JP6964010B2 - コーティング剤供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コーティング剤供給装置に関し、より詳しくは、コーティング剤を収容した収容タンクの内部が加圧されて収容タンクからコーティング剤が排出されるコーティング剤供給装置に関する。
従来、プリント配線板にチップ部品などの電子部品を搭載したプリント回路板が各種の電子機器に用いられている。
電子機器に対する小型化の要求を満足させるべく前記プリント回路板には、高密度実装が求められている。
そのため、プリント配線板は、配線ピッチが狭ピッチなものとなっている。
このような狭ピッチのプリント配線板を用いたプリント回路板では、はんだブリッジなどによるショートが生じるおそれがある。
このようなショートは、はんだブリッジを原因とする場合だけでなく水分によっても生じ得る。
例えば、電子機器内に入り込んだ水蒸気によってプリント回路板の表面に結露が生じたりすると、水滴が極めて小さなものであっても回路ショートの原因となる。
また、プリント回路板の内部に水分が侵入するとマイグレーションなどの原因ともなりうる。
このような水分による回路ショートの対策として、プリント回路板をオーバーコートして防湿処理を施すことが行われている。
従来の防湿処理は、プリント回路板の表面に防湿皮膜を形成するような方法で実施されている。
防湿皮膜の形成には、下記特許文献1、2に記載されているように液状の防湿コーティング剤が用いられており、防湿皮膜は、プリント回路板の被処理面に前記防湿コーティング剤を塗布してウェット塗膜を形成させた後に、該ウェット塗膜を乾燥させて防湿皮膜を形成させるような方法によって作製されている。
特開2011−089061号公報 特開2013−234256号公報
防湿コーティング剤をプリント回路板の表面に塗布する際には防湿コーティング剤を収容した収容タンクから配管を通じて供給先へと防湿コーティング剤が搬送され、ノズルなどを通じてプリント回路板の表面に万遍なく防湿コーティング剤が吹き付けられるような方法が採用されている。
ところで、上記のようにして形成される防湿皮膜は、ある程度厚い方が防湿性能に対する信頼性が確保され易い。
このことを考えると防湿コーティング剤は、一定以上の粘度を有している方が有利である。
しかしながら粘度の高い防湿コーティング剤で防湿皮膜を形成させようとするとウェット塗膜に気泡が巻き込まれて最終的に得られる防湿皮膜に気泡を存在させるおそれがあり、十分な防湿性能が発揮されないおそれがある。
上記のような気泡は、例えば、シリコーンオイルやシリコーン樹脂などといった消泡作用を有するポリシロキサン化合物を処方するなどして抑制できると考えられるが、防湿皮膜における気泡の発生原因は上記のようなこと以外にも考えられ得る。
しかしながら、塗工時の周辺空気の巻き込み以外での気泡の発生原因については十分に究明されてはいない。
したがって、当然ながらその対策についても十分に施されてはいない。
即ち、防湿コーティング剤で防湿皮膜を形成させる際に気泡が発生することについては、いまだ十分な対策が施されていないという問題を有する。
そこで、本発明は、このような問題を解決することを課題としている。
本発明者は、上記のような課題を解決すべく鋭意検討した結果、防湿コーティング剤を空気で圧送する過程で空気を防湿コーティング剤中に溶存させてしまうことがあり、このことが防湿皮膜に気泡が生じる原因となっていることを見出した。
そして、防湿コーティング剤の供給を特定の構成を有するコーティング剤供給装置によって行うことで上記のような気泡の発生を防止することができることを見出して本発明を完成させるに至った。
上記課題を解決すべく本発明は、コーティング剤を収容した収容タンクと、前記収容タンクに空気を供給する給気装置と、を備え、前記収容タンクには、前記コーティング剤を供給先に向けて排出するための排出口が備えられており、前記給気装置から空気が供給されることによって前記収容タンクの内部に発生する圧力を利用し、前記排出口を通じて前記供給先に前記コーティング剤が供給されるコーティング剤供給装置であって、前記コーティング剤がプリント回路板に防湿皮膜を形成するための防湿コーティング剤であり、該コーティング剤は、前記収容タンクの内部で直接空気と触れ合うことが無いようにコーティング剤収容バッグに収容されて前記収容タンクに収容されており、該コーティング剤収容バッグは、圧力が加わった際に内部の前記コーティング剤を吐出させるための吐出口を備え、且つ、圧力が加わった際に該吐出口を通じて前記排出口に前記コーティング剤を供給し得るように前記収容タンクに収容されているコーティング剤供給装置を提供する。
本発明によれば防湿コーティング剤を空気で圧送する過程で空気を防湿コーティング剤中に溶存させてしまうおそれを低減できるため防湿皮膜に気泡が発生することを抑制することができる。
防湿処理設備の概略構成図。 塗工装置の概略構成図。 コーティング剤供給装置の概略構成図。 加圧空気との接触時間を異ならせた防湿コーティング剤で形成した防湿皮膜の様子を示した図(防湿皮膜の外観写真)。
本発明の実施の形態について具体例を示して説明する。
以下においては、プリント回路板に防湿皮膜を形成させるための防湿処理設備における事例を挙げて本発明の実施の形態について説明する。
尚、前記のように防湿コーティング剤で防湿皮膜を形成させる場合、通常、ポリシロキサン化合物や反応してポリシロキサン化合物となるシラン化合物(例えば、オルガノアルコキシシランなど)を防湿コーティング剤に配合することで防湿皮膜への気泡の巻き込みは抑制される。
一方で、本実施形態においてはこのような手法とは別の方法で防湿皮膜への気泡の巻き込みを抑制する。
したがって、以下においては、本発明の効果をより顕著に発揮させることができる事例として、ポリシロキサン化合物及びシラン化合物が含有されていない、又は、含有されていたとしてもごく僅かな量(例えば、5質量%以下)しか含有されていない防湿コーティング剤を用いる場合を例に挙げて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態における防湿処理設備の設備構成の概要を示したものである。
図にも示されているように防湿処理設備は、プリント回路板に防湿皮膜を形成させるための塗工装置1と、該塗工装置1に防湿コーティング剤を供給するためのコーティング剤供給装置2とを備えている。
図2にも示されているように、前記塗工装置1は、プリント回路板Aを水平に支持するためのステージ部11と、該ステージ部11において水平に支持されたプリント回路板Aに対して上方から防湿コーティング剤Wをスプレー塗工するための塗工部12とを備えている。
該塗工部12は、防湿コーティング剤Wを下方に向けて帯状にスプレーするノズル121を備えている。
前記塗工装置1は、前記コーティング剤供給装置2から供給された防湿コーティング剤Wを直接前記ノズル121へと供給して前記ノズル121から定量吐出させ得るように構成されている。
前記塗工部12は、水平方向における一方向をX方向とし、水平方向において前記X方向に直交する方向をY方向とした際に、前記X方向への移動が可能となったリニアアクチュエータ122と、前記Y方向への移動が可能となったリニアアクチュエータ123とを備えている。
前記ノズル121は、前記の2つのリニアアクチュエータ122,123が組み合わされて前記プリント回路板Aに対して水平方向への相対移動が可能となったホルダ124に装着されている。
即ち、前記塗工部12は、プリント回路板Aに対してX方向に延在する帯状のウェット塗膜が形成可能であるとともにY方向に延在する帯状のウェット塗膜も形成可能となっている。
前記コーティング剤供給装置2は、前記ノズル121を供給先として防湿コーティング剤Wを搬送すべく構成されている。
前記コーティング剤供給装置2は、図3にも示すように、防湿コーティング剤Wを収容する収容タンク21と、前記収容タンク21に空気を供給する給気装置と、を備えている。
本実施形態のコーティング剤供給装置2には、前記給気装置として、加圧空気を蓄積可能なアキュムレータを備えたエアコンプレッサー22が備えられている。
前記収容タンク21は、上部開口した有底筒状のタンク本体211と、該タンク本体211の上部開口を閉塞して内部を密封状態とするための蓋体212とを備えている。
前記タンク本体211は、底壁部2111と、該底壁部2111の外周縁より筒状に立ち上がる本体胴部2112とによって有底筒状に構成されている。
前記蓋体212は、天井部2121と、該天井部2121の外周縁より筒状となって下方に延びる蓋胴部2122とを備えている。
該収容タンク21は、前記本体胴部2112の上端部と、前記蓋胴部2122の下端部とを当接させることで密封状態となるように構成されている。
前記収容タンク21のタンク本体211には、前記防湿コーティング剤Wを前記ノズル121に向けて排出するための排出口212aが備えられている。
本実施形態においては、前記天井部2121に前記排出口212aが設けられている。
尚、該排出口212aには、前記ノズル121に向けて防湿コーティング剤Wを搬送するための配管23が接続されている。
前記コーティング剤供給装置2は、防湿コーティング剤Wが配管23を流通可能となる開状態と、配管23における防湿コーティング剤Wの流通を阻止する閉状態とに切り替え可能なバルブ24を備えている。
該バルブ24は、前記配管23に装着されており、前記排出口212aの直後に設けられている。
本実施形態の前記バルブ24は、三方弁となっており、防湿コーティング剤Wが配管23を流通可能となる状態の他に、前記収容タンク21と外部空間とを接続して必要に応じて防湿コーティング剤Wを外部に排出し得るように構成されている。
本実施形態のコーティング剤供給装置2は、前記エアコンプレッサー22から空気が供給されることによって前記収容タンク21の内部に圧力を発生させ得るように構成されている。
該コーティング剤供給装置2は、前記圧力を利用して前記ノズル121に前記コーティング剤Wを供給し得るよう構成されている。
尚、前記防湿コーティング剤Wは、前記収容タンク21の内部で直接空気と触れ合うことが無いようにコーティング剤収容バッグBに収容されて前記収容タンク21に収容されている。
そして、前記コーティング剤収容バッグBは、圧力が加わった際に内部のコーティング剤Wを吐出させるための吐出口Baを備えている。
該コーティング剤収容バッグBは、圧力が加わった際に前記吐出口Baを通じて前記収容タンク21の排出口212aに前記防湿コーティング剤Wを供給し得るように前記収容タンク21に収容されている。
本実施形態におけるコーティング剤収容バッグBは、前記吐出口Baが設けられているバッグ本体B1と、前記吐出口Baから延出したチューブB2とを備えている。
該チューブB2は、前記吐出口Baと前記排出口212aとを接続するためのジョイント部材としてコーティング剤収容バッグBに備えられている。
即ち、本実施形態における防湿コーティング剤Wは、前記チューブB2、前記排出口212a、及び、前記配管23を通じて前記バッグ本体B1から前記ノズル121に供給されるようになっている。
前記コーティング剤収容バッグBと前記収容タンク21とは、前記チューブB2の先端部を前記排出口212aに接続した状態と、該接続を解除した状態とに切り替え可能となっている。
前記コーティング剤収容バッグBは、前記コーティング剤Wを収容した状態で自立可能な自立式バッグであり、該吐出口Baを上方に位置させて自立した状態で前記収容タンクに収容されている。
即ち、本実施形態の前記コーティング剤収容バッグBは、前記吐出口212aを、収容タンク21の蓋体212に設けられた前記排出口212aと上下方向において対向させた状態で収容タンク21に収容されている。
このため、本実施形態のコーティング剤収容バッグBは、仮にバッグ内に空気が混入しても吐出口212aから排出され易いようになっている。
前記バッグ本体B1は、パウチなどと称される樹脂フィルム製のものを採用することができる。
バッグ本体B1を構成する樹脂フィルムは、単層構造であっても積層構造であってもよい。
前記樹脂フィルムとしては、アルミラミネートフィルムのようなガスバリア性、及び、遮光性優れたものが好適である。
本実施形態のバッグ本体B1は、底部B11及び両側縁部B12の内の一方、又は、両方にガゼット(マチ)が設けられてなる自立式バッグとなっている。
前記チューブB2は、シリコーンゴムチューブのような軟質のものであっても、ポリエチレンチューブのような硬質のものであってもよい。
前記チューブB2は、前記バッグ本体B1を自立させた状態において上下方向に延びるように設けられており、その先端部が排出口212aに接続された状態となっている。
前記チューブB2の基端部は、前記吐出口Baからバッグ本体内に侵入させた状態となっている。
前記チューブB2の先端部と前記収容タンク21の排出口212aとの間の接続は、継手のような形で行われることが好ましい。
例えば、排出口212aから延びる前記配管23の内周及び前記チューブの先端部の一方に螺子溝を設けるとともに他方に螺子山を設けて互いに螺合可能な構造とすれば、前記チューブB2が不用意に外れてしまうことを抑制することができる。
尚、前記チューブB2の基端部は、バッグ本体B1の底部B11に位置させるようにしてもよい。
本実施形態においては、収容タンク21にエアコンプレッサー22で空気を送り込むことで、収容タンク内におけるコーティング剤収容バッグBの周囲の気圧が上昇し、この圧力がコーティング剤収容バッグBから防湿コーティング剤Wを吐出させる原動力になるとともにこの圧力が収容タンク21からノズル121への防湿コーティング剤Wの搬送動力となる。
ここで、防湿コーティング剤Wの液溜りは、通常、コーティング剤収容バッグBの下側に形成されることになるため、前記吐出口Baが上側になるようにコーティング剤収容バッグBが収容されていると、液溜りと吐出口Baとの間でコーティング剤収容バッグBに圧力による密着が生じ易くなってしまうことになる。
一方でチューブB2の基端部をバッグ本体B1の底部B11に位置させていると、液溜りからチューブB2を通じて防湿コーティング剤Wが汲み出されることになるので内部の防湿コーティング剤Wを余すことなく使い切ることができる。
防湿コーティング剤Wをコーティング剤収容バッグBに収容せず、直に収容タンク21に収容しても防湿コーティング剤Wを余すことなく使い切ることができるが、その際には、収容タンク内の圧力によって防湿コーティング剤Wに空気を溶存させ易くなる。
溶存した空気は、プリント回路板Aの表面に形成されたウェット塗膜が乾燥して防湿皮膜となる過程において気泡となって現れるおそれがあり、防湿皮膜の防湿性能を低下させるおそれがある。
収容タンク内の圧力があまり上がらないようにすれば、空気の溶存を防ぐことができるが、その場合は、防湿コーティング剤Wの搬送動力が十分に確保できなくなるおそれを有する。
一方で、本実施形態においては、収容タンク21の内部(コーティング剤収容バッグBの周囲)の気圧が高くても防湿コーティング剤Wへの空気の溶存が防止されるため防湿皮膜への気泡の混入を防止できるとともに防湿コーティング剤Wの搬送動力を十分確保し得る。
尚、防湿コーティング剤Wの供給先となるノズル121への良好なる搬送性を確保する上において、前記防湿コーティング剤Wの供給は、前記収容タンク21の内部に0.1MPa以上の圧力を発生させて行われることが好ましく、0.13MPa以上の圧力を発生させて行われることがより好ましく、0.15MPa以上の圧力を発生させて行われることが特に好ましい。
但し、過度に高い圧力を発生させても、防湿コーティング剤Wの搬送性が圧力に見合うほど良好にならない可能性があるため、前記圧力は0.4MPa未満であることが好ましく、0.25MPa未満であることがより好ましい。
本実施形態においては、収容タンク21から防湿コーティング剤Wの供給先となるノズル121までの経路の途中に、該経路を流れる防湿コーティング剤Wを外部に排出することが可能な三方弁(バルブ24)が設けられているため、一つのコーティング剤収容バッグBに収容されている防湿コーティング剤Wを使い切るなどして、他のコーティング剤収容バッグを使うことになった場合、この他のコーティング剤収容バッグのチューブなどに存在している空気が配管23を通じてノズル121に供給されることを抑制することができる。
即ち、本実施形態では、一つのコーティング剤収容バッグBから他のコーティング剤収容バッグに切り替えてノズル121への防湿コーティング剤Wの供給を継続させる際に、一旦、チューブなどに存在している空気を少量の防湿コーティング剤Wとともにバルブ24を通じて外部に排出させることができるため防湿皮膜に気泡が形成されることをより一層抑制することができる。
尚、本実施形態におけるエアコンプレッサー22には、軸流式や遠心式などのターボ形のものや、レシプロ式やロータリー式などの容積形のものなどといった一般的なものを採用することができる。
また、前記防湿コーティング剤Wについても特に限定されず、一般的なものを採用することができる。
前記防湿コーティング剤としては、例えば、ウレタン系、アクリル系、オレフィン系、シリコーン系、フッ素系、ゴム系などの一般的なものを採用することができる。
前記防湿コーティング剤は、ウレタン系、アクリル系、オレフィン系、及び、ゴム系の中から選択されることが好ましい。
前記防湿コーティング剤は有機溶媒を含む溶剤系のものであっても、水系溶媒を含む水エマルジョンタイプのものであってもよい。
前記防湿コーティング剤としては、例えば、熱硬化タイプのもの、紫外線硬化タイプのもの、湿気硬化タイプのものを採用することができる。
前記防湿コーティング剤は、湿気では硬化せずに熱や紫外線で硬化するタイプのものが好適である。
冒頭で述べたように本実施形態の前記コーティング剤は、ポリシロキサン化合物及び互いに結合してポリシロキサン化合物となるシラン化合物の含有量(合計含有量)が5質量%以下であることが好ましい。
即ち、本実施形態の前記コーティング剤は、シリコーン樹脂やシリコーンオイルなどのポリシロキサン化合物や、加水分解後に脱水縮合するなどしてシリコーン樹脂やシリコーンオイルなどのポリシロキサン化合物となるシラン化合物などを一定以上含んでいないことが好ましい。
より詳しくは、ポリシロキサン化合物及び互いに結合してポリシロキサン化合物となるシラン化合物の防湿コーティング剤における含有量は、3質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることがさらに好ましい。
尚、上記例示においては、防湿コーティング剤Wの供給先をノズル121としているが、前記防湿コーティング剤Wは、バッファタンクなどを介してノズル121に供給するようにしてもよい。
また、上記例示においては、前記吐出口Baと前記排出口212aとを接続するためのジョイント部材としてチューブB2を利用しているが、例えば、先端外周部に螺子の形成されたチューブを収容タンク側に設け、前記コーティング剤収容バッグBには、吐出口Baと連通する螺子孔が設けられた板材を設け、該板材を収容タンク側のチューブと接続するためのジョイント部材として利用してもよい。
即ち、本発明は、上記例示に何等限定されるものではなく、その効果が著しく損なわれない範囲においては、上記に例示されている具体的な態様に対して各種の変更を加え得るものである。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず、塗布用のノズルとしてノードソン社製の品名「A7Aフィルムコートガン」がTTnS社製、型名「TCM45A」にセットされた塗工装置を用意した。
これに、防湿コーティング剤(日東シンコー社製、品名「LSS−520MHF−K」)を供給し、ノズル高さ8mm、塗布幅8mm、塗布速度400mm/秒の条件で塗工を行い、ウェット塗膜を形成させた後に、これを常温で乾燥させて防湿皮膜(初期:図4(a))とした。
次いで、防湿コーティング剤800gを容器(解放容器:近畿容器社製、品名「ハイパック容器 No.150」)に入れて0.25MPaの加圧条件下でトータル7時間保管し、加圧を開始してから1時間毎に100gずつ防湿コーティング剤を取り出して上記のような条件で防湿皮膜を形成させた。
その結果、図4の(b)〜(f)にも示すように加圧後3時間経過した時点で防湿皮膜に気泡が観測される結果となった。
一方で、防湿コーティング剤を空気が入らないようにポリエチレン樹脂製バッグ(カウパック社製、品名「夢パックDP16−TN1000」、上端部にスパウト(硬質樹脂チューブ)を有する自立式バッグ)に収容したものを、同様に0.25MPaの加圧条件下でトータル7時間保管し、上記と同様に防湿皮膜を形成させたが、図4の(g)に示すように、加圧後7時間経過した防湿コーティング剤を使った場合でも防湿皮膜に気泡は観測されなかった。
以上のようなことから、本発明によれば防湿コーティング剤で防湿皮膜を形成させる際に気泡が形成されることを抑制させ得ることがわかる。
1 塗工装置
2 コーティング剤供給装置
11 ステージ部
12 塗工部
21 収容タンク
22 エアーコンプレッサー
23 配管
24 バルブ
211 タンク本体
212 蓋体
212a 排出口
2111 底壁部
2112 本体胴部
2121 天井部
2122 蓋胴部
A プリント回路板
B コーティング剤収容バッグ
B1 バッグ本体
B2 チューブ(ジョイント部材)
Ba 吐出口
W 防湿コーティング剤

Claims (6)

  1. コーティング剤を収容した収容タンクと、
    前記収容タンクに空気を供給する給気装置と、を備え、
    前記収容タンクには、前記コーティング剤を供給先に向けて排出するための排出口が備えられており、
    前記給気装置から空気が供給されることによって前記収容タンクの内部に発生する圧力を利用し、前記排出口を通じて前記供給先に前記コーティング剤が供給されるコーティング剤供給装置であって、
    前記コーティング剤がプリント回路板に防湿皮膜を形成するための熱硬化タイプまたは紫外線硬化タイプの防湿コーティング剤であり、
    該コーティング剤は、前記収容タンクの内部で直接空気と触れ合うことが無いようにコーティング剤収容バッグに収容されて前記収容タンクに収容されており、
    該コーティング剤収容バッグは、圧力が加わった際に内部の前記コーティング剤を吐出させるための吐出口を備え、且つ、圧力が加わった際に該吐出口を通じて前記排出口に前記コーティング剤を供給し得るように前記収容タンクに収容されていて、
    前記排出口から前記コーティング剤の供給先に至る経路の途中には、該経路を流れる前記コーティング剤を前記経路の外部に排出することが可能な三方弁が備えられている
    コーティング剤供給装置。
  2. 前記コーティング剤収容バッグは、前記吐出口が設けられているバッグ本体を備えており、前記吐出口と前記排出口とを接続するためのジョイント部材をさらに備えている請求項1記載のコーティング剤供給装置。
  3. 前記ジョイント部材が、前記吐出口から延出したチューブである請求項2記載のコーティング剤供給装置。
  4. 前記供給先への前記コーティング剤の供給が、前記収容タンクの内部に0.1MPa以上の圧力を発生させることによって行われる請求項1乃至3の何れか1項に記載のコーティング剤供給装置。
  5. 前記コーティング剤は、ポリシロキサン化合物及び互いに結合してポリシロキサン家具物となるシラン化合物の含有量が5質量%以下である請求項1乃至4の何れか1項に記載のコーティング剤供給装置。
  6. 前記コーティング剤収容バッグが前記コーティング剤を収容した状態で自立可能な自立式バッグであり、該吐出口を上方に位置させて自立した状態で前記収容タンクに収容されている請求項1乃至5の何れか1項に記載のコーティング剤供給装置。
JP2018011925A 2018-01-26 2018-01-26 コーティング剤供給装置 Active JP6964010B2 (ja)

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