JP6956623B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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    • A61M2025/09083Basic structures of guide wires having a coil around a core

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
血管や消化器官等にカテーテルを挿入する際に用いられるガイドワイヤが知られている。金属コイル製のガイドワイヤでは、一般的に、線材を用いたコアシャフトと、コアシャフトの外周に巻回されたコイル体とを備え、コアシャフトの先端とコイル体の先端が接合されている。例えば、特許文献1〜4には、コアシャフトの先端部を細径にしたガイドワイヤが開示されている。
米国特許第5345945号明細書 特開昭63−181774号公報 米国特許出願公開第2010/0049136号明細書 米国特許出願公開第2008/0200839号明細書
しかし、特許文献1に記載のガイドワイヤでは、先端部の弾性が低いため、例えば、ガイドワイヤの先端側がU字状に折れ曲がった状態で、ガイドワイヤを末梢血管や病変部に押し進めた場合に、コアシャフトの屈曲部分が塑性変形する虞があった。また、特許文献2に記載のガイドワイヤでは、先端部にコアシャフトがないため、病変通過性に劣るという課題があった。さらに、特許文献3及び4に記載のガイドワイヤでは、コアシャフトに巻回されたコイル体を備えないため、血管の細やかな選択が容易でなく、操作性に劣るという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、コアシャフトとコアシャフトに巻回されたコイル体を備えるガイドワイヤにおいて、使用に伴うコアシャフトの塑性変形を抑制すると共に、病変通過性や操作性の向上を図ることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガイドワイヤが提供される。このガイドワイヤは、コアシャフトと、前記コアシャフトに巻回されたコイル体と、前記コアシャフトの先端側に設けられた中空コイル形状の可動部と、前記可動部の先端側から伸長する伸長部と、前記コイル体の先端と前記伸長部の先端とが接合された先端接合部と、を備える。
この構成によれば、コアシャフトの先端側に設けられた中空コイル形状の可動部によって、ガイドワイヤの先端側に弾性を付与することができる。このため、例えば、ガイドワイヤの先端側がU字状に折れ曲がった状態で、ガイドワイヤを末梢血管や病変部に押し進めた場合であっても、可動部を支点にして、基端側のコアシャフトと先端側の伸長部とが屈曲することによって、屈曲部分(可動部)の塑性変形を抑制できる。この結果、ガイドワイヤの使用に伴うコアシャフトの塑性変形や折損を抑制できる。また、この構成によれば、ガイドワイヤは、中空コイル形状の可動部を支点にして屈曲するため、屈曲部の形状が鋭角状になることを抑制し、従来生じていた血管穿孔のリスクを低減できる。さらに、この構成によれば、可動部の先端側から先端接合部にかけて伸長する伸長部によって、ガイドワイヤの病変通過性を向上できる。さらに、この構成によれば、コアシャフトに巻回されたコイル体を備えるため、血管の細やかな選択が容易であり、コアシャフトに対してなされた操作(例えば、押す、引く、回転させる等)が伸長部まで伝達しやすい。これらの結果、ガイドワイヤの操作性を向上できる。
(2)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記伸長部は、前記コアシャフトと同一方向に伸長していてもよい。この構成によれば、可動部より基端側に位置するコアシャフトと同一方向に伸長する伸長部により、コアシャフトに対してなされた操作(例えば、押す、引く、回転させる等)が伸長部までより一層伝達しやすい。この結果、ガイドワイヤの操作性をより一層向上できる。
(3)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記可動部の中心を通る軸線は、前記コアシャフトの軸線と交差してもよい。この構成によれば、可動部を、中空コイルの中心を通る軸線がコアシャフトの軸線と交差する向きに配置できる。すなわち、ガイドワイヤの屈曲時における屈曲部の形状を円弧状またはU字状とすることで、従来生じていた血管穿孔のリスクを低減できる。
(34)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記可動部の中心を通る軸線は、前記コアシャフトの軸線と同一方向であってもよい。この構成によれば、可動部を、中空コイルの中心を通る軸線がコアシャフトの軸線と同一方向となる向きに配置できる。すなわち、ガイドワイヤの屈曲時における屈曲部の形状を円弧状またはU字状とすることで、従来生じていた血管穿孔のリスクを低減できる。
(5)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記可動部と前記伸長部とは、それぞれ前記コアシャフトの一部として構成され、前記可動部は、前記コアシャフトの一部分を中空コイル形状に巻回させることにより形成されていてもよい。この構成によれば、可動部と伸長部がコアシャフトの一部として構成されるため、ガイドワイヤを製造する際の部品数を少なくすることができる。
(6)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記可動部と前記伸長部とは、それぞれ前記コアシャフトとは別部材によって構成され、前記伸長部の基端と前記可動部の先端とが第1接合部によって接合され、前記可動部の基端と前記コアシャフトの先端とが第2接合部によって接合されていてもよい。この構成によれば、可動部と伸長部はコアシャフトとは別部材によって構成されると共に、伸長部と可動部とは第1接合部によって、可動部とコアシャフトとは第2接合部によって、それぞれ接合される。このため、コアシャフトと伸長部とを備えた構成を容易に得ることができる。
(7)上記形態のガイドワイヤでは、さらに、前記コイル体の内側において前記コアシャフトに巻回された内側コイル体を備え、前記内側コイル体は、前記可動部の基端側に配置されていてもよい。この構成によれば、内側コイル体は可動部の基端側に配置されているため、内側コイル体を備えるガイドワイヤにおいても、内側コイル体によって可動部の動きが制限されない。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、ガイドワイヤに用いられるコアシャフト、コアシャフトの先端に取り付けられる中空コイル体、コアシャフトの製造方法、ガイドワイヤの製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態のガイドワイヤの全体構成を示す部分断面概要図である。 可動部近傍の拡大図である。 可動部近傍の拡大図である。 可動部近傍の拡大図である。 ガイドワイヤを屈曲させた際のコアシャフトについて説明する図である。 第2実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第2実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第3実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第3実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第4実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第4実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第5実施形態のガイドワイヤの全体構成を示す部分断面概要図である。 第6実施形態のガイドワイヤの全体構成を示す部分断面概要図である。 第7実施形態のガイドワイヤの全体構成を示す部分断面概要図である。 第7実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第7実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 ガイドワイヤを湾曲させた際のコアシャフトについて説明する図である。 第8実施形態のガイドワイヤの全体構成を示す部分断面概要図である。 第8実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。 第9実施形態のガイドワイヤの全体構成を示す部分断面概要図である。 第10実施形態のガイドワイヤにおける可動部近傍の拡大図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のガイドワイヤ1の全体構成を示す部分断面概要図である。ガイドワイヤ1は、血管や消化器官にカテーテルを挿入する際に用いられる医療器具であり、コアシャフト10と、コイル体20と、内側コイル体40と、先端接合部51と、基端接合部56と、中間固定部61と、第1固定部65と、第2固定部66とを備えている。ガイドワイヤ1は、コアシャフト10の可動部13を支点にして、基端側のコアシャフト10と先端側の伸長部11とが屈曲することによって、屈曲部分(可動部13)の塑性変形を抑制できる。
図1では、ガイドワイヤ1の中心に通る軸を軸線O(一点鎖線)で表し、可動部13の中心に通る軸を軸線O1(二点鎖線)で表す。図1の左側をガイドワイヤ1及び各構成部材の「先端側」と呼び、図1の右側をガイドワイヤ1及び各構成部材の「基端側」と呼ぶ。また、ガイドワイヤ1及び各構成部材について、先端側に位置する端部を「先端部」または単に「先端」と呼び、基端側に位置する端部を「基端部」または単に「基端」と呼ぶ。本実施形態において、先端側は「遠位側」に相当し、基端側は「近位側」に相当する。これらの点は、図1以降の全体構成を示す図においても共通する。
コアシャフト10は、基端側が太径で先端側が細径とされた、先細りした長尺形状の素線である。コアシャフト10を形成する素線は、例えば、中実の円柱形状でもよく、中空の円筒形状でもよい。コアシャフト10は、先端側の一部分を除き、ガイドワイヤ1の軸線Oと同軸に伸長している。コアシャフト10は、例えば、ステンレス合金(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル−クロム系合金、コバルト合金、タングステン等の材料で形成できる。コアシャフト10は、上記以外の公知の材料によって形成されていてもよい。本実施形態のコアシャフト10は、先端側から基端側に向かって順に、伸長部11、第1接続部12、可動部13、第2接続部14、細径部15、第1テーパー部16、第1太径部17、第2テーパー部18、及び第2太径部19を有している。コアシャフト10の各部における外径及び長さは、任意に決定できる。
図2及び図3、ならびに図4は、可動部13近傍の拡大図である。図2の上段には、図1と同じ方向から見たコアシャフト10の正面図を示す。図2の下段には、図1のA方向から見たコアシャフト10の左側面図を示す。図2の左側はガイドワイヤ1及び各構成部材の先端側(遠位側)に相当し、図2の右側はガイドワイヤ1及び各構成部材の基端側(近位側)に相当する。図3には、図1と同じ方向から見たコアシャフト10の正面図を示す。図4には、図1のB方向から見たコアシャフト10の上面図を示す。これらの点は、以降の拡大図においても同様である。
図1に示す通り、伸長部11は、コアシャフト10の最も先端側(すなわち、可動部13よりも先端側)に形成されている。伸長部11の先端部は、コアシャフト10の先端部10dに相当し、伸長部11の先端部には先端接合部51が形成されている。図2に示す通り、伸長部11は、可動部13よりも基端側に位置するコアシャフト10の各部(すなわち、第2接続部14、細径部15、第1テーパー部16、第1太径部17、第2テーパー部18、及び第2太径部19)と同一方向に伸長している。
ここで「同一方向」には、伸長部11の軸と軸線Oとが一致する場合、換言すれば、伸長部11の軸と軸線Oとが同軸である場合(図2)に加えて、伸長部11の軸O´と軸線Oとが平行な位置に配置されている場合(図3)も含む。以降、本実施形態のガイドワイヤ1では、図2に示す伸長部11の軸とコアシャフト10の軸線Oとが同軸の構成を例示する。しかし、図3の通り、伸長部11の軸とコアシャフト10の軸線Oとは平行であってもよい。軸線O方向における伸長部11の長さL1は任意に設定でき、例えば、L1>L2+L3+L4を満たす長さとできる。図4に示す通り、伸長部11は、コアシャフト10の外径が最小の部分であり、一定の外径を有する。
図1に示す通り、可動部13は、コアシャフト10の先端側において、伸長部11よりも基端側に形成されている。可動部13は、コアシャフト10を形成する素線の一部分を中空コイル形状に巻回させることにより形成されている。換言すれば、可動部13は、コアシャフト10を形成する素線の一部分を螺旋状に巻回した形状である。巻回の方向は、右巻きであってもよく、左巻きであってもよい。また、可動部13の隣接する各素線間は、図示のように隙間なく接していてもよいし、隙間を設けて巻回されていてもよい。
図2の上段に示す通り、本実施形態の可動部13では、可動部13の中心(すなわち、中空コイルの中心)を通る軸線O1が、コアシャフト10の軸線Oと交差する。換言すれば、正面から見た可動部13は、軸線Oに対して線対称である。ここで「交差」とは、三次元空間上において軸線O1と軸線Oとが交わることに限らず、軸線Oを含む仮想平面上に軸線О1を投影した場合に、当該仮想平面上で投影された軸線O1と軸線Oとが交わる場合も含む。以降、本実施形態のガイドワイヤ1では、可動部13の軸線O1とコアシャフト10の軸線Oとが三次元空間上で交わる構成を例示するが、上述の通り、可動部13の軸線O1とコアシャフト10の軸線Oとは仮想平面上で交差してもよい。
軸線O方向における可動部13の長さL3は、中空コイルの外径と等しく、任意に設定できる。可動部13は、ガイドワイヤ1の屈曲時の支点となる(詳細は後述)。このため、中空コイルの外径と等しい長さL3は、ガイドワイヤ1の屈曲に伴うコイル体20の変形を過度に妨げない程度の大きさであることが好ましい。例えば、可動部13の長さL3は、コイル体20の内径の約7〜8割程度の大きさとできる。可動部13の中空コイルの有効巻数mについても、任意に設定できる。「有効巻数m」は、全巻数から両端の座巻を減じた巻数と定義する。図2では、中空コイルの有効巻数m=1の例を示すが、有効巻数mは、0でもよく、2以上でもよい。有効巻数m=0とは、例えば、中空コイルの全巻数が1または2であり、座巻のみで構成されている場合を意味する。また、図2の下段及び図4に示す通り、本実施形態の可動部13では、中空コイルの一巻目n1がコアシャフト10の軸線Oの延長線上に配置され、二巻目n2、三巻目n3と進むにつれて軸線Oから遠ざかる。
図1及び図2に示す通り、第1接続部12は、伸長部11と可動部13との間に形成されている。第1接続部12は、可動部13の三巻目n3から先端側へと伸びるコアシャフト10の一部分を湾曲させて、軸線Oと同一方向に延伸する伸長部11へと接続する。軸線O1方向における第1接続部12の長さL5(図4)、及び、軸線O方向における第1接続部12の長さL2(図2)は、それぞれ任意に設定できる。第2接続部14は、可動部13と細径部15との間に形成されている。第2接続部14は、可動部13の一巻目n1から基端側へと伸びるコアシャフト10の一部分を湾曲させて、軸線Oと同一方向に延伸する細径部15へと接続する。軸線O方向における第2接続部14の長さL4は、任意に設定できる。第2接続部14の基端部には、第1固定部65が形成されている。
上述の通り、本実施形態のガイドワイヤ1では、伸長部11、第1接続部12、可動部13、及び第2接続部14の各部は、コアシャフト10の先端側を湾曲または巻回させることによって、コアシャフト10の一部として形成されている。伸長部11、第1接続部12、可動部13、及び第2接続部14のそれぞれに対応するコアシャフト10の線径及び外径は、一定であってもよく、異なっていてもよい。線径を変える場合、例えば、伸長部11の線径<第1接続部12の線径<可動部13の線径<第2接続部14の線径としてもよく、可動部13の線径<伸長部11の線径=第1接続部12の線径=第2接続部14の線径としてもよい。なお、伸長部11、第1接続部12、可動部13、及び第2接続部14の外周面は、後述するコイル体20によって覆われている。
図1に示す通り、細径部15は、第2接続部14と第1テーパー部16との間に形成されており、一定の外径を有する。第1テーパー部16は、細径部15と第1太径部17との間に形成されており、先端側から基端側に向かって外径が拡径したテーパー形状である。第1太径部17は、第1テーパー部16と第2テーパー部18との間に形成されており、細径部15の外径よりも大きな一定の外径を有する。第1太径部17の基端部には、基端接合部56が形成されている。なお、細径部15、第1テーパー部16、及び第1太径部17の外周面は、後述するコイル体20によって覆われている。
第2テーパー部18は、第1太径部17と第2太径部19との間に形成されており、先端側から基端側に向かって外径が拡径したテーパー形状である。第2太径部19は、コアシャフト10の最も基端側に形成されている。第2太径部19の基端部は、コアシャフト10の基端部10pに相当する。第2太径部19は、コアシャフト10の外径が最大の部分であり、一定の外径を有する。なお、第2テーパー部18及び第2太径部19は、コイル体20によって覆われておらず、術者がガイドワイヤ1を把持する際に用いられる。
コイル体20は、コアシャフト10に対して、素線21を螺旋状に巻回した形状である。本実施形態のコイル体20は、コアシャフト10の伸長部11、第1接続部12、可動部13、第2接続部14、細径部15、第1テーパー部16、及び第1太径部17の外周面を覆うように配置され、コアシャフト10の第2テーパー部18及び第2太径部19上には配置されていない。コイル体20を形成する素線21は、1本の素線からなる単線でもよいし、複数の素線を撚り合せた撚線でもよい。素線21を単線とした場合、コイル体20は単コイルとして構成され、素線21を撚線とした場合、コイル体20は中空撚線コイルとして構成される。また、単コイルと中空撚線コイルとを組み合わせてコイル体20を構成してもよい。素線21の線径と、コイル体20におけるコイル平均径(コイル体20の外径と内径の平均径)とは、任意に決定できる。
素線21は、例えば、ステンレス合金(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル−クロム系合金、コバルト合金、タングステン等の放射線透過性合金、金、白金、タングステン、これらの元素を含む合金(例えば、白金−ニッケル合金)等の放射線不透過性合金で形成することができる。素線21は、上記以外の公知の材料によって形成されてもよい。
コイル体20は、先端接合部51、基端接合部56、及び中間固定部61によって、コアシャフト10に固定されている。先端接合部51は、コイル体20の先端部20dと、コアシャフト10の先端部10d(すなわち、伸長部11の先端部)とを接合する部材である。先端接合部51は、銀ロウ、金ロウ、亜鉛、Sn−Ag合金、Au−Sn合金等の金属はんだによって形成され、この金属はんだによりコイル体20とコアシャフト10とが固着されている。先端接合部51は、エポキシ系接着剤などの接着剤によって形成されてもよい。
基端接合部56は、コイル体20の基端部20pと、コアシャフト10の第1太径部17の基端部とを接合する部材である。基端接合部56は、先端接合部51と同じ材料によって形成されてもよいし、異なる材料によって形成されてもよい。中間固定部61は、コイル体20の軸線O方向の中間部近傍において、コイル体20と、コアシャフト10の第1太径部17とを固定する部材である。中間固定部61は、先端接合部51と同様の材料で形成することができる。中間固定部61に採用される材料は、先端接合部51と同じでもよく、異なっていてもよい。なお、ガイドワイヤ1には、コイル体20とコアシャフト10とを固定するための固定部が複数形成されてもよい。
内側コイル体40は、コイル体20の内側において、コアシャフト10に対して素線41を螺旋状に巻回した形状である。内側コイル体40は、軸線O方向における長さが、コイル体20よりも短い。本実施形態の内側コイル体40は、コアシャフト10の可動部13よりも基端側に配置されている。換言すれば、内側コイル体40は、第2接続部14、細径部15、及び第1テーパー部16の先端側の一部の外周面を覆うように配置され、コアシャフト10の他の各部上には配置されていない。
内側コイル体40は、素線41の巻き方向がコイル体20とは逆方向である。なお、内側コイル体40における素線41の巻き方向は、コイル体20と同じであってもよく、逆方向以外の異なる方向であってもよい。素線41は、素線21と同様に、単線でもよく、撚線でもよい。単コイルと中空撚線コイルとを組み合わせて内側コイル体40を構成してもよい。素線41の線径と、内側コイル体40におけるコイル平均径とは、任意に決定できる。素線41は、素線21と同様の材料で形成することができる。素線41に採用される材料は、素線21と同じでもよく、異なっていてもよい。
内側コイル体40は、第1固定部65及び第2固定部66によって、コアシャフト10に固定されている。第1固定部65は、内側コイル体40の先端部と、コアシャフト10の第2接続部14及び細径部15とを接合する。第1固定部65は、先端接合部51と同様の材料で形成することができる。第1固定部65に採用される材料は、先端接合部51と同じでもよく、異なっていてもよい。第2固定部66は、内側コイル体40の基端部と、コアシャフト10の第1テーパー部16の一部とを接合する。第2固定部66は、先端接合部51と同様の材料で形成することができる。第2固定部66に採用される材料は、先端接合部51と同じでもよく、異なっていてもよい。
図1において、コアシャフト10の伸長部11、第1接続部12、可動部13、及び第2接続部14が形成されている範囲をP1、内側コイル体40が形成されている範囲をP2、範囲P1及びP2以外でコイル体20が形成されている範囲をP3とした。軸線O方向における範囲P1、P2、P3の長さは任意に設定できる。例えば、P1=P2<P3とすることができる。
<本実施形態の効果例>
図5は、ガイドワイヤ1を屈曲させた際のコアシャフト10について説明する図である。第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、コアシャフト10の先端側に設けられた中空コイル形状の可動部13によって、ガイドワイヤ1の先端側(図1、範囲P1)に弾性を付与することができる。このため、例えば図5に示すように、ガイドワイヤ1の先端側がU字状に折れ曲がった状態で、ガイドワイヤ1を末梢血管や病変部に押し進めた場合(図5、矢印方向Dに押し進めた場合)であっても、可動部13を支点にして、基端側のコアシャフト10(第2接続部14〜第2太径部19)と、先端側の伸長部11及び第1接続部12とが図示のように屈曲することによって、屈曲部分(可動部13)の塑性変形を抑制できる。
また、可動部13と、可動部13の両端(基端側の第2接続部14及び細径部15、先端側の伸長部11及び第1接続部12)との間では、可動部13が中空コイル形状であるのに対し、可動部13の両端では線状の素線からなり、コイル形状とは異なる、という構成の相違がある。この構成の相違に起因して、可動部13と、可動部13の両端との間では、コアシャフト10の剛性に差異が生じる。このため、ガイドワイヤ1の先端側がU字状に折れ曲がった状態で、ガイドワイヤを末梢血管や病変部に押し進めた場合(図5、矢印方向D)に従来生じていた、コアシャフト10の屈曲部分が、先端側から基端側へと変位(移動しつつ拡大)して変位部分に塑性変形を引き起こす、という事象の発生を抑制できる。これらの結果、第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、ガイドワイヤ1の使用に伴うコアシャフト10の塑性変形や折損を抑制できる。
また、図示のように、第1実施形態のガイドワイヤ1は、中空コイル形状の可動部13を支点にして屈曲するため、屈曲部の形状が鋭角状になることを抑制できる。具体的には、可動部13を、中空コイルの中心を通る軸線O1がコアシャフト10の軸線Oと交差する向きにすることで、ガイドワイヤ1の屈曲時における屈曲部の形状を円弧状またはU字状とできる。この結果、第1実施形態のガイドワイヤ1では、従来生じていた血管穿孔のリスクを低減できる。
さらに、第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、可動部13の先端側から先端接合部51にかけて伸長する伸長部11によって、ガイドワイヤ1の病変通過性を向上できる。また、ガイドワイヤ1は、コアシャフト10に巻回されたコイル体20を備えるため、血管の細やかな選択が容易である。伸長部11は、可動部13より基端側に位置するコアシャフト10(第2接続部14〜第2太径部19)と同一方向に伸長しているため、コアシャフト10の第2太径部19に対してなされた操作(例えば、押す、引く、回転させる等)が伸長部11まで伝達しやすい。このように第1実施形態のガイドワイヤ1では、ガイドワイヤ1の操作性を向上させることができる。
さらに、第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、可動部13と伸長部11とがコアシャフト10の一部として構成されるため、ガイドワイヤ1を製造する際の部品数を少なくすることができる。また、内側コイル体40を備えることによって、コアシャフト10の屈曲部分が先端側から基端側へと変位することをさらに抑制し、ガイドワイヤ1の使用に伴うコアシャフト10の塑性変形や折損を、より一層抑制できる。内側コイル体40は可動部13の基端側に配置されているため、内側コイル体40を備えるガイドワイヤ1においても、内側コイル体40によって可動部13の動きが制限されない。
<第2実施形態>
図6及び図7は、第2実施形態のガイドワイヤ1Aにおける可動部13A近傍の拡大図である。第2実施形態以降では、上述した実施形態と同様の構成について説明を省略すると共に、図面における一部の符号を省略する場合がある。第1実施形態のガイドワイヤ1では、可動部13の中空コイルの有効巻数m=1とした。しかし、第2実施形態のガイドワイヤ1Aでは、可動部13Aの中空コイルの有効巻数m=3である。このように、可動部13Aの中空コイルの有効巻数mは任意に変更でき、第1実施形態及び第2実施形態で例示した巻数以外の巻数を採用してもよい。有効巻数mを変更することによって、ガイドワイヤ1Aの先端側(図1、範囲P1)の弾性や、可動部13Aと可動部13Aの両端との間のコアシャフト10Aの剛性の差を変化させることができる。
図7に示す通り、ガイドワイヤ1Aでは、有効巻数mの増加に伴って軸線O1方向における可動部13Aの幅が広くなり、第1接続部12Aの軸線O1方向における長さL51も長くなる。この場合、コイル体20を楕円筒形状(換言すれば、図1のB方向から見たコイル体20の横断面が楕円形状)に形成してもよく、コイル体20の外径を可動部13Aが収容可能な程度に大きくしてもよい。一方、軸線O方向における第1接続部12Aの長さL21(図6)は任意に設定でき、第1実施形態の長さL2と同じでもよく、異なっていてもよい。第2実施形態のガイドワイヤ1Aによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2実施形態のガイドワイヤ1Aにおいて、コイル体20を楕円筒形状とした場合、先端側におけるガイドワイヤ1Aの屈曲方向を規定することができる。このため、円筒形状のコイル体20を備える構成と比較して、ガイドワイヤ1Aの使用に伴うコアシャフト10Aの塑性変形や折損をさらに抑制することができる。
<第3実施形態>
図8及び図9は、第3実施形態のガイドワイヤ1Bにおける可動部13B近傍の拡大図である。第1実施形態のガイドワイヤ1では、可動部13の中空コイルの端部(一巻目n1)がコアシャフト10Bの軸線Oの延長線上に配置されるとした。しかし、第3実施形態のガイドワイヤ1Bでは、可動部13Bの中空コイルの中央(二巻目n2)が軸線Oの延長線上に配置されている。このため、コアシャフト10Bの第2太径部19(図1)に対してなされた操作が、より伸長部11まで伝達しやすく、ガイドワイヤ1Bの操作性をより向上できる。このように、側面(図1のA方向)から見た可動部13Bの位置は任意に変更でき、第1実施形態及び第3実施形態で例示した位置以外の位置を採用してもよい。
図9に示す通り、ガイドワイヤ1Bでは、可動部13Bの位置の変化に伴って、第1接続部12Bの軸線O1方向における長さL52が短くなる。同様に、可動部13Bの位置の変化に伴って、第2接続部14Bの軸線O1方向における長さ(図示省略)が長くなる。一方、軸線O方向における第1接続部12Bの長さL22、第2接続部14Bの長さL42(図8)については任意に設定でき、第1実施形態の長さL2及びL4と同じでもよく、異なっていてもよい。第3実施形態のガイドワイヤ1Bによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
図10及び図11は、第4実施形態のガイドワイヤ1Cにおける可動部13C近傍の拡大図である。第1実施形態のガイドワイヤ1では、可動部13の中心を通る軸線O1と、コアシャフト10の軸線Oとが三次元空間上において交わる構成とした。しかし、第4実施形態のガイドワイヤ1Cでは、可動部13Cの中心を通る軸線O1と、コアシャフト10Cの軸線Oとは、三次元空間上では交わらず、軸線Oを含む仮想平面上に軸線О1を投影した場合に、当該仮想平面上で軸線Оと投影された軸線О1とが交わる。換言すれば、正面から見た可動部13Cは、軸線Oに対して線対称でない。このように、正面(図1の方向)から見た可動部13Cの位置は任意に変更でき、可動部13Cの中心を通る軸線O1は、必ずしもコアシャフト10Cの軸線Oと三次元空間上において交差しなくてもよい。
図11に示す通り、ガイドワイヤ1Cでは、可動部13Cの位置の変化に伴って、第1接続部12Cの軸線O1方向における長さL53が僅かに短くなる。一方、軸線O方向における第1接続部12Cの長さL23(図10)については任意に設定でき、第1実施形態の長さL2と同じでもよく、異なっていてもよい。第4実施形態のガイドワイヤ1Cによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第5実施形態>
図12は、第5実施形態のガイドワイヤ1Dの全体構成を示す部分断面概要図である。第1実施形態のガイドワイヤ1では、内側コイル体40を備えるとした。しかし、第5実施形態のガイドワイヤ1Dでは、内側コイル体40と、内側コイル体40を固定するための第1固定部65及び第2固定部66を備えない。このように、内側コイル体40は省略可能である。第5実施形態のガイドワイヤ1Dによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第6実施形態>
図13は、第6実施形態のガイドワイヤ1Eの全体構成を示す部分断面概要図である。第6実施形態のガイドワイヤ1Eは、内側コイル体40と、内側コイル体40を固定するための第1固定部65及び第2固定部66を備えない。また、第1実施形態のガイドワイヤ1では、伸長部11、第1接続部12、可動部13、及び第2接続部14の各部は、コアシャフト10の先端側を湾曲または巻回させることによって、コアシャフト10の一部として形成されていた。しかし、第6実施形態のガイドワイヤ1Eでは、これら各部がコアシャフト10Eとは別部材(伸長部71、第1接合部72、可動部73、第2接合部74)によって構成されている。具体的には、ガイドワイヤ1Eのコアシャフト10Eは、伸長部11〜第2接続部14を備えず、細径部15〜第2太径部19を備える構成とされている。このため、ガイドワイヤ1Eでは、細径部15の先端部がコアシャフト10Eの先端部10dに相当する。
伸長部71は、コアシャフト10Eとは別部材である点を除いて、第1実施形態の伸長部11と同様の構成を有する。伸長部71の基端部71pは、第1接合部72によって、可動部73の先端部73dと接合されている。すなわち、ガイドワイヤ1Eでは、第1接合部72が第1接続部12に代わって、伸長部71と可動部73とを接続している。第1接合部72は、先端接合部51と同様の材料で形成することができる。第1接合部72に採用される材料は、先端接合部51と同じでもよく、異なっていてもよい。また、伸長部71の先端部71dは、先端接合部51によって、コイル体20の先端部20dと接合されている。
可動部73は、コアシャフト10E及び伸長部71とは別部材である点を除いて、第1実施形態の可動部13と同様の構成を有する。可動部73の基端部73pは、第2接合部74によって、コアシャフト10Eの先端部10dと接合されている。すなわち、ガイドワイヤ1Eでは、第2接合部74が第2接続部14に代わって、可動部73と細径部15とを接続している。第2接合部74は、先端接合部51と同様の材料で形成することができる。第2接合部74に採用される材料は、先端接合部51と同じでもよく、異なっていてもよい。また、可動部73の先端部73dは、第1接合部72によって伸長部71の基端部71pと接合されている点は、上述の通りである。
第6実施形態のガイドワイヤ1Eによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第6実施形態のガイドワイヤ1Eでは、可動部73及び伸長部71は、コアシャフト10Eとは別部材によって構成されると共に、伸長部71と可動部73とは第1接合部72によって、可動部73とコアシャフト10E(細径部15)とは第2接合部74によって、それぞれ接合される。このため、コアシャフト10Eと伸長部71とを備えた構成を、容易に得ることができる。
<第7実施形態>
図14は、第7実施形態のガイドワイヤ1Fの全体構成を示す部分断面概要図である。第1実施形態のガイドワイヤ1では、可動部13の中心を通る軸線O1は、コアシャフト10の軸線Oと交差していた。しかし、第7実施形態のガイドワイヤ1Fでは、可動部13Fの中心(すなわち、中空コイルの中心)を通る軸線は、コアシャフト10Fの軸線Oと交差せず、同一方向である。換言すれば、可動部13Fの中心と軸線Oとは、三次元空間上で交わらず、かつ、軸線Oを含む仮想平面上に軸線O1を投影した場合の仮想平面上でも両者は交わらない。ここで「同一方向」とは、可動部13Fの中心を通る軸線と、軸線Oとが同軸である(一致する)場合に加えて、可動部13Fの中心を通る軸線と、軸線Oとが平行な位置に配置されている場合も含む。以降、第7実施形態のガイドワイヤ1Fでは、図14に示す通り、可動部13Fの中心を通る軸線とコアシャフト10の軸線Oとが同軸の構成を例示する。しかし、上述の通り、可動部13Fの中心を通る軸線とコアシャフト10の軸線Oとは平行であってもよい。
図15及び図16は、第7実施形態のガイドワイヤ1Fにおける可動部13F近傍の拡大図である。図15に示す通り、ガイドワイヤ1Fでは、可動部13Fの中空コイルの有効巻数m=4である。第1実施形態の可動部13とは異なり、可動部13Fの軸線O方向における長さL36と、可動部13Fの中空コイルの外径L66とは相違してもよい。可動部13Fの外径L66は任意に設定でき、第1実施形態の長さL3と同じでもよく、異なっていてもよい。可動部13Fの長さL36は有効巻数mに依存する。また、図15の下段に示す通り、可動部13Fでは、中空コイルの各々(一巻目n1〜六巻目n6)は全て軸線Oを中心にした螺旋状に配置され、基端側の一巻目n1から、二巻目n2、三巻目n3と進むにつれて先端側へ配置されている。最も基端側には、六巻目n6が配置されている。
図16に示す通り、ガイドワイヤ1Fでは、可動部13Fの構成の変化に伴って、第1接続部12Fの長さL56が短くなる。一方、軸線O方向における第1接続部12Fの長さL26(図15)については任意に設定でき、第1実施形態の長さL2と同じでもよく、異なっていてもよい。
図17は、ガイドワイヤ1Fを湾曲させた際のコアシャフト10Fについて説明する図である。第7実施形態のガイドワイヤ1Fによっても、コアシャフト10Fの先端側に設けられた中空コイル形状の可動部13Fによって、ガイドワイヤ1の先端側(図14、範囲P1)に弾性を付与することができる。このため、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様に、可動部13Fを支点にして、基端側のコアシャフト10Fと、先端側の伸長部11F及び第1接続部12Fとが図示のように屈曲することによって、屈曲部分(可動部13F)の塑性変形を抑制できる。
また、中空コイル形状の可動部13Fと、可動部13Fの両端との間では、可動部13Fが中空コイル形状であるのに対し、可動部13Fの両端では線状の素線からなり、コイル形状とは異なる、という構成の相違がある。この構成の相違に起因して、可動部13Fと、可動部13Fの両端との間ではコアシャフト10Fの剛性に差異が生じる。このため、従来生じていたコアシャフト10Fの屈曲部分が、先端側から基端側へと変位(移動しつつ拡大)して変位部分に塑性変形を引き起こす、という事象の発生を抑制でき、ガイドワイヤ1Fの使用に伴うコアシャフト10Fの塑性変形や折損を抑制できる。
また、図17に示すように、第7実施形態のガイドワイヤ1Fは、中空コイル形状の可動部13Fを支点にして屈曲するため、屈曲部の形状が鋭角状になることを抑制できる。具体的には、可動部13Fを、中空コイルの中心を通る軸線Oがコアシャフト10Fの軸線Oと同一方向となる向きにすることで、ガイドワイヤ1Fの屈曲時における屈曲部の形状を、柔軟性を有する円弧状またはU字状とできる。この結果、第7実施形態のガイドワイヤ1Fにおいても、従来生じていた血管穿孔のリスクを低減できる。
さらに、第7実施形態のガイドワイヤ1Fによれば、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様に、伸長部11によってガイドワイヤ1Fの病変通過性を向上できると共に、ガイドワイヤ1Fの操作性を向上できる。また、可動部13Fと伸長部11とがコアシャフト10Fの一部として構成されるため、ガイドワイヤ1Fを製造する際の部品数を少なくできる。また、内側コイル体40は可動部13Fの基端側に配置されているため、内側コイル体40によって可動部13Fの動きが制限されない。
<第8実施形態>
図18は、第8実施形態のガイドワイヤ1Gの全体構成を示す部分断面概要図である。図18では図示の便宜上、可動部83を断面図として図示する。第8実施形態のガイドワイヤ1Gは、内側コイル体40と、内側コイル体40を固定するための第1固定部65及び第2固定部66を備えない。また、第7実施形態のガイドワイヤ1Fでは、伸長部11、第1接続部12F、可動部13F、及び第2接続部14の各部は、コアシャフト10Fの先端側を湾曲または巻回させることによって、コアシャフト10Fの一部として形成されていた。しかし、第8実施形態のガイドワイヤ1Gでは、これら各部がコアシャフト10Gとは別部材(伸長部81、第1接合部82、可動部83、第2接合部84)によって構成されている。具体的には、ガイドワイヤ1Gのコアシャフト10Gは、伸長部11〜第2接続部14を備えず、細径部15〜第2太径部19を備える構成である。このため、ガイドワイヤ1Gでは、細径部15の先端部がコアシャフト10Gの先端部10dに相当する。
図19は、第8実施形態のガイドワイヤ1Gにおける可動部83近傍の拡大図である。伸長部81は、コアシャフト10Gとは別部材である点を除いて、第7実施形態の伸長部11と同様の構成を有する。伸長部81の基端部81pは、第1接合部82によって、可動部83の先端部83d(図19下段、十巻目n10:破線表記)と接合されている。すなわち、ガイドワイヤ1Gでは、第1接合部82が第1接続部12Fに代わって、伸長部81と可動部83とを接続している。第1接合部82は、先端接合部51と同様の材料で形成することができる。第1接合部82に採用される材料は、先端接合部51と同じでもよく、異なっていてもよい。また、図18に示す通り、伸長部81の先端部81dは、先端接合部51によって、コイル体20の先端部20dと接合されている。
可動部83は、コアシャフト10G及び伸長部81とは別部材である点と、有効巻数m=8である点を除いて、第7実施形態の可動部13Fと同様の構成を有する。可動部83の基端部83p(図19下段、一巻目n1:破線表記)は、第2接合部84によって、コアシャフト10Gの先端部10dと接合されている。すなわち、ガイドワイヤ1Gでは、第2接合部84が第2接続部14に代わって、可動部83と細径部15とを接続している。第2接合部84は、先端接合部51と同様の材料で形成することができる。第2接合部84に採用される材料は、先端接合部51と同じでもよく、異なっていてもよい。また、可動部83の先端部83dは、第1接合部82によって伸長部81の基端部81pと接合されている点は、上述の通りである。
図19の下段に示す通り、ガイドワイヤ1Gでは、可動部83の先端部83d(十巻目n10)は第1接合部82の内部において接合され、基端部83p(一巻目n1)は第2接合部84の内部において接合されている。このため、可動部83のうち外部に露出した部分(二巻目n2〜九巻目n9)は、全て有効巻数mに数えることができる。なお、軸線O方向における可動部83の長さL37は有効巻数mに依存する。一方、可動部83の中空コイルの外径L67、軸線O方向における伸長部81の長さL17、第1接合部82の長さL27、及び第2接合部84の長さL47については任意に設定できる。
第8実施形態のガイドワイヤ1Gによっても、上述した第7実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第8実施形態のガイドワイヤ1Gでは、可動部83及び伸長部81は、コアシャフト10Gとは別部材によって構成されると共に、伸長部81と可動部83とは第1接合部82によって、可動部83とコアシャフト10G(細径部15)とは第2接合部84によって、それぞれ接合される。このため、コアシャフト10Gと伸長部81とを備える配置された構成を、容易に得ることができる。
<第9実施形態>
図20は、第9実施形態のガイドワイヤ1Hの全体構成を示す部分断面概要図である。第8実施形態のガイドワイヤ1Gは、内側コイル体40を備えないとした。しかし、第9実施形態のガイドワイヤ1Hは、内側コイル体40と、内側コイル体40を固定するための第1固定部65及び第2固定部66とを備えている。第9実施形態のガイドワイヤ1Hによっても、上述した第8実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第10実施形態>
図21は、第10実施形態のガイドワイヤ1Jにおける可動部13近傍の拡大図である。第1実施形態のガイドワイヤ1では、伸長部11が、コアシャフト10と同一方向に伸長するとした。しかし、第10実施形態のガイドワイヤ1Jでは、伸長部11Jは、コアシャフト10Jと同一方向に伸長しない。具体的には、図21に示すように、伸長部11Jの軸O´と、コアシャフト10Jの軸線Oとは、同軸ではなく(一致せず)、かつ、平行ではない。伸長部11Jの軸O´とコアシャフト10Jの軸線Oとが、軸線Oに投影した仮想平面上で形成する角度θは、任意に決定してよい。このような第10実施形態のガイドワイヤ1Jによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上記第1〜10実施形態では、ガイドワイヤ1の構成の一例を示した。しかし、ガイドワイヤ1の構成は種々の変更が可能である。例えば、ガイドワイヤ1は、第2テーパー部18と第2太径部19を備えず、コアシャフト10の先端部10dから基端部10pまで全てがコイル体20に覆われた構成でもよい。例えば、コアシャフト10は、テーパー部を有さず、軸線O方向の全域(伸長部11〜第2太径部19)に亘って、同一の線径であってもよい。
[変形例2]
上記第1〜10実施形態では、コイル体20の構成の一例を示した。しかし、コイル体20の構成は種々の変更が可能である。例えば、コイル体20の隣接する各素線21は、隙間を設けて巻回されていてもよい。例えば、コイル体20の外周面と内周面の内の少なくとも一方は、滑り性、血栓付着防止性、操作性の向上等を目的とした樹脂膜により被覆されていてもよい。例えば、コイル体20は、上述したコアシャフト10の伸長部11〜第1太径部17に加えて、コアシャフト10の第2テーパー部18及び第2太径部19を覆うように配置されてもよい。
[変形例3]
上記第1〜10実施形態では、伸長部11の構成の一例を示した。しかし、伸長部11の構成は種々の変更が可能である。例えば、伸長部11は、コアシャフト10の各部のうち、外径が最小でなくてもよく、一定の外径でなくてもよい。例えば、伸長部11は、円柱形状でなくてもよく、楕円柱形状や多角柱形状でもよい。
[変形例4]
上記第1〜10実施形態では、可動部13の構成の一例を示した。しかし、可動部13の構成は種々の変更が可能である。例えば、可動部13の中心(中空コイルの中心)を通る軸線O1と、コアシャフト10の軸線Oとが成す角度は、任意に設定できる。例えば第1実施形態では、軸線O1と軸線Oとの角度は90度(垂直に交差する)である場合を例示し、例えば第7実施形態では、軸線O1と軸線Oとの角度は0度(交差せず、同一方向)である場合を例示した。これ以外にも、軸線O1と軸線Oとの角度は、15度、30度、45度など、任意に変更してよい。例えば、可動部13として形成される中空コイルの形状は、円柱形状でなくてもよく、楕円柱形状や多角柱形状でもよい。
[変形例5]
上記第6、8、9実施形態では、伸長部71及び可動部73がコアシャフト10とは別部材である場合の構成を例示した。しかし、伸長部71及び可動部73は、コアシャフト10Eとは別部材である限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、伸長部71と可動部73とを同じ部材で形成してもよい。この場合、第1接合部72は不要であり、両者を接続するために例えば第1実施形態の第1接続部12を利用できる。
[変形例6]
第1〜10実施形態のガイドワイヤの構成、及び上記変形例1〜5のガイドワイヤの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態のガイドワイヤ1A(図6)と、第3実施形態のガイドワイヤ1B(図8)と、第4実施形態のガイドワイヤ1C(図10)と、第7実施形態のガイドワイヤ1F(図14)とのうちの少なくともいずれかにおいて、第5実施形態の内側コイル体40を備えない構成(図12)を採用してもよい。例えば、第2実施形態のガイドワイヤ1A(図6)〜第6実施形態のガイドワイヤ1E(図13)のうちの少なくともいずれかにおいて、変形例4のように、可動部13の中心を通る軸線O1と、コアシャフト10の軸線Oとの角度を変化させてもよい。例えば、第2実施形態のガイドワイヤ1A(図6)〜第10実施形態のガイドワイヤ1J(図21)のうちの少なくともいずれかにおいて、変形例2のように、コイル体20の外周面と内周面の内の少なくとも一方が樹脂膜により被覆されていてもよい。例えば、第10実施形態のガイドワイヤ1J(図21)の伸長部11Jの構成を、第2実施形態のガイドワイヤ1A(図6)〜第9実施形態のガイドワイヤ1H(図20)に適用してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1,1A〜1J…ガイドワイヤ
10,10A〜10J…コアシャフト
11,11J…伸長部
12,12A,12B,12C,12F…第1接続部
13,13A,13B,13C,13F…可動部
14,14B…第2接続部
15…細径部
16…第1テーパー部
17…第1太径部
18…第2テーパー部
19…第2太径部
20…コイル体
21…素線
40…内側コイル体
41…素線
51…先端接合部
56…基端接合部
61…中間固定部
65…第1固定部
66…第2固定部
71…伸長部
72…第1接合部
73…可動部
74…第2接合部
81…伸長部
82…第1接合部
83…可動部
84…第2接合部

Claims (7)

  1. ガイドワイヤであって、
    コアシャフトと、
    前記コアシャフトに巻回されたコイル体と、
    前記コアシャフトの先端側に設けられた中空コイル形状の可動部と、
    前記可動部の先端側から伸長する伸長部と、
    前記コイル体の先端と前記伸長部の先端とが接合された先端接合部と、
    を備え
    前記コイル体は、少なくとも前記可動部および前記伸長部を含むように、前記コアシャフトの外周面を覆うように配置されると共に、
    前記可動部は、前記伸長部よりも基端側に位置している、ガイドワイヤ。
  2. 請求項1に記載のガイドワイヤであって、
    前記伸長部は、前記コアシャフトと同一方向に伸長している、ガイドワイヤ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤであって、
    前記可動部の中心を通る軸線は、前記コアシャフトの軸線と交差する、ガイドワイヤ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤであって、
    前記可動部の中心を通る軸線は、前記コアシャフトの軸線と同一方向である、ガイドワイヤ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記可動部と前記伸長部とは、それぞれ前記コアシャフトの一部として構成され、
    前記可動部は、前記コアシャフトの一部分を中空コイル形状に巻回させることにより形成されている、ガイドワイヤ。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記可動部と前記伸長部とは、それぞれ前記コアシャフトとは別部材によって構成され、
    前記伸長部の基端と前記可動部の先端とが第1接合部によって接合され、
    前記可動部の基端と前記コアシャフトの先端とが第2接合部によって接合されている、ガイドワイヤ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、さらに、
    前記コイル体の内側において前記コアシャフトに巻回された内側コイル体を備え、
    前記内側コイル体は、前記可動部の基端側に配置されている、ガイドワイヤ。
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