JP6957592B2 - 非水系レドックスフロー電池 - Google Patents

非水系レドックスフロー電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6957592B2
JP6957592B2 JP2019500269A JP2019500269A JP6957592B2 JP 6957592 B2 JP6957592 B2 JP 6957592B2 JP 2019500269 A JP2019500269 A JP 2019500269A JP 2019500269 A JP2019500269 A JP 2019500269A JP 6957592 B2 JP6957592 B2 JP 6957592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membranes
negative
positive
aqueous
rfb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019500269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019523524A (ja
Inventor
タッカ アレッサンドロ
ペレグリノ アンドレア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eni SpA
Original Assignee
Eni SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eni SpA filed Critical Eni SpA
Publication of JP2019523524A publication Critical patent/JP2019523524A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6957592B2 publication Critical patent/JP6957592B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/18Regenerative fuel cells, e.g. redox flow batteries or secondary fuel cells
    • H01M8/184Regeneration by electrochemical means
    • H01M8/188Regeneration by electrochemical means by recharging of redox couples containing fluids; Redox flow type batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/36Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/62Heating or cooling; Temperature control specially adapted for specific applications
    • H01M10/627Stationary installations, e.g. power plant buffering or backup power supplies
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2220/00Batteries for particular applications
    • H01M2220/10Batteries in stationary systems, e.g. emergency power source in plant
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0025Organic electrolyte
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0025Organic electrolyte
    • H01M2300/0028Organic electrolyte characterised by the solvent
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/18Regenerative fuel cells, e.g. redox flow batteries or secondary fuel cells
    • H01M8/184Regeneration by electrochemical means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/20Indirect fuel cells, e.g. fuel cells with redox couple being irreversible
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

本発明は、非水系レドックスフロー電池(RFB)に関する。
より詳細には、本発明は、正極が配置され、正の非水系液体電解質が流される正の区画と;負極が配置され、負の非水系液体電解質が流される負の区画と;前記正の区画と前記負の区画の間に位置するイオン交換膜とを含んでなり、前記正の非水系液体電解質が、1種以上の有機溶媒中の銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]の溶液を含んでなり;前記負の非水系液体電解質が、1種以上の有機溶媒中の1種以上のベンゾチアジアゾールまたはその誘導体の溶液を含んでなる、非水系レッドクスフロー電池(RFB)に関する。
前記非水系レドックスフロー電池(RFB)は、数時間(すなわち、>1時間)、中から大の電力(例えば、約100kW〜100MW)を必要とする装置、例えば、工業プラントまたは代替エネルギー源(太陽エネルギーもしくは風力エネルギーなど)に由来するエネルギーをその後の使用(例えば家庭用)または販売のために貯蔵するための装置において、有利に使用され得る。
レドックスフロー電池(RFB)は、その低い環境影響および操作の安全性のため、エネルギー貯蔵においてますます有望な技術となりつつある。
レドックスフロー電池(RFB)は、1種以上の電気活性種の溶液を含有する電解質を電気化学セルに流し、化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換する一種の再充電電池である。前記電気化学セルは、通常、イオン交換膜によって分離された負の区画(または負の半電池)および正の区画(または正の半電池)からなる。前記電解質が外部タンクに貯蔵されているため、電力成分(すなわち、前記電気化学セルの寸法および設計に依存する出力電力)ならびにエネルギー成分(すなわち、前記外部タンクの寸法、および前記外部タンクに含まれる電解質の濃度に依存する貯蔵エネルギー)は、その適用における柔軟性の観点から純益と分離される。
1種以上の電気活性種の前記溶液の特徴は、例えば反応する電気活性種の溶液中の濃度、正もしくは負の区画(または半電池)内を移動する電子の数、および反応電位などの様々な要因に依存する高エネルギー密度である。
第1世代の水系レドックスフロー電池(RFB)は、「全バナジウム」レドックスフロー電池(RFB)(以下、簡単にするために「VRFB」と表記する)によって代表される。「VRFB」において、電気活性種は、4つの異なる酸化状態のバナジウム:すなわち、負の区画内の酸化状態(II)のバナジウム[V(II)]および酸化状態(III)のバナジウム[V(III)]、ならびに正の区画内の酸化状態(IV)のバナジウム[V(IV)]および酸化状態(V)のバナジウムにある[V(V)]の酸性溶液からなる。一般に、前記「VRFB」では、セルの開回路電位差(または標準電位)(E°)は約1.2V〜1.6Vの範囲であり、電解質中の電気活性種の典型的な濃度は[5Mの硫酸水溶液(HSO)中]2Mであり、エネルギー密度は20Wh/l〜30Wh/lの範囲である。前記「VRFB」の利点の1つは、両方の区画において単一の元素からなる電解質を使用し、その結果として膜を通るコンタミネーションが無視できるレベルまで減少することにまさにある。しかしながら、電解質中の様々な種類のバナジウムの最大濃度は、その低い溶解度および安定性により、特に40℃超での熱沈着を経る酸化状態(V)のバナジウム[V(V)]の場合に制限され、開回路電位差(E°)は水の安定性ウィンドウにより(すなわち、水の電気分解時に)決まる。
前記「VRFB」に関するさらなる詳細は、例えば、非特許文献1、2、および3で見ることができる。
長年にわたり、他の種類の水系レドックスフロー電池(RFB)が研究されてきた。
例えば、Huskinson B.らは、非特許文献4において、低コストの炭素電極を有し、負の区画でキノン/ヒドロキノンレドックスカップルを使用し、正の区画でBr/Brレドックスカップルを使用する、金属を含まない水系フロー電池を記載している。金属の代わりに有機分子を使用することは、低コストの電気エネルギー貯蔵を達成する新しく有望な方法であると言われている。
後の研究であるLin K.らの非特許文献5では、正の区画でBr/Brレドックスカップルがフェロシアン酸塩/フェリシアン酸塩レドックスカップルに置き換えられている。得られる水系フロー電池は、無毒性、不燃性であり、操作者と環境の両方にとって使用するのに安全である化合物を含むという利点を有する。
上述したように、水系レドックスフロー電池(RFB)では、開回路電位差(E°)は水の安定性ウィンドウにより(すなわち、水の電気分解時に)決まるので、有機溶媒に可溶な有機金属電気活性種を含んでなる電解質の使用に関してさらなる研究が行われてきた。
例えば、ChakrabartiM. H.らは、非特許文献6において、アセトニトリル中に有機金属種を含んでなる電解質を記載しており、具体的には、正の区画と負の区画の両方に存在する、アセトニトリル中での高い安定性および溶解性を示すレドックスカップルルテニウムアセチルアセトネート[Ru(acac)]を含んでなる電解質が記載されている。得られた非水系レドックスフロー電池(RFB)は高効率を有すると言われている。
KaurA. P.らは、非特許文献7において、正の区画中の電解質(陰極液)がフェノチアジン誘導体、特に3,7−ビス(トリフルオロメチル)−N−エチルフェノキシチアジン(BCF3EPT)を含んでなり、負の区画中の電解質(陽極液)が2,3,6−トリメチルキノキサリンを含んでなる非水系レドックスフロー電池(RFB)を記載している。フェノチアジン誘導体は、カーボネート(例えば、プロピレンカーボネート)をベースとする溶媒中で高い安定性および溶解性を有する。しかしながら、Kaur A. P.らは、それらを含む非水系レドックスフロー電池(RFB)の性能を改善するためにさらなる研究が必要であると考えている。
Li Z.らは、非特許文献8において、正の区画中の電解質(陰極液)として2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリニルオキシ/NaClO/アセトニトリルを使用し、負の区画中の電解質(陽極液)としてN−メチルフタルイミド/NaClO/アセトニトリルを使用する非水系レドックスフロー電池(RFB)を記載している。充放電試験に付した場合、上記の非水系レドックスフロー電池(RFB)は、最初の20サイクルで安定した充放電曲線および高いクーロン効率(90%)を有すると言われている。
Gong K.らは、非特許文献9において、様々な種類の非水系レドックスフロー電池(RFB)を記載しており、特に、様々な有機溶媒、様々な支持電解質、および様々なレドックスカップルの使用を記載している。とりわけ、彼らは、ビフェニルおよびジメチルホルムアミド(DMF)中のリチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)の1M溶液を含んでなる電解質を負の区画で使用し、オクタフルオロナフタレンおよびプロピレンカーボネート(PC)中のリチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)の1M溶液を含んでなる電解質を正の区画に使用する場合に、超高電圧を有する[すなわち、超高開回路電位差(E°)を有する]、すなわち4.5Vである、非水系レドックスフロー電池(RFB)を記載している。
特許文献1は、負の非水系液体電解質に浸漬された負極、正の非水系液体電解質に浸漬された正極、および負極電解質と正極電解質との間に配置された陽イオン透過性セパレータ(例えば、多孔質膜、フィルム、シート、またはパネル)を含んでなる非水系レドックスフロー電池(RFB)を記載している。充放電中、電解質はそれぞれの電極内を循環する。各電解質は、電解質塩(例えば、ナトリウムまたはリチウムの塩)、遷移金属を含まないレドックス試薬、および任意の電気化学的に安定な有機溶媒を含んでなる。各レドックス試薬は、不飽和共役部分を含んでなる有機化合物、ホウ素化合物、およびそれらの組み合わせから選択される。正の電解質中に存在する有機レドックス試薬は、負の電解質中に存在するレドックス試薬の酸化還元電位よりも高い酸化還元電位を有するように選択される。上記の非水系レドックスフロー電池(RFB)は、公知のレドックスフロー電池(RFB)よりも効率的であると言われている。
上述したように、レドックスフロー電池(RFB)は、それらの低い環境影響および操作の安全性のため、エネルギー貯蔵においてますます有望な技術となりつつあるので、新規の、特に非水系のレドックスフロー電池(RFB)を研究することに依然として大きな関心がある。
米国特許出願US2013/0224538
Sum E. et al., "Journal of Power Sources" (1985), vol. 15, issues 2-3, pp. 179-190 Sum E. et al., "Journal of Power Sources" (1985), vol. 16, issue 2, pp. 85-95 Aaron D. S. et al., "Journal of Power Sources" (2012), vol. 206, pp. 450-453 HuskinsonB. et al., in "Nature" (2014), vol. 505, pp. 195-198 Lin K. et al., in "Science" (2015), vol. 349, issue 6255, pp. 1529-1532 ChakrabartiM. H. et al., in "Electrochimica Acta" (2007), vol. 52, pp. 2189-2195 KaurA. P. et al., in "Energy Technology" (2015), vol. 3, pp. 476-480 Li Z. et al., in "Electrochemical and Solid-State Letters" (2011), vol. 14, issue 12, A171-A173 Gong K. et al., in "Energy & Environmental Science" (2015), vol. 8, pp. 3515-3530
したがって、本出願人は、良好な性能を提供することができる、すなわち、高い開回路電位差(E°)および高いエネルギー密度(ρ)を有する非水系レドックスフロー電池(RFB)を特定するという課題に直面した。
本出願人は、今般、正の区画で1種以上の有機溶媒中の銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]の溶液を含んでなる非水系液体電解質を使用し、負の区画で1種以上の有機溶媒中の1種以上のベンゾチアジアゾールまたはその誘導体の溶液を含んでなる非水系液体電解質を使用し、良好な性能、すなわち高い開回路電位差(E°)および高いエネルギー密度(ρ)を提供することができる非水系レドックスフロー電池(RFB)を得ることを可能にすることを見出した。さらに、銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]およびベンゾチアジアゾールまたはその誘導体の両方が、前記非水系レドックスフロー電池(RFB)の充放電サイクル中の良好な安定性および使用した有機溶媒中での高い溶解性を示す。さらに、銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]およびベンゾチアジアゾールまたはその誘導体は両方とも、無毒性の化合物であり、したがって環境的観点および操作者の健康の観点の両方から無害である。最後に、銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]およびベンゾチアジアゾールまたはその誘導体は両方とも、容易に商業的に入手可能であり、したがって経済的観点から有利である。
したがって、本発明は、
− 正極が配置され、正の非水系液体電解質が流される正の区画と、
− 負極が配置され、負の非水系液体電解質が流される負の区画と、
− 前記正の区画と前記負の区画の間に位置するイオン交換膜と、
を含んでなり、
− 前記正の非水系液体電解質が、1種以上の有機溶媒中の銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]の溶液を含んでなり、
−前記負の非水系液体電解質が、1種以上の有機溶媒中の1種以上のベンゾチアジアゾールまたはその誘導体の溶液を含んでなる、非水系レッドクスフロー電池(RFB)を提供する。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、他に断りがない限り、数値範囲の定義は常に両端を含む。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、用語「含んでなる」は、用語「から本質的になる」または「からなる」も包含する。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]は、例えば、テトラキスアセトニトリル銅(I)トリフラート[Cu(NCCH・CFSO]、銅(II)トリフルオロメタンスルホネート[Cu(CFSO]、テトラキスアセトニトリル銅(I)テトラフルオロボラート[Cu(NCCH・BF]、またはそれらの混合物から選択され得る。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記ベンゾチアジアゾールまたはその誘導体は、例えば、一般式(I)
Figure 0006957592
を有するベンゾチアジアゾールであって、
、R、R、およびRが、互いに同一であるか、または異なり、水素原子、もしくは塩素、フッ素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、好ましくはフッ素を表すか;または以下の群:−CN、−NO、−COOH、−SOH、−SHのうちの1つを表すか;または直鎖状もしくは分岐状の飽和もしくは不飽和のC〜C10、好ましくはC〜Cアルキル基、直鎖状もしくは分岐状の飽和もしくは不飽和のC〜C10、好ましくはC〜Cアルコキシ基、一般式R'−COO−R’’を有し、R’およびR”が、互いに同一であるか、もしくは異なり、直鎖状もしくは分岐状の飽和もしくは不飽和のC〜C10、好ましくはC〜Cアルキルから選択されるカルボン酸エステル、一般式R’−OSO−R’’を有し、R’およびR’’が上記と同じ意味を有するスルホン酸エステル、一般式R’−SO−R’’を有し、R’およびR’’が上記と同じ意味を有するチオエステル、nが1〜4の範囲の整数である−(O−CH−CH−OH基、nが1〜4の範囲の整数である−(O−CH(CH)−CH−OH基から選択され、アリール基で置換されていてもよく、ヘテロアリール基で置換されていてもよい前記ベンゾチアジアゾールから選択され得る。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、用語「C〜C10アルキル基」は、1〜10個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状の飽和または不飽和のアルキル基を意味する。C〜C10アルキル基の具体例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−デシルである。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、用語「C〜C10アルコキシ基」は、直鎖状または分岐状の飽和または不飽和のC〜C10アルキル基に結合した酸素原子を含んでなる基を意味する。C〜C10アルコキシ基の具体例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシ、2−エチルエトキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシである。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、用語「アリール基」は芳香族炭素環式基を意味する。前記アリール基は、例えばフッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子;ヒドロキシル基;C〜C12アルキル基;C〜C12アルコキシ基;シアノ基;アミノ基;ニトロ基から選択される1以上の相互に同一または異なる基で必要に応じて置換されていてもよい。アリール基の具体例は、フェニル、メチルフェニル、トリメチルフェニル、メトキシフェニル、ヒドロキシフェニル、フェニルオキシフェニル、フルオロフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、ニトロフェニル、ジメチルアミノフェニル、ナフチル、フェニルナフチル、フェナントレン、アントラセンである。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、用語「ヘテロアリール基」は、4〜60個の炭素原子および窒素、酸素、硫黄、ケイ素、セレン、リンの中から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有するベンゾ縮合またはヘテロ二環式基を含む5または6員の芳香族複素環式基を意味する。前記ヘテロアリール基は、例えばフッ素、塩素、臭素、好ましくはフッ素などのハロゲン原子;ヒドロキシル基;C〜C12アルキル基;C〜C12アルコキシ基;C〜C12チオアルコキシ基;C〜C24トリアルキルシリル基;ポリエチレンオキシ基;シアノ基;アミノ基;C〜C12モノ−またはジ−アルキルアミノ基;ニトロ基から選択される1以上の相互に同一または異なる基で必要に応じて置換されていてもよい。ヘテロアリール基の具体例は、ピリジン、メチルピリジン、メトキシピリジン、フェニルピリジン、フルオロピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、テトラジン、キノリン、キノキサリン、キナゾリン、フラン、チオフェン、ヘキシルチオフェン、ブロモチオフェン、ジブロモチオフェン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾピラゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、トリアゾロピリジン、トリアゾロピリミジン、クマリンである。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記一般式(I)において、R、R、R3、およびRは互いに同一であり、水素原子を表す。
本発明において、銅(II)トリフラート錯体[Cu(II)]の溶液を出発材料として使用する場合、ベンゾチアジアゾールまたはその誘導体(BTD)を含んでなる溶液を、負の区画に供給する前に、還元された形態のベンゾチアジアゾールまたはその誘導体(BTD)を得るために電気分解に付さなければならないことに留意されたい。
上述の電解質は、1種以上の支持電解質を含んでなり得る。支持電解質は、負の区画内の電解質と正の区画内の電解質との間の荷電平衡を維持することができるが、反応に関与することはない。一般に、支持電解質は、問題となる電位範囲にわたって化学的に不活性でなければならず、電流の通過に対する低い抵抗を確実にするために高いイオン伝導性を有しなければならず、かつ電極表面上の電子交換を妨げてはならない。
本発明の一実施形態によれば、上述の電解質は、例えば、リチウムテトラフルオロボラート(LiBF)、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)、過塩素酸リチウム(LiClO)、リチウムメチルトリフルオロメタンスルホネート(LiCFSO)、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド[Li(CFSON]、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TEABF)、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)、またはそれらの混合物から選択される1種以上の支持電解質を含んでなる。リチウムテトラフルオロボラート(LiBF)、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)が好ましい。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記有機溶媒は、例えば、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン(GBL)、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、フルオロエチレンカーボネート、N,N−ジメチルアセトアミド、またはそれらの混合物から選択され得る。アセトニトリル、プロピレンカーボネート(PC)が好ましい。
本発明において、2つの区画間のコンタミネーションの問題を結果として伴うイオン交換膜を介した拡散のあらゆる問題を回避するために、正の区画と負の区画の両方に同じ溶媒を使用することが好ましいことに留意されたい。
また、前記銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]および前記ベンゾチアジアゾールまたはその誘導体の両方が、使用される有機溶媒への良好な溶解度、すなわち0.05M〜2Mの範囲、好ましくは0.08M〜1.5Mの範囲の溶解度を有することに留意されたい。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記イオン交換膜は、例えば以下などの高分子膜から選択され得る:
− アミノ基を含有するスチレン−ジビニルベンゼンコポリマーまたはクロロメチルスチレン−ジビニルベンゼンコポリマーをベースとする膜、ポリ(エーテルエーテルケトン)をベースとする膜、4級ピリジン基を含有するジビニルベンゼン−ビニルピリジンコポリマーをベースとする膜、クロロメチル基およびアミノ基を含有する芳香族ポリスルホン系コポリマーをベースとする膜、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をベースとする膜などの陰イオン交換膜、
− テトラフルオロエチレンスルホネートをベースとするフルオロポリマー−コポリマーをベースとする膜、ポリ(エーテルエーテルケトン)をベースとする膜、ポリスルホンをベースとする膜、ポリエチレンをベースとする膜、ポリプロピレンをベースとする膜、エチレン−プロピレンコポリマーをベースとする膜、ポリイミドをベースとする膜、ポリフッ化ビニルをベースとする膜などの陽イオン交換膜。
本発明において有利に使用可能であり得、かつ市販されている陰イオン交換膜は、AstomからのNEOSEPTA(登録商標)AMX、NEOSEPTA(登録商標)AHA、NEOSEPTA(登録商標)ACS、LanxessからのIonac MA3475、DuPontからのTeflon(登録商標)、FumatechからのFumasept(登録商標)FAA-3である。
本発明において有利に使用可能であり得、かつ市販されている陽イオン交換膜は、AstomからのNEOSEPTA(登録商標)CMX、NEOSEPTA(登録商標)CIMS、DuPontからのNafion(登録商標)である。
負極は、例えば白金、銅、アルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼などの1種以上の金属;もしくは、例えばカーボンブラック、活性炭、アモルファスカーボン、グラファイト、グラフェン、ナノ構造カーボン材料などの炭素を含有する1種以上の材料;またはそれらの混合物を含んでなることが好ましい場合がある。前記負極は、多孔質、溝付き、または平滑であり得る。
正極は、例えば白金、銅、アルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼などの1種以上の金属;もしくは、カーボンブラック、活性炭、アモルファスカーボン、グラファイト、グラフェン、ナノ構造カーボン材料などの炭素を含有する1種以上の材料;またはそれらの混合物を含んでなることが好ましい場合がある。前記正極は、多孔質、溝付き、または平滑であり得る。
図1は、本発明に係る非水系レドックスフロー電池(RFB)の一実施形態の概略図である。 図2[ボルト(V)で測定された電位(E)はx軸上に報告され、アンペア/cm(A cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、アセトニトリル中の上記溶液(BDT)および(Cuトリフラート)から、200mV/sの走査速度で得られたサイクリックボルタモグラムを示す。 図3[ボルト(V)で測定された電位(E)は、x軸上に報告され、アンペア/cm(A cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、アセトニトリル中の上記溶液(BDT)および[Cu(I)テトラフルオロボラート]から、200mV/sの走査速度で得られたサイクリックボルタモグラムを示す。 図4[ボルト(V)で測定された電位(E)は、x軸に報告され、アンペア/cm(A cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、プロピレンカーボネート中の上記溶液(BDT)および[Cu(I)]から、200mV/sの走査速度で得られたサイクリックボルタモグラムを示す。 図5[ボルト(V)で測定された電位(E)はx軸上に報告され、アンペア(A)で測定された電流密度(i)はy軸上に報告されている]は、BTDの上記溶液について実施した150の連続サイクルを示す。 図6[ボルト(V)で測定された電位(E)は、x軸上に報告され、アンペア(A)で測定された電流密度(i)はy軸上に報告されている]は、(Cuトリフラート)の上記溶液について実施した150の連続サイクルを示し、サイクルをどのように重ねることができるかが認められ得、これはレドックスカップルの良好な安定性を示す。 図7[秒で測定された時間(t/s)はx軸上に報告され、ミリアンペア/cm(mA cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、得られた充電/放電曲線を示す。 図8[秒で測定された時間(t/s)はx軸上に報告され、ミリアンペア/cm(mA cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、得られた充電/放電曲線を示す。
ここで、以下に示す図1を参照して、本発明を実施形態によりさらに詳細に説明する。
特に、図1は、本発明に係る非水系レドックスフロー電池(RFB)の一実施形態の概略図である。これに関連して、非水系レドックスフロー電池(RFB)(1)は、正極(6)が配置され、正の非水系液体電解質(図1には示されていない)が流される正の区画(6a)と、負極(8)が配置され、負の非水系液体電解質(図1には示されていない)が流される負の区画(8a)と、正の区画(6a)と負の区画(8a)の間に位置するイオン交換膜(7)とを含んでなる。
正の区画(6a)は、運転サイクル中(すなわち、充放電段階中)に前記正の非水系液体電解質の供給および排出を可能にするように、入口管(3)およびポンプ(4a)(例えば、蠕動ポンプ)ならびに出口管(5)により、1種以上の有機溶媒中の銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]の溶液を含んでなる正の非水系液体電解質を含むタンク(2)に接続されている。
負の区画(8a)は、運転サイクル中(すなわち、充放電段階中)に前記負の非水系液体電解質の供給および排出を可能にするように、入口管(11)およびポンプ(4b)(例えば、蠕動ポンプ)ならびに出口管(10)により、1種以上の有機溶媒中の1種以上のベンゾチアジアゾールまたはその誘導体の溶液を含んでなる負の非水系液体電解質を含むタンク(12)に接続されている。
電圧計(9)は、正極(6)および負極(8)に接続されている。
非水系レドックスフロー電池(RFB)(1)の充電段階中に、電圧計(9)によって正極と負極との間に電位差が印加され、同時に、正の非水系液体電解質がポンプ(4a)によって正の電解質タンク(2)から正の区画(6a)に供給され、負の非水系液体電解質がポンプ(4b)によって負の電解質タンク(12)から負の区画(8a)に供給される。正の区画(6a)に存在する前記正の非水系液体電解質は、正極(6)上で酸化反応を経、負の区画(8a)に存在する前記負の非水系液体電解質は、負極(8)上で還元反応を経る。上記酸化還元反応に関与するイオンがイオン交換膜(7)を逆方向に流れて電荷のバランスをとる。逆反応は、非水系レドックスフロー電池(RFB)(1)の放電段階中に起こる。上述の充電段階および放電段階は、以下のように概略的に表され得る。
負極:
Figure 0006957592
正極:
Figure 0006957592
電池:
Figure 0006957592
ここで、
− BTD=ベンゾチアジアゾール;
− Cu=銅;
− e=電子
である。
運転サイクル中(すなわち、充放電段階中)、正の非水系液体電解質および負の非水系液体電解質の両方を、前記正および負の区画に連続的に供給するために、それぞれ正および負の区画内に連続的にポンプで汲み入れる。
非水系レドックスフロー電池(RFB)(1)に蓄えられたエネルギーは、当該電池が設置されている装置を運転するために直接使用してもよく、または消費ピーク期間中に電気ネットワークに伝達して電源を統合してもよい。交流/直流(AC/DC)変換器(図1には示されていない)を、交流(AC)電源ネットワークへの、および交流(AC)電源ネットワークからのエネルギーの伝達を容易にするために必要に応じて使用してもよい。
以下の実施例によって本発明を以下でさらに説明するが、これらの実施例は単に説明目的で記載したものであり、決して本発明を限定するものではない。
実施例1
サイクリックボルタンメトリー測定
サイクリックボルタンメトリー測定を、3電極構成、ガラス状炭素作用電極、白金対電極、および銀/塩化銀(Ag/AgCl)基準電極を有する半電池で実施した。レドックス電位E° Ox/Redは、フォワードピーク(Epf)およびリターンピーク(Epr)の位置から得た。
Figure 0006957592
値は、溶媒間フェロセン/フェロセニウム(Fc/Fc)カップルを基準にして正規化した。
評価は、10、20、50、70、100、および200mV/sの走査速度でAutolab PGSTAT 128N分析機器で実施した。全ての評価は室温(25℃)で3回行った。この目的で使用した溶液には、以下が含まれていた。
− アセトニトリル(Aldrich)中のベンゾチアジアゾール(Aldrich)(5×10−4M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(負の区画の負の非水系液体電解質)(BTD);
− プロピレンカーボネート(Aldrich)中のベンゾチアジアゾール(Aldrich)(5×10−4M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(負の区画の負の非水系液体電解質)(BTD);
− アセトニトリル(Aldrich)中の銅(II)トリフルオロメタンスルホネート[Cu(CFSO](Aldrich)(5×10−4M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(正の区画の正の非水系液体電解質)(Cuトリフラート);
− アセトニトリル(Aldrich)中のテトラキスアセトニトリル銅(I)テトラフルオロボラート[Cu(NCCH・BF](Aldrich)(5×10−4M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(正の区画の正の非水系液体電解質)[Cu(I)テトラフルオロボラート];
− プロピレンカーボネート(Aldrich)中のテトラキスアセトニトリル銅(I)トリフラート[Cu(NCCH・CFSO](Aldrich)(5×10−4M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(正の区画の正の水系液体電解質)[Cu(I)]。
図2[ボルト(V)で測定された電位(E)はx軸上に報告され、アンペア/cm(A cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、アセトニトリル中の上記溶液(BDT)および(Cuトリフラート)から、200mV/sの走査速度で得られたサイクリックボルタモグラムを示す。以下の式に従って計算される2.52Vの高い開回路電位差(E°)が得られることが観察され得る。
E°=(E°)−(E°
式中、
− (E°)は、上記のように計算した(Cuトリフラート)の酸化還元電位であり、(Fc/Fc)に対して0.62Vであり、
− (E°)は、上記のように計算した(BTD)の酸化還元電位であり、(Fc/Fc)に対して−1.90Vである。
図3[ボルト(V)で測定された電位(E)はx軸上に報告され、アンペア/cm(A cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、アセトニトリル中の上記溶液(BDT)および[Cu(I)テトラフルオロボラート]から、200mV/sの走査速度で得られたサイクリックボルタモグラムを示す。
以下の式に従って計算される2.52Vの高い開回路電位差(E°)が得られることが観察され得る。
E°=(E°)−(E°
式中、
− (E°)は、上記のように計算した[Cu(I)テトラフルオロボラート]の酸化還元電位であり、(Fc/Fc)に対して0.62Vであり、
− (E°)は、上記のように計算したBTDの酸化還元電位であり、(Fc/Fc+)に対して−1.90Vである。
図4[ボルト(V)で測定された電位(E)はx軸に報告され、アンペア/cm(A cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、プロピレンカーボネート中の上記溶液(BDT)および[Cu(I)]から、200mV/sの走査速度で得られたサイクリックボルタモグラムを示す。
以下の式に従って計算される2.29Vの高い開回路電位差(E°)が得られることが観察され得る。
E°=(E°)−(E°
式中、
− (E°)は、上記のように計算した[Cu(I)]の酸化還元電位であり、(Fc/Fc)に対して0.43Vであり、
− (E°)は、上記のように計算した(BTD)の酸化還元電位であり、(Fc/Fc)に対して−1.86Vである。
実施例2
サイクリックボルタンメトリー安定性試験
実施例1と同じ電気化学セルを用いて安定性試験を実施した。
この目的で使用した溶液には、以下が含まれていた。
− アセトニトリル(Aldrich)中のベンゾチアジアゾール(Aldrich)(2×10−3M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)0.1M(負の区画の負の非水系液体電解質)(BTD);
− アセトニトリル(Aldrich)中の銅(II)トリフルオロメタンスルホネート[Cu(CFSO](Aldrich)(2×10−3M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(正の区画の非水系液体電解質)(Cuトリフラート)。
図5[ボルト(V)で測定された電位(E)はx軸上に報告され、アンペア(A)で測定された電流密度(i)はy軸上に報告されている]は、BTDの上記溶液について実施した150の連続サイクルを示し、サイクルをどのように重ねることができるかが認められ得、これは寄生反応または重合反応に起因する電極上への材料の堆積が起こらず、形成されるラジカルが安定であることを意味する。
図6[ボルト(V)で測定された電位(E)はx軸上に報告され、アンペア(A)で測定された電流密度(i)はy軸上に報告されている]は、(Cuトリフラート)の上記溶液について実施した150の連続サイクルを示し、サイクルをどのように重ねることができるかが認められ得、これはレドックスカップルの良好な安定性を示す。
実施例3
非水系レドックスフロー電池(RFB)の充電/放電試験[電解質:アセトニトリル中のベンゾチアジアゾール(BTD)および銅(II)トリフルオロメタンスルホネート[Cu(CF SO ]]
充放電試験は、約0.7cmの表面積を有する2つの白金電極(Metrohm)間に配置された、約0.8cmの表面積を有するTeflon(登録商標)膜(DuPont)を有する電気化学セルを使用して実施した。次いで、電気化学セルを組み立て、アルゴン(Ar)を含む容器内に密封した。
この目的のために使用した溶液には以下が含まれていた。
− アルゴン(Ar)で脱気し、ベンゾチアジアゾールを還元型(BTD・)で得るために電気分解に付した、アセトニトリル(Aldrich)中のベンゾチアジアゾール(Aldrich)(1M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBBF)(Aldrich)(0.1M)(負の区画の負の非水系液体電解質)(BTD);
− アルゴン(Ar)で脱気した、アセトニトリル(Aldrich)中の銅(II)トリフルオロメタンスルホネート[Cu(CFSO](1M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(正の区画の正の非水系液体電解質)(Cuトリフラート)。
上記の溶液6mlをそれぞれの区画に導入した。
試験は、室温(25℃)でAutolab PGSTAT 128Nポテンショスタット/ガルバノスタット(Metrohm)を使用して実施した。
セル内の電解質の性能を評価するために充電曲線および放電曲線を実施した。試験は、1.1Vの充電電位および0.5Vの放電電位を印加することによって定電位モードで実施した。各電位を120秒間印加した。
図7[秒で測定された時間(t/s)はx軸上に報告され、ミリアンペア/cm(mA cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、得られた充電/放電曲線を示す。放電中、電流は、負極(BTD)から正極(Cu)への電子の流れに起因して負の符号を有する。逆に、充電中、電流は正の符号を有する。電流密度値は安定しており、その結果、両方の種は酸化−還元(またはレドックス)サイクル中の良好な安定性を特徴とする。
実施例4
非水系レドックスフロー電池(RFB)の充電/放電試験[電解質:プロピレンカーボネート中のベンゾチアジアゾール(BTD)およびテトラキスアセトニトリル銅(I)トリフラート[Cu(I)]
充放電試験は実施例3と同じ電気化学セルを用いて実施した。
この目的のために使用した溶液には以下が含まれていた。
− アルゴン(Ar)で脱気した、プロピレンカーボネート(Aldrich)中のベンゾチアジアゾール(Aldrich)(1M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(負の区画の負の非水系液体電解質)(BTD);
− プロピレンカーボネート中のテトラキスアセトニトリル銅(I)トリフラート[Cu(NCCH・CFSO](1M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(正の区画の正の非水系液体電解質)[Cu(I)]。
上記の溶液6mlをそれぞれの区画に導入した。
試験は、室温(25℃)でAutolab PGSTAT 128Nポテンショスタット/ガルバノスタット(Metrohm)を使用して実施した。
セル内の電解質の性能を評価するために充電曲線および放電曲線を実施した。試験は、1.1Vの充電電位および0.5Vの放電電位を印加することによって定電位モードで実施した。各電位を120秒間印加した。
図8[秒で測定された時間(t/s)はx軸上に報告され、ミリアンペア/cm(mA cm−2)で測定された電流密度(J)はy軸上に報告されている]は、得られた充電/放電曲線を示す。放電中、負の電流が、負極(BTD)から正極(Cu)への電子の流れに起因して得られる。逆に、充電中、電流は正の符号を有する。電流密度値は安定しており、その結果、両方の種は酸化−還元(またはレドックス)サイクル中の良好な安定性を特徴とする。
実施例5
エネルギー密度の計算
非水系レドックスフロー電池(RFB)のエネルギー密度(ρ)は、単位体積当たりの充電された電池の両方の区画(すなわち、正の区画および負の区画)に含まれる化学エネルギーとして定義される。
非水系レドックスフロー電池(RFB)の各個々の区画(すなわち、正の区画および負の区画)について、以下の式に従って、溶液の[アンペア時/リットル(Ah/l)で表される]比容積(ρ)を定義することが可能である。
Figure 0006957592
式中、concは活性種の濃度であり、nは反応に関与する電子の数である。
非水系レドックスフロー電池(RFB)の[ワット時/リットル(Wh/l)で表される]エネルギー密度(ρ)は、以下の式に従って定義される。
Figure 0006957592
式中、
− minは、分子に置かれている2つの積の間の最小値であり;
− ρcは、[アンペア時/リットル(Ah/l)で表される]正極で測定された比容積であり;
− Vは、[リットル(l)で表される]正の非水系液体電解質溶液の体積であり;
− ρcは、[アンペア時/リットル(Ah/l)で表される]負極で測定された比容積であり;
− Vは、[リットル(l)で表される]負の非水系液体電解質溶液の体積であり;
− Eは、[ボルト(V)で表される]放電時の熱力学的反応ポテンシャルである。
負極および正極の両方で等しい電荷を有する平衡非水系レドックスフロー電池(RFB)を得るためには、以下の式が満たされなければならない。
ρc+・V+=ρc−・-
式中、ρc、V、ρc、およびVは上記と同じ意味を有する。
したがって、高いエネルギー密度を得るためには、以下のパラメータを最大にすることが重要である。
− 反応種の溶液中の濃度;
− 正の区画および負の区画に移動した電子の数;
− 電気化学セル電位。
以下の溶液を含む非水系レドックスフロー電池(RFB)の場合:
− アルゴン(Ar)で脱気した、アセトニトリル(Aldrich)中のベンゾチアジアゾール(Aldrich)(5×10−4M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(負の区画の負の非水系液体電解質)(BTD);
− アセトニトリル(Aldrich)中のテトラキスアセトニトリル銅(I)トリフラート[Cu(NCCH・CFSO](Aldrich)(5×10−4M)およびテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(TBABF)(Aldrich)(0.1M)(正の区画の正の非水系液体電解質)[Cu(I)];
理論エネルギー密度(ρ)は51Wh/lであり、前記理論エネルギー密度(ρ)は、以下を仮定して計算した。
− プロセスは単電子性(monoelectronic)である;
− 種の最大濃度は1.5Mである;
− 開回路電位差値(E°)は、2.52Vである。

Claims (6)

  1. −正極が配置され、正の非水系液体電解質が流される正の区画と、
    −負極が配置され、負の非水系液体電解質が流される負の区画と、
    −前記正の区画と前記負の区画の間に位置するイオン交換膜と、
    を含んでなり、
    −前記正の非水系液体電解質が、1種以上の有機溶媒中の銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]の溶液を含んでなり、
    −前記負の非水系液体電解質が、1種以上の有機溶媒中の1種以上のベンゾチアジアゾールまたはその誘導体の溶液を含んでなる、非水系レッドクスフロー電池(RFB)。
  2. 前記銅トリフラートまたはテトラフルオロボラート錯体[Cu(I)またはCu(II)]が、テトラキスアセトニトリル銅(I)トリフラート[Cu(NCCH・CFSO]、銅(II)トリフルオロメタンスルホネート[Cu(CFSO]、テトラキスアセトニトリル銅(I)テトラフルオロボラート[Cu(NCCH・BF]、またはそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の非水系レドックスフロー電池(RFB)。
  3. 前記ベンゾチアジアゾールまたはその誘導体が、一般式(I)
    Figure 0006957592
    を有するベンゾチアジアゾールであって、
    、R、R、およびRが、互いに同一であるか、または異なり、水素原子、もしくは塩素、フッ素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子を表すか;または以下の群:−CN、−NO、−COOH、−SOH、−SHのうちの1つを表すか;または直鎖状もしくは分岐状の飽和もしくは不飽和の 〜C 10 アルキル基、直鎖状もしくは分岐状の飽和もしくは不飽和の 〜C 10 アルコキシ基、一般式R'−COO−R’’を有し、R’およびR”が、互いに同一であるか、もしくは異なり、直鎖状もしくは分岐状の飽和もしくは不飽和の 〜C 10 アルキル基から選択されるカルボン酸エステル、一般式R’−OSO−R’’を有し、R’およびR’’が上記と同じ意味を有するスルホン酸エステル、一般式R’−SO−R’’を有し、R’およびR’’が上記と同じ意味を有するチオエステル、nが1〜4の範囲の整数である−(O−CH−CH−OH基、nが1〜4の範囲の整数である−(O−CH(CH)−CH−OH基から選択され、アリール基で置換されていてもよく、ヘテロアリール基で置換されていてもよい前記ベンゾチアジアゾールから選択される、請求項1または2に記載の非水系レドックスフロー電池(RFB)。
  4. 前記一般式(I)において、R、R、R、およびRが、互いに同一であり、水素原子を表す、請求項3に記載の非水系レドックスフロー電池(RFB)。
  5. 前記有機溶媒が、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン(GBL)、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、フルオロエチレンカーボネート、N,N−ジメチルアセトアミド、またはそれらの混合物から選択される、請求項1〜のいずれか一項に記載の非水系レドックスフロー電池(RFB)。
  6. 前記イオン交換膜が、以下の高分子膜:
    −アミノ基を含有するスチレン−ジビニルベンゼンコポリマーまたはクロロメチルスチレン−ジビニルベンゼンコポリマーをベースとする膜、ポリ(エーテルエーテルケトン)をベースとする膜、4級ピリジン基を含有するジビニルベンゼン−ビニルピリジンコポリマーをベースとする膜、クロロメチル基およびアミノ基を含有する芳香族ポリスルホン系コポリマーをベースとする膜、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をベースとする膜などの陰イオン交換膜、
    −テトラフルオロエチレンスルホネートをベースとするフルオロポリマー−コポリマーをベースとする膜、ポリ(エーテルエーテルケトン)をベースとする膜、ポリスルホンをベースとする膜、ポリエチレンをベースとする膜、ポリプロピレンをベースとする膜、エチレン−プロピレンコポリマーをベースとする膜、ポリイミドをベースとする膜、ポリフッ化ビニルをベースとする膜などの陽イオン交換膜、
    から選択される、請求項1〜のいずれか一項に記載の非水系レドックスフロー電池(RFB)。
JP2019500269A 2016-07-08 2017-07-07 非水系レドックスフロー電池 Active JP6957592B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT102016000071670 2016-07-08
IT102016000071670A IT201600071670A1 (it) 2016-07-08 2016-07-08 Batterie Redox a flusso non acquose
PCT/IB2017/054106 WO2018007991A1 (en) 2016-07-08 2017-07-07 Non-aqueous redox flow batteries

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019523524A JP2019523524A (ja) 2019-08-22
JP6957592B2 true JP6957592B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=57610065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019500269A Active JP6957592B2 (ja) 2016-07-08 2017-07-07 非水系レドックスフロー電池

Country Status (13)

Country Link
US (1) US10804558B2 (ja)
EP (1) EP3482441B1 (ja)
JP (1) JP6957592B2 (ja)
KR (1) KR102391441B1 (ja)
CN (1) CN109690855B (ja)
AU (1) AU2017292179B2 (ja)
CA (1) CA3029687C (ja)
DK (1) DK3482441T3 (ja)
ES (1) ES2806984T3 (ja)
IT (1) IT201600071670A1 (ja)
MA (1) MA45624B1 (ja)
PT (1) PT3482441T (ja)
WO (1) WO2018007991A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230113570A (ko) 2020-11-25 2023-07-31 에니 에스.피.에이. 비수성 레독스 흐름 전지
CN114267878B (zh) * 2021-12-15 2024-04-12 深圳先进技术研究院 钙盐电解液和电解质及其制备方法和应用
CN114361548A (zh) * 2021-12-31 2022-04-15 重庆大学 一种采用多孔膜的非水系热再生电池
TWI825831B (zh) * 2022-07-06 2023-12-11 國立臺灣科技大學 氧化還原液流電池電解液、其製備方法以及氧化還原液流電池

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1318484C (zh) * 2002-03-06 2007-05-30 佩密斯股份有限公司 包括含乙烯基的磺酸的混合物、含聚乙烯磺酸的聚合物电解质膜及其在燃料电池中的应用
KR100450208B1 (ko) * 2002-09-23 2004-09-24 삼성에스디아이 주식회사 리튬 전지용 음극 및 이를 포함하는 리튬 전지
WO2006129635A1 (ja) * 2005-05-31 2006-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 二次電池とこれを用いた電源システム、電源システムの使用方法
KR101038469B1 (ko) * 2009-04-13 2011-06-01 광주과학기술원 고분자 전해질층을 이용한 적층형 유기태양전지 및 그 제조방법
WO2011085197A2 (en) * 2010-01-09 2011-07-14 Dais Analytic Corporation Energy storage devices including a solid multilayer electrolyte
KR101638595B1 (ko) * 2010-01-29 2016-07-12 삼성전자주식회사 레독스 플로우 전지
CN102412410B (zh) * 2010-09-23 2015-05-20 微宏动力系统(湖州)有限公司 液流电池
KR101882861B1 (ko) * 2011-06-28 2018-07-27 삼성전자주식회사 레독스 플로우 전지용 전해액 및 이를 포함하는 레독스 플로우 전지
US9123943B1 (en) * 2011-08-04 2015-09-01 Sandia Corporation Synthesis of electroactive ionic liquids for flow battery applications
KR101890747B1 (ko) * 2011-11-03 2018-10-01 삼성전자주식회사 이온 교환막 충전용 조성물, 이온 교환막의 제조방법, 이온 교환막 및 레독스 플로우 전지
AU2012364773B2 (en) * 2011-12-19 2017-07-13 Arizona Board Of Regents For And On Behalf Of Arizona State University Aluminum-based metal-air batteries
US9300000B2 (en) * 2012-02-28 2016-03-29 Uchicago Argonne, Llc Organic non-aqueous cation-based redox flow batteries
JP2015198059A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 株式会社日立製作所 フロー型畜電池
WO2016006075A1 (ja) * 2014-07-10 2016-01-14 日新電機 株式会社 レドックスフロー電池

Also Published As

Publication number Publication date
CA3029687A1 (en) 2018-01-11
CA3029687C (en) 2024-04-02
IT201600071670A1 (it) 2018-01-08
KR102391441B1 (ko) 2022-04-26
JP2019523524A (ja) 2019-08-22
US20190319290A1 (en) 2019-10-17
ES2806984T3 (es) 2021-02-19
CN109690855B (zh) 2021-10-26
AU2017292179A1 (en) 2019-01-24
KR20190040193A (ko) 2019-04-17
MA45624B1 (fr) 2020-07-29
DK3482441T3 (da) 2020-07-06
EP3482441B1 (en) 2020-06-17
EP3482441A1 (en) 2019-05-15
CN109690855A (zh) 2019-04-26
US10804558B2 (en) 2020-10-13
WO2018007991A1 (en) 2018-01-11
PT3482441T (pt) 2020-07-01
MA45624A (fr) 2020-06-17
AU2017292179B2 (en) 2022-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wei et al. Materials and systems for organic redox flow batteries: status and challenges
Li et al. Material design of aqueous redox flow batteries: fundamental challenges and mitigation strategies
Winsberg et al. Aqueous 2, 2, 6, 6-tetramethylpiperidine-N-oxyl catholytes for a high-capacity and high current density oxygen-insensitive hybrid-flow battery
Winsberg et al. Redox‐flow batteries: from metals to organic redox‐active materials
Shyamsunder et al. Inhibiting Polysulfide Shuttle in Lithium–Sulfur Batteries through Low‐Ion‐Pairing Salts and a Triflamide Solvent
Noack et al. The chemistry of redox‐flow batteries
CN105409045B (zh) 不含金属的用于网格规模储能的有机氧化还原液流电池
Chen et al. Ionic liquid-mediated aqueous redox flow batteries for high voltage applications
JP6957592B2 (ja) 非水系レドックスフロー電池
Park et al. Electrochemical properties of a non-aqueous redox battery with all-organic redox couples
JP2019179768A (ja) 低分子有機化合物ベースのフロー電池
Ortiz-Martínez et al. The roles of ionic liquids as new electrolytes in redox flow batteries
Xu et al. Bifunctional redox mediator supported by an anionic surfactant for long-cycle Li–O2 batteries
Liu et al. Cost-effective, high-energy-density, nonaqueous nitrobenzene organic redox flow battery
KR20140090020A (ko) 레독스 플로우 전지
Romadina et al. New phenazine based anolyte material for high voltage organic redox flow batteries
JP2018195571A (ja) 電解液、二次電池、二次電池システム及び発電システム
US11245111B2 (en) Stable positive side material for all-organic flow battery
Wang et al. A membrane-free, aqueous/nonaqueous hybrid redox flow battery
Drazevic et al. Investigation of tetramorpholinohydroquinone as a potential catholyte in a flow battery
Tang et al. Future perspective on redox flow batteries: Aqueous versus nonaqueous electrolytes
Wang et al. Para-substituted triphenylamine as a catholyte for zinc–organic aqueous redox flow batteries
Mirle et al. Crossover-free hydroxy-substituted quinone anolyte and potassium ferrocyanide catholyte for aqueous alkaline organic redox flow battery
Yao et al. Simple-synthesized sulfonated ferrocene ammonium for aqueous redox flow batteries
WO2019072385A1 (en) REDOX BATTERY ELECTROLYTES

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20190424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190424

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6957592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150