガスに本発明を適用させることが好ましい。
上記方法によれば、Arの精製効率を向上させることができる。
上記方法によれば、Arの精製効率をさらに向上させることができる。
上記方法によれば、加熱炉内への大気の逆流を防止することができる。
上記方法によれば、ガスの牽引流の向きに逆らうことなくガスを吸引することができるため、高い回収効率を実現することができる。
上記方法によれば、吸引した不活性ガスを簡便に再利用することができる。
上記方法によれば、ガスと共に吸引した異物がガス精製装置に送られて装置配管が詰まってしまうことを防止することができる。
上記の製造条件を満たすことで、上記のようなガス回収率を実現することができる。
上記の製造条件を満たすことで、上記のようなガス回収率を実現することができる。
本発明の実施形態に係る光ファイバ線引装置および光ファイバ線引方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示すように、光ファイバ線引装置1は、光ファイバ母材100を加熱して線引するための加熱炉2と、加熱炉2に供給されたガスを回収するためのシャッタ機構3とを備えている。
このため、上側通過孔35の径は、例えば30mm以下に形成されることが好ましい。
そこで、不活性ガスの外部流出を抑制するために、下側通過孔36の径は、例えば25mm以下に形成されることが好ましく、13mm以下であることがより好ましい。
加熱炉2の炉心管21内に光ファイバ母材100を挿入し、ヒータ22で光ファイバ母材100の下部を加熱し溶融させる。溶融された光ファイバ母材100は、溶融ガラスの自重と引っ張り力により所定の外径の光ファイバ110となって連続的に線引される。
なお、本例では不活性ガスとしてヘリウムガスを用いているが、アルゴンガスを用いた場合も同様である。
2:加熱炉
3:シャッタ機構
11:フィルタ
12:ガス精製装置
21:炉心管
23:延長管
31:側壁
32:上側シャッタ(第一のシャッタの一例)
33:下側シャッタ(第二のシャッタの一例)
34:ガス回収空間
35:上側通過孔(第一の通過孔の一例)
36:下側通過孔(第二の通過孔の一例)
37:ガス吸引口
100:光ファイバ母材
110:光ファイバ
Claims (16)
- 光ファイバ母材を加熱して線引きする加熱炉と、
前記加熱炉の出口に配置される第一のシャッタおよび第二のシャッタと、
前記第一のシャッタと前記第二のシャッタとの間からガスを吸引するガス吸引口と、
を備え、
前記第一のシャッタは前記加熱炉で線引きされた光ファイバが挿通される第一の通過孔を有し、
前記第二のシャッタは前記第一の通過孔を通過した前記光ファイバが挿通される第二の通過孔を有し、
前記第一の通過孔の径は前記第二の通過孔の径よりも大きく、
前記第一の通過孔の径が13mm以上、30mm以下であり、
前記第二の通過孔の径が25mm以下であり、
前記ガス吸引口は、前記第二のシャッタの底面に設けられており、
前記ガス吸引口から吸引された前記ガスを精製するためのガス精製装置を、さらに備え、
前記ガス精製装置で精製された前記ガスが前記加熱炉に供給され、
前記加熱炉内に供給された前記ガスの流量をQinとし、前記ガス吸引口から吸引された吸引ガスの流量をQoutとしたとき、Qout≧Qin、且つ、2×Qin≧Qoutとなるように前記ガスおよび前記吸引ガスの流量が調整される、光ファイバ線引装置。 - 前記第二の通過孔の径が13mm以下である、請求項1に記載の光ファイバ線引装置。
- 前記第一の通過孔の径が20mm以上である、請求項1または請求項2に記載の光ファイバ線引装置。
- 前記ガス吸引口は少なくとも2つあり、これらのガス吸引口は前記光ファイバの通過軸に対して回転対称に配置されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバ線引装置。
- 前記ガス吸引口と前記ガス精製装置との間にフィルタが設けられている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバ線引装置。
- 加熱炉と、前記加熱炉の出口に配置される第一のシャッタおよび第二のシャッタと、前記第一のシャッタと前記第二のシャッタとの間からガスを吸引するガス吸引口と、を備えた光ファイバ線引装置において光ファイバ用母材を加熱して線引きを行う光ファイバ線引方法であって、
前記第一のシャッタに設けられて前記加熱炉で線引きされた光ファイバが挿通される第一の通過孔の径は、前記第二のシャッタに設けられて前記第一の通過孔を通過した前記光ファイバが挿通される第二の通過孔の径よりも大きくなっており、
前記第一の通過孔の径が13mm以上、30mm以下であり、
前記第二の通過孔の径が25mm以下であり、
前記加熱炉内に不活性ガスを供給するとともに、前記第二のシャッタの底面に設けられた前記ガス吸引口から前記不活性ガスを含んだガスを吸引しながら前記光ファイバの線引きを行い、
前記ガス吸引口から吸引する吸引ガスをガス精製装置に供給し、前記ガス精製装置で精製した不活性ガスを前記加熱炉内に循環させ、
前記加熱炉内に供給する前記不活性ガスの流量をQinとし、前記ガス吸引口から吸引する前記吸引ガスの流量をQoutとしたとき、Qout≧Qin、且つ、2×Qin≧Qoutとなるように前記不活性ガスおよび前記吸引ガスの流量を調整する、
光ファイバ線引方法。 - 前記不活性ガスがHeを含有するガスである、請求項6に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記吸引ガスは、He濃度が50%以上である、請求項7に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記He濃度が70%以上である、請求項8に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記不活性ガスがArを含有するガスである、請求項6に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記吸引ガスは、Ar濃度が50%以上である、請求項10に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記Ar濃度が70%以上である、請求項11に記載の光ファイバ線引方法。
- 大気圧をP1とし、前記加熱炉内の圧力をP2とし、前記第一のシャッタと前記第二のシャッタとの間の圧力をP3としたときに、P1≧P2≧P3、またはP2≧P1≧P3となるように、前記加熱炉内の圧力および前記シャッタ間の圧力を調節する、請求項6から請求項12のいずれか一項に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記ガス吸引口と前記ガス精製装置との間にフィルタを設置する、請求項6から請求項13のいずれか一項に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記ガス吸引口から吸引する前記吸引ガスに含まれる前記不活性ガスの量が、前記加熱炉に供給される前記不活性ガスの量に対して95%以上である、請求項6から請求項14のいずれか一項に記載の光ファイバ線引方法。
- 前記ガス吸引口から吸引する前記吸引ガスに含まれる前記不活性ガスの量が、前記加熱炉に供給される前記不活性ガスの量に対して99%以上である、請求項15に記載の光ファイバ線引方法。
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