JP6957781B1 - 自走装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により、付加機器の使い勝手を向上させることが可能な自走装置を提供する。【解決手段】自走装置100は、走行体61と、走行体61に搭載されるロボットアーム11とを備える。ロボットアーム11は、走行体61に対して旋回可能に接続される基台部12と、基台部12に対して接続されるアーム部13と、アーム部13の先端に着脱可能に取り付けられ、対象物に対して作業を行なうエンドエフェクタ40とを含む。自走装置100は、アンテナ31、撮像装置、レーザセンサ、超音波センサおよび照明装置のうちの少なくとも1つを含み、アーム部13に取り付けられる付加機器30をさらに備える。【選択図】図2

Description

本開示は、自走装置に関する。
工場などの生産システムにおいて、無人化が望まれている。無人化を実現するために、自走装置の開発が進められている。自走装置は、加工前のワークや工具などを各工作機械に搬送したり、各工作機械で加工が完了したワークや使用済の工具などを回収する。
自走装置としては、たとえば、床の磁気テープ等のトラックに従って移動する無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)が知られている。また、近年、人や障害物を自動的に回避し自律走行する自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)も開発されている。このような自律走行搬送ロボットは、マップを元に自動で走行ルートを算出する。たとえば、ブラウザが搭載された情報機器(パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等)によって自律走行搬送ロボットを遠隔制御することにより、マップが生成される。
特開2019−8359号公報(特許文献1)には、自走装置として、投射光を出射する投光部を回転駆動させ、前記投射光が計測対象物で反射した反射光の受光に基づいて距離測定データを出力する距離測定装置と、距離測定データに基づいてマップ情報を作成するマップ作成部と、障害物を検知する障害物センサとを備える移動装置が開示されている。
特許第6779398号公報(特許文献2)には、オムニホイールを備える自走装置が開示されている。
特開2021−6359号公報(特許文献3)には、走行台車部とロボットアームとを備える自走装置が開示されている。当該自走装置は、ロボットアームの先端にエンドエフェクタを有する。エンドエフェクタは、自走装置に設けられたワークトレイ内のワークを撮像するビジョンセンサ(撮像装置)を備える。
特開2019−8359号公報 特許第6779398号公報 特開2021−6359号公報
上記のように、自走装置は、通信用のアンテナ、撮像装置、センサ等の付加機器を備える。本開示は、簡易な構成により、付加機器の使い勝手を向上させることが可能な自走装置を提供する。
本開示のある局面に従うと、自走装置は、走行体と、走行体に搭載されるロボットアームとを備える。ロボットアームは、走行体に対して旋回可能に接続される基台部と、基台部に対して接続されるアーム部と、アーム部の先端に着脱可能に取り付けられ、対象物に対して作業を行なうエンドエフェクタとを含む。自走装置は、アンテナ、撮像装置、レーザセンサ、超音波センサおよび照明装置のうちの少なくとも1つを含み、アーム部に取り付けられる付加機器をさらに備える。
このような構成によれば、ロボットアームの動作に伴って、付加機器がアーム部とともに動作するため、付加機器の位置、姿勢または向きの自由度を高めることができる。これにより、簡易な構成により、付加機器の使い勝手を良好にできる。
好ましくは、アーム部は、基台部に対して回動可能に接続される第1アーム部と、第1アーム部に対して回動可能に接続される第2アーム部と、第2アーム部に対して回動可能に接続され、エンドエフェクタが着脱可能に取り付けられるリスト部とを含む。付加機器は、第2アーム部が第1アーム部に対して接続される関節部に配置される。
このような構成によれば、付加機器を、走行体から離れた位置であって、第1アーム部および第2アーム部が関節部でなす角部に配置することによって、付加機器の使用における走行体またはロボットアームとの干渉が起こり難くなる。
好ましくは、自走装置は、付加機器から走行体に向けて配索される配線をさらに備える。付加機器は、第1アーム部に取り付けられる。
このような構成によれば、付加機器が第2アーム部に取り付けられる場合と比較して、付加機器は走行体により近い位置に取り付けられるため、付加機器から基台に向けた配線の配索が容易になる。
好ましくは、付加機器は、第2アーム部に取り付けられる。
このような構成によれば、付加機器が第1アーム部に取り付けられる場合と比較して、第1アーム部に対する第2アーム部の動作が加わるため、付加機器の位置、姿勢または向きの自由度をより高めることができる。
好ましくは、自走装置は、自走装置を制御するための制御装置をさらに備える。制御装置は、アーム部が、走行体の走行時に、第1アーム部が基台部から関節部に向けて上方に延出し、第1アーム部および第2アーム部が関節部において屈曲し、第2アーム部が関節部からリスト部に向けて下方に延出する姿勢となるように、ロボットアームを制御する。
このような構成によれば、走行体の走行時に、付加機器をより高い位置に配置することができる。
好ましくは、走行体は、頂面を有する。基台部は、頂面に対して接続される。
このような構成によれば、付加機器をより高い位置に配置することができる。
好ましくは、自走装置は、自走装置を制御するための制御装置をさらに備える。付加機器は、アンテナを含む。制御装置は、走行体の走行時に、アンテナと、アンテナと通信する外部アンテナとの相互の位置情報を順次取得し、当該取得した位置情報に基づいてアンテナの向きが変化するように、ロボットアームを制御する。
このような構成によれば、走行体の走行に伴って、アンテナおよび外部アンテナの位置関係が刻々と変化するにも拘わらず、アンテナおよび外部アンテナの間で良好な通信状態を得ることができる。
好ましくは、付加機器は、照明装置と、照明装置によって光が照らされる領域を撮像可能な撮像装置とを含む。
このような構成によれば、アーム部を動作させることによって、照明装置により照らされる領域を移動させながら、その領域を撮像装置によって撮像することができる。
好ましくは、自走装置は、自走装置を制御するための制御装置をさらに備える。付加機器は、レーザ光または超音波を照射しながら、自走装置の周りの物体により反射されたレーザ光または超音波の反射光を受光するレーザセンサまたは超音波センサを含む。制御装置は、レーザセンサまたは超音波センサからレーザ光または超音波が照射される間、アーム部が動作するように、ロボットアームを制御する。制御装置は、レーザ光または超音波の照射から受光までの時間に基づいて、自走装置から物体までを測距し、自走装置の周りの地図データを生成する。
このような構成によれば、アーム部を動作させることによって、レーザ光または超音波の照射方向を変化させることができる。これにより、レーザセンサまたは超音波センサの数を少なくしつつ、より高精度な地図データを生成することができる。
本開示によれば、自走装置に付加される付加機器の使い勝手を向上させることが可能となる。
走行システムの概略構成を説明するための図である。 自走装置を示す斜視図である。 走行本体部を示す上面図である。 自走装置の動作制御に関する装置構成を示す図である。 自走装置の動作制御に関する機能構成を示す図である。 自走装置の動作を説明するための図である。 アンテナの向きの制御の流れを説明するためのフロー図である。 他の形態の自走装置を示す斜視図である。 自走装置の動作制御に関する機能構成を示す図である。 通常走行時における、レーザセンサの向きの制御の流れを説明するためのフロー図である。 3次元マップ作成時における、レーザセンサの向きの制御の流れを説明するためのフロー図である。 さらに他の形態の自走装置を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
また、以下では、自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)に、ロボットアームが組み合わされた自走装置を例に挙げて説明する。ロボットアームは、たとえば、協働ロボットである。なお、自走装置は、自律走行搬送ロボットの代わりに、無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)にロボットアームが組み合わされていてもよい。
[実施の形態1]
<システム構成>
図1は、本実施の形態の走行システム1000の概略構成を説明するための図である。
図1に示されるように、走行システム1000は、自走装置100と、情報処理装置700と、アンテナ800とを備える。情報処理装置700は、ネットワークNWを介してアンテナ800と通信可能に接続されている。なお、本例では、1台の自走装置100と、1個のアンテナ800とを図示しているが、これに限定されるものではない。
自走装置100は、建屋内の床面900を走行する。自走装置100は、付加機器30を備える。本例では、付加機器30は、少なくともアンテナ31を含む。建屋の天井950は、アンテナ800が設置されている。なお、アンテナ800は、壁面に設置されてもよい。典型的には、建屋においては、複数のアンテナ800が、間隔を開けて設置されている。建屋には、典型的には1台以上の工作機械(図示せず)が設置されている。
自走装置100は、アンテナ800を介して、ネットワークNWに接続された情報処理装置700と通信する。具体的には、自走装置100は、アンテナ31から電波を送信する。当該電波は、アンテナ800によって受信される。一方、情報処理装置700から送信されたデータ信号は、アンテナ800を介して送信される。当該データ信号に基づく電波は、自走装置100のアンテナ31によって受信される。このように、自走装置100は、情報処理装置700と双方向通信を行なう。
自走装置100は、動作指令を情報処理装置700から受け付ける。たとえば、自走装置100は、走行指示と停止指示とを受け付ける。また、自走装置100は、後述する3次元マップの作成指示を情報処理装置700から受け付ける。さらに、自走装置100は、作成した3次元マップを情報処理装置700にアップロード可能である。自走装置100は、自走装置100の現在位置の情報を情報処理装置700に送信することもできる。自走装置100と情報処理装置700とは、各種の情報を遣り取りする。
上記の通信は、たとえば、無線LAN(Local Area Network)により実現される。あるいは、上記の通信は、移動体用の無線システムにより実現される。移動体用の無線システムとして、たとえば、第4世代通信システム(4G)、第5世代通信システム(5G)を用いることができる。
情報処理装置700は、たとえば、サーバーである。情報処理装置700は、自走装置100を操作するためのユーザ端末であってもよい。当該ユーザ端末は、たとえば、タブレット端末またはスマートフォンである。ユーザは、情報処理装置700を介して、自走装置100の走行を制御することができる。
<自走装置の構成>
図2は、自走装置100を示す斜視図である。
図2および後出の図面には、前方、後方、右方、左方、上方および下方の6方向が適宜示されている。前方および後方は、自走装置100が直進走行する場合の進行方向であり、互いに反対方向である。右方は、自走装置100から前方を見た場合の右手方向である。左方は、自走装置100から前方を見た場合の左手方向であり、右方の反対方向である。上方は、自走装置100から見て空側であり、下方は、自走装置100が走行する床面側である。
なお、本実施の形態では、後述するトレイ66に対してロボットアーム11が位置する方向を前方といい、その反対方向を後方というが、いずれの方向を前方といい、いずれの方向を後方というかは、特に限定されない。
図2に示されるように、自走装置100は、走行体61と、ロボットアーム11と、付加機器30としてのアンテナ31と、配線49とを有する。走行体61は、モータを用いた車輪駆動により走行可能に構成されている。ロボットアーム11は、走行体61に搭載されている。ロボットアーム11の先端部には、エンドエフェクタ40が装着されている。エンドエフェクタ40は、ロボットアーム11の先端に着脱可能に取り付けられ、対象物に対して作業を行なう。本例では、ロボットアーム11には、エンドエフェクタ40として、把持ハンドが接続される。自走装置100は、エンドエフェクタ40により、搬送対象物を把持可能に構成されている。
走行体61は、走行本体部62と、カバー部63とを有する。カバー部63は、走行本体部62上に設けられている。カバー部63は、走行本体部62上に内部空間を形成するカバー体からなり、その内部には、ロボットアーム11の駆動用モータ、自走装置100の動力源として設けられるバッテリ、または、自走装置100を制御するための各種制御部品などが収容されている。なお、走行本体部62の構造については、後に詳しく説明する。
カバー部63は、頂面65を有する。頂面65上には、搬送対象物を載置するためのトレイ66が設けられている。ロボットアーム11は、頂面65に接続されている。ロボットアーム11は、頂面65から上方に向けて延出している。走行体61に対するロボットアーム11の接続位置は、トレイ66と前後方向に並んでいる。
なお、走行体61に対するロボットアーム11の接続位置は、特に限定されず、たとえば、水平方向を向くカバー部63の側面であってもよい。
ロボットアーム11は、プログラム制御型ロボットである。ロボットアーム11は、本例では、垂直多関節型ロボットである。詳しくは、本例では、ロボットアーム11は、6自由度(6つの可動部)を有する6軸ロボットである。
ロボットアーム11は、基台部12と、アーム部13とを有する。基台部12は、走行体61に対して回転可能に接続されている。基台部12は、回転中心軸111を中心に回転可能である。回転中心軸111は、鉛直方向に延びている。基台部12は、回転中心軸111の軸上で延びている。基台部12は、回転中心軸111を中心に回転運動(矢印J1参照)する。
アーム部13は、基台部12に対して接続されている。アーム部13は、基台部12からアーム状に延びている。
アーム部13は、第1アーム部21と、第2アーム部22と、リスト部24とを有する。第1アーム部21は、基台部12に対して、回転中心軸112を中心に回転可能に接続されている。回転中心軸112は、回転中心軸111と直交する方向に延びている。回転中心軸112は、水平方向に延びている。第1アーム部21は、基台部12から回転中心軸112の半径方向に延びている。第1アーム部21は、回転中心軸112を中心にして揺動運動(矢印J2参照)する。
第2アーム部22は、第1アーム部21に対して、回転中心軸113を中心に回転可能に接続されている。回転中心軸113は、回転中心軸112と平行に延びている。回転中心軸113は、水平方向に延びている。第2アーム部22は、第1アーム部21から回転中心軸113の半径方向に延びている。
第2アーム部22は、第1回転部23を有する。第1回転部23は、回転中心軸114を中心に回転可能である。回転中心軸114は、回転中心軸113の半径方向に延びている。第1回転部23は、回転中心軸114の軸上で延びている。第2アーム部22(第1回転部23)は、回転中心軸113を中心に揺動運動(矢印J3参照)するとともに、回転中心軸114を中心に回転運動(矢印J4参照)する。
リスト部24は、第2アーム部22(第1回転部23)に対して、回転中心軸115を中心に回転可能に接続されている。回転中心軸115は、回転中心軸112および回転中心軸113と平行に延びている。回転中心軸115は、水平方向に延びている。リスト部24は、第2アーム部22(第1回転部23)から回転中心軸115の半径方向に延びている。
リスト部24は、第2回転部25を有する。第2回転部25は、回転中心軸116を中心に回転可能である。回転中心軸116は、回転中心軸115の半径方向に延びている。第2回転部25は、回転中心軸116の軸上で延びている。リスト部24(第2回転部25)は、回転中心軸115を中心に揺動運動(矢印J5参照)するとともに、回転中心軸116を中心に回転運動(矢印J6参照)する。
リスト部24(第2回転部25)の先端には、搬送対象物を把持するためのエンドエフェクタ40が取り付けられる。すなわち、アーム部13の先端にエンドエフェクタ40が装着される。
なお、本実施の形態では、6軸(回転中心軸111〜116)が制御可能なロボットアーム11について説明したが、走行体61には、6軸以外の多軸制御可能なロボットアームが搭載されてもよい。
アンテナ31は、アーム部13に取り付けられている。詳しくは、アンテナ31は、第1アーム部21に配置されている。さらに詳しくは、アンテナ31は、第2アーム部22が第1アーム部21に対して接続される関節部46に配置されている。本例では、関節部46は、第2アーム部22の一部と、第1アーム部21の一部とで構成されている。
配線49は、アンテナ31から走行体61に向けて配索されている。配線49は、アンテナ31と、自走装置100の後述する制御装置201とを接続する。本例では、配線49は、通信線および給電線として機能する。
図3は、図2中の走行本体部62を示す上面図である。
図3に示されるように、走行本体部62は、第1駆動輪71と、第1走行用モータ77と、第2駆動輪72と、第2走行用モータ78と、複数の従動輪51(51Rf,51Lf,51Rb,51Lb)とを有する。従動輪51は、オムニホイールからなる。従動輪51は、ホイール56と、複数のローラ60とを有する。
走行本体部62は、第1車軸73と、第2車軸74と、減速機75と、減速機76とを有する。第1走行用モータ77は、減速機75を介して第1駆動輪71に接続されている。第2走行用モータ78は、減速機76を介して第2駆動輪72に接続されている。
走行本体部62は、フレーム86と、第1支持アーム93と、第2支持アーム94と、第1支持軸91と、第2支持軸92と、第3支持アーム88と、第3支持軸87とをさらに有する。
走行本体部62は、第3車軸96と、第4車軸97と、第5車軸98と、第6車軸99とをさらに有する。従動輪51Rfは、第3車軸96を介して、第1支持アーム93に接続されている。従動輪51Lfは、第4車軸97を介して、第2支持アーム94に接続されている。従動輪51Rbは、第5車軸98を介して、第3支持アーム88に接続されている。従動輪51Lbは、第6車軸99を介して、第3支持アーム88に接続されている。
このような走行本体部62のハードウェア構成は公知であるため、ここでは、当該構成についての詳細な説明は繰り返さない。以下、走行本体部62による走行体61の移動方向について、説明する。
走行体61は、第1駆動輪71および第2駆動輪72に対して、互いに同じ回転が付与されることによって、前後方向に直進し、第1駆動輪71および第2駆動輪72に対して、互いに異なる回転が付与されることによって、左右方向に旋回動作する(差動2輪駆動方式)。第1駆動輪71、第2駆動輪72および従動輪51は、左右に操舵不可である。
より具体的には、走行体61は、第1駆動輪71および第2駆動輪72を、互いに等しい回転数で、かつ、正転させることによって、前方に直進する(前進)。走行体61は、第1駆動輪71および第2駆動輪72を、互いに等しい回転数で、かつ、反転させることによって、後方に直進する(後進)。
走行体61は、第2駆動輪72を正転させ、第1駆動輪71を第2駆動輪72よりも大きい回転数で正転させることによって、左方に旋回動作する(左旋回)。走行体61は、第1駆動輪71を正転させ、第2駆動輪72を第1駆動輪71よりも大きい回転数で正転させることによって、右方に旋回動作する(右旋回)。
走行体61は、第1駆動輪71を正転させ、第2駆動輪72を第1駆動輪71と同じ回転数で反転させることによって、回転動作する(左回転)。上面視における走行体61の回転中心は、理想的には、第1軸121および第2軸122の軸上であって、第1駆動輪71および第2駆動輪72の中心位置に対応している。
なお、第1駆動輪71を反転させ、第2駆動輪72を第1駆動輪71と同じ回転数で正転させた場合には、走行体61の回転動作の方向が上記の場合と逆転する(右回転)。本発明における「旋回動作」は、上記の右旋回、左旋回、および、回転(左回転、右回転)の動作を含む。
図4は、自走装置100の動作制御に関する装置構成を示す図である。
図4に示されるように、自走装置100は、制御装置201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、通信インターフェイス204と、レーザセンサ205と、モータ駆動装置206と、記憶装置210と、ロボットアーム11と、アンテナ31とを有する。これらのコンポーネントは、バス209に接続されている。
制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成されている。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、それらの組み合わせなどによって構成され得る。一例として、制御装置201は、PLC(Programmable Logic Controller)である。
制御装置201は、制御プログラム211またはオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することによって、自走装置100の動作を制御する。制御装置201は、制御プログラム211の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置210またはROM202からRAM203に制御プログラム211を読み出す。RAM203は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム211の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
制御装置201は、走行体61の走行制御を行なう。制御装置201は、ロボットアーム11の動作を制御する。すなわち、制御装置201は、ロボットコントローラとしても機能する。なお、自走装置100は、走行体61の走行を制御する制御装置と、ロボットアーム11の動作を制御する制御装置とを、別体として備えてもよい。
通信インターフェイス204には、アンテナ31などが接続されている。自走装置100は、アンテナ31および通信インターフェイス204を介して、自走装置100および外部機器(本例では、情報処理装置700)の間の無線通信を実現する。
レーザセンサ205は、図2中のカバー部63に収容されている。レーザセンサ205は、自ら回転しながらレーザ光を周囲に照射し、当該レーザ光の反射光を受光することによって、レーザセンサ205の周囲にある物体を検出する。レーザセンサ205は、レーザセンサ205からレーザ光の走査面内に存在する物体までの距離を、レーザセンサ205の回転軸周りの角度別に表わした2次元距離データDとして、制御装置201に出力する。レーザセンサ205の走査面は、水平面に対して傾いている。そのため、自走装置100は、移動することで周囲を3次元的にスキャンすることができる。
モータ駆動装置206は、制御装置201からのモータ駆動指令に従って、第1走行用モータ77および第2走行用モータ78の回転を制御する。モータ駆動指令は、たとえば、第1走行用モータ77および第2走行用モータ78の正転指令、第1走行用モータ77および第2走行用モータ78の逆転指令、ならびに、第1走行用モータ77および第2走行用モータ78の回転数(回転速度)を含む。
記憶装置210は、たとえば、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶装置210は、自走装置100の動作制御するための制御プログラム211、走行エリアの3次元マップ212などを格納する。詳しくは、制御プログラム211は、走行体61の走行を制御するためのプログラムと、ロボットアーム11の動作を制御するプログラムとを含む。なお、制御プログラム211および3次元マップ212は、記憶装置210に限定されず、制御装置201の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM202、RAM203、または、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されてもよい。
また、制御プログラム211は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、制御プログラム211による走行体61の走行制御処理およびロボットアーム11の動作制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。
このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム211の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム211によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム211の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で、自走装置100が構成されてもよい。
図5は、自走装置100の動作制御に関する機能構成を示す図である。
図5に示されるように、制御装置201は、機能構成の一例として、走行制御部221と、ロボット制御部222とを含む。
走行制御部221は、自走装置100の走行を制御するための機能構成である。走行制御部221は、レーザセンサ205から入力される2次元距離データDと、3次元マップ212とを比較することにより、自走装置100の現在位置を特定する。制御装置201は、現在位置を特定することで、3次元マップ212上の予め定められた経路に沿って自走装置100を走行させる。
さらに、走行制御部221は、自走装置100の駆動中にレーザセンサ205から順次取得される2次元距離データDに基づいて、自走装置100の周囲にある障害物を検知し、当該障害物との衝突を避けるように自走装置100の走行を制御する。当該障害物は、たとえば、人物や他の自走装置100などの移動体と、壁や棚などの静止体とを含む。
走行制御部221は、障害物が検知されていない間、3次元マップ212上の予め定められた経路を走行するように自走装置100の走行を制御する。一方で、走行制御部221は、障害物が検知された場合には、当該障害物との衝突を避けるように自走装置100の走行を制御する。
ある局面において、障害物までの距離が所定距離以上である場合には、走行制御部221は、当該障害物を避けるように自走装置100の走行を制御する。一方で、障害物までの距離が所定距離未満である場合には、走行制御部221は、自走装置100の走行を停止する。
ロボット制御部222は、ロボットアーム11およびエンドエフェクタ40の動作を制御するための機能構成である。
ロボット制御部222は、ロボットアーム11の6つの可動部(6軸)の動作を制御する。ロボット制御部222は、回転中心軸112,113,115を中心にした各揺動運動と、回転中心軸111,114,116を中心にした各回転運動とを制御する。具体的には、ロボット制御部222は、ロボットアーム11のアクチュエータ(図示せず)の動作(回転角、回転速度等)を制御する。
さらに、ロボット制御部222は、エンドエフェクタ40の電動ハンドの動きを制御する。ロボット制御部222は、電動ハンドの把持動作を制御する。具体的には、ロボット制御部222は、エンドエフェクタ40内のアクチュエータ(図示せず)の動作を制御する。ロボット制御部222の制御例については、後述する(図6,図7)。
また、制御装置201は、3次元マップ212を生成することもできる。説明の便宜上、制御装置201による3次元マップ212の生成については、後述する実施の形態2において、説明する。
<動作例>
図6は、自走装置100の動作を説明するための図である。
図6に示されるように、自走装置100は、地点P1から出発し、地点P2と地点P3とを、この順で通過する。地点P2の近くの天井950(図1参照)には、アンテナ800として、アンテナ800_1が設置されている。同様に、地点P3の近くの天井950には、アンテナ800として、アンテナ800_2が設置されている。
制御装置201は、アーム部13が、走行体61の走行時に、第1アーム部21が基台部12から関節部46に向けて上方に延出し、第1アーム部21および第2アーム部22が関節部46において屈曲し、第2アーム部22が関節部46からリスト部24に向けて下方に延出する姿勢となるように、ロボットアーム11を制御する。以下では、このようなロボットアーム11の姿勢を、「デフォルト姿勢K」とも称する。
典型的には、制御装置201は、ロボットアーム11の姿勢が、図1および図2で示したような状態となるように、第1アーム部21の姿勢と第2アーム部22の姿勢とを制御する。すなわち、制御装置201は、頂面65に対して基台部12が矢印J1方向に回転しておらず、第1アーム部21が鉛直方向の向きとなり、かつ、第1アーム部21と第2アーム部22とのなす角が所定の鋭角となるように、各部の姿勢を制御する。なお、デフォルト姿勢Kは、典型的には、ロボットアーム11のリセット時等に遷移する初期姿勢である。
制御装置201は、走行体61の走行時に、アンテナ31と、アンテナ31と通信する外部のアンテナ800(800_1,800_2,…)との相互の位置情報を順次取得し、当該取得した位置情報に基づいてアンテナ31の向きが変化するように、ロボットアーム11を制御する。なお、アンテナ800の位置は、3次元マップ212に予め記憶されている。
図6の例では、制御装置201は、走行体61が走行を開始すると、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、アンテナ31の向きを変化させる。すなわち、制御装置201は、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、回転中心軸111に対するアンテナ31の位置を変化させる。詳しくは、制御装置201は、自走装置100内のローカル座標系でのアンテナ31の位置を変化させる。
典型的には、制御装置201は、自走装置100の位置と、複数のアンテナ800のうち自走装置100に最も近いアンテナ800の位置とに基づき、基台部12の矢印J1方向の回転角度を制御する。具体的には、制御装置201は、アンテナ31が、複数のアンテナ800のうち自走装置100に最も近いアンテナ800と対向するように、基台部12の矢印J1方向の回転角度を制御する。詳しくは、制御装置201は、アンテナ31と、複数のアンテナ800のうち自走装置100に最も近いアンテナ800との間の距離が最も短くなるように、基台部12の矢印J1方向の回転角度を制御する。
制御装置201は、さらにアンテナ31の指向性を考慮して、基台部12の矢印J1方向の回転角度を制御してもよい。制御装置201は、アンテナ31の指向性とアンテナ800の指向性とを考慮して、基台部12の矢印J1方向の回転角度を制御してもよい。
図6の例では、自走装置100は、アンテナ800_1に近づくと、基台部12の矢印J1方向の回転を開始する。自走装置100に最も近いアンテナ800が、アンテナ800_2となると、自走装置100は、アンテナ31がアンテナ800_2の方向を向くように、基台部12をさらに矢印J1方向に回転させる。
<制御構造>
図7は、アンテナ31の向きの制御の流れを説明するためのフロー図である。
図7に示されるように、ステップS1において、制御装置201は、3次元マップ212を参照して、出発地点から目標地点への走行経路を設定する。当該設定は、典型的には、情報処理装置700からの指令に基づき行なわれる。
ステップS2において、制御装置201は、3次元マップ212から、建屋に設置された各アンテナ800の位置情報を取得する。ステップS3において、制御装置201は、ロボットアーム11の姿勢がデフォルト姿勢Kであるか否かを判断する。
ロボットアーム11の姿勢がデフォルト姿勢Kでないと判断された場合(ステップS3においてNO)、制御装置201は、ステップS4において、ロボットアーム11の姿勢をデフォルト姿勢Kに変更する。その後、制御装置201は、処理をステップS5に進める。また、ロボットアーム11の姿勢がデフォルト姿勢Kであると判断された場合(ステップS3においてYES)、制御装置201は、処理をステップS5に進める。
ステップS5において、制御装置201は、自走装置100の走行を開始する。制御装置201は、典型的には、第1走行用モータ77および第2走行用モータ78を駆動させる。
ステップS6においては、制御装置201は、走行時の自走装置100の位置に基づき、建屋に設置された複数のアンテナ800のうち、通信するアンテナ800を選択する。ステップS7において、選択されたアンテナ800の位置情報に基づき、アンテナ31の向きを変更する。本例では、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、アンテナの向きを変化させる。
ステップS8において、制御装置201は、自走装置100が目標地点に到達したか否かを判断する。目標地点に到達してないと判断された場合(ステップS8においてNO)、制御装置201は、処理をステップS6に戻す。目標地点に到達したと判断された場合(ステップS8においてYES)、制御装置201は、一連の処理を終了する。
<小括>
自走装置100の構成の一部を小括すると、以下のとおりである。
(1)自走装置100は、走行体61と、走行体61に搭載されるロボットアーム11とを備える。ロボットアーム11は、走行体61に対して旋回可能に接続される基台部12と、基台部12に対して接続されるアーム部13と、アーム部13の先端に着脱可能に取り付けられ、対象物に対して作業を行なうエンドエフェクタ40とを含む。自走装置100は、さらに、アーム部13に取り付けられる付加機器30を備える。付加機器30は、少なくともアンテナ31を含む。
このような構成によれば、ロボットアーム11の動作に伴って、アンテナ31がアーム部13とともに動作するため、アンテナ31の位置、姿勢または向きの自由度を高めることができる。これにより、簡易な構成により、アンテナ31の使い勝手を良好にできる。
(2)アーム部13は、基台部12に対して回動可能に接続される第1アーム部21と、第1アーム部21に対して回動可能に接続される第2アーム部22と、第2アーム部22に対して回動可能に接続され、エンドエフェクタ40が着脱可能に取り付けられるリスト部24とを含む。アンテナ31は、第2アーム部22が第1アーム部21に対して接続される関節部46に配置される。
このような構成によれば、アンテナ31を、走行体61から離れた位置であって、第1アーム部21および第2アーム部22が関節部46でなす角部に配置することによって、アンテナ31の使用における走行体61またはロボットアーム11との干渉が起こり難くなる。具体的には、アンテナ31に対して通信される電波が遮られ難くなる。
(3)自走装置100は、アンテナ31から走行体61に向けて配索される配線49をさらに備える。アンテナ31は、第1アーム部21に取り付けられる。このような構成によれば、アンテナ31が第2アーム部22に取り付けられる場合と比較して、アンテナ31は走行体により近い位置に取り付けられるため、アンテナ31から基台部12に向けた配線の配索が容易になる。
(4)走行体61は、頂面65を有する。基台部12は、頂面65に対して接続される。このような構成によれば、アンテナ31をより高い位置に配置することができる。
(5)自走装置100は、自走装置100を制御するための制御装置201をさらに備える。制御装置201は、アーム部13が、走行体61の走行時に、第1アーム部21が基台部12から関節部46に向けて上方に延出し、第1アーム部21および第2アーム部22が関節部46において屈曲し、第2アーム部22が関節部46からリスト部24に向けて下方に延出する姿勢となるように、ロボットアーム11を制御する。このような構成によれば、走行体61の走行時に、アンテナ31をより高い位置に配置することができる。
(6)制御装置201は、走行体61の走行時に、アンテナ31と、アンテナ31と通信するアンテナ800との相互の位置情報を順次取得し、当該取得した位置情報に基づいてアンテナ31の向きが変化するように、ロボットアーム11を制御する。
このような構成によれば、走行体61の走行に伴って、自走装置100のアンテナ31と建屋に設置されたアンテナ800との位置関係が刻々と変化するにも拘わらず、アンテナ31とアンテナ800との間で良好な通信状態を得ることができる。
<変形例>
(1)アンテナ31は、第1アーム部21の代わりに、第2アーム部22に取り付けられてもよい。この場合には、アンテナ31が第1アーム部21に取り付けられる場合と比較して、第1アーム部21に対する第2アーム部22の動作が加わるため、アンテナ31の位置、姿勢または向きの自由度をより高めることができる。
(2)上記においては、複数のアンテナ800のうち、自走装置100との距離が最も近いアンテナ800を選択する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、制御装置201は、複数のアンテナ800のうち、自走装置100に最も近いアンテナ800ではなく、受信強度が最も高いアンテナ800を選択してもよい。
[実施の形態2]
図1に示した走行システム1000に用いられる他の形態の自走装置について説明する。
<自走装置の構成>
図8は、本実施の形態の自走装置100Aを示す斜視図である。
図8に示されるように、自走装置100Aは、アンテナ31の位置にレーザセンサ32を備える点において、実施の形態1の自走装置100と異なる。具体的には、自走装置100Aは、付加機器30として、アーム部13(詳しくは、関節部46)にレーザセンサ32を備える。
自走装置100Aは、レーザセンサ32を備えるため、実施の形態1の自走装置100のように走行体61の内部にレーザセンサ205(図4)を備える必要はない。なお、本実施の形態では、アンテナ31が走行体61の内部(たとえば、レーザセンサ205が設置されていた位置)に設置されているものとする。
レーザセンサ32は、レーザ光を周囲に照射し、当該レーザ光の反射光を受光することによって、レーザセンサ32の周囲にある物体を検出する。レーザセンサ32は、レーザセンサ32からレーザ光の走査面内に存在する物体までの距離を、レーザセンサ32の回転軸周りの角度別に表わした2次元距離データDとして、制御装置201に出力する。
実施の形態1のレーザセンサ205は、自ら回転しながらレーザ光を周囲に照射した。本実施の形態のレーザセンサ32は、自ら回転するのではなく、ロボットアーム11の動作によって、位置、姿勢、向きを変更しながら、レーザ光を周囲に照射する。
典型的には、制御装置201は、走行体61が走行を開始すると、ロボットアーム11の姿勢を上述したデフォルト姿勢Kとした状態から、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、レーザセンサ32の向きを変化させる。すなわち、制御装置201は、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、回転中心軸111に対するレーザセンサ32の位置を変化させる。詳しくは、制御装置201は、自走装置100内のローカル座標系でレーザセンサ32の位置を変化させる。なお、レーザセンサ32は、レーザセンサ205と同様に、障害物の検出、3次元マップの作成に用いられる。
本実施の形態では、配線49は、レーザセンサ32から走行体61に向けて配索されている。配線49は、レーザセンサ32と、自走装置100Aの制御装置201とを接続する。
自走装置100Aのハードウェア構成は、上記の相違点を除き、実施の形態1の自走装置100と同一である。それゆえ、自走装置100Aのハードウェア構成の詳細な説明は繰り返さない。なお、上記の構成に限定されず、アンテナ31とレーザセンサ32とが、関節部46において並んで設置されていてもよい。
図9は、自走装置100Aの動作制御に関する機能構成を示す図である。
図9に示されるように、自走装置100Aの制御装置201は、機能構成の一例として、走行制御部221と、ロボット制御部222と、マップ制御部223とを含む。
実施の形態1では、制御装置201は、走行体61の内部のレーザセンサ205から2次元距離データDを取得したが、本実施の形態では、制御装置201は、アーム部13に取り付けられたレーザセンサ32から2次元距離データDを取得する。
本実施の形態では、走行制御部221は、レーザセンサ32から入力される2次元距離データDと、3次元マップ212とを比較することにより、自走装置100Aの現在位置を特定する。制御装置201は、現在位置を特定することで、3次元マップ212上の予め定められた経路に沿って自走装置100Aを走行させる。
さらに、走行制御部221は、自走装置100Aの駆動中にレーザセンサ32から順次取得される2次元距離データDに基づいて、自走装置100Aの周囲にある障害物を検知し、当該障害物との衝突を避けるように自走装置100Aの走行を制御する。当該障害物は、たとえば、人物や他の自走装置100Aなどの移動体と、壁や棚などの静止体とを含む。
なお、走行制御部221のその他の処理(制御)は、実施の形態1で図5に基づき説明した処理と同じであるため、説明を繰り返さない。
ロボット制御部222は、実施の形態1で図5に基づいて説明したように、ロボットアーム11およびエンドエフェクタ40の動作を制御するための機能構成である。本実施の形態におけるロボット制御部222の制御例については、後述する(図10)。
マップ生成部152は、自走装置100Aの駆動中にレーザセンサ32から順次取得される2次元距離データDに基づいて、自走装置100Aの周囲の空間を表わす3次元マップ212(3次元データ)を生成する。
3次元マップ212は、たとえば、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術により生成される。3次元マップ212は、自走装置100Aの位置を特定するために生成される情報であり、かつ、自走装置100Aの走行場所における静止物の位置を示す情報である。当該静止物は、たとえば、壁、棚などである。
3次元マップ212は、たとえば、ユーザがユーザ端末を用いて自走装置100Aを手動で操作することにより生成される。この場合、ユーザ操作に応じた操作信号がアンテナ31および通信インターフェイス204を介して制御装置201に送信されることで、制御装置201は、操作信号に応じてモータ駆動装置206に指令を出力し、自走装置100Aの走行を制御する。このとき、制御装置201は、レーザセンサ32から入力される2次元距離データDと、自走装置100Aの位置とに基づいて、自走装置100Aの周囲にある物体の位置を3次元マップ212にマッピングする。自走装置100Aの位置は、たとえば、モータ駆動装置206の駆動情報に基づいて特定される。これにより、3次元マップ212において、物体の有無を示す情報が3次元の座標値(x,y,z)の各々に関連付けられる。
自走装置100Aにおいては、レーザセンサ32の走査面は、第1アーム部21の移動により、水平面に対して傾けることができる。そのため、自走装置100Aは、移動することで周囲を3次元的にスキャンすることができる。
なお、マップ生成部152は、3次元マップ212を生成する際に、3次元形状を計測できるレーザセンサ(以下、「3次元レーザセンサ」ともいう。)を用いる必要も無い。3次元レーザセンサは非常に高価であるので、3次元レーザセンサを用いないことで自走装置100Aにかかる費用は大幅に削減され得る。
<制御構造>
図10は、通常走行時における、レーザセンサ32の向きの制御の流れを説明するためのフロー図である。
図10に示されるように、ステップS1〜S5,S8では、図7に示した処理と同じ処理が実行される。ステップS6およびステップS7の代わりに、ステップS9が実行される。そこで、以下では、ステップS9の処理に着目して説明する。
ステップS9において、制御装置201は、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、レーザセンサ32の向きを変化させる。すなわち、制御装置201は、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、回転中心軸111に対するレーザセンサ32の位置を変化させる。詳しくは、制御装置201は、自走装置100A内のローカル座標系でのレーザセンサ32の位置を変化させる。
より詳しくは、制御装置201は、基台部12を矢印J1方向に、一定速度で回転させる。これにより、制御装置201は、周囲の障害物検知を行なう。自走装置100Aの走行速度が速くなるほど、回転速度を早くすることが好ましい。なお、制御装置201は、ステップS9の後は、処理をステップS8に進める。
図11は、3次元マップ作成時における、レーザセンサ32の向きの制御の流れを説明するためのフロー図である。
図11に示すように、ユーザからの指示により、ステップS11において、制御装置201は、自走装置100Aの動作モードをマップ作成モードに遷移させる。ステップS12において、制御装置201は、ロボットアーム11の姿勢がデフォルト姿勢Kであるか否かを判断する。
ロボットアーム11の姿勢がデフォルト姿勢Kでないと判断された場合(ステップS12においてNO)、制御装置201は、ステップS13において、ロボットアーム11の姿勢をデフォルト姿勢Kに変更する。その後、制御装置201は、処理をステップS14に進める。また、ロボットアーム11の姿勢がデフォルト姿勢Kであると判断された場合(ステップS12においてYES)、制御装置201は、処理をステップS14に進める。
ステップS14において、ユーザによる手動操作によって、自走装置100Aは走行を開始する。ユーザの指示に基づき、自走装置100Aは、建屋内の各所を走行する。ステップS15において、制御装置201は、レーザセンサ32によるレーザ光の照射を開始するとともに、ロボットアーム11を動作させることによりレーザ光の照射方向を変更する。レーザの照射方向の変更は、制御装置201が自動的に行なってもよいし、ユーザ操作に基づくものであってもよい。
ステップS16において、制御装置201は、レーザ光の照射に基づき、2次元距離データDを順次取得する。詳しくは、制御装置201は、レーザ光の照射から受光までの時間に基づいて、自走装置100Aから物体までの距離を計測する。
ステップS17において、制御装置201は、2次元距離データDと自走装置100Aの走行位置とに基づいて、自走装置100Aの周囲にある物体の位置を、現在の3次元マップ(作成途中の3次元マップ)に逐次マッピングする。ステップS18において、ユーザが所望する範囲(建屋の領域)の走行が終了した場合、ユーザによる手動操作によって、自走装置100Aは走行を終了する。
なお、上記においては、自走装置100Aが3次元マップ212を作成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。自走装置100Aが、自走装置100Aの位置と、当該位置で得られた2次元距離データと、レーザセンサ32の向きのデータとを、情報処理装置700に送信することにより、情報処理装置700が3次元マップ212を作成してもよい。なお、この場合、情報処理装置700で作成された3次元マップは、その後、自走装置100Aに送信される。
<小括>
自走装置100Aの構成の一部を小括すると、以下のとおりである。
(1)自走装置100Aは、アーム部13に取り付けられる付加機器30を備える。付加機器30は、少なくともレーザセンサ32を含む。このような構成によれば、ロボットアーム11の動作に伴って、レーザセンサ32がアーム部13とともに動作するため、レーザセンサ32の位置、姿勢または向きの自由度を高めることができる。これにより、簡易な構成により、レーザセンサ32の使い勝手を良好にできる。
(2)レーザセンサ32は、第2アーム部22が第1アーム部21に対して接続される関節部46に配置される。このような構成によれば、レーザセンサ32を、走行体61から離れた位置であって、第1アーム部21および第2アーム部22が関節部46でなす角部に配置することによって、レーザセンサ32の使用における走行体61またはロボットアーム11との干渉が起こり難くなる。具体的には、レーザセンサ32からのレーザ光が遮られ難くなる。
(3)自走装置100Aは、レーザセンサ32から走行体61に向けて配索される配線49を備える。レーザセンサ32は、第1アーム部21に取り付けられる。このような構成によれば、レーザセンサ32が第2アーム部22に取り付けられる場合と比較して、レーザセンサ32は走行体により近い位置に取り付けられるため、レーザセンサ32から基台部12に向けた配線の配索が容易になる。
(4)基台部12は、頂面65に対して接続される。このような構成によれば、レーザセンサ32をより高い位置に配置することができる。
(5)制御装置201は、アーム部13が、走行体61の走行時に、第1アーム部21が基台部12から関節部46に向けて上方に延出し、第1アーム部21および第2アーム部22が関節部46において屈曲し、第2アーム部22が関節部46からリスト部24に向けて下方に延出する姿勢となるように、ロボットアーム11を制御する。このような構成によれば、走行体61の走行時に、レーザセンサ32をより高い位置に配置することができる。
(6)付加機器30は、レーザ光を照射しながら、自走装置100Aの周りの物体により反射されたレーザ光の反射光を受光するレーザセンサ32を含む。制御装置201は、レーザセンサ32からレーザ光が照射される間、アーム部13が動作するように、ロボットアーム11を制御する。制御装置201は、レーザ光の照射から受光までの時間に基づいて、自走装置100Aから上記物体までを測距し、自走装置100Aの周りの地図データ(本例では、3次元マップ212)を生成する。
このような構成によれば、自走装置100Aは、アーム部13を動作させることによって、レーザ光の照射方向を変化させることができる。これにより、レーザセンサ32またの数を少なくしつつ、より高精度な地図データを生成することができる。
<変形例>
本実施の形態では、関節部46にレーザセンサ32を備える構成を例に挙げて説明したが、自走装置100Aは、レーザセンサ32の代わりに超音波センサ39を備えてもよい。このような構成によれば、超音波センサ39は、第2アーム部22が第1アーム部21に対して接続される関節部46に配置されるため、超音波センサ39からの超音波が遮られ難くなる。
また、この場合、制御装置201は、超音波センサ39から超音波が照射される間、アーム部13が動作するように、ロボットアーム11を制御する。制御装置201は、超音波の照射から受光までの時間に基づいて、自走装置100Aから上記物体までを測距し、自走装置100Aの周りの地図データを生成する。これにより、超音波センサ39またの数を少なくしつつ、より高精度な地図データを生成することができる。
[実施の形態3]
図1に示した走行システム1000に用いられるさらに他の形態の自走装置について説明する。
<自走装置の構成>
図12は、本実施の形態の自走装置100Bを示す斜視図である。
図12に示されるように、自走装置100Bは、アンテナ31の位置に撮像装置33と照明装置34とを備える点において、実施の形態1の自走装置100と異なる。具体的には、自走装置100Bは、付加機器30として、アーム部13(詳しくは、関節部46)に撮像装置33と照明装置34とを備える。なお、本実施の形態では、アンテナ31が走行体61の内部に設置されているものとする。自走装置100Bは、撮像装置33と照明装置34とを備えているため、レーザセンサ205(図4)を備えていなくてもよい。
撮像装置33と照明装置34とは、レーザセンサ205,32と同様に、障害物の検出に用いられる。撮像装置33は、典型的には、デジタルカメラである。撮像装置33は、少なくとも動画像を撮像可能である。
また、撮像装置33は、照明装置34によって光が照らされる領域を撮像可能である。典型的には、照明装置34は、撮像装置33のレンズの光軸の向きに光を照らす。なお、撮像装置33と照明装置34とは、1つの筐体に収まっていてもよい。すなわち、撮像装置33と照明装置34とが、単体の機器として提供されてもよい。
制御装置201は、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、撮像装置33および照明装置34の向きを変化させる。すなわち、制御装置201は、基台部12を矢印J1方向に回転させることにより、回転中心軸111に対するレーザセンサ32の位置を変化させる。詳しくは、制御装置201は、自走装置100B内のローカル座標系で撮像装置33および照明装置34の位置を変化させる。
これにより、制御装置201は、自走装置100Bの周囲の画像を取得することができる。制御装置201は、取得された画像と、3次元マップ212とに基づき、障害物の有無を検出する。
夜間等の建屋内が暗いとき(たとえば、夜間の所定の時間帯)においては、自走装置100Bは、撮像装置33による撮像によって自走装置100Bの周りの安全を確認してから、走行体61による走行を開始する。また、自走装置100Bは、たとえばユーザの指示に基づき、撮像を開始し、かつ、撮像を終了することも可能である。
本実施の形態では、配線49は、撮像装置33と照明装置34とから走行体61に向けて配索されている。配線49は、撮像装置33および照明装置34と、自走装置100Bの制御装置201とを接続する。
なお、自走装置100Bは、必ずしも、照明装置34を備えていなくともよい。たとえば、撮像装置33として好感度のカメラを用いる場合には、照明装置34を備えていなくてもよい。また、自走装置100Bが、常に一定照度以上の環境下で動作する場合には、自走装置100Bは、照明装置34を備えていなくてもよい。
自走装置100Aのハードウェア構成は、上記の相違点を除き、実施の形態1の自走装置100と同一である。それゆえ、自走装置100Aのハードウェア構成の詳細な説明は繰り返さない。なお、上記の構成に限定されず、アンテナ31とレーザセンサ32と撮像装置33と照明装置34とが、関節部46において並んで設置されていてもよい。
<小括>
自走装置100Bの構成の一部を小括すると、以下のとおりである。
(1)自走装置100Bは、アーム部13に取り付けられる付加機器30を備える。付加機器30は、少なくとも、照明装置34と、照明装置34によって光が照らされる領域を撮像可能な撮像装置33とを含む。このような構成によれば、ロボットアーム11の動作に伴って、撮像装置33と照明装置34とがアーム部13とともに動作するため、撮像装置33と照明装置34との位置、姿勢または向きの自由度を高めることができる。これにより、簡易な構成により、撮像装置33と照明装置34との使い勝手を良好にできる。また、アーム部13を動作させることによって、照明装置34により照らされる領域を移動させながら、その領域を撮像装置33によって撮像することができる。
(2)撮像装置33と照明装置34とは、第2アーム部22が第1アーム部21に対して接続される関節部46に配置される。このような構成によれば、撮像装置33と照明装置34とを、走行体61から離れた位置であって、第1アーム部21および第2アーム部22が関節部46でなす角部に配置することによって、撮像装置33と照明装置34との使用における走行体61またはロボットアーム11との干渉が起こり難くなる。具体的には、照明装置34から光が遮られ難くなる。
(3)自走装置100Bは、撮像装置33と照明装置34とから走行体61に向けて配索される配線49を備える。撮像装置33と照明装置34とは、第1アーム部21に取り付けられる。このような構成によれば、撮像装置33と照明装置34とが第2アーム部22に取り付けられる場合と比較して、撮像装置33と照明装置34とは走行体により近い位置に取り付けられるため、撮像装置33と照明装置34とから基台部12に向けた配線の配索が容易になる。
(4)基台部12は、頂面65に対して接続される。このような構成によれば、撮像装置33と照明装置34とをより高い位置に配置することができる。
(5)制御装置201は、アーム部13が、走行体61の走行時に、第1アーム部21が基台部12から関節部46に向けて上方に延出し、第1アーム部21および第2アーム部22が関節部46において屈曲し、第2アーム部22が関節部46からリスト部24に向けて下方に延出する姿勢となるように、ロボットアーム11を制御する。このような構成によれば、走行体61の走行時に、撮像装置33と照明装置34とをより高い位置に配置することができる。
<各実施の形態で共通の変形例>
各実施の形態1〜3では、付加機器30の具体な構成例を説明したが、付加機器30の構成は、上記に限定されない。付加機器30は、アンテナ、撮像装置、レーザセンサ、超音波センサおよび照明装置のうちの少なくとも1つを含み、アーム部13に取り付けられていればよい。
付加機器30の取り付け場所は、アーム部13であればよく、関節部46に限定されるものではない。アーム部13の先端側(たとえば、第1回転部23、リスト部24)に付加機器30を取り付けることにより、付加機器30の位置、姿勢、向きを、複雑に制御できる。付加機器30を関節部46に配置するよりも、付加機器30をさらに位置に保持することができる。
また、上記においては、デフォルト姿勢K(図1,図2,図8,図12参照)で自走装置100,100A,100B等が、自走しながら、通信、スキャン、撮像等する構成を例に挙げたが、これに限定されるものではない。ただし、付加機器30を関節部46に取り付ける場合には、高い位置に付加機器30が位置するように、制御装置201は、第1アーム部21を鉛直方向の向きとなるように制御することが好ましい。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 ロボットアーム、12 基台部、13 アーム部、21 第1アーム部、22 第2アーム部、23 第1回転部、24 リスト部、25 第2回転部、30 付加機器、31,800 アンテナ、32,205 レーザセンサ、33 撮像装置、34 照明装置、39 超音波センサ、40 エンドエフェクタ、46 関節部、49 配線、51,51Lb,51Lf,51Rb,51Rf 従動輪、56 ホイール、60 ローラ、61 走行体、62 走行本体部、63 カバー部、65 頂面、66 トレイ、71 第1駆動輪、72 第2駆動輪、73 第1車軸、74 第2車軸、75,76 減速機、77 第1走行用モータ、78 第2走行用モータ、86 フレーム、87 第3支持軸、88 第3支持アーム、91 第1支持軸、92 第2支持軸、93 第1支持アーム、94 第2支持アーム、96 第3車軸、97 第4車軸、98 第5車軸、99 第6車軸、100,100A,100B 自走装置、111,112,113,114,115,116 回転中心軸、121 第1軸、122 第2軸、152 マップ生成部、201 制御装置、202 ROM、203 RAM、204 通信インターフェイス、206 モータ駆動装置、209 バス、210 記憶装置、211 制御プログラム、212 3次元マップ、221 走行制御部、222 ロボット制御部、223 マップ制御部、700 情報処理装置、900 床面、950 天井、1000 走行システム、NW ネットワーク、P1,P2,P3 地点。

Claims (6)

  1. 自走装置であって、
    走行体と、
    前記走行体に搭載されるロボットアームと、
    前記自走装置を制御するための制御装置とを備え、
    前記ロボットアームは、
    前記走行体に対して旋回可能に接続される基台部と、
    前記基台部に対して接続されるアーム部と、
    前記アーム部の先端に着脱可能に取り付けられ、対象物に対して作業を行なうエンドエフェクタとを含み、さらに、
    アンテナを含み、前記アーム部に取り付けられる付加機器を備え、
    前記制御装置は、前記走行体の走行時に、前記アンテナと、前記アンテナと通信する外部アンテナとの相互の位置情報を順次取得し、当該取得した位置情報に基づいて前記アンテナの向きが変化するように、前記ロボットアームを制御する、自走装置。
  2. 前記アーム部は、
    前記基台部に対して回動可能に接続される第1アーム部と、
    前記第1アーム部に対して回動可能に接続される第2アーム部と、
    前記第2アーム部に対して回動可能に接続され、前記エンドエフェクタが着脱可能に取り付けられるリスト部とを含み、
    前記付加機器は、前記第2アーム部が前記第1アーム部に対して接続される関節部に配置される、請求項1に記載の自走装置。
  3. 前記付加機器から前記走行体に向けて配索される配線をさらに備え、
    前記付加機器は、前記第1アーム部に取り付けられる、請求項2に記載の自走装置。
  4. 前記付加機器は、前記第2アーム部に取り付けられる、請求項2に記載の自走装置。
  5. 前記制御装置は、前記アーム部が、前記走行体の走行時に、前記第1アーム部が前記基台部から前記関節部に向けて上方に延出し、前記第1アーム部および前記第2アーム部が前記関節部において屈曲し、前記第2アーム部が前記関節部から前記リスト部に向けて下方に延出する姿勢となるように、前記ロボットアームを制御する、請求項2から4のいずれか1項に記載の自走装置。
  6. 前記走行体は、頂面を有し、
    前記基台部は、前記頂面に対して接続される、請求項1から5のいずれか1項に記載の自走装置。
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