JP2020171372A - 制御装置、バイタル検出方法、プログラム、およびバイタル検出装置 - Google Patents

制御装置、バイタル検出方法、プログラム、およびバイタル検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被験者の状態変化に対応した精度の高いバイタルサイン検出を継続的に行う。【解決手段】被験者に対し照射された電磁波の反射波に係る信号強度に基づいて、上記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定する特定部と、上記特定部により特定された上記特定部位に向けて上記電磁波が照射されるように上記電磁波の照射領域の走査を制御する制御部と、を備え、上記制御部は、上記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、上記特定部に上記特定部位の特定を再度実行させる、制御装置が提供される。【選択図】図3

Description

本発明は、制御装置、バイタル検出方法、プログラム、およびバイタル検出装置に関する。
近年、種々のセンサを用いて被験者のバイタルサインを検出する装置が開発されている。また、マイクロ波などの電磁波を利用してバイタルサインを非接触式で検出する技術も存在する。例えば、特許文献1には、被験者の姿勢に応じて電磁波の照射角度(ここでは、電磁波の広がる角度、を指す)を変化させ、バイタルサイン検出の確実性を向上させる技術が開示されている。
特開2016−101342号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、心拍などのバイタルサインを示す周波数成分と、他の周波数成分、すなわちノイズとの比を示すSN比(Signal−to−Noise ratio)が小さい位置、すなわち測定に適していない位置でバイタルサインの測定が行われる可能性がある。また、特許文献1に記載の技術を用いてSN比が大きい適正位置で測定が行えた場合であっても、被験者の姿勢が変化した際にはセンサと当該被験者の位置関係が変わることで適正位置も変化することから、精度の高いバイタルサイン検出を継続して行うことが困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、被験者の状態変化に対応した精度の高いバイタルサイン検出を継続的に行うことが可能な、新規かつ改良された制御装置、バイタル検出方法、プログラム、およびバイタル検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被験者に対し照射された電磁波の反射波に係る信号強度に基づいて、上記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定する特定部と、上記特定部により特定された上記特定部位に向けて上記電磁波が照射されるように上記電磁波の照射領域の走査を制御する制御部と、を備え、上記制御部は、上記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、上記特定部に上記特定部位の特定を再度実行させる、制御装置が提供される。
また、上記位相差情報は、位相差または振幅値のいずれかを含み、上記制御部は、上記位相差または振幅値に係る変動値が閾値を超えた場合、上記特定部に上記特定部位の特定を再度実行させてもよい。
また、上記制御部は、上記反射波に係るDC成分の変動値が閾値を超えた場合、上記特定部に上記特定部位の特定を再度実行させてもよい。
また、上記制御部は、バイタルサインの検出開始が行われた後、上記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、上記電磁波の照射領域の走査と、上記特定部による特定部位の特定と、を再度実行させてもよい。
また、上記特定部は、複数の測定部位のうち、信号強度に係るSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、上記特定部位として特定してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被験者に対して電磁波を照射することと、上記電磁波の反射波を受信することと、上記反射波の解析結果に基づいて、上記被験者のバイタルサインを検出することと、上記電磁波の照射領域を走査することと、上記反射波の信号強度に基づいて、上記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定することと、上記特定部位に向けて上記電磁波が照射されるように上記走査を制御することと、を含み、上記制御することは、上記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、上記特定部位の特定を再度実行させること、をさらに含む、バイタル検出方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、被験者に対し照射された電磁波の反射波に係る信号強度に基づいて、上記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定する特定部と、上記特定部により特定された上記特定部位に向けて上記電磁波が照射されるように上記電磁波の照射領域の走査を制御する制御部と、を備え、上記制御部は、上記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、上記特定部に上記特定部位の特定を再度実行させる、制御装置、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被験者に対して電磁波を照射する照射部と、上記電磁波の反射波を受信する受信部と、上記反射波の解析結果に基づいて、上記被験者のバイタルサインを検出する検出部と、上記電磁波の照射領域を走査する走査部と、上記反射波の信号強度に基づいて、上記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定する特定部と、上記特定部により特定された上記特定部位に向けて上記電磁波が照射されるように上記走査部を制御する制御部と、を備え、上記制御部は、上記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、上記特定部に上記特定部位の特定を再度実行させる、バイタル検出装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、被験者の状態変化に対応した精度の高いバイタルサイン検出を継続的に行うことが可能となる。
本発明の一実施形態の概要について説明するための図である。 同実施形態に係るバイタル検出装置の一機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るバイタル検出装置の動作の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.実施形態>
<<1.1.概要>>
上述したように、近年では、電磁波などを用いて被験者のバイタルサインを非接触式で検出する装置が開発されている。上記のような装置には、例えば、車両の運転を行う被験者の心拍などを検出する装置や、医療施設などにおいて、睡眠する被験者の心拍、呼吸などを検出する装置などが挙げられる。
上記のような非接触式の装置によれば、被験者の体にセンサを装着することなく、種々のバイタルサインを検出することができ、センサ装着に係る被験者の煩わしさを低減することが可能である。
また、例えば、特許文献1に開示されるように、被験者の姿勢(位置)に応じて電磁波の照射角度を変化させ、バイタルサインの検出範囲を調整する技術も報告されている。当該技術によれば、被験者の姿勢(位置)が変わった場合にも、上記検出範囲を拡大することで、バイタルサインが検出される可能性を向上させることができる。
一方、電磁波を用いた非接触式によるバイタルサインの検出では、被験者の体動などにより、電磁波の反射波にノイズが重畳しやすい傾向がある。しかし、特許文献1に記載の技術では、バイタルサインを示す周波数成分と、他の周波数成分、すなわちノイズとの分離が十分とは言い難く、ノイズの影響により、本来検出には適さない位置においてバイタルサインの検出が開始されてしまう可能性がある。
また、バイタルサインの検出開始後に被験者の座り直しや寝返りなどの姿勢変動を伴う体動が行われる場合もある。この場合、バイタルサインの検出に適した測定部位(以下、特定部位、とも称する)も変動することが想定されるが、特許文献1に記載の技術では、特定部位の特定や再特定については考慮されていない。
ここで、被験者の姿勢変動に伴い上記特定部位の再特定を行う手法としては、例えば、取得した反射波の信号強度が規定された閾値を超えた場合、体動などが生じたと判定し、特定部位の再特定を行うことも想定される。係る手法によれば、被験者の体動や車両の振動などによるノイズ重畳が生じやすい環境においても、より適切な部位で精度高くバイタルサインを検出することが可能となる。
一方、車両振動などの一過性の振動が生じた場合では、当該振動の前後ではセンサと被験者の位置関係は変化しないこと、すなわちバイタルサイン検出に係る特定部位は変化しないことが想定される。ここで、例えば、被験者Uの心拍を検出する場合、特定部位の再特定には、通常、心拍の検出間隔(例えば、1拍)よりも長い時間が必要となる。このため、体動などに伴う被験者の姿勢変動と一過性の振動とを切り分けることで、不要な再特定の回数を減らし、より継続的にバイタルサインを検出することが期待される。
本発明に係る技術思想は上記の点に着目して発想されたものであり、被験者の状態変化に対応した精度の高いバイタルサイン検出を継続的に行うことを可能とする。このために、本発明の一実施形態に係る制御装置、バイタル検出装置、バイタル検出方法、およびプログラムは、バイタルサインの検出開始後に、体動などに伴う被験者の姿勢変動を検出した場合、バイタルサインの特定部位を再特定すること、を特徴の一つとする。また、この際、本発明の一実施形態に係る制御装置、バイタル検出装置、バイタル検出方法、およびプログラムは、反射波の位相差情報に着目することで、一過性の振動と上記の姿勢変動との切り分けを可能とする。
図1は、本発明の一実施形態の概要について説明するための図である。なお、図1には、本実施形態に係るバイタル検出装置10が、車両を運転する被験者Uの心拍を検出する場合の一例が示されている。
本実施形態に係るバイタル検出装置10は、例えば、図示するように、運転席の前方に配置され、ドップラー波などの電磁波を用いて被験者Uの心拍を非接触式で検出する装置であってもよい。なお、バイタル検出装置10の配置は上記の例に限定されず、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、例えば、運転席のシート内部などに配置されてもよい。
この際、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、複数の測定部位において、ドップラー波などの電磁波を照射し、当該電磁波の反射波を受信する。また、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、それぞれの測定部位において受信した反射波の周波数解析結果に基づいて、バイタルサインの検出に適した特定部位を特定する。すなわち、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、複数の測定部位を含む電磁波の照射領域を走査し、バイタルサインの検出に最も適した特定部位を探索することが可能である。
また、この際、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、被験者のバイタルサインが強く表れる身体状況における周波数特性を示す規定特性を満たす測定部位を、上記の特定部位として特定してよい。上記の規定特性には、例えば、バイタルサインを示す周波数成分の強度が、周囲の測定部位にかけて緩やかに減衰する周波数特性が含まれる。なお、上記の緩やかな減衰とは、周波数成分の強度が単調に変化することであり、例えば、その減衰比が予め規定された規定割合以下で単調に変化することを含む。
より具体的には、バイタル検出装置10は、心拍などのバイタルサインを示す周波数成分と、他の周波数成分、すなわちノイズとの比を示すSN比に基づいて、特定部位の特定を行ってもよい。本実施形態に係るバイタル検出装置10が有する上記の機能によれば、ノイズの重畳を考慮した特定部位の特定を実現することができ、より精度の高いバイタルサイン検出が可能となる。
さらには、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、ノイズの重畳などの影響により、バイタルサインの検出に適した特定部位が定まらない場合、複数の測定部位DPを含む照射領域を再度走査することにより、より適切な特定部位を探索することができる。
本実施形態に係るバイタル検出装置10が有する上記の機能によれば、被験者の体動や車両の振動などによるノイズ重畳が生じやすい環境においても、より適切な部位で精度高くバイタルサインを検出することが可能となる。
また、上述したように、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、バイタルサインの検出開始後に、体動などによる被験者の姿勢変動を検知した場合、上記特定部位の再特定を行うことを特徴の一つとする。この際、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、特定部位において受信した反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、一過性の振動ではない、被験者の姿勢変動が生じたと判定し、特定部位の再特定を実行することができる。ここで、上記の位相差情報には、位相差や振幅が含まれる。より具体的には、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、反射波に係るDC成分の変動値が閾値を超えた場合、特定部位の再特定を行ってもよい。
図1の左側には、車両振動などの一過性の振動の発生前後における、I/Q信号を用いた位相差情報の一例が示されている。本例は、体動由来ではない振動の前後で、位相差、振幅、DC成分などの位相差情報が大きく変動しないことを示している。
一方、図1の右側には、シートへの座り直しなどの姿勢変動の発生前後における位相差情報の一例が示されている。例えば、図示するように、被験者Uの姿勢がシートに背中を密着させた状態から前のめりの状態に変化した場合、被験者Uとバイタル検出装置10との距離が変動することから、図示するように、DC成分には大きな変動が生じることとなる。
このことから、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、DC成分など、反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合にのみ、被験者Uの姿勢変動が生じたと判定し、バイタルサイン検出に係る特定部位の再特定を実行させてよい。
本実施形態に係るバイタル検出装置10による上記の制御によれば、一過性振動の発生時など、バイタルサイン検出に係る特定部位が変化しない場合に、当該特定部位の再特定を行うことを回避し、より安定的かつ継続的にバイタルサイン検出を行うことが可能となる。
以上、本実施形態の概要について説明した。なお、以下の説明においては、本実施形態に係るバイタル検出装置10が、車両を運転する被験者の心拍を検出する場合を一例に述べるが、本発明の適用範囲は係る例に限定されない。本実施形態に係るバイタル検出装置10は、例えば、心拍のほか、呼吸、眠気などを検出してもよいし、医療施設や家庭における要介護者などバイタルサインを検出してもよい。本発明に係る技術思想は、体動などによるノイズ重畳が生じ得る環境において、被験者のバイタルサインを検出する種々の装置に広く適用可能である。
<<1.2.機能構成例>>
次に、本開示の一実施形態に係るバイタル検出装置10の機能構成例について説明する。図2は、本実施形態に係るバイタル検出装置10の一機能構成例を示すブロック図である。図2を参照すると、本実施形態に係るバイタル検出装置10は、照射部110、受信部120、走査部130、特定部140、制御部150、および検出部160を備える。
(照射部110)
本実施形態に係る照射部110は、被験者に対して電磁波を照射する。本実施形態に係る電磁波には、測距技術に用いられる電波、音波、光波が広く含まれる。照射部110は、制御部150および走査部130による制御に基づいて、例えば、ドップラー波の照射を行ってもよい。
(受信部120)
本実施形態に係る受信部120は、照射部110により照射された電磁波の反射波を受信する。
(走査部130)
本実施形態に係る走査部130は、制御部150による制御に基づいて、照射部110が照射する電磁波の照射領域を走査する。上述したように、本実施形態に係る照射領域には、複数の測定部位が含まれる。走査部130は、例えば、照射部110および受信部120のうちの少なくとも一方の指向性を変化させることで、複数の測定部位を含む照射領域の走査を実現してもよい。
この際、走査部130は、照射部110および受信部120のうちの少なくとも一方の物理的方向を変化させるアクチュエータとして動作してもよい。また、走査部130は、照射部110および受信部120のうちの少なくとも一方の指向性変化をデジタルビームフォーミングなどの技術により実現してもよい。
また、走査部130は、複数の測定部位に対応する複数の照射部110および受信部120のうちの少なくとも一方を順次動作させることで照射領域の走査を実現してもよい。
なお、本実施形態に係る測定部位の配置は、例えば、3×3、5×5、7×7など、2次元平面において面を形成するように形成されてもよいし、例えば、1×3や1×7などのように、1次元の配列であってもよい。
(特定部140)
本実施形態に係る特定部140は、複数の測定部位で受信された反射波の周波数解析結果に基づいて、バイタルサインの検出に適した特定部位を特定する。この際、本実施形態に係る特定部140は、被験者のバイタルサインが強く表れる身体状況における周波数特性を示す規定特性を満たす測定部位を、上記の特定部位として特定してよい。特定部140は、例えば、複数の測定部位のうち、信号強度に係るSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、特定部位として特定してもよい。また、特定部140は、反射波に含まれるバイタルサインを示す周波数成分の強度と他の周波数成分の強度との関係を測定部位ごとに算出し、バイタルサインを示す周波数成分の強度が最大となる測定部位を、特定部位として特定してもよい。
(制御部150)
本実施形態に係る制御部150は、バイタル検出装置10が備える各構成を全体的に制御する。本実施形態に係る制御部150は、例えば、特定部140により特定された特定部位に向けて電磁波が照射されるように、走査部130を制御してよい。また、本実施形態に係る制御部150は、バイタルサインの検出開始後に、一過性の振動とは異なる被験者の姿勢変動が検知された場合、走査部130による照射領域の走査、および特定部140による特定部位の特定を再度実行させること、を特徴の一つとする。この際、本実施形態に係る制御部150は、反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合に特定部位の再特定を実行させてよい。本実施形態に係る位相差情報には、位相差、振幅値、DC成分などが挙げられる。
本実施形態に係る制御部150は、例えば、1つまたは2つ以上のプロセッサにより実現される。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)や、MCU(Micro Controller Unit)などが挙げられる。
(検出部160)
本実施形態に係る検出部160は、特定部140により特定された特定部位において受信された反射波の解析結果に基づいて、被験者のバイタルサインを検出する。上述したように、本実施形態に係るバイタルサインには、心拍のほか、呼吸、眠気などの種々の生体情報が含まれてよい。また、本実施形態に係る検出部160は、バイタルサインの検出後に反射波の位相差情報に基づいて、被験者の姿勢変動を判定する機能を有する。
以上、本開示の一実施形態に係るバイタル検出装置10の機能構成例について説明した。なお、図2を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、本実施形態に係るバイタル検出装置10の機能構成は係る例に限定されない。本実施形態に係るバイタル検出装置10は、例えば、検出したバイタルサインに基づく情報提示を行うための表示部や音声出力部などをさらに備えてもよい。また、本実施形態に係るバイタル検出装置10が有する機能は、例えば、照射部110や受信部120、走査部130などに対応する構成を備えるセンサ装置と、当該センサ装置を制御する制御装置に分離して実現されてもよい。本実施形態に係るシステム構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
<<1.5.動作の流れ>>
次に、本実施形態に係るバイタル検出装置10の動作の流れについて詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るバイタル検出装置10の動作の流れを示すフローチャートである。
図3を参照すると、まず、走査部130が制御部150による制御に基づいて、複数の測定部位を含む照射領域を走査し、受信部120が当該複数の測定部位に係る反射波を受信する(S1101)。この際、走査部130が、制御部150による制御に基づいて、照射部110または受信部120のうち少なくとも一方の指向性を変化させることで、受信部120が測定部位ごとに反射波を受信することができる。
次に、特定部140は、ステップS1101において各測定部位で受信された反射波の周波数解析およびSN比の算出を行う(S1102)。具体的には、特定部140は、各反射波に対し高速フーリエ変換を実行した後、SN比を算出してよい。また、この際、特定部140は、SN比と測定部位の位置関係とを対応付けたSN比マップを生成してもよい。
続いて、特定部140は、ステップS1102において算出したSN比に基づいて特定部位を特定し、検出部160が、当該特定部位において被験者のバイタルサイン検出を開始する(S1103)。この際、特定部140は、複数の測定部位のうち、信号強度に係るSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、特定部位として特定してもよい。また、ステップS1103においてバイタルサインの検出を開始した後、検出部160は、被験者の姿勢変動に係る検出処理を継続して実行する。
ここで、検出部160が、DC成分など、反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えたことを検出した場合(S1104:Yes)、制御部150は、ステップS1101に復帰し、走査部130による照射領域の走査と、特定部140による特定部位の特定が再度実行されるように制御を行う。
一方、位相差情報に係る変動値が閾値を超えない場合(S1104:No)、検出部160は、同一の特定部位におけるバイタルサインの検出を継続して実行する(S1105)。
<2.まとめ>
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るバイタル検出装置10は、複数の測定部位を含む照射領域を走査し、反射波の信号強度に基づいて被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定すること、を特徴の一つとする。また、本開示の一実施形態に係るバイタル検出装置10は、上記の特定部位において受信した反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、特定部位の再特定を行うこと、を特徴の一つとする。また、バイタル検出装置10が備える、特定部140および制御部150は、電磁波の照射領域の走査を制御する制御装置として実現されてもよい。係る構成によれば、被験者の状態変化に対応した精度の高いバイタルサイン検出を継続的に行うことが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
また、コンピュータに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、バイタル検出装置10や上記の制御装置が有する構成と同等の機能を発揮させるためのプログラムも作成可能であり、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な非一過性の記録媒体も提供され得る。
また、本明細書のバイタル検出装置10の処理に係る各ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に処理される必要はない。例えば、バイタル検出装置10の処理に係る各ステップは、フローチャートに記載された順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
10 バイタル検出装置、 110 照射部、 120 受信部、 130 走査部、 140 特定部、 150 制御部、 160 検出部

Claims (8)

  1. 被験者に対し照射された電磁波の反射波に係る信号強度に基づいて、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記電磁波の照射領域の走査を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
    制御装置。
  2. 前記位相差情報は、位相差または振幅値のいずれかを含み、
    前記制御部は、前記位相差または振幅値に係る変動値が閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記反射波に係るDC成分の変動値が閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
    請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、バイタルサインの検出開始が行われた後、前記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、前記電磁波の照射領域の走査と、前記特定部による特定部位の特定と、を再度実行させる、
    請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置。
  5. 前記特定部は、複数の測定部位のうち、信号強度に係るSN比が最大となる反射波が受信された測定部位を、前記特定部位として特定する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の制御装置。
  6. 被験者に対して電磁波を照射することと、
    前記電磁波の反射波を受信することと、
    前記反射波の解析結果に基づいて、前記被験者のバイタルサインを検出することと、
    前記電磁波の照射領域を走査することと、
    前記反射波の信号強度に基づいて、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定することと、
    前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記走査を制御することと、
    を含み、
    前記制御することは、前記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、前記特定部位の特定を再度実行させること、
    をさらに含む、
    バイタル検出方法。
  7. コンピュータを、
    被験者に対し照射された電磁波の反射波に係る信号強度に基づいて、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記電磁波の照射領域の走査を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
    制御装置、
    として機能させるためのプログラム。
  8. 被験者に対して電磁波を照射する照射部と、
    前記電磁波の反射波を受信する受信部と、
    前記反射波の解析結果に基づいて、前記被験者のバイタルサインを検出する検出部と、
    前記電磁波の照射領域を走査する走査部と、
    前記反射波の信号強度に基づいて、前記被験者のバイタルサインが強く表れる特定部位を特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記特定部位に向けて前記電磁波が照射されるように前記走査部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記反射波の位相差情報に係る変動値が閾値を超えた場合、前記特定部に前記特定部位の特定を再度実行させる、
    バイタル検出装置。
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