JP6963996B2 - 制御装置、バイタル検出方法、プログラム、およびバイタル検出装置 - Google Patents
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Description
<<1.1.実施形態の概要>>
上述したように、近年では、電磁波などを用いて被験者のバイタルサインを非接触式で検出する装置が開発されている。上記のような装置には、例えば、車両の運転を行う被験者の心拍などを検出する装置や、医療施設などにおいて、睡眠する被験者の心拍、呼吸などを検出する装置などが挙げられる。
次に、本開示の一実施形態に係るバイタル検出装置10の機能構成例について説明する。図2は、本実施形態に係るバイタル検出装置10の一機能構成例を示すブロック図である。図2を参照すると、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、照射部110、受信部120、走査部130、特定部140、制御部150、および検出部160を備える。
本実施形態に係る照射部110は、被験者に対して電磁波を照射する。本実施形態に係る電磁波には、測距技術に用いられる電波、音波、光波が広く含まれる。照射部110は、制御部150および走査部130による制御に基づいて、例えば、ドップラー波の照射を行ってもよい。
本実施形態に係る受信部120は、照射部110により照射された電磁波の反射波を受信する。
本実施形態に係る走査部130は、制御部150による制御に基づいて、照射部110が照射する電磁波の照射領域を走査する。上述したように、本実施形態に係る照射領域には、複数の測定部位が含まれる。走査部130は、照射部110および受信部120のうちの少なくとも一方の指向性を変化させることで、複数の測定部位を含む照射領域の走査を実現してもよい。
本実施形態に係る特定部140は、複数の測定部位で受信された反射波の周波数解析結果に基づいて、バイタルサインの検出に適した特定部位を特定する。この際、本実施形態に係る特定部140は、被験者のバイタルサインが強く表れる身体状況における周波数特性を示す規定特性を満たす測定部位を、上記の特定部位として特定してよい。特定部140は、例えば、複数の測定部位のうち、信号強度に係るSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、特定部位として特定してもよい。また、特定部140は、反射波に含まれるバイタルサインを示す周波数成分の強度と他の周波数成分の強度との関係を測定部位ごとに算出し、バイタルサインを示す周波数成分の強度が最大となる測定部位を、特定部位として特定してもよい。本実施形態に係る特定部140が有する機能の詳細については、別途後述する。
本実施形態に係る制御部150は、バイタル検出装置10が備える各構成を全体的に制御する。本実施形態に係る制御部150は、例えば、特定部140により特定された特定部位に向けて電磁波が照射されるように、走査部130を制御してよい。また、本実施形態に係る制御部150は、バイタルサインの検出開始後に被験者の体動が検知された場合、走査部130による照射領域の走査、および特定部140による特定部位の特定を再度実行させること、を特徴の一つとする。本実施形態に係る制御部150が有する上記の機能については別途詳細に説明する。
本実施形態に係る検出部160は、特定部140により特定された特定部位において受信された反射波の解析結果に基づいて、被験者のバイタルサインを検出する。上述したように、本実施形態に係るバイタルサインには、心拍のほか、呼吸、眠気などの種々の生体情報が含まれてよい。また、本実施形態に係る検出部160は、バイタルサインの検出後に反射波の信号強度に基づいて、被験者の体動有無を判定する機能を有する。
次に、本実施形態に係る特定部140によるバイタルサインの検出に適した特定部位の特定について具体例を挙げて説明する。上述したように、本実施形態に係る特定部140は、複数の測定部位において受信された反射波の周波数解析結果に基づいて、上記の特定部位を特定することが可能である。
次に、本実施形態に係るバイタル検出装置10の動作の流れについて詳細に説明する。図9は、本実施形態に係るバイタル検出装置10の動作の流れを示すフローチャートである。
次に、本発明の一実施形態に係るバイタル検出装置10のハードウェア構成例について説明する。図10は、本発明に係るバイタル検出装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。図10を参照すると、バイタル検出装置10は、例えば、CPU871と、ROM872と、RAM873と、ホストバス874と、ブリッジ875と、外部バス876と、インターフェース877と、入力部878と、出力部879と、記憶部880と、ドライブ881と、接続ポート882と、通信部883と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
CPU871は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM872、RAM873、記憶部880、又はリムーバブル記録媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。
ROM872は、CPU871に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM873には、例えば、CPU871に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
CPU871、ROM872、RAM873は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス874を介して相互に接続される。一方、ホストバス874は、例えば、ブリッジ875を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス876に接続される。また、外部バス876は、インターフェース877を介して種々の構成要素と接続される。
入力部878には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、マイク、及びレバー等が用いられる。さらに、入力部878としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。また、入力部878は、撮像素子や、レーダーやLIDARに係る受信素子を含む。
出力部879には、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、又は有機EL等のディスプレイ装置(表示装置)、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。また、出力部879は、上述したような各種のレーダー、LIDARなどを含んでよい。
記憶部880は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部880としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。
ドライブ881は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体901に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体901に情報を書き込む装置である。
リムーバブル記録媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu−ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。
接続ポート882は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器902を接続するためのポートである。
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
通信部883は、ネットワーク903に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。また、内線電話網や携帯電話事業者網等の電話網に接続してもよい。
以上説明したように、本開示の一実施形態に係るバイタル検出装置10は、複数の測定部位を含む照射領域を走査し、反射波の信号強度に基づいて被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定すること、を特徴の一つとする。また、本開示の一実施形態に係るバイタル検出装置10は、上記の特定部位において受信した反射波の信号強度が規定された閾値を超えた場合、特定部位の特定を再度実行すること、を特徴の一つとする。また、バイタル検出装置10が備える、特定部140および制御部150は、電磁波の照射領域の走査を制御する制御装置として実現されてもよい。係る構成によれば、被験者の状態変化に対応した精度の高いバイタルサイン検出を実現することが可能となる。
110 照射部
120 受信部
130 走査部
140 特定部
150 制御部
160 検出部
Claims (7)
- 被験者に対し照射された電磁波の反射波に係る信号強度のSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位として特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記電磁波の照射領域の走査を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記反射波の信号強度が規定された閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
制御装置。 - 前記制御部は、バイタルサインの検出開始が行われた後、前記反射波の信号強度が規定された閾値を超えた場合、前記電磁波の照射領域の走査と、前記特定部による特定部位の特定と、を再度実行させる、
請求項1に記載の制御装置。 - 前記特定部は、前記反射波に含まれる前記バイタルサインを示す周波数成分の強度と他の周波数成分の強度との関係を測定部位ごとに算出し、前記バイタルサインを示す周波数成分の強度が最大となる測定部位を、前記特定部位として特定する、
請求項1または2のいずれかに記載の制御装置。 - 前記制御部は、少なくとも4つの測定部位を含む照射領域へと前記電磁波が照射されるように、前記電磁波の照射領域の走査を制御し、
少なくとも4つの前記測定部位は、面を形成するように設定される、
請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置。 - 被験者に対して電磁波を照射することと、
前記電磁波の反射波を受信することと、
前記反射波の解析結果に基づいて、前記被験者のバイタルサインを検出することと、
前記電磁波の照射領域を走査することと、
信号強度のSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位として特定することと、
前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記走査を制御することと、
を含み、
前記制御することは、前記反射波の信号強度が規定された閾値を超えた場合、前記特定部位の特定を再度実行させること、
をさらに含む、
バイタル検出方法。 - コンピュータを、
被験者に対し照射された電磁波の反射波に係る信号強度のSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位として特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記電磁波の照射領域の走査を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記反射波の信号強度が規定された閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
制御装置、
として機能させるためのプログラム。 - 被験者に対して電磁波を照射する照射部と、
前記電磁波の反射波を受信する受信部と、
前記反射波の解析結果に基づいて、前記被験者のバイタルサインを検出する検出部と、
前記電磁波の照射領域を走査する走査部と、
信号強度のSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位として特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記走査部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記反射波の信号強度が規定された閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
バイタル検出装置。
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