JP6957979B2 - 冷却装置及び電子システム - Google Patents

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本願の開示する技術は冷却装置及び電子システムに関する。
液体の冷媒が循環する流路と、冷媒の循環を誘う気泡を発生させる気泡発生手段と、発生された気泡を蓄える気体層と、冷媒を冷却ファンによって強制空冷する冷却機構と、を有する冷却体構造がある。
また、部品を搭載したプリント板を液体の冷媒中に浸漬して冷却する液冷モジュールにおいて、プリント板上の部品から発生する冷媒気泡がその部品より上部に取り付けられている部品に接触することを妨げる手段を設けた構造がある。
特開平8−153839号公報 特開昭62−37999号公報
液体の冷媒に電子装置を浸漬して電子装置を冷却する構造では、鉱物油等の比誘電率の高い冷媒を用いた場合、電子装置の表層配線のインピーダンスが空気中に電子装置が設置される場合の値(目標値)と異なる値になってしまうことがある。
本願の開示技術は、1つの側面として、液体の冷媒に電子装置を浸漬する構造において、鉱物油等の比誘電率の高い冷媒を用いた場合においても、電子装置の表層配線のインピーダンスを目標値に近づけることを目的とする。
本願の開示する技術では、液体の冷媒が収容される容器と、冷媒に気泡を導入するとともに、冷媒に浸漬される電子装置の表層配線を備える第一面に気泡を接触させる導入部材と、を有する。
本願の開示する技術では、液体の冷媒に電子装置を浸漬する構造において、鉱物油等の比誘電率の高い冷媒を用いた場合においても、電子装置の表層配線のインピーダンスを目標値に近づけることができる。
図1は第一実施形態の冷却装置を備える電子システムを示す縦断面図である。 図2は第一実施形態の冷却装置を示す縦断面図である。 図3は電子装置の表層配線のインピーダンスのシミュレーションを示す図である。 図4は電子装置の基板から気泡までの距離と表層配線のインピーダンスの関係を示すグラフである。 図5は冷媒の比誘電率が4の場合における気泡の基板への接触面積の割合と表層配線のインピーダンスの関係を示すグラフである。 図6は冷媒の比誘電率が5の場合における気泡の基板への接触面積の割合と表層配線のインピーダンスの関係を示すグラフである。 図7は冷媒の比誘電率と表層配線のインピーダンスの関係を示すグラフである。 図8は第二実施形態の冷却装置を備える電子システムを示す縦断面図である。 図9は第二実施形態の冷却装置を示す縦断面図である。
第一実施形態の冷却装置及び電子システムについて、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、第一実施形態の電子システム12は、冷却装置14と、この冷却装置14で冷却されるサーバ16と、を有する。
図2に示すように、第一実施形態の冷却装置14は、冷却槽18を有する。冷却槽18は容器の一例である。
冷却槽18は、図示の例では直方体の箱状の部材であり、上面の全部又は一部(図示の例では全部)が開放されている。冷却槽18の内部には、液体の冷媒RGが収容されている。図示の例では、冷却装置14は、冷却槽18の内部に冷媒RGを供給する供給管20と、冷却槽18の内部から冷媒RGを排出する排出管22とを有する。排出管22により冷却槽18から排出された冷媒RGは、たとえば循環装置によって循環され、供給管20から、冷却槽18に供給される構造を採り得る。あるいは 、排出管22により冷却槽18から排出された冷媒RGの一部又は 全部を廃棄し、あらたな冷媒RGを供給管20から冷却槽18に供給してもよい。
図1に示すように、サーバ16は、基板24を有する。基板24は、絶縁性を有する板状の部材である基材26を有する。
基板24は、基材26の一方の面26Aに搭載されるプロセッサ28及び電子部品30を有する。そして、表層配線32によって、プロセッサ28と電子部品30とが電気的に接続されている。表層配線32はレジスト層34で覆われており、レジスト層34の外側の面が基板24の第一面50である。したがって、第一面50は、表層配線32を備える面である。プロセッサ28は発熱部品の一例である。
電子部品30は、たとえば、サーバ16の外部の機器と電気的に接続するための接続用チップやスイッチ等であるが、特に限定されない。
なお、図1に示すように、基材26において、表層配線32が設けられた面と反対側の面には、グラウンド配線36が設けられる。グラウンド配線36の外側の面は、基板24の第二面52である。グランド配線36の外側にレジスト層を設けてもよく、この場合は、レジスト層の外側の面が第二面52である。
サーバ16としては、たとえば、基板24と、この基板24以外の各種の電子部品等が、筺体(図示省略)に収容された構造を採り得る。
冷却槽18の内部には、サーバ16を保持する保持部材38が配置される。図1に示す例では、保持部材38は、サーバ16を垂直に立てた状態で、サーバ16の下側に位置する部分を挟むように収容する収容凹部38Hを有する。このように保持部材38で保持されたサーバ16は、表層配線32がプロセッサ28よりも上側となる向きである。ただし、保持部材38がサーバ16を保持する構造はこれに限定されず、たとえば、サーバ16を上側から保持する構造でもよい。そして、保持部材38は、ボルトやクリップ等の固定部材により、サーバ16を固定する。
冷却装置14は、導入部材40を有する。導入部材40は、冷却槽18内で保持されたサーバ16の第一面50に対し、気泡ABを吐出する吐出部材42を有する。
図1及び図2に示す例では、吐出部材42は、水平方向に延在する1本又は複数本の吐出パイプ44を有する。気泡ABは、吐出パイプ44の吐出孔44Hから吐出される。特に、図1に示す例では、複数本の吐出パイプ44が、基材26のプロセッサ28及び電子部品30とは対向せず、第一面50には、表層配線32とレジスト層34を介して対向するように、上下に間隔 をあけて配置されている。複数本の吐出パイプ44を有する構造では、吐出パイプ44の1本あたりに複数の吐出孔44Hを設けることで、全体として吐出孔44が格子点状に配置された構造を採り得る。なお、冷媒RG内の気泡ABは、冷却槽18の上部の開放部分から、冷却槽18の外部に排出される。
冷媒RG内に導入される気泡ABの大きさは、吐出孔44Hの孔径によって調整可能である。そして、吐出パイプ44を交換可能な構造としておき、所望の大きさの気泡ABに対応する孔径の吐出孔44Hを有する吐出パイプ44に交換すれば、気泡ABの大きさを変更可能である。
冷却槽18の外部には、供給部材46が設けられている。供給部材46は、制御装置48によって制御され、供給配管52を通じて吐出パイプ44に気体を供給する。導入部材40は、吐出孔44Hから吐出された気泡ABが、基材26の第一面50に接触するように、十分な圧力を作用させて気体を冷媒RG内に供給する。さらに、供給部材46は、導入部材40によって冷却槽18内に導入される気泡ABの量を調整することが可能であり、調整部材の一例である。たとえば、気泡ABの量を多くすると、第一面50の面積に対する気泡ABの接触面積の割合が大きくなる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図1に示すように、電子システム12では、冷却槽18内にサーバ16が保持される。そして、サーバ16のプロセッサ28には、液体の冷媒RGが接触する。プロセッサ28の熱は冷媒RGに伝わる。このため、たとえばプロセッサ28が気体の空気に接触して熱が空気に伝わる構造と比較して、プロセッサ28を冷却する効果が高い。
気体の空気の比誘電率は概ね1であるのに対し、本実施形態で用いる冷媒RGの比誘電率は1よりも大きい。このような冷媒としては、鉱物油系の冷媒が挙げられる。表層配線32のインピーダンスZは、透磁率μ、及び誘電率εを用いて、Z=√(μ/ε)と表される。したがって、表層配線32に単に冷媒RGが接触する構造では、表層配線32に空気が接触する構造と比較して、表層配線32のインピーダンスZは小さくなる。
本実施形態では、冷却槽18内には、導入部材40によって、空気の気泡ABが導入される。導入された気泡ABはサーバ16の第一面50に接触する。このように冷媒RGに気泡ABを導入することで、冷媒RGと気泡ABとを合わせた比誘電率が、冷媒RGのみの場合の比誘電率よりも下がる。すなわち、本実施形態では、気泡ABが表層配線32に接触しない構造と比較して、表層配線32のインピーダンスZは大きくなり、目標値に近づけることができる。
ここで、図3には、サーバ16が浸漬された冷媒RGに対し、気泡ABを導入した場合の表層配線32のインピーダンスZについてのシミュレーションの状態が示されている。各シミュレーションにおいて、サーバ16については共通の条件を以下に設定した。
表層配線32の幅:0.22mm
表層配線32とグラウンド配線36の距離:0.15mm
レジスト層34の厚み:0.07mm
また、気泡ABは、冷媒RG内では略球形(半径をrとする)であるが、ここでは、半径r、高さ2rの円柱で近似し、第一面50から一定の距離Lの位置で、基板24と平行な面内に一定のピッチpで正規格子状に配置して計算を行った。
冷媒RGが存在せず、第一面50に空気が接触している場合のインピーダンスZは約50Ωであった。
表層配線32において、たとえば8Gbpsを超える程度の高速で信号伝送が行われることを想定すると、インピーダンスZを目標値の±10%の範囲に留めることが好ましい。一例として、目標値を、表層配線32に空気が接触している場合のインピーダンスである50Ωとすれは、本実施形態において、冷媒RGにサーバ16が浸漬された場合のインピーダンスZは45Ω以上55Ω以下の範囲となっていることが好ましい。
そして、比誘電率が5の冷媒RGが表層配線32に接触し、気泡ABが導入されていない場合の表層配線32のインピーダンスZを計算すると、42Ωとなり、空気が接触している場合よりも8Ω低くなってしまう。
<シミュレーション1>
シミュレーション1では、第一面50から気泡ABまでの距離Lを変化させて、この距離Lと表層配線32のインピーダンスZとの関係を計算した。
冷媒RGの比誘電率は5、気泡ABの半径rは0.4mm、気泡ABのピッチpは1.0mmとした。
図4に示すように、基板24から気泡ABまでの距離Lが0mmの場合、すなわち気泡ABが第一面50に接触している場合が、インピーダンスZは最も大きく、空気が表層配線32に接触している場合の50Ωに近い値である。そして、気泡ABが基板24に接触しない場合には、インピーダンスZは小さくなってしまう。冷媒RGの比誘電率が5よりも大きい場合を考慮すると、インピーダンスZを45Ω以上55Ω以下の範囲にするためには、気泡ABが第一面50に接触していることが好ましい。
<シミュレーション2>
シミュレーション2では、第一面50から気泡ABまでの距離Lを0mmとし、気泡ABが基板24に接触している面積を変化させて、接触面積の割合Rと表層配線32のインピーダンスZとの関係を計算した。ここでいう接触面積の割合Rとは、第一面50の面積に対する、気泡ABの接触面積の割合(百分率)である。接触面積の割合Rは、気泡ABのピッチpを変えることで変化させた。
上記の条件において、冷媒RGの比誘電率εが4、及び5の各場合で、接触面積の割合Rと表層配線32のインピーダンスZとの関係を計算した。気泡ABの半径rとしては、0.01mm、0.2mm、0.4mm、0.8mmの各場合を設定した。
図5では、冷媒RGの比誘電率εが4の場合の、接触面積の割合RとインピーダンスZの関係を示す。気泡ABの半径rが0.01mmの場合は、接触面積の割合Rが0.5%から12.6%までの範囲でシミュレーションを行った。この範囲では、インピーダンスZは45Ωから50Ωまでにある。
気泡ABの半径rが0.2mm、0.4mm、及び0.8mmの場合は、接触面積の割合Rが2.0%から50.3%までの範囲でシミュレーションを行った。この範囲においても、接触面積の割合Rに関わらず、インピーダンスZは45Ωから50Ωまでにある。
図6では、冷媒RGの比誘電率εが5の場合の、接触面積の割合RとインピーダンスZの関係を示す。この場合も、気泡ABの半径rが0.01mmの場合は、接触面積の割合Rが0.5%から12.6%までの範囲でシミュレーションを行った。この範囲では、インピーダンスZは45Ωから50Ωまでにある。
気泡ABの半径rが0.2mm、0.4mm、及び0.8mmの場合は、接触面積の割合Rが2.0%から50.3%までの範囲でシミュレーションを行った。気泡ABの半径rが0.2mm、0.4mmの場合は、接触面積の割合Rが3%以上であれば、インピーダンスZは45Ωを超えて50Ωまでの範囲にある。
そして、気泡ABの半径rが0.8mmの場合であっても、接触面積の割合Rが7%以上であれば、インピーダンスZは45Ωから50Ωまでにある。
以上より、冷媒RGの比誘電率εがたとえば5であっても、接触面積の割合Rが3%以上であれば、気泡ABの半径rを0.2mm、0.4mm程度あるいはそれ以下で、表層配線32のインピーダンスZを目標値の±10%の範囲とすることが可能である。また、接触面積の割合Rが7%以上であれば、気泡ABの半径rが0.8mm程度あるいはそれ以下で、表層配線32のインピーダンスZを目標値の±10%の範囲とすることが可能である。
<シミュレーション3>
シミュレーション3では、冷媒RGの比誘電率εを変化させて、この比誘電率εと表層配線32のインピーダンスZとの関係を計算した。
第一面50から気泡ABまでの距離Lを0mm、気泡ABの半径rを0.4mm、気泡ABのピッチpを1.0mmとした。
図7に示すように、冷媒RGの比誘電率εが18よりも小さければ、インピーダンスZは45Ωから50Ωまでの範囲にある。
以上のシミュレーション1〜3から分かるように、第一実施形態では、冷媒RGの比誘電率εが18より小さければ、気泡ABの半径r及び接触面積の割合Rを適切に設定することで、インピーダンスZを目標値の±10%程度に留めることが可能である。
そして、本実施形態の構造を採ることで、冷媒RGとしては、比誘電率εが1より大きい材料を用いることが可能となる。たとえば、冷媒RGとして、フッ素系不活性液体の他に、合成油等を用いてコストを低減することも可能である。
また、本実施形態の構造を採ることで、たとえば気泡ABの半径rが0.2mm、0.4mmの場合は、接触面積の割合Rが3%以上であれば、インピーダンスZを目標値の±10%程度にできる。気泡ABの半径rが0.8mmの場合であっても、たとえば、接触面積の割合Rを7%以上とすることで、表層配線32のインピーダンスZを目標値の±10%程度に留めることが可能である。
なお、表層配線32のインピーダンスZを目標値の±10%程度に留める観点からは、接触面積の割合Rに上限はない。ただし、この割合Rを過度に大きくすると、多量の空気を吐出パイプ44に送ることになり、コスト高を招くおそれがある。
冷却装置14では、導入部材40が調整部材を兼ねており、冷却槽18内に導入される気泡ABの量を調整することが可能である。気泡ABの量を調整することで、容易に、表層配線32に接触する気泡ABの量、すなわち、接触面積の割合Rを調整することが可能である。
なお、電子システム12において、気泡ABの半径rは、たとえば、吐出部材42から気泡ABを吐出している状態を撮影し、この画像において実際に半径rを計測することで知ることが可能である。また、接触面積の割合Rについても、気泡ABが接触した第一面50の撮像結果から、複数の気泡ABの接触面積の総和を採れば得られる(第一面50の面積はあらかじめ測定可能である)。
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図8に示すように、第二実施形態の電子システム72では、冷却装置74を有する。冷却装置74の保持部材76は、サーバ16を傾斜させて保持する。サーバ16の向きは、第一面50が下面となる向きである。
また、第二実施形態の電子システム72では、吐出パイプ44が、サーバ16の下側に配置される。図8に示す例では、複数本の吐出パイプ44が、横方向に間隔 をあけて配置されている。
図9にも示すように、保持部材76には、カバー78が保持されている。カバー78は、保持部材76に保持されたサーバ16のプロセッサ28を下側から覆う板状の部材である。カバー78は、一部の吐出パイプ44の一部(図示の例では右側の吐出パイプ)の吐出口44Hと、プロセッサ28の間に位置しており、第一面50は覆わない。
このような構造とされた第二実施形態の電子システム72では、サーバ16における第一面50の法線L1が水平面LSと所定の角度α(0°<α<90°)をなすように、第一面50を下面にして保持される。このため、吐出パイプ44から吐出された気泡ABが、冷媒RG中を上昇して第一面50に接触する。すなわち、気泡ABの上昇を利用して、第一面50に効率的に気泡ABを接触させることができる。特に、気泡ABが第一面50に接触しつつ上昇するので、気泡ABそれぞれが第一面50に接触する時間が長くなり、実質的に多くの気泡ABを第一面50に接触させることができる。
第二実施形態の電子システム72では、カバー78がプロセッサ28を覆っており、気泡ABを遮蔽しているので、プロセッサ28に気泡が接触することを抑制できる。これにより、プロセッサ28に冷媒RGが接触する面積を維持できるので、プロセッサ28の熱が冷媒RGに移動することが妨げられない。
カバー78は、一部の吐出パイプ44の吐出口44Hと、プロセッサ28の間に位置している。すなわち、カバー78は、吐出パイプ44から吐出されてプロセッサ28へ上昇する気泡ABの移動経路に位置しているので、プロセッサ28に気泡が接触することを効果的に抑制できる。
カバー78は、第一面50は覆わないので、第一面50には確実に気泡ABを接触させることができる。第一面50に気泡ABが確実に接触することで、表層配線32のインピーダンスZを目標値の±10%程度に留める構造を実現できる。なお、このカバー78を、第一実施形態に適用することも可能である。
上記各実施形態において、冷却装置14、74はそれぞれ、保持部材38、76を有する。保持部材38、76により、冷却槽18内で、サーバ16を一定の位置に保持することができる。サーバ16を一定の位置に保持することで、吐出パイプ44とサーバ16との相対位置がずれないので、表層配線32に確実に気泡ABを接触させることができる。
保持部材38、76は、サーバ16を、表層配線32がプロセッサ28よりも上側となる向きで保持する。したがって、表層配線32に接触した気泡ABが上昇してプロセッサ28に接触することを抑制できる。
上記各実施形態における電子装置としては、上記したサーバ16に限定されず、たとえば、データを保存するストレージ装置等であってもよい。
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
本明細書は、以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
液体の冷媒が収容される容器と、
前記冷媒に気泡を導入するとともに、前記冷媒に浸漬される電子装置の表層配線を備える第一面に前記気泡を接触させる導入部材と、
を有する冷却装置。
(付記2)
前記冷却装置はさらに、
前記容器の内部で前記電子装置を保持する保持部材を有する付記1に記載の冷却装置。
(付記3)
前記保持部材は、前記電子装置を、前記表層配線が、前記電子装置の発熱部品よりも上側となる向きで保持する付記2に記載の冷却装置。
(付記4)
前記冷却装置において、
前記保持部材は、前記第一面の法線が水平面と所定の角度α(0°<α<90°)をなすように、前記電子装置を保持する付記2又は付記3に記載の冷却装置。
(付記5)
前記冷却装置はさらに、
前記容器の内部に設けられ、前記電子装置の発熱部品を覆うカバーを有する付記1〜付記4のいずれか1つに記載の冷却装置。
(付記6)
前記カバーは、前記導入部材の気泡の吐出口と前記発熱部品の間に位置する付記5に記載の冷却装置
(付記7)
前記カバーは、前記電子装置の表層配線を覆わない付記5又は付記6に記載の冷却装置)。
(付記8)
前記導入部材により導入される気泡の量を調整する調整部材を有する付記1〜付記7のいずれか1つに記載の冷却装置。
(付記9)
前記気泡の半径が0.01m以上0.8mm以下である付記1〜付記8のいずれか1つに記載の冷却装置。
(付記10)
液体の冷媒が収容される容器と、
前記冷媒に浸漬される電子装置と、
前記冷媒に気泡を導入するとともに、前記電子装置の表層配線を備える第一面に前記気泡を接触させる導入部材と、
を有する電子システム。
12 電子システム
14 冷却装置
16 サーバ(電子装置の一例)
18 冷却槽(容器の一例)
24 基板
26 基材
28 プロセッサ(発熱部品の一例)
32 表層配線
38 保持部材
40 導入部材
42 吐出部材
48 制御装置
50 第一面
72 電子システム
74 冷却装置
76 保持部材
78 カバー

Claims (5)

  1. 液体の冷媒が収容される容器と、
    前記冷媒に気泡を導入するとともに、前記冷媒に浸漬される電子装置の表層配線を備える第一面に向けて前記気泡を吐出し前記気泡を前記第一面に接触させる導入部材と、
    を有する冷却装置。
  2. 前記冷却装置はさらに、
    前記容器の内部で前記電子装置を保持する保持部材を有する請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記冷却装置において、
    前記保持部材は、前記第一面の法線が水平面と所定の角度α(0°<α<90°)をなすように、前記電子装置を保持する請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記冷却装置はさらに、
    前記容器の内部に設けられ、前記電子装置の発熱部品を覆うカバーを有する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の冷却装置。
  5. 液体の冷媒が収容される容器と、
    前記冷媒に浸漬される電子装置と、
    前記冷媒に気泡を導入するとともに、前記電子装置の表層配線を備える第一面に向けて前記気泡を吐出し前記気泡を前記第一面に接触させる導入部材と、
    を有する電子システム。
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