JP6960850B2 - 光通信装置、光通信方法、及び制御プログラム - Google Patents

光通信装置、光通信方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、光通信装置、光通信方法、及び制御プログラムに関する。
モバイル通信サービス、クラウドサービスなどの普及に伴い、光通信システムにおけるトラフィック量が急増している。そのため、光通信システムでは、トラフィック量の急増に伴う対応が要求されている。また、光通信システムでは、伝送速度の高速化も要求されている。例えば、光通信システムでは、100Gbps(ギガビット毎秒)の高速インタフェースが運用されている。さらに、100Gbpsを超える伝送速度を実現するための技術が、研究開発されている。
100Gbpsを超える伝送速度を実現する方法としては、デジタルコヒーレント方式が知られている。デジタルコヒーレント方式を用いた受信装置は、受信した光信号から光強度情報及び位相情報を抽出し、量子化処理を行う。当該受信装置が有するデジタル信号処理回路は、量子化処理で得られたデータを電気信号に復調する。
光信号は、光伝送路を伝送されることで波形歪を発生する。波形歪は、波長分散などによる線形波形歪、及び光伝送路で発生する非線形波形歪を含む。波形歪が大きい場合、受信誤り率が高くなる。
そのため、光信号の波形歪を補償する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。例えば、特許文献1の光受信装置は、光信号の線形波形歪を補償する線形歪補償部と、光信号の非線形波形歪を補償する非線形歪補償部とを備えた歪補償部を複数連続した構成を有する。
特開2010−50578号公報
ところで、波形歪を補償する際に用いるパラメータの調整は、トレーニング信号を用いて行われる。例えば、送信装置は、トレーニング信号が付加されたデータ信号を光信号に変換し、当該光信号を受信装置に送信する。
受信装置の波形歪補償回路は、トレーニング信号の既知のデータパターンを予め格納している。線形波形歪を補償する際に用いるパラメータを線形補償パラメータと言う。非線形波形歪を補償する際に用いるパラメータを非線形補償パラメータと言う。
受信装置の波形歪補償回路は、送信装置から光信号を受信し、当該光信号からトレーニング信号を取得する。波形歪補償回路は、取得したトレーニング信号の波形歪を補償しながら、トレーニング信号の既知のデータパターンが検出されるまで、線形補償パラメータ及び非線形補償パラメータを調整する。
トレーニング信号の既知のデータパターンが検出されたとき、線形補償パラメータ及び非線形補償パラメータは、最適値に近い状態に調整されていると考えられる。これにより、波形歪補償回路は、最適な動作状態になる。
しかし、非線形補償パラメータの調整では、回路規模の制限によりトレーニング信号を用いる方法が採用されない場合がある。例えば、波形歪補償回路には、データ信号を処理するための回路とトレーニング信号を処理するための回路が必要である。トレーニング信号を用いて非線形補償パラメータを調整するための回路を波形歪補償回路に含めると、回路の規模が大きくなる。また、波形歪補償回路をLSI(Large Scale Integration)で実装した場合、消費電力が高くなることもある。
そこで、非線形補償パラメータを調整する方法としては、トレーニング信号を用いないで、ブラインド等化を用いる方法が考えられる。しかし、ブラインド等化を用いる方法では、受信装置が信号のデータパターンを用いないで非線形補償パラメータを調整するため、非線形補償パラメータが収束するまでに長い時間を要する。
なお、線形補償パラメータ及び非線形補償パラメータの調整は、通信サービスの開始時又は障害などで光伝送路が切り替えられたときなどに行われる。線形補償パラメータ及び非線形補償パラメータの調整は、短い時間で完了することが要求される。例えば、光伝送路を切り替えて通信サービスが再開するまでに許容されている時間は、50〜100ms以内である。
本発明の目的は、波形歪補償に用いられるパラメータの調整時間を短縮することである。
開示の一態様に係る光通信装置が提供される。光通信装置は、複数の光伝送路の各々から受信された光信号の光パワーに基づいて受信対象の光信号が伝送されている光伝送路を特定し、特定した光伝送路を選択させるための選択指示を送信する選択制御部と、前記選択指示に基づいて前記複数の光伝送路の中から光伝送路を選択し、選択した光伝送路である選択光伝送路から受信された光信号を出力する選択部と、前記選択部から出力された前記光信号から、前記選択光伝送路において生じる前記光信号の線形波形歪及び非線形波形歪が補償された電気信号を生成するインタフェース部と、前記複数の光伝送路の各々に対応する非線形波形歪を補償するための非線形補償用パラメータを予め記憶するパラメータ保持部と、前記非線形補償用パラメータを記憶する記憶部と取得部を含む装置監視部と、を有し、前記インタフェース部は、前記選択光伝送路に対応する前記非線形補償用パラメータを用いて、前記光信号の非線形波形歪を補償する。前記パラメータ保持部は、基板部に搭載される。前記基板部は、前記装置監視部とは分離された構造を持ち、前記光通信装置に着脱可能である。前記取得部は、前記基板部から、新たなパラメータ保持部が搭載された新たな基板部に交換されたときに、前記記憶部に格納されている前記非線形補償用パラメータを前記新たなパラメータ保持部に格納する。
本発明によれば、波形歪補償に用いられるパラメータの調整時間を短縮することができる。
実施の形態1の光通信システムを示す図である。 実施の形態1のトランスポンダが有する主なハードウェア構成を示す図である。 実施の形態1のトランスポンダの構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1の通信サービスの開始後などにおけるトランスポンダの動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の光通信システムを示す図である。 実施の形態2のトランスポンダの構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態3のトランスポンダの構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態4の光通信システムを示す図である。 実施の形態5の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
実施の形態1.
(光通信システムの構成)
図1は、実施の形態1の光通信システムを示す図である。光通信システムは、光通信装置100と、光通信装置200と、これらを通信可能にするための光伝送路301,302,401,402とを含む。例えば、光通信装置100及び光通信装置200の一方は、OLT(Optical Line Terminal)であり、他方はONU(Optical Network Unit)である。
光通信システムでは、光ファイバなどで構成される光伝送路が冗長化されている。実施の形態1では、光通信装置100と光通信装置200とは、0系の光伝送路301,302と1系の光伝送路401,402とにより通信可能に接続されている。0系の光伝送路301,302を第1の光伝送路と言い、1系の光伝送路401,402を第2の光伝送路と言う。或いは、0系の光伝送路301,302を第2の光伝送路と言い、1系の光伝送路401,402を第1の光伝送路と言う。0系の光伝送路301,302又は1系の光伝送路401,402を介して行われる光通信装置100と光通信装置200との間のデータ伝送の伝送速度は、100Gbpsを超えることができる。
光通信装置100は、トランスポンダ110と装置監視部130を有する。光通信装置100は、実施の形態の光通信方法を実施することができる装置である。トランスポンダ110については、後で詳細に説明する。装置監視部130は、光通信装置100全体を監視する。装置監視部130は、例えば、トランスポンダ110を搭載する基板部の取外し、及び、新たなトランスポンダを搭載した新たな基板部の装着を検出し、予め決められた処理(後述の実施の形態5で説明する)を実行する。
なお、光通信装置200は、光通信装置100と同様の構成を有する。
(トランスポンダのハードウェア構成)
次に、トランスポンダ110が有する主なハードウェア構成について説明する。
図2は、実施の形態1のトランスポンダが有する主なハードウェア構成を示す図である。トランスポンダ110は、プロセッサ101、揮発性記憶装置102、及び不揮発性記憶装置103を有する。
プロセッサ101は、トランスポンダ110全体を制御する。プロセッサ101は、実施の形態1の光通信方法を実施するための制御プログラムを実行することができる。例えば、プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)などである。プロセッサ101は、複数の処理を並列に実行するマルチプロセッサであってもよい。トランスポンダ110は、処理回路によって実現されてもよく、又は、ソフトウェア、ファームウェア若しくはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
揮発性記憶装置102は、トランスポンダ110の主記憶装置である。例えば、揮発性記憶装置102は、RAM(Random Access Memory)である。不揮発性記憶装置103は、トランスポンダ110の補助記憶装置である。例えば、不揮発性記憶装置103は、SSD(Solid State Drive)などである。
光通信装置200が有するトランスポンダは、トランスポンダ110と同様のハードウェアを有する。また、光通信装置200が有する装置監視部は、装置監視部130と同様のハードウェアを有する。
(トランスポンダの機能ブロック)
図3は、実施の形態1のトランスポンダ110の構成を示す機能ブロック図である。トランスポンダ110は、クライアントIF(interface)部111、信号処理部112、インタフェース部113、監視制御部114、光信号を分岐する光学部品であるCPL(Coupler)115、光信号の光パワーを検出するモニタ116a,116b、選択制御部117、選択部118、パラメータ保持制御部119及びパラメータ保持部120を有する。CPL115は、例えば、1入力2出力の光カプラ、すなわち、1×2光カプラである。選択部118は、例えば、2入力1出力の光スイッチ、すなわち、1×2光スイッチである。
クライアントIF部111、信号処理部112、インタフェース部113、監視制御部114、モニタ116a,116b、選択制御部117、選択部118、及びパラメータ保持制御部119の一部又は全部は、プロセッサ101によって実現されてもよい。また、クライアントIF部111、信号処理部112、インタフェース部113、監視制御部114、モニタ116a,116b、選択制御部117、選択部118、及びパラメータ保持制御部119の一部又は全部は、例えば、プロセッサ101が実行するプログラムのモジュールとして実現されてもよい。プログラムは、揮発性記憶装置102又は不揮発性記憶装置103に格納される。
パラメータ保持部120は、揮発性記憶装置102又は不揮発性記憶装置103に確保した記憶領域として実現される。
クライアントIF部111は、トランスポンダ110に接続された外部装置であるクライアント装置(図示を省略)との間で電気信号であるデータ信号を送受信する。
信号処理部112は、クライアント装置から受信したデータ信号を用いてフレーム生成等の処理を実行する。また、信号処理部112は、データ信号とトレーニング信号とをフレーム化し、フレーム化された電気信号を送信する。
また、信号処理部112は、電気信号をインタフェース部113から受信する。信号処理部112は、電気信号に様々な処理を実行し、処理された電気信号をクライアントIF部111に送信する。
インタフェース部113は、デジタルコヒーレント方式を用いた受信部であり、デジタルコヒーレントIF部とも言う。インタフェース部113は、信号処理部112から受信した電気信号を光信号に変換する。また、インタフェース部113は、選択部118から出力された光信号を電気信号に変換する。インタフェース部113は、選択部118を介して受信された光信号を電気信号に変換してトレーニング信号を取得することもできる。
インタフェース部113は、通信サービスの開始時などの予め決められた時点において、線形補償用パラメータを用いて光信号の線形波形歪を補償する。ここで、線形補償用パラメータは、光信号の線形波形歪を補償する際に用いるパラメータである。線形補償用パラメータは、例えば、通信サービスの開始時又は障害などで光伝送路が切り替えられたときなどに、インタフェース部113により調整される。詳細には、インタフェース部113は、通信サービスの開始時又は障害などで光伝送路が切り替えられたときなどに、トレーニング信号を用いて線形補償用パラメータを調整する。例えば、インタフェース部113は、光信号を電気信号に変換して、トレーニング信号を取得する。なお、トレーニング信号は、調整用信号とも言う。また、取得したトレーニング信号は、線形補償用パラメータを調整する際に用いられ、かつ、波形歪が生じている。インタフェース部113は、トレーニング信号の波形歪の補償に伴って線形補償用パラメータを調整する。すなわち、インタフェース部113は、トレーニング信号の波形歪を補償しながら、トレーニング信号の既知のデータパターンが検出されるまで、線形補償用パラメータを調整する。なお、トレーニング信号の既知のデータパターンは、揮発性記憶装置102又は不揮発性記憶装置103に予め格納されている。
インタフェース部113は、通信サービスの開始時などに、非線形補償用パラメータを用いて光信号の非線形波形歪を補償する。非線形補償用パラメータについては、後で詳細に説明する。
監視制御部114は、クライアントIF部111、信号処理部112、及びインタフェース部113の状態(例えば、障害が発生しているか否か)を監視する。また、監視制御部114は、クライアントIF部111、信号処理部112、及びインタフェース部113の動作を制御する。
CPL115は、インタフェース部113から受信した光信号を0系の光伝送路及び1系の光伝送路に送信する。例えば、CPL115は、インタフェース部113から受信した光信号を0系の光伝送路302を介して光通信装置200に送信する。CPL115は、インタフェース部113から受信した光信号を1系の光伝送路402を介して光通信装置200に送信する。
モニタ116aは、0系の光伝送路301から受信した光信号の光パワーP(301)を検出し、検出された光パワーP(301)に対応する値を持つ光パワー信号A1を選択制御部117に送信する。モニタ116bは、1系の光伝送路401から受信した光信号の光パワーP(401)を検出し、検出された光パワーP(401)に対応する値を持つ光パワー信号A2を選択制御部117に送信する。
選択制御部117は、モニタ116a,116bから光パワー信号A1,A2を受信する。選択制御部117は、光パワー信号A1,A2に基づいて1つの光伝送路を特定し、特定した光伝送路を選択させるための選択指示Bを選択部118に送信する。
この点を詳細に説明する。選択制御部117は、光パワー信号A1,A2と予め設定された閾値Th1とに基づいて、0系の光伝送路301及び1系の光伝送路401の中から、1つの光伝送路を受信対象の光信号が伝送されている光伝送路と特定する。
例えば、選択制御部117は、光パワーP(301)に対応する光パワー信号A1が閾値Th1以上、かつ、光パワーP(401)に対応する光パワー信号A2が閾値Th1未満の場合、0系の光伝送路301を受信対象の光信号が伝送されている光伝送路と特定する。そして、選択制御部117は、0系の光伝送路301を選択させるための選択指示Bを選択部118に送信する。
また、例えば、選択制御部117は、光パワーP(401)に対応する光パワー信号A2が閾値Th1以上、かつ、光パワーP(301)に対応する光パワー信号A1が閾値Th1未満の場合、1系の光伝送路401を受信対象の光信号が伝送されている光伝送路と特定する。そして、選択制御部117は、1系の光伝送路401を選択させるための選択指示Bを選択部118に送信する。
なお、閾値Th1は、例えば、揮発性記憶装置102(図2に示される)又は不揮発性記憶装置103(図2に示される)に予め格納されている。
選択部118は、例えば、スイッチである。選択部118は、選択指示Bに基づいて1つ光伝送路を選択する。選択部118は、選択した光伝送路から受信された光信号をインタフェース部113に出力する。例えば、選択部118が選択指示Bに基づいて0系の光伝送路301を選択したとき、選択部118は、0系の光伝送路301から受信された光信号をインタフェース部113に出力する。また、例えば、選択部118が選択指示Bに基づいて1系の光伝送路401を選択したとき、選択部118は、1系の光伝送路401から受信された光信号をインタフェース部113に出力する。
また、選択制御部117によって特定され、選択部118が選択した光伝送路を、選択光伝送路と言う。
選択制御部117は、選択情報Cをパラメータ保持制御部119に送信する。選択情報Cは、選択光伝送路を示す情報である。これにより、パラメータ保持制御部119は、選択光伝送路を特定できる。
パラメータ保持部120は、光伝送路の各々に対応する非線形波形歪を補償するための非線形補償用パラメータを予め記憶する。例えば、パラメータ保持部120は、0系の光伝送路301に対応する非線形補償用パラメータと、1系の光伝送路401に対応する非線形補償用パラメータを記憶する。
非線形補償用パラメータについて説明する。非線形波形歪補償では、光伝送路を構成する光ファイバを伝搬するX偏波とY偏波の位相回転を元に戻す。0系の光伝送路及び1系の光伝送路は、伝送距離及び伝送条件が互いに異なる。そのため、パラメータ保持部120は、0系の光伝送路と1系の光伝送路にそれぞれ対応する固有の非線形補償用パラメータを記憶する。例えば、非線形補償用パラメータは、位相回転量である。また、位相回転量は、X偏波とY偏波の光パワーに基づいて算出することができる。位相回転量は、X偏波とY偏波の光パワーの平均値に比例する位相回転量を算出することで求めてもよい。
パラメータ保持制御部119は、選択情報Cに基づいて、非線形補償用パラメータの情報Dをパラメータ保持部120から取得する。パラメータ保持制御部119は、非線形補償用パラメータの情報Dをインタフェース部113に送信する。例えば、パラメータ保持制御部119は、選択光伝送路が0系の光伝送路301であることを選択情報Cが示している場合、0系の光伝送路301に対応する非線形補償用パラメータをパラメータ保持部120から取得する。パラメータ保持制御部119は、0系の光伝送路301に対応する非線形補償用パラメータをインタフェース部113に送信する。また、例えば、パラメータ保持制御部119は、選択光伝送路が1系の光伝送路401であることを選択情報Cが示している場合、1系の光伝送路401に対応する非線形補償用パラメータをパラメータ保持部120から取得する。パラメータ保持制御部119は、1系の光伝送路301に対応する非線形補償用パラメータをインタフェース部113に送信する。これにより、例えば、インタフェース部113は、光伝送路が切り替えられたときなどに、非線形補償用パラメータを用いて、短時間に非線形波形歪を補償できる。
(トランスポンダの動作)
次に、通信サービスの開始時又は障害などで光伝送路が切り替えられたときなどのトランスポンダ110の動作を簡単に説明する。
インタフェース部113は、選択部118から光信号を受信する。なお、インタフェース部113は、0系の光伝送路301又は1系の光伝送路401のいずれから当該光信号を受信してもよい。インタフェース部113は、選択部118を介して受信した光信号を電気信号に変換してトレーニング信号を取得する。インタフェース部113は、トレーニング信号の波形歪を補償しながら、トレーニング信号の既知の(すなわち、目標の)データパターンが検出されるまで、線形補償用パラメータを調整する。調整された線形補償用パラメータは、揮発性記憶装置102又は不揮発性記憶装置103に格納されてもよいし、インタフェース部113が有するバッファ(図示を省略)に格納されてもよい。
次に、通信サービスの開始時又は光伝送路が切り替えられ通信サービスが再開する時のトランスポンダ110の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図4は、実施の形態1の通信サービスの開始後などにおけるトランスポンダの動作を示すフローチャートである。
(ステップS11)モニタ116aは、0系の光伝送路301から受信した光信号の光パワーP(301)を検出して光パワーP(301)に対応する光パワー信号A1を生成する。モニタ116aは、光パワー信号A1を選択制御部117に送信する。
モニタ116bは、1系の光伝送路401から受信した光信号の光パワーP(401)を検出して光パワーP(401)に対応する光パワー信号A2を生成する。モニタ116bは、光パワー信号A2を選択制御部117に送信する。
(ステップS12)選択制御部117は、モニタ116a,116bから光パワー信号A1,A2を受信する。
(ステップS13)選択制御部117は、光パワー信号A1,A2と予め設定された閾値Th1とに基づいて、0系の光伝送路301及び1系の光伝送路401の中から1つの光伝送路を受信対象の光信号が伝送されている光伝送路(すなわち、選択光伝送路)を特定する。
(ステップS14)選択制御部117は、選択光伝送路を示す選択指示Bを選択部118に送信する。選択部118は、選択指示Bに基づいて、選択光伝送路を選択する。選択部118は、選択光伝送路から受信された光信号をインタフェース部113に出力する。
(ステップS15)選択制御部117は、選択光伝送路を示す選択情報Cをパラメータ保持制御部119に送信する。これにより、パラメータ保持制御部119は、選択光伝送路を特定できる。
(ステップS16)パラメータ保持制御部119は、選択情報Cに基づいて、非線形補償用パラメータの情報Dをパラメータ保持部120から取得する。
(ステップS17)パラメータ保持制御部119は、非線形補償用パラメータの情報Dをインタフェース部113に送信する。
これにより、インタフェース部113は、選択光伝送路に対応する非線形補償用パラメータを用いて光信号の非線形波形歪を補償する。また、インタフェース部113は、線形補償用パラメータを用いて光信号の線形波形歪を補償する。
ここで、インタフェース部113は、逆演算法を用いて光信号の線形波形歪及び非線形波形歪を補償してもよい。
逆演算法について、説明する。光伝送路中を伝搬する光信号は、非線形シュレディンガー方程式で表される。雑音を無視した場合、送信側の光通信装置が送信する光信号は、受信側の光通信装置から非線形シュレディンガー方程式を逆向きに解くことによって算出される。そして、非線形シュレディンガー方程式の逆演算は、線形波形歪補償(すなわち、波長分散補償)及び非線形波形歪補償(すなわち、自己位相変調補償)を交互に繰り返すことで非線形シュレディンガー方程式の逆演算の結果に近づくことになる。特に、線形波形歪補償及び非線形波形歪補償を交互に繰り返す回数が多いとき、非線形シュレディンガー方程式の逆演算は、線形波形歪補償及び非線形波形歪補償を交互に繰り返す演算と等価となる。
このように、インタフェース部113は、選択部118から出力された光信号から、選択光伝送路において生じる光信号の線形波形歪及び非線形波形歪が補償された電気信号を生成する。また、インタフェース部113は、生成した電気信号を信号処理部112に送信する。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1によれば、光通信装置100は、パラメータ保持部120に各光伝送路301,401の非線形補償用パラメータを予め格納しておくことで、通信サービスの開始時又は光伝送路が切り替えられたときなどに非線形補償用パラメータを調整しなくてよい。そして、光通信装置100は、通信サービスの開始時又は光伝送路が切り替えられたときなど、線形補償用パラメータの調整のみを行う。これにより、光通信装置100は、波形歪補償に用いられるパラメータの調整時間を短縮することができる。例えば、光通信装置100は、線形補償用パラメータのみを調整すればよいので、光伝送路の切り替えが発生した場合でも、システム要求の切替時の瞬断時間である50ms以内に、通信サービスを再開できる。また、光通信装置100は、線形補償用パラメータのみを調整すればよいので、通信サービスを早期に開始することができる。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1では、モニタ116a,116bが0系と1系の光伝送路から光信号をそれぞれ受信する場合を説明した。しかし、トランスポンダ110は、モニタの数を増やし、3つ以上の光伝送路から光信号を受信してもよい。この場合、光通信装置100は、3つ以上の光伝送路から光信号を受信する。
また、トランスポンダ110は、CPL115を用いて、3つ以上の光伝送路に光信号を送信する。選択制御部117は、3つ以上の光伝送路のそれぞれから受信した光信号の光パワーと予め設定された閾値とに基づいて、1つの光伝送路を受信対象の光信号が伝送されている光伝送路と特定する。選択部118は、特定された光伝送路(すなわち、選択光伝送路)の光信号をインタフェース部113に送信する。パラメータ保持部120は、3つ以上の光伝送路のそれぞれに対応する非線形補償用パラメータを記憶する。パラメータ保持制御部119は、選択制御部117が特定した選択光伝送路に対応する非線形補償用パラメータをパラメータ保持部120から取得し、取得した非線形補償用パラメータをインタフェース部113に送信する。インタフェース部113は、パラメータ保持制御部119から受信した非線形補償用パラメータを用いて、非線形波形歪を補償する。
インタフェース部113は、線形補償用パラメータを調整する場合、ブラインド等化を利用して線形補償用パラメータを調整してもよい。
実施の形態2.
次に、実施の形態2を説明する。実施の形態2では、実施の形態1と相違する事項を主に説明し、共通する事項の説明を省略する。
実施の形態1では、0系の光伝送路の数が2つ、1系の光伝送路の数が2つの場合を説明した。実施の形態2では、0系の光伝送路の数が1つ、1系の光伝送路の数が1つの場合を示す。
図5は、実施の形態2の光通信システムを示す図である。光通信システムは、光通信装置100aと、光通信装置200aと、これらを通信可能にするための光伝送路303,403とを含む。光通信装置100aと光通信装置200aとは、0系の光伝送路303と1系の光伝送路403を介して通信可能に接続される。光通信装置100aと光通信装置200aの伝送速度は、100Gbpsを超えることができる。
光通信装置100aは、トランスポンダ110aと装置監視部130を有する。トランスポンダ110aについては、後で詳細に説明する。光通信装置200aは、光通信装置100aと同様の構成を有する。
図6は、実施の形態2のトランスポンダの構成を示す機能ブロック図である。トランスポンダ110aは、信号制御部121a,121bを有する。信号制御部121a,121bは、例えば、WDM(Wavelength Division Multiplexing)フィルタである。信号制御部121aは、第1の信号制御部とも言う。信号制御部121bは、第2の信号制御部とも言う。図3に示される構成と同じ又は対応する図6の構成は、図3に示される符号と同じ符号を付している。実施の形態2では、図2〜図4を参照する。
信号制御部121aは、CPL115から受信した光信号を0系の光伝送路303を介して光通信装置200aに送信する。信号制御部121aは、0系の光伝送路303を介して光通信装置200aから受信した光信号をモニタ116aに送信する。
信号制御部121bは、CPL115から受信した光信号を1系の光伝送路304を介して光通信装置200aに送信する。信号制御部121bは、1系の光伝送路304を介して光通信装置200aから受信した光信号をモニタ116bに送信する。
モニタ116aは、0系の光伝送路303から受信した光信号の光パワーP(303)を検出して光パワーP(303)に対応する光パワー信号A3を生成する。モニタ116aは、光パワー信号A3を選択制御部117に送信する。
モニタ116bは、1系の光伝送路403から受信した光信号の光パワーP(403)を検出して光パワーP(403)に対応する光パワー信号A4を生成する。モニタ116bは、光パワー信号A4を選択制御部117に送信する。
選択制御部117は、光パワー信号A3,A4と予め設定された閾値Th2とに基づいて、0系の光伝送路303及び1系の光伝送路403の中から1つの光伝送路を受信対象の光信号が伝送されている光伝送路と特定する。選択制御部117は、特定された光伝送路を示す選択指示B1を選択部118に送信する。
選択部118は、選択指示B1に基づいて、選択光伝送路を選択する。選択部118は、選択光伝送路から受信された光信号をインタフェース部113に出力する。例えば、選択部118は、0系の光伝送路303から受信された光信号又は1系の光伝送路304から受信された光信号をインタフェース部113に出力する。
選択制御部117は、特定された光伝送路を示す選択情報C1をパラメータ保持制御部119に送信する。これにより、パラメータ保持制御部119は、選択光伝送路を特定できる。
パラメータ保持部120は、0系の光伝送路303に対応する非線形補償用パラメータと1系の光伝送路304に対応する非線形補償用パラメータを記憶する。パラメータ保持制御部119は、選択情報C1に基づいて、選択光伝送路に対応する非線形補償用パラメータの情報D1をパラメータ保持部120から取得する。パラメータ保持制御部119は、非線形補償用パラメータの情報D1をインタフェース部113に送信する。
実施の形態2の光通信システムは、実施の形態1の光通信システムの光伝送路の数よりも少ない数の光伝送路で構成することができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3を説明する。実施の形態3では、実施の形態1と相違する事項を主に説明し、共通する事項の説明を省略する。
図7は、実施の形態3のトランスポンダの構成を示す機能ブロック図である。トランスポンダ110bは、低速クライアントIF部111a,111bを有する。低速クライアントIF部は、クライアントインタフェース部と言う。実施の形態3は、実施の形態1のクライアントIF部111が低速クライアントIF部111a,111bに変更した点が実施の形態1と異なる。図3に示される構成と同じ、又は対応する図7の構成は、図3に示される符号と同じ符号を付している。実施の形態3では、図1、図2、及び図4をも参照する。
低速クライアントIF部111a,111bの低速とは、伝送速度が光伝送路301,302,401,402の伝送速度(例えば、100Gbps以上)よりも低速であることを意味する。低速クライアントIF部111a,111bの伝送速度は、例えば、1Gbps又は10Gbpsである。低速クライアントIF部111a,111bの各々は、クライアント装置(図示を省略)との間で電気信号の送受信を行う。
例えば、トランスポンダ110bが10個の低速クライアントIF部を有している場合を説明する。また、1つの低速クライアントIF部は、10Gbpsでデータを伝送することができるものとする。10個の低速クライアントIF部が10個のクライアント装置から電気信号を受信した場合、トランスポンダ110bは、電気多重が可能になる。電気多重とは、複数の低速クライアントIF部と複数の外部のクライント装置と1対1で接続することで形成された複数の通信系統を用いて、電気信号を送受信する方法である。また、トランスポンダ110bは、10個の低速クライアントIF部が動作することで、100Gbpsの伝送を可能にする。
また、信号処理部112は、複数の低速クライアントIF部から受信した複数の電気信号をインタフェース部113に送信する。信号処理部112は、前記インタフェース部から受信した電気信号に基づいて生成した複数の電気信号を複数の低速クライアントIF部に送信する。
実施の形態4は、高速の伝送速度を持つ1台のトランスポンダにより、複数台のクライアント装置の通信を効率的に実現できる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4を説明する。実施の形態4では、実施の形態1と相違する事項を主に説明し、共通する事項の説明を省略する。
図8は、実施の形態4の光通信システムを示す図である。光通信システムは、光通信装置100bと、光通信装置200bと、これらを通信可能にするための光伝送路351,352,451,452とを含む。例えば、光通信装置100bと光通信装置200bは、WDM伝送装置である。光通信装置100b及び200bは、国際規格に準拠した波長のWDM光信号によって波長多重伝送を行う装置である。
光通信装置100bと光通信装置200bとは、E系(East系)の光伝送路351,352とW系(West系)の光伝送路451,452を介して通信する。E系の光伝送路351,352又はW系の光伝送路451,452を介して行われる光通信装置100bと光通信装置200bとの間のデータ伝送の伝送速度は、100Gbpsを超えることができる。
光通信装置100bは、光増幅部141a,141b、合分波部142a,142b、トランスポンダ110c1,110c2、及び装置監視部130を有する。トランスポンダ110c1,110c2の各々は、例えば、図3に示されるトランスポンダ110と同様の構成を持つ。
合分波部142aは、トランスポンダ110c1及び110c2から受け取った光信号を多重化(合波)して、E系の光伝送路352用の光信号を生成する。また、合分波部142aは、トランスポンダ110c1及び110c2から受け取った光信号を多重化(合波)して、W系の光伝送路452用の光信号を生成してもよい。光増幅部141aは、合分波部142aによって生成された光信号を増幅してもよい。
また、合分波部142aは、E系の光伝送路351又はW系の光伝送路451から受信した光多重信号を分波して、分波によって生成された複数の光信号(例えば、2つの光信号)をトランスポンダ110c1及び110c2にそれぞれ送信する。
光増幅部141b及び合分波部142bの動作は、光増幅部141a及び合分波部142aと同様である。
実施の形態4の光通信装置100bは、光増幅部141a,141b、合分波部142a,142b、及びトランスポンダ110c1,110c2を有することで、光信号をE系の光伝送路352又はW系の光伝送路452から送信することができる。また、光通信装置100bは、光信号をE系の光伝送路351又はW系の光伝送路451から受信することができる。つまり、実施の形態4は、複数台のトランスポンダで光伝送路を共用することができるので、システム構成を簡素化することができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5を説明する。実施の形態5では、実施の形態1と相違する事項を主に説明し、共通する事項の説明を省略する。
実施の形態1では、トランスポンダ110が非線形補償用パラメータを予め格納している場合を説明した。実施の形態5では、トランスポンダと装置監視部の両方に非線形補償用パラメータを格納する場合を説明する。
図9は、実施の形態5の光通信装置の構成を示す機能ブロック図である。光通信装置100cは、トランスポンダ110dと装置監視部130aを有する。実施の形態5では、トランスポンダ110dは第1の基板部151に搭載されており、装置監視部130aは第2の基板部152に搭載されている。すなわち、第1の基板部151は、装置監視部130aとは分離された構造を持つ。第2の基板部152は、トランスポンダ110dとは分離された構造を持つ。また、第1の基板部151及び第2の基板部152は、光通信装置100cに着脱可能である。
トランスポンダ110dは、パラメータ保持部120と取得部122を有する。取得部122は、第2の取得部と言う。また、トランスポンダ110dは、図3に示される機能ブロックと同様に、クライアントIF部111、信号処理部112、インタフェース部113、監視制御部114、CPL115、モニタ116a,116b、選択制御部117、選択部118及びパラメータ保持制御部119を有する。図9では、図3に示される機能ブロックの図示を省略している。図3に示される構成と同じ又は対応する図9の構成は、図3に示される符号と同じ符号を付している。実施の形態5では、図1から図4を参照する。
取得部122は、プロセッサ101によって実現されてもよい。また、取得部122は、プロセッサ101が実行するプログラムのモジュールとして実現されてもよい。
取得部122は、装置監視部130aから非線形補償用パラメータの送信指示を受信した場合、パラメータ保持部120に格納されている非線形補償用パラメータを取得する。取得部122は、非線形補償用パラメータを装置監視部130aに送信する。
取得部122は、既存の装置監視部に不具合が発生して、新たな装置監視部130aに交換されたことを検出した場合、パラメータ保持部120に格納されている非線形補償用パラメータを装置監視部130aに送信してもよい。
装置監視部130aは、プロセッサ、揮発性記憶装置、及び不揮発性記憶装置を有する。装置監視部130aは、記憶部131と取得部132を有する。取得部132は、第1の取得部と言う。
記憶部131は、揮発性記憶装置又は不揮発性記憶装置に確保した記憶領域として実現できる。取得部132は、装置監視部130aが有するプロセッサによって実現されてもよい。また、取得部132は、装置監視部130aが有するプロセッサが実行するプログラムのモジュールとして実現されてもよい。
記憶部131は、非線形補償用パラメータを記憶することができる。
取得部132は、既存の装置監視部に不具合が発生して、新たな装置監視部130aに交換された場合、トランスポンダ110dに非線形補償用パラメータの送信指示を送信する。すなわち、新たな装置監視部130aの記憶部131には、非線形補償用パラメータが格納されていない。取得部132は、トランスポンダ110dに非線形補償用パラメータの送信指示を送信する。そして、取得部132は、パラメータ保持部120に格納されている非線形補償用パラメータを取得する。取得部132は、非線形補償用パラメータを記憶部131に格納する。
また、取得部132は、既存のトランスポンダに不具合が発生して、新たなトランスポンダ110dに交換されたことを検出する。取得部132は、記憶部131に格納されている非線形補償用パラメータをトランスポンダ110dに送信する。すなわち、取得部132は、記憶部131に格納されている非線形補償用パラメータをパラメータ保持部120に格納する。これにより、パラメータ保持部120は、非線形補償用パラメータを格納することができる。
このように、トランスポンダ110dと装置監視部130aは、同じ非線形補償用パラメータを格納できる。例えば、光通信装置100cは、既存の装置監視部に不具合が発生し、かつ既存の光伝送路で異常が発生し、既存の光伝送路を新たな光伝送路に切り替える作業及び既存の装置監視部を新たな装置監視部に交換する作業が行われてもトランスポンダ110dに非線形補償用パラメータが格納されているので、非線形波形歪を補償することができる。
既存のトランスポンダを新たなトランスポンダ110dに交換したとき(すなわち、第1の基板部を新たな第1の基板部151に交換したとき)又は既存の装置監視部を新たな装置監視部130aに交換したとき(すなわち、第2の基板部を新たな第2の基板部152に交換したとき)、新たなトランスポンダ110d又は新たな装置監視部130aには、非線形補償用パラメータが格納される。そのため、ユーザは、トランスポンダ110d又は装置監視部130aに非線形補償用パラメータを設定する作業をしなくて済む。
また、光通信装置100cが非線形補償用パラメータを格納する場合、光通信装置100cは、始めに装置監視部130aに非線形補償用パラメータを格納した後、トランスポンダ110dに非線形補償用パラメータを格納してもよい。
以上に説明した各実施の形態における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
100,100a,100b,100c 光通信装置、 110,110a,110b,110c1,110c2,110d トランスポンダ、 111 クライアントIF部、 111a,111b 低速クライアントIF部、 112 信号処理部、 113 インタフェース部、 114 監視制御部、 115 CPL、 116a,116b モニタ、 117 選択制御部、 118 選択部、 119 パラメータ保持制御部、 120 パラメータ保持部、 121a,121b 信号制御部、 122 取得部、 130,130a 装置監視部、 131 記憶部、 132 取得部、 141a,141b 光増幅部、 142a,142b 合分波部、 200,200a,200b 光通信装置、 301,302,303,304,351,352,401,402,403,451,452 光伝送路、 第1の基板部151、 第2の基板部152

Claims (7)

  1. 光通信装置であって、
    複数の光伝送路の各々から受信された光信号の光パワーに基づいて受信対象の光信号が伝送されている光伝送路を特定し、特定した光伝送路を選択させるための選択指示を送信する選択制御部と、
    前記選択指示に基づいて前記複数の光伝送路の中から光伝送路を選択し、選択した光伝送路である選択光伝送路から受信された光信号を出力する選択部と、
    前記選択部から出力された前記光信号から、前記選択光伝送路において生じる前記光信号の線形波形歪及び非線形波形歪が補償された電気信号を生成するインタフェース部と、
    前記複数の光伝送路の各々に対応する非線形波形歪を補償するための非線形補償用パラメータを予め記憶するパラメータ保持部と、
    前記非線形補償用パラメータを記憶する記憶部と取得部を含む装置監視部と、
    を有し、
    前記インタフェース部は、前記選択光伝送路に対応する前記非線形補償用パラメータを用いて、前記光信号の非線形波形歪を補償
    前記パラメータ保持部は、基板部に搭載され、
    前記基板部は、前記装置監視部とは分離された構造を持ち、前記光通信装置に着脱可能であり、
    前記取得部は、前記基板部から、新たなパラメータ保持部が搭載された新たな基板部に交換されたときに、前記記憶部に格納されている前記非線形補償用パラメータを前記新たなパラメータ保持部に格納する、
    光通信装置。
  2. 光通信装置であって、
    複数の光伝送路の各々から受信された光信号の光パワーに基づいて受信対象の光信号が伝送されている光伝送路を特定し、特定した光伝送路を選択させるための選択指示を送信する選択制御部と、
    前記選択指示に基づいて前記複数の光伝送路の中から光伝送路を選択し、選択した光伝送路である選択光伝送路から受信された光信号を出力する選択部と、
    前記選択部から出力された前記光信号から、前記選択光伝送路において生じる前記光信号の線形波形歪及び非線形波形歪が補償された電気信号を生成するインタフェース部と、
    前記複数の光伝送路の各々に対応する非線形波形歪を補償するための非線形補償用パラメータを予め記憶するパラメータ保持部と、
    前記光通信装置に着脱可能であり、記憶部を含む装置監視部を搭載する基板部と、
    取得部と、
    を有し、
    前記インタフェース部は、前記選択光伝送路に対応する前記非線形補償用パラメータを用いて、前記光信号の非線形波形歪を補償し
    前記取得部は、前記基板部から、新たな記憶部を含む装置監視部を搭載する基板部に交換されたことを検出したとき、前記パラメータ保持部に格納されている前記非線形補償用パラメータを前記新たな記憶部に格納する、
    光通信装置。
  3. 前記選択制御部は、前記複数の光伝送路の各々から受信された光信号の光パワーと予め設定された閾値に基づいて前記受信対象の光信号が伝送されている光伝送路を特定する、
    請求項1又は2に記載の光通信装置。
  4. 前記複数の光伝送路のうちの第1の光伝送路から光信号を受信又は前記第1の光伝送路に光信号を送信する第1の信号制御部と、
    前記複数の光伝送路のうちの第2の光伝送路から光信号を受信又は前記第2の光伝送路に光信号を送信する第2の信号制御部と、
    をさらに有し、
    前記選択制御部は、前記第1の信号制御部が受信した光信号の光パワー、前記第2の信号制御部が受信した光信号の光パワー、及び予め設定された閾値に基づいて、前記受信対象の光信号が伝送されている光伝送路を特定し、特定した光伝送路を選択させるための前記選択指示を送信し、
    前記選択部は、前記選択指示に基づいて、前記第1の光伝送路又は前記第2の光伝送路のいずれかを前記選択光伝送路として選択し、前記選択光伝送路から受信された光信号を前記インタフェース部に出力する、
    請求項1又は2に記載の光通信装置。
  5. 外部装置である複数のクライアント装置とそれぞれ通信する複数のクライアントインタフェース部と、
    複数のクライアントインタフェース部から受信した複数の電気信号を前記インタフェース部に送信し、前記インタフェース部から受信した電気信号に基づいて生成した複数の電気信号を前記複数のクライアントインタフェース部に送信する信号処理部と、
    をさらに有する請求項1からのいずれか1項に記載の光通信装置。
  6. 前記インタフェース部は、前記光信号の線形波形歪を補償するための線形補償用パラメータを調整し、前記線形補償用パラメータを用いて、前記光信号の線形波形歪を補償する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光通信装置。
  7. 前記インタフェース部は、前記線形補償用パラメータを調整するとき、前記線形補償用パラメータを調整する際に用いられ、かつ、波形歪が生じている調整用信号を取得し、前記調整用信号の波形歪の補償に伴って前記線形補償用パラメータを調整する、
    請求項に記載の光通信装置。
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