JP6956037B2 - ラーメン構造を有するコンクリート橋の橋桁を架設する方法及びその方法に使用可能な仮閉合構造 - Google Patents

ラーメン構造を有するコンクリート橋の橋桁を架設する方法及びその方法に使用可能な仮閉合構造 Download PDF

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Description

本開示は、片持ち式張出し架設工法によってラーメン構造を有するコンクリート橋の橋桁を架設する方法と、プレキャストコンクリートセグメントを用いた箱桁の架設に同方法を適用した場合に使用可能な仮閉合構造とに関する。
片持ち式張出し架設工法は、コンクリート橋の架設工法の1つであり、各橋脚から橋軸方向の両側に向かって橋桁を構築し、径間の中央において、互いに隣接する橋脚から張り出した橋桁を互いに連結する工法である。
多くの場合、橋桁は支承を介して橋台及び橋脚に支持されるが、支承の維持管理コストは比較的高い。そこで、維持管理コストを低減するため、橋桁を橋台又は橋脚に剛結するラーメン構造が採用されることがある。
多径間に渡ってラーメン構造を有するコンクリート橋では、橋桁の温度変化、クリープ、乾燥収縮等によって下部構造の下端部に大きな断面力が発生する。この断面力を低減するために、片持ち式張出し架設工法では、互いに対向する張出し部を互いに剛結合する(中央閉合する)前に、ジャッキにより橋軸方向に力を加える水平加力が行われる(例えば、特許文献1及び2)。
特開2010−242315号公報 特開2017−53196号公報
多径間に渡るラーメン構造を有するコンクリート橋の橋桁を片持ち式張出し架設工法で施工するとき、まず、ラーメン構造の中央で中央閉合を行い、その後、その側方の部分の水平加力及び中央閉合が行われる。この場合、ラーメン構造の中心で中央閉合を行うまで、他の部分で橋桁を連結できないため、橋桁の既設部分を工事用道路として使用することができなかった。
このような問題を鑑み、本発明は、ラーメン構造を有するコンクリート橋の橋桁を片持ち式張出し架設工法によって架設するときに、橋桁の既設部分を工事用道路として使用できる方法を提供すること、及び、そのための径間の中央における仮閉合構造を提供することを目的とする。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る方法は、橋桁(2)における互いに隣接する2つの橋脚(4)又は橋台(3)間に架け渡された径間部(8)の3つ以上連続する部分が前記橋脚に剛結されることによって構成されるラーメン構造を含み、前記ラーメン構造における前記径間部の各々がそれぞれの橋軸方向の中央位置に連結部(9)を有し、前記ラーメン構造における前記径間部が、前記ラーメン構造の中央に位置する1つ又は2つの中央径間部(8b)と、前記中央径間部の橋軸方向の一方に位置する1つ以上の第1側方径間部(8a)と、前記中央径間部の橋軸方向の他方に位置する1つ以上の第2側方径間部(8c)とを含む、コンクリート橋(1)の前記橋桁を片持ち式張出し架設工法によって架設する方法であって、ピン結合であって後から水平加力を行える仮閉合によって前記第1側方径間部の前記連結部を連結することを含む、前記第1側方径間部を構築するステップと、剛結合による中央閉合によって前記中央径間部の前記連結部を連結することを含む、前記中央径間部を構築するステップと、前記第2側方径間部を構築するステップとを有し、前記中央径間部の前記中央閉合は、前記第1側方径間部の前記仮閉合よりも後に行われ、前記第1側方径間部の前記連結部及び前記第2側方径間部の前記連結部は、前記中央径間部の前記中央閉合よりも後に、かつ、前記中央径間部から近いものから順に前記中央閉合がなされることを特徴とする。
この構成によれば、中央径間部を中央閉合する前であっても、橋桁の既設部分が仮閉合によって連結されて工事用道路として使用できる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る方法は、上記構成において、前記橋桁におけるある前記橋脚(P(i−1))から張り出す張出し部(6)を構築した後に、かつ、その橋脚(P(i−1))とその橋脚(P(i−1))の前記一方の側に隣接する前記橋脚(P(i))又は前記橋台とによって支持される前記径間部の前記連結部を前記仮閉合又は前記中央閉合した後に、その橋脚(P(i−1))の前記他方の側に隣接する前記橋脚(P(i−2))又は前記橋台から前記張出し部を構築することを繰り返すことによって、前記橋桁が構築されることを特徴とする。
この構成によれば、橋軸方向の一方の側から順次橋桁が構築され、橋桁の既設部分の全体を工事用道路として使用することができる。また、1つの架設桁で架設することができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る仮閉合構造(10)は、プレキャストコンクリートセグメントを用いて構築される箱桁を含むラーメン構造を有するコンクリート橋(1)における、互いに隣接する2つの橋脚(4)又は橋台(3)間に架け渡された径間部(8)の橋軸方向の中央位置に配置された連結部(9)の仮閉合構造であって、連結セグメント(11)と、プレキャストコンクリートセグメント製の本体部(12a,12b,12c)、及び前記連結セグメントの橋軸方向の一側に配置されて、前記連結セグメントを支持するべく前記連結セグメントの内部空間(11d)に突入する第1突起(17)を有する第1セグメント(12)と、プレキャストコンクリートセグメント製の本体部(13a,13b,13c)、及び前記連結セグメントの橋軸方向の他側に配置されて、前記連結セグメントを支持するべく前記連結セグメントの前記内部空間に突入するとともに前記第1突起に橋軸方向に対向する第2突起(19)を有する第2セグメント(13)とを有し、前記第1突起及び前記第2突起間に、橋軸方向に加力可能な水平加力用ジャッキ(14)が配置可能であることを特徴とする。
この構成をコンクリート橋の片持ち式張出し架設工法によって構築される橋桁に適用することにより、橋桁の既設部分が仮閉合されて工事用道路として使用可能となり、後に水平加力を行い、剛結合による中央閉合を行うことができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る方法は、上記構成において、前記連結セグメントの下壁(11b)には、上下方向において前記第1突起及び前記第2突起に整合する位置に切欠き(20)が設けられており、前記連結セグメントの上壁(11a)は、ロックジャッキ(15)を介して前記第1突起及び前記第2突起に支持されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2セグメントを所定の位置に配置した後に、両者の間に連結セグメントを上方から落とし込むようにして施工することができる。また、連結セグメントの高さ調整を行って第1及び第2セグメントとの段差を低減できるため、仮閉合の状態で連結セグメント上を通過する工事用車両の走行性を向上させることができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に係る方法は、上記構成において、前記連結セグメントの上壁には、前記水平加力用ジャッキが通過可能な開口(22)が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、中央閉合後、水平加力用ジャッキを開口を通して取り出すことができる。
本発明によれば、ラーメン構造を有するコンクリート橋の橋桁を片持ち式張出し架設工法によって架設するときに、橋桁の既設部分を工事用道路として使用できる方法及びそのための仮閉合構造を提供することができる。
実施形態に係るコンクリート橋の橋桁の施工手順を示す説明図 実施形態に係るコンクリート橋の橋桁の施工手順を示す説明図 実施形態に係るコンクリート橋の橋桁の施工手順を示す説明図 実施形態に係るコンクリート橋のラーメン構造部分の径間中央の橋軸に直交する面における断面図(図5及び図6におけるIV−IV断面) 実施形態に係るコンクリート橋のラーメン構造部分の径間中央の断面図(図4及び図6におけるV−V断面) 実施形態に係るコンクリート橋のラーメン構造部分の径間中央の断面図(図4及び図5におけるVI−VI断面)
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1〜図3は、実施形態に係るコンクリート橋1の橋桁2の施工手順を示す。コンクリート橋1は、2つの橋台3(A1及びA2)と、14つの橋脚4(P1〜P14)とを有する。橋台3A1及びA2、並びに橋脚4P1〜P3及びP10〜P14は、支承5を介して橋桁2を支持する。橋脚4P4〜P9は、橋桁2に剛結される。橋桁2は、連続しており、橋脚4P4〜P9とこれらに両端又は一端が支持された径間部8(橋桁2における橋脚4P3〜P10間の部分)とがラーメン構造を構成する。橋脚4P3〜P10の径間長は互いに等しいが、異なっていてもよい。
橋桁2は、複数のプレキャストコンクリート(以下、「PCa」と記す)セグメントを橋軸方向に張った図示しない複数のPCケーブルによって連結することにより構築される箱桁である。なお、橋桁2を現場打ちコンクリートによって構築してもよい。橋桁2は、橋脚4の両側に張り出す張出し部6を構築し、互いに対向する張出し部6,6の先端同士を剛結する片持ち式張出し架設工法によって構築される。張出し部6は、橋台3A2に近い側の橋脚4から張り出すものから順に形成される。河川内に立設された橋脚4P11〜P1の張出し部6は、既設の橋桁2上をトレーラ等の運搬車両によって運搬されるPCaセグメントを、張出し部6を形成しようとする橋脚4やその前後の橋脚4又は橋台3に固定された架設桁7によって架設位置に配置することによって構築される(図1〜図3の(b)〜(k))。
橋桁2において互いに隣接する2つの橋脚4又は橋台3間に架け渡された部分である径間部8は、互いに対向する2つの張出し部6の先端を互いに連結する連結部9を有する。図1(b)及び(c)に示すように、両端が支承5に支持される径間部8の連結部9が軸力、せん断力及び曲げモーメントを伝達するように剛結合される、すなわち、中央閉合されると、次の橋脚4に張出し部6を構築する。具体的には、橋脚4P12,P11間の径間部8の連結部9で中央閉合がなされた後(図1(b))、橋脚4P10の両側に張出し部6が構築され、橋脚4P11,P10間の径間部8の連結部9が中央閉合される(図1(c))。連結部9の連結態様が異なる場合もあるが、他の部分においても、橋脚4P(i)、P(i−1)間の径間部8の連結部9が連結された後に、橋脚4P(i−2)の両側に張出し部6が構築されるという作業が繰り返される(iは、14〜3の整数)。
ラーメン構造を構成する部分の径間部8は、3つの第1側方径間部8a(P10〜P7間)と、第1側方径間部8aよりも橋台3A1側に位置してラーメン構造の中央に位置する1つの中央径間部8b(P7,P6間)と、中央径間部8bよりも橋台3A1側に位置する3つの第2側方径間部8c(P6〜P3間)とを含む。
図1(d)に示すように、第1側方径間部8aの連結部9が仮閉合された状態で、その第1側方径間部8aよりも橋台3A1側の橋脚4の張出し部6が構築される。具体的には、橋脚4P(i)、P(i−1)間の第1側方径間部8aの連結部9が仮閉合された後、橋脚4P(i−2)の両側に張出し部6が構築される(iは10、9又は8)。仮閉合とは、ピン結合による仮の連結であって、せん断力は伝達するが、曲げモーメントは伝達せず、また、後から水平加力を行える連結を意味し、仮閉合された部分は、後に剛結合による中央閉合がなされることが予定されている。ここで、「曲げモーメントを伝達せず」とは、曲げモーメントの伝達量が設計計算上無視できる程度であることを意味する。
橋脚4P6の張出し部6が構築されると、橋脚4P7,P6間に位置する中央径間部8bの連結部9は、中央閉合され、第1及び第2側方径間部8a,8cの連結部9に水平加力を行う際の反力台として機能する。
図2(e)に示すように、中央径間部8bの連結部9が中央閉合された後、橋脚4P5の両側に張出し部6が構築される。橋脚4P6,P5間の第2側方径間部8cの連結部9は、水平加力を行った後、その状態で中央閉合される。また、図2(f)に示すように、橋脚4P8,P7間の第1側方径間部8aの連結部9も、水平加力を行った後、その状態で中央閉合される。なお、橋脚4P6,P5間の第2側方径間部8cにおける連結部9の水平加力及び中央閉合と、橋脚4P8,P7間の第1側方径間部8aにおける連結部9の水平加力及び中央閉合とは、中央径間部8bの連結部9からの距離が互いに等しいため、どちらを先に行ってもよい。
その後、図2(g)及び(h)に示すように、橋脚4P4の両側に張出し部6が構築された後、橋脚4P5,P4間の第2側方径間部8cの連結部9及び橋脚4P9,P8間の第1側方径間部8aの連結部9が、水平加力を行った後、その状態で中央閉合される。
その後、図3(i)に示すように、橋脚4P3の両側に張出し部6が構築された後、橋脚4P4,P3間の第2側方径間部8cの連結部9及び橋脚4P10,P9間の第1側方径間部8aの連結部9が、中央閉合される。橋脚4P3,P10は支承5を介して橋桁2を支持しているため、橋脚4P4,P3間の第2側方径間部8cの連結部9及び橋脚4P10,P9間の第1側方径間部8aの連結部9では水平加力は行われない。
さらに、図3(j)及び(k)に示すように、両端が支承によって支持される橋脚4P3〜橋台3A1間の径間部8も、張出し部6の構築、連結部9の中央閉合が行われ、図3(l)に示すように橋桁2の架設が完了する。
なお、第2側方径間部8cの連結部9においても、仮閉合を行って、その第2側方径間部8cよりも橋台3A1側にある橋脚4からの張出し部6の構築を行い、後から第1側方径間部8a及び第2側方径間部8cの水平加力及び中央閉合を行ってもよい。この場合、中央閉合は、中央径間部8bに近いものから順に行い、等距離にあるものはどちらを先に行ってもよい。
次に、図4〜図6を参照して、連結部9の仮閉合構造10について説明する。仮閉合構造10は、連結セグメント11と、連結セグメント11を協働して支持する第1セグメント12及び第2セグメント13と、水平加力用ジャッキ14と、連結セグメント11の高さ調整用のロックジャッキ15とを有する。
連結セグメント11、第1セグメント12及び第2セグメント13は、それぞれ、上壁11a,12a,13aと、下壁11b,12b,13bと、上端が上壁11a,12a,13aに連結し、下端が下壁11b,12b,13bに連結する左右1対の側壁11c,11c,12c,12c,13c,13cとを有し、これらの壁によって、橋軸方向の面が開放されている内部空間11d、12d、13dが画成されている。上壁11a,12a,13aは互いに橋軸方向に整合し、下壁11b,12b,13bは互いに橋軸方向に整合し、左右1対の側壁11c,11c,12c,12c,13c,13cは左右それぞれで互いに橋軸方向に整合するように配置される。
第1セグメント12と第2セグメント13とは、両者の中間点を通り橋軸に直交する面に対して、概ね鏡像対称形をなす。第1セグメント12の内側の左右の上隅には、上壁12a及び各々の側壁12cから膨出した1対の第1膨出部16,16が設けられている。各々の第1膨出部16の連結セグメント11側の面からは、橋軸方向に沿って突出する第1突起17が設けられている。第1突起17は、連結セグメント11の内部空間11dに突入しており、その上面は上壁11aの裏面から離間している。同様に、第2セグメント13の内側の左右の上隅には、上壁13a及び各々の側壁13cのから膨出した1対の第2膨出部18,18が設けられている。各々の第2膨出部18の連結セグメント11側の面からは、橋軸方向に沿って突出する第2突起19が設けられている。第2突起19は、連結セグメント11の内部空間11dに突入しており、その上面は上壁11aの裏面から離間している。第1突起17の先端は、第2突起19の先端から橋軸方向に離間している。第1セグメント12及び第2セグメント13のそれぞれにおいて、上壁12a,13aと、下壁12b,13bと、左右1対の側壁12c,12c,13c,13cとを含む本体部はPCa製であるが、第1及び第2膨出部16,18並びに第1及び第2突起17,19は、コンクリート製でも鋼製でもよい。
連結セグメント11の下壁11bには、第1及び第2突起17,17,19,19の各々に上下方向に整合する位置に切欠き20が設けられている。第1及び第2突起17,17,19,19がそれぞれ対応する切欠き20を通過可能であるため、張出し部6(図1及び図2参照)の先端部分を構成する第1及び第2セグメント12,13が配置された後に、連結セグメント11を第1及び第2セグメント12,13間に上方から落とし込むことができる。落とし込まれた連結セグメント11は、その上壁11aの裏面において各々の第1及び第2突起17,19の上面に載置されたロックジャッキ15に支持される。ロックジャッキ15により連結セグメント11の高さを調整して連結セグメント11と第1及び第2セグメント12,13との段差を低減できる。各々の第1及び第2突起17,19と、その第1及び第2突起17,19と左右同じ側の側壁11cとの間には、両者に当接するブレ止め部材21が配置され、連結セグメント11の左右方向への移動が規制される。ブレ止め部材21は、例えば現場打ちコンクリートにより構築されるが、他の素材により構成されてもよい。仮閉合の状態では、連結セグメント11は、ロックジャッキ15及びブレ止め部材21に支持されるのみであり、PCケーブル等による第1及び第2セグメント12,13への固定は中央閉合時に行われる。なお、連結セグメント11は、PCa製であっても鋼製であってもよく、これらが混在していてもよい。例えば、上壁11a、下壁11bと、左右1対の側壁11c,11cとを含む本体部をPCa製とし、ブレ止め部材21を鋼製としてもよい。
左右それぞれにおいて、第1突起17の先端面と第2突起19の先端面とは対向しており、両者が協働して橋軸方向に沿って延在する水平加力用ジャッキ14を挟持する。水平加力用ジャッキ14は、左右方向に軸を有する円柱を橋軸に直交する面で切断した切欠き形状、又は球体を橋軸に直交する面で切断した切欠き形状の凸部と、凸部を摺動可能に嵌合する凹部とを有する関節部14aを有するため、第1及び第2突起17,19に挟持されたとき、第1及び第2セグメント12,13間でせん断力は伝達するが、曲げモーメントは伝達しない。そのため、水平加力用ジャッキ14を設置しても、第1及び第2セグメント12,13が互いにピン結合された状態が維持される。水平加力用ジャッキ14を橋軸方向に伸縮させることにより水平加力を行うことができる。また、連結セグメント11の上壁11aには、水平加力用ジャッキ14が通過可能な開口22が設けられている。そのため、中央閉合後に、水平加力用ジャッキ14を開口22を通して取り出すことができる。なお、水平加力用ジャッキ14は、仮閉合時には設置せず、仮閉合後、水平加力を行う前に設置してもよい。
第1側方径間部8aの連結部9を仮閉合することにより、連結部9が曲げモーメントを伝達しないように連結されるため、架設中の主桁のクリープ・乾燥収縮による不静定力が橋脚4及び橋台3に生じることを防止できる。また、一方向から順次橋桁2を構築するため、仮閉合による連結よって、橋桁2の既設部分を工事用車両が通過できる。
ロックジャッキ15により、仮閉合時の連結セグメント11の高さ調整して、連結セグメント11と第1及び第2セグメント12,13との段差を低減できるため、橋桁2の既設部分を走行する工事用車両の走行性を向上させることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。ラーメン構造部分の径間長が一定で、ラーメン構造部分の径間部が偶数である場合のように、ラーメン構造部分の橋軸方向の中央に位置する径間部が2つとなる場合は、中央径間部を2つとしてもよい。橋桁の架設は、橋桁の両端部から中央に向かって行ってもよい。
1:コンクリート橋
2:橋桁
3:橋台
4:橋脚
5:支承
6:張出し部
7:架設桁
8:径間部(8a:第1側方径間部、8b:中央径間部、8c:第2側方径間部)
9:連結部
10:仮閉合構造
11:連結セグメント
12:第1セグメント
13:第2セグメント
14:水平加力用ジャッキ(14a:関節部)
15:ロックジャッキ
16:第1膨出部
17:第1突起
18:第2膨出部
19:第2突起
20:切欠き
21:ブレ止め材
22:開口

Claims (5)

  1. 橋桁に於ける互いに隣接する2つの橋脚又は橋台間に架け渡された径間部の3つ以上連続する部分が前記橋脚に剛結されることによって構成されるラーメン構造を含み、前記ラーメン構造における前記径間部の各々がそれぞれの橋軸方向の中央位置に連結部を有し、前記ラーメン構造における前記径間部が、前記ラーメン構造の中央に位置する1つ又は2つの中央径間部と、前記中央径間部の橋軸方向の一方に位置する1つ以上の第1側方径間部と、前記中央径間部の橋軸方向の他方に位置する1つ以上の第2側方径間部とを含む、コンクリート橋の前記橋桁を片持ち式張出し架設工法によって架設する方法であって、
    ピン結合であって後から水平加力を行える仮閉合によって前記第1側方径間部の前記連結部を連結することを含む、前記第1側方径間部を構築するステップと、
    剛結合による中央閉合によって前記中央径間部の前記連結部を連結することを含む、前記中央径間部を構築するステップと、
    前記第2側方径間部を構築するステップとを有し、
    前記中央径間部の前記中央閉合は、前記第1側方径間部の前記仮閉合よりも後に行われ、
    前記第1側方径間部の前記連結部及び前記第2側方径間部の前記連結部は、前記中央径間部の前記中央閉合よりも後に、かつ、前記中央径間部から近いものから順に前記中央閉合がなされることを特徴とする方法。
  2. 前記橋桁におけるある前記橋脚から張り出す張出し部を構築した後に、かつ、その橋脚とその橋脚の前記一方の側に隣接する前記橋脚又は前記橋台とによって支持される前記径間部の前記連結部を前記仮閉合又は前記中央閉合した後に、その橋脚の前記他方の側に隣接する前記橋脚又は前記橋台から前記張出し部を構築することを繰り返すことによって、前記橋桁が構築されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. プレキャストコンクリートセグメントを用いて構築される箱桁を含むラーメン構造を有するコンクリート橋における、互いに隣接する2つの橋脚又は橋台間に架け渡された径間部の橋軸方向の中央位置に配置された連結部の仮閉合構造であって、
    連結セグメントと、
    プレキャストコンクリート製の本体部、及び前記連結セグメントの橋軸方向の一側に配置されて、前記連結セグメントを支持するべく前記連結セグメントの内部空間に突入する第1突起を有する第1セグメントと、
    プレキャストコンクリート製の本体部、及び前記連結セグメントの橋軸方向の他側に配置されて、前記連結セグメントを支持するべく前記連結セグメントの前記内部空間に突入するとともに前記第1突起に橋軸方向に対向する第2突起を有する第2セグメントとを有し、
    前記第1突起及び前記第2突起間に、橋軸方向に加力可能な水平加力用ジャッキが配置可能であることを特徴とする仮閉合構造。
  4. 前記連結セグメントの下壁には、上下方向において前記第1突起及び前記第2突起に整合する位置に切欠きが設けられており、
    前記連結セグメントの上壁は、ロックジャッキを介して前記第1突起及び前記第2突起に支持されていることを特徴とする請求項3に記載の仮閉合構造。
  5. 前記連結セグメントの上壁には、前記水平加力用ジャッキが通過可能な開口が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の仮閉合構造。
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