JP6958929B2 - 熱式工具及び熱式工具用のカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、熱式工具、熱式工具用のカートリッジ、熱式工具及びカートリッジの組立方法に関する。
特許文献1及び2は、ワイヤの被覆を切断してワイヤの端部を露出させるように構成されたブレード部に埋め込まれたヒータを有するワイヤストリッパを開示している。ブレード部の剪断力を用いて被覆を切除する構造とは異なり、特許文献1のワイヤストリッパは、ヒータから発せられた熱を用いて被覆を切除する。したがって、ワイヤに傷を付けたり切断したりする危険性は小さい。
米国特許第3,980,861号明細書 特開2002−199535号公報
特許文献1のワイヤストリッパが落とされると、ブレード部やヒータに不具合が生ずることがある。この場合、ワイヤストリッパ全体を交換し、被覆の切除作業を継続する必要がある。
ワイヤストリッパのブレード部及びヒータが、これらを保持する保持部位から分離可能に形成されているならば(いわゆる、カートリッジ構造)、カートリッジを交換すれば、被覆の切除を継続することができる。しかしながら、カートリッジ構造が採用された場合、カートリッジと保持部位との間の公差の結果、一対のブレード部間のミスアライメントが問題となる。すなわち、ブレード部間のミスアライメントの結果、被覆の切除に支障が生ずることがある。この問題は、ワークを挟む構造を有している他の熱式工具(たとえば、基板上のチップの除去する一対のこて先を有しているツイーザ)にも当てはまる。
本発明は、ブレード部、こて先又はヒータの交換を可能にするとともに、交換後において、ブレード部又はこて先間の適切なアライメントを保つことを可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る熱式工具は、握持されるように構成されたハンドル部と、一対のブレード部又は一対のこて先と、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先内にそれぞれ収容された一対のヒータと、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を取り外し可能に保持する一対のチャックを有しているとともに前記ハンドル部よりも硬質のフレームと、前記一対のチャックそれぞれの先端から基端側に向けて凹設された切欠部によって構成された位置決め部と、を備えている。前記一対のブレード部又は前記一対のこて先は、前記一対のチャックに設けられた前記切欠部に嵌め込まれることにより、前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において位置決めされように構成されている
上記の構成によれば、一対のブレード部又は一対のこて先は、一対のチャックから取り外し可能である。したがって、新たなブレード部や新たなこて先への交換が可能になる。
新たなブレード部や新たなこて先は、フレームのチャックに取り付けられる。フレームは、ハンドルよりも硬質であるので、熱式工具の使用後においても変形しにくい。したがって、一対のチャック及びこれらに取り付けられた一対のブレード部又は一対のこて先間の位置関係は維持される。位置決め部は、ブレード部又はこて先を、チャックの軸周りにおける回転方向及びチャックの軸方向において位置決めする。この結果、一対のブレード部又は一対のこて先間での回転方向及び軸方向におけるズレは生じにくくなる。すなわち、ブレード部又はこて先の交換の後においても、一対のブレード部又は一対のこて先間の適切なアライメントが維持される。
本発明の他の局面に係る熱式工具は、握持されるように構成されたハンドル部と、一対のブレード部又は一対のこて先と、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先内にそれぞれ収容された一対のヒータと、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を取り外し可能に保持する一対のチャックを有しているとともに前記ハンドル部よりも硬質のフレームと、前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において、対応するブレード部又はこて先を位置決めする位置決め部と、を備えている。前記一対のブレード部それぞれ又は前記一対のこて先それぞれは、対応するチャックに嵌入された嵌入部と、前記嵌入部から屈曲した屈曲部と、を含んでい。前記一対のブレード部はそれぞれ、前記屈曲部に設けられているとともにワイヤの被覆を切除可能に形成されたブレードを含んでい。前記一対のこて先はそれぞれ、前記屈曲部に設けられているとともにワークを挟む先端を含んでい。前記位置決め部は、前記屈曲部が嵌め込まれるように、前記一対のチャックそれぞれの先端から基端側に向けて凹設された切欠部によって構成されてい
上記の構成によれば、屈曲部は、嵌入部から屈曲しているので、嵌入部がチャックの先端に嵌入され、基端側に押し込まれると、屈曲部は、チャックの先端面に当たる。屈曲部が切欠部に嵌め込まれるまで、嵌入部がチャックに押し込まれると、基端側への屈曲部の移動は、屈曲部に当接したチャックの先端面によって妨げられる。屈曲部が切欠部に嵌め込まれた位置から更に押し込まれることはないので、ブレード部又はこて先は、屈曲部が切欠部に嵌め込まれた位置において、チャックの軸方向に位置決めされる。
切欠部は、チャックの先端から基端側に向けて凹設された形状を有しているので、切欠部が形成されたチャックの先端部位は、切欠部に嵌め込まれた屈曲部がチャックの軸周りに回転することを妨げる。すなわち、ブレード部又はこて先は、チャックの軸周りにおける回転方向においても位置決めされる。したがって、ブレード部のブレード又はこて先の先端のアライメントが維持される。
上記の構成に関して、熱式工具は、前記嵌入部を、前記チャックに対して固定する固定部を更に備えていてもよい。
上記の構成によれば、嵌入部が固定部によってチャックに対して固定されるので、押し込み方向とは反対の方向におけるブレード部又はこて先の位置ズレが抑制される。
上記の構成に関して、前記一対のブレード部それぞれは、ワイヤの被覆を切除するためのブレードを含んでいてもよい。前記屈曲部は、前記ブレードを、前記屈曲部から取り外し可能に保持するように形成されていてもよい。
上記の構成によれば、ブレードは、屈曲部から取り外し可能であるので、ブレード部全体を交換することなく、ブレードのみを交換することが可能である。
上記の構成に関して、熱式工具は、前記一対のヒータそれぞれへ電力を伝えるように、対応するヒータに接続された導体線を更に備えていてもよい。前記屈曲部の内部には、前記対応するヒータが収容された第1内部空間が形成されていてもよい。前記嵌入部の内部には、前記対応するヒータに接続された前記導体線が挿通されるように前記第1内部空間に連通した第2内部空間が形成されていてもよい。前記一対のブレード部又は前記一対のこて先それぞれの外面には、前記対応するヒータ及び前記対応するヒータに接続された前記導体線が前記第1内部空間及び前記第2内部空間に挿入されるように、前記第1内部空間及び前記第2内部空間のうち少なくとも一方に連通した挿入口が形成されていてもよい。
上記の構成によれば、ヒータは、嵌入部から屈曲した屈曲部の第1内部空間に収容される。第1内部空間へのヒータの配設を容易にするために、ブレード部又はこて先の外面には、挿入口が形成されている。挿入口は、互いに連通した第1内部空間及び前記第2内部空間のうち少なくとも一方に連通している。したがって、ヒータ及びヒータに接続された導体線は、挿入口を介して、第1内部空間及び第2内部空間に容易に挿入される。
上記の構成に関して、前記一対のブレード部それぞれは、ワイヤの被覆を除去するためのブレードを含んでいてもよい。前記一対のブレードは、互いに当接されたときに、前記一対のブレード部の先端において凹状に屈曲したを形成してもよい。前記凹状に屈曲した面は鈍角をなしていてもよい。
上記の構成によれば、一対のブレードは、互いに当接されたときに、一対のブレード部の先端において凹状に屈曲したを形成するので、ブレード部の先端側への力ワイヤの被膜から受けたときにおいて、ブレードが先端側に微小変形したとしても、ブレードが先端側へ凸となる面を形成することが抑制されるので、被覆は円滑に切除される。
上記の構成に関して、前記一対のブレードは、4°から6°の範囲で傾斜することによって、前記鈍角を形成してもよい。
上記の構成によれば、一対のブレードが4°から6°の範囲で傾斜することにより、上述の鈍角が形成される。この傾斜角度の範囲では、鈍角は、180°から僅かに小さな値となるだけである。したがって、一対のブレードは、ワイヤに対して略直角の角度で作用する力を与えることができる。この結果、被覆は円滑に切除される。
上記の構成に関して、前記フレームは、互いに接合された接合部位から先端方向に延設されているとともに、前記接合部位から前記先端方向に離れるにつれて、互いに離間するように前記接合部位から屈曲した一対のアーム部を有していてもよい。前記一対のチャックは、前記一対のアーム部にそれぞれ位置決めされた状態で固定されていてもよい。前記一対のアーム部は、前記一対のチャックが互いに接近する方向と互いに離れる方向とに移動するように弾性変形可能であってもよい。
上記の構成によれば、一対のアーム部が互いに離間した位置から接近するように弾性変形すると、一対のチャックも互いに接近する位置に移動する。このとき、これらのチャックに取り付けられたブレード部又はこて先も互いに接近する位置に移動する。一方、軸方向における一対のチャックの位置関係を維持するために、チャックは、比較的硬質のフレームのアーム部に位置決めされた状態で固定されている。アーム部は、アーム部の延設方向には変形しないので、軸方向におけるチャックの位置は変動しない。したがって、一対のチャックに取り付けられた一対のブレード部又は一対のこて先間のアライメントが維持される。
本発明の他の局面に係る熱式工具は、握持されるように構成されたハンドル部と、一対のブレード部又は一対のこて先と、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先内にそれぞれ収容された一対のヒータと、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を取り外し可能に保持する一対のチャックを有しているとともに前記ハンドル部よりも硬質のフレームと、前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において、対応するブレード部又はこて先を位置決めする位置決め部と、を備えている。前記位置決め部は、前記一対のチャックそれぞれの先端から基端側に向けて凹設された切欠部によって構成されてい。前記一対のブレード部又は前記一対のこて先それぞれは、対応するチャックに嵌入された嵌入部と、前記切欠部に嵌め込まれるように、前記嵌入部の先端側で、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先それぞれの外面から突出した突出部と、を含んでい
上記の構成によれば、嵌入部がチャックの先端に嵌入され、基端側に押し込まれると、嵌入部の先端側の突出部は、切欠部に嵌め込まれ、チャックの先端面に当たる。突出部は、チャックの先端面に当たっているので、基端側への突出部の移動は、突出部に当接したチャックの先端面によって妨げられる。突出部が切欠部に嵌め込まれた位置から更に押し込まれることはないので、ブレード部又はこて先は、突出部が切欠部に嵌め込まれた位置において、チャックの軸方向に位置決めされる。
切欠部は、チャックの先端から基端側に向けて凹設された形状を有しているので、切欠部が形成されたチャックの先端部位は、切欠部に嵌め込まれた突出部がチャックの軸周りに回転することを妨げる。すなわち、ブレード部又はこて先は、チャックの軸周りにおける回転方向においても位置決めされる。
本発明の他の局面に係るカートリッジは、上述の熱式工具に用いられる。カートリッジは、ブレード部又はこて先と、前記ブレード部又は前記こて先内にそれぞれ収容されたヒータとを備えている。前記ブレード部又は前記こて先は、対応するチャックに保持されたときに、前記位置決め部によって、前記回転方向及び前記軸方向において位置決めされるように構成されている。
上記の構成に関して、前記ブレード部は、対応するチャックに嵌入される嵌入部と、前記嵌入部から屈曲しているとともに前記ヒータが収容された屈曲部と、ワイヤの被覆を切除するために前記屈曲部に設けられたブレードとを含んでいてもよい。
上記の構成に関して、前記屈曲部は、前記ブレードを取り外し可能に保持するように形成されていてもよい。
上述の熱式工具の組立方法は、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を前記一対のチャックに設けられた前記切欠部に嵌め込んで、前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において位置決めし、この状態で、一対のブレード部又は一対のこて先を取り外し可能に前記一対のチャックに保持させる。
上述の技術は、ブレード部、こて先やヒータの交換を可能にするとともに、交換後において、ブレード部又はこて先間の適切なアライメントを保つことを可能にする。
熱式工具として例示されるワイヤストリッパの概略的な斜視図である。 熱式工具として例示されるツイーザの概略的な斜視図である。 ワイヤストリッパのブレードカートリッジの概略図である。 ツイーザのツイーザカートリッジの概略図である。 ワイヤストリッパ及びツイーザのフレームの概略的な斜視図である。 フレームのアーム部の先端部位の概略的な斜視図である。 ヒータアセンブリの概略的な斜視図である。 ヒータアセンブリの概略的な斜視図である。 ワイヤストリッパのブレード部の概略的な斜視図である。 ワイヤストリッパのブレード部の概略図である。 ワイヤストリッパのブレード部の概略的な斜視図である。 代替的なブレード部の概略図である。 代替的なブレード部の概略図である。 従来のブレードの概略的な側面図である。 従来のブレードの概略的な側面図である。 ワイヤストリッパのブレードの概略的な側面図である。 略直線的な形状を有しているブレード部の概略的な平面図である。 挿入口が形成された屈曲部の先端面の概略図である。 他のブレード部の概略的な側面図である。 ブレードカートリッジ又はツイーザカートリッジを保持するチャックの概略的な斜視図である。
図1は、熱式工具の一例であるワイヤストリッパ100の概略的な斜視図である。図2は、熱式工具の一例であるツイーザ200の概略的な斜視図である。これらの熱式工具は、カートリッジ式の構造を有している。
ワイヤストリッパ100及びツイーザ200は、ハンドル部101と、ハンドル部101によって部分的に覆われたフレーム110とを含んでいる。図1及び図2には、ハンドル部101の右側部分のみが示されている。すなわち、図1及び2に示されるワイヤストリッパ100及びツイーザ200のハンドル部101の左半分は、フレーム110から分離されている。
ハンドル部101は、熱可塑性材料から形成された左右一対の内側シールド102と、軟質プラスチック、エラストマー、熱可塑性材料又はシリコンゴムから形成された左右一対の外側グリップ103とを含む二色成型構造を有している。内側シールド102は、ワイヤストリッパ100及びツイーザ200の加熱部分からユーザの手を保護するために設けられている。互いに対向している一対の内側シールド102の内面には、コネクタソケット104が固定されている。コネクタソケット104は、ワイヤストリッパ100及びツイーザ200への電力供給に利用される。
図5は、ワイヤストリッパ100及びツイーザ200のフレーム110の概略的な斜視図である。図1、図2及び図5を参照して、フレーム110が説明される。
フレーム110は、ハンドル部101よりも硬質の金属材料から形成されている。フレーム110は、対向して配置された2つのアーム部111と、これらのアーム部111の先端にそれぞれ固定された2つのチャック120を有している。これらのアーム部111は、細長い板状部材を用いて形成されている。これらのアーム部111の基端部は、互いに接合された接合部位112である(図5を参照)。これらのアーム部111は、接合部位112から先端方向に離れるにつれて、互いに離れるように、接合部位112から屈曲している。これらのアーム部111の先端は、互いに対向している。これらのアーム部111は、ステンレス鋼やばね鋼といった弾性変形可能な金属材料から形成されている。フレーム110が、対向方向に作用する外力を受けると、一対のアーム部111は弾性変形し、これらのアーム部111の先端は互いに接近する。外力が取り除かれると、これらのアーム部111の先端は、互いに離間した位置に戻る。
一対のアーム部111の先端は、互いに対向しているので、これらのチャック120も接合部位112から略等しい距離だけ離れた位置でこれらのアーム部111に固定される。これらのチャック120は、互いに反対向きのアーム部111の外側面に固定されている。一対のアーム部111が弾性変形すると、チャック120は、一対のアーム部111の弾性変形に伴って、互いに接近する方向と互いに離れる方向とに移動する。
これらのチャック120それぞれには、アーム部111の延設方向に延びる貫通孔が形成されている。貫通孔は、略円形の断面形状を有している。チャック120は、外形において略角筒状のブラケット121と、ブラケット121から先端側に突出した略円筒状の保持筒122とを含んでいる。チャック120の貫通孔は、ブラケット121及び保持筒122に亘って形成されている。ブラケット121は、アーム部111の外側面の先端に固定されている。ブラケット121の軸方向において略中間位置には、ブラケット121の周壁を貫通したネジ穴123が形成されている。保持筒122の先端(すなわち、チャック120の先端)には、保持筒122の先端から基端側に向けて略C型に凹設された切欠部124が形成されている。チャック120は、金属射出成型、鋳造又は機械加工プロセスによって形成されている。チャック120は、ステンレス鋼又は鉄合金材料から形成されてもよい。
図1に示されるように、アーム部111を付勢する弾性力は、接合部位112で接合されたアーム部111のV字形構造からもたらされる。しかしながら、フレーム110は、一対のアーム部111を互いに離間させるように付勢するための弾性要素を含んでいてもよい。たとえば、図2に示されるように、弾性要素として、板バネ113、コイルバネやエラストマが使用されてもよい。板バネ113は、基端側に屈曲したV字形状を有している。板バネ113の両端は、互いに相向かい合うアーム部111の内側面に固定されている。
フレーム110を形成しているアーム部111の接合部位112は、例えば、タングステン不活性ガス溶接やスポット溶接によって溶接されている。代替的に、接合部位112は、リベット、ネジ又はボルトといった留め具を用いて接合されていてもよい。この構造は、アーム部111の先端部におけるチャック120の正確な位置決めを可能にする。一対のチャック120は、一対のブレードカートリッジ300(図3を参照)又は一対のツイーザカートリッジ400(図4を参照)を正確に位置決めさせる。ブレードカートリッジ300及びツイーザカートリッジ400は、チャック120から取り外し可能である。
一対のブレードカートリッジ300それぞれは、ブレードカートリッジ300の先端を形成しているブレード部310を有している。ブレード部310は、チャック120に嵌入された嵌入部340(図9を参照)と、嵌入部340の先端から上方に屈曲した屈曲部320と、屈曲部320と一体的に形成されたブレード330とを有している。嵌入部340は、他の部位よりも小さな外径を有する基端部343を含んでいる。嵌入部340及び屈曲部320は、ヒータアセンブリ500(図7及び図8を参照)が収容されるように、中空の構造を有している。ブレード330は、屈曲部320の延設方向に細長い板状部位である。一対のブレード330は、嵌入部340がチャック120に嵌入されたときにおいて、互いに向かい合うように屈曲部320から突出している。ブレード330は、ワイヤの被覆を切除可能に形成されている。ブレード部310は、鋳造、機械加工又は金属射出成型によって作成されていてもよい。ブレード部310は、鉄、鉄合金、ニッケル合金又は他の耐熱材料から形成されていてもよい。
ブレードカートリッジ300は、ブレード330がワイヤストリッパ100の先端で正確に位置合わせされた状態で、チャック120内に装着される。チャック120の切欠部124は、基端側における屈曲部320の外周面と相補的な形状を有している。屈曲部320が切欠部124に嵌め込まれると、ブレード部310は、チャック120内に回転方向において固定され、正確に位置決めされる。このとき、切欠部124を形成しているチャック120の先端面は、屈曲部320に当接しているので、屈曲部320が基端側へ移動することが防止される。すなわち、切欠部124は、ブレード部310を軸方向及び回転方向において位置決めするための位置決め部として用いられる。
図1は、ブレードカートリッジ300を有しているワイヤストリッパ100を示している。図3は、ワイヤストリッパ100のフレーム110から取り外されたブレードカートリッジ300のうちの1つを示している。
ブレードカートリッジ300は、ブレード部310から基端側へ延設されたスリーブ360と、スリーブ360の基端に設けられたコネクタ350とを有している。コネクタ350は、ハンドル部101内に固定されたコネクタソケット104内の電気接点(図示せず)に電気的に接続する電気接点351を有している。コネクタソケット104は、電源(図示せず)への接続を可能にする電気接点105を有している。コネクタソケット104は、図1に示されるハンドル部101の下にある。スリーブ360は、電気接点351からブレード部310内のヒータアセンブリ500(図7及び図8を参照)まで延びる導体線521(図7及び図8を参照)を覆い、保護する。
図2は、ツイーザ200を示している。図4は、一対のツイーザカートリッジ400のうちの1つを示す。これらのツイーザカートリッジ400それぞれは、こて先410を有している。こて先410は、ブレード部310と同様に、嵌入部340と屈曲部320とを有している。こて先410は、屈曲部320と一体的に形成された先端430を更に有している。一対のこて先410が、一対のチャック120に取り付けられたとき、こて先410の先端430は、互いに向かい合うように屈曲部320の先端から側方に突出している。これらの先端430は、電子部品といったワークを挟む部位である。こて先410は、用途に応じて様々な形状を有する。図4に示されるように、こて先410の先端430は、尖っていてもよいし、ワークを掴めるように平坦な端部であってもよい。こて先410は、ブレード部310と同様に、ヒータアセンブリ500(図7及び図8を参照)が収容されるように中空の構造を有している。
図5は、フレーム110、アーム部111及びチャック120の概略的な斜視図である。図5には、ブレードカートリッジ300は示されていない。図6は、アーム部111の先端部位の概略的な斜視図である。図6のアーム部111の先端部位には、ブレードカートリッジ300が取り付けられている。ブレードカートリッジ300のスリーブ360は、チャック120から基端側に延設されている。図6に示されるように、チャック120の切欠部124の形状は、屈曲部320の基端側の外面の形状に略一致している。
図7及び図8は、図3のブレード部310又は図4のこて先410の中に設置されるヒータアセンブリ500の概略的な斜視図である。ヒータアセンブリ500は、略円筒状のセラミックコア510と、セラミックコア510の外周面に巻かれたKanthal(登録商標)鉄−クロム−アルミニウム(FeCrAl)合金又はニッケル−クロム合金(Ni−Cr)の導体線から形成されたコイル状のヒータ520とを有している。ヒータ520はセラミック絶縁体で被覆される。 代替的に、ヒータアセンブリ500は、複数のボアを有しているセラミック筒を有してもよい。セラミック筒のボアには、Kanthal(登録商標)鉄−クロム−アルミニウム(FeCrAl)合金又はニッケル−クロム合金(Ni−Cr)の導体線が挿入されて、セラミックシリンダを加熱するリニアコイルを形成する。
ヒータアセンブリ500のヒータ520の端部は、ヒータ520へ電力を伝えるための一対の導体線521に接続されている(図7を参照)。導体線521は、銅又はニッケルから形成されている。導体線521の先端は、耐熱性の導線スリーブ522内に挿入され、導線スリーブ522によって保護されている(図8を参照)。ヒータ520は、導体線521に対して屈曲され、ブレード部310の屈曲部320の内部空間に収容されている。図8には、ヒータアセンブリ500及びヒータ520に隣接する短い区間において一対の導体線521の先端を被覆する導線スリーブ522が示されている。導体線521は、導線スリーブ522から基端側に延出された部位において、絶縁体チューブ523によって被覆されている。
図9及び図11は、ブレード部310の概略的な斜視図である。図10は、ブレード部310の概略図である。図9及び図10のブレード部310には、図7及び図8を参照して説明されたヒータアセンブリ500は、組み込まれていない。一方、図11のブレード部310には、ヒータアセンブリ500が組み込まれている。
図9に示されるように、ブレード部310の嵌入部340は、屈曲部320の基端からアーム部111の基端方向に延設されている。屈曲部320の内部空間は、以下の説明において、「第1内部空間321」と称される。第1内部空間321は、屈曲部320の延設方向に細長い空間である。嵌入部340の内部空間は、以下の説明において、「第2内部空間341」と称される。第2内部空間341は、嵌入部340の基端から先端側に延設され、第2内部空間341の先端は、第1内部空間321の基端に連通している。第2内部空間341は、一対の導線スリーブ522を収容するのに十分な広さを有している。
嵌入部340の外面には、嵌入部340の基端から先端側に延設された挿入口342が形成されている。挿入口342は、第1内部空間321の中心軸の延長線を越えて先端側に延設され、第2内部空間341に全体的に連通している。第2内部空間341に連通している第1内部空間321の基端が挿入口342を介して露出している(図10を参照)。
挿入口342が形成された区間において、嵌入部340は、略C型の断面を有している。嵌入部340の外径は、嵌入部340の基端部343を除いて、チャック120の内径に略等しい。嵌入部340は、チャック120に嵌入される。
図11に示されるように、ブレード部310の嵌入部340に形成された挿入口342は、ブレード部310の屈曲部320及び嵌入部340内へのヒータアセンブリ500の挿入を可能にする。
嵌入部340の基端部343は、図3を参照して説明されたスリーブ360の先端部に嵌入される。スリーブ360内において、導体線521は、嵌入部340の基端部343を超えて、基端側に延出されている。
ブレードカートリッジ300のブレード部310は、金属射出成型プロセスによって形成されている。金属射出成型プロセスによって、ブレード部310の嵌入部340のC型の断面を、チャック120に嵌入されるように形成することができる。金属射出成型プロセスによって、嵌入部340に対して70°〜120°の角度で屈曲しているとともにヒータアセンブリ500を収容するための中空構造を有する屈曲部320を形成することができる。嵌入部340に対する屈曲部320の屈曲角度は、ワイヤの被覆の切除の容易性を考慮して設定されている。金属射出成型プロセスによって、屈曲部320から側方に突出した平坦なブレード330を屈曲部320と一体的に設けることができる。
ヒータ520は、コイル状に巻回されたカンタル線又はニクロム線又はリニアコイル及びセラミックコアを用いて、略円筒形状に形成されている。ヒータ520を形成しているカンタル線又はニクロム線の端部は、銅又はニッケルから形成された導体線521に接続されている。ヒータアセンブリ500のヒータ520は、嵌入部340の挿入口342を通じて、屈曲部320の第1内部空間321に挿入される。ヒータ520に接続された導体線521は、導線スリーブ522に通され、導線スリーブ522及び絶縁体チューブ523によって保護される。導体線521の先端及び導線スリーブ522は、ブレード部310の嵌入部340の挿入口342を通じて、第2内部空間341に収容される。第2内部空間341から基端側にはみ出した導体線521の延出部位は、スリーブ360の先端から挿入される。導体線521の基端が、コネクタ350内の接点に接続され、ブレードカートリッジ300が完成する。ブレードカートリッジ300の基端部は、コネクタ350によって構成されている。コネクタ350とは反対側のブレードカートリッジ300の先端部は、ブレード部310によって構成されている。ブレード部310は、スリーブ360に圧入されてもよいし、スリーブ360と半田付けされてもよい。
ブレードカートリッジ300のコネクタ350、スリーブ360及びブレード部310の嵌入部340は、チャック120に順次挿入される。ブレード部310の屈曲部320がチャック120の切欠部124と係合し、且つ、コネクタ350がワイヤストリッパ100のハンドル部101に取り付けられたコネクタソケット104と電気的に接触するまで、ブレードカートリッジ300は、基端側へ押し込まれる。屈曲部320が切欠部124に嵌め込まれると、嵌入部340の挿入口342は、チャック120によって隠される。屈曲部320及び切欠部124の相補的な形状は、チャック120内でブレードカートリッジ300の回転を防止することを可能にする任意の形状を有することができる。
屈曲部320が切欠部124に嵌め込まれた後、止めネジ370がブラケット121のネジ穴123に螺合される(図6を参照)。この結果、嵌入部340は、チャック120内で固定される。止めネジ370は、屈曲部320が切欠部124に嵌め込まれた位置で嵌入部340をチャック120に対して固定する固定部として用いられる。
止めネジ370が取り外されると、ブレードカートリッジ300をチャック120から先端側に引き抜くことができる。このとき、挿入口342は、チャック120の先端側において露出する。ヒータアセンブリ500が故障したときには、露出した挿入口342を通じて、故障したヒータアセンブリ500をブレード部310から取り外すことができる。その後、新たなヒータアセンブリ500が挿入口342を通じて、ブレード部310の第1内部空間321及び第2内部空間341に収容される。
ブレード330が欠けたときには、ヒータアセンブリ500をブレード部310から分離した後に、ブレード部310をスリーブ360から分離してもよい。既存の又は新たなヒータアセンブリ500を新たなブレード部310の第1内部空間321及び第2内部空間341に収容した後、新たなブレード部310がスリーブ360の先端に嵌入されてもよい。
図12及び図13は、代替的なブレード部310Aを示している。屈曲部320と一体的に形成されたブレード330を有しているブレード部310とは異なり、ワイヤの被覆を切除するように形成された平板状のブレード330Aは、屈曲部320Aから取り外し可能である。
屈曲部320Aは、ブレード330Aが取り付けられた平坦な取付面322と、取付面322からブレード330Aの厚さ方向に突出した突出部323とを有している。突出部323は、直線的な当接縁部324を有している。取付面322には、ネジ穴(図示せず)が形成されている。屈曲部320Aの他の構造は、屈曲部320と同一である。
ブレード330Aは、略直角台形状である。ブレード330Aは、屈曲部320Aを形成している金属と同一の金属から形成されていてもよいし、屈曲部320Aとは異なる金属から形成されていてもよい。屈曲部320A及びブレード330Aはともに、銅又はインコネル(ニッケル−クロムベースの合金)から形成されてもよい。あるいは、屈曲部320Aが銅から形成される一方で、ブレード330Aがインコネルから形成されてもよいし、その逆でもよい。
ブレード330Aには、貫通孔(図示せず)が形成されている。ブレード330Aは、ブレード330Aの貫通孔が取付面322のネジ穴上に位置するように取付面322上に据え付けられたときに、ブレード330Aの斜面縁325が当接縁部324に当接するように形成されている。止めネジ326がブレード330Aの貫通孔に挿通され、取付面322のネジ穴に螺合される。この結果、ブレード330Aは、取付面322上で保持される。
斜面縁325とは反対側のブレード330Aの縁部328には、異なるサイズの半円形の切欠部327が形成されている。これらの切欠部327には、太さにおいて異なるワイヤが嵌め込まれ、ワイヤの被覆が切除される。これらの切欠部327は、図9を参照して説明されたブレード330に形成されていてもよい。ブレード330,330Aに形成される切欠部327は、単数であってもよい。
図14及び図15は、従来の2つのブレード910,920の概略的な側面図である。図14の一対のブレード910の刃面911は、刃面911の縁が互いに当接したとき、直線上に並んでいる。図15の一対のブレード920の刃面921には、約4度の角度のテーパが設けられている。図15のブレード920は、米国特許第3,980,861号に開示されている。
図16は、ブレード330の概略的な側面図である。ブレード330の刃面331(先端側の面)は、屈曲部320の先端に対して、4°〜6°の範囲で基端側に傾斜するように形成されている。この傾斜角θの値は、ワイヤの被覆を切除するのに最適化されている。
刃面331の縁部(互いに対向している一対のブレード330の縁部)は、尖っている。刃面331の縁部が互いに当接されたとき、一対の刃面331は、基端側に凹状に屈曲した鈍角を形成する。ワイヤストリッパ100のアーム部111が、刃面331の縁部が好ましい傾斜角θで当接するように形成されていてもよい。この場合、ブレード330の刃面331自体は傾斜した形状を有さなくてもよい。刃面331に関する説明は、ブレード330Aにも適用される。
上述の熱式工具は、カートリッジ式の構造を有している。ブレード330やこて先410の先端430の欠損やヒータアセンブリ500の電気的な不具合が生じたときには、ブレードカートリッジ300又はツイーザカートリッジ400が交換されれば、ワイヤの被覆の切除や部品の除去といった作業を継続することができる。すなわち、ワイヤストリッパ100及びツイーザ200全体が交換される必要はない。
ブレードカートリッジ300又はツイーザカートリッジ400の交換後においても、ブレード330やこて先410の先端430のアライメントは、以下の如く、維持される。
一対のブレードカートリッジ300又は一対のツイーザカートリッジ400がそれぞれ取り付けられる一対のチャック120は、ハンドル部101よりも硬質のフレーム110の一対のアーム部111に固定されている。フレーム110は、比較的硬質であるので、ワイヤストリッパ100及びツイーザ200の使用後においても変形しにくい。したがって、一対のチャック120の位置関係は維持される。ひいては、一対のチャック120にそれぞれ取り付けられた一対のブレード部310又は一対のこて先410の位置関係も維持される。
屈曲部320は、嵌入部340の先端から屈曲している。嵌入部340がチャック120に先端側から押し込まれるとき、チャック120の軸周りにおける屈曲部320の位置が、チャック120の切欠部124の形成位置に合わせられる。この状態の下で、嵌入部340がチャック120に基端側に押し込まれると、屈曲部320は、部分的に切欠部124に嵌り込む。このとき、屈曲部320は、チャック120の先端面に当接しているので、基端側に更に押し込まれることはない。すなわち、ブレード部310又はこて先410は、チャック120の軸方向において位置決めされる。チャック120の軸周りにおける屈曲部320の回転は、切欠部124を形成しているチャック120の先端面によって妨げられる。したがって、屈曲部320は、チャック120の軸周りの回転方向においても位置決めされる。
屈曲部320が切欠部124に嵌め込まれるまで、嵌入部340がチャック120に押し込まれた後、止めネジ370がチャック120のネジ穴123に螺合される。この結果、屈曲部320が切欠部124に嵌め込まれた位置において、ブレード部310又はこて先410は、チャック120に対して固定される。ワイヤストリッパ100又はツイーザ200の使用時において、ブレード部310又はこて先410に対して先端側に向かう力が作用しても、先端側へのブレード部310又はこて先410の位置ズレは防止される。すなわち、ブレード部310又はこて先410は、止めネジ370によってチャック120に対して固定される。
ブレード部310又はこて先410は、軸方向及び回転方向において位置決めされているので、ブレード330又はこて先410の先端430の位置は、交換前後で略一定である。すなわち、一対のブレード330間のアライメント又は一対のこて先410の先端430間のアライメントは、交換後においても維持される。
交換後においてもアライメントが維持されているので、一対のアーム部111が互いに接近するようにフレーム110が弾性変形されると、一対のブレード330の縁部又は一対のこて先410の先端430は互いに当接する。したがって、交換作業の後においても、ワイヤの被覆の切除や部品の除去といった作業を継続することができる。
図12及び図13を参照して説明されたブレード部310Aに関して、ブレード330Aは、屈曲部320Aから分離可能であるので、ブレード330Aのみを交換することが可能である。ヒータアセンブリ500に不具合が生じていないときには、ブレード330Aのみを交換すればよいので、交換に係る費用が抑制される。
ブレード330Aの交換に関して、ブレード330Aの斜面縁325が屈曲部320Aの突出部323の当接縁部324に当たるように、ブレード330Aが屈曲部320Aの取付面322に配置される。その後、止めネジ326によって、ブレード330Aが取付面322上で固定される。当接縁部324及び止めネジ326によって、交換前後におけるブレード330Aの位置変動が抑制される。したがって、ブレード330Aのみが交換される場合においても、一対のブレード330A間のアライメントは維持される。
ブレード部310及びこて先410の屈曲した形状は、ワイヤの被覆の切除や部品の除去といった作業の容易性を考慮して決定されている。ブレード部310及びこて先410が、屈曲した形状を有していても、ヒータアセンブリ500は、ブレード部310及びこて先410内に以下の如く容易に収容される。
屈曲部320には、ヒータ520が収容される第1内部空間321が形成されている。嵌入部340には、ヒータ520に接続された導体線521が挿通されるように第1内部空間321に連通した第2内部空間341が形成されている。加えて、嵌入部340には、第2内部空間341に連通する挿入口342が形成されている。挿入口342は、嵌入部340の基端から屈曲部320の第1内部空間321の中心軸の延長線を超えて先端側に延設されているので、第1内部空間321の端部は、挿入口342を通じて露出している。したがって、ヒータ520は、挿入口342を通じて第1内部空間321に容易に挿入される。ヒータ520から延設された導体線521は、ヒータ520に対して屈曲されながら、挿入口342を通じて、第2内部空間341内に容易に収容される。
ブレード部310又はこて先410に対して、ヒータアセンブリ500が容易に取り付けられるので、ヒータアセンブリ500のみが交換されてもよい。ヒータアセンブリ500に不具合が生じたときに、ヒータアセンブリ500のみが交換されるならば、ブレード部310又はこて先410は交換されないので、交換に係る費用が抑制される。
ヒータ520が収容された屈曲部320,320Aに対してブレード330,330A(又は、こて先410の先端430)が設けられるので、ブレード330,330A(又は、こて先410の先端430)は、効率的に加熱される。
ワイヤストリッパ100が使用されるとき、被覆を切除されるワイヤは、ワイヤの先端が基端側に向くように一対のブレード330(又は、ブレード330A)間に配置される。これらのブレード330(又は、ブレード330A)を接近させた後、ブレード330(又は、ブレード330A)を基端側に動かすと、ワイヤの被膜が切除される。このとき、これらのブレード330(又は、ブレード330A)には、先端側に作用する力が加わる。
図16に示されているように、一対のブレード330(又は、ブレード330A)が互いに当接されたとき、これらのブレード330(又は、ブレード330A)は、基端側に凹んだ鈍角を形成する。したがって、先端側に作用する力がこれらのブレード330(又は、ブレード330A)に作用しても、これらのブレード330は先端側に凸となる面を形成しない。この結果、これらのブレード330(又は、ブレード330A)は、ワイヤが引き抜かれている間も被膜の切断端を引っ掛け続け、被膜がワイヤから除去される。
刃面331の傾斜角4°〜6°の範囲であるから、ブレード330(又は、ブレード330A)は、略直角の角度でワイヤの被膜に当たる。その後、ブレード330(又は、ブレード330A)が先端側に微小変形しても、ワイヤの被膜及び刃面331の縁部は、略直角の関係を維持する。したがって、ワイヤの被膜は、円滑に切除される。
チャック120を保持しているフレーム110は、一対のアーム部111を接合することによって形成されている。この場合、形状及び大きさにおいて略等しい一対の棒状の部材の先端位置が揃うように接合することによって、フレーム110は容易に形成される。一方、単一の棒状部材に対して折曲加工が施与され、U字形状のフレームを形成した場合には、フレームの先端位置が揃いにくい。
一対の棒状の部材を接合することによって、アーム部111の先端が互いに対向する位置するようにフレーム110が作成可能であるので、アーム部111の先端に固定されたチャック120も、接合部位112から略等しい距離だけ離れた位置でアーム部111によって保持される。この結果、チャック120に取り付けられたブレード部310又はこて先410も互いに対向する位置で位置決めされる。アーム部111は、ハンドル部101よりも硬質であるので、変形しにくい。したがって、アーム部111は、アーム部111に固定された一対のチャック120が互いに接近する方向及び互いに離れる方向への移動を許容するけれども、軸方向におけるチャック120の位置変動を抑制する。この結果、一対のブレード部310又は一対のこて先410間のアライメントが維持される。
本発明は、添付の図面に関連して上記で詳細に説明されてきた。当業者であれば、前述の開示は例示及び明細書であることを意味し、図面は本発明を説明するために提供されるものであり、本発明を実施する潜在的な態様を限定することを意図するものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によってのみ定義される。
上述の実施形態に関して、一対のチャック120は、アーム部111の先端で固定されている。しかしながら、一対のブレード部310又は一対のこて先410を対向させる位置で精度よく位置決めされるならば、これらのチャック120は、アーム部111上の他の位置で固定されていてもよい。
上述の実施形態に関して、ブレード330Aは、止めネジ326によって取付面322に固定されている。しかしながら、ブレード330Aは、リベットや溶接によって取付面322に固定されてもよい。
上述の実施形態に関して、ヒータアセンブリ500は、ブレード部310又はこて先410から分離可能である。しかしながら、ヒータアセンブリ500は、ブレード部310又はこて先410から分離不能であってもよい。この場合、ヒータアセンブリ500が第1内部空間321及び第2内部空間341内に収容された後に、耐熱性の接着剤が第1内部空間321及び第2内部空間341に充填されてもよい。この結果、ヒータアセンブリ500は、ブレード部310又はこて先410内で固定される。すなわち、ブレード部310又はこて先410内でのヒータ520の位置変動が抑制される。
上述の実施形態に関して、ブレード部310又はこて先410は、屈曲した形状を有している。しかしながら、ブレード部又はこて先は屈曲した形状を有していなくてもよい。略直線的な形状を有しているブレード部310Bの概略的な平面図が、図17に示されている。図5、図8及び図17を参照して、ブレード部310Bが説明される。
ブレード部310Bは、ブレード330に加えて、直管部381と突出部382とを有している。突出部382は、直管部381の軸方向における略中間位置において、直管部381の外周面から突出している。突出部382の基端側部位は、図5を参照して説明された略C型の切欠部124と相補的である。突出部382に対して基端側に延設された直管部381の部位は、チャック120に嵌入される嵌入部340である。ブレード330は、突出部382に対して先端側に延設された直管部381の部位と一体的に形成されている。
嵌入部340がチャック120の先端に挿入されるとき、チャック120の軸周りにおける突出部382の位置が、切欠部124の形成位置に合わせられる。嵌入部340が基端方向においてチャック120に押し込まれると、突出部382が切欠部124に嵌め込まれる。この結果、ブレード部310Bは、チャック120に対して、軸方向及び回転方向に位置決めされる。
上述の実施形態に関して、挿入口342は、嵌入部340に形成されている。しかしながら、挿入口は、他の部位に形成されてもよい。たとえば、図18に示されるように、挿入口342Cは、屈曲部320Cの先端面に形成されていてもよい。挿入口342C全体は、屈曲部320C内の第1内部空間321に連通している。挿入口342Cは、屈曲部320Cの先端の近傍から第2内部空間341の中心軸を超えて屈曲部320Cの基端の近傍まで延設されている。したがって、第2内部空間341の先端は、挿入口342Cを通じて露出している。
導体線521が、挿入口342Cを通じて第2内部空間341に挿通される。その後、ヒータ520が、導体線521に対して屈曲され、挿入口342Cを通じて、第1内部空間321内に押し込まれる。ヒータ520が第1内部空間321内に収容された後に、耐熱性の接着剤が挿入口342Cを通じて、第1内部空間321及び第2内部空間341に充填される。この結果、ヒータアセンブリ500が、第1内部空間321及び第2内部空間341内で固定される。
上述の実施形態に関して、挿入口342,342Cは、第1内部空間321及び第2内部空間341のうち一方に連通している。しかしながら、挿入口は、第1内部空間321及び第2内部空間341の両方に連通していてもよい。図19に示されているように、挿入口342Dは、ブレード部310Dの外側面(ブレード330が突出していない方の側面)には、第1内部空間321及び第2内部空間341の両方に連通するように形成されていてもよい。挿入口342Dの幅は、ヒータ520の太さよりも大きい。ブレード部310Dの構造は、挿入口342Dの形成位置を除いて、ブレード部310と同一である。
挿入口342Dは、ブレード部310Dと同様の屈曲形状を有し、嵌入部340の基端から屈曲部320の先端の近傍まで延設されている。挿入口342Dは、嵌入部340の第2内部空間341と屈曲部320の第1内部空間321とに連通している。ヒータアセンブリ500は、挿入口342Dの屈曲形状に合わせて屈曲され、挿入口342Dを通じてブレード部310Dに挿入される。この結果、ヒータ520は、第1内部空間321に収容される一方で、導体線521は、第2内部空間341に収容される。ヒータ520及び導体線521が第1内部空間321及び第2内部空間341にそれぞれ収容された後、耐熱性の接着剤が第1内部空間321及び第2内部空間341に充填される。この結果、ヒータアセンブリ500は、ブレード部310D内で固定される。
上述の挿入口342C,342Dの構造は、ツイーザカートリッジのこて先や分離型のブレードを用いて形成されるブレード部にも適用可能である。
上述の実施形態に関して、チャック120には、略円形の断面を有する貫通孔が形成されている。しかしながら、チャックの貫通孔は、非円形(たとえば、矩形断面やD字型断面)であってもよい。図20には、矩形状の断面形状を有している貫通孔125を有するチャック120Eの概略的な斜視図が示されている。
チャック120Eは、角筒状であり、チャック120Eの周面には、ネジ穴123が形成されている。
チャック120Eには、ブレード部又はこて先600が嵌入される。ブレード部又はこて先600は、ブレード部310やこて先410の屈曲形状とは異なり直線的な形状を有してもよい。
ブレード部又はこて先600は、嵌入部640を有している。嵌入部640は、スリーブ360に嵌入される基端部343を有している。基端部343は、嵌入部640の他の部位よりも細い。基端部343を除く嵌入部640の部位は、チャック120Eの貫通孔125と相補的な外形を有している。
ブレード部又はこて先600は、嵌入部640の先端側に形成された先端部位610を有している。先端部位610には、ブレード330又はこて先600の先端430が形成されている(図示せず)。先端部位610の断面は、嵌入部640の断面よりも大きく、先端部位610と嵌入部640との間の境界には、嵌入部640の外周面から外方に隆起した肩部611が形成されている。
嵌入部640がチャック120Eに嵌入されると、チャック120Eの軸周りにおけるブレード部又はこて先600の回転は、チャック120Eの内周面によって妨げられる。すなわち、チャック120Eの内周面は、回転方向においてブレード部又はこて先600を位置決めする位置決め部として機能する。嵌入部640がチャック120Eへ基端側へ押し込まれると、肩部611は、チャック120Eの先端縁面に当接する。この結果、ブレード部又はこて先600は、軸方向に位置決めされる。チャック120Eの先端縁面は、軸方向においてブレード部又はこて先600を位置決めする位置決め部として機能する。
上述の熱式工具は、以下の特徴を主に含んでいる。
本発明の他の局面に係る熱式工具は、チャックでそれぞれ終端しているとともに互いに対向するように配置された一対のアーム部を有するフレームと、前記チャック内に嵌入された嵌入部と、前記嵌入部から所定の角度で屈曲した中空の屈曲部と、前記屈曲部に設けられたブレード又はこて先と、前記屈曲部内に嵌め込まれるように形成されたヒータアセンブリとを備えている。
上記の構成に関して、前記一対のアーム部それぞれに設けられた前記チャックは、前記屈曲部の外面の形状に一致する形状を有する切欠部を有していてもよい。
上記の構成に関して、前記熱式工具は、前記屈曲部から取り外し可能なブレードを有していてもよい。
上記の構成に関して、前記ブレードは、金属射出成型、鋳造又は機械加工プロセスによって、鉄又はニッケル合金から形成されていてもよい。
本発明の他の局面に係るワイヤストリッパは、チャックでそれぞれ終端しているとともに互いに対向するように配置された一対のアーム部を有するフレームと、ブレード部をそれぞれ有している一対のブレードカートリッジとを備えている。ブレード部は、前記嵌入部から斜めに延設された中空の屈曲部と、前記屈曲部に設けられたブレードとを含んでいる。前記屈曲部には、ヒータアセンブリが収容されている。前記チャックの先端には、切欠部が形成されている。前記切欠部は、前記ブレード部の前記屈曲部の外面の形状に一致する形状を有する。前記切欠部は、前記チャック内で前記ブレード部を正確に対向配置するとともに、回転方向における前記ブレード部のミスアライメントを防ぐ。
上記の構成に関して、前記フレームは、前記一対のアーム部にそれぞれ固定された一対のハンドル部を含んでいてもよい。前記ハンドル部は、熱可塑性材料から形成された内側シールドと、軟質プラスチック材料、熱可塑性材料、エラストマー材料又はシリコンゴムから形成された外側グリップと、を含む二色成型構造を有してもよい。
上記の構成に関して、前記屈曲部は、前記嵌入部に対して70度から120度の角度で延設していてもよい。
本発明の他の局面に係る熱式工具は、チャックでそれぞれ終端しているとともに互いに対向するように配置された一対のアーム部を有するフレームと、先端をそれぞれ有している一対のカートリッジと、を備えている。前記先端は、前記チャックに嵌入された嵌入部と、前記嵌入部から所定の角度で屈曲した屈曲部と、前記屈曲部に内蔵されたヒータアセンブリと、を有している。前記屈曲部には、刃面の縁部が形成されている。前記チャックの先端には、切欠部が形成されている。前記一対のカートリッジは、前記嵌入部に固定された先端とコネクタに固定された基端とを有するスリーブを含んでいる。前記一対の先端は、前記一対のチャックに嵌入されている。前記一対の先端面は、所定の角度で傾斜している。前記一対の先端面は鈍角を形成する。
本発明の他の局面に係る熱式工具用の交換可能なカートリッジは、ブレード部と、先端において前記ブレード部の嵌入部に固定されているとともに、基端においてコネクタに接続されたスリーブと、ヒータアセンブリとを備えている。ブレード部は、熱式工具のフレームのチャックに嵌入された嵌入部と、前記嵌入部から略直角に屈曲しているとともに前記ヒータアセンブリが収容された中空の屈曲部と、前記屈曲部に設けられたブレードと、を備えている。
本発明の他の局面に係る熱式のワイヤストリッパのブレード部は、2つの部品から構成されている。ブレード部は、ワイヤストリッパのフレームのチャックに嵌入されるように形成された嵌入部と、前記嵌入部に対して略直角に屈曲した屈曲部と、前記屈曲部から取り外し可能なように前記屈曲部に内蔵されたヒータアセンブリと、前記屈曲部から取り外し可能なブレードとを有している。
本発明の他の局面に係る熱式工具は、チャックでそれぞれ終端しているとともに互いに対向するように配置された一対のアーム部を有するフレームと、熱式の先端組立体と、基端に配置されたコネクタと、中間に配置されたスリーブとを有している一対のカートリッジとを有している。前記先端組立体は、前記チャックに嵌入された中空のこて先を有している。こて先内には、ヒータアセンブリが収容されている。
本発明の他の局面に係る熱式工具は、チャックでそれぞれ終端しているとともに互いに対向するように配置された一対のアーム部を有するフレームと、前記チャックに嵌入された嵌入部を有するブレード部と、前記ブレード部に内蔵されたヒータとを有するカートリッジと、を備えている。
本発明の他の局面に係る組立方法は、チャックでそれぞれ終端しているとともに互いに対向するように配置された弾性変形可能な一対のアーム部を有するフレームを有する熱式工具用のカートリッジの組立に利用される。組立方法は、前記フレームのチャックに嵌入するように形成された嵌入部と、前記嵌入部から70°から120°の角度で屈曲しているとともにヒータアセンブリが取り外し可能に内蔵された中空の屈曲部と、前記屈曲部に設けられたブレードと、を有しているブレード部を形成することを有している。組立方法は、カンタル線をセラミックコアにコイル状に巻回し、ヒータを形成することと、前記カンタル線の端部を導体線に接続することとを更に備えている。前記ヒータアセンブリは、前記ブレード部の前記屈曲部に挿入される。前記カンタル線に接続された前記導体線は、前記嵌入部に挿通される。前記導体線及び前記嵌入部の基端は、スリーブの先端に挿入される。コネクタが、前記導体線及び前記スリーブの基端に取り付けられ、ブレードカートリッジが完成する。前記ブレード部の前記屈曲部が前記チャックと係合され、前記コネクタが前記熱式工具のフレームに取り付けられたコネクタソケットと電気的に接触するまで、前記ブレードカートリッジの前記コネクタが前記チャックに挿入される。
上記の構成に関して、組立方法は、前記コイル状のヒータを形成している前記カンタル線に接続された導体線それぞれを、導線スリーブ及び絶縁体チューブに挿通することを更に含んでいる。
本発明の他の局面に係る熱式工具は、チャックでそれぞれ終端しているとともに互いに対向するように配置された一対のアーム部を有するフレームと、熱式の先端組立体を有している一対のカートリッジを有している。先端組立体は、前記チャックに嵌入される熱式の先端部位と、基端に配置されたコネクタと、中間に配置されたスリーブとを有している。こて先は、ヒータアセンブリを含んでいる。
上記の構成に関して、前記先端部位は、ヒータアセンブリが収容されるように形成された中空部位を有している。
上記の構成に関して、熱式の先端部位は、ブレード部を形成している。ブレード部は、前記フレームの前記チャックに嵌入された嵌入部と、前記嵌入部から所定の角度で屈曲された中空の屈曲部を有していてもよい。前記ブレードは、屈曲部に設けられている。ヒータアセンブリは、前記屈曲部内に収容されるように形成されていてもよい。
上述の実施形態の原理は、熱式工具が利用される様々な技術分野に好適に利用される。
100・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ワイヤストリッパ(熱式工具)
110・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム
111・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アーム部
120,120E・・・・・・・・・・・・・・チャック
124・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切欠部(位置決め部)
200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ツイーザ(熱式工具)
310,310A,310B,310D・・・・ブレード部
320,320A,320C・・・・・・・・・屈曲部
321・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1内部空間
330,330A・・・・・・・・・・・・・・ブレード
331・・・・・・・・・・・・・・・・・・・刃面
340,640・・・・・・・・・・・・・・・嵌入部
341・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2内部空間
342,342C,342D・・・・・・・・・挿入口
370・・・・・・・・・・・・・・・・・・・止めネジ(固定部)
410・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こて先
520・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒータ
521・・・・・・・・・・・・・・・・・・・導体線
600・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレード部又はこて先

Claims (13)

  1. 握持されるように構成されたハンドル部と、
    一対のブレード部又は一対のこて先と、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先内にそれぞれ収容された一対のヒータと、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を取り外し可能に保持する一対のチャックを有しているとともに前記ハンドル部よりも硬質のフレームと、
    前記一対のチャックそれぞれの先端から基端側に向けて凹設された切欠部によって構成された位置決め部と、を備え
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先は、前記一対のチャックに設けられた前記切欠部に嵌め込まれることにより、前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において位置決めされように構成されている、熱式工具。
  2. 握持されるように構成されたハンドル部と、
    一対のブレード部又は一対のこて先と、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先内にそれぞれ収容された一対のヒータと、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を取り外し可能に保持する一対のチャックを有しているとともに前記ハンドル部よりも硬質のフレームと、
    前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において、対応するブレード部又はこて先を位置決めする位置決め部と、を備え、
    前記一対のブレード部それぞれ又は前記一対のこて先それぞれは、対応するチャックに嵌入された嵌入部と、前記嵌入部から屈曲した屈曲部と、を含み、
    前記一対のブレード部はそれぞれ、前記屈曲部に設けられているとともにワイヤの被覆を切除可能に形成されたブレードを含み、
    前記一対のこて先はそれぞれ、前記屈曲部に設けられているとともにワークを挟む先端を含み、
    前記位置決め部は、前記屈曲部が嵌め込まれるように、前記一対のチャックそれぞれの先端から基端側に向けて凹設された切欠部によって構成されている熱式工具。
  3. 前記嵌入部を、前記チャックに対して固定する固定部を更に備えている
    請求項2に記載の熱式工具。
  4. 前記屈曲部は、前記ブレードを、前記屈曲部から取り外し可能に保持するように形成されている
    請求項2又は3に記載の熱式工具。
  5. 前記一対のヒータそれぞれへ電力を伝えるように、対応するヒータに接続された導体線を更に備え、
    前記屈曲部の内部には、前記対応するヒータが収容された第1内部空間が形成され、
    前記嵌入部の内部には、前記対応するヒータに接続された前記導体線が挿通されるように前記第1内部空間に連通した第2内部空間が形成され、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先それぞれの外面には、前記対応するヒータ及び前記対応するヒータに接続された前記導体線が前記第1内部空間及び前記第2内部空間に挿入されるように、前記第1内部空間及び前記第2内部空間のうち少なくとも一方に連通した挿入口が形成されている
    請求項2又は3に記載の熱式工具。
  6. 前記一対のブレード部それぞれは、ワイヤの被覆を除去するためのブレードを含み、
    前記一対のブレードは、互いに当接されたときに、前記一対のブレード部の先端において凹状に屈曲したを形成し、前記凹状に屈曲した面は鈍角をなしている、請求項1に記載の熱式工具。
  7. 前記一対のブレードは、4°から6°の範囲で傾斜することによって、前記鈍角を形成する
    請求項6に記載の熱式工具。
  8. 前記フレームは、互いに接合された接合部位から先端方向に延設されているとともに、前記接合部位から前記先端方向に離れるにつれて、互いに離間するように前記接合部位から屈曲した一対のアーム部を有し、
    前記一対のチャックは、前記一対のアーム部にそれぞれ位置決めされた状態で固定され、
    前記一対のアーム部は、前記一対のチャックが互いに接近する方向と互いに離れる方向とに移動するように弾性変形可能である
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の熱式工具。
  9. 握持されるように構成されたハンドル部と、
    一対のブレード部又は一対のこて先と、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先内にそれぞれ収容された一対のヒータと、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を取り外し可能に保持する一対のチャックを有しているとともに前記ハンドル部よりも硬質のフレームと、
    前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において、対応するブレード部又はこて先を位置決めする位置決め部と、を備え、
    前記位置決め部は、前記一対のチャックそれぞれの先端から基端側に向けて凹設された切欠部によって構成され、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先それぞれは、対応するチャックに嵌入された嵌入部と、前記切欠部に嵌め込まれるように、前記嵌入部の先端側で、前記一対のブレード部又は前記一対のこて先それぞれの外面から突出した突出部と、を含んでいる熱式工具。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の熱式工具に用いられるカートリッジであって、
    ブレード部又はこて先と、
    前記ブレード部又は前記こて先内にそれぞれ収容されたヒータと、を備え、
    前記ブレード部又は前記こて先は、対応するチャックに保持されたときに、前記位置決め部によって、前記回転方向及び前記軸方向において位置決めされる
    カートリッジ。
  11. 前記ブレード部は、対応するチャックに嵌入される嵌入部と、前記嵌入部から屈曲しているとともに前記ヒータが収容された屈曲部と、ワイヤの被覆を切除するために前記屈曲部に設けられたブレードとを含んでいる
    請求項10に記載のカートリッジ。
  12. 前記屈曲部は、前記ブレードを取り外し可能に保持するように形成されている
    請求項11に記載のカートリッジ。
  13. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の熱式工具の組立方法であって、
    前記一対のブレード部又は前記一対のこて先を前記一対のチャックに設けられた前記切欠部に嵌め込んで、前記一対のチャックそれぞれの軸周りにおける回転方向及び前記一対のチャックそれぞれの軸方向において位置決めし、この状態で、一対のブレード部又は一対のこて先を取り外し可能に前記一対のチャックに保持させる熱式工具の組立方法。
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