JP6965076B2 - ボトル缶の製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に開示の金属製缶においては、口部は直状に延び、口部の先端部に形成されるビード部(カール部)は、内方に向けて傾斜し、その傾斜開始位置が当該ビード部の下端部位とカール開始位置との間に設定されている。また、カール部の先端は、口部の外周面に垂直に当接している。
このように、カール部の先端部が最も苛酷な成形となるため、割れや皺が発生し易い。特許文献1では、皺を抑制するための工夫が施されているが、十分でない。
この点、外周下側屈曲部及びカール端部については前述したように事前に口広げ工程によってカール部の大部分の形状を形成しておくことにより、ローリング工程後の形状を安定させるとともに、ローリング工程の後に屈曲部を再成形しているので、スプリングバックを矯正して、カール部の外周面形状を均一で正確に仕上げることができ、良好な密封性を確保することができる。
容器1は、図4及び図5に示すように、ボトル缶10と、その開口端部に装着されるキャップ30とからなる。以下の説明においては、図4に示す向きで上下方向を定めるものとする。
ボトル缶10は、図1に示すように、アルミニウム又はアルミニウム合金の薄板金属からなり、有底円筒状の胴部11と、胴部11の上端で半径方向内方に屈曲するように縮径された肩部12、肩部12から缶軸方向の上方に向けて漸次縮径するテーパ筒部13と、テーパ筒部13の上端部で一旦拡径された拡径部14、拡径部14の上端で再度縮径された縮径部15、縮径部15の上端に形成されたカール部16とを有している。ボトル缶10において、このカール部16を有する開口端部を口部17と称す。
カール端部28が縮径部15の途中位置に向けて延びているので、このカール端部28の先端(下端)から上方の縮径部15の上端部15aを含めてカール部16が形成される。
アルミニウム合金等の薄板の絞り加工及びしごき加工(DI成形)により図7(b)に示す状態まで形成した筒体41の上端部に対して、ツール保持部53の周方向に並ぶ複数の成形ツール52を順次使用しながら、この成形ツール52を缶軸方向に沿って移動してダイネッキング加工を施すことにより、筒体41の高さ方向の途中位置から上部を縮径して肩部12を形成し、その肩部12の上方部分を徐々に縮径してテーパ筒部13を形成し、そのテーパ筒部13の上に拡径部14を形成した後に再度縮径して、上方に向かうにしたがって徐々に縮径する縮径部15を形成し、その縮径部15の上方に延びる筒状の小径筒部18を形成する。図9(a)が小径筒部18を形成した状態である。この肩部12から小径筒部18までを形成するための一連の成形ツール52をネッキング型と称す。
そして、このカール部16を形成するための成形ツールは、図13及び図14に示すように、小径筒部18まで形成した中間成形体42における小径筒部の開口端部を半径方向外方に向けて屈曲させて口広げ加工を行う口広げツール70と、図15及び図16に示すように、口広げ後の小径筒部18を折り返しながら丸めるローリングツール75と、図17及び図18に示すように、丸めた後の端部を再成形する再成形ツール80とを有している。
なお、口広げ部45は直線状のテーパ形状が望ましいが、必ずしも直線状でなくとも、ボトル缶1の缶軸に向かって凸状に湾曲していてもよい。口広げ部45を形成することにより、先端部の形状剛性が得られる。また、後工程のカール工程時に、中間成形体42の先端と金型(拡開用金型)への接触の衝撃を小さく出来る。さらに、カール工程時、先端のカール軌道がより小さな円孤を描くことにより、先端の拡径率を実質的に小さく出来るので、カール時の割れを防止することができる。
この口広げ部45は、後述のローリング工程及び再成形工程を経て、図10の二点鎖線で示すようにカール部16のカール端部28に加工され、屈曲部46は外周下側屈曲部27に加工される。
このローリング工程においては、事前に口広げ工程で形成した屈曲部46から口広げ部45は、その缶軸方向に沿う断面形状が、ほぼ口広げ工程時に形成した形状のまま反転され、ロール部19の外周側の下端部を形成する。
ローラ82は、その外周部に成形凹部84が周方向に沿う溝状に形成されており、その成形凹部84は、図18に示すように、最深部の円筒面85、その円筒面85の上端(図18では右端)から続く凹湾曲面86、円筒面85の下端(図18の左端)から続く下方(同図の左方)に向けて下り勾配のテーパ面87を有している。
また、中子81は、ロール部19の内側に挿入される支持部88と、支持部88の上端(図18の右端)に連続し、支持部88がロール部19の内側に挿入され、ローラ82で半径内方に押圧されたときに、ロール部19の内周部を成形する成形部89とを有している。成形部89は、その外周面の大部分が缶軸方向に沿う円筒面89aに形成され、上端部(図18の右端部)が凹円弧面89bに形成されている。
また、外周下側屈曲部27及びカール端部28については事前に口広げ工程によって大部分の形状を確保しておくことにより、ローリング工程後の形状を安定させるとともに、ローリング工程の後に再成形工程を設けて外周下側屈曲部27を再成形しているので、スプリングバックを矯正して、前述した諸寸法でカール部16を精度よく形成することができ、良好な密封性を確保できるカール部16を形成することができる。
なお、缶軸を通る縦断面おいて、カール端部28は直線状でもよいし、カール部16の内側に向かって凸状の曲線、或いは凹状の曲線であってもよい。
そして、ボトル缶10のカール部16にキャップ30を被せた後、プレッシャーブロック95によって天面部31を上方から缶軸方向に押圧してシール材35を圧縮した状態で、爪96をスカート部33の高さ方向の途中位置からスカート部33を半径方向内方に矢印で示すように押圧しながら下降させることにより、カール部16の外周面、つまり外周側円筒部26、外周下側屈曲部27、カール端部28に倣わせるようにキャップ30のスカート部33を変形させつつ、スカート部33の下端部をカール部16のカール端部28に引っ掛けるように巻き込む。
また、カール部16の天頂部24のほぼ真下でカール端部28の先端が縮径部15に当接しているので、プレッシャーブロック95からの缶軸方向の荷重を縮径部15を介してボトル缶10の胴部11で強固に支持することができる。カール端部28の先端が縮径部15に当接した状態でなくても、これらの間の隙間がわずかであり、プレッシャーブロック95からの缶軸方向の荷重が作用したときに当接する程度に近接していればよい。
なお、カール部16の外周部に外周側円筒部26が形成されており、この外周側円筒部26は缶軸方向に延びたストレートの筒状面に形成されるため、キャップ30を巻締める際にカール部16とキャップ30との径方向の位置決めを精密に行うことができ、カール部16の天頂部24の真上にキャップ30のスコア36を正確に位置決めすることができる。
例えば、再成形工程において、中子81の成形部89を外周円筒面と凹円弧面とにより形成したが、必ずしも凹円弧面がなくとも、ロール部19の内周部を外周円筒面のみで再成形するようにしてもよい。
また、ボトル缶として、予め有底円筒状の筒体41を形成して、その開口端部を成形したが、筒体は必ずしも底部を有していないものも含むものとし、カール部を成形した後に、その胴部に、別に形成した底部を巻き締めるようにしてもよい。
10 ボトル缶
11 胴部
12 肩部
13 テーパ筒部
14 拡径部
15 縮径部
15a 上端部
16 カール部
17 口部
18 小径筒部
18a 小径筒部
19 ロール部
21 内周下側屈曲部
22 内周側円筒部
23 内周上側屈曲部
24 天頂部
25 外周上側折り返し部
26 外周側円筒部
27 外周下側屈曲部
28 カール端部
30 キャップ
31 天面部
32 屈曲部
33 スカート部
34 タブ
35 シール材
36 スコア
37 リング部
38 連結部
39 凸条
40 カップ
41 筒体
42 中間成形体
45 口広げ部
46 屈曲部
50 ボトル缶製造装置
51 ワーク保持部
52 成形ツール
53 ツール保持部
54 駆動部
55,62 支持軸
56,63 円盤
57 保持装置
58 供給部
59 供給側スターホイール
60 排出側スターホイール
61 排出部
70 口広げツール
71 先端部
72 基端部
73 テーパ部
74 凹円弧部
75 ローリングツール
76 回転体
77 中子
78 拡開用金型部
79 折り返し用金型部
80 再成形ツール
81 回転体
82 中子
84 成形凹部
85 円筒面
86 凹湾曲面
87 テーパ面
88 支持部
89 成形部
89a 外周円筒面
89b 凹円弧面
95 プレッシャーブロック
96 爪
Claims (3)
- 口部の外周部に、先端部を半径方向外側に折り返してカール部を形成するとともに、前記カール部は、折り返された状態の上端外周部に形成された外周上側折り返し部と、該外周上側折り返し部から延びる下端部で半径方向内方に屈曲する外周下側屈曲部と、該外周下側屈曲部から前記口部の外周面に向けて延びるカール端部とを有するボトル缶の製造方法であって、筒状の胴部の上部に該胴部より小径の小径筒部を形成する小径筒部成形工程と、前記小径筒部の先端部を半径方向外方に向けて屈曲させ、その屈曲部から先端方向に向かうにしたがって漸次拡径するテーパ形状の口広げ部を形成する口広げ工程と、該口広げ工程の後に前記小径筒部を折り返して前記カール部を形成するカール工程とを有し、前記カール工程では、前記屈曲部から前記口広げ部が前記口広げ工程で形成した形状で反転され、前記屈曲部を前記外周下側屈曲部に形成し、前記口広げ部を前記カール端部に形成することを特徴とするボトル缶の製造方法。
- 前記カール工程は、前記小径筒部を折り返すローリング工程と、該ローリング工程後に前記口広げ工程で形成された前記屈曲部の曲率半径を小さくするように成形することにより、前記外周下側屈曲部を形成するとともに、該外周下側屈曲部に連続する前記カール端部を形成する再成形工程とを有することを特徴とする請求項1記載のボトル缶の製造方法。
- 前記口広げ工程と前記カール工程との間に、前記口広げ部の先端部をトリミングして高さを揃えるトリミング工程を有することを特徴とする請求項1又は2記載のボトル缶の製造方法。
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